JP2000268584A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2000268584A
JP2000268584A JP6931099A JP6931099A JP2000268584A JP 2000268584 A JP2000268584 A JP 2000268584A JP 6931099 A JP6931099 A JP 6931099A JP 6931099 A JP6931099 A JP 6931099A JP 2000268584 A JP2000268584 A JP 2000268584A
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erasure
circuit
erase
erasing
signal
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JP6931099A
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English (en)
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Masaki Kamikubo
雅規 上久保
Shogo Miike
祥五 三池
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC Corp
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
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    • G11CSTATIC STORES
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    • GPHYSICS
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    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/22Safety or protection circuits preventing unauthorised or accidental access to memory cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造業者側でフラッシュメモリとワンタイム
メモリのいずれとして出荷するかを選択することがで
き、一度ワンタイムメモリとして出荷したものは再度フ
ラッシュメモリとして使用するべく変更することは不可
能な不揮発性メモリを提供すること。 【解決手段】 不揮発性メモリが、その外部より内部デ
ータ消去禁止の命令を受けると、これによって内部の不
揮発性メモリ内に設けられた所定フラグをある値に設定
して保持しておき、また、この不揮発性メモリは本不揮
発性メモリのパッケージング後は内容を消去することが
不可能なために、このデータ消去禁止/許可のフラグを
パッケージング後に、使用者側で値を変更することは不
可能である様な回路構成を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者が、一旦デ
ータ書き込み禁止状態に設定することにより、使用者に
よる、この書き込み禁止状態の変更/再設定が不可能に
なるような不揮発性の半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROM(Electricall
y Erasable and Programabl
e Read Only Memory)等の、不揮発
性半導体記憶装置(以下、不揮発性メモリ)は、電気的
に内容の書き換えが可能なメモリであり、電源を切って
も記憶した情報が消えず、現在、外部記憶装置として多
く使用されている。この不揮発性メモリは、製造者が不
揮発性メモリチップをパッケージに組み込んで一次使用
者に供給する。一次使用者は、不揮発性メモリにプログ
ラムや各種の情報を書き込んで電子機器に組み込み、最
終使用者に販売する。
【0003】例えば、携帯電話では、一次使用者が不揮
発性メモリに番号ボタン入力用のプログラムや着信音を
鳴らすプログラム、あるいはID番号等を書き込んで最
終使用者に販売する。最終使用者は、不揮発性メモリに
電話番号のリスト等を登録することができる。しかし、
最終使用者が悪意を持ってID番号を書き換えると、最
終使用者は他人に成りすまして無料で電話を利用できる
ことになる。
【0004】また、ゲーム機器では、一次使用者が不揮
発性メモリにゲーム用のプログラムを書き込み、これを
カートリッジに入れて最終使用者に販売している。最終
使用者は、このカートリッジをゲーム機器本体のスロッ
トに挿入することでゲームを楽しむことができ、また別
のカートリッジを挿入することで別のゲームを楽しむこ
とができる。―次使用者は、マスクROMにプログラム
を書き込んで力−トリッジを製造することもできる。し
かし、製造者がマスクROMを作るには、一次使用者が
作成するプログラム毎にマスクを作らなければならない
ので、コストがかかるうえに、マスクROMができ上が
るまでに時間がかかる。さらに、プログラムにバグがあ
っても、マスクを作り作り替えない限りプログラムを修
正できない。このような理由により、―次使用者は、開
発当初はマスクROMではなく、不揮発性メモリを利用
し、開発期間を短縮したり、バグの修正を容易にしてい
る。
【0005】ゲーム機用カートリッジに不揮発性メモリ
を使用した場合、最終使用者が操作を誤って記憶内容を
書き換えてしまうと、ゲームができなくなってしまうの
で、一次使用者はなんらかの再書き込み保護処置を施し
ておく必要である。さらに、最終使用者が悪意をもって
記憶内容を消去し、この不揮発性メモリに別のゲーム用
プログラムを不正にコピーしてしまうと、売れたはずの
カートリッジが売れなくなってしまうので、一次使用者
