JP2003306698A - 殺菌洗浄剤組成物 - Google Patents
殺菌洗浄剤組成物Info
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Abstract
含む殺菌洗浄剤組成物において、4級アンモニウム塩の
殺菌力が低下しない殺菌洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 一般式(1)で表される4級アンモニウ
ム塩(A)と、アニオン界面活性剤(B)、両性界面活
性剤(C)および非イオン界面活性剤(D)からなる群
から選ばれる1種以上からなることを特徴とする殺菌洗
浄剤組成物。 【化3】 式中、R1およびR2はそれぞれ同一のまたは異なる、炭
素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素
基、R3は炭素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪
族炭化水素基または炭素数が7〜22のアリールアルキ
ル基もしくはアリールアルケニル基、R4は炭素数が8
〜22の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基、X-は超
強酸のアニオンを表す。
Description
関する。さらに詳しくは、4級アンモニウム塩とアニオ
ン界面活性剤、両性界面活性剤および/または非イオン
界面活性剤を併用しても、殺菌性と洗浄性が低下するこ
とがなく、皮膚刺激性および金属腐食性がともに少ない
殺菌洗浄剤組成物に関する。
スペクトルが広く即効的な効力を有することから食品工
場、病院などの環境殺菌剤として広く使用されている。
更に、殺菌性と洗浄性を併せ持った薬剤として4級アン
モニウム塩と、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤お
よび/または非イオン界面活性剤を組み合わせた殺菌洗
浄剤組成物(特許文献−1および特許文献−2)もよく
知られている。
としてアニオン界面活性剤や両性界面活性剤を4級アン
モニウム塩殺菌剤と併用した場合は、4級アンモニウム
塩殺菌剤と該界面活性剤が錯体を形成するため4級アン
モニウム塩殺菌剤の殺菌効力が大幅に低下してしまう問
題があった。また、4級アンモニウム塩と錯体を形成し
にくい非イオン界面活性剤を洗浄剤として用いる場合で
あっても、洗浄効果の高いポリオキシエチレンアルキル
フェノールやポリオキシエチレンアルキルエーテルなど
の非イオン界面活性剤では、4級アンモニウム塩の疎水
基と非イオン界面活性剤の疎水基の親和性が強すぎるた
め4級アンモニウム塩が菌体と接触しにくくなり、4級
アンモニウム塩殺菌剤の効力がやはり低下してしまうと
いう問題があった。更に、4級アンモニウム塩を含む殺
菌洗浄剤は皮膚刺激性と金属腐食性がともに強いという
問題もあった。
を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、一般式(1)で表される4級アンモ
ニウム塩(A)と、アニオン界面活性剤(B)、両性界
面活性剤(C)および非イオン界面活性剤(D)からな
る群から選ばれる1種以上からなることを特徴とする殺
菌洗浄剤組成物である。
は異なる、炭素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪
族炭化水素基、R3は炭素数が1〜22の直鎖もしくは
分岐の脂肪族炭化水素基または炭素数が7〜22のアリ
ールアルキル基もしくはアリールアルケニル基、R4は
炭素数が8〜22の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素
基、X-は超強酸のアニオンを表す。
R2は炭素数1〜22(好ましくは1〜14)の直鎖ま
たは分岐の脂肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル
基など)を表す。直鎖の脂肪族炭化水素基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ド
デシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、ヤシ油由来のアルコールから水酸基を除いたア
ルキル基(以下、ヤシ油アルキル基と略記する。)、オ
レイル基などが挙げられ、分岐の炭化水素基としては、
イソプロピル基、2−エチルヘキシル基などが挙げられ
る。これらのうち、好ましいのは炭素数1〜14、さら
に炭素数1〜8、特に炭素数1または2、最も好ましく
はメチル基である。また、R1とR2 は同一であっても
異なっていてもよいが、同一であるのが好ましい。
岐の脂肪族炭化水素基または炭素数が7〜22のアリー
ルアルキルもしくはアリールアルケニル基を表す。直鎖
もしくは分岐の脂肪族炭化水素基としては、前記例示し
たものが挙げられ、アリールアルキル基としてはベンジ
ル基、フェネチル基など、アリールアルケニル基として
はスチリル基、シンナミル基などが挙げられる。R3の
