JP4500059B2 - 水洗トイレ用固形洗浄剤 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗トイレ用固形洗浄剤に関する。
水洗トイレ用固形洗浄剤としては、水洗トイレのタンク中に投げ込んで使用するインタンク式トイレ洗浄剤、及び手洗い部分に設置して使用するオンタンク式トイレ洗浄剤が知られている。これまでに種々のものが開発されているが、その性能は未だ充分なものとは言えない。
例えば、特許文献1には、特定の脂肪酸アルカリ金属塩、融点が45℃以上の非イオン界面活性剤、カルボキシメチルセルロースアルカリ金属塩、特定の液状物質、水溶性充填剤を所定量含有してなる、溶解速度が水温に影響され難く、著しく膨潤せず、洗浄力に優れ、容易に製造可能なトイレ用オンタンク固形洗浄剤が記載されている。
かかる洗浄剤に使用されるカルボキシメチルセルロース(CMC)アルカリ金属塩は溶解速度調節剤及び保形性向上剤として機能するものであることが記載されているが、使用時に吸水して膨潤することがあるため、水洗トイレのタンク容器の開口部を塞ぎ適正な溶解速度が得られなかったり、貯水タンク等に洗浄剤の固まりが流出した際には汚染の原因となったりする問題があった。
また、特許文献2には、特定のα−オレフィンスルフォン酸塩、融点が45℃以上の非イオン界面活性剤、特定の液状物質、水溶性充填剤を所定量含有してなる、溶解速度が水温に影響され難く、洗浄力に優れ、膨潤が少なく、洗浄剤の一部が小さな固まりで流出することも少ない水洗トイレオンタンク用固形洗浄剤が記載されている。
特許文献2の洗浄剤は特許文献1と同一の出願人に係るものであり、特許文献1に記載の洗浄剤の前記問題点を解決した改良型の洗浄剤であると思料される。しかしながら、特許文献1及び2のいずれの洗浄剤も常温で固体の非イオン界面活性剤を必須成分として含んでおり、かかる界面活性剤は一般的に水との親和性が良いため、その溶解性は温度の影響を受けやすく、高温時(夏)と低温時(冬)の温度差によって、洗浄剤の強度や溶解性が影響を受ける問題がある。また、洗浄剤内に水を引き込みやすく、膨潤や溶解の加速、保形性の維持等にも影響を与える。
非イオン界面活性剤は、その洗浄作用に加え、バインダーとしての機能を有することから、これまで概ね欠かせない成分として洗浄剤に使用されてきた。しかしながら、前記の通りの問題を有しており、その使用は極力少ない方が望ましい。また、バインダーとしての働きを発揮するのは特に混練時に熱をかけ、非イオン性界面活性剤が溶融したときであり、製造の際に熱が必須である。
例えば、特許文献3には、特定の吸液性固体、特定の液体、並びに陰イオン系界面活性剤及び/又は非イオン系界面活性剤をそれぞれ所定量含んでなる、保形性に優れ、製造コストの安価な水洗トイレ用固形洗浄剤が記載されている。かかる洗浄剤に使用される吸液性固体は、洗浄剤の良好な成形性の維持に寄与するものであることが記載されており、該文献の洗浄剤は、非イオン系界面活性剤を全く含まないものとして製造することが可能である。しかしながら、該吸液性固体は一定以上含まれると貯水タンク内等に付着して汚染の原因となり得ることも記載されており、その使用は極力少ない方が望ましい。
特開平11−92796号公報 特開2000−273487号公報 特開2002−226899号公報
本発明は、優れた成形性及び保形性を有しており、その成形性や溶解性が温度によって実質的に影響されることがなく、また、溶け残りが実質的になく、しかも徐溶性及び/又は持続性を発揮する、製造コストの安価な水洗トイレ用固形洗浄剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
〔1〕 (A)25℃で固体である水溶性の界面活性剤、並びに(B)デキストリン及び/又はα化デンプンを含有してなる水洗トイレ用固形洗浄剤であって、該洗浄剤中、前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤であり、非イオン性界面活性剤を含まないか、含む場合でも1重量%未満である、水洗トイレ用固形洗浄剤、
〔2〕 (A)25℃で固体である水溶性の界面活性剤、(B)デキストリン及び/又はα化デンプン、(C)吸液量が1g/g以上の吸液性固体、並びに(D)25℃で液体である油性及び/又は水性の液体を含有してなる水洗トイレ用固形洗浄剤であって、該洗浄剤中、前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤であり、非イオン性界面活性剤を含まないか、含む場合でも1重量%未満である、水洗トイレ用固形洗浄剤、
〔3〕 (E)25℃で固体である水溶性の無機又は有機ビルダーをさらに含有してなるものである前記〔2〕記載の洗浄剤、
〔4〕 (C)の吸液性固体の含有量が5重量%未満である前記〔2〕又は〔3〕記載の洗浄剤、
〔5〕 (A)の界面活性剤と(B)のデキストリン及び/又はα化デンプンとの含有量比〔(A)/(B)〕が重量比で100/5〜100/60である前記〔1〕〜〔4〕いずれか記載の洗浄剤
〔6〕 押出し成形、プレス成形又は打錠成形により成形してなる前記〔1〕〜〔5〕いずれか記載の洗浄剤、並びに
〔7〕 (B)のデキストリン及び/又はα化デンプンの含有量が5〜40重量%である前記〔1〕〜〔6〕いずれか記載の洗浄剤、
に関する。
本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤によれば、従来に比し、非常に効率的に、しかも経済的に水洗トイレの洗浄を行うことができる。
