JP3441030B2 - シートスライド装置 - Google Patents
シートスライド装置Info
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- JP3441030B2 JP3441030B2 JP32831695A JP32831695A JP3441030B2 JP 3441030 B2 JP3441030 B2 JP 3441030B2 JP 32831695 A JP32831695 A JP 32831695A JP 32831695 A JP32831695 A JP 32831695A JP 3441030 B2 JP3441030 B2 JP 3441030B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シート等に
おいてシート本体を前後方向に移動調整可能に支持する
と共にシートバックのリクライニング機構部の支持部等
を有するシートスライド装置に係り、更に詳細に説明す
ると、シート載置用床面上に固定されるロアーレール
と、該ロアーレール上にその長手方向に沿って摺動自在
に支持されシート本体側に取付けられる逆Ｔ字状のアッ
パーレールと、該アッパーレールと前記ロアーレール間
に挿入される転動部材とを有するシートスライド装置に
関する。
おいてシート本体を前後方向に移動調整可能に支持する
と共にシートバックのリクライニング機構部の支持部等
を有するシートスライド装置に係り、更に詳細に説明す
ると、シート載置用床面上に固定されるロアーレール
と、該ロアーレール上にその長手方向に沿って摺動自在
に支持されシート本体側に取付けられる逆Ｔ字状のアッ
パーレールと、該アッパーレールと前記ロアーレール間
に挿入される転動部材とを有するシートスライド装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、車両用シートは、シートクッシ
ョン及びその後方に立設されたシートバック等からなる
シート本体を備えてなり、且つ前記シートクッション等
を車体床面上でシートスライド装置を介して支持するこ
とにより、車体の前後方向にスライド移動調整し得るよ
うに構成され、着座者の体型や好み等に対処できるよう
になされている。
ョン及びその後方に立設されたシートバック等からなる
シート本体を備えてなり、且つ前記シートクッション等
を車体床面上でシートスライド装置を介して支持するこ
とにより、車体の前後方向にスライド移動調整し得るよ
うに構成され、着座者の体型や好み等に対処できるよう
になされている。
【０００３】図５に示すように、このシートスライド装
置１ａは車両のシート載置用床面上に固定されるロアー
レール２ａと、ロアーレール２ａに転動部材を介して前
後方向に沿って摺動自在に支持されるアッパーレール３
ａ等からなり、アッパーレール３ａにはシート本体側の
リクライニングベース４１が固定される。尚、リクライ
ニングベース４１には図略のリフターブレーキが取付け
られる取付部４２が形成される。
置１ａは車両のシート載置用床面上に固定されるロアー
レール２ａと、ロアーレール２ａに転動部材を介して前
後方向に沿って摺動自在に支持されるアッパーレール３
ａ等からなり、アッパーレール３ａにはシート本体側の
リクライニングベース４１が固定される。尚、リクライ
ニングベース４１には図略のリフターブレーキが取付け
られる取付部４２が形成される。
【０００４】ロアーレール２ａは、略上向きコ字状を呈
する本体部６ａと、その両側部７ａの先端側から内方に
屈折されると共に下方に垂下される被係止部８ａと、本
体部６ａの下面に固定され前記床面に固定される前脚部
９ａ及び後脚部１０ａからなる。
する本体部６ａと、その両側部７ａの先端側から内方に
屈折されると共に下方に垂下される被係止部８ａと、本
体部６ａの下面に固定され前記床面に固定される前脚部
９ａ及び後脚部１０ａからなる。
【０００５】一方、アッパーレール３ａは、ロアーレー
ル２ａに被冠して組付けられるような略逆Ｔ字状に形成
され、垂直部４３とこの基端から水平方向に延設される
水平部４４及び水平端から上方に屈折する立上り部４５
からなる対象形状の一対のＬ字状の部材を垂直部４３で
背中合わせに固着したものからなる。
ル２ａに被冠して組付けられるような略逆Ｔ字状に形成
