JP2000270961A - 自動車用シートのバックレストフレーム - Google Patents
自動車用シートのバックレストフレームInfo
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Abstract
を向上させることのできる自動車用シートのバックレス
トフレームを提供することにある。 【解決手段】 自動車用シートのバックレストフレーム
において、リクライニング装置によって支持される所定
幅の左右一対のサイド部3、3と、これら左右一対のサ
イド部3、3の上部を連設する所定幅のアッパー部4
と、左右一対のサイド部3、3の下部を連設するロア部
5と、これらの一対のサイド部3、3、アッパー部4お
よびロア部5の一側の端縁から折り曲げによって連設さ
れた底板部6と、少なくとも一対のサイド部3、3およ
びアッパー部4の他側の端縁から折り返された折り返し
部8とを備え、全体が板金のプレス加工によって形成さ
れ、前記左右一対のサイド部3、3のリクライニング装
置取付位置に補強手段10を設けたことを特徴とする。
Description
ライニング装置で支持される自動車用シートのバックレ
ストフレームに関する。
背部から入力を受けている。急発進時や他の車によって
追突を受けたとき、通常時より大きい負荷を受けるが、
シートバックの内部にあってこの負荷を担っているのが
バックレストフレームである。このバックレストフレー
ムはシートスライドのアッパーレールに支持されるか、
クッションフレームを介して間接的にシートスライドの
アッパーレールに支持されている。
シートスライドの間にリクライニング装置が取り付けら
れるか、またはシートバックとシートクッションフレー
ムの間にリクライニング装置が取り付けられ、さらにシ
ートクッションフレームがシートスライドに取り付けら
れる二つの方法が一般的に採用されている。リクライニ
ング装置の取付方法として、リクライニング装置が片側
に付いている片側ロックのものと、両側に付いている両
側ロックのものとがある。
クレストフレームは、パイプ33を全周に張り巡らした
構造とし、これにリクライニング装置の取付ブラケット
34などを溶接して構成されている。図16に示すよう
に、両側ロック用のバックレストフレームは、主に前後
モーメント入力のため、アッパー側のパイプ33、サイ
ド側のリクライニング装置の取付ブラケット34および
ロア側の連結部35からなる4分割フレームから構成さ
れている。
ックレストフレームは、強度部材としてのパイプ33と
リクライニング装置やSばねの取付部を兼ねた取付ブラ
ケット34とから構成していた。さらにヘッドレストグ
ロメットを支持するヘッドレストホルダ37やカバーの
端末処理として使用されるワイヤ36など適宜付属部品
が不可欠であった。これらの部品はいずれもあらかじめ
製作し、溶接治具にセットし、溶接で一体に構成してい
た。
来の自動車用シートのバックレストフレームでは、強度
部材としてのパイプ、取付ブラケットをメインメンバと
し、ヘッドレストホルダやワイヤなどをサブメンバとす
る構造であるので、溶接箇所および部品点数が増大し、
組立が面倒で、組立性が悪いという問題があった。そこ
で、この発明は、前記問題点に着目してなされたもの
で、その目的は、溶接箇所および部品点数を減少させ、
組立性を向上させることのできる自動車用シートのバッ
クレストフレームを提供することにある。
に、請求項1記載の発明では、両サイドがリクライニン
グ装置によって支持される自動車用シートのバックレス
トフレームであって、前記リクライニング装置によって
支持される所定幅の左右一対のサイド部と、これら左右
一対のサイド部の上部を連設する所定幅のアッパー部
と、左右一対のサイド部の下部を連設するロア部と、こ
れらの一対のサイド部、アッパー部およびロア部の一側
の端縁から折り曲げによって連設された底板部と、少な
くとも一対のサイド部およびアッパー部の他側の端縁か
ら折り返された折り返し部とを備え、全体が板金のプレ
ス加工によって形成され、前記左右一対のサイド部のリ
クライニング装置取付位置に補強手段を設けたことを特
徴とする。この発明では、部品点数が減少し、組立工数
が減少し、溶接箇所が少なく品質が安定する。また、付
属部品取付のための加工工数が減少する。さらに、補強
手段を介してリクライニング装置を取り付けるため、バ
ックレストフレームは最適な板厚に設定することができ