本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤(以下、洗浄剤という場合がある)は、(A)25℃で固体である水溶性の界面活性剤、並びに(B)デキストリン及び/又は処理デンプンを必須の構成成分として含有してなるものであって、該洗浄剤中、前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤である洗浄剤である。中でも、水洗トイレ用洗浄剤において一般的に使用される芳香剤、消臭剤、防虫剤等の任意成分を安定に含有せしめ、種々の機能を洗浄剤に付与する観点からは、本発明の洗浄剤としては、(A)25℃で固体である水溶性の界面活性剤、(B)デキストリン及び/又は処理デンプン、(C)吸液量が1g/g以上の吸液性固体、並びに(D)25℃で液体である油性及び/又は水性の液体(前記任意成分に相当)を含有してなるものであって、該洗浄剤中、前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤である洗浄剤が好適である。ここで、(A)の界面活性剤が陰イオン性界面活性剤であるとは、(A)の界面活性剤が実質的に陰イオン性界面活性剤からなることを意味する。
本発明の洗浄剤は、陰イオン性界面活性剤とデキストリン及び/又は処理デンプンとを配合してなる点に大きな1つの特徴を有する。かかる構成をとることにより、従来、成形性の維持に必須の成分として使用されてきた非イオン性界面活性剤を使用せずとも成形が容易で、充分な強度が得られ、従って、本発明の洗浄剤は成形性に優れる。
また、非イオン性界面活性剤は一般的に水と相溶性を有することから、かかる活性剤を含む場合、一定の成形性を確保する観点から、洗浄剤中の水性の液体の含有量を少なくせざるを得なかったり、また、洗浄剤は、例えば、長時間水と接触する状況下においたり、水中に投じたりすると容易に液状化する性質(本明細書において、これをタレ性という)を有するようになる問題があるが、本発明の洗浄剤には非イオン性界面活性剤を含有することによるかかる問題はなく、従来に比し水性の液体を多く含有させたり、長時間水と接触する状況下においたり水中に投じたりしても、一定の強度と保形性を有し得る。
一方、本発明の洗浄剤は、特許文献1の洗浄剤のようにカルボキシメチルセルロース等の膨潤性物質を必須の成分とするものではないため、水を含んでも著しく膨潤することはない。このことは優れた保形性の維持に寄与する。
また、水洗トイレ用洗浄剤には、周囲の温度に影響されず安定した適度な溶解性の発揮が要求されるが、本発明の洗浄剤は、その溶解性が温度により影響を受けやすい非イオン性界面活性剤を必須の成分として含まないため、該洗浄剤の溶解性は温度によって実質的に影響されることはない。
さらに、本発明の洗浄剤は前記の通りの特徴的構成により充分な成形性を有することから、前記のような任意成分を含有させる場合に成形性をより良好に保つ観点から使用される所定の吸液性固体の含有量を、従来に比し、大幅に低減できる。従って、本発明の洗浄剤は実質的に溶け残ることがなく、極めて低汚染性である。
また、本発明の洗浄剤は、前記の通りの特徴的構成により、徐溶性及び/又は持続性を発揮し得、しかも押出し成形、プレス成形又は打錠成形により製造でき、製造コストも安価であることから、非常に経済性に優れる。
以下、本発明の洗浄剤に用いられる各成分について説明する。
(A)界面活性剤
該界面活性剤は、本発明の洗浄剤の主たる洗浄成分として使用される。該界面活性剤としては25℃で固体であって水溶性のものであればよく、特に限定はないが、好ましくは融点が55℃以上である水溶性の界面活性剤が挙げられる。なお、本明細書において「水溶性」とは、25℃の水100gに0.1g以上溶解しうる特性をいう。
(A)の界面活性剤は、本発明の洗浄剤中、実質的に陰イオン性界面活性剤からなる。ここで、「実質的に陰イオン性界面活性剤からなる」とは、本発明の所望の効果の発現が阻害されない範囲であれば、本発明において使用される所定の陰イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を(A)の界面活性剤として含んでもよいことを意味する。前記所定の陰イオン性界面活性剤以外の界面活性剤としては、例えば、25℃で固体である水溶性の非イオン性界面活性剤が挙げられる。当該非イオン性界面活性剤の含有量としては、本発明の洗浄剤中において、0重量%以上1重量%未満程度である。かかる非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのエーテル型非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどのエステルエーテル型非イオン性界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどのエステル型非イオン性界面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミンなどの含窒素型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
本発明の陰イオン性界面活性剤としては、例えば、以下のような界面活性剤が挙げられる。なお、界面活性剤の構成炭素数としては、通常、8〜22程度である。
カルボン酸塩系:脂肪酸石けん(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム等)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド等。
スルホン酸塩系:アルキルベンゼンスルホン酸塩(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等)、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩及びそのホルマリン重縮合物、メラミンスルホン酸塩及びそのホルマリン重縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル二塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩(α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等)、N-アシル-N-メチルタウリン塩、ジメチル-5-スルホイソフタレートナトリウム塩等。