され、垂直部４３とこの基端から水平方向に延設される
水平部４４及び水平端から上方に屈折する立上り部４５
からなる対象形状の一対のＬ字状の部材を垂直部４３で
背中合わせに固着したものからなる。
【０００６】アッパーレール３ａの水平部４４及び立上
り部４５は転動部材が挿入される係止部３６ａを形成
し、ロアーレール２ａの被係止部８ａと係止部３６ａと
の間には転動部材の１つであるボールが挿入される。ま
た、アッパーレールの水平部４４とロアーレール２ａの
本体部６ａとの間には転動部材の１つであるローラが挿
入される。
り部４５は転動部材が挿入される係止部３６ａを形成
し、ロアーレール２ａの被係止部８ａと係止部３６ａと
の間には転動部材の１つであるボールが挿入される。ま
た、アッパーレールの水平部４４とロアーレール２ａの
本体部６ａとの間には転動部材の１つであるローラが挿
入される。
【０００７】リクライニングベース４１には取付孔４６
が複数個設けられ、取付孔４６によりリクライニングベ
ース４１はアッパーレール３ａ側に固定される。
が複数個設けられ、取付孔４６によりリクライニングベ
ース４１はアッパーレール３ａ側に固定される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のシー
トスライド装置１ａでは前記したようにアッパーレール
３ａが一対のＬ字状の部材の垂直部４３を背中合わせに
固着したものからなり、この固着部４７はスポット溶
接，リベットカシメ等により行なわれる。そのため締結
作業が面倒であり組立工数がかかり、且つ重量アップに
もなる。また、一対の部材を用いるため部品点数が多く
なり、部品管理が煩雑になると共にコスト高になる。
トスライド装置１ａでは前記したようにアッパーレール
３ａが一対のＬ字状の部材の垂直部４３を背中合わせに
固着したものからなり、この固着部４７はスポット溶
接，リベットカシメ等により行なわれる。そのため締結
作業が面倒であり組立工数がかかり、且つ重量アップに
もなる。また、一対の部材を用いるため部品点数が多く
なり、部品管理が煩雑になると共にコスト高になる。
【０００９】また、図示していないが、リフター機能等
を設定する場合には別物を設ける必要があり、その分だ
け重量増になりコスト高となる問題点がある。
を設定する場合には別物を設ける必要があり、その分だ
け重量増になりコスト高となる問題点がある。
【００１０】本発明の目的は、以上の問題点を解決する
もので、部品点数を減らしコストダウンを図ると共に、
組付けが簡単で組立作業工数を低減でき、且つ部品精度
の向上も図れるシートスライド装置を提供するものであ
る。
もので、部品点数を減らしコストダウンを図ると共に、
組付けが簡単で組立作業工数を低減でき、且つ部品精度
の向上も図れるシートスライド装置を提供するものであ
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項１に記載のシー
トスライド装置は、シート載置用床面上に固定されるロ
アーレールと、該ロアーレール上にその長手方向に沿っ
て摺動自在に支持されシート本体側に取付けられる逆Ｔ
字状のアッパレールと、該アッパーレールと前記ロアー
レール間に挿入される転動部材とを有するシートスライ
ド装置であって、前記逆Ｔ字状のアッパーレールは１枚
の平板を打抜き、且つ折曲げ形成され、前記逆Ｔ字状の
アッパーレールには少なくともリフターブレーキ及びリ
クライニング機構部が固定される取付部としての１枚構
成の縦壁部と、折曲げ形成された２枚構成の縦壁部が形
成され、前記１枚構成の縦壁部が前記平板を折曲げ形成
した２枚構成の縦壁部の上端の折曲げ部より上方に伸び
て形成されていることを特徴とする。
鑑みてなされたもので、本発明の請求項１に記載のシー
トスライド装置は、シート載置用床面上に固定されるロ
アーレールと、該ロアーレール上にその長手方向に沿っ
て摺動自在に支持されシート本体側に取付けられる逆Ｔ
字状のアッパレールと、該アッパーレールと前記ロアー
レール間に挿入される転動部材とを有するシートスライ
ド装置であって、前記逆Ｔ字状のアッパーレールは１枚
の平板を打抜き、且つ折曲げ形成され、前記逆Ｔ字状の
アッパーレールには少なくともリフターブレーキ及びリ
クライニング機構部が固定される取付部としての１枚構
成の縦壁部と、折曲げ形成された２枚構成の縦壁部が形
