JP3440315B2 - トイレ用洗浄剤組成物 - Google Patents

トイレ用洗浄剤組成物

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JP3440315B2
JP3440315B2 JP29997694A JP29997694A JP3440315B2 JP 3440315 B2 JP3440315 B2 JP 3440315B2 JP 29997694 A JP29997694 A JP 29997694A JP 29997694 A JP29997694 A JP 29997694A JP 3440315 B2 JP3440315 B2 JP 3440315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、その溶解速度が水温
に影響されにくいと共に膨潤しにくいトイレ用洗浄剤組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水洗トイレのロー・タンクへの投
入型の洗浄剤組成物として、ポリエチレングリコール、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド共重合体又
はその誘導体、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤を主剤とした
ものや、アルキルベンゼンスルホン酸塩などの陰イオン
界面活性剤を主剤としたものなどが市販されている。
【0003】しかし、これらのものは、水を吸って大き
く膨潤したり、水温によって溶ける速度が変わってしま
うなどの問題があった。水中で大きく膨潤するとトイレ
のロー・タンクの排水口を塞いでトラブルの原因となっ
たり、また、水温によって溶ける速度が異なると、夏と
冬との使用可能回数が違い色出も安定しないなど、品質
上好ましくない面が生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
冷水(冬)と温水(夏)との溶解差を改善し、水温に影
響されにくく一年を通じてほぼ一定の速度で溶解すると
ともに、水中で著しくは膨潤しないトイレ用洗浄剤組成
物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決すべく
鋭意検討した結果、(a)脂肪酸アルカノールアミド、
(b)ポリエチレングリコールモノ又はジエステル、
(c)高級アルコールのエチレンオキサイド付加物を主
成分とし、さらに(d)陰イオン界面活性剤を少量加え
ることにより、水中で殆ど膨潤せず、夏(約25℃)と
冬(約5℃)との溶解差が少ないトイレ用洗浄剤が得ら
れることを見出した。
【0006】すなわち、このような組成物を設計するに
あたり、水中で僅かに溶解し、全く膨潤しない成分であ
る(a)脂肪酸アルカノールアミド、好ましくはヤシ油
脂肪酸モノエタノールアミドを約10から約40重量%
用い、その溶解性を促進させるために(b)ポリエチレ
ングリコールモノ又はジエステル、(c)高級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物、(d)陰イオン界面活
性剤を所定の配合量用いた。
【0007】ここで、(a)/〔(b)+(c)+
(d)〕が0.2よりも小さいと膨潤が大きいととも
に、溶解速度が速く、水温による溶解差が大きいなどの
問題を生ずる。一方、(a)/〔(b)+(c)+
(d)〕が0.6よりも大きいと水に溶けにくくなり、
好ましくない。(a)/〔(b)+(c)+(d)〕を
0.2〜0.6に設定することにより前記の課題を解決
することができる。 (a)脂肪酸アルカノールアミド脂肪酸 アルカノールアミドの配合量は、約10から約40重量
%が好ましい。約10重量%未満とすると、著しく速く
溶けるという不具合があり、約40重量%を越えて配合
すると、不溶化するという不具合が生ずる。
【0008】脂肪酸アルカノールアミドとして、例え
ば、炭素数4〜22の少なくとも1種の脂肪酸と、炭素
数2〜6の少なくとも1種のアルカノールから成るアル
カノールアミンとを反応させて成るものを使用すること
ができる。これらには、原料として入手しやすく、且
つ、洗浄力もあるという利点がある。
【0009】脂肪酸アルカノールアミドが、炭素数6〜
20の脂肪酸のモノエタノールアミドであることとする
と、室温において固体であり洗浄力もより優れていると
いう利点がある。最終的に固形の薬剤とするため、固形
の原料が望ましいという利点もある。
【0010】脂肪酸アルカノールアミドを製造するため
に使用される脂肪酸は、ラウリン酸やミリスチン酸のよ
うな単一脂肪酸であってもよいし、ヤシ油脂肪酸、パー
ム脂肪酸、牛脂肪酸のような天然の脂肪酸の混合物、又
は合成の脂肪酸であってもよい。
【0011】このうち、原料が入手しやすくてコストも