はなんらかの消去禁止処置を施しておく必要がある。こ
のように、データ保護の観点から、不揮発性メモリに対
して、一度データを書き込んだ後は、再書き込み禁止に
することができるものに対する要求があった。
【0006】この種の要求に対して、従来の方法とし
て、不揮発性メモリのセキュリティビットを設けて、こ
のビットに対してアクセス許可/禁止のデータを設定
し、この値によって、データを保護する方法がある。こ
の方法では、書き込み禁止のデータを、セキュリティビ
ットに書き込むと、全面同時消去による以外では、アク
セスすることが不可能になる。このようなセキュリティ
ビットによるデータの保護については、1983年3月
「エレクトリックデザイン」誌、123−128頁に記
載されている。
【0007】また、他の方法として、主にワンタイムプ
ログラマブルROM(Read Only Mmeor
y)を想定したメモリへの追加書き込みを禁止するため
に、最終アドレスに書き込みが行われると、その後にメ
モリに対する追加書き込みが禁止される、追加書き込み
禁止回路を設けた発明が、特開平5−35612号に開
示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置の例で
は、データ保護のための、セキュリティビットに値を設
定する処理を最終使用者側で操作できてしまう点があ
り、場合によってはこれが欠点となる。つまり、1次使
用者がメモリに必要なデータを書き込み、最終使用者が
出荷した後に、セキュリティビットや追加書込禁止回路
に外部から電気的に信号を与えることで、禁止状態を解
除することができるので、この最終使用者側で上記デー
タを改竄することが可能となってしまう。また、上述し
た特開平5−35612号では、最終アドレスにデータ
の書き込みを行わない限り、追加書き込み禁止状態には
設定できない。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、一次使用者が出荷後に、最終使用者が内部デー
タの消去または書き換えを不可能にする処理を施すこと
が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
データ内容の消去を禁止する消去禁止回路を備えた不揮
発性半導体記憶装置において、上記消去禁止回路は、上
記不揮発性半導体記憶装置外部よりデータ消去禁止の命
令が一度与えられると、これによってデータ消去を固定
的かつ全面的に禁止することを特徴とする不揮発性半導
体記憶装置である。請求項2記載の発明は、請求項1記
載の不揮発性半導体記憶装置において、前記消去禁止回
路は、消去を禁止する第1の情報と、消去を許可する第
2の情報のいずれかを記憶する消去禁止記憶部を有する
ことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項2記
載の不揮発性半導体記憶装置において、前記消去禁止回
路は、消去禁止記憶部に前記第1の情報を、書き込む設
定消去回路と、前記第2の情報を書き込む設定書込回路
とを有することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置において、デ
ータ内容の消去を指示する消去命令をデコードして保持
する消去命令レジスタと、前記消去命令レジスタの出力
に基づきメモリセルアレイ部内のデータ内容を消去する
消去回路とを有し、前記消去禁止回路は、前記消去禁止
記憶部の設定状態に基づき前記消去命令レジスタの出力
を前記消去回路へ伝達するか否かを制御する消去禁止制
御回路を有することを特徴とする。請求項5記載の発明
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の不揮発性半導体
記憶装置において、消去命令をデコードして保持する消
去命令レジスタと、前記消去命令レジスタの出力に基づ
きメモリセルアレイ部内のデータ内容を消去する消去回
路とを有し、前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部
の設定状態に基づき前記消去命令レジスタをリセツトす
るか否かを制御する消去禁止制御回路を有することを特
徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項3に記載の
不揮発性半導体記憶装置において、データ内容の消去を
指示する消去命令をデコードして保持する消去命令レジ
スタと、前記消去命令レジスタの出力に基づきメモリセ
ルアレイ部内のデータ内容を消去する消去回路とを有
し、前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部の設定状
態に基づき前記消去命令レジスタの出力を前記消去回路
へ伝達するか否かを制御する消去禁止制御回路を有し、
消去禁止制御回路の出力が消去許可のときのみ設定消去
回路を起動可能としたことを特徴とする。請求項7記載
の発明は、請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置に
おいて、消去命令をデコードして保持する消去命令レジ
スタと、前記消去命令レジスタの出力に基づきメモリセ
ルアレイ部内のデータ内容を消去する消去回路とを有
し、前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部の設定状
態に基づき前記消去命令レジスタをリセツトするか否か
を制御する消去禁止制御回路を有し、消去禁止制御回路
の出力が消去許可のときのみ設定消去回路を起動可能と
したことを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項6または7
のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置において、
前記消去禁止回路は、前記消去禁止制御回路の出力を強
制的に消去許可の状態にする消去禁止解除手段を設けた
ことを特徴とする。請求項9記載の発明は、請求項6ま
たは7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置にお