うち好ましくは炭素数が1〜18の直鎖もしくは分岐の
脂肪族炭化水素基または炭素数が7〜15のアリールア
ルキルもしくはアリールアルケニル基、さらに好ましく
は炭素数が6〜14の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水
素基である。
肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基など)を表
す。直鎖の脂肪族炭化水素基としては、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキ
サデシル基、オクタデシル基、ヤシ油アルキル基、オレ
イル基などが挙げられ、分岐の脂肪族炭化水素基として
は、2−エチルヘキシル基などが挙げられる。R4のう
ち好ましくは炭素数8〜18の直鎖また分岐の脂肪族炭
化水素基、さらに好ましくは炭素数10〜16の直鎖ま
た分岐の脂肪族炭化水素基である。
ム塩を構成する第4級アンモニウム基の具体例として
は、R3が脂肪族炭化水素基の場合は、たとえば、1つ
の長鎖アルキル基を有するもの(トリメチルドデシルア
ンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、ト
リメチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチルオクタ
デシルアンモニウム、トリメチルヤシ油アルキルアンモ
ニウム、トリメチル−2−エチルヘキシルアンモニウ
ム、ジメチルエチルドデシルアンモニウム、ジメチルエ
チルテトラデシルアンモニウム、ジメチルエチルヘキサ
デシルアンモニウム、ジメチルエチルオクタデシルアン
モニウム、ジメチルエチルヤシ油アルキルアンモニウ
ム、ジメチルエチル−2−エチルヘキシルアンモニウ
ム、メチルジエチルドデシルアンモニウム、メチルジエ
チルテトラデシルアンモニウム、メチルジエチルヘキサ
デシルアンモニウム、メチルジエチルオクタデシルアン
モニウム、メチルジエチルヤシ油アルキルアンモニウム
およびメチルジエチル−2−エチルヘキシルアンモニウ
ム、)、1つの長鎖アルケニル基を有するもの(トリメ
チルオレイルアンモニウム、ジメチルエチルオレイルア
ンモニウムおよびメチルジエチルオレイルアンモニウ
ム)、2つの長鎖アルキル基を有するもの(ジメチルジ
ヘキシルアンモニウム、ジメチルジオクチルアンモニウ
ム、ジメチルジデシルアンモニウムおよびジメチルジド
デシルアンモニウム)が挙げられる。また、R3 がアリ
ールアルキル基の場合は、たとえば、ジメチルデシルベ
ンジルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモ
ニウム、ジメチルテトラデシルベンジルアンモニウム、
ジメチルヘキサデシルベンジルアンモニウム、ジメチル
ヤシ油アルキルベンジルアンモニウム、ジメチルオレイ
ルベンジルアンモニウムおよびジメチル−2−エチルヘ
キシルベンジルアンモニウムが挙げられる。このうち殺
菌性の観点から好ましいのは、ジメチルジデシルアンモ
ニウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、ジメチ
ルドデシルベンジルアンモニウム、およびジメチルテト
ラデシルベンジルアンモニウムである。
オンを構成する超強酸は、100%硫酸より強い酸強度
を有する酸(「超強酸・超強塩基」田部浩三、野依良治
著、講談社サイエンティフィック刊、p1参照)であ
り、Hammettの酸度関数(H0)が100%硫酸
の−11.93以下のものであり、プロトン酸、および
プロトン酸/ルイス酸の組み合わせからなる酸が挙げら
れる。プロトン酸の具体例としては、トリフルオロメタ
ンスルホン酸(H0=−14.10)、ペンタフルオロ
エタンスルホン酸(H0=−14.00)などが挙げら
れる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせに用いられる
プロトン酸としては、ハロゲン化水素(フッ化水素、塩
化水素、臭化水素、ヨウ化水素など)が挙げられ、ルイ
ス酸としては三フッ化硼素、五フッ化リン、五フッ化ア
ンチモン、五フッ化砒素、五フッ化タウリンなどが挙げ
られる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせは任意であ
るが、組み合わせて得られる超強酸の具体例としては、
四フッ化硼素酸、六フッ化リン酸、塩化フッ化硼素酸、
六フッ化アンチモン酸、六フッ化砒酸、六フッ化タウリ
ンなどが挙げられる。上記の超強酸のうち、殺菌性およ
び皮膚刺激性の観点から、好ましいのはトリフルオロメ
タンスルホン酸、四フッ化硼素酸および六フッ化リン酸
である。
基と上記超強酸で構成されるアニオンX-との任意の組
み合わせのものが挙げられる。(A)のうち、殺菌性と
皮膚刺激性の観点から好ましいのは、ジメチルジデシル
アンモニウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウム、
ジメチルドデシルベンジルアンモニウムおよびジメチル