成され、前記１枚構成の縦壁部が前記平板を折曲げ形成
した２枚構成の縦壁部の上端の折曲げ部より上方に伸び
て形成されていることを特徴とする。
【００１２】また、本発明の請求項２に記載のシートス
ライド装置は、前記逆Ｔ字状のアッパーレールの前記平
板の縦壁部を形成する部分には、前記１枚構成の縦壁部
の外周縁に沿って切抜部が形成され、前記２枚構成の縦
壁部が平板の１枚構成の縦壁部を残して２つ折りされて
形成されていることを特徴とする。
ライド装置は、前記逆Ｔ字状のアッパーレールの前記平
板の縦壁部を形成する部分には、前記１枚構成の縦壁部
の外周縁に沿って切抜部が形成され、前記２枚構成の縦
壁部が平板の１枚構成の縦壁部を残して２つ折りされて
形成されていることを特徴とする。
【００１３】また、本発明の請求項３に記載のシートス
ライド装置は、前記逆Ｔ字状のアッパーレールの前記平
板には、前記２枚構成の第１の縦壁部と、第１の切抜部
と、前記１枚構成の第２の縦壁部と、前記２枚構成の第
３の縦壁部と、第２の切欠部と、前記１枚構成の第４の
縦壁部と、前記２枚構成の第５の縦壁部が予め前方から
後方に亘り順次形成され、前記アッパーレールの縦壁部
が前記第２の縦壁部と第４の縦壁部のみを残して２つ折
りされて形成されていることを特徴とする。
ライド装置は、前記逆Ｔ字状のアッパーレールの前記平
板には、前記２枚構成の第１の縦壁部と、第１の切抜部
と、前記１枚構成の第２の縦壁部と、前記２枚構成の第
３の縦壁部と、第２の切欠部と、前記１枚構成の第４の
縦壁部と、前記２枚構成の第５の縦壁部が予め前方から
後方に亘り順次形成され、前記アッパーレールの縦壁部
が前記第２の縦壁部と第４の縦壁部のみを残して２つ折
りされて形成されていることを特徴とする。
【００１４】更に、本発明の請求項４に記載のシートス
ライド装置は、前記第２の縦壁部及び第４の縦壁部，第
５の縦壁部には、少なくとも前記リフターブレーキ及び
リクライニング機構部の装着用の取付孔またはねじ具が
予め形成されることを特徴とする。
ライド装置は、前記第２の縦壁部及び第４の縦壁部，第
５の縦壁部には、少なくとも前記リフターブレーキ及び
リクライニング機構部の装着用の取付孔またはねじ具が
予め形成されることを特徴とする。
【００１５】アッパーレールはシート本体側に固着する
ため、その取付部が必要であると共に、リフターブレー
キやリクライニング機構部等が取付けられる縦壁部が必
要である。これ等は従来技術では別物から形成されてい
たが、本発明では１枚の平板を折曲げして形成している
ので、アッパーレールの構造が簡易化されると共に組立
て作業が容易となりコストダウンが図れる。
ため、その取付部が必要であると共に、リフターブレー
キやリクライニング機構部等が取付けられる縦壁部が必
要である。これ等は従来技術では別物から形成されてい
たが、本発明では１枚の平板を折曲げして形成している
ので、アッパーレールの構造が簡易化されると共に組立
て作業が容易となりコストダウンが図れる。
【００１６】尚、アッパーレールを前記の形状を有する
一体的構造物から形成するために前記平板の折曲げ線の
ある中心部には種々の形状の切抜部と１枚構成及び２枚
構成の縦壁部が必要となり、これ等の各部を形成した平
板を少なくとも前記１枚構成の縦壁部を残した状態で前
記折曲げ線で折曲げし押圧カシメを行なうことにより所
望の形状のアッパーレールが形成される。
一体的構造物から形成するために前記平板の折曲げ線の
ある中心部には種々の形状の切抜部と１枚構成及び２枚
構成の縦壁部が必要となり、これ等の各部を形成した平
板を少なくとも前記１枚構成の縦壁部を残した状態で前
記折曲げ線で折曲げし押圧カシメを行なうことにより所
望の形状のアッパーレールが形成される。
【００１７】また、縦壁部には、リフターブレーキやリ
クライニング機構部等が装着される取付孔が予め形成さ
れ、前記平板を折曲げすることにより、所定の位置に位
置付けられる。
クライニング機構部等が装着される取付孔が予め形成さ
れ、前記平板を折曲げすることにより、所定の位置に位
置付けられる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシートスライ
ド装置の実施の形態を図面を参照して詳述する。図１は
本発明のシートスライド装置の全体構造を示す分解斜視