いて、前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部に強制
的に第1の情報を書き込む消去禁止初期化手段を設けた
ことを特徴とする。請求項10記載の発明は、請求項8
に記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記消去禁
止解除手段は、ウエハ状態でのみ動作可能としたことを
特徴とする。請求項11記載の発明は、請求項9に記載
の不揮発性半導体記憶装置において、前記消去禁止初期
化手段は、ウエハ状態でのみ動作可能としたことを特徴
とする。
【0014】請求項12記載の発明は、電気的に書き込
みおよび消去が可能な不揮発性半導体記憶装置におい
て、消去回数を制限する手段を設けたことを特徴とする
不揮発性半導体記憶装置である。請求項13記載の発明
は、電気的に書き込みおよび消去が可能な不揮発性半導
体記億装置において、消去を許可または禁止する状態を
記憶する記憶手段を有し、消去許可状態または消去禁止
状態のどちらか一方の状態に設定可範な消去禁止設定手
段と、消去禁止を強制的に解除する消去禁止解除手段
と、前記消去禁止解除手段が解除状態のときのみ前記消
去禁止設定手段の前記記憶手段を消去許可状態に設定で
きるようにしたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装
置である。
【0015】請求項14記載の発明は、電気的に書き込
みおよび消去が可能な不揮発性半導体記憶装置におい
て、消去を許可または禁止する状態を記憶する記憶手段
を有し、該記憶手段に記憶された情報をもとに消去許可
状態または消去禁止状態のどちらか一方の状態に設定可
能な消去禁止設定手段と、消去禁止設定手段が消去禁止
状態のとき記憶手段を消去許可状態に設定不可能とする
消去制限手段とを設けたことを特徴とする不揮発性半導
体記憶装置である。請求項15記載の発明は、ウエハ上
に不揮発性メモリチッブを複数個形成するステップと、
各不揮発性メモリチップ内のメモリセルの閾値を検査す
るステッブと、データ内容の消去を禁止する消去禁止回
路に設けられる、消去を禁止する第1の情報と、消去を
許可する第2の情報のいずれかを記憶する消去禁止記憶
部を初期化するステップと、ウエハを複数の不揮発性メ
モリチッブに分割してパッケージに封入するステップ
と、上記不揮発性メモリチッブに所定のプログラムを書
き込むステップと、上記消去禁止記憶部に消去禁止の情
報を書き込むステップとからなる不揮発性半導体記憶装
置の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】最初に、本発明による不揮発性メ
モリを図1を用いて説明する。図1において、符号10
1は、複数の不揮発性メモリセルがマトリクス状に配置
されたメモリセルアレイであり、符号102は、外部か
ら入力されるアドレス信号に基づき、メモリセルアレイ
101のビット線を選択するカラムセレクタである。符
号103は、ソース・ウェルスイッチであり、書き込み
/読み出し/消去に応じてメモリセルアレイ101のソ
ース電極と半導体基板上のウェルの電圧を制御するスイ
ッチである。符号104と符号105は、外部から入力
されるアドレス信号をデコードして、メモリセルアレイ
101のワード線(不図示)とピット線(不図示)をそ
れぞれ選択するための信号を生成する、ロウデコーダと
カラムデコーダである。符号106は、アドレスデコー
ダであり、外部より与えられるアドレス信号を保持する
と共に、カラムとロウとにプリデコードする。
【0017】符号107は、センスアンプであり、メモ
リセルアレイ101からの出力を感知し増幅し、記憶デ
ータを判定する。符号108は、書き込み回路であり、
メモリセルアレイ101にデータを書き込む時に用い
る。符号109は、出力コントローラであり、メモリセ
ルアレイ101の入力データ及び出力データステータス
コントローラ114の出力信号でラッチする。符号11
0は、本不揮発性メモリの外部と、入出力データのやり
とりをするバッファである。符号111はコマンドデコ
ーダであり、外部より与えられる信号、たとえば、本不
揮発性メモリを初期化するリセット(RESET)、本
不揮発性メモリへのアクセスを許可するチップイネーブ
ル(CE)、本不揮発性メモリへのデータ書き込みを許
可するライトイネーブル(WE)、本不揮発性メモリの
データ出力を許可するアウトプットイネーブル(OE)
等の状態をデコードし、外部からどのような処理が要求
されているかを判定する。。
【0018】符号112は、コマンドレジスタであり、
コマンドデコーダ111でデコードしたコマンドを蓄え
ておく複数のレジスタを有する。符号113は、ステー
トマシーンであり、定められた状態遷移図に従って、本
不揮発性メモリを動作させる。符号1114は、ステー
タスコントローラであり、ステートマシーン113の制
御を行うものであり、出力コントローラ109にデータ
をラッチするタイミング信号を送る。符号119は、書
き込み制御回路であり、メモリセルアレイ101にデー
タを書き込む際の電源発生回路116の制御を行う。符
号120は、消去制御回路であり、メモリセルアレイ1
01のデータを消去する際電圧発生回路の制御を行う。
符号118は、電圧発生回路であり、本不揮発性メモリ
の読み出し/書き込み/消去各動作に必要な電圧を発生
する回路であり、符号117は、電源供給回路であり、
電圧発生回路118で発生する電圧を前記各動作モード
に応じて本不揮発性メモリ内に供給する。
【0019】以下で述べるのは、図1において、本不揮
発性メモリの本発明に関する回路であり詳しくは、図1
の説明の後の実施形態の説明において説明されるので、
ここでは、概略的に述べる。符号121は、消去禁止制
御回路であり、消去制御回路120に対して与える消去
信号に対して、これを消去禁止の際にインアクティブに
する。符号122は、リセット回路であり、メモリセル
アレイ101に対する消去コマンドが与えられた時に、