テトラデシルベンジルアンモニウムなどの第4級アンモ
ニウム基とトリフルオロメタンスルホン酸、四フッ化硼
素酸および六フッ化リン酸などのHammett酸度関
数(H0)が−12.00以下の超強酸との組み合わせ
である。
ハロゲン含量(測定法:イオンクロマトグラフィー)
は、皮膚刺激性の観点から、好ましくは100ppm以
下、さらに好ましくは0〜50ppm、とくに好ましく
は0〜10ppmである。
の方法でよいが、遊離ハロゲン含量の観点から好ましい
のは下記の[I]および[II]の方法、操作上の観点
からさらに好ましいのは[II]である。
一般式(1)における第4級アンモニウム基とハロゲン
アニオンからなる塩〕の水溶液(20〜70重量%)に
前記超強酸のアルカリ金属塩(ナトリウム塩またはカリ
ウム塩など)を加え(第4級アンモニウム塩/超強酸塩
の当量比は通常1/1〜1/1.5、好ましくは1/
1.05〜1/1.3)、室温で約2時間撹拌混合して
得られる水溶液(イ)を下記(i)および(ii)の工
程で精製する。 (i):(イ)に金属銀、酸化銀、炭酸銀および有機酸
〔総炭素数1〜10のカルボン酸(モノ−およびポリカ
ルボン酸)など〕銀から選ばれる1種以上の化合物
(ロ)を、上記第4級アンモニウム塩〔一般式(1)に
おけるアンモニウム基とハロゲンアニオンからなる塩〕
に対し1.1〜1.5当量となる量加えて混合する。析
出する塩(ハロゲン化銀)と下層(水層)を分液除去
し、さらに上層中の水分を減圧留去した後、析出する塩
(アルカリ金属塩および遊離ハロゲン)を熱時濾過で除
去する工程。 (ii):(i)で得られた液にハロゲン化水素水溶液
(ハ)を加え、70〜80℃で約1時間撹拌混合後、静
置して分液した下層(水層)を除去し、上層中の水分を
減圧留去して、目的の第4級アンモニウム塩を得る、過
剰の銀を除去する工程。
ましくは1.1〜5.0当量)の炭酸ジアルキルエステ
ル(アルキル基の炭素数1〜5)を溶媒(例えば、メタ
ノール)の存在下(第3級アミンの重量に基づいて10
〜1,000%)または非存在下、反応温度80〜20
0℃、好ましくは100〜150℃で反応させて第4級
アンモニウム塩を形成し、さらに前記超強酸を添加(第
4級アンモニウムの当量に基づいて1.0〜1.2当
量)し、10〜60℃で1〜3時間撹拌して塩交換す
る。静置して分液した下層(水層)を除去し、上層中の
溶媒を50〜120℃で減圧留去して、目的の第4級ア
ンモニウム塩を得る。
固状(ブロック状、ワックス状もしくは粉末状)または
液状(粘ちょう液状もしくはペースト状)であり、いず
れの形態でもよい。固状の場合の融点は通常25〜90
℃である。
としては、以下のものが挙げられる。 (1)カルボン酸またはその塩;炭素数8〜22の飽和も
しくは不飽和脂肪酸またはその塩、並びにカルボキシメ
チル化物もしくはその塩[炭素数8〜16の脂肪族アル
コールおよび/またはそのEO(1〜10モル)付加物
などのカルボキシメチル化物の塩(例えば、ドデカン−
1,2−ジオールカルボキシメチルエーテルナトリウ
ム)など](2)硫酸エステル塩;高級アルコール硫酸エ
ステル塩(炭素数8〜18の脂肪酸アルコールの硫酸エ
ステル塩など)、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩
[炭素数8〜18の脂肪族アルコールのEO(1〜10
モル)付加物の硫酸エステル塩]、硫酸化油(天然の不
飽和油脂または不飽和のロウをそのまま硫酸化して中和
したもの)、硫酸化脂肪酸エステル(不飽和脂肪酸の低
級アルコールエステルを硫酸化して中和したもの)、並
びに硫酸化オレフィン(炭素数12〜18のオレフィン
を硫酸化して中和したもの)、(3)スルホン酸塩;アル
キル(炭素数8〜22)ベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ル(炭素数8〜22)ナフタレンスルホン酸塩、スルホ
コハク酸ジアルキル(炭素数6〜20)エステル塩、α
−オレフィン(炭素数8〜22)スルホン酸塩、並びに
イゲポンT型など、(4)リン酸エステル塩;高級アルコ
ール(炭素数8〜60)リン酸エステル塩、高級アルコ
ール(炭素数8〜60)EO付加物(1〜10モル)リ
ン酸エステル塩、並びにアルキル(炭素数4〜60)フ
ェノールEO付加物リン酸エステル塩など。
リ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩)、アンモニウム
塩およびアルカノールアミン塩[アルカノールの炭素数
2〜8のモノアルカノールアミン塩(モノエタノールア
ミン塩、モノブタノールアミン塩など)、ジアルカノー
ルアミン塩(ジエタノールアミン塩など)、トリアルカ
ノールアミン塩(トリエタノールアミン塩など)]が挙
げられる。
型両性界面活性剤[高級アルキル(炭素数12〜18)
アミノプロピオン酸ナトリウムなど]、ベタイン型両性
界面活性剤[アルキル(炭素数12〜18)ジメチルベ
タイン(例えばラウリルジメチル酢酸ベタインなど)、
脂肪酸アミドアルキルベタイン(例えばヤシ油脂肪酸ア
ミドプロピルベタインなど)、アルキル(炭素数12〜