安く使用がしやすいものとして、例えば、ヤシ油脂肪酸
モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミ
ド、ヤシ油脂肪酸モノプロパノールアミド、ヤシ油脂肪
酸ジプロパノールアミド、パーム油脂肪酸モノエタノー
ルアミド、パーム油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム
油脂肪酸モノプロパノールアミド、パーム油脂肪酸ジプ
ロパノールアミド、牛油脂肪酸モノエタノールアミド、
牛油脂肪酸ジエタノールアミド、牛油脂肪酸モノプロパ
ノールアミド、牛油脂肪酸ジプロパノールアミドなどを
例示できるが、これらに限定されるものではない。
【0012】この中で、特にヤシ油脂肪酸モノエタノー
ルアミドには、原料が入手しやすく、且つ、コストも安
いと共に室温で固体であることから扱いやすいという利
点がある。 (b)ポリエチレングリコールモノ又はジエステル ポリエチレングリコールモノ或いはジエステルの配合量
は、約10から約40重量%が好ましい。約10重量%
未満とすると、相対的に溶解速度が遅くなり、また、水
洗タンク底面への定着力が低下するという不都合がある
ので好ましくなく、約40重量%を越えて配合すると、
膨潤が大きくなるので好ましくない。
【0013】ポリエチレングリコールモノ又はジエステ
ルとして、例えば、トータルの分子量が5000〜20
000であるものが好ましい。この範囲とすると、薬剤
が水中で著しくは膨潤しないと共に、タンク底面への定
着性に優れているという利点がある。
【0014】また、ポリエチレングリコールモノ又はジ
エステルが、炭素数6〜22の脂肪酸のエステルである
こととすると、水への溶解速度が適当であり、脂肪酸の
炭素数を変えることにより、溶解速度の制御が可能であ
るという利点がある。
【0015】ポリエチレングリコール部分の分子量が3
000〜15000であるポリエチレングリコールと、
炭素数が3〜22の脂肪酸のモノエステル或いはジエス
テルであって、トータルの分子量が5000〜2000
0の範囲とすると、薬剤が水中で著しくは膨潤しないと
共に、タンク底面への定着性に優れているという利点が
ある。
【0016】例えば、分子量が前記の範囲内のポリエチ
レングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコー
ルジラウレート、ポリエチレングリコールモノパルミテ
ート、ポリエチレングリコールジパルミテート、ポリエ
チレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリ
コールジステアレートなどを例示できるが、これらに限
定されるものではない。
【0017】このうち、特にポリエチレングリコールジ
ステアレートには、水への溶解速度が適当でタンク底面
への定着性に優れると共に、膨潤も少ないという利点が
ある。 (c)高級アルコールのエチレンオキサイド付加物 高級アルコールのエチレンオキサイド付加物の配合量
は、約0.01から約40重量%が好ましい。約0.0
1重量%未満とすると、脂肪酸アルカノールアミドの溶
解性を促進させ得ないという不具合があり、約40重量
%を越えて配合すると、著しく速く溶けるという不具合
が生ずる。
【0018】高級アルコールのエチレンオキサイド付加
物として、高級アルコールの炭素数が6〜20であっ
て、エチレンオキサイド付加モル数が3〜100である
ものが好ましい。これらには、原料が入手しやすくて比
較的に安価であり、また、取扱いやすいという利点があ
る。
【0019】このなかで、アルカノール(炭素数が8〜
18)のエチレンオキサイド(5〜100モル)付加
物、アルキルフェノール(炭素数7〜20)のエチレン
オキサイド(5〜100モル)付加物が望ましい。これ
らの物質は水に易溶性であり、比較的に洗浄力に優れ、
水に溶けにくい脂肪酸アミドを溶解させ易くできるとい
う利点がある。
【0020】炭素数が6〜20の高級アルコールのエチ
レンオキサイド付加物は、その高級アルコールが単一で
あってもよいし、2種以上の混合物であってもよい。
【0021】また、2種以上の高級アルコールのエチレ
ンオキサイド付加物、特にエチレンオキサイドの付加モ
ル数が3〜20モルの低モル付加物と40〜100の高
級アルコールのエチレンオキサイド付加物を組み合わせ
て用いることが好ましい。
【0022】エチレンオキサイドの付加モル数が3〜1
00の高級アルコールのエチレンオキサイド付加物は、
水に難溶性の脂肪酸アルカノールアミドの溶解性を向上
させる作用があり、また、エチレンオキサイドの付加モ
ル数(3〜100モル)も比較的小さいので基材の膨潤
性も少ない。 (d)陰イオン界面活性剤 陰イオン界面活性剤の配合量は、約0.01から約20
重量%が好ましい。約0.01重量%未満とすると、脂
肪酸アルカノールアミドの溶解性を促進させ得ないとい