硫酸エステル塩系:硫酸化油(ヒマシ油硫酸ナトリウム塩)、高級アルコール硫酸エステル塩、第2級高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、第2級高級アルコールエトキシサルフェート、ポリキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、モノグリサルフェート、脂肪酸アルキロールアマイドの硫酸エステル塩等。
リン酸エステル塩:ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸塩等。
なお、以上の陰イオン性界面活性剤は、ナトリウム塩に限定されるものでなく、アンモニウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等であってもよい。また、該界面活性剤はそれぞれ単独で若しくは2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の陰イオン性界面活性剤としては、優れた洗浄性を発揮させる観点から、中でもスルホン酸塩系陰イオン界面活性剤が好適に使用される。かかる界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。これらの界面活性剤は、洗浄剤の成形性、保形性の発現にも寄与する。
良好な洗浄効果が得られ、充分な成形性、保形性が得られると共に、溶解速度の調節が容易であることから、陰イオン性界面活性剤の含有量としては、本発明の洗浄剤中において、好ましくは5〜80重量%、より好ましくは10〜60重量%、さらに好ましくは15〜50重量%である。
(B)デキストリン及び/又は処理デンプン
本発明のデキストリン及び/又は処理デンプンとしては、水と混合することによりペースト状となり接着力を発揮する性質を有するものであれば、特に限定はない。デキストリン及び/又は処理デンプンは、本発明の洗浄剤の成形性の発現、並びに徐溶性及び/又は持続性の調整に寄与する。
前記デキストリンとは、デンプンを加水分解してなる、マルトースに至る中間生成物であり、公知の方法に従って、デンプンを、熱、熱と酸又はアルカリ、酸又はアルカリ、酵素等により加水分解することにより得られる。加水分解の程度により種々のものが知られており、いずれのものも限定なく、それぞれ単独で若しくは2種以上を混合して使用することができる。なお、該デキストリンとしては分解残渣等の不純物を多少含むものであってもよい。原料としては、例えば、トウモロコシ、コムギ、コメ、イモ等のデンプンが挙げられる。
本発明に使用されるデキストリンとしては、例えば、白色デキストリン、褐色デキストリン、黄色デキストリン等が挙げられる。これらのデキストリンは一般に市販されており、任意に使用することができる。
前記処理デンプンとしては、デンプンに対し化学的及び/又は物理的処理を加えたものであって、前記デキストリンと同様の性質を有するものであれば、特に限定なく使用することができる。かかる処理デンプンの例としては、α化デンプンが挙げられる。α化デンプンは、例えば、デキストリンの原料として挙げたデンプンに対し、公知の方法に従って湿熱処理を施し、急速に乾燥、粉末化することにより得られる。α化デンプンは一般に市販されており、任意に使用することができる。
デキストリン及び/又は処理デンプンは、それぞれ単独で若しくは2種以上を混合して用いることができる。
本発明の洗浄剤に対し充分な成形性、保形性と共に、適度な溶解性を付与する観点から、デキストリン及び/又は処理デンプンの含有量としては、本発明の洗浄剤中において、好ましくは1〜40重量%、より好ましくは2.5〜30重量%、さらに好ましくは5〜20重量%である。
本発明の洗浄剤は、前記の通り、(A)の陰イオン性界面活性剤と(B)のデキストリン及び/又は処理デンプンとを配合してなる点に大きな1つの特徴を有するが、かかる構成をとることにより、意外にも、従来、成形性の確保の観点から必須の成分として用いられてきた非イオン性界面活性剤を用いずとも良好な成形性が得られ、しかも徐溶性及び/又は持続性を(A)及び(B)成分の比率を変えることにより容易に調整可能となった。(A)の界面活性剤と(B)のデキストリン及び/又は処理デンプンとの含有量比〔(A)/(B)〕は特に限定されるものではないが、充分な成形性と、良好な徐溶性及び/又は持続性を発揮させる観点から、重量比で、好ましくは100/5〜100/60、より好ましくは100/10〜100/40である。
(C)吸液性固体
本発明において、吸液性固体とは、吸液量が1g/g以上のものをいう。ここで、吸液量とは吸液性固体1g当たりの吸液対象となる液体の吸液量を意味し、複数の液体を吸液する場合は、複数の液体の混合液の吸液量を意味する。吸液量は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。吸液量としては、後述の(D)の油性及び/又は水性の液体が充分効果を発揮する量を吸液させ、良好な成形性を得る観点から、1.5g/g以上であるのが望ましく、一方、吸液された液体成分を水中に溶出せしめ、充分にその機能を発揮させる観点から、10g/g以下が望ましい。すなわち、吸液性固体の吸液量としては、1〜10g/gが好ましく、1.5〜10g/gがより好ましい。