下記の保護ヒューズ回路の条件と組み合わせて、また、
外部よりリセットされた時にコマンドレジスタ12に対
して、該当コマンドのリセットをする。
【0020】なお、本リセツト回路122は、電子機器
に電源が投入されRESET信号が不揮発性メモリに入
力されたとき、またはコマンドデコーダ111に規定さ
れていないコマンドが外部から誤って与えられたときに
も動作し、所定の内部回路を初期状態に戻す。
【0021】符号115は、消去禁止解除回路であり、
不揮発性メモリを製造した直後に消去禁止設定回路11
6を消去許可状態に設定したり、一旦消去禁止となった
消去禁止回路116を解除設定に変更するのに使用され
る。これは製造者側でのみ使用可能となる。符号116
は、消去禁止設定回路であり、一度、消去禁止がなされ
ると、この情報を内部の不揮発性記憶素子に記憶するに
は、製造者側においてのみ操作可能な消去禁止解除回路
116の出力信号に応じて解除することができる。
【0022】消去禁止設定回路116が「消去可」とな
っているときは、消去禁止回路115の出力がいかなる
状態であっても、何回でも自由に消去することができ
る。その後、外部からコマンドデコーダ111に消去禁
止設定コマンドが入力され、消去禁止設定回路116に
「消去禁止」が設定されると、メモ1ノセルアレイ10
1を消去することが不可能になる。
【0023】以下、本発明の第一実施形態による不揮発
性メモリを図面を参照しつつ説明する。図2は、不揮発
性メモリのチップ内部を想定しており、本発明の第一実
施形態の回路を含むブロック図である。図2において、
符号19で囲った内部が本発明に係わる、消去禁止回路
である。
【0024】符号17(図1の101に相当)は本不揮
発性メモリのメモリセルアレイであり、外部から供給さ
れるアドレス信号ADは、アドレスデコーダ13(図1
の104,105,106に相当)によってデコードさ
れ、デコード結果により選択されたメモリセルの記憶情
報がデータDTとして、読み出されて出力されたり、入
力されて書き込まれる。
【0025】コマンドレジスタ10(図1の112に相
当)内のレジスタM・10a(不図示)は、外部から消
去要求コマンドが入力されると、消去要求信号TTER
Cを出力する。一般に、不揮発性メモリは、消去コマン
ドとして自動消去コマンドとテスト用消去要求コマンド
とを有する。自動消去コマンドは、該コマンドが入力さ
れると、一旦全メモリに書き込み処理を行った後、複数
のメモリセルを一括消去し(以下、一括消去処理と呼
ぶ)、各メモリセルが所定の閾値に満たない場合には、
再び一括消去処理が実行される。また、閾値の判定基準
を変えて各メモリセルの閾値をチェックし(以下、過消
去検証処理と呼ぶ)、閾値が所定のレベル以下になった
メモリセルに対して、書き戻し処理が行われる。以上の
処理が不揮発性メモリ内で自動的に繰り返されて、メモ
リセルアレイ17の閾値は所定の範囲内に収束する。こ
の状態を消去状態と呼ぶ。
【0026】テスト用消去要求コマンドは、上述の一括
消去コマンドだけを実行するコマンドである。該コマン
ドが入力されたとき、または、自動消去コマンドが入力
されて、一括消去処理が実行されるときにコマンドレジ
スタ10内のレジスタMは信号TTERCを出力する。
【0027】コマンドデコーダ111(図1)には、こ
の制御信号には、本不揮発性メモリを初期化するリセッ
ト(RESET)、本不揮発性メモリへのアクセスを許
可するチップイネーブル(CE)、本不揮発性メモリへ
のデータ書き込みを許可するライトイネーブル(W
E)、本不揮発性メモリのデータ出力を許可するアウト
プットイネーブル(OE)等の信号が入力され、デコー
ドされた後、コマンドレジスタ10に保持され、本不揮
発性メモリ各部に与えられる。
【0028】符号14(図1の116相当)は、消去禁
止設定回路であり、外部より与えられたコマンドによ
り、メモリセルアレイ17のデータ消去が禁止された場
合に、その消去禁止の情報を蓄えておく1ビットの消去
禁止記憶素子を含む。本消去禁止設定回路14の出力で
ある信号FTOTPは、その値が“H”(論理値ハイ)
の時、メモリセルの一括消去処理が禁止されていること
を示し、その値が“L”(論理値ロー)の時には、メモ
リセルデータ消去が可能な状態であるとする。上記の様
に、しかるべき条件の下にコマンドを与えることによ
り、データ消去禁止状態とすることができ、また、デー
タ消去禁止を解いて、データ消去可能な状態にするため
には、後述の消去禁止解除回路11により可能となる。
【0029】図2の符号11(図1の115に相当)
は、消去禁止解除回路であり、信号BOTPDISが出
力される。信号BOTPDISの値が“H”の時は、信
号FTOTPが無効になり、信号FTOTPの値に関係
なくデータ消去禁止が解除される。即ち、不揮発性メモ
リの一括消去が可能になる。また、信号BOTODIS
の値が“H”の時は、消去禁止設定回路14内の消去禁
止記憶素子を消去することも可能になり、消去禁止記憶
素子の記憶内容を「消去可」状態に変更することができ
る。信号BOTPDISの値が、“L”の時は、信号F
TOTPが有効になり、データ消去禁止または可能は信
号FTOTPの値によって決まる。
【0030】図2の符号15(図1の121に相当)
は、消去禁止制御回路であり、上述した信号TTER
C、信号BOTPDIS、信号FTOTPを入力とし
て、信号TTERを出力する。この信号TTERは、消
去制御回路16に接続され、その先、メモリセルアレイ
17のデータを消去するために消去回路18に送られ
る。
【0031】即ち、消去禁止設定回路14または消去禁
止解除回路11が「消去可」となっているときは、コマ
ンドレジスタ10から出力される消去要求信号TTER
Cは、消去禁止制御回路15を通過することができ、信
号TTERとして消去制御回路16に供給されメモリセ
ルアレイ17を消去することができる。逆に、「消去禁
止」となっているときは、消去要求信号TTERCは、
消去禁止制御回路15を通過することができないので、
信号TTERが消去制御回路16に供給されず、メモリ
セルアレイ17を消去することができない。