る。
下側に下方からの切り起こしによりアッパー部に沿った
ヘッドレスト用のホルダ支持部を形成し、このホルダ支
持部およびアッパー部にヘッドレストステイの直接また
は間接の支持孔を形成したことを特徴とする。前記ホル
ダ支持部は絞り加工で成形できる限界を超えているの
で、別途ホルダ用の部品の取り付けが必要である。この
発明では、これを不要にすることができる。
板部間に1以上の横断部を連設したことを特徴とする。
この発明では、パッドを支持するばね類を不要にし、部
品点数を減少させることができる。
部のうち、腰椎支持位置の横断部に前方へ盛り上げた盛
上部を形成したことを特徴とする。この発明では、盛り
上げ高さの変化で着座者の腰椎部支持圧を調整すること
ができ、また、パッドの厚さを薄くできるので、パッド
の使用量を減少させ、シートの軽量化を図ることができ
る。
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は実
施の形態1に係る自動車用シートのバックレストフレー
ムを示す斜視図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3
は図1の補強手段を示す斜視図、図4は図1のB−B矢
視断面図、図5はヘッドレスト用グロメットを示す斜視
図、図6は図1のC−C矢視断面図である。
ッパーレールに二つのリクライニング装置で両側から支
持されるか又はクッションフレームに二つのリクライニ
ング装置で両側から支持され、クッションフレームを介
して間接的にシートスライドのアッパーレールに支持さ
れる自動車用シートのバックレストフレームに適用した
ものである。
置によって支持される自動車用シートのバックレストフ
レームは、リクライニング装置によって支持される所定
幅の左右一対のサイド部3、3と、これら左右一対のサ
イド部3、3の上部を連設する所定幅のアッパー部4
と、一対のサイド部3、3の下部を連設するロア部5
と、左右一対のサイド部3、3、アッパー部4およびロ
ア部5の一側の端縁から折り曲げによって連設された底
板部6と、一対のサイド部3、3、アッパー部4および
ロア部5の他側の端縁から折り返された折り返し部8と
を備え、全体が板金のプレス加工によって形成されてい
る。
三周囲に比べ強度が要求されないので、細幅となってお
り、場合によっては折り返し部8を不要にすることがで
きる。前記折り返し部8は、この実施の形態1では略逆
U字状部であるが、これに代えて略逆U字状部の先端が
開いた逆U字状、略逆U字状部の先端が閉じた逆U字状
または略逆U字状をつぶした形状とすることもできる。
ニング装置取付位置に補強手段10が設けられ、この補
強手段10は補強板11と、この補強板11に溶接され
る角ナット12とからなる。この実施の形態1では、角
ナット12溶接済み補強板11が溶接により固着されて
いるが、これに代えて2個のTナットあるいは2連のT
ナットを用い、これらのTナットのフランジ部を溶接す
ることもできる。
起こしによりアッパー部4に沿ったヘッドレスト用のホ
ルダ支持部7が形成され、このホルダ支持部7およびア
ッパー部4に図5に示すヘッドレスト用グロメット13
を支持するホルダを支持または貫通する左右一対の支持
孔14が形成されている。
して折り曲げることによりスプリングハンガ15が形成
されている。図6に示すように、このスプリングハンガ
15を介して左右一対のサイド部3、3間にSばねなど
のスプリング16が複数本掛け渡され、パッド17を弾
性的に支持する構造となっている。また、前記左右一対
の底板部6、6間には、アッパー部4寄りの位置に横断
部18が形成されている。
ストフレームの組立手順を説明する。このバックレスト
フレームの組み立てに際し、まず、あらかじめプレス加
工により成形したバックレストフレームを用いる。次い
で、左右一対のサイド部3、3のリクライニング装置取
付位置に角ナット12溶接済み補強板11を溶接により
固着する。これにより、バックレストフレームの組み立
てを終了する。
クレストフレームが板金のプレス加工により形成される
構造であるので、溶接箇所が減少し、品質が安定し、組
立性が向上する。また、従来、不可欠であったメインメ
ンバとしてのパイプやサブメンバとしてのワイヤなどを
不要にできるので、部品点数を減少させることができ
る。
サイド部3、3のリクライニング装置取付位置に補強手
段10を設けたので、バックレストフレームの板厚を最