吸液性固体としては、吸液量が1g/g以上のものであれば特に限定はないが、例えば、活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、セラミック、非晶質珪酸カルシウム、非晶質アルミノ珪酸塩、珪酸マグネシウム、非晶質二酸化珪素、二酸化珪素、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、結晶性セルロース等の多孔性担体が挙げられる。中でも、吸液量、平均粒径が適度なものであって、また、化学的にも経時劣化や他成分との反応による変性が少ない多孔性担体を使用するのが好ましい。かかる観点からは、非晶質二酸化珪素が特に好ましい。吸液性固体はそれぞれ単独で若しくは2種以上を混合して用いることができる。
該吸液性固体は、本発明の水洗トイレ用固形洗浄剤中では後述の油性及び/又は水性の液体を吸収することにより、混練時の混練物の流動性の抑制、成形時の強度向上に寄与する。また、洗浄剤においては、洗浄剤表面のベタツキを抑制する効果を発揮し得る。特に高温高湿下において洗浄剤を保存する場合に有効である。
吸液性固体は、前記特許文献1に記載の発明において用いられたようなCMC等に比べて吸液量が高く、その吸液量の調節も容易であるため、後述の油性及び/又は水性の液体の配合量の調節も容易に行うことができるという利点がある。また、吸液性固体は、疎水性の液体のみならず、水等の親水性の液体の吸液も可能であるが、これらの液体の吸収に伴って自身が膨潤することはなく、実際に使用した際に前記CMC等によって生ずるような、吸水して膨潤し、容器の開口部を塞いで適正な溶解速度が得られないという問題を危惧する必要はないという利点もある。さらに、吸液性固体自身の材質が安定であり、吸液可能な液体の種類の幅が広く、後述するような香料、染料、消臭剤、抗菌・除菌剤、防汚剤、界面活性剤、忌避剤、防虫剤、殺虫剤等を吸収させることで、それらの剤が発揮する多様な機能を洗浄剤に付与することが可能となるという利点もある。
洗浄剤の製造時における製造設備の磨耗を防ぎ、後述の(D)の液体の充分量を吸液させ、良好な成形性を発現させ、一方、洗浄剤の溶け残りをなくして貯水タンク内、便器等の汚染を防ぐ観点から、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは1〜5重量%、さらに好ましくは5重量%未満である。
吸液性固体の性状は、25℃で粉末ないし微粒子状が好ましい。また、その平均粒径としては、良好な作業性を確保すると共に、成型、混練時の機械的負荷が適度で、また、均一な成形物が得られ易いことから、好ましくは0.5μm〜1mm、より好ましくは0.5μm〜0.1mmである。ここで、平均粒径は電気抵抗法を用いたマルチチャンネル粒度分析装置により測定可能である。
なお、前記CMC等の膨潤性の成分は、本発明の所望の効果の発現が阻害されない範囲であれば、本発明の洗浄剤に含有させてもよい。例えば、CMCの含有量としては1重量%未満が好適である。
(D)油性及び/又は水性の液体
油性及び/又は水性の液体は、25℃で液体であるものであり、本発明において前記吸液性固体の吸液対象となる液体である。例えば、溶剤、香料、消臭剤、抗菌・除菌剤、防汚剤、界面活性剤、忌避剤、防虫剤、殺虫剤等が挙げられる。具体的には、以下のようなものが挙げられるが、25℃で液体であればこれら以外の成分でもよい。
溶剤としては、以下のようなものが挙げられる。
アルコール系溶剤:メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、2−tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、3−tert−ブチルアルコール、n−3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、アミルアルコール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、ベンジルアルコール、1,2−プロパンジオール、グリセリン等が挙げられる。
2以上の官能基を持つアルコール系溶剤:2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジアセトアルール、トリエタノールアミン、3−メチル−3−メトキシブタノール等が挙げられる。
その他の溶剤:脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エステル、エーテル及びケトン等の溶剤が例示できる。また、任意の水も溶剤に含まれる。中でも脂肪族炭化水素が好適に使用される。脂肪族炭化水素を主成分とする市販の溶剤としては、例えば、パインオイル、0号ソルベントL(日本石油株式会社製)、0号ソルベントH(日本石油株式会社製)、0号ソルベントM(日本石油株式会社製)、ノルマルパラフィンSH−NP(日本石油株式会社製)、デオトミゾールA−1(吉富製薬株式会社製)、IPソルベント1620(出光石油化学株式会社製)、IPソルベント1016(出光石油化学株式会社製)、ネオチオゾール(三光化学工業株式会社製)等が挙げられる。
香料としては、例えば、動物性又は植物性の天然香料、精油、炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステル類等を含む人工香料(調合香料)が挙げられる。その香調としては、例えば、フルーティー調、フローラル調、シトラス調、ウッディー調、フレッシュノート調、ミックスフレーバー調、グリーン調、ミント調等が挙げられる。
消臭剤としては、例えば、モウソウチク抽出物、緑茶抽出エキス、長鎖ベタイン化合物、柿抽出物、針葉樹等の数種の植物エキスの混合物、大豆抽出物、サトウキビ抽出物等の植物系消臭剤、合成消臭剤等が挙げられる。