図である。シートスライド装置１は大別してロアーレー
ル２と、アッパーレール３と、図２に示すようにロアー
レール２とアッパーレール３間に挿着される転動部材の
ボール４及びローラ５等からなる。
ド装置の実施の形態を図面を参照して詳述する。図１は
本発明のシートスライド装置の全体構造を示す分解斜視
図である。シートスライド装置１は大別してロアーレー
ル２と、アッパーレール３と、図２に示すようにロアー
レール２とアッパーレール３間に挿着される転動部材の
ボール４及びローラ５等からなる。
【００１９】ロアーレール２は、略上向きコ字状を呈す
る本体部６と、その両側部７の先端部から内方に屈折さ
れると共に下方に垂下される被係止部８と、本体部６の
下面に固定され、図略のシート載置用床面に固定される
前脚部９及び後脚部１０等からなる。
る本体部６と、その両側部７の先端部から内方に屈折さ
れると共に下方に垂下される被係止部８と、本体部６の
下面に固定され、図略のシート載置用床面に固定される
前脚部９及び後脚部１０等からなる。
【００２０】アッパーレール３は、後に詳しく説明する
が１枚の平板１１（図３）を打抜き折曲げ形成したもの
からなり、大別して垂直部１２と水平部１３とを有する
逆Ｔ字のものからなる。
が１枚の平板１１（図３）を打抜き折曲げ形成したもの
からなり、大別して垂直部１２と水平部１３とを有する
逆Ｔ字のものからなる。
【００２１】垂直部１２には、リフターブレーキ１４等
が取付けられる１枚構成の第２の縦壁部１５と、リクラ
イニング機構部１６が取付けられる１枚構成の第４の縦
壁部１７及び２枚構成の第５の縦壁部１８と、２枚構成
の第１の縦壁部２０及び第３の縦壁部２１等が形成され
る。
が取付けられる１枚構成の第２の縦壁部１５と、リクラ
イニング機構部１６が取付けられる１枚構成の第４の縦
壁部１７及び２枚構成の第５の縦壁部１８と、２枚構成
の第１の縦壁部２０及び第３の縦壁部２１等が形成され
る。
【００２２】尚、第２の縦壁部１５と第１の縦壁部２０
間には第１の切抜部２２が形成され、第３の縦壁部２１
と第４の縦壁部１７間には第２の切抜部２３が夫々形成
される。また垂直部１２の合わせ部１９は符号３２の位
置で押圧カシメされる。
間には第１の切抜部２２が形成され、第３の縦壁部２１
と第４の縦壁部１７間には第２の切抜部２３が夫々形成
される。また垂直部１２の合わせ部１９は符号３２の位
置で押圧カシメされる。
【００２３】第２の縦壁部１５にはリフターブレーキ１
４のブレーキ部２４が取付けられる取付座面２５及び取
付孔２６と、リフター用シャフト２７の貫通する貫通孔
２８が形成される。また、第４の縦壁部１７及び第５の
縦壁部１８にはリクライニング機構部１６のリクライニ
ングベース２９の装着用の取付ねじ具３０，３１が夫々
固定される。尚、ブレーキ部２４には操作ノブ３３が係
着される。
４のブレーキ部２４が取付けられる取付座面２５及び取
付孔２６と、リフター用シャフト２７の貫通する貫通孔
２８が形成される。また、第４の縦壁部１７及び第５の
縦壁部１８にはリクライニング機構部１６のリクライニ
ングベース２９の装着用の取付ねじ具３０，３１が夫々
固定される。尚、ブレーキ部２４には操作ノブ３３が係
着される。
【００２４】アッパーレール３の水平部１３は、前記の
垂直部１２の合わせ部１９の下端から水平方向に向かっ
て左右に伸延する水平部材３４と、その伸延端から垂直
方向に立上る立上り部３５からなり、水平部材３４と立
上り部３５により係止部３６を形成する。
垂直部１２の合わせ部１９の下端から水平方向に向かっ
て左右に伸延する水平部材３４と、その伸延端から垂直
方向に立上る立上り部３５からなり、水平部材３４と立
上り部３５により係止部３６を形成する。
【００２５】図２は、前記の構造のロアーレール２とア
ッパーレール３とを組合わせ、且つ両者間に転動部材の
ボール４及びローラ５を挿着した本発明のシートスライ
ド装置１を示す。アッパーレール３はその垂直部１２を
ロアーレール２の被係止部８，８間の空隙３７に配置す
ると共に水平部１３をロアーレール２の内部空間３８内
に挿入した状態で配置される。
ッパーレール３とを組合わせ、且つ両者間に転動部材の
ボール４及びローラ５を挿着した本発明のシートスライ
ド装置１を示す。アッパーレール３はその垂直部１２を
ロアーレール２の被係止部８，８間の空隙３７に配置す