適な値に設定し、薄くすることができる。また、この実
施の形態1では、前記ホルダ支持部は絞り加工で成形で
きる限界を超えているので、別途ホルダ用の部品の取り
付けが必要である。この実施の形態1では、これを不要
にすることができる。さらに、この実施の形態1では、
左右一対の底板部6、6間には、アッパー部4寄りの位
置に横断部18を連設した構造としたので、パッドを支
持するばね類を不要にし、部品点数を減少させることが
できる。また、ヘッドレストステイを後方に突出させ
ず、後方から触れることができない。
る自動車用シートのバックレストフレームを示す斜視
図、図8は図7のD−D矢視断面図、図9は図7のE−
E矢視断面図である。この実施の形態2に係る自動車用
シートのバックレストフレームは、前記実施の形態1と
略同様の構成を有するが、左右一対の底板部6、6間に
は、横断部18に加えて、着座者の腰椎部に相当する中
央位置に横断部19を形成し、この横断部19に中央部
位を前方に盛り上げた盛上部21を形成し、この盛上部
21でパット17の中央部を直接支持した構造としたも
のである。この構造により、盛り上げ高さの変化で着座
者の腰椎部支持圧を調整することができる。また、パッ
ド17の厚さを薄くできるので、パッド17の使用量を
減少させ、シートの軽量化を図ることができる。
変形形態1における補強手段を示す斜視図である。この
補強手段10は、前記実施の形態1と略同様の構成を有
するが、実施の形態1の補強手段を改良した点で特徴を
有する。すなわち、この補強手段10は、補強板11を
プレス加工により形成する際、この補強板11に孔22
を打ち抜き、孔22の内周面に雌ねじ23を刻設した構
造としたものである。この構造により、実施の形態1に
おける溶接工程を不要にし、補強手段10の取付性や取
付精度を向上させることができる。
す斜視図である。この補強手段10は、前記変形形態1
と略同様の構成を有するが、変形形態1の補強手段を改
良した点で特徴を有する。すなわち、この補強手段10
は、孔加工により補強板11に孔22を形成し、この孔
22の内周面に雌ねじ23を刻設した構造としたもので
ある。この構造により、変形形態1におけるプレス加工
を不要にし、加工工数を減少させることができる。
す斜視図である。この補強手段10は、前記変形形態1
と略同様の構成を有するが、変形形態1の補強手段を改
良した点で特徴を有する。すなわち、この補強手段10
は、2個のボス24付き補強円板25を用い、ボス24
に孔22を形成し、この孔22の内周面に雌ねじ23を
刻設した構造としたものである。この構造により、ボス
24付き補強円板25を冷間鍛造により容易に製造で
き、大きい強度を得ることができる。
イニング装置に適用した補強手段を示す斜視図、図14
は円形リクライニング装置を示す斜視図である。この補
強手段10は、前記変形形態1と略同様の構成を有する
が、円形リクライニング装置26に適用した点で特徴を
有する。すなわち、図14に示すように、前記円形リク
ライニング装置26は、クッションフレーム側のベース
27と、このベース27に対して回転角調整可能なバッ
クレストフレーム側のアーム円板28とを備え、このア
ーム円板28からエンボス29が同心円状に多数突出し
ており、これらのエンボス29を介してバックレストフ
レームが支持される構造となっている。
10は、補強円板25を用い、この補強円板25は中心
に軸孔30を有し、この軸孔30の周囲にエンボス挿入
孔31が多数等間隔で同心円状に形成されている。左右
一対のサイド部3、3のリクライニング装置取付位置に
はヒンジセンタ20に軸孔30が形成され、この軸孔3
0の周囲に補強円板25と同様のエンボス挿入孔31が
多数等間隔で同心円状に形成され、このエンボス挿入孔
31および軸孔30に補強円板25のエンボス挿入孔3
1および軸孔30を一致させた状態で補強円板25が溶
接により固着されている。
際しては、アーム円板28より突出するエンボス29を
サイド部3、3および補強円板25のエンボス挿入孔
3、31に挿入し、挿入後、溶接またはカシメにて固着
し、これにより円形リクライニング装置26を取り付け
る。このように、エンボス挿入孔31を同心円状に多数
形成した補強円板25を補強手段10として用いたの
で、円形リクライニング装置26に対して容易に適用す
ることができる。
1記載の発明によれば、バックレストフレームは、サイ