抗菌・除菌剤としては、例えば、植物抽出精油、天然物由来抗菌剤、合成除菌剤、合成抗菌剤等が挙げられる。例えば、シソ油(ペリラアルデヒド、リモネン)、カシア油(シンナムアルデヒド)油、クローブ油(オイゲノール)、シトロネラ油(ゲラニオール、シトロネラール)、ゲラニウム油(ゲラニオール、シトロネラール)、レモン油(リモネン)、レモングラス油(シトラール)、ネロリ油(リナロール)、シダーウッド油(ツヨプセン、セドロール、セドレン)、シダーリーフ油(ツジョン)、ヒバ油(ツヨプセン)、ヒノキ材油(δ−カジネン、α−カジノール、α−ピネン)、ヒノキリーフ油(ボルネオール、β−エレモール、サビネン、リモネン)、シナモン油(シンナムアルデヒド、オイゲノール)、アニス油(アネトール、アニスアルデヒド)、ガーリック油(ジアリルジスルフィド、アリルジスルフィド)、ヒノキ油、ユーカリオイル、柑橘種子抽出物、ショウガ抽出物(ジンゲオール、ショーガオール)、茶抽出物(カテキン)、孟宗竹抽出物、カラシ・ワサビ抽出物、ヒノキチオール、ヨモギエキス、ティーツリーオイル、甘草抽出物、リモネン、オレガノ油、アリルカラシ油、ペパーミント油、樟脳油、テレピン油、スターアニス油等が挙げられる。
防汚剤としては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、フェノール変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル等のシリコーンオイル、フッ素界面活性剤等が挙げられる。
界面活性剤としては、前記(A)の界面活性剤に相当する活性剤以外の公知の非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤が用いられる。界面活性剤としては、洗浄効果及び/又は殺菌効果(陽イオン性、両性)を発現するものが好適である。界面活性剤は、前記アルコール系溶剤、その他の溶剤で適宜希釈して用いても構わない。
非イオン性界面活性剤としては、以下のような活性剤が挙げられる。
脂肪酸アルカノールアミド系:ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド1:1型、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド、パーム核脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル系:ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等が挙げられる。
グリセリン/プロピレングリセリン脂肪酸エステル系:親油性モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、親油性モノオレイン酸グリセリン、モノカプリン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステル系:モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル系:モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系:ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。
エチレングリコール脂肪酸エステル系:モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール等が挙げられる。
フッ素系:パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化アルキルエステル等が挙げられる。
また、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油も使用され得る。
陰イオン性界面活性剤としては、以下のような活性剤が挙げられる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩系:アルキルエーテル硫酸塩系:ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、アルキルトリエタノールアミン、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、高級アルコール硫酸ナトリウム等が挙げられる。
スルホサクシネート系:ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホン酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリルエタノールアミド二ナトリウム等が挙げられる。
エーテルカルボン酸系:ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸等が挙げられる。
フッ素系:パーフルオロアルキルスルホン酸等が挙げられる。
なお、以上の陰イオン性界面活性剤は、ナトリウム塩に限定されるものでなく、アンモニウム塩、カリウム塩等であってもよい。
陽イオン性界面活性剤としては、以下のような活性剤が挙げられる。
アルキルアンモニウム系:塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム液、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、以下のような活性剤が挙げられる。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラウリルベタイン、ナトリウムアルキルジ(アミノエチル)グリシン等が挙げられる。
また、忌避剤、防虫剤、殺虫剤としては、以下のようなものが挙げられる。