【0032】図2の符号16(図1の120に相当)
は、消去制御回路であり、上述の如く、消去禁止制御回
路15からの出力信号TTERによって、メモリセルア
レイ17のデータ消去の制御を行う。符号18(図1の
117,118,102,103,104,105に相
当)は、メモリセルアレイ17の消去を司る、消去回路
である。
【0033】次に、第一実施形態の動作の説明を図3を
用いて行う。図3は消去禁止回路19の動作原理を説明
するためのプロツク図である。図2と同一ブロックには
同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。図3には、
上述した消去禁止制御回路15と消去禁止設定回路14
を説明のために機能的なボックスを使用して図示してあ
るが、全体の機能は上述したものと同一である。
【0034】消去禁止設定回路14は、消去設定スイッ
チ36、消去禁止記憶素子33、書込回路34、消去電
圧スイッチ30とを具備する。消去禁止記憶素子33は
値“消去可”または値“消去禁止”のいずれか一方の値
を記憶することができる。消去設定スイッチ36は 信
号FTOTPとして値“消去可”または値“消去禁止”
のいずれかー方の値を出力する。信号TTERが値“消
去要求”のとき、消去電圧スイッチ30が動作し、端子
fを端子g側から端子h側に切り替えるか、前の状態が
端子h側のときは端子h側の状態を維持する(図中、実
線)。このため、消去設定スイッチ36は、信号FTO
TPとして値“消去可”を 出力する。(実際には、消
去禁止記憶素子33に値“消去可”を記憶させる処理が
行われる。)
【0035】逆に、倍号TTERが値“消去禁止”のと
き、消去電圧スイッチ30は動作せず、端子fを端子g
側から端子h側に切り替えることができない。しかし、
後述のように、書込回路34を動作させることで、消去
設定スイッチ36の端子fを端子h側から端子g側に切
り替えることができる。このため、信号TTERが値
“消去禁止”のときには、消去設定スイッチ36は、信
号FTOTPとして値“消去禁止”に切り替えることは
できても、値“消去可”に切り替えることはできない。
【0036】レジスタNから出力される信号WRSが活
性化されると、書込回路34が動作し、端子fを端子h
側から端子g側に切り替えるか 前の状態が端子g側の
ときは端子g側の状態を維持する(図中、点線)。この
ため、消去設定スイッチ36は、信号FTOTPとして
値“消去禁止”を出力する。(実際には、消去禁止記憶
素子33に値“消去禁止”を記憶させる処理が行われ
る。)逆に、レジスタNから出力される信号WRSが非
活牲化されると、書込回膜34が動作せず、また端子f
を端子g側から端子h側に切り替えることはできない。
このように消去電圧スイッチ30と書込回路34は、消
去設定スイッチ36の端子を一方向にのみ切り替えるこ
とができるが、他方向には切り替えることはできない。
【0037】消去禁止解除スイッチ20は、消去禁止解
除回路11から出力される信号BOTPDISによっ
て、信号FLOTPまたは値“消去可”のいずれかー方
を出力する。信号BOTPDISの出力が第1レベルの
とき、消去禁止解除スイツチ20の端子cは端子d側
(図中実線)になり、消去禁止解除スイッチ20は信号
SWEとして値“消去可”を出力する。ここで、値“消
去可”のレベルを第1レベルと一致させることで、消去
禁止解除回路11が出力する信号BOTPDISを値
“消去可”と兼用することができる。信号BOTPDI
Sの出力が第2レベルのとき、消去禁止解除スイッチ2
0の端子cは端子e側になり、消去禁止解除スイッチ2
0は信号SWEとして信号FTOTPを出力する。
【0038】消去禁止制御回路15は、消去信号スイッ
チ21と、消去禁止解除スイッチ20とで構成される。
消去信号スイッチ21は、消去禁止解除スイッチ20か
ら出力される信号SWEによって開閉制御される。信号
SWEが“消去可”となっているとき、消去信号スイツ
チ21は閉状態(図中実線)となり、端子aと端子bは
導通状態になる。このため、コマンドレジスタ10のレ
ジスタMから出力される一括消去信号TTERCは信号
TTERとして消去制御回路16に供給され、一括消去
処埋が実行できる。
【0039】信号SWEが“消去禁止”となっていると
き、消去信号スイッチ回路21は開状態(図中、点線)
となり、端子aと端子bは非導通状態になる。このた
め、コマンドレジスタ10のレジスタMから出力される
一括消去信号TTERCは消去制御回路16に供給され
なくなり、一括消去処理が実行できなくなる。
【0040】図4は、不揮発性半導体記憶装置の製造手
順を示す流れ図である。前出の図3と、図4をもとに、
不揮発性半導体記憶装置の動作を続けて説明する。ステ
ップS10で、ウェハ上に複数の不揮発牲メモリが形成
され、拡散工程が完了する。ステップS20で、形成し
た不揮発性メモリをウェハ状態で各種の検査や設定が行
われる。ウェハ状態での処理のうちステップS21で、
消去禁止記憶素子33を消去(値“書込可”)する処理
を行う。本ステップでは、まず、消去禁止解除回路11
が信号BOTPDlSとして第1レベルを出力し、消去
禁止解除スイッチ20の端子cは端子d側になり、消去
禁止解除スイッチ20は信号SWEとして値“消去可”
を出力する。この結果、消去信号スイッチ回路21は、
閉状態となる。
【0041】次に、テスタ(図示せず)などからコマン
ドレジスタ10内のレジスタMに消去要求コマンドが入
力され、信号TTERCが出力される。消去倍号スイッ
チ21は閉状態となっているので、消去要求コマンドは
信号TTERとして消去制御回路16へ入力されるとと
もに、消去電圧スイッチ30へも入力される。この結
果、消去設定スイッチ36の端子fは、初期状態がどち
らであっても端子h側になり、消去禁止記憶素子33は
消去される。そして、消去禁止設定回路14は、出力信
号FTOTPとして値“消去可”を出力する。次に ス
テップS22で、テスタは不揮発性メモリのパツドにア
ドレス信号AD、デ−タDT、制御信号を供給し、バイ
アステスト、書き込み/読み出しなどの各種テスト(ダ
