JP4669604B2 - 排水口用除菌剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明の排水口用除菌剤は、流し台排水口のストレーナー、風呂場の排水口等のいやなニオイを抑え、ヌメリやパイプ詰まりの防止剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、流し台、風呂場等の排水口のヌメリ取りには、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウム等を主剤とする洗浄剤を使用するか、イソシアヌル酸(トリクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)や1−ブロモ−3−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、安定化二酸化塩素等の塩素系薬剤を使用した固形錠剤が使用されていた。
特に、イソシアヌル酸等の塩素系薬剤を使用した固形錠剤は、排水口に設置した場合、排水を流す度にその成分が徐々に溶解し、ヌメリや汚れを取り除くため、洗浄剤と違い持続的な効果がある。
【0003】
しかし、これらの塩素系薬剤を使用した場合、塩素ガスが発生するため、密閉室内での使用では塩素臭により、気分を悪くすることがあった。また、酸、アルカリ性の漂白剤、洗浄剤を誤って、これらの薬剤にかけた場合、急激に反応して多量の塩素ガスが発生する問題があった。さらに、金属やゴム等から構成される排水口に使用すると腐食や劣化、錆が発生するという問題や、これら排水口のいやなニオイの脱臭効果はそれほど高くないといった問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、安全性が高く、ヌメリ、カビ、黒ずみの発生を防止し、いやなニオイを吸着脱臭する効果も高く、且つ、その効果を長期間持続できる薬剤を提供するものである。さらに、防虫効果を付与した薬剤を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、流水によって溶解ないし崩壊する化合物である天然又は合成蛋白質、多糖類、天然又は合成セルロース化合物、ポリビニルアルコール、あるいはポリエチレングリコール、で固められた多孔質性の担体を、少なくとも木炭、竹炭及び活性炭のいずれか1種以上を含有して構成し、さらに少なくとも1種以上の抗菌剤を該担体に含有する排水口用除菌剤である。
【0006】
そして、請求項1に係る発明によれば、多孔質性の担体(基材)でヌメリやカビを研磨離脱して配水管の清掃効果を高め、また、流水中で溶解ないし崩壊する担体を使用することで、有効期間の確認が容易であり、さらに、抗菌剤を含浸させた担体が流水で溶解、崩壊するため、継続的に抗菌剤が供給される。
また、多孔質性の担体がいやなニオイを吸着脱臭し、さらに、担体を構成する基材に木炭、竹炭及び活性炭を含有するすることにより脱臭効果が高まる。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項2に係る発明は、前記担体に少なくとも1種以上の防虫剤を含有する排水口用除菌剤である。
【0008】
上記目的を達成するために、請求項3に係る発明は、前記抗菌剤及び/又は防虫剤として、植物からの抽出物又は精油を、少なくとも1種以上含有する排水口用除菌剤である。
【0009】
そして、請求項2及び3に係る発明によれば、多孔質性の担体に防虫効果を有する成分(殺虫剤や植物抽出物・精油等)を含有させることにより、コバエ、ゴキブリ、ハエ、ナメクジ等の防虫・忌避効果が得られる。さらに、非塩素系の抗菌剤(好ましくは植物抽出物・精油)を抗菌剤として採用することで、問題のある塩素系薬剤を使用しないでもヌメリ、カビ等の発生を防止できる。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項4に係る発明は、前記担体に、界面活性剤及び/又は溶剤を1種以上含有する排水口用除菌剤である。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明は、前記界面活性剤がカチオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である排水口用除菌剤である。
【0012】
そして、請求項4及び5に係る発明によれば、界面活性剤及び溶剤により洗浄効果が向上し、さらに、カチオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を用いることにより除菌効果も向上する。
【0013】
本願発明は、抗菌剤及び/又は防虫剤として好ましくは植物の抽出物から1種以上選択されたものを主成分とし、界面活性剤及び溶剤を助剤とするのが好ましい。
これを流水によって溶解ないし崩壊する多孔質性の担体に保持させる。該担体を構成する粉粒体の成分として焼石膏、天然又は合成ゼオライト、珪藻土、シリカゲル、酸化アルミナ、ホワイトカーボン、ケイ酸カルシウム、セピオライト、モンモリナイト、パンゴリスカイト、セラミック、活性炭、木炭、竹炭等が例示でき、その粉粒体の粒径は溶解、崩壊時の外観や製造性等を考慮するとφ=2mm以下のものが望ましい。
【0014】
該担体は担持機能を有する多孔質体であれば良く、より好ましくは主基材としてそれ自体が多孔質性を有する粉粒体で構成する。本願発明では、担体に少なくとも木炭、竹炭及び活性炭のいずれか1種以上を配合したもので、良好な脱臭効果を得ることができる。
