JP2002226899A - 水洗トイレ用固形洗浄剤 - Google Patents

水洗トイレ用固形洗浄剤

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JP2002226899A JP2001024891A JP2001024891A JP2002226899A JP 2002226899 A JP2002226899 A JP 2002226899A JP 2001024891 A JP2001024891 A JP 2001024891A JP 2001024891 A JP2001024891 A JP 2001024891A JP 2002226899 A JP2002226899 A JP 2002226899A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保形性に優れ、かつ製造コストの安価な水洗ト
イレ用固形洗浄剤を提供すること。 【解決手段】吸液量が1g/g以上の吸液性固体を5〜
40重量%、25℃で液体である油性及び/又は水性の
液体を1〜20重量%、25℃で固体で水溶性を示す陰
イオン系界面活性剤及び/又は非イオン系界面活性剤を
5〜80重量%を含有してなる水洗トイレ用固形洗浄
剤、並びに押出し成形、プレス成形または打錠成形によ
り得られることを特徴とする前記水洗トイレ用固形洗浄
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水洗トイレ用固形
洗浄剤に関する。さらに詳しくは、押出し成形、プレス
成形または打錠成形にて製造される水洗トイレ用固形洗
浄剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水洗トイレ用固形洗浄剤は、生産
面においては溶融法(加熱溶融した原料を型に流し込ん
で成形する方法)が主流であったが、この方法では無機
塩等の沈降しやすい成分を多量に配合することが困難で
あり、また、原料を加熱溶融するために多大なエネルギ
ーを要するために生産コストがかかっていた。そこで、
押出し成形、プレス成形または打錠成形等の成形方法を
採用することにより、沈降しやすい比重の重い原材料を
多量に配合することが可能となり、また原料を加熱し
て、専用容器に充填することもないため生産に多大なエ
ネルギーを費やしたり、生産効率を下げずに固形洗剤を
製造できることが知られている。
【0003】例えば、特許2931572号公報及び特
開平11−228998号公報には、(a)脂肪酸のア
ルカリ金属塩、(b)非イオン系界面活性剤、(c)カ
ルボキシメチルセルロースアルカリ金属塩、(d)液状
疎水性物質及び(e)水溶性充填剤(ビルダー)を配合
し、練り出し(押出し)成形、プレス成形又は打錠成形
で固形洗浄剤を製造できることが開示されている。
【0004】また、特開平2000−273487号公
報には、(a’)α−オレフィンスルホン酸塩、
(b’)非イオン界面活性剤、(c’)液状疎水性物質
及び(d’)水溶性充填剤(ビルダー)を配合し、練り
出し(押出し)、プレス成形又は打錠で洗浄剤を製造で
きることが開示されている。
【0005】前記公報に記載の発明では(b)成分、
(c)成分、(b’)成分等の固体を洗剤の保形性向上
剤として用いられており、中でも(c)成分は、製造過
程で発生する摩擦熱によって溶融した(b)成分、
(d)成分を吸収することで、成形物の成形性や保形性
は良好になることが開示されている。しかしながら、該
(c)成分は、吸湿性及び水保持能があり、これを配合
した水洗トイレ用固形洗浄剤は、使用時に吸水して膨潤
することがあるため、その場合には容器の開口部を塞い
で適正な溶解速度が得られなかったり、貯水タンク、便
器に錠剤の塊が流出して汚染の原因になったりするとい
う欠点があり、好ましくない。また、(a’),
(b’)が親水性物質との相溶性が高いため、親水性物
質の配合量の上限が低いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保形性に優
れ、かつ製造コストの安価な水洗トイレ用固形洗浄剤を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸液量が1g
/g以上の吸液性固体を5〜40重量%、25℃で液体
である油性及び/又は水性の液体を1〜20重量%、2
5℃で固体で水溶性を示す陰イオン系界面活性剤及び/
又は非イオン系界面活性剤を5〜80重量%を含有して
なる水洗トイレ用固形洗浄剤、並びに押出し成形、プレ
ス成形または打錠成形により得られることを特徴とする
水洗トイレ用固形洗浄剤に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤
は、前記のように、吸液量が1g/g以上の吸液性固体
を5〜40重量%、25℃で液体である油性及び/又は
水性の液体を1〜20重量%、25℃で固体で水溶性を
示す陰イオン系界面活性剤及び/又は非イオン系界面活
性剤を5〜80重量%を含有してなるものである。本発
明の水洗トイレ用固形洗浄剤に用いられる各成分につい
て以下に説明する。
【0009】1.吸液性固体 本発明において、吸液性固体とは、吸液量が1g/g以
上のものをいう。ここで、吸液量とは吸液性固体1g当
たりの吸液対象となる液体に対する吸液量を意味し、複
数の液体を吸液する場合は、複数の液体の混合液に対す
る吸液量を意味する。吸液量の決定は後述の実施例に記
載の方法で測定されるものをいう。吸液量は、1g/g
以上であり、1.5g/g以上であることが好ましい。
また、特に限定されないが、吸液した液体成分が水中に
溶出して機能を発揮するには10g/g以下が好まし
い。吸液量が1g/g未満であると、後述の油性及び/
又は水性の液体が十分効果を発揮する量を配合できず、
また、油性及び/又は水性の液体が十分な効果を発揮す