イソートテスト)をウェハ状態で行い、不揮発性メモリ
が所定の規格を満たしているか否かをチェックする。
【0042】次に、ステップS23で、テスタは不揮発
性メモリのパッドに自動消去コマンドを入力し、全メモ
リセルを一括消去処理する。本ステップでは、テスタ
(図示せず)などからコマンドレジスタ10内のレジス
タMに自動消去コマンドを入力し、レジスタMは信号T
TERCを出力する。消去信号スイッチ21は、閉状態
となっているので、自動消去コマンドは信号TTERと
して消去制御回路16へ入力され、消去回路18が動作
して、メモリセルアレイ17(図2)内の全メモリセル
または所定のブロックのメモリセルが一括消去される。
【0043】次に、ステップS24で、消去禁止解除回
路11の設定を変更し、消去禁止解除回路11が信号B
OTPDISとして第2レベルを出力する。消去禁止解
除回路11の設定を変更する方法は、後述のように、テ
スタなどからのバイアス供給を停止したり、ヒューズを
切断したりすることで実現できる。この結果、消去禁止
解除スイッチ20の端子cは端子e側に切り替わり、消
去禁止設定回路14に設定された信号FTOTPによっ
て消去信号スイッチ回路21の開閉が決定されるように
なる。ここでは、信号FTOTPが“消去可”となって
いるので、消去信号スイッチ回路21は、閉状態のまま
である。
【0044】次に、ステップS31で、ウェハをカッタ
でチップに切り分け(ダイシング)、複数の不揮発性メ
モリ・チッブに分離する。ステップS22で良品と判定
された各不揮発性牲メモリ・チップをリードフレームに
搭載し、これを樹脂などで封止する。ステップS33
で、ステップS22,S23と同様、各種テストや一括
消去・処理などの出荷検査を行う。このとき、消去禁止
設定回路14内の消去禁止記憶素子33は値“消去可”
を記憶しているので、消去信号スイッチ21は閉状態と
なっている。このため、書込/読出検査を実行して、メ
モリセルアレイ17にテストデ一夕を書き込んでも、外
部からコマンドレジスタ10に消去コマンドを入力する
ことで、メモリセルアレイ17を消去することかでき
る。
【0045】この後、不揮発性メモリは製造業者から一
次使用者に渡され、一次使用者の処理が実行される(ス
テップS40。)。ステップS41で、一次使用者は、
不揮発性メモリのメモリセルアレイ17に所定のプログ
ラムを書き込む。ステップS42で、プログラムを書き
込んだ不揮発性メモリを後で消去する可能性がある場合
には、ステップS44に移り、一次使用者は不揮発性メ
モリを電子機器にに組み込んで製品を出荷する。プログ
ラムを書き込んだ不揮発性メモリを後で消去する可能性
がない場合、または、消去処理をさせたくない場合に
は、ステップS43に移り、一次使用者は記億素子33
に書込処理を行う。
【0046】消去禁止記憶素子33への書込処理は、テ
スタ(不図示)などからコマンドレジスタ10内のレジ
スタNに書込要求コマンドを入力し、信号WRSを出力
する。書込回路34は、消去設定スイッチ36の端子f
を端子g側に切り替え、消去禁止記憶素子33を値“消
去禁止”とする。消去禁止設定回路14は、出力信号F
TOTPとして値“消去禁止”を出力し、消去禁止解除
スイッチ20を介して消去信号スイッチ21に値“消去
禁止”がを供給する。この結果、消去信号スイッチ21
は開状態になり、コマンドレジスタ10から出力される
消去要求コマンドTTERCは、消去制御回路16に伝
わらなくなるので、メモリセルアレイ17を消去するこ
とができなくなる。同時に、消去電圧スイッチ30にも
信号TTERが供絵されなくなるので、消去設定スイッ
チ36の状態を“消去可”に切り替えることも不可能に
なる。
【0047】最後に、ステップS44で、一次使用者は
プログラムを書き込んだ不揮発性メモリを製品に組み込
んで製品を出荷する。なお ステップS42,S43
は、ステップ32の後で製造業者が行ってもよい。この
場合、一次使用者は消去処理を実行することはできな
い。
【0048】図6は、消去禁止設定回路14の内部回路
を具体的に示したものである。ここで、符号33は1ビ
ット分の記憶素子としての消去禁止記憶素子であり、こ
のドレイン側に、センスアンプ31が接続されて、消去
禁止設定回路14の出力値を信号FTOTPとして消去
禁止設定回路14の外部へ出力する。このセンスアンプ
31の内部では、N型トランジスタ31bのソース端子
が接地され、ドレイン端子は抵抗31aを介して電源電
圧に接続される。また、N型トランジスタ31cのソー
ス端子は消去禁止記憶素子33のドレイン端子に、ドレ
イン端子は抵抗31cを介して電源電圧に接続される。
さらに、N型トランジスタ31cのゲート端子がN型ト
ランジスタ31bのドレイン端子と抵抗31aの間に、
接続され、N型トランジスタ31bのゲート端子がN型
トランジスタ31cのソース端子に、接続される。
【0049】トランジスタ31b、31cと抵抗31a
とでバイアス回路を構成し、消去禁止記憶素子33のド
レインに所定のバイアス電圧を供給する。このとき、消
去禁止憶素子33に流れる電流がトランジスタ31cを
介して抵抗31fに流れ、トランジスタ31cのドレイ
ンに読出電圧が発生する。この読出電圧をインバータ3
1dは所定のレベル以上か以下かを判定し、その結果を
インバータ31eが増幅して信号FTOTPを出力す
る。
【0050】この消去禁止記憶素子33にデータ“0”
を書き込んだ時に、信号FTOTPは、出力が“H”と
なり、本不揮発性メモリの“消去禁止”が出力される。
この内で、データ“0”の書き込み処理は書込回路34
とワードドライバー32によって行われる。即ち、ワー
ドドライバ−32から消去禁止記憶素子33の制御ゲー
トに10〜12V程度の電圧を供給し、書込回路34か
ら消去禁止記憶素子33のドレインに5〜6Vの電圧を
供給し、ソース・ウェルスイッチ35から消去禁止記憶
素子33のリースに0Vの電圧を供給し、同じくウエル
に一10〜−12Vの電圧を供給することで、消去禁止
記憶素子33の浮遊ゲートに電子を注入する。
【0051】符号30は、消去電圧スイッチであり、上