これらにビルダー、無機塩、消臭剤等を適宜添加することもできる。
【0015】
添加される抗菌剤は後述に特に限定されないが、好ましくは植物抽出物を用い、それらは互いに除菌効果を補完させるうえでも2種以上の混合添加が特に有効である。特に好ましくはアニス油、オレンジ油、カシア油、カシア油、カラシ・ワサビ抽出物、ガーリック油、甘草抽出物、グレープフルーツ油、クローブ油、シソ油、シダーウッド油、シトロネラ油、シナモン油、シナモンリーフ油、ショウガ抽出物、ゼラニウム油、タイムホワイト油、茶抽出物、ティーツリーオイル、ネロリ油、ハッカ油、ヒバ油、ヒノキ油、ピメント油、フェンネル油、ペニ−ロイヤル油、ペパーミント油、ベルガモット油、孟宗竹抽出物、ユーカリ油、ヨモギエキス、ラベンダー油、ルー油、レモングラス油、レモン油、ヒノキチオール、リモネン等の植物抽出物を添加するが好ましい。これら植物抽出物には除菌効果と防虫効果の両効果を併せ持つものが多い。
【0016】
植物抽出物の添加量が多い場合、固形化が困難になり、少ないとヌメリ、カビの発生防止等の効果が期待できない。したがって、植物抽出物の添加量は排水口除菌剤100部に対し、0.1〜20部程度が望ましい。
【0017】
水溶性固化剤は、上記担体を固形化し、且つ、流水中で徐々に溶解あるいは崩壊させる化合物であれば制限はなく、天然又は合成蛋白質、多糖類、天然又は合成セルロース化合物、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等が例示できる。その中でも可溶性デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロースエーテル化合物等が好ましい。
【0018】
界面活性剤は、ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性等一般的な界面活性剤から適宜選択して用いればよいが、特に、カチオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤が除菌効果を向上させるのに好適である。
また、無機塩は水溶性であればよく、銀、銅、亜鉛等の金属塩が例示でき、さらに、リン酸カルシウムを担体とし、これに金属銀を担持させた「アパタイザー」〔(株)サンギ〕やアルミノ珪酸塩のゼオライトに銀イオン等を取り込んだ「ゼオミック」〔(株)シナネンゼオミック〕等を含有させることもできる。
さらに、本願発明に、香料、着色剤を添加することによって商品性を向上させることもできる。
【0019】
上記成分を均一に混合した後、打錠あるいは押し出し成型等の方法で得られた錠剤は、開口部を有する樹脂ケースやネット、成形不織布容器、不織布袋等に収容され、使用時に流水で徐々に溶解あるいは崩壊しつつ有効成分を放出する。この放出された有効成分がヌメリ、カビ、黒ずみの発生を防止し、徐々に溶解することで長期間に亘って効果を持続させる。
なお、該錠剤を収容する容器に抗菌剤や消臭剤等を含有させることも任意である。
【0020】
以下に各成分を具体的に例示するが、本願発明はそれらに限定されるものではない。
<抗菌剤>
各種抗菌剤が例示できるが、好ましくは植物抽出物又は精油が用いられる。
・有機系抗菌剤
エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、フェノール、イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、チモール、o−フェニルフェノール(OPP)、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール(PCMX)、チアベンダゾール(TBZ)、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、クロロタロニル(TPN)、カルベンダジン、トリクロサン、塩化リゾチーム等
【0021】
・植物抽出精油、天然物由来抗菌剤
アニス油、オレンジ油、カシア油、カラシ・ワサビ抽出物、ガーリック油、甘草抽出物、グレープフルーツ油、クローブ油、シソ油、シダーウッド油、シトロネラ油、シナモン油、シナモンリーフ油、ショウガ抽出物、ゼラニウム油、タイムホワイト油、茶抽出物、ティーツリーオイル、ネロリ油、ハッカ油、ヒバ油、ヒノキ油、ピメント油、フェンネル油、ペニーロイヤル油、ペパーミント油、ベルガモット油、孟宗竹抽出物、ユーカリ油、ヨモギエキス、ラベンダ−油、ルー油、レモングラス油、レモン油、ヒノキチオール、リモネン等
【0022】
また、防黴防腐剤としては、以下のものが例示できる。
安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル、プロピオン酸ナトリウム、イソチアゾロン等
【0023】
<界面活性剤>
界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤の群より選ばれる何れを選択することは任意であり、その割合、配合、混合について何ら制限されるものではなく、目的、方法によって任意に決定できるものである。
【0024】
1.ノニオン性界面活性剤
・脂肪酸アルカノールアミド系
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド1:1型、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド1:2型、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド等