る量を配合したとしても成形可能にするには吸液性固体
を過剰量配合することになるため、貯水タンク内、便器
等に付着して汚染の原因となるため好ましくない。
【0010】吸液性固体としては、吸液量が1g/g以
上のものであれば特に限定はないが、例えば、活性炭、
シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミック、
非晶質二酸化珪素、二酸化珪素、結晶性セルロース等の
多孔性担体が挙げられる。これらの中でも、吸液量、平
均粒径が適度なものであって、また、化学的にも経時劣
化や他成分との反応による変性が少ない多孔性担体を適
宜選択して用いればよく、更にこれらの吸液性固体は、
単独で或いは複数を組み合わせて用いてもよい。
【0011】本発明においては、前記吸液性固体を用い
ることに一つの大きな特徴がある。該吸液性固体は、本
発明の水洗トイレ用固形洗浄剤中では後述の油性及び/
又は水性の液体を吸収することにより、混練時の混練物
の流動性を抑え、成形時の強度を上げるために配合され
る。
【0012】吸液性固体は、前記の(b)成分、(c)
成分、(b’)成分等に比べて吸収量が高く、その吸収
量の調節も容易であるため、後述の油性及び/又は水性
の液体の配合量の調節も容易に行うことができるという
利点がある。また、吸液性固体は、疎水性液体の吸収の
みならず、水等の親水性液体の吸液も可能であるが、こ
れらの液体の吸収に伴って自身が膨潤することはなく、
実際に使用した際に前記(c)成分によって生ずるよう
な、吸水して膨潤し、容器の開口部を塞いで適正な溶解
速度が得られなかったり、貯水タンク、便器に錠剤の塊
が流出して汚染の原因になったりするという問題を危惧
する必要はないという利点もある。さらに、吸液性固体
自身の材質が安定であるため、吸液する液体の種類も幅
が広く、芳香、消臭、除菌、洗浄、防汚、殺虫、防虫、
忌避といった機能のみでなく、それ以外に多様な機能を
付与することが可能となるという利点もある。
【0013】吸液性固体の含有量は、本発明の水洗トイ
レ用固形洗浄剤中において5〜40重量%であり、5〜
25重量%であることが好ましい。含有量が前記範囲よ
り少ないと油性及び/又は水性の液体が十分な効果を発
揮する量を吸液できないため好ましくない。また、含有
量が前記範囲より多いと、貯水タンク内、便器等に付着
して汚染の原因となるため好ましくない。また、これら
吸液性固体が液体成分を全て含有する必要性はなく、適
宜配合を調整して用いればよい。
【0014】吸液性固体の性状は、25℃で粉末ないし
微粒子状が好ましい。また、その平均粒子径は0.5μ
m〜1mm、好ましくは0.5μm〜0.1mmである
ことが望ましい。ここで、平均粒子径は電気抵抗法を用
いたマルチチャンネル粒度分析装置や乾式振盪フルイ法
により測定したものをいう。平均粒子径は、混合時の舞
い散りが適度で作業性が良好である観点から、0.5μ
m以上であることが好ましく、また、成型、混練時の機
械的負荷が適度で、また、均一な成形物が得られ易いと
いう観点から、1mm以下であることが好ましい。
【0015】2.油性及び/又は水性の液体 油性及び/又は水性の液体は、25℃で液体であるもの
であり、本発明において吸液対象となる液体である。例
えば、香料、消臭剤、除菌剤、界面活性剤、殺虫剤等が
挙げられる。具体的には、以下のようなものが挙げられ
るが、25℃で液体であればこれら以外でも構わない。
【0016】アルコール系溶剤 メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル、2−tert−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、3−tert−ブチルアルコール、n−3−メ
トキシ−3−メチル−1−ブタノール、アミルアルコー
ル、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル
−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1
−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−
ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノ
ール、1−デカノール、ベンジルアルコール、1,2−
プロパンジオール、グリセリン等が挙げられる。
【0017】2以上の官能基を持つアルコール系溶剤 2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2
−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタ
ノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−
フェノキシエタノール、ジエチレングリコール、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリ
コール、1−メトキシ−2−プロパノール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジアセトアルール、トリ
エタノールアミン、3−メチル−3−メトキシブタノー
ル等が挙げられる。
【0018】その他の溶剤 脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハ
ロゲン化炭化水素、エステル、エーテルおよびケトン等
の溶剤が例示できる。中でも特に好ましい脂肪族炭化水
素を主成分とする市販の溶剤例を以下に記す。パインオ
イル、0号ソルベントL(日本石油株式会社製)、0号
ソルベントH(日本石油株式会社製)、0号ソルベント
M(日本石油株式会社製)、ノルマルパラフィンSH−
NP(日本石油株式会社製)、デオトミゾールA−1
