JPH02182797A - 消臭剤入り液体洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は消臭効果のある液体洗浄剤、すなわちその使用
によって衣類、食器、厨房機器、お風呂、トイレ、廃水
パイプ、換気扇あるいは体に付着した臭いや体から発す
る臭いなどを消去することができる液体洗浄剤に関する
。

〔従来の技術〕

従来より、家庭生活の中の様々な悪臭や異臭の発生源で
ある衣類、食器、厨房機器、お風呂、トイレ、廃水パイ
プ、換気扇を洗浄するための液体洗浄剤が数多く開発さ
れており、この中には消臭作用を主目的としたものも少
なくない。これらの例として、たとえば特開昭６２−１
６７４００号、同６１−１３６６００号、同５６−１６
０９７４号などの各公報に、植物系の油や香料などを用
いたものが記載されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の技術の中で、植物系の油を用
いたものでは、その油を取り出す方法が革なる抽出や蒸
留であり、多少の効果は認められるものの、充分な消臭
作用を得ることはできない。

また、香料によるマスキングの方法では消臭効果が持続
せず、また使用される香料の匂いも人によって好き嫌い
があるため必ずしも満足できるものではなかった。

本発明は、上記従来の事情に鑑み、マスキングなどの方
法ではなく、つまりそのものの匂いはほとんどないにも
かかわらず、その使用によって様々な根源からくる臭い
を消去することができるような液体洗浄剤を提供するこ
とを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討し
た結果、発酵法によって得た植物エキスを消臭剤成分と
して液体洗浄剤中に含有させておくことにより、上記の
目的にかなった消臭効果に非常にすぐれる液体洗浄剤が
得られるものであることを見い出し、本発明に到達した
ものである。

すなわち、本発明は、植物体を発酵して得られる植物エ
キスを含有することを特徴とする消臭剤入り液体洗浄剤
に係るものである。

〔発明の構成・作用〕

本発明で用いられる植物エキスは、たとえば、植物の葉
、茎、幹、根などをチップ、細切りまたは粉状などにし
た植物体と、バクテリアおよび／またはカビとを混合し
、通常はこれに水や少量のアルコールあるいは場合によ
りハチミツなどを添加して、所定期間発酵させ、ついで
これを圧搾したり、水または溶剤などを用いて抽出する
ことにより、またその後蒸留または分留することにより
、得られるものである。

上記の植物体としては、自然界にある種々のものを使用
でき、特に松、杉、檜、オオバコ、げんのしょうこなど
が好ましく用いられる。また、これを発酵させるための
バクテリアまたはカビとしては、たとえば、Ｃｏｒｙｎ
ｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ　ｓｐ、、５ｔａｐｈｙｌ。

ｃｏｃｃｕｓ　ｓｐ、、Ｌｉｓむｅｒｉａ　ｓｐ、、Ｂ
ａｃｉｌｌｕｓ　ｓｐ、、Ｐａｅｃｉｌ。

ｍｙｃｅｓ　ｓｐ、、Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ　ｓｐ、
、Ｐｅｒｉｃｏｎｉａ　ｓｐ、またはこれらの混合物な
どが好ましく用いられるが、これらに特に限定されない
。

本発明においてこのような植物エキスの使用量は、液体
洗浄剤（一般には後述する洗浄剤成分としての界面活性
剤を水に約１０〜３０重量％程度加え、また必要に応じ
てその他の添加剤を加えてなる液体洗浄剤）の全体中に
占める割合が０．０１〜１０重量％、好ましくは０．１
〜５重量％となるようにすればよい。この使用量が過少
では充分な消臭効果が得られず、また過多となると洗浄
剤としての性能を損なうおそれがあり、好ましくない。

本発明で洗浄剤成分として用いられる界面活性剤として
は、特に制限はなく、通常用いられる陰イオン性界面活
性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、
両性界面活性剤のいずれでもよい。

通常用いられる界面活性剤としては、たとえば、西一部
編：「界面活性剤便覧」　（産業図書株式会社）・や、
ソフト技研出版部編＝「新界面活性剤の機能作用の解明
とその応用製品の開発・実用総合技術資料集」　（経営
開発センター出版部）などに記載されている。