う不具合があり、約20重量%を越えて配合すると、著
しく速く溶けるという不具合が生ずる。
【0023】陰イオン界面活性剤として、例えば、スル
ホネート系、サルフェート系、エーテルサルフェート
系、エーテルカルボン酸系、ホスフェート系、スルホサ
クシネート系、タウレート系などの陰イオン界面活性剤
を使用することができる。これらには、これらの陰イオ
ン界面活性剤自体が水に易溶性であるので、比較的に水
に溶けにくい脂肪酸アミドを溶解させ易くできるという
利点がある。
【0024】特に、炭素数が8〜20のprim−アルカン
スルホネート、sec −アルカンスルホネート、アルキル
アリールスルホネート、α−オレフィンスルホネート、
アルキルサルフェートのナトリウム塩、カルシウム塩、
及びマグネシウム塩が好ましい。これらは汎用品である
ので入手が容易であり、且つ、洗浄力にも優れコストも
安いという利点がある。
【0025】例えば、アルキル硫酸エステルナトリウ
ム、モノアルキルリン酸ナトリウム、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナト
リウム、アルキル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ナト
リウムなどの陰イオン界面活性剤を例示できるが、これ
に限定されるものではない。 (e)無機ビルダーなど 水溶性の無機若しくは有機ビルダー又は充填剤は、約
0.01から約70重量%が配合すると、脂肪酸アルカ
ノールアミドの溶解性を促進させることができるので好
ましい。なお、約70重量%を越えて配合すると、薬剤
が崩壊したり著しく速く溶けるという不具合が生ずる傾
向がある。
【0026】無機ビルダーは洗浄助剤として配合する以
外に、組成物の溶解速度を調整する目的で配合する。
【0027】具体的には、アルカリ金属及びアルカリ土
類金属の炭酸塩、硫酸塩、塩酸塩、リン酸塩、ホウ酸
塩、及びホウ酸を例示できる。
【0028】例えば、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウ
ム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸一
水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、トリポリリ
ン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどの比較的水
に溶けやすいものから、ホウ砂、ホウ酸、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウムなどの比較的水
に難溶性のものまで例示できる。 (e)有機ビルダー有機ビルダーは、洗浄助剤として配
合する以外に、組成物の溶解速度を調整する目的で配合
することができる。
【0029】具体的には、炭素数が2〜10のカルボン
酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸或いはヒド
ロキシポリカルボン酸又はその塩、アミノカルボン酸、
ポリアミノカルボン酸又はその塩等を例示できる。
【0030】例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、
マレイン酸、フマール酸、グルコン酸、アジピン酸、な
どの有機酸、及びそれらの塩やエチレンジアミン四酢
酸、ニトリロ三酢酸などのアミノポリカルボン酸及びそ
の塩などを例示できる。また、ブドウ糖、蔗糖、果糖、
乳糖などの糖類、尿素などを例示できる。 (f)水溶性染料 水溶性染料は必須の成分ではないが、流れる水に適度な
色をつけトイレを爽やかにするために、約0.01から
約20重量%配合することが好ましい。陶器に対して染
色性が無く、ある程度耐光性のあるもので、安全なもの
が好ましい。
【0031】また、あまりにも耐塩素性が優れていると
環境中に放出されたときに退色しにくいので好ましくな
い。なお、例えば、青色などが好適に用いられる。 (g)香料 香料は必須の成分ではないが、洗浄後トイレに爽やかな
香りを残す目的で、約0.01から約15重量%配合す
ることが好ましい。(製造方法)溶融、打錠、押し出し
(練りだし)或いはプレス成形によって製造することが
できる。
【0032】例えば、溶融法では、加熱することによっ
て溶融する成分(ポリエチレングリコールモノ或いはジ
エステル、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物
など)を攪拌下で加熱溶融し、均一になった後、加熱し
ても溶融しない粉末材料(陰イオン界面活性剤、無機ビ
ルダー、有機ビルダーなど)を加えて、十分に攪拌す
る。その後、固まらないように攪拌を続けながら冷却
し、色素と香料を混合したものを加える。そして、攪拌