18)ジヒドロキシエチルベタインなど]、硫酸エステ
ル塩型両性界面活性剤[高級アルキル(炭素数8〜1
8)アミンの硫酸エステルナトリウム塩、ヒドロキシエ
チルイミダゾリン硫酸エステルナトリウム塩など]、ス
ルホン酸塩型両性界面活性剤(ペンタデシルスルフォタ
ウリン、イミダゾリンスルホン酸など)、リン酸エステ
ル塩型両性界面活性剤[グリセリン高級脂肪酸(炭素数
8〜22)エステル化物のリン酸エステルアミン塩]な
どが挙げられる。これらのうち、好ましいのは、ベタイ
ン型両性界面活性剤である。
えば、アルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加型非イ
オン界面活性剤[高級アルコール(炭素数8〜18)、
高級脂肪酸(炭素数12〜24)または高級アルキルア
ミン(炭素数8〜24)等に直接アルキレンオキシド
(以下AOと略記)[炭素数2〜4例えば、エチレンオ
キシド(以下EOと略記)、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシドまたはこれらの2種以上の併用](数平均
分子量174〜200,000);グリコール類にAO
を付加させて得られるポリアルキレングリコール類(数
平均分子量110〜6,000)に高級脂肪酸などを反
応させたもの;多価アルコール(エチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、ソルビタンなどの2価〜8価またはそれ以上の多
価アルコール)に高級脂肪酸を反応させて得られたエス
テル化物にAOを付加させたもの(分子量288〜3
0,000)、高級脂肪酸アミドにAOを付加させたも
の(分子量243〜30,000)、多価(2価〜8価
またはそれ以上)アルコールアルキル(炭素数3〜6
0)エーテルにAOを付加させたもの(分子量148〜
30,000)など]、および多価アルコ−ル(炭素数
3〜60)型非イオン界面活性剤(多価アルコール脂肪
酸(炭素数3〜60)エステル、多価アルコールアルキ
ル(炭素数3〜60)エーテル、脂肪酸(炭素数3〜6
0)アルカノールアミドなど)などが挙げられる。この
うち好ましいのは高級アルコール(炭素数8〜18)に
直接AOを付加させたもの(分子量500〜10,00
0)である。
は、本発明の殺菌洗浄剤組成物を構成する必須成分であ
るとともに、後述する分散剤としての役割も果たすこと
ができる。
+(D)〕の重量比は殺菌性と皮膚刺激性の観点から好
ましくは90/10〜0.1/99.9、さらに好まし
くは60/40〜1/99、特に好ましくは55/45
〜10/90である。また、(B)、(C)および
(D)の重量比は、通常、(B)/(C)/(D)=0
〜100/0〜100/0〜100である。(A)との
併用において、好ましいのは、(B)、(C)もしくは
(D)のみの使用、またはこれらのうちの2種の併用で
あり、さらに好ましいのは、(B)、(C)もしくは
(D)のみの使用である。2種の併用の場合の比率は、
通常、それぞれが1〜99%である。
(エマルジョンもしくはサスペンジョン)、溶液(低粘
度液体もしくはペースト状溶液)または固形体(粉末、
板状固体もしくはブロック)のいずれの形態でもよく、
その形態に応じ、水、溶剤、分散剤、増粘剤、粉末化剤
および/または固形化剤などを含むことができる。
コール(エチルアルコール、イソプロピルアルコール、
2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジ
ルアルコールなど)、炭素数2〜18の多価アルコール
(エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシ
レングリコール、グリセリンなど)〕、多価アルコール
誘導体(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ートなど)、炭素数4〜18のエーテル(ジエチルエー
テル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、メチル
フェニルエーテル、テトラヒドロフランなど)、炭素数
2〜18のケトン(アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど)、炭素
数2〜25のエステル(蟻酸エチル、蟻酸ブチル、酢酸
エチル、アジピン酸ジオクチルなど)など;
0,000の分散剤、たとえばナフタレンスルホン酸ホ
ルマリン縮合物(Mn1,000〜10,000)、ポ
リスチレンスルホン酸塩[アルカリ金属(ナトリウム、
カリウムなど)塩など](Mn1,000〜100,0
00)、ポリアクリル酸塩[アルカリ金属(ナトリウ
ム、カリウムなど)塩など](Mn2,000〜50,
000)、カルボキシメチルセルロースおよびポリビニ
ルアルコールなど;
ン、デンプンなど)、半合成高分子〔メチルセルロース
(Mn5,000〜100,000)、可溶性デンプ
ン、アルギン酸(塩)[アルカリ金属(ナトリウム、カ
リウムなど)塩など]など〕、合成高分子(Mn1,0