記の消去禁止記憶素子33のデータを消去してデータ
“1”とすることで、信号FTOTPぱL”になり、
“消去可”が出力される。消去の処理は、消去電圧スイ
ッチ30とワードドライバー32によって行われる。即
ち、ワードドライバー32から消去禁止記憶素子33の
制御ゲートに−10〜−12V程度の電圧を供給し、消
去電圧スイッチ30により消去禁止記憶素子33のドレ
インをオープン状態にし、ソース・ウェルスイツチ35
により消去禁止記憶素子33のゾ‐スをオープン状態に
して、周じくウエルに10〜12Vの電圧を供給するこ
とで、消去禁止記憶素子33の浮遊ゲートからウエルに
電子を注出する。
【0052】符号35は、ソース・ウェルスイッチであ
り、消去禁止記憶素子33のソース電極と半導体基板上
のウェルの間の電圧等を制御するスイッチである。ま
た、消去禁止記憶素子33のデータを読み出すときに
は、ワードドライバ−32から消去禁止記憶素子33の
制御ゲートに4V程度の電圧を供給し、センスアンプ3
1から消去禁止記憶素子33のドレインに1Vの電圧を
供給し、ソース・ウエルスイツチ35から消去禁止記憶
素子33のソースとウエルに0Vの電圧を供給すること
で、消去禁止記憶素子33に流れるドレイン電流を読み
出す。
【0053】消去禁止解除回路11の内部回路の一例を
図示したのが図7(a),(b)である。図7(a)の
例では、符号40は、抵抗であり、その一端は接地さ
れ、他端はPAD42とインバータ41を接続する経路
に接続される。ここで、外部のテスタ等から、PAD4
2から“H”が与えられると、インバータ41により、
反転され、信号BOTPDISは値“L”を出力し、P
AD42に“L”が与えられた場合、あるいは、PAD
42がオープンの場合は、信号BOTPDISは値
“H”を出力する。図7(b)の例では、本図は図7
(a)のPAD42の代わりにヒューズ43を電源電圧
端子と、抵抗40とインバータ41の接続点の間に接続
したものである。これは、ヒューズ43が存在している
時には、信号BOTPDISには、値“L”が、断線し
ている時には、値“H”がそれぞれ出力される。
【0054】即ち、ウエハテスト段階で、少なくとも消
去禁止記憶素子33を消去するまでは、信号BOPTD
ISは値“L”となっている。消去禁止記憶素子33を
消去して、信号FTOTPが“消去可”となれば、レー
ザーなどによりヒューズ43を切断する(図4のステッ
プ24)。ヒューズ43の切断により、消去禁止設定回
路11の出力BOTPDISは値“H”に固定され、信
号FTOTPの値によって“消去可”または“消去禁
止”が決定される。しかし、ヒューズ43切断後に、―
旦消去禁止記憶素子33を“消去禁止”に変更すると、
消去禁止記憶素子33を強制的に消去することができな
くなるので、消去禁止記憶素子33を“消去可”に戻す
ことができなくなる。
【0055】消去禁止制御回路15の内部回路を詳細に
図示したのが図5である。この図5において、信号BO
TPDISと信号FTOTPは、2入力のNAND(ナ
ンド:論理積の否定)20に入力され、その出力と信号
TTERCとが、消去信号スイッチ回路21の中の2入
力のNAND21aに入力される。NAND素子21a
の出力は、インバータ21bによって論理を反転された
後に、信号TTERを出力する。
【0056】いま、消去禁止解除回路1lの出力BOT
PDISが値“L”であると、信号FTOTPの値が
“H”でも“L”でも、消去禁止解除スイッチ(図3の
20)として機能するNAND20の出力SWEは値
“H”に固定され、消去禁止設定回路14の出力FTO
TPは無効になる。また、出力BOTPDISの値
“L”はNAND20で反転され、信号SWEを値
“H”(“消去可”)にする。従って、消去要求信号T
TERCが活性化して値“H”になると、NAND21
aの出力は値“L”になり、インバータ21bの出力で
ある信号TTERは“H”になる。また、消去要求信号
TTERCが非活性化して値“L”になると、NAND
21aの出力は値“H”になり、インバータ21bの出
力である信号TTERは“L”になる。
【0057】次に、出力禁止設定回路11の出力BOT
PDISが値“H”であると、信号FTOTPの値によ
ってNAND20の出力SWEが決まる。いま、信号F
TOTPの値が“L”(“消去可”)であるとすると、
消去禁止解除スイッチ(図3の20)として機能するN
AND20の出力SWEは値“H”(“消去可”)にな
る。従って、消去要求信号TTERCが活性化して値
“H”になると、NAND21aの出力は値“L”にな
り、インバータ21bの出力である信号TTERぱH”
になる。この活性化された信号TT∈Rは消去制御回路
16(図2,図3)に供給され、メモリセルアレイ17
(図2)を消去することができる。
【0058】また、信号FTOTPの値が“L”(“消
去禁止”)であるとすると、消去要求信号TTERCが
活性化して値“H”になっても、NAND21aの出力
は値“H”になり、インバータ21bの出力である信号
TTERは“L”のままであり、消去要求信号TTER
1活性化することができない。このため、メモリセルア
レイ17(図2)を消去することができない。
【0059】次に、本発明の第2実施形態による不揮発
性メモリのブロック図である、図8を用いて説明を行
う。第1実施形態と同構成のブロックには同一符号を付
与し、詳細な説明を省略する。コマンドレジスタ60
(図1の112に相当)は、外部から入力されるコマン
ドをデコードした結果を保持するレジスタであり、消去
要求コマンドを保持するレジスタMとリセットコマンド
を保持するレジスタAを少なくとも有する。
【0060】レジスタAは、レジスタAはリセット信号
BRSTを出力し、信号BRSTは、不揮発性メモリに
電源を投入したときやユーザが誤ってコマンドを入力し
たとき、コマンドデコーダ111(図1)に規定されて
いないコマンドが入力されたときなどに活性化される。
この信号BRSTは、システムリセット回路69に送ら
れ、不揮発性メモリの内部回路の各部へと送られる。信