ピレスロイド系殺虫剤、ピレスロイド様殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、クロロニコチン系殺虫剤、昆虫成長阻害剤、殺菌剤からなる群より選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。これらの有効成分の多くにはカルボン酸成分に起因する幾何異性体、カルボン酸成分及びアルコール成分の不斉炭素に起因する幾何異性体が存在し、本発明においてはこれらの幾何異性体及びその混合物が存在してもよい。これらの成分は、先に挙げたアルコール系溶剤、その他の溶剤で適宜希釈して用いてもよい。
ピレスロイド系殺虫剤としては、アレスリン、dl・d−T80−アレスリン、dl・d−T−アレスリン、d・d−T−アレスリン、d・d−T−プラレトリン、フタルスリン、d−T80−フタルスリン、レスメトリン、d−T80−レスメトリン、d−T80−フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレート、シペルメトリン、d−T80−シフェノトリン、エンペントリン、テラレスリン、イミプロスリン等が挙げられる。
ピレスロイド様殺虫剤としては、エトフェンプロックス等が挙げられる。
有機リン系殺虫剤としては、ダイアジノン、フェニトロチオン、ピリダフェンチオン、マラチオン、ディプテレックス、クロルピリホス、フェンチオン、ジクロルボス、プロペンタホス、アペイト、プロチオホス、ホキシム等が挙げられる。
カーバメート系殺虫剤としては、プロポクスル等が挙げられる。
クロロニコチニル系殺虫剤としては、イミダクロプリド、アセタミプロリド等が挙げられる。
昆虫成長阻害剤(IGR)としては、ピリプロキシフェン、シロマジン等が挙げられる。
以上の例示された油性及び/又は水性の液体は、それぞれ単独で若しくは2種以上を混合して用いることができる。
油性及び/又は水性の液体の含有量は、洗浄剤の良好な成形性、徐溶性を得る観点から、本発明の洗浄剤中において、通常、0.5〜40重量%の範囲である。
また、前記吸液性固体と油性及び/又は水性の液体との含有量の和は、油性及び/又は水性の液体に充分なその機能を発揮させ、混練時に適度な混練物の流動性を確保し、良好な成形性を発現させる観点から、本発明の洗浄剤中において、好ましくは3〜60重量%、より好ましくは6〜30重量%である。また、同様の観点より、吸液性固体の含有量に対する油性及び/又は水性の液体の含有量の比率としては、洗浄剤に含まれる全吸液性固体の飽和吸液量の好ましくは1/5〜1/1、より好ましくは1/3〜1/1に相当する量を満たすものであるのが望ましい。なお、吸液性固体の飽和吸液量は、吸油性固体に油性及び/又は水性の液体を滴下することにより測定することができる。ここでは前記測定方法により塊ができ、時間をおいても塊が残るが液体が分離したりゲル化することがない状態を飽和吸油量とする。
また、本発明の洗浄剤には、25℃で固体である水溶性染料、抗菌剤等を適宜配合することができる。なお、それらの成分中、25℃で液体のものは前記の「油性及び/又は水性の液体」として扱われる。
水溶性染料としては、25℃で固体である水溶性の染料が挙げられる。例示できるものとしては、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色402号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色201号、赤色213号、赤色214号、赤色227号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、橙色205号、橙色207号、橙色402号、褐色201号、紫色401号、黒色401号等が挙げられるが、これらに限定するものではない。また、これらはそれぞれ単独で若しくは2種以上を混合して用いてもよい。これらの染料は、使用時の清涼感や壮快感等の使用感の向上に寄与する。水溶性染料の含有量としては、特に限定されるものではないが、前記油性及び/又は水性の液体の好適な含有量範囲と同様であるのが好適である。
一方、ここでいう抗菌剤とは、広義には防菌防黴剤を意味する。その具体例を以下に示すが、これらに限定されるものではない。
例えば、有機系抗菌剤として、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、チモール、o−フェニルフェノール(OPP)、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール(PCMX)、チアベンダゾール(TBZ)、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、クロロタロニル(TPN)、カルベンダジン、トリクロサン、塩化リゾチーム、塩素化イソシアヌール酸等が挙げられる。
防黴防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル、プロピオン酸ナトリウム、イソチアゾロン等が挙げられる。
これらの抗菌剤はそれぞれ単独で若しくは2種以上を混合して用いることができる。抗菌剤は、本発明の洗浄剤中で、微生物が原因となる黄ズミ、黒ズミ汚れの生成を防ぐ、或いは洗浄剤自体の腐食を防ぐのに寄与する。抗菌剤の含有量としては、特に限定されるものではないが、前記油性及び/又は水性の液体の好適な含有量範囲と同様であるのが好適である。
(E)無機又は有機ビルダー
本発明の無機又は有機ビルダーは、25℃で固体であり水溶性を有するものであり、本発明の洗浄剤の洗浄助剤として機能すると共に、成形性、保形性の維持に寄与する。従って、本発明の洗浄剤としては、かかるビルダーを含有してなるものが好ましい。無機又は有機ビルダーとしては、具体的には、以下のようなものが挙げられる。
無機ビルダーとしては、例えば、オルトリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、硼酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、水酸化アルミニウム、硼酸、ホウ砂、尿素、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム等が挙げられる。
