JP2006069918A - 除菌消臭洗浄剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一般式(1)
[式中、R1、R2およびR3は、C1〜24のアルキル基またはC2〜24のアルケニル基;R4はC6〜24のアルキル基、C6〜24のアルケニル基、C7〜24のアリールアルキル基またはC7〜24のアリールアルケニル基;fは1〜10の整数、Xf−はf価の対イオンであり、ハロゲンイオン、ヒドロキシイオン、無機酸イオンおよび有機酸イオンから選ばれる。]で示されるカチオン界面活性剤(A)、下記(B1)〜(B4)からなる1種以上の両性界面活性剤(B)および消臭剤(C)を含有してなる除菌消臭洗浄剤。
(B1)アミノ酸型両性界面活性剤、(B2)ベタイン型両性界面活性剤、(B3)硫酸エステル塩型両性界面活性剤、(B4)スルホン酸塩型両性界面活性剤
【選択図】なし
Description
本発明の目的は、従来の消臭洗浄剤と同等以上の消臭性、洗浄性および低温安定性を有し、かつ、除菌性に優れ、白化の起こりにくい除菌消臭洗浄剤を提供することである。
即ち、本発明は、一般式(1)
で示されるカチオン界面活性剤(A)、下記(B1)〜(B4)からなる群から選ばれる1種以上の両性界面活性剤(B)および消臭剤(C)を含有してなる除菌消臭洗浄剤である。
(B1)アミノ酸型両性界面活性剤
(B2)ベタイン型両性界面活性剤
(B3)硫酸エステル塩型両性界面活性剤
(B4)スルホン酸塩型両性界面活性剤
一般式(1)中、R1、R2およびR3は、炭素数1〜24、好ましくは炭素数1〜18の直鎖もしくは分岐のアルキル基、または炭素数2〜24、好ましくは炭素数2〜18の直鎖もしくは分岐のアルケニル基である。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ラウリル基、ミリスチル基、セチル基およびステアリル基等が挙げられる。なお、当該アルキル基には、ヤシ油アルキル基(約60重量%のラウリル基と、その他ミリスチル基およびセチル基等を含む混合アルキル基)等も含まれるものとする。
アルケニル基としては、アリル基、メタリル基、オクテニル基、デセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基およびオレイル基等が挙げられる。
R1、R2およびR3はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
R1、R2およびR3のうち好ましい組み合わせは、全てが炭素数1〜2、特にメチル基である組み合わせ、並びに、R1およびR2が炭素数1〜2、特にメチル基で、R3が炭素数8〜18、特に炭素数12〜16のアルキル基である組み合わせである。
炭素数6〜24のアルキル基および炭素数6〜24のアルケニル基としては、前述のアルキル基およびアルケニル基のうちの炭素数6〜24のものが挙げられる。
炭素数7〜24のアリールアルキル基としては、ベンジル基、フェニルエチル基およびフェニルブチル基等の炭素数1〜6のアルキル基を有するフェニルアルキル基等が挙げられる。
炭素数7〜24のアリールアルケニル基としては、フェニルアリル基およびフェニルオクテニル基等の炭素数2〜12のアルケニル基を有するフェニルアルケニル基等が挙げられる。
R4のうち好ましいのは、アルキル基、アリールアルキル基である。また、R1〜R3が全て炭素数1〜2の場合は、R4は炭素数10〜24のアルキル基がさらに好ましく、R1およびR2が炭素数1〜2でR3が炭素数8〜18のアルキル基の場合は、R4は炭素数8〜18のアルキル基およびアリールアルキル基、特にベンジル基が好ましい。
(1)R1〜R3が全て炭素数1〜2で、R4は炭素数10〜24のアルキル基のもの;
トリメチルドデシルアンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチルオクタデシルアンモニウム、トリメチルヤシ油アルキルアンモニウム、トリメチル−2−エチルヘキシルアンモニウム、ジメチルエチルドデシルアンモニウム、ジメチルエチルテトラデシルアンモニウム、ジメチルエチルヘキサデシルアンモニウム、ジメチルエチルオクタデシルアンモニウム、ジメチルエチルヤシ油アルキルアンモニウム、メチルジエチルドデシルアンモニウム、メチルジエチルテトラデシルアンモニウム、メチルジエチルヘキサデシルアンモニウム、メチルジエチルオクタデシルアンモニウム、メチルジエチルヤシ油アルキルアンモニウムおよびメチルジエチル−2−エチルヘキシルアンモニウム;