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル系
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル(7〜12E.O.)等
・ソルビタン脂肪酸エステル系
・ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル系
・ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系
・エチレングリコール脂肪酸エステル系
・プルロニック型等
【0025】
2.アニオン性界面活性剤
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩系
・アルキルエーテル硫酸塩系
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキル(11〜15)エーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)、アルキル(11,13,15)トリエタノールアミン、アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミン、高級アルコール硫酸ナトリウム等
【0026】
・スルホサクシネート系
ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホン酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリルエタノールアミド二ナトリウム等
【0027】
・エーテルカルボン酸系
ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸等
・脂肪酸系
混合脂肪酸ナトリウム石鹸、ステアリン酸ナトリウム石鹸、オレイン酸カリ石鹸、ヒマシ油カリ石鹸等
・アルキルベンゼンスルホン酸系
ドテシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
【0028】
3.カチオン性界面活性剤(殺菌剤)
・アルキルアンモニウム系
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム液、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等
【0029】
4.両性界面活性剤(殺菌剤)
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシルメチル−N−ヒドロキシエチルイミダソリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラウリルベタイン、ナトリウムアルキルジ(アミノエチル)グリシン、塩化アルキルポリアミノエチルグリシン、塩化アルキルジアミノエチルグリシン等
【0030】
<溶剤>
1.アルコール系及び/又は2以上の官能基を持つ化合物から選ばれる溶剤例
・アルコール系
メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、2−tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、3−tert−ブチルアルコール、n−3−メトキシ−3メチル−1−ブタノール、アミルアルコール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、ベンジルアルコール、1,2−プロパンジオール、グリセリン等
【0031】
・2以上の官能基を持つ化合物
2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−プトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジアセトアルール、トリエタノールアミン等
【0032】
<ビルダー>
汚染物質再付着防止効果が期待できるものであればよく、以下に限定されるものではない。
・無機ビルダー
リン酸塩: オルトリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、
炭酸塩: 炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、硼酸ナトリウム、
硫酸塩:硫酸ナトリウム、
塩化ナトリウム、水酸化アルミニウム、硼酸、ホウ砂、尿素、等
【0033】
・有機ビルダー
ニトリロトリ酢酸ナトリウム(NTA、−3H、−3Na、−2Na)、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム(EDTA、−4H、−2Na、
−3Na、−4Na)、EDTAのアミン塩、クエン酸ナトリウム、CMC、デンプン、アリル酸アミド、メタアリル酸アミド、アクリロニトリル、セルロース等
【0034】
<消臭剤>
モウソウチク抽出物(「タケガード」、(株)タケックステクノ)、緑茶抽出エキス(「フレッシュシライマツ」シライマツ新薬(株))、長鎖ベタイン化合物(「エポリオン」エポリオン(株))、柿抽出液の総称型タンニンを主成分とした消臭剤(「パンシル」リリース科学(株))、数種の植物エキスを混入した植物系特殊消臭剤(「ピュリエール」松下電工(株))等