有機ビルダーとしては、例えば、ニトリロトリ酢酸ナトリウム(NTA、−3H、−3Na、−4Na)、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム(EDTA、−4H、−2Na、−3Na、−4Na)、EDTAのアミン塩、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、アジピン酸等の有機酸及びそれらの塩、アリル酸アミド、メタアリル酸アミド、アクリロニトリル、セルロース等が挙げられる。
無機又は有機ビルダーはそれぞれ単独で若しくは2種以上を混合して用いることができる。
無機又は有機ビルダーの含有量としては、その所望の効果を充分に発揮させると共に、洗浄剤の良好な保形性、洗浄力を得る観点から、本発明の洗浄剤中において、好ましくは0〜70重量%、より好ましくは0〜50重量%である。
さらに、本発明の洗浄剤には、該洗浄剤が属する技術分野において一般に使用され得る、例えば、腐食防止剤、色素等の任意のその他の成分を含有させることができる。その他の成分の含有量は、本発明の所望の効果の発現が阻害されない範囲で適宜設定すればよい。
本発明の洗浄剤は、以上の通りの各種成分を含有してなるが、該洗浄剤としては、例えば、(A)の界面活性剤として陰イオン性界面活性剤を15〜50重量%、(B)のデキストリン及び/又は処理デンプンを5〜20重量%、(C)の吸液性固体を1〜5重量%、(D)の油性及び/又は水性の液体を0.5〜40重量%、(E)のビルダーを0〜50重量%、(A)〜(E)以外の成分を0〜30重量%含有してなるものが特に好適である。しかしながら、特に好適な態様はこれに限定されるものではない。
本発明の洗浄剤は、前記(A)及び(B)の成分を、好ましくは前記(A)〜(D)の成分を適宜混合して、より好ましくは前記(E)の成分を、また、所望により(A)〜(E)以外の成分をさらに加えて適宜混合して、得られた混合物を、例えば、押出し成形、プレス成形又は打錠成形することにより好適に製造することができる。
ここで、押出し成形、プレス成形又は打錠成形の方法としては、特に限定はないが、公知の方法が利用できる。また、得られた洗浄剤の形状、大きさ等については特に限定はない。
本発明の洗浄剤は前記の通りの構成を有するからこそ、押出し成形、プレス成形又は打錠成形により製造することが可能となる。よって、従来の加熱溶融法のように、原料混合物を加熱溶融したり、強い力で攪拌したり、また、処理後に得られた溶融混合物が固化して配管を詰まらせたり、充填時に塊状になることを防ぐために製造ラインを一定温度以上に保温したりする必要がなく製造コストを安価にすることができるという利点がある。さらには、加熱溶融法のように、溶融混合物専用の充填容器も不要であるため、部品数も少なくてすむという利点もある。
本発明の洗浄剤は、水洗トイレに使用されるが、その使用態様については特に限定されず、例えば、オンタンク式トイレ洗浄剤、インタンク式トイレ洗浄剤等として使用される。
次に本発明の実施例を示して本発明を詳しく説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例において用いた洗浄剤の評価方法をまとめて示す。なお、以下の操作は全て室温(25℃)にて行った。
A.成形性
洗浄剤の成形性は、成形時の状態及びタレ性により評価した。
(1)成形時の状態
洗浄剤を押出し成形及び打錠成形により製造し、成形時における原料混合物の状態をそれぞれ評価し、その結果に基づいて洗浄剤の成形時の状態を総合的に評価した。
洗浄剤を押出し成形により製造した場合、押出し機の押出し口から押出される原料混合物の状態を以下の評価基準に従って評価した。
〔評価基準〕
○: 原料混合物がキャラメル状に練られた状態で、40秒/m以上のスピードで棒状に
押出される
△: 原料混合物が練られた状態で押出されるがそのスピードが40秒/m未満である
×: 原料混合物が練られておらず、塊となって押出し口から出ないか、又は原料混合物
が液状化している
洗浄剤を打錠成形により製造した場合、打錠機での原料混合物の打錠性を以下の評価基準に従って評価した。
〔評価基準〕
○: 原料混合物の打錠が問題なく行える
△: キャッピングが起こる場合があるが、原料混合物をよく練ることで解消できる
×: 原料混合物の打錠を行うことができない
(2)タレ性
洗浄剤を押出し成形及び打錠成形により製造し、得られた洗浄剤をそれぞれ直径55mmのポリカップ中央に設置し、50mLの水(25℃)を加え、24時間経過後の洗浄剤の状態を以下の評価基準に従って評価した。それぞれの評価結果に基づき、洗浄剤のタレ性を総合的に評価した。
〔評価基準〕
○: 洗浄剤の液状化が認められない
×: 洗浄剤の液状化が認められる
B.保形性
洗浄剤の保形性は、その膨潤性により評価した。
(1)膨潤性
洗浄剤を押出し成形及び打錠成形により製造し、得られた洗浄剤の体積を予めデジマチックキャリパ(MITUTOYO製)によりそれぞれ測定した〔M1(cm3)〕。次いで、該洗浄剤を直径33mmの円柱状容器に入れ、水(25℃)を加えていき、吸水限界(洗浄剤の形状が保持される限界)まで吸水させ、同様にして体積を測定した〔M2(cm3)〕。以下の式:
膨潤率(%)=(M2/M1)×100
にM1及びM2の値を代入してそれぞれ膨潤率(%)を求め、以下の評価基準に従って洗浄剤の膨潤性を総合的に評価した。
〔評価基準〕
◎: 膨潤率が100%以上106%未満
○: 膨潤率が106%以上111%未満
△: 膨潤率が111%以上116%未満
×: 膨潤率が116%以上
C.溶解性
洗浄剤の溶解性は、徐溶性(溶解持続性)、水温安定性及び溶け残りの状態により評価した。
(1)徐溶性(溶解持続性)