ると共に水平部１３をロアーレール２の内部空間３８内
に挿入した状態で配置される。
【００２６】ボール４はロアーレール２の被係止部８と
アッパーレール３の係止部３６間に挿着される。また、
ローラ５はロアーレール２の本体部６とアッパーレール
３の水平部材３４との間に挿着される。以上のボール４
とローラ５によりアッパーレール３はロアーレール２に
その長手方向に沿って摺動自在に支持される。
アッパーレール３の係止部３６間に挿着される。また、
ローラ５はロアーレール２の本体部６とアッパーレール
３の水平部材３４との間に挿着される。以上のボール４
とローラ５によりアッパーレール３はロアーレール２に
その長手方向に沿って摺動自在に支持される。
【００２７】図１に示すように、シートスライド装置１
の第２の縦壁部１５に装着されるブレーキ部２４の歯車
３９はリフター用シャフト２７側に固定される歯車４０
と噛合する。これによりリフター用シャフト２７とブレ
ーキ部２４が連結される。
の第２の縦壁部１５に装着されるブレーキ部２４の歯車
３９はリフター用シャフト２７側に固定される歯車４０
と噛合する。これによりリフター用シャフト２７とブレ
ーキ部２４が連結される。
【００２８】次に、図３，図４により平板１１から前記
構造のアッパーレール３を形成する折曲げ形成方法を説
明する。図３に示すように、平板１１の中心部には図の
左から右方向に向かって第１の縦壁部２０，第１の切抜
部２２，第２の縦壁部１５，第３の縦壁部２１，第２の
切抜部２３，第４の縦壁部１７及び第５の縦壁部１８が
夫々図示のように形成される。
構造のアッパーレール３を形成する折曲げ形成方法を説
明する。図３に示すように、平板１１の中心部には図の
左から右方向に向かって第１の縦壁部２０，第１の切抜
部２２，第２の縦壁部１５，第３の縦壁部２１，第２の
切抜部２３，第４の縦壁部１７及び第５の縦壁部１８が
夫々図示のように形成される。
【００２９】尚、図中の中心の点線は中心部の折曲げ線
４８を示す。尚、１枚構成の第２の縦壁部１５と第４の
縦壁部１７は２枚構成の第１の縦壁部２０，第３の縦壁
部２１，第５の縦壁部１８の折曲げ部の上面より上方に
伸びて形成されている。
４８を示す。尚、１枚構成の第２の縦壁部１５と第４の
縦壁部１７は２枚構成の第１の縦壁部２０，第３の縦壁
部２１，第５の縦壁部１８の折曲げ部の上面より上方に
伸びて形成されている。
【００３０】垂直部１２の下部には合わせ部１９が設け
られ、更に両側縁に向かって係止部３６を形成する水平
部材３４，立上り部３５が形成される。尚、両側縁の点
線４９，５０は係止部３６を形成するための折曲げ線で
ある。
られ、更に両側縁に向かって係止部３６を形成する水平
部材３４，立上り部３５が形成される。尚、両側縁の点
線４９，５０は係止部３６を形成するための折曲げ線で
ある。
【００３１】また、図３に示すように、前記第２の縦壁
部１５にはリフターブレーキ１４の装置される取付座面
２５及び取付孔２６とリフター用シャフト２７が貫通す
る貫通孔２８が予め形成される。また、第４の縦壁部１
７及び第５の縦壁部１８にはリクライニングベース２９
の装着用の取付ねじ具３０，３１を予め固着することが
できる。
部１５にはリフターブレーキ１４の装置される取付座面
２５及び取付孔２６とリフター用シャフト２７が貫通す
る貫通孔２８が予め形成される。また、第４の縦壁部１
７及び第５の縦壁部１８にはリクライニングベース２９
の装着用の取付ねじ具３０，３１を予め固着することが
できる。
【００３２】図３に示した形状の平板１１を第２の縦壁
部１５及び第４の縦壁部１７をそのままの状態に保持し
たまま折曲げ線４８に沿って折曲げて２つ折りにする
と、図２，図４に示すようにアッパーレール３の垂直部
１２が形成される。また、折曲げ線４９，５０に沿って
平板１１の両側縁を夫々９０°折曲げすることにより、
図２，図４に示すように係止部３６が形成される。
部１５及び第４の縦壁部１７をそのままの状態に保持し
たまま折曲げ線４８に沿って折曲げて２つ折りにする
と、図２，図４に示すようにアッパーレール３の垂直部
１２が形成される。また、折曲げ線４９，５０に沿って
平板１１の両側縁を夫々９０°折曲げすることにより、
図２，図４に示すように係止部３６が形成される。
【００３３】尚、前記した中心部の各部や各孔は平板１
１を予めプレス等により所望の形状に打抜くことにより