00〜50,000、たとえばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン)、無機物(ベントナイト、コロ
イダルアルミナなど)など;
デキストリン、カルボキシメチルセルロース(Mn5,
000〜100,000)など;固形化剤としてはポリ
エチレングリコール(Mn1,000〜100,00
0)、ロウ類(カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホ
ホバ油、ミツロウ、ラノリンなど)、炭素数15以上の
炭化水素(パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロ
クリスタリンワックスなど)、炭素数12〜22の高級
脂肪酸(ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸な
ど)、炭素数14〜22の高級アルコール(セチルアル
コール、ステアリルアルコールなど)などが挙げられ
る。
(A)〜(D)の合計重量に基づいて以下の範囲で使用
できる。水性分散体および溶液の場合は、水および/ま
たは溶剤は通常10%以上、好ましくは50〜1,00
0%、分散剤および増粘剤はそれぞれ通常0.1〜10
%、好ましくは0.2〜5%である。また、固形体のう
ちの粉体の場合は、粉末化剤は通常10〜99%、好ま
しくは30〜90%、固形体のうちの粉末以外の場合、
固形化剤は通常10〜99%、好ましくは30〜90%
である。
要により、その他の添加剤として消泡剤、キレート化
剤,pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、
漂白剤、香料および色素などを加えることができる。消
泡剤としては、シリコーン系(ジメチルポリシロキサン
など)、鉱物油(スピンドル油、ケロシンなど)、炭素
数12〜22の金属石鹸(ステアリン酸カルシウムな
ど)など;キレート化剤としては、炭素数6〜12のア
ミノカルボン酸(エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチ
レントリアミンペンタ酢酸、ヒドロキシエチルエチレン
ジアミントリ酢酸、ニトリロトリ酢酸、トリエチレンテ
トラミンヘキサ酢酸など)、ポリカルボン酸[マレイン
酸、コハク酸など]、不飽和カルボン酸(共)重合体
[ポリアクリル酸(Mn1,000〜10,000)、
イソアミレン−マレイン酸共重合体(Mn1,000〜
10,000)など]、炭素数3〜10のヒドロキシカ
ルボン酸(クエン酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸な
ど)、縮合リン酸(トリポリリン酸、トリメタリン酸な
ど)およびこれらの塩[アルカリ金属(ナトリウム、カ
リウムなど)塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグ
ネシウムなど)塩、アンモニウム塩、炭素数1〜20の
アルキルアミン(たとえばメチルアミン、エチルアミ
ン、オクチルアミン)塩および炭素数2〜12のアルカ
ノールアミン(たとえばモノ−、ジ−およびトリエタノ
ールアミン)塩など]など;pH調整剤としては、苛性
アルカリ(苛性ソーダなど)、アミン(モノ−、ジ−お
よびトリエタノールアミンなど)、無機酸(塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸など)など;酸化防止剤としては、フ
ェノール系[2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール
(BHT)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェノール)など]、硫黄系[ジラウリル
3,3’−チオジプロピオネート(DLTDP)、ジス
テアリル3,3’−チオジプロピオネート(DSTD
P)など]、リン系[トリフェニルホスファイト(TP
P)、トリイソデシルホスファイト(TDP)など]、
アミン系[オクチル化ジフェニルアミン、N−n−ブチ
ル−p−アミノフェノール、N,N−ジイソプロピル−
p−フェニレンジアミンなど]など;紫外線吸収剤とし
ては、ベンゾフェノン系(2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンなど)、サリ
チレート系(フェニルサリチレート、2,4−ジ−t−
ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンゾエートなど)、ベンゾトリアゾール系
[(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾールなど]、アクリル系[エチル−2−シアノ−
3,3−ジフェニルアクリレート、メチル−2−カルボ
メトキシ−3−(パラメトキシベンジル)アクリレート
など]など;防腐剤としては、安息香酸、パラオキシ安
息香酸エステル、ソルビン酸など;漂白剤としては、次
亜塩素酸ソーダ、過酸化水素水、過炭酸ナトリウム、ピ