下で凝固点付近まで冷却し、型に流し込んで冷却固化さ
せる。
【0033】また、押し出し成形では、原材料を微粉末
の形で(液体成分は他の固形の成分と溶融攪拌し、固化
させた後に微粉末化して用いるか、或いは、直接他の粉
末とブレンドして用いる)ナウタミキサ、V型ミキサ、
リボンミキサなどの混合機に供給してドライブレンドし
た後、エクストルーダー或いはコンティニアス・ニーダ
ーなどの練り機に導入し、液体成分と攪拌・混合し、ド
ウ(dough)を形成する。この時、原料は予め十分
混合されているので過剰な攪拌・混練の必要はない。そ
の後、押し出し造粒機などのような成形機に導入して任
意の形に成形する。
【0034】このような製造設備の場合、機械による攪
拌・混練により摩擦熱が発生するので、原材料が過剰な
溶融状態にならないようにし、場合によっては冷却をし
ながら攪拌、混練、成形をする。
【0035】なお、この発明の組成物は、打錠、プレス
成形などの他の方法でも製造することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明は上述のような構成であり、次
の効果を有する。
【0037】冷水(冬)と温水(夏)との溶解差を改善
し、水温に影響されず一年中ほぼ一定速度で溶解すると
ともに、水中で著しくは膨潤しないトイレ用洗浄剤組成
物を提供することができる。
【0038】なお、本発明には下記の態様のものが含ま
れる:項1.(a)脂肪酸アルカノールアミドを約10
から約40重量%と、(b)ポリエチレングリコールモ
ノ又はジエステルを約10から約40重量%と、(c)
高級アルコールのエチレンオキサイド付加物を約0.0
1から約40重量%と、(d)陰イオン界面活性剤を約
0.01から約20重量%とを含有すると共に、その配
合量の割合を、 (a)/〔(b)+(c)+(d)〕=0.2〜0.6
に設定したことを特徴とするトイレ用洗浄剤組成物。 項1-1.(a)脂肪酸アルカノールアミドを約10から
約40重量%と、(b) ポリエチレングリコールモノ又
はジエステルを約10から約40重量%と、(c)アル
キルフェノールのエチレンオキサイド付加物を約0.0
1から約40重量%と、(d)陰イオン界面活性剤を約
0.01から約20重量%とを含有すると共に、その配
合量の割合を、 (a)/〔(b)+(c)+(d)〕=0.2〜0.6
に設定したことを特徴とするトイレ用洗浄剤組成物。 項2.(e)水溶性の無機若しくは有機ビルダー又は充
填剤を、約0.01から約70重量%含有する項1また
は項1-1記載のトイレ用洗浄剤組成物。 項3.(f)水溶性染料を、約0.01から約20重量
%含有する項1〜2のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤
組成物。 項4.(g)香料を、約0.01から約15重量%含有
する項1〜3のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成
物。 項5.(a)脂肪酸アルカノールアミドが、炭素数4〜
22の少なくとも1種の脂肪酸と、炭素数2〜6の少な
くとも1種のアルカノールからなるアルカノールアミン
とを反応させてなるものである項1〜4のいずれかに記
載のトイレ用洗浄剤組成物。 項6.(b)ポリエチレングリコールモノ又はジエステ
ルの分子量が、5000〜20000である請求項1乃
至5のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成物。 項7.(c)高級アルコールのエチレンオキサイド付加
物が、高級アルコールの炭素数が6〜20であって、エ
チレンオキサイドの付加モル数が3〜100である項1
〜6のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成物。 項7-1.(c)アルキルフェノールのエチレンオキサ
イド付加物が、アルキルフェノールの炭素数が7〜20
であって、エチレンオキサイドの付加モル数が5〜10
0である項1〜6のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組
成物。 項8.(d)陰イオン界面活性剤が、スルホネート系、
サルフェート系、エーテルサルフェート系、ホスフェー
ト系、スルホサクシネート系、エーテルカルボン酸系、
タウレート系の群から選ばれた少なくとも1種である項
1〜7のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成物。 項9.(e)無機ビルダーが、アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の炭酸塩、硫 酸塩、塩酸塩、リン酸塩、ホウ
酸塩、ホウ酸から選ばれた項1〜8のいずれかに記載の
トイレ用洗浄剤組成物。 項10.(e)有機ビルダーが、炭素数2〜10のカル
ボン酸,ヒドロキシカルボン酸,ポリカルボン酸,ヒド