【0035】
<基材>
活性炭、木炭、竹炭、シリカゲル、酸化アルミナ、セピオライト、天然又は合成ゼオライト、モンモリナイト、パンゴリスカイト、セラミック、焼石膏、珪藻土、ホワイトカーボン、ケイ酸カルシウム等
特に、担体を構成する基材自体が多孔質性を有するものがより好ましい。
【0036】
<芳香剤>
動物性、植物性の天然香料、あるいは炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、ラクトン、オキシド、エステル類等の人工香料が例示でき、フルーティー調、フローラル調、シトラス調、ウッディ−調、フレッシュノート調、ミックスフレーバー調、グリーン調、ミント調等の香調を有するものが挙げられる。
【0037】
〈防虫剤〉
アニス油、オレンジ油、カシア油、カラシ・ワサビ抽出物、ガーリック油、グレープフルーツ油、クローブ油、シソ油、シダーウッド油、シトロネラ油、シナモン油、シナモンリーフ油、ゼラニウム油、タイムホワイト油、ハッカ油、ヒバ油、ヒノキ油、ピメント油、フェンネル油、ペニーロイヤル油、ペパーミント油、ベルガモット油、ユーカリ油、ヨモギエキス、ラベンダー油、ルー油、レモングラス油等、
【0038】
また、ピレスロイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、クロロニコチン系殺虫剤、昆虫成長阻害剤、忌避剤からなる群より選ばれる1種以上の化合物を併用することもできる。
【0039】
・ピレスロイド系殺虫剤、
アレスリン、dl・d−T80−アレスリン、dl・d−T−アレスリン、d・d−T−アレスリン、d・d−T−プラレトリン、フタルスリン、d・T80−フタルスリン、レスメトリン、d−T80−レスメトリン、d−T80−フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレート、シペルメトリン、d−T80−シフェノトリン、エンペントリン、テラレスリン、イミプロスリン、エトフェンプロックス、トランスフルトリン等
【0040】
・有機リン系殺虫剤
ダイアジノン、フェニトロチオン、ピリダフェンチオン、マラチオン、ディプテレックス、クロルピリホス、フェンチオン、ジクロルボス、プロペンタホス、アペイト、プロチオホス、ホキシム等
【0041】
・カーバメート系
プロボクスル等
・クロロニコチン系殺虫剤
イミダクロプリド、アセタミプロリド等
・昆虫成長阻害剤(IGR)
ピリプロキシフェン、フェノキシカルブ、メトプレン、ハイドロプレン等
・忌避剤
N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)、ジブチルフタレート、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、カラン−3,4−ジオール、p−メンテン−3,8−ジオール、ユーカリブトール等
【0042】
添加剤はその比率、混合及び配合は任意とし、何ら制限されない。またその他誤飲防止剤、色素、抗菌剤等、各種添加剤を含有することは可能であり、その配合、選択等に、特に限定されるものではない。
以上化合物の含有割合は、有効成分の種類やその目的、方法等により任意に設定できるものとし、上記化合物から選ばれた少なくとも1種以上を必要に応じて用いるものであり、これらについても何ら制限されるものではない。
【0043】
<プラスチック>
容器等に使用するプラスチックは、温度や薬剤に対して耐熱、耐薬品製を有するものであれば特に限定されない。また、必要に応じてガラス繊維や無機物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗菌剤等を混合したものが使用でき、特に熱可塑性樹脂が好適に用いられる。
【0044】
・熱可塑性樹脂
ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、メチルペンテン(TPX)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン(PS)、ABS、AS、ポリフェニルサルフォン、ポリアリルサルフォン、ポリサルフォン、塩化ビニル樹脂(PVC)等
【0045】
【実施例】
試験例1
本願発明の実施例及び比較例を表1〜4に示す。但し、本願発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
【0046】
【表1】
Figure 0004669604
【0047】
【表2】
Figure 0004669604
【0048】
【表3】
Figure 0004669604
【0049】
【表4】
Figure 0004669604
【0050】
1)抗菌基礎試験
評価方法
▲1▼黄色ブドウ球菌(S.aureus):1FO3301、大腸菌(E.coli):1FO12732、枯草菌(B.subitius):1FO3134を普通ブイヨン培地で25℃、48時間振盪培養した菌を試験品とした。10〜10CFU/mlになるよう供試菌液を加えたNA培地を積層固化させた。
この培地上に供試液(各錠剤を砕いて500mlのイオン交換水に懸濁させた液)80μlを含浸させたφ8mmのろ紙を置き、25℃にて48時間培養後に形成された阻止円の大きさを測定し、評価した。
【0051】
▲2▼前記同様に黒カビ(C.cladosporioides):1FO6348の供試菌液を加えたPDA培地を積層固化させ、この培地上に供試液80μlを含浸させたφ8mmのろ紙を置き、25℃にて48時間培養後に形成された阻止円の直径を測定し、評価した。