ロ亜硫酸カリウムなど;香料としては、天然香料(バラ
油、ジャスミン油、ラベンダー油、レモン油、ムスク油
など)、合成香料(リモネン、ファルネソール、シトラ
ール、ローズオキサイドなど)など;および色素として
は、青色1号、黄色4号、赤色2号などが挙げられる。
おける(A)〜(D)の合計重量に基づいて、消泡剤は
通常10%以下、好ましくは1〜3%、キレート化剤は
通常10〜100%、好ましくは20〜50%、pH調
整剤は通常20%以下、好ましくは1〜10%、酸化防
止剤、紫外線吸収剤および防腐剤はそれぞれ通常10%
以下、好ましくは0.1〜5%、漂白剤は通常30%以
下、好ましくは1〜20%、香料は通常10%以下、好
ましくは1〜3%、色素は通常1%以下、好ましくは
0.01〜0.3%である。
製造方法としては、たとえば(A)を50〜80℃に加
熱して融解し、必要により溶剤を加えて、さらに
(B)、(C)および/または(D)を添加して均一に
混合、溶解した後、必要により分散剤および/またはそ
の他の添加剤を加え、よく攪拌しながら水(水道水、イ
オン交換水いずれでもよい、以下同じ)を加えて水性分
散体または溶液〔(A)の濃度は通常1〜30重量%、
好ましくは5〜20重量%〕を得る方法が挙げられる。
上記、水性分散体もしくは溶液は原液もしくは必要によ
りさらに水または溶剤で希釈した状態で用いられ、殺菌
洗浄剤組成物として使用される時の(A)の濃度は通常
0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜10重
量%である。
は、例えば(A)を50〜80℃に加熱して融解し、
(B)、(C)および/または(D)を添加して均一に
混合、溶解した後、粉末化剤もしくは固形化剤をよく攪
拌しながら加えて固形体〔(A)の濃度は通常1〜70
重量%、好ましくは10〜60重量%〕を得る方法が挙
げられる。上記固形体は原体もしくは必要によりさらに
水または溶剤で溶解、乳化または分散した状態で用いら
れ、殺菌洗浄剤組成物として使用される時の(A)の濃
度は通常0.001〜70重量%、好ましくは0.01
〜30重量%である。
要により(A)以外の殺菌剤(A’)を併用してもよ
い。(A’)としては、例えば、前記一般式(1)で示
される第4級アンモニウム塩における第4級アンモニウ
ム基と超強酸以外のアニオンから構成される第4級アン
モニウム塩(A’)が挙げられ、超強酸以外のアニオン
としては、ハロゲン(塩素、臭素、フッ素、ヨウ素)ア
ニオンが挙げられる。(A’)の具体例としては、1つ
の長鎖アルキル基を有するもの(トリメチルドデシルア
ンモニウムクロライド、トリメチルテトラデシルアンモ
ニウムクロライドなど)、1つの長鎖アルケニル基を有
するもの(トリメチルオレイルアンモニウムクロライド
など)、2つの長鎖アルキル基を有するもの(ジメチル
ジデシルアンモニウムクロライドおよびジメチルジドデ
シルアンモニウムブロマイドなど)、およびアリールア
ルキル基を有するもの(ジメチルデシルベンジルアンモ
ニウムクロライドなど)が挙げられる。(A’)を併用
する場合の(A)に対する使用割合は、(A)の重量に
基づいて、好ましくは20%以下、さらに好ましくは1
0%以下である。
限定されず、建物等(医療関連施設、畜産施設、公共施
設、食品工場、ホテル、レストラン、食堂、給食センタ
ーおよび一般家庭などの床、壁、設備、器具および備品
など)の殺菌洗浄剤組成物、トイレ・流し・浴室などの
徐溶化殺菌洗浄剤組成物、動物(家畜、ペットなど)、
人体および手指の殺菌洗浄剤組成物、繊維(製品)
[糸、織物、編物、不織布など]などの殺菌洗浄剤組成
物、ベルトコンベア用殺菌潤滑洗浄剤組成物および化粧
品(シャンプー、リンス、染毛剤などの頭髪用化粧品、
クレンジングフォームなどの洗顔料および口紅などのメ
ーキャップ化粧品など)用殺菌洗浄剤組成物などとして
用いることができる。
合は、本発明における(A)の濃度が通常0.001〜
1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%となるよ
うに本発明の組成物を水で希釈調整し、床、壁などを希
釈液でブラッシングして洗浄した後、水で洗い流すか、
ブラッシングできない高所や隙間は発泡機を用いて発泡
させた泡状希釈液を吹き付けたり、泡のまま押し込み、
一定時間放置した後、水で洗い流すことにより殺菌と洗
浄が同時にできる。本発明における4級アンモニウム塩
(A)は被洗浄面に吸着されるため殺菌性が持続する。
菌洗浄剤組成物として用いる場合は、本発明における
(A)の濃度が通常1〜70重量%、好ましくは10〜
60重量%となるように本発明の組成物を固形体に成型
し、必要により樹脂製などの容器または不織布などの袋
に入れて、排水口内もしくは排水口上部に置いておくこ
とにより流水により本発明組成物が徐々に溶解し、配管
の殺菌および消臭ができる。
として用いる場合は、本発明における(A)の濃度が通
常0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜3重量%