ロキシポリカルボン酸又はその塩,アミノカルボン酸,
ポリアミノカルボン酸又はその塩、有機酸(クエン酸、
リンゴ酸、コハク酸、マレイン酸、フマール酸、グルコ
ン酸、アジピン酸)及びその塩、アミノポリカルボン酸
(エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸)及びその
塩、糖類(ブドウ糖、蔗糖、果糖、乳糖)並びに尿素か
ら選ばれた項1〜9のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤
組成物。 項11.(a)脂肪酸アルカノールアミドが、炭素数6
〜20の脂肪酸のモノエタノールアミドである項1乃至
10のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成物。 項12.(d)陰イオン界面活性剤が、炭素数8〜20
のアルカンスルホネート、アルキルアリールスルホネー
ト、α−オレフィンスルホネート、アルキルサルフェー
トのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩から選ばれ
た項1〜11のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成
物。 項13.(b)ポリエチレングリコールモノ又はジエス
テルが、炭素数6〜22の脂肪酸のエステルである項1
〜12のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成物。 項14.(b)ポリエチレングリコールモノ又はジエス
テルが、ポリエチレングリコールジステアレートである
項1〜13のいずれかに記載のトイレ用洗浄剤組成物。 項15.(a)脂肪酸アルカノールアミドが、ヤシ油脂
肪酸モノエタノールアミドである項1〜14のいずれか
に記載のトイレ用洗浄剤組成物。
【実施例】以下、この発明の構成を実施例に基づいてよ
り具体的に説明する。
【0039】トイレ用洗浄剤組成物の原材料として、次
のものなど(表1〜7参照)を用いた。(a)脂肪酸ア
ルカノールアミドとして、ヤシ油脂肪酸モノエタノール
アミド、ラウリン酸モノエタノールアミド(粉末)、ラ
ウリン酸ジエタノールアミド(粉末)などを用いた。 (b)ポリエチレングリコールモノ又はジエステルとし
て、ポリエチレングリコールジステアレート(分子量8
000)、ポリエチレングリコールジパルミテート(分
子量10000)、ポリエチレングリコールジミリステ
ート(分子量10000)、ポリエチレングリコールジ
ラウレート(分子量15000)、ポリエチレングリコ
ールジカプリレート(分子量15000)、ポリエチレ
ングリコールモノステアレート(分子量20000)、
ポリエチレングリコールモノミリステート(分子量25
000)などを用いた。 (c)高級アルコールのエチレンオキサイド付加物とし
て、ヤシ油アルコールのエチレンオキサイド(7モル付
加物)、ヤシ油アルコールのエチレンオキサイド(8モ
ル付加物)、ヤシ油アルコールのエチレンオキサイド
(50モル付加物)、ラウリルアルコールのエチレンオ
キサイド(40モル付加物)、硬化牛脂アルコールのエ
チレンオキサイド(50モル付加物)、ラウリルアルコ
ールのエチレンオキサイド(7モル付加物)、ラウリル
アルコールのエチレンオキサイド(25モル付加物)、
ラウリルアルコールのエチレンオキサイド(50モル付
加物)、ステアリルアルコールのエチレンオキサイド
(80モル付加物)などを用いた。 (d)陰イオン界面活性剤として、ラウリル硫酸エステ
ルナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、
直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(60%粉
末)〔実施例12、15、16、比較例2、6〕、直鎖
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(60%ペース
ト)〔実施例8、9、17、25、26〕などを用い
た。 (e)有機ビルダーとして、ニトリロ三酢酸三ナトリウ
ム、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム(粉末)など
を用いた。
【0040】また、比較例として、(AO)n (EO)
m (PO)p (EO)m (AO)n、(AO:アルキレ
ンオキサイド 炭素数6、EO:エチレンオキサイド、
PO:プロピレンオキサイド、分子量17000、EO
/PO=80/20)などを用いた。 (実施例1〜8、10、17〜30、比較例3、4)溶
融する成分を攪拌下で70〜80℃に加熱し、完全に溶
融させた状態で香料及び染料を添加した。その後、凝固
点付近まで冷却し、直径5cmの容器に60g充填・固
化させ、型から取り出すことにより、トイレのロー・タ