(吉富製薬株式会社製)、IPソルベント1620(出
光石油化学株式会社製)、IPソルベント1016(出
光石油化学株式会社製)、ネオチオゾール(三光化学工
業株式会社製)、水等。
【0019】植物抽出精油、天然物由来抗菌剤(主成
分) シソ油(ペリラアルデヒド、リモネン)、カシア油(シ
ンナムアルデヒド)油、クローブ油(オイゲノール)、
シトロネラ油(ゲラニオール、シトロネラール)、ゲラ
ニウム油(ゲラニオール、シトロネラール)、レモン油
(リモネン)、レモングラス油(シトラール)、ネロリ
油(リナロール)、シダーウッド油(ツヨプセン、セド
ロール、セドレン)、シダーリーフ油(ツジョン)、ヒ
バ油(ツヨプセン)、ヒノキ材油(δ−カジネン、α−
カジノール、α−ピネン)、ヒノキリーフ油(ボルネオ
ール、β−エレモール、サビネン、リモネン)、シナモ
ン油(シンナムアルデヒド、オイゲノール)、アニス油
(アネトール、アニスアルデヒド)、ガーリック油(ジ
アリルジスルフィド、アリルジスルフィド)、ヒノキ
油、ユーカリオイル、柑橘種子抽出物、ショウガ抽出物
(ジンゲオール、ショーガオール)、茶抽出物(カテキ
ン)、孟宗竹抽出物、カラシ・ワサビ抽出物、ヒノキチ
オール、ヨモギエキス、ティーツリーオイル、甘草抽出
物、リモネン、オレガノ油、アリルカラシ油、ペパーミ
ント油、樟脳油、テレピン油、スターアニス油等が挙げ
られる。
【0020】消臭剤 モウソウチク抽出物、緑茶抽出エキス、長鎖ベタイン化
合物、柿抽出液の総称型タンニンを主成分とした消臭
剤、針葉樹等の数種の植物エキスを混入した植物系特殊
消臭剤、大豆抽出物、サトウキビ抽出物等が挙げられ
る。
【0021】芳香剤 動物性又は植物性の天然香料、炭化水素、アルコール、
アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステル類
等の人工香料が例示でき、フルーティー調、フローラル
調、シトラス調、ウッディー調、フレッシュノート調、
ミックスフレーバー調、グリーン調、ミント調等の香調
を有するものが挙げられる。
【0022】防汚剤 ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーン
オイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、アル
キル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイ
ル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変
性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エ
ポキシ変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコー
ンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル等のシリ
コーンオイル、フッ素界面活性剤などが挙げられる。
【0023】殺虫、殺ダニ、防虫、昆虫成長阻害、忌
避剤 ピレスロイド系殺虫剤、ピレスロイド様殺虫剤、有機リ
ン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、クロロニコチン系
殺虫剤、昆虫成長阻害剤、殺菌剤からなる群より選ばれ
る1種以上の化合物が挙げられる。これら有効成分の多
くにはカルボン酸成分に起因する幾何異性体、カルボン
酸成分およびアルコール成分の不斉炭素に起因する幾何
異性体が存在し、本発明においてはこれらの幾何異性体
およびその混合物が存在してもよい。また、これは単独
で或いは複数を組み合わせて用いてもよく、先に挙げた
アルコール系溶剤、その他の溶剤で適宜希釈して用いて
も構わない。
【0024】ピレスロイド系殺虫剤としては、アレスリ
ン、dl・d−T80−アレスリン、dl・d−T−ア
レスリン、d・d−T−アレスリン、d・d−T−プラ
レトリン、フタルスリン、d−T80−フタルスリン、
レスメトリン、d−T80−レスメトリン、d−T80
−フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、フェン
バレレート、シペルメトリン、d−T80−シフェノト
リン、エンペントリン、テラレスリン、イミプロスリン
等が挙げられる。
【0025】ピレスロイド様殺虫剤としては、エトフェ
ンプロックス等が挙げられる。
【0026】有機リン系殺虫剤としては、ダイアジノ
ン、フェニトロチオン、ピリダフェンチオン、マラチオ
ン、ディプテレックス、クロルピリホス、フェンチオ
ン、ジクロルボス、プロペンタホス、アペイト、プロチ
オホス、ホキシム等が挙げられる。
【0027】カーバメート系殺虫剤としては、プロポク
スル等が挙げられる。
【0028】クロロニコチン系殺虫剤としては、イミダ
クロプリド、アセタミプロリド等が挙げられる。
【0029】昆虫成長阻害剤(IGR)としては、ピリ
プロキシフェン、シロマジン等が挙げられる。
【0030】界面活性剤 洗浄効果及び/又は殺菌効果(陽イオン系、両性)を発
現する成分として配合される成分の具体例としては以下
のものが例示できる。また、これらは単独で或いは複数
を組み合わせて用いてもよく、先に挙げたアルコール系
溶剤、その他の溶剤で適宜希釈して用いても構わない。
【0031】(1)非イオン系界面活性剤 脂肪酸アルカノールアミド系:ヤシ油脂肪酸ジエタノー
ルアミド1:1型、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミ
ド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミド、ラウリン
酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウリン酸
モノエタノールアミド、パーム核脂肪酸ジエタノールア
ミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等。
【0032】ポリオキシエチレンアルキルエーテル系:
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンセチルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコー
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等。
【0033】グリセリン/プロピレングリセリン脂肪酸
エステル系:親油性モノステアリン酸グリセリン、自己
乳化型モノステアリン酸グリセリン、親油性モノオレイ
ン酸グリセリン、モノカプリン酸グリセリン、モノステ
アリン酸プロピレングリコール等。
【0034】ソルビタン脂肪酸エステル系:モノステア
リン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキ
オレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノ
パルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタ
ン、トリオレイン酸ソルビタン等。
【0035】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル系:モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノ
パルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステ
アリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポ
リオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン等。
【0036】ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系:ポ
リオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン等。
【0037】エチレングリコール脂肪酸エステル系:モ
ノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン
酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレ
ングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール等。
【0038】ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 フッ素系:パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエ
タノール、フッ素化アルキルエステル等。
【0039】(2)陰イオン系界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩系。 アルキルエーテル硫酸塩系:ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキルトリエ
タノールアミン、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫
酸トリエタノールアミン、高級アルコール硫酸ナトリウ
ム等。
【0040】スルホサクシネート系:ポリオキシエチレ
ンアルキルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエ
チレンスルホコハク酸、ポリオキシエチレンスルホコハ
ク酸ラウリル二ナトリウム、スルホン酸ラウリル二ナト
リウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリルエ
タノールアミド二ナトリウム等。
【0041】エーテルカルボン酸系:ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル酢酸等。 フッ素系:パーフルオロアルキルスルホン酸等。なお、
以上の陰イオン系界面活性剤は、ナトリウム塩に限定さ
れるものでなく、アンモニウム塩、カリウム塩であって
も構わない。
【0042】(3)陽イオン系界面活性剤 アルキルアンモニウム系:塩化ジステアリルジメチルア
ンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニ
ウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステ
アリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、塩化ベンザルコニウム液、エチル硫酸ラ
ノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウ
ム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等。
【0043】(4)両性界面活性剤 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミ
ドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−ア
ルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒドロキシエチ
ルエチレンジアミンナトリウム、2−アルキル−N−カ
ルボキシルメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニ
ウムベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラ
ウリルベタイン、ナトリウムアルキルジ(アミノエチ
ル)グリシン等。
【0044】以上に例示された油性及び/又は水性の液
体は、単独で或いは複数を組み合わせて用いてもよい。
本水洗トイレ用固形洗浄剤中では、それぞれ、芳香、消
臭、除菌、洗浄、防汚、殺虫、防虫、忌避等の効果を発
現する成分として配合される。
【0045】油性及び/又は水性の液体の含有量は、本
発明の水洗トイレ用固形洗浄剤中において、1〜20重
量%であることが望ましい。
【0046】また、上記吸液性固体と油性及び/又は水
性の液体の含有量の和は、本発明の水洗トイレ用固形洗
浄剤中において、6〜60重量%であればよく、10〜
40重量%であればさらに好ましい。この2成分の和が
上記範囲より少ないと、油性及び/又は水性液体が十分
な機能を発揮しなかったり、混練時に混練物の流動性が
低くなって成形が困難になる。また、この和が上記範囲
より大きいと混練時に混練物が過度に流動性を帯びて成
形が困難になる。
【0047】油性及び/又は水性の液体(x)に対する
吸液性固体(y)の含有量の比率(重量比:y/x)
は、1/3.0〜1/0.2であるのが好ましく、1/
2.0〜1/0.5であればさらに好ましい。この比率
は、吸液性固体が液体を吸収し、混練時に混練物が適度
の流動性を帯びて成形を好適に行える観点から、1/
3.0以上であることが好ましく、また、混練時に混練
物の流動性が適度で、成形を好適に行える観点から、1
/0.2以下であることが好ましい。
【0048】3.陰イオン系界面活性剤及び/又は非イ
オン系界面活性剤 陰イオン系界面活性剤及び/又は非イオン系界面活性剤
としては、25℃で固体であって水溶性であればよく、
好ましくは融点が55℃以上である水溶性の陰イオン系
界面活性剤及び/又は非イオン系界面活性剤が挙げられ
る。具体的には、以下のようなものが挙げられるが、2
5℃で固体で水溶性を示すものであればこれら以外でも
構わない。なお、ここで「水溶性」とは、25℃の水1
00gに0.1g以上溶解しうる特性をいう。
【0049】界面活性剤は、非イオン系界面活性剤、陰
イオン系界面活性剤の群より選ばれる何れを選択するこ
とは任意であり、その割合、配合、混合について何ら制
限されるものではなく目的、方法によって任意に決定で
きるものであるとする。その他、各成分について以下に
その具体例を示す。 非イオン系界面活性剤 脂肪酸アルカノールアミド系:ヤシ油脂肪酸ジエタノー
ルアミド1:2型等。ポリオキシエチレンアルキルエー
テル系:ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン高級
アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル等。
【0050】プルロニック型。 グリセリン/プロピレングリセリン脂肪酸エステル系:
親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノス
テアリン酸グリセリン、親油型モノオレイン酸グリセリ
ン、モノカプリン酸グリセリン、モノステアリン酸プロ
ピレングリコール等。 ソルビタン脂肪酸エステル系:モノステアリン酸ソルビ
タン、モノパルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸
ソルビタン等。
【0051】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル系:モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノ
パルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステ
アリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポ
リオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン等。
【0052】ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系:ポ
リオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン等。
【0053】エチレングリコール脂肪酸エステル系:モ
ノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン
酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレ
ングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール等。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
【0054】陰イオン系界面活性剤 アルキルエーテル硫酸塩系:ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキルトリエ
タノールアミン、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫
酸トリエタノールアミン、高級アルコール硫酸ナトリウ
ム等。
【0055】脂肪酸系:混合脂肪酸ナトリウム石鹸、ス
テアリン酸ナトリウム石鹸、オレイン酸カリ石鹸、ヒマ
シ油カリ石鹸等。
【0056】アルキルスルホン酸系:ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等。
【0057】スルホサクシネート系:ポリオキシエチレ
ンアルキルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエ
チレンスルホコハク酸、ポリオキシエチレンスルホコハ
ク酸ラウリル二ナトリウム、スルホン酸ラウリル二ナト
リウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリルエ
タノールアミド二ナトリウム等。
【0058】エーテルカルボン酸系:ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル酢酸等。
【0059】なお、以上の陰イオン系界面活性剤は、ナ
トリウム塩に限定されるものでなく、アンモニウム塩、
カリウム塩等であっても構わない。
【0060】また、これらの陰イオン系界面活性剤及び
/又は非イオン系界面活性剤は単独で或いは複数を組み
合わせて用いてもよい。これらの界面活性剤は、本水洗
トイレ用固形洗浄剤中では、洗浄剤基剤として配合され
る。
【0061】陰イオン系界面活性剤及び/又は非イオン
系界面活性剤の含有量としては、本発明の水洗トイレ用
固形洗浄剤中において、5〜80重量%、好ましくは1
0〜70重量%が望ましい。含有量は、この範囲より少
ないと十分な洗浄効果が得られず、この範囲より多いと
十分な保形性が得られず、また、溶解速度の調節が困難
になる。
【0062】また、本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤に
は、25℃で固体の水溶性染料、汚染物質再付着防止
剤、抗菌剤等を適宜配合することができる。尚、25℃
で液体のもの、具体的には25℃で液体の成分は前記の
「油性及び/又は水性の液体」として扱われる。
【0063】水溶性染料としては、25℃で固体である
水溶性の染料が挙げられる。例示できるものとしては、
青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青
色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色
203号、黄色402号、黄色403号、黄色406
号、黄色407号、赤色2号、赤色3号、赤色102
号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色
201号、赤色213号、赤色214号、赤色227
号、赤色230号、赤色231、赤色232号、赤色
401号、赤色502号、赤色503号、赤色504
号、赤色506号、緑色3号、緑色201号、緑色20
4号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、橙
色205号、橙色207号、橙色402号、褐色201
号、紫色401号、黒色401号等が挙げられるが、こ
れらに限定するものではない。また、これらを単独或い
は複数を組み合わせて用いてもよい。使用時の清涼感や
壮快感等の使用感を向上させるために配合する。
【0064】水溶性染料の含有量としては0〜30重量
%が好ましい。この範囲よりも多いと濃すぎて、清涼感
や壮快感が損なわれるため好ましくない。
【0065】汚染物質再付着防止剤としては、25℃で
固体の無機ビルダー、有機ビルダーが挙げられる。具体
的には、以下のようなものが挙げられるが、汚染物質再
付着防止効果が期待でき、且つ25℃で固体であればこ
れら以外でも構わない。
【0066】無機ビルダーとしては、オルトリン酸ナト
リウム、メタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリ
ウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリ
ウム、珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、硼酸ナト
リウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、水酸化アル
ミニウム、硼酸、ホウ砂、尿素、硫酸マグネシウム等が
挙げられる。
【0067】有機ビルダーとしては、ニトリロトリ酢酸
ナトリウム(NTA、−3H、−3Na、−2Na)、
エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム(EDTA、−
4H、−2Na、−3Na、−4Na)、EDTAのア
ミン塩、クエン酸ナトリウム、CMC、デンプン、アリ
ル酸アミド、メタアリル酸アミド、アクリロニトリル、
セルロース等が挙げられる。
【0068】また、これらの汚染物質再付着防止剤は、
単独で或いは複数を組み合わせて用いてもよい。汚染物
質再付着防止剤は、本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤中
で、汚染物質が便器表面に再付着するのを防止する剤と
して配合される。
【0069】汚染物質再付着防止剤の含有量としては、
本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤中において0〜85重
量%が好ましい。この範囲よりも多いと十分な保形性が
得られず、また溶解速度の調節が困難になる。
【0070】本発明に用いられる抗菌剤とは、広義に防
菌防黴剤を意味する。その具体例を以下に示すが、これ
らに限定されるものではない。
【0071】有機系抗菌剤としては、エチルアルコー
ル、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イ
ソプロピルメチルフェノール(IPMP)、チモール、
o−フェニルフェノール(OPP)、4−クロロ−3,
5−ジメチルフェノール(PCMX)、チアベンダゾー
ル(TBZ)、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロ
ルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニ
ウム、塩化セチルピリジニウム、クロロタロニル(TP
N)、カルベンダジン、トリクロサン、塩化リゾチー