評価基準
◎:20mm以上、○:10mm〜20mm、△:10mm未満、×:阻止円を形成せず
【0052】
2)消臭試験
評価方法
容積6Lのガラス製シリンダーの中にろ紙(アドバンテック東洋No.5A 9cm)を敷いたシャーレと錠剤を入れたシャーレを設置し、ろ紙に臭気物質溶液(トリメチルアミン水溶液)を滴下した。滴下後2時間経過した時点で検知管を用いてシリンダー内の臭気濃度を測定した。また、同様に錠剤を設置しない系をBlankとし、以下の計算式にて臭気物資の除去率を算出した。
【0053】
【数1】
Figure 0004669604
【0054】
3)ヌメリ、汚れ試験
評価方法
4〜5人家族の家庭の台所排水口(洗浄後のストレーナー底面)に供試剤(開口容器に収容した錠剤)を設置して実際に使用し、使用後10日目のストレーナーのヌメリ、汚れの付着具合を目視又は皮膚感触にて評価した。なお、評価箇所は、ストレーナー底面とストレーナー側面とし、供試剤を使用しなかった場合の状況と比較した。
評価基準
◎:ヌメリ、汚れがかなり抑えられている、○:ヌメリ、汚れが抑えられている、△:ヌメリ、汚れがやや抑えられている、×:ヌメリ、汚れがひどく発生している。
【0055】
4)防虫試験
評価方法
扉を有する鋼鉄製シリンダー(高さ10cm、直径20cm)の上にガラスシリンダー(高さ33cm、直径20cm)を置き、直径5cmの穴を有するガラスプレートをかぶせ、ゴム栓をした試験装置で実施した。試験装置内に供試虫を約20匹入れた後、各供試剤を試験装置下方の扉から挿入すると同時に上方のゴム栓を取り除き、上方に16メッシュナイロンネットを張ったガラスシリンダー(高さ20cm、直径20cm)をかぶせた。各供試剤の設置から3時間後にガラスプレートの穴から上方のシリンダー内に追い出された個体数をカウントした。無処理区において上方に移動した率を無処理区の追い出し率とし、次式により補正して追い出し率を求めた。なお、供試虫にはオオチョウバエ(Telmatoscopus albipunctatus)とキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)を用いた。
【0056】
【数2】
Figure 0004669604
【0057】
5)ステンレスの腐食試験
評価方法
各種錠剤を砕いて1Lの水道水に懸濁させた液を準備した。この溶液を適量取り、10mm×60mmのステンレス片の約30mm位置まで浸漬させて40℃にて保管した。保管後30日経過した時点でステンレス片表面の腐食程度を目視にて調査した。
評価基準
◎:全く変化なし、○:わずかな変化を認めるが、腐食はしていない、△:わずかな腐食を認める、×:激しい腐食を認める。
【0058】
考察
実施例1〜7において、基材に、木炭、竹炭及び活性炭を配合することにより、悪臭物質の除去率が向上した。
実施例4,8,9の比較において、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を添加することにより、除菌効果が向上し、特に実使用におけるムメリ、汚れ試験において、ストレーナー底面のヌメリ防止効果が向上するという結果を得た。さらに、実施例に10において高級アルコール系溶剤を添加することによって、表2に示す試験結果には明確に現れていないものの、実使用期間(約30日)を通じて油汚れ等の付着防止に少なからず良好な結果が認められた。
【0059】
実施例10〜13において、各種天然精油を有効成分とした場合に、除菌及び防虫の両効果を認めた。さらに実施例13においては、複数の天然精油を配合することによる相乗効果が確認できた。
実施例14,15においては有効成分を合成物に置き換えた場合の有効性を確認した。
実施例1〜15において、従来から使用されている塩素系の排水口用ヌメリ取り剤のようにステンレスを腐食することはなかった。
以上の結果より、有効成分の蒸散による除菌効果、カチオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の流水中への溶解による除菌効果及び洗浄効果、さらに、木炭、竹炭及び活性炭の配合による悪臭の除去効果を併せ持つ安全かつ効果的な排水口用除菌剤を提供することができる。

Claims (5)

  1. 流水によって溶解ないし崩壊する化合物である天然又は合成蛋白質、多糖類、天然又は合成セルロース化合物、ポリビニルアルコール、あるいはポリエチレングリコール、で固められた多孔質性の担体を、少なくとも木炭、竹炭及び活性炭のいずれか1種以上を含有して構成し、さらに少なくとも1種以上の抗菌剤を該担体に含有することを特徴とする排水口用除菌剤。
  2. 前記担体に少なくとも1種以上の防虫剤を含有する請求項1記載の排水口用除菌剤。
  3. 前記抗菌剤及び/又は防虫剤として、植物からの抽出物又は精油を、少なくとも1種以上含有する請求項1又は2記載の排水口用除菌剤。
  4. 前記担体に、界面活性剤及び/又は溶剤を1種以上含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の排水口用除菌剤。
  5. 前記界面活性剤が、カチオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である請求項4記載の排水口用除菌剤。
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