容易に形成され、且つ前記の折曲げ線４８，４９，５０
による折曲げもプレス加工により容易に行なわれる。ま
た、合わせ部１９を押圧カシメすることにより折曲げが
完全に行なわれる。
１を予めプレス等により所望の形状に打抜くことにより
容易に形成され、且つ前記の折曲げ線４８，４９，５０
による折曲げもプレス加工により容易に行なわれる。ま
た、合わせ部１９を押圧カシメすることにより折曲げが
完全に行なわれる。
【００３４】本発明は前記した実施の形態の構造に限定
するものではなく、車両用のシートの形状に応じて適宜
変形，変更することができる。また、第１の縦壁部２
０，第１の切抜部２２，第２の縦壁部１５，第３の縦壁
部２１，第２の切抜部２３，第４の縦壁部１７及び第５
の縦壁部１８の形状，大きさ等適宜変形，変更すること
ができる。
するものではなく、車両用のシートの形状に応じて適宜
変形，変更することができる。また、第１の縦壁部２
０，第１の切抜部２２，第２の縦壁部１５，第３の縦壁
部２１，第２の切抜部２３，第４の縦壁部１７及び第５
の縦壁部１８の形状，大きさ等適宜変形，変更すること
ができる。
【００３５】
【発明の効果】以上が本発明の実施の形態であるが、本
発明の請求項１に記載のシートスライド装置によれば、
シート載置用床面上に固定されるロアーレールと、該ロ
アーレール上にその長手方向に沿って摺動自在に支持さ
れシート本体側に取付けられる逆Ｔ字状のアッパレール
と、該アッパーレールと前記ロアーレール間に挿入され
る転動部材とを有するシートスライド装置であって、前
記逆Ｔ字状のアッパーレールは１枚の平板を打抜き、且
つ折曲げ形成され、前記逆Ｔ字状のアッパーレールには
少なくともリフターブレーキ及びリクライニング機構部
が固定される取付部としての１枚構成の縦壁部と、折曲
げ形成された２枚構成の縦壁部とが形成され、前記１枚
構成の縦壁部が前記平板を折曲げ形成した２枚構成の縦
壁部の上端の折曲げ部より上方に伸びて形成されている
ので、アッパーレールが１枚の平板を折曲げして形成さ
れ、シート本体やリクライニング機構部等が装着される
縦壁部等を一体的に形成するものからなるため、構造が
簡便となり組立てが容易となり、作業の効率化が図れ
る。また、部品点数が少なく部品の管理が容易になり、
コストダウンが図れる。また、全体がプレス形成によ
り、且つ比較的単純な加工により形成されるため精度の
向上が図れる。
発明の請求項１に記載のシートスライド装置によれば、
シート載置用床面上に固定されるロアーレールと、該ロ
アーレール上にその長手方向に沿って摺動自在に支持さ
れシート本体側に取付けられる逆Ｔ字状のアッパレール
と、該アッパーレールと前記ロアーレール間に挿入され
る転動部材とを有するシートスライド装置であって、前
記逆Ｔ字状のアッパーレールは１枚の平板を打抜き、且
つ折曲げ形成され、前記逆Ｔ字状のアッパーレールには
少なくともリフターブレーキ及びリクライニング機構部
が固定される取付部としての１枚構成の縦壁部と、折曲
げ形成された２枚構成の縦壁部とが形成され、前記１枚
構成の縦壁部が前記平板を折曲げ形成した２枚構成の縦
壁部の上端の折曲げ部より上方に伸びて形成されている
ので、アッパーレールが１枚の平板を折曲げして形成さ
れ、シート本体やリクライニング機構部等が装着される
縦壁部等を一体的に形成するものからなるため、構造が
簡便となり組立てが容易となり、作業の効率化が図れ
る。また、部品点数が少なく部品の管理が容易になり、
コストダウンが図れる。また、全体がプレス形成によ
り、且つ比較的単純な加工により形成されるため精度の
向上が図れる。
【００３６】また、本発明の請求項２に記載のシートス
ライド装置によれば、逆Ｔ字状のアッパーレールの前記
平板の縦壁部を形成する部分には、前記１枚構成の縦壁
部の外周縁に沿って切抜部が形成され、前記２枚構成の
縦壁部が平板の１枚構成の縦壁部を残して２つ折りされ
て形成されているので、構造が簡便となり組立てが容易
となり、作業の効率化が図れる。また、部品点数が少な
く部品の管理が容易になり、コストダウンが図れる。ま
た、全体がプレス形成により、且つ比較的単純な加工に
より形成されるため精度の向上が図れる。
ライド装置によれば、逆Ｔ字状のアッパーレールの前記
平板の縦壁部を形成する部分には、前記１枚構成の縦壁
部の外周縁に沿って切抜部が形成され、前記２枚構成の