ンクへの投げ込み型のトイレ用洗浄剤組成物を製造し
た。 (実施例9、11〜16、比較例1、2、5、6)V型
ミキサーでドライブレンドした原料粉末を、コンティニ
アス・ニーダー(クリモト鉄工(株) 社製、商品名KR
Cニーダー)に導入し、過剰な溶融状態にならないよう
にして液体成分と攪拌・混練した後、できたドウ(do
ugh)60gを直径5cmの円形の打錠型に入れ、
2.5Kg/cm2 の圧力でプレス成形することによ
り、トイレのロー・タンクへの投げ込み型のトイレ用洗
浄剤組成物を製造した。
【0041】次に、これらのトイレ用洗浄剤組成物を用
いて行った各種の評価試験について説明する。 (1)フラッシュ可能回数水洗トイレ用洗浄剤(実施例
1〜30、比較例1〜6)のブロックを、家庭用水洗ト
イレ(貯水量9リットル、東陶機器(株) 製、商品名T
OTO S−721B)のロー・タンク内底部に設置
し、ロー・タンク内の水及び流入水の温度を25℃又は
5℃に維持し、それぞれ1時間につき1回の割合で自動
的にフラッシュするように設定し、洗浄剤ブロックが溶
失するまでのフラッシュ回数を調べた。 (2)流水の平均吸光度ロー・タンクから24回フラッ
シュする毎に、便器内の流水の630nmでの吸光度
を、分光光度計((株) 島津製作所製、商品名UV−2
65FW)を用いて測定した。測定の終点は吸光度が0
になったところとし、その値までの平均値を流水の平均
吸光度とした。 (3)膨潤性フラッシュ開始の翌日、1週間後、2週間
後、3週間後…とロー・タンク内の組成物の形状を目視
にて観察し、殆ど膨潤していない場合を○、やや膨潤し
ている場合を△、著しく膨潤している場合を×として評
価した。
【0042】それぞれの結果を表1〜7に示す。各表に
示されるように、各実施例のトイレ用洗浄剤組成物は、
水中で殆ど膨潤せず、徐々に水に溶解し、季節によって
変動する水温の影響を殆ど受けずにいつでもほぼ一定の
速度で水に溶解していくという利点がある。
【0043】また、各実施例のものは、比較例のものよ
りもロー・タンクの底壁面への定着性がよいという利点
もあった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 3:20) (56)参考文献 特開 平6−172798(JP,A) 特開 昭63−6095(JP,A) 特開 昭49−118704(JP,A) 特開 昭63−89598(JP,A) 特開 昭57−162799(JP,A) 特開 昭54−81310(JP,A) 特開 昭55−7835(JP,A) 特開 昭59−108100(JP,A) 特公 昭49−10522(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 17/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)脂肪酸アルカノールアミドを10か
    ら40重量%と、(b)ポリエチレングリコールモノ又
    はジエステルを10から40重量%と、(c)高級アル
    コールのエチレンオキサイド付加物を0.01から4
    重量%と、(d)陰イオン界面活性剤を0.01から2
    0重量%とを含有すると共に、その配合量の割合を、 (a)/〔(b)+(c)+(d)〕=0.2〜0.6に
    設定したことを特徴とするトイレ用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】(a)脂肪酸アルカノールアミドを10か
    ら40重量%と、(b)ポリエチレングリコールモノ又
    はジエステルを10から40重量%と、(c)アルキル
    フェノールのエチレンオキサイド付加物を0.01か
    0重量%と、(d)陰イオン界面活性剤を0.01か
    ら20重量%とを含有すると共に、その配合量の割合
    を、 (a)/〔(b)+(c)+(d)〕=0.2〜0.6に
    設定したことを特徴とするトイレ用洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】(e)水溶性の無機若しくは有機ビルダー
    又は充填剤を、0.01から70重量%含有する請求項
    1または2に記載のトイレ用洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】(f)水溶性染料を、0.01から20重
    量%含有する請求項1乃至3のいずれかに記載のトイレ
    用洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】(g)香料を、0.01から15重量%含
    有する請求項1乃至4のいずれかに記載のトイレ用洗浄
    剤組成物。
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