ド部と、アッパー部と、ロア部と、折り返し部とを備
え、全体が板金のプレス加工により形成された構造とし
たので、部品点数および組立工数が減少し、溶接箇所が
少なく品質が安定する。また、サイド部のリクライニン
グ装置取付位置に補強手段を設けた構造としたので、バ
ックレストフレームは最適な板厚に設定することができ
る。
にヘッドレスト用のホルダ支持部を形成し、このホルダ
支持部およびアッパー部に支持孔を形成した構造とし
た。前記ホルダ支持部は絞り加工で成形できる限界を超
えているので、別途ホルダ用の部品の取り付けが必要で
ある。この発明では、これを不要にすることができる。
底板部間に1以上の横断部を連設した構造としたので、
ばね類を不要にし、部品点数を減少させることができ
る。
の横断部のうち、腰椎支持位置の横断部に前方へ盛り上
げた盛上部を形成した構成としたので、盛り上げ高さの
変化で着座者の腰椎部支持圧を調整することができ、ま
た、パッドを厚さを薄くできるので、パッドの使用量を
減少させ、シートの軽量化を図ることができる。
ストフレームを示す斜視図である。
る。
ストフレームを示す斜視図である。
ある。
ある。
ある。
置に適用した補強手段を示す斜視図である。
る。
バックレストフレームを示す斜視図である。
バックレストフレームを示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 両サイドがリクライニング装置によって
支持される自動車用シートのバックレストフレームであ
って、前記リクライニング装置によって支持される所定
幅の左右一対のサイド部と、これら左右一対のサイド部
の上部を連設する所定幅のアッパー部と、左右一対のサ
イド部の下部を連設するロア部と、これらの一対のサイ
ド部、アッパー部およびロア部の一側の端縁から折り曲
げによって連設された底板部と、少なくとも一対のサイ
ド部およびアッパー部の他側の端縁から折り返された折
り返し部とを備え、全体が板金のプレス加工によって形
成され、前記左右一対のサイド部のリクライニング装置
取付位置に補強手段を設けたことを特徴とする自動車用
シートのバックレストフレーム。 - 【請求項2】 前記アッパー部の下側に下方からの切り
起こしによりアッパー部に沿ったヘッドレスト用のホル
ダ支持部を形成し、このホルダ支持部およびアッパー部
にヘッドレストステイの直接または間接の支持孔を形成
したことを特徴とする請求項1記載の自動車用シートの
バックレストフレーム。 - 【請求項3】 前記左右一対の底板部間に1以上の横断
部を連設したことを特徴とする請求項1または2記載の
自動車用シートのバックレストフレーム。 - 【請求項4】 前記1以上の横断部のうち、腰椎支持位
置の横断部に前方へ盛り上げた盛上部を形成したことを
特徴とする請求項1、2または3記載の自動車用シート
のバックレストフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07907999A JP3766862B2 (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 自動車用シートのバックレストフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07907999A JP3766862B2 (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 自動車用シートのバックレストフレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000270961A true JP2000270961A (ja) | 2000-10-03 |
JP3766862B2 JP3766862B2 (ja) | 2006-04-19 |
Family
ID=13679900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07907999A Expired - Fee Related JP3766862B2 (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 自動車用シートのバックレストフレーム |
Country Status (1)
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