洗浄剤を押出し成形及び打錠成形により製造し、得られた洗浄剤をそれぞれ側面底部に10mm(幅)×1mm(高さ)のスリットを6箇所設けた円筒状の容器内に設置し、それをトイレタンク(東洋陶器株式会社製、商品名:TOTO S781B)内にそれぞれ投入した。30分ごとに自動フラッシュし、洗浄剤がなくなるまでのフラッシュ回数を求め、以下の評価基準に従って洗浄剤の徐溶性を総合的に評価した。なお、水温は10℃とした。
〔評価基準〕
○: フラッシュ回数が450〜549
△: フラッシュ回数が350〜449
×: フラッシュ回数が250〜349
(2)水温安定性
洗浄剤を押出し成形及び打錠成形により製造し、得られた洗浄剤を風袋に入れて10℃又は25℃に調整した水2000mL中に吊るした。攪拌機(井内製)で300rpmにて水を攪拌し、経時的に洗浄剤の減少を確認し、洗浄剤がなくなるまでの時間を測定した。得られた10℃及び25℃での測定時間の関係〔(10℃での測定時間)÷(25℃での測定時間)〕を求め、以下の評価基準に従って、洗浄剤の水温安定性を総合的に評価した。
〔評価基準〕
○: 測定時間の関係が1以上1.5未満である
×: 測定時間の関係が1.5以上である
(3)溶け残りの状態
洗浄剤を押出し成形及び打錠成形により製造し、得られた洗浄剤をそれぞれ側面底部に10mm(幅)×1mm(高さ)のスリットを6箇所設けた円筒状の容器内に設置し、水を流量500mL/分で該容器の蓋及び側面部に伝わせて流し込んだ。この操作を該容器から流出する水に色(青色)が確認できなくなるまで1時間毎に繰り返し、残渣を観察し、以下の評価基準に従って洗浄剤の溶け残りの状態を総合的に評価した。なお、水温は25℃とした。
〔評価基準〕
○: 塊がないか、又は0mmを超え2mm未満の塊
△: 2mm以上10mm未満の塊
×: 10mm以上の塊
実施例1〜8及び比較例1〜5
表1に各洗浄剤の配合を示す。各洗浄剤を以下の方法で製造した。
(1)押出し成形
表1記載の各成分のうち、A、A’、B、B’、D’、Eを混練機(高津製作所製)にて混練後、予め均一に混合したC、Dを添加し、再度混練し、混合粉を得た。
得られた混合粉を口径30mmの口金を押出し口に装着した二軸押出成形機(日立製作所製)のスクリューに供給し、押出し口より棒状の原料混合物を得、初期投入から15分後、原料混合物の状態が安定したところで、原料混合物を適宜カットし、1個当たりの重量が20gである円柱状に切断された洗浄剤を得た。
(2)打錠成形
前記(1)押出し成形と同様にして得た混合粉を乳鉢で充分に混練した。原料混合物を直径30mmの打錠型を使用し、油圧式のプレス機(理研製)にてプレス成形し(10MPa)、1個当たりの重量が20gである錠剤状の洗浄剤を得た。
以上のようにして得られた洗浄剤について、成形性、保形性及び溶解性をそれぞれ評価した。結果を表1に併せて示す。
Figure 0004500059
表1に示すように、実施例1〜8で得られた洗浄剤はいずれも成形性、保形性及び溶解性が良好であった。
一方、デキストリンを用いていない比較例1では徐溶性が劣り、比較例2では吸液性固体の量を増やすことにより徐溶性は確保されたが、溶け残りが多くなった。前記実施例から分かるように、本発明においては充分な徐溶性が発現されることから、徐溶性の確保の観点からは吸液性固体を用いることは任意であり、溶け残りの問題がない。
比較例3では非イオン性界面活性剤を含み成形時の状態は悪くないが、タレ性、膨潤性、徐溶性、水温安定性の点で劣った。
比較例4では非イオン性界面活性剤を用いずともCMCを含有させることで成形性は確保されたが、膨潤性が劣った。
比較例5では、非イオン性界面活性剤が含まれ、CMCを20重量%含有させても水性の液体〔イオン交換水〕を20重量%含ませると、もはや成形性を発現し得なかった。
以上の実施例及び比較例の結果より、本発明の洗浄剤の成形性、保形性及び溶解性は従来の洗浄剤に比し、非常に優れたものであることが分かる。
本発明によれば、優れた成形性及び保形性を有しており、その成形性や溶解性が温度によって実質的に影響されることがなく、また、溶け残りが実質的になく、しかも徐溶性及び/又は持続性を発揮する、製造コストの安価な水洗トイレ用固形洗浄剤が提供される。

Claims (7)

  1. (A)25℃で固体である水溶性の界面活性剤、並びに(B)デキストリン及び/又はα化デンプンを含有してなる水洗トイレ用固形洗浄剤であって、該洗浄剤中、前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤であり、非イオン性界面活性剤を含まないか、含む場合でも1重量%未満である、水洗トイレ用固形洗浄剤。
  2. (A)25℃で固体である水溶性の界面活性剤、(B)デキストリン及び/又はα化デンプン、(C)吸液量が1g/g以上の吸液性固体、並びに(D)25℃で液体である油性及び/又は水性の液体を含有してなる水洗トイレ用固形洗浄剤であって、該洗浄剤中、前記界面活性剤が陰イオン性界面活性剤であり、非イオン性界面活性剤を含まないか、含む場合でも1重量%未満である、水洗トイレ用固形洗浄剤。
  3. (E)25℃で固体である水溶性の無機又は有機ビルダーをさらに含有してなるものである請求項2記載の洗浄剤。
  4. (C)の吸液性固体の含有量が5重量%未満である請求項2又は3記載の洗浄剤。
  5. (A)の界面活性剤と(B)のデキストリン及び/又はα化デンプンとの含有量比〔(A)/(B)〕が重量比で100/5〜100/60である請求項1〜4いずれか記載の洗浄剤。
  6. 押出し成形、プレス成形又は打錠成形により成形してなる請求項1〜5いずれか記載の洗浄剤。
  7. (B)のデキストリン及び/又はα化デンプンの含有量が5〜40重量%である請求項1〜6いずれか記載の洗浄剤。
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