縦壁部が平板の１枚構成の縦壁部を残して２つ折りされ
て形成されているので、構造が簡便となり組立てが容易
となり、作業の効率化が図れる。また、部品点数が少な
く部品の管理が容易になり、コストダウンが図れる。ま
た、全体がプレス形成により、且つ比較的単純な加工に
より形成されるため精度の向上が図れる。
【００３７】また、本発明の請求項３に記載のシートス
ライド装置によれば、逆Ｔ字状のアッパーレールの前記
平板には、前記２枚構成の第１の縦壁部と、第１の切抜
部と、前記１枚構成の第２の縦壁部と、前記２枚構成の
第３の縦壁部と、第２の切欠部と、前記１枚構成の第４
の縦壁部と、前記２枚構成の第５の縦壁部が予め前方か
ら後方に亘り順次形成され、前記アッパーレールの縦壁
部が前記第２の縦壁部と第４の縦壁部のみを残して２つ
折りされて形成されているので、第１乃至第５の縦壁部
等が正確に形成される。また、少なくともリフターブレ
ーキやリクライニング機構部が装着される第２及び第４
の縦壁部は折曲げされない状態で形成されるため平面度
を保持することが容易にできる。
ライド装置によれば、逆Ｔ字状のアッパーレールの前記
平板には、前記２枚構成の第１の縦壁部と、第１の切抜
部と、前記１枚構成の第２の縦壁部と、前記２枚構成の
第３の縦壁部と、第２の切欠部と、前記１枚構成の第４
の縦壁部と、前記２枚構成の第５の縦壁部が予め前方か
ら後方に亘り順次形成され、前記アッパーレールの縦壁
部が前記第２の縦壁部と第４の縦壁部のみを残して２つ
折りされて形成されているので、第１乃至第５の縦壁部
等が正確に形成される。また、少なくともリフターブレ
ーキやリクライニング機構部が装着される第２及び第４
の縦壁部は折曲げされない状態で形成されるため平面度
を保持することが容易にできる。
【００３８】更に、本発明の請求項４に記載のシートス
ライド装置によれば、リフターブレーキやリクライニン
グ機構部が装着される取付孔が折曲げ工程前に予め所定
位置に形成されているので、これ等の作製作業がきわめ
て容易になる。また、取付け位置精度の向上も図れる。
ライド装置によれば、リフターブレーキやリクライニン
グ機構部が装着される取付孔が折曲げ工程前に予め所定
位置に形成されているので、これ等の作製作業がきわめ
て容易になる。また、取付け位置精度の向上も図れる。
【図１】本発明に係るシートスライド装置の全体構造を
示す分解斜視図。
示す分解斜視図。
【図２】本発明に係るシートスライド装置のロアーレー
ルとアッパーレール及び転動部材との係合状態を示す断
面図。
ルとアッパーレール及び転動部材との係合状態を示す断
面図。
【図３】本発明に係るシートスライド装置のアッパーレ
ールの平板の平面図。
ールの平板の平面図。
【図４】図３に示したアッパーレール用の平板を所定の
折曲げ線で折曲げした状態を示す側面図。
折曲げ線で折曲げした状態を示す側面図。
【図５】従来のシートスライド装置の全体構造を示す分
解斜視図。
解斜視図。
１ シートスライド装置
２ ロアーレール
３ アッパーレール
４ ボール
５ ローラ
８ 被係止部
１１ 平板
１２ 垂直部
１３ 水平部
１５ 第２の縦壁部
１７ 第４の縦壁部
１８ 第５の縦壁部
１９ 合わせ部
２０ 第１の縦壁部
２１ 第３の縦壁部
２２ 第１の切抜部
２３ 第２の切抜部
２６ 取付孔
３０ 取付ねじ具
３１ 取付ねじ具
３６ 係止部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−201277（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−224429（ＪＰ，Ａ)
特開 昭62−238136（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−86237（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−197986（ＪＰ，Ａ)
実開 昭56−98743（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭63−42439（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B60N 2/12
B60N 2/06
Claims (4)