となるように本発明の組成物を水で希釈調整し、該希釈
液を掌、タオル、ブラシなどに取り、動物、人体、手指
を殺菌洗浄した後、水で洗い流すことにより、殺菌と洗
浄が同時にできる。本発明における4級アンモニウム塩
(A)は動物の毛に吸着されるため、殺菌性が持続する
と同時に、毛に柔軟性と帯電防止性をも付与することが
できる。
合は、本発明における(A)の濃度が通常0.001〜
10重量%、好ましくは0.01〜3重量%となるよう
に本発明の組成物を水で希釈調整し、該希釈液を洗濯機
などの洗浄機で通常の洗剤と同様に洗浄、濯ぎをするこ
とにより、殺菌と洗浄が同時にできる。本発明における
4級アンモニウム塩(A)は繊維(製品)に吸着される
ため、殺菌性が持続し、悪臭発生を防ぐことができ、繊
維(製品)に柔軟性と帯電防止性をも付与することがで
きる。
として用いる場合は、本発明における(A)の濃度が通
常0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5
重量%となるように本発明の組成物を水または溶剤で希
釈、溶解、乳化または分散し、該液をベルトコンベアの
プレート表面に塗布することにより、ベルトコンベアの
殺菌とベルトコンベア上の搬送物の移動時の潤滑性付与
を行うことができる。本発明における4級アンモニウム
塩(A)は、塩素を含有していないため、コンベアに錆
びを発生させることもない。化粧品用殺菌洗浄剤組成物
としては、本発明の組成物を、化粧品中の(A)の濃度
が通常0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜
0.5重量%となるように添加して用いられる。
に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
製造例および実施例中の%は重量%、部は見かけの重量
部を示す。
製反応容器に、ジメチルジn−デシルアンモニウムメチ
ルカーボネートの82.5%メタノール溶液100部を
仕込み、30〜60℃に昇温した後、その温度に保ちな
がら42%四フッ化硼素酸水溶液43部を2時間かけて
徐々に滴下した。その後、さらに同温度で1時間熟成し
た。引き続き同温度で5時間静置した後、下層(水層)
を除いた後、上層を減圧下に60〜80℃に加熱してメ
タノールを除去し、ジメチルジn−デシルアンモニウム
・四フッ化硼素酸塩(A1)85部を得た。(A1)の
重量に基づく遊離塩素含量は10ppm以下であった。
をトリメチルヘキサデシルアンモニウムメチルカーボネ
ートに代え、その仕込み量を90部にしたこと以外は製
造例1と同様にして、トリメチルヘキサデシルアンモニ
ウム・四フッ化硼素酸塩(A2)76部を得た。(A
2)の重量に基づく遊離塩素含量は10ppm以下であ
った。
をラウリルジメチルベンジルアンモニウムメチルカーボ
ネートに代え、その仕込量を94部にしたこと以外は製
造例1と同様にして、ラウリルジメチルベンジルアンモ
ニウム・四フッ化硼素酸塩(A3)80部を得た。(A
3)の重量に基づく遊離塩素含量は10ppm以下であ
った。
を50部および表1記載の(B)〜(D)を表1記載の
部数仕込み、混合して溶解(必要により70〜80℃で
加熱溶解)させた。さらに攪拌しながら水を表1記載の
部数加えて乳化分散して水性分散体とし、本発明の殺菌
洗浄剤組成物(X1)〜(X4)を得た。
ニウムクロライド50%水溶液(DDCLと略記)を1
00部および表1記載の(B)もしくは(C)を表1記
載の部数仕込み、混合して溶解させた。さらに攪拌しな
がら水を表1記載の部数加えて比較例の殺菌洗浄剤組成
物(Y1)〜(Y3)を得た。なお、DDCLの固形分
重量に基づく遊離塩素含量は9.8%であった。
通り。 DDCL:ジメチルジn−デシルアンモニウムクロライ
ド50%水溶液 DDAC:ドデカン−1,2−ジオールカルボキシメチ
ルエーテルナトリウム29%水溶液 CABT:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン30%
水溶液 LABT:ラウリルジメチル酢酸ベタイン36%水溶液 R−EO19:ポリオキシエチレン(EO19モル)アル
キル(炭素数14〜15エーテル) R−EO10:ポリオキシエチレン(EO10モル)アル
キル(炭素数14〜15エーテル)
X4とY1〜Y3について、殺菌性を最小殺菌濃度(M
BC)試験により評価した。即ち、培地として普通ブイ
ヨン液体培地を用い、厚生省が発表した消毒薬検査指針
(1952年)に準じて最小殺菌濃度を測定した。X1
〜X4とY1〜Y3をそれぞれ4級アンモニウム塩濃度
が33、16.5、8.3、4.1、2.1ppmとな
るように滅菌水を用いて希釈し、それぞれ0.5mlづ
つをワッセルマンチューブに採取した。普通ブイヨン液
体培地を用いて一晩37℃で培養した大腸菌液100μ
lを滅菌生理食塩水100mlに加えよく振とうした
(この時の菌数は105〜106cfu/mlであっ
た。)。均一に混和した供試菌液4.5mlを先の薬剤
希釈液0.5ml入りのワッセルマンチューブに加え、
軽く振とうした。供試菌を加えた後、1、2.5、5、