(2)R1およびR2が炭素数1〜2のアルキル基、R3が炭素数8〜18のアルキル基、R4がベンジル基のもの;
ジメチルデシルベンジルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウム、ジメチルテトラデシルベンジルアンモニウム、ジメチルヘキサデシルベンジルアンモニウムおよびジメチルヤシ油アルキルベンジルアンモニウム;
(3)R1およびR2が炭素数1〜2のアルキル基、R3およびR4が炭素数8〜18のアルキル基のもの;
ジメチルジオクチルアンモニウム、ジメチルオクチルデシルアンモニウム、ジメチルジデシルアンモニウム、ジメチルデシルドデシルアンモニウム、ジメチルジドデシルアンモニウム、ジメチルジテトラデシルアンモニウム、メチルエチルジデシルアンモニウム、ジエチルジデシルアンモニウム。
これらのうち除菌性および白化防止の観点から好ましいのは、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、ジメチルジデシルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウムおよびジメチルテトラデシルベンジルアンモニウムである。
Xf−はf価の対イオンであり、ハロゲンイオン(F−、Cl−、Br−、I−)、ヒドロキシイオン、無機酸イオン(硫酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン等)および有機酸イオンから選ばれる1種以上である。
アニオンXf−を構成する有機酸としては、1価または2価〜10価もしくはそれ以上のカルボン酸類、スルホン酸類、硫酸エステル類、リン酸エステル類およびフェノール類等が挙げられる。
スルホン酸類としては、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸およびp−フェノールスルホン酸等が挙げられる。
硫酸エステル類としては、メチル硫酸エステル、エチル硫酸エステル、プロピル硫酸エステル、オクチル硫酸エステル、2−エチルヘキシル硫酸エステル、デシル硫酸エステル、ドデシル硫酸エステル、テトラデシル硫酸エステル、ステアリル硫酸エステルおよびオレイル硫酸エステル等の炭素数1〜24のアルキルもしくはアルケニル硫酸エステルが挙げられる。
リン酸エステル類としては、オクチルリン酸エステル、2−エチルヘキシルリン酸エステル、デシルリン酸エステル、ドデシルリン酸エステル、ステアリルリン酸エステルおよびオレイルリン酸エステル等のアルキルもしくはアルケニルリン酸エステルが挙げられる。
フェノール類としては、フェノール、p−クロロフェノール、β−ナフトール、o−およびp−ニトロフェノール、p−アミノフェノール、カテコールおよびレゾルシン等が挙げられる。
Xf−のうち好ましいのは、ハロゲンイオンであり、特にCl−である。
(B1)としては、下記一般式(2)
R5NH(CH2)pCOO−M+ (2)
[式中、R5は炭素数4〜22のアルキル基、M+はカチオン、pは1〜5の整数である。]
で示される化合物(B11)およびグリシン型両性界面活性剤(B12)が挙げられる。
M+のカチオンとしては、金属イオン、例えばナトリウムイオン、カリウムイオンおよびリチウムイオン等が挙げられる。好ましくはナトリウムイオンである。
pは1〜5の整数であり、好ましくは2〜4の整数である。
(B2)としては、下記一般式(3)
で示されるもの、および、イミダゾリン型の第4級アンモニウムカルボン酸塩型両性界面活性剤が挙げられる。
R6の炭素数7〜25のアシルアミノプロピル基としては、ラウロイルアミノプロピル基、ミリストイルアミノプロピル基およびステアロイルアミノプロピル基等が挙げられる。好ましくはラウロイルアミノプロピル基である。
Zの炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる。
Zの炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙げられる。
qは1〜5の整数であり、好ましくは2〜4の整数である。
イミダゾリン型の両性界面活性剤としては、フランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のもの等が挙げられる。