- 【請求項１】 シート載置用床面上に固定されるロアー
レールと、該ロアーレール上にその長手方向に沿って摺
動自在に支持されシート本体側に取付けられる逆Ｔ字状
のアッパレールと、該アッパーレールと前記ロアーレー
ル間に挿入される転動部材とを有するシートスライド装
置であって、前記逆Ｔ字状のアッパーレールは一枚の平
板を打抜き、且つ折曲げ形成され、前記逆Ｔ字状のアッ
パーレールには少なくともリフターブレーキ及びリクラ
イニング機構部が固定される取付部としての１枚構成の
縦壁部と、折曲げ形成された２枚構成の縦壁部とが形成
され、前記１枚構成の縦壁部が前記平板を折曲げ形成し
た２枚構成の縦壁部の上端の折曲げ部より上方に伸びて
形成されていることを特徴とするシートスライド装置。 - 【請求項２】 前記逆Ｔ字状のアッパーレールの前記平
板の縦壁部を形成する部分には、前記１枚構成の縦壁部
の外周縁に沿って切抜部が形成され、前記２枚構成の縦
壁部が平板の１枚構成の縦壁部を残して２つ折りされて
形成されていることを特徴とする請求項１に記載のシー
トスライド装置。 - 【請求項３】 前記逆Ｔ字状のアッパーレールの前記平
板には、前記２枚構成の第１の縦壁部と、第１の切抜部
と、前記１枚構成の第２の縦壁部と、前記２枚構成の第
３の縦壁部と、第２の切欠部と、前記１枚構成の第４の
縦壁部と、前記２枚構成の第５の縦壁部が予め前方から
後方に亘り順次形成され、前記アッパーレールの縦壁部
が前記第２の縦壁部と第４の縦壁部のみを残して２つ折
りされて形成されていることを特徴とする請求項１に記
載のシートスライド装置。 - 【請求項４】 前記第２の縦壁部及び第４の縦壁部，第
５の縦壁部には、少なくとも前記リフターブレーキ及び
リクライニング機構部の装着用の取付孔またはねじ具が
予め形成されていることを特徴とする請求項３に記載の
シートスライド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32831695A JP3441030B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | シートスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32831695A JP3441030B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | シートスライド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09142185A JPH09142185A (ja) | 1997-06-03 |
| JP3441030B2 true JP3441030B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=18208884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32831695A Expired - Fee Related JP3441030B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | シートスライド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3441030B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5818156B2 (ja) * | 2011-11-29 | 2015-11-18 | 株式会社デルタツーリング | シートフレーム構造の製造方法 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP32831695A patent/JP3441030B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09142185A (ja) | 1997-06-03 |
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|---|---|---|---|
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