ム、塩素化イソシアヌール酸等が挙げられる。
【0072】防黴防腐剤としては、安息香酸ナトリウ
ム、パラオキシ安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香
酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安
息香酸イソブチル、プロピオン酸ナトリウム、イソチア
ゾロン等が挙げられる。
【0073】また、これらの抗菌剤は、単独で或いは複
数を組み合わせて用いてもよい。抗菌剤は、本発明の水
洗トイレ用固形洗浄剤中で、微生物が原因となる黄ズ
ミ、黒ズミ汚れの生成を防ぐ、或いは洗浄剤自体の腐食
を防ぐために配合される。抗菌剤の配合量としては、特
に限定はない。
【0074】また、本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤に
は、さらに、腐食防止剤、色素等の各種添加剤を含有す
ることが可能であり、その配合量、化合物の種類の選択
等は特に限定されるものではない。また、腐食防止剤、
色素等の異性体や類縁体も必要に応じて用いることがで
きる。
【0075】本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤は、前記
吸液性固体、油性及び/又は水性の液体、陰イオン系界
面活性剤及び/又は非イオン系界面活性剤を、必要であ
れば前記他の成分を適宜混合して、得られた混合物を押
出し成形、プレス成形又は打錠成形することにより製造
することができる。
【0076】ここで、押出し成形、プレス成形又は打錠
成形の方法としては、特に限定はないが、公知の方法が
利用できる。また、得られた水洗トイレ用固形洗浄剤の
形状、大きさ等については特に限定はない。
【0077】本発明においては、前記のような押出し成
形、プレス成形又は打錠成形方法を採用することで、加
熱溶融法のように、原料混合物を加熱溶融したり、強い
力で攪拌したり、また、処理後に得られた溶融混合物が
固化して配管を詰まらせたり、充填時に塊状になること
を防ぐために製造ラインを一定温度以上に保温したりす
る必要がなく製造コストを安価にすることができるとい
う利点がある。さらには、加熱溶融法のように、溶融混
合物専用の充填容器も不要であるため、部品数も少なく
てすむという利点もある。
【0078】本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤は、水洗
トイレに使用されるが、その使用形態については特に限
定されず、例えば、オンタンク式トイレ洗浄剤、インタ
ンク式トイレ洗浄剤、等が挙げられる。
【0079】以上のような構成を有する本発明の水洗ト
イレ用固形洗浄剤は、保形性に優れ、かつ製造コストの
安価なものであるため、また、高い洗浄効果と芳香、消
臭、除菌、防虫等のいろいろな機能を付与することがで
きるという優れた効果が発現される。
【0080】
【実施例】次に本発明の実施例を示して本発明を詳しく
説明するが、本発明は下記実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0081】<吸液性固体の吸液量>吸液性固体の吸液
量は、以下の方法で求めたものをいう。吸液性固体1g
に対して所定の液体の所定量を滴下し、滴下の3分後の
吸液性固体の性状を観察し、滴下前と全く同じ、あるい
は塊ができるが、時間を置いたり、混ぜたりすると滴下
前と同様の性状になる場合、前記所定量の液体は吸液さ
れたものと認定する。即ち、吸液対象となる液体の1g
以上を吸液性固体1gに対して滴下し、前記の基準に従
って吸液性固体が吸液対象となる液体に対して1g/g
以上の吸液量を示すか否かの決定をする。
【0082】試験例 吸液性固体1gに対してそれぞれイオン交換水及び25
℃で液体である香料〔ピーチ調香料〕0.1g、0.5
g、1.5gを滴下し3分後の吸液性固体の性状を以下
の方法にて分類した。
【0083】◎:液体滴下前と全く同じ ○:塊ができるが、時間を置いたり、混ぜたりすると液
体滴下前と全く同じ性状になる △:塊ができ、時間を置いても塊が残るが、流動性はな
い ×:液体が分離する、半透明になってゲル化する、或い
は液体に供試剤が溶解するといった性状で、流動性が高
い なお、これらの評価は×が悪く、◎が優れていることを
示す。
【0084】例えば、供試剤として、以下のものを用
い、前記の方法に従って、評価した。その結果を表1に
示す。 ・非晶質二酸化珪素 ・結晶性セルロース ・シリカゲル ・珪藻土 ・活性炭 ・非イオン系界面活性剤 高級アルコール系(HLB:
18)、プルロニック型、変性ポリエーテル ・陰イオン系界面活性剤 アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、高級アルコール硫酸ナトリウム
【0085】
【表1】
【0086】表1の結果より、吸液性が高いものであれ
ば処方中での配合量が少なくてすみ、吸液性固体として
好ましい。吸液性がある状態と判断できるのは◎、○、
△で、押出し成形、プレス成形、打錠成形を考慮しても
×でなければ配合は可能である。最も好ましいのは◎で
あるが、○或いは△であっても吸液性固体以外の成分に
若干吸収されるものがあったり、また、ある程度流動性
がないと混練できないため、○、△であっても構わな
い。×の状態は殆ど吸液の効果がないと思われ、成形で
きないと思われる。
【0087】上記結果では非晶質二酸化珪素、結晶性セ
ルロース、シリカゲル、珪藻土、活性炭は比較的吸液量
が高く、イオン交換水に対して1g/g以上の吸液量を
示すものと認定され、香料に対しては非晶質二酸化珪
素、結晶性セルロースが1g/g以上の吸液量を示すも
のと認定された。
【0088】実施例及び比較例(1)〜(15) <試料の調製>表2に水洗トイレ用固形洗浄剤に用いた
成分を挙げる。水洗トイレ用固形洗浄剤は以下の方法で