例えば、2−[N,N−ジ(アルキルベンジル)−N−メチルアンモニウム]エチルサルフェートおよび米国特許第2,699,991号明細書に記載のもの等が挙げられる。
例えば、N−ステアリルタウリンナトリウム、N−ラウリルタウリンナトリウムおよびフランス特許第1,427,133号明細書および米国特許第4,331,447号明細書に記載のもの等が挙げられる。
(C1)としては、例えば、(C11)過マンガン酸カリウム、二酸化塩素、次亜塩素酸またはオゾン等の酸化もしくは還元反応を利用するもの、(C12)L−酒石酸、マレイン酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸等の有機酸または水酸化ナトリウム等の塩基性化合物による中和反応を利用するもの、(C13)グルコン酸塩(亜鉛、カルシウム等の塩)もしくは乳酸塩とアルカリ性薬剤(アルカノールアミン、例えばモノエタノールアミンおよびジエタノールアミン等)を利用するもの、および(C14)グリオキサール、ベタイン等の付加反応を利用するもの[市販品としては、ベタイン系化合物の「エポリオン」(新エポリオン株式会社製)、例えば「エポリオンNタイプ」、「エポリオンAタイプ」、「エポリオンSタイプ」および「エポリオンNZタイプ」等]が挙げられる。
これらの植物抽出物や香料は、1種又は2種以上を適宜組み合わせて使用できる。これらの植物抽出物の中で、イネ科の甘蔗抽出物としては、例えば、「MSX−245」(三井製糖社製)、植物抽出物を複合種含む商品としては、例えば、「スーパーピュリエールA−10」(松下電工化研社製)、「スメラル」(環境科学開発社製)、「パンシル」(リリース化学工業社製)等がある。
(C3)としては、例えばシリカゲルおよび活性炭等の吸着剤、シクロデキストリン等の包摂化合物等が挙げられる。
(C4)としては、悪臭成分である有機物を生物的に分解して悪臭を除去できる消化酵素、細菌および酵母等が挙げられる。
(F)としては、アルキレンオキサイド(炭素数2〜4)付加型非イオン界面活性剤、多価(2価〜8価またはそれ以上)アルコール(炭素数2〜32)型非イオン界面活性剤等が挙げられる。
アルキレンオキサイド(以下、AOと略記;炭素数2〜4)付加型非イオン界面活性剤としては、炭素数8〜24の高級アルコール、高級脂肪酸または高級アルキルアミンにAOを付加させたもの(重量平均分子量、以下Mwと略記=158〜200,000);炭素数8〜18のアルキル基を有するアルキルフェノールにAOを付加させたもの(Mw=260〜3,000);ポリアルキレングリコール(Mw150〜6,000)に高級脂肪酸を反応させたもの;多価(2価〜8価またはそれ以上)アルコール(炭素数2〜32、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビタン等)に高級脂肪酸(炭素数12〜24、例えばラウリン酸、ステアリン酸)を反応させて得られたエステル化物にAOを付加させたもの(Mw350〜10,000);高級脂肪酸アミドにAOを付加させたもの(Mw200〜30,000);多価(2価〜8価またはそれ以上)アルコールアルキル(炭素数8〜60)エーテルにAOを付加させたもの(Mw220〜30,000)等が挙げられる。
多価(2価〜8価またはそれ以上)アルコール(炭素数2〜32)型非イオン界面活性剤としては、多価アルコール脂肪酸(炭素数8〜36)エステル、多価アルコールアルキル(炭素数7〜32)エーテル、脂肪酸(炭素数8〜32)アルカノールアミド等が挙げられる。
(F)の含量は、(A)+(B)の含量を超えない量であることが好ましいが、除菌消臭洗浄剤全量に基づいて5重量%以下がより好ましく、2重量%以下がさらに好ましい。
このような添加成分としては、例えば、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール等(除菌消臭洗浄剤全量に基づいて通常10重量%以下、好ましくは2〜7重量%);防腐剤、色素、酸化防止剤、増粘剤、ゲル化剤および紫外線吸収剤(除菌消臭洗浄剤全量に基づいてそれぞれ通常3重量%以下、好ましくは1重量%以下)等が挙げられる。
上記のうち、エタノールおよび防腐剤からなる群から選ばれる1種以上を含有してなることが好ましい。
pHの調整は、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ性溶液や、希硫酸水溶液等の酸性溶液で行うことができる。
(1)除菌効果に優れている。
(2)消臭効果に優れている。