本発明の消臭剤入り液体洗浄剤には、その他に通常の液
体洗浄剤に用いられる各種の添加剤、たとえばＥＤＴＡ
などのキレート剤、クエン酸、ケイ酸ナトリウム、トリ
ポリリン酸ナトリウムなどのビルグー、ｐＨ調整剤、防
腐剤、香料、着色剤、尿素などのハイドロトロープ剤、
エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリンなどの粘度調整剤、水溶性高分子などの
増粘剤を、消臭剤入り液体洗浄剤の性能を損なわない範
囲内で添加することができる。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明の発酵法によって得た植物エキス
を消臭剤成分として含有した液体洗浄剤を用いると、消
臭効果に非常にすぐれているので、たとえば衣類、食器
、厨房機器、お風呂、トイレ、廃水パイプ、換気扇など
の家庭用の洗浄剤、漁業関係の網やケースの洗浄剤、漁
業関係の従事者、体臭の強い人などの身体の洗浄などの
目的で幅広く応用することができる。

（実施例〕 以下に、本発明の実施例を記載して、より具体的に説明
する。

実施例 つぎの第１表の組成比（重量比）にて示される試料１１
ｈｌ〜５に係る界面活性剤、ビルグーおよびその他の成
分と下記の方法で得た植物エキスとさらに水とを全体が
１００重量％となるように混合したものを、本発明の消
臭剤入り液体洗浄剤とした。また、参考のために、試料
階６〜８に係る全体が１００重量％となる混合物を比較
用の液体洗浄剤とした。

なお、第１表中の界面活性剤における〔　〕内の表示は
、エチレンオキシドの重合モル数ないし付加モル数を示
している。また、同（）内の表示は、α−オレフィンま
たは第２アルコールの炭素数の範囲を示したものである
。

く用いた植物エキス〉 松、杉、檜を重量比で４：３：３の割合で混合したチッ
プに、Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ　ｓｐ、、５ｔ
ａｐｈｙｌｏｃ。

ｃｃｕｓ　ｓｐ、、Ｌｉ５ｔｅｒｉａ　ｓｐ、、Ｂａｃ
ｉｌｌｕｓ　ｓｐ、、Ｐａｅｃｉｌｏｍｙｃｅｓ　ｓｐ
、、Ｐｅｎｉｃｉｌｌｉｕｍ　ｓｐ、＋Ｐｅｒｉｃｏｎ
ｉａ　ｓｐ、のバクテリアおよびカビが混在する堆肥を
重量比で約３分の１混合し、チップと同重量の水を加え
て３ケ月間発酵熟成した。その後、これらの混合物を布
袋に入れて圧搾機で絞って得た液を、１５０℃で蒸留し
て植物エキスを得た。

上記の各液体洗浄剤を用いて、下記の要領で洗浄性試験
を行った。結果は、後記の第１表に示されるとおりであ
った。

く洗浄性試験〉 脂肪酸　　　　　　　　　　　　３０重量部牛脂　　　
　　　　　　　　　　３０重量部コレステロール　　　
　　　　　１０重量部スクワレン　　　　　　　　　　
　５重量部流動パラフィン　　　　　　　　１５重量部
高級アルコール　　　　　　　　１０重量部からなる有
機汚垢４０重量部とカーボン７重量部とからなる人口汚
垢を用いて、ポリエステル／木綿の混紡汚染布（ｌ　Ｏ
ｃｍＸ　Ｉ　Ｑｃｍ）を作製し、この汚染布の片隅１　
ｃｎ＋四方にグリルでさんまを焼いた時に下のプレート
に溜まった油を集めたものを筆で塗り付け、Ｔ　ｅ　ｒ
　ｇ−０−Ｔｏｍｅ　ｒ　ｔ　ｅ　ｒ〔うえしま製作所
（１１製の洗浄装置〕によって下記の洗浄条件のもとに
洗浄を行った。

９洗浄条件 洗浄剤濃度７０．０７重量％（有効成分濃度）浴比　　
　：３０倍 浴温度　　：２５℃ 洗浄時間　＝ＩＯ分 乾燥方法　：常温で風乾 なお、汚染布の洗浄性は、スガ試験機■製の８Ｍカラー
コンピューター（Ｍｏ　ｄ　ｅ　ｌ　　５Ｍ−４）を用
いて洗浄前（反射率３５±２％）と洗浄後の混紡布の反
射率の変化により、次式にしたがつて求めた。

また、消臭効果は、汚染布の魚の油を塗布した部分の臭
いを嗅いで、臭いが全くしなかったものを○、わずかに
臭いが残っているものを△、かなり残っているものを×
、と評価した。

上記の第１表から明らかなように、本発明の試料Ｎ［１
１〜５に係る消臭剤入り液体洗浄剤は、いずれも洗浄力
ならびに消臭効果にすくれているが、比較用の試料１１
ｈ６〜８に係る液体洗浄剤では消臭効果がみられないこ
とがわかる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）植物体を発酵して得られる植物エキスを含有する
   ことを特徴とする消臭剤入り液体洗浄剤。