製造した。即ち、表2記載の各成分のうち、欄に記載
の成分を混練機(高津製作所製)にて混練後、予め均一
に混合した欄に記載の成分等を添加し、再度混練し、
混合粉を得た。尚、吸液性固体として、実施例及び比較
例(1)〜(15)では平均粒子径が9〜12μmのも
のを使用した。
【0089】混練後に得られた混合粉をφ30mmの口
金を押出し部に装着した押出成形機(日立製作所製)で
成形し、1個当たりの重量が20gとなるように円柱状
に切断した錠剤を試料として、下記の方法にて溶解性の
評価、錠剤の成形性の評価をそれぞれ行った。これらの
結果を表2に示す。
【0090】<溶解性>貯水タンク(貯水量12L)上
に手洗いが附属した水洗トイレに試料をセットしたオン
タンククリーナー用容器を設置し、30分間隔で自動的
に水洗し、錠剤がなくなるまで所定回数毎に錠剤重量を
測定して、錠剤がなくなるまでのフラッシュ回数を測定
し、以下の分類により評価した。
【0091】 ◎:錠剤がなくなるまでに要するフラッシュ回数が40
0〜600回程度で、なくなるまでに特に問題が観察さ
れなかった。 △:錠剤がなくなるまでに要するフラッシュ回数が40
0回以下或いは600回以上であるか、或いは、なくな
るまでに錠剤が膨潤したり、錠剤の塊が貯水タンクに流
入してトイレを汚染したりした。 ×:フラッシュ回数400回以下或いは600回以上で
なくなり、且つ、錠剤が膨潤したり、錠剤の塊が貯水タ
ンクに流入してトイレを汚染したりした。
【0092】<錠剤の成形性>上記の方法にて調製した
試料の性状を以下の項目にて分類して成形性を評価し
た。 ◎:混練時に混練物には過度の流動性がなく、手で押さ
えても変形しなかった。 △:混練時に混練物がやや流動性を持っていたが、手で
押さえても変形しなかった。 ×:混練時に混練物がかなり流動性を持っていたため、
或いは流動性が低すぎて混練物が硬くなりすぎて成形で
きなかった。
【0093】
【表2】
【0094】表2の結果より、各実施例で得られた固形
洗浄剤は、溶解性、成形性ともに良好であったが、比較
例で得られたものは溶解性以前に成形性に問題があり、
成形不可能という結果が得られた。特に、比較例(1
4)では吸液性固体の配合量が少なすぎたせいで、混練
時に混練物が高い流動性を持ってしまったため、成形し
てもすぐに型崩れしてしまった。また、比較例(15)
では吸液性固体の配合量が多すぎたせいで混練物が硬く
なり、押出成形機にかけても押出せず、或いは押出せて
も押出しの効率が非常に悪くなるという結果が得られ
た。以上のことから、比較例(14)及び(15)に対
して、実施例では優れた溶解性と成形性を有し、高い洗
浄効果と芳香、消臭、洗浄、除菌等の効果を持つトイレ
用洗浄剤固形物を製造できるといえる。
【0095】実施例及(16)〜(21) 実施例(16)〜(21)については、表3記載の平均
粒子径をもつものについて、成形性、作業性及び均一性
の評価を行った。これらの結果を表3に示す。尚、実施
例(16)〜(21)の各成分の配合比は実施例(1)
と同じものである。また、成形性については、前記と同
様にして調べた。
【0096】<作業性>試料の調製時の作業性を以下の
項目にて分類して作業性を評価した。 ◎:特に問題がなく調製できた。 ×:機械攪拌・混練時に粉体の舞い散りがあり、作業員
が粉体を吸入しやすかった。
【0097】<均一性>試料を円柱の側面方向から切断
して、切断部の性状を目視にて確認し、以下の項目にて
分類して均一性を評価した。 ◎:全面が均一に成形できた。 ×:色ムラや、直径3mm以上の大きな塊が観察され
た。
【0098】
【表3】
【0099】表3の結果より、吸液性固体の粒子の平均
粒子径は、0.5μm〜1mmであると、成形性、作業
性及び均一性が特に好ましいことがわかる。
【0100】
【発明の効果】本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤は、保
形性に優れ、かつ製造コストの安価なものであるため、
また、高い洗浄効果と芳香、消臭、除菌、防虫等のいろ
いろな機能を付与することができるという効果が奏され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/18 C11D 3/18 17/06 17/06 E03D 9/02 E03D 9/02 (72)発明者 田中 源悟 和歌山県有田市箕島871 (72)発明者 大山 史朗 和歌山県有田郡湯浅町大字湯浅1254 Fターム(参考) 2D038 AA02 4H003 AB15 AB19 AB27 AC08 AC23 BA01 BA17 CA08 DA06 EA12 EA25 EB16 EB42 FA32 FA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸液量が1g/g以上の吸液性固体を5
    〜40重量%、25℃で液体である油性及び/又は水性
    の液体を1〜20重量%、25℃で固体で水溶性を示す
    陰イオン系界面活性剤及び/又は非イオン系界面活性剤
    を5〜80重量%を含有してなる水洗トイレ用固形洗浄
    剤。
  2. 【請求項2】 該吸液性固体が25℃で粉末ないし微粒
    子状であって、且つ、その平均粒子径が0.5μm〜1
    mmである請求項1記載の水洗トイレ用固形洗浄剤。
  3. 【請求項3】 該吸液性固体が多孔性担体である請求項
    1又は2記載の水洗トイレ用固形洗浄剤。
  4. 【請求項4】 該吸液性固体に該油性及び/又は水性の
    液体が吸液されてなる請求項1〜3いずれか記載の水洗
    トイレ用固形洗浄剤。
  5. 【請求項5】 押出し成形、プレス成形または打錠成形
    により得られることを特徴とする請求項1〜4いずれか
    記載の水洗トイレ用固形洗浄剤。
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