(3)洗浄効果に優れている。
(4)経日安定性、低温安定性に優れている。
(5)拭き跡が残りにくい(白化が起こりにくい)。
(6)安全性が高い。
表1に示す各配合成分を、表1に示す有効成分量(重量%)になるように常温で混合・溶解し、実施例1〜3および比較例1〜3の除菌消臭洗浄剤を作製した。なお、表中のラウリル硫酸ナトリウムは、アニオン性界面活性剤である。
次いで、これらの除菌消臭洗浄剤について、以下の試験方法により性能評価を行った。
結果を表1に示す。
除菌消臭洗浄剤を作成直後に、その外観を以下の基準により目視判定した。
○:無色透明液状
△:カスミのある液状
除菌消臭洗浄剤にpH電極を挿入し、pHメーター(ガラス電極式水素イオン濃度計F−12、(株)堀場製作所製)を使用してpHを測定した。
除菌消臭洗浄剤をガラス容器(容量50ml)に入れて密封し、−20℃の雰囲気の冷凍庫に10時間放置して冷凍した後、容器を取り出し、25℃の水浴で解凍直後の25℃の除菌消臭洗浄剤の外観を、以下の基準により目視判定した。
○:透明液状
×:浮遊物、沈殿物あり
除菌消臭洗浄剤中に、汚垢(JIS K−3362、台所用合成洗剤の洗浄力評価方法に準じた汚垢、オイルレッドで着色)を付着させたガラス板を10時間浸漬した後、ガラス板を取り出し、ガラス板に残った汚垢の状態を、以下の基準により目視判定した。
○:ガラス面の汚垢ほとんど除去
△:ガラス面の汚垢ほとんど残留
1mlの除菌消臭洗浄剤をホールピペットで1Lのガラス瓶中に入れ、さらに濃度1.4重量%のアンモニア水を20μl入れ、密閉してから30〜40秒振った。その後静置(計5分間)し、アンモニア検知管(GASTEC No.3La)を取り付けたガス採取器(GASTEC)でガラス瓶の空間部を100ml吸引し、30秒間保持した。その後、検知管の数字(ppm)を読みとった。
本試験は、国立予防衛生研究所消毒薬事室で行っている代用消毒剤のフェノール係数検定法に準じて行った。即ち、各除菌消臭洗浄剤の原液に、菌懸濁液を添加した後、1分,2.5分,5分,10分および15分の菌生存の有無を、Heart infusion broth(HIB)を用い、37℃で一晩培養し、菌が死滅した最小時間(分)で表示した。なお、菌には大腸菌を使用した。
スポイドで20滴(約0.45g)の除菌消臭洗浄剤をクリヤーホルダー(約110mm×110mm)上に滴下し、ゴム手袋を装着した手の先で延ばし、約15時間自然乾燥したものについて、表面上の白化具合を以下の基準により目視判定した。
○:白化ほとんどなし
△:白化かなりあり
×:白化非常に多くあり
Claims (11)
- 一般式(1)
で示されるカチオン界面活性剤(A)、下記(B1)〜(B4)からなる群から選ばれる1種以上の両性界面活性剤(B)および消臭剤(C)を含有してなる除菌消臭洗浄剤。
(B1)アミノ酸型両性界面活性剤
(B2)ベタイン型両性界面活性剤
(B3)硫酸エステル塩型両性界面活性剤
(B4)スルホン酸塩型両性界面活性剤 - 除菌消臭洗浄剤全量に基づいて、(A)を0.05〜5重量%、(B)を0.01〜2.5重量%および(C)を0.01〜5重量%含有してなる請求項1記載の除菌消臭洗浄剤。
- カチオン界面活性剤(A)、両性界面活性剤(B)および消臭剤(C)の重量比(A)/(B)/(C)が、1/0.02〜3/0.2〜10である請求項1または2記載の除菌消臭洗浄剤。
- カチオン界面活性剤(A)が、一般式(1)におけるR4がベンジル基であるカチオン界面活性剤である請求項1〜3のいずれかに記載の除菌消臭洗浄剤。
- カチオン界面活性剤(A)が塩化ベンザルコニウムであり、両性界面活性剤(B)がベタイン型両性界面活性剤(B2)である請求項1〜4のいずれかに記載の除菌消臭洗浄剤。
- 消臭剤(C)が、化学的消臭剤(C1)および香料からなる請求項1〜5のいずれかに記載の除菌消臭洗浄剤。
- さらに非イオン性界面活性剤(F)を含有してなる請求項1〜6のいずれかに記載の除菌消臭洗浄剤。
- さらにエタノールおよび防腐剤からなる群から選ばれる1種以上を含有してなる請求項1〜7のいずれかに記載の除菌消臭洗浄剤。
- pHが6.0を超えて7.0以下である請求項1〜8のいずれかに記載の除菌消臭洗浄剤。
- 飼育動物用である請求項1〜9のいずれかに記載の除菌消臭洗浄剤。
- 飼育動物の居住空間用である請求項10記載の除菌消臭洗浄剤。
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