10分後に1白金耳を普通ブイヨン培地に殖菌し、37
℃、24時間振とう培養し、培養後に菌の発育有無を判
定した。結果を表2に示す。
〜X4は洗浄剤未添加の殺菌剤(比較例3)と同等の殺
菌性を示し、比較例1および2の殺菌洗浄剤組成物と比
べ優れた殺菌性を有することがわかる。 <殺菌洗浄剤組成物の洗浄力評価>X1〜X4とY1〜
Y3について、JIS K 3362(合成洗剤試験方
法)記載の「台所用合成洗剤の洗浄力評価方法」に準じ
て洗浄力を試験し、下記式により洗浄力を評価した。結
果を表3に示す。 (洗浄力算出式) 洗浄力(%)=〔(W1−W2)/W1〕×100 W1:洗浄前の人工汚れ付着量 W2:洗浄後の人工汚れ付着量
〜X4は比較例の殺菌洗浄剤組成物Y1〜Y3と比べ優
れた洗浄性を有することがわかる。 <殺菌洗浄剤組成物の皮膚刺激性評価>X1〜X4とY
1〜Y3について、Draize法に基づく皮膚一次刺
激性試験を行った。即ち、モルモットによる10%水溶
液原液開放塗布試験を行い、24時間後、下記判定基準
で評価した。結果を表4に示す。 (皮膚刺激性判定基準) ◎:無刺激 ○:軽度の刺激 △:中程度の刺激 ×:強度の刺激
〜X4は比較例の殺菌洗浄剤組成物Y1〜Y3と比べ皮
膚刺激性が少ないことがわかる。 <殺菌洗浄剤組成物の金属腐食性評価>X1〜X4とY
1〜Y3について、鉄腐食性試験を次の方法で行った。
鋼板(20×100×1mm)を中性洗剤を用いてスポ
ンジで洗浄し、トルエン、アセトンの順にそれぞれ1時
間浸せきした後、風乾した。殺菌洗浄剤組成物を水道水
で希釈し4級アンモニウム塩を0.5重量%含有する水
希釈液を作成した。この水希釈液に洗浄、風乾した鋼板
を半浸せきし、経時における発さび状況を観察した。結
果を表5に示す。 (金属腐食性判定基準) ○:鉄さび発生なし ×:鉄さび発生あり
〜X4は比較例の4級アンモニウム塩を用いた殺菌洗浄
剤組成物Y1〜Y3と比べ金属腐食性が極めて少ないこ
とがわかる。
果を奏することから極めて有用である。 (1)殺菌性に優れ、かつ洗浄性にも優れる。 (2)殺菌性に優れ、かつ皮膚刺激性が少ない。 (3)金属腐食性が少ない。 (4)殺菌洗浄後の対象物に殺菌性を持続させることが
できる。 (5)殺菌洗浄後の対象物[繊維(製品)等]に柔軟性
および帯電防止性を付与することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(1)で表される4級アンモニウ
ム塩(A)と、アニオン界面活性剤(B)、両性界面活
性剤(C)および非イオン界面活性剤(D)からなる群
から選ばれる1種以上からなることを特徴とする殺菌洗
浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1およびR2はそれぞれ同一のまたは異なる、
炭素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素
基、R3は炭素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪
族炭化水素基または炭素数が7〜22のアリールアルキ
ル基もしくはアリールアルケニル基、R4は炭素数が8
〜22の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基、X-は超
強酸のアニオンを表す。) - 【請求項2】 (A)の重量に基づく遊離塩素含量が1
00ppm以下である請求項1記載の殺菌洗浄剤組成
物。 - 【請求項3】 一般式(1)におけるX-を構成する超
強酸が−12.00以下のHammett酸度関数(H
0)を有する請求項1または2記載の殺菌洗浄剤組成
物。 - 【請求項4】 超強酸がプロトン酸とルイス酸との組み
合わせからなる請求項1〜3いずれか記載の殺菌洗浄剤
組成物。 - 【請求項5】 水性分散体または固形体である請求項1
〜4いずれか記載の殺菌洗浄剤組成物。 - 【請求項6】 (A)/〔(B)+(C)+(D)〕の
重量比が90/10〜0.1/99.9である請求項1
〜5いずれか記載の殺菌洗浄剤組成物。 - 【請求項7】 更に、溶剤、分散剤、増粘剤、粉末化
剤、固形化剤、消泡剤、キレート化剤、pH調整剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、漂白剤、香料および
色素からなる群から選ばれる1種以上を含有させてなる
請求項1〜6いずれか記載の殺菌洗浄剤組成物。 - 【請求項8】 建物用、トイレ・流し・浴室用、動物
用、人体用、繊維用、ベルトコンベア用または化粧品用
である請求項1〜7のいずれか記載の殺菌洗浄剤組成
物。
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- 2003-02-17 JP JP2003038899A patent/JP3860549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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