号BRSTは、通常“H”となっており、リセット時に
のみパルス状に“L”になる。信号BRSTが“L”に
なると、不揮発性メモリの内部回路がリセットされ、レ
ジスタなどは初期状態になる。消去要求コマンドが、レ
ジスタMに取り込まれている期間、コマンドレジスタ6
0内の信号は信号TSCRは“H”になり、その他の期
間またはその他のコマンド入力中は“L”となる。
【0061】消去リセット回路12(図1の122の一
部をなす)には、信号TSCR、FTOTP、BRST
が入力され、消去リセット回路12はレジスタMをリセ
ットするための信号BRSTCを出力する。信号BRS
Tが“L”になると、信号TSCR、FTOTPがいか
なる値であっても、信号BRSTCは“L”になる。信
号BRSTが“H”で信号FTOTPが“L”(“消去
可”状態)のとき、信号TSCRがいかなる値であって
も、信号BRSTCは“H”を維持するので、レジスタ
Mはリセットされることなく、消去要求コマンドを消去
制御回路16に出力することができる。尚、この消去リ
セット回路12は、上述の第1実施形態における、消去
禁止制御回路15に対応するもので、ともに消去動作を
許可または禁止するものである。
【0062】信号BRSTが“H”で、信号FTOTP
が“H”(“消去禁止”状態)のとき、信号TSCRが
“H”になると、信号BRSTCは一時的に“L”にな
り、レジスタMはリセットされる。このため、消去要求
コマンドが外部から入力されても、消去制御回路16に
出力されることがなく、消去回路18が動作ぜず、メモ
リセルアレイ17は消去されることがない。消去禁止設
定回路64(図1の116に相当)は、第1実施形態の
消去設定禁止回路14と同様な構成であるが、消去禁止
記憶素子33を消去する信号が異なる。即ち、消去電圧
スイッチ30は、信号TTERではなく、消去禁止初期
化回路61の出力と信号TAERに基づいて消去動作を
実行する。
【0063】消去禁止初期化回路61は、テスタ(不図
示)などから入力される信号に基づき、消去電圧スイッ
チ30を動作させ、消去禁止設定回路64内の消去禁止
記憶素子33を初期化(記憶デ−タ“1”、“消去可”
状態)する。この結果、消去禁止設定回路64は信号F
TOTPとして“L”(消去可)を出力する。消去禁止
設定回路64は、第1実施形態と同様、外部から入力さ
れる消去禁止記憶素子33に対する書込処理コマンドに
よって書込回路34が動作し、消去禁止記憶素子33に
書込処理(記憶データ“0”“消去禁止”状態)を実行
する。この結果、消去禁止設定回路64は信号FTOT
Pとして“H”(“消去禁止”)を出力する。
【0064】図9は消去リセット回路12の詳細な回路
図を示し、図10はその動作を説明するタイミングチャ
ートであり、これらの図をもとに、その構成と動作を説
明する。まず、符号50,53,54は、2入力のNA
NDであり、符号51,55は、インバータであり、符
号52は、入力に対して、ある一定量の遅延を持たせて
出力する遅延素子である。
【0065】時刻t1でコマンドデコーダ111(図
1)にリセットコマンドが入力されると(図10
(a))、信号BRSTが“L”になり、不揮発性メモ
リ内の所定の回路がリセットされる(図6(b))。信
号BRSTはリセット回路12にも入力され、NAND
53の出力がいかなる値であってもNAND54の出力
は“H”、インバータ55の出力BRSTCは“L”に
なる(図6(h))。この結果、コマンドレジスタ60
内のレジスタMがリセットされる。なお、通常動作中
は、信号BRSTは“H”であり、出力BRSTCは
“H”である。
【0066】時刻t2で第1消去コマンドが入力される
と(図10(a))、該消去コマンドが入力されている
期間中、信号TSCRが“H”になる(図10
(c))。また、該消去コマンドがデコードされて、信
号TTERXがレジスタMに保持される(図10
(i))。いま、信号FTOTPが“L”(“消去可”
状態)であるとすると(図10(d))、NAND50
の出力は“H”のままであり(図10(e))、インバ
ータ51および遅延素子52の出力はともに“L”であ
るので(図10(f))NAND53の出力は“H”の
ままである(図10(g))。従って、NAND54の
出力は“L”、インバータ55の出力BRSTCは
“H”のままである(図10(h))。即ち、リセット
信号BRSTCは、非活性化状態を維持する。
【0067】一方、レジスタMに保持されている信号T
TERXは、時刻t3でリセットされることなく、信号
TAERとして消去制御回路16に出力され(図10
(j))、消去回路18を動作させ、メモリセルアレイ
17の一括消去処理が実行される。 次に、時刻t4で
信号FTOTPが“H”(消去禁止状態)になるとする
(図10(d))。時刻t5で第2消去コマンドが、入
力されると(図10(a))、該消去コマンドが入力さ
れている期間中、信号TSCRが“H”になる(図10
(c))。また、該消去コマンドがデコードされて、信
号TTERXがレジスタMに保持される(図10
(i))。NAND50の入力はともに“H”になるの
で、NAND50出力は“L”になる(図10
(e))。この信号はインバータ51で反転され、遅延
延素子52で所定の時間だけ遅延されて出力される(図
10(f))。
【0068】時刻t6で、NAND53の入力がともに
“H”となると、NAND53の出力は“L”となる
(図10(e))。このため、NAND54の出力は
“H”、インバータ55の出力BRSTCは“L”にな
る(図10(h))。一方、レジスタMに保持されてい
る信号TTERXは、時刻t6で消去リセット信号BR
STCが一時的に“L”になるので、レジスタMがリセ
ットされる。このため消去信号TAERが消去制御回路
16に出力されず(図10(j)の点線)、消去回路1
8が動作しないので、メモリセルアレイ17の一括消去
処理は実行できない。その後、時刻t7で、消去ブロッ
クのアドレス等を示すデータが入力されるが、消去要求
信号TAERは既にリセットされているので、該データ
は破棄される。
【0069】なお、図10で、第1、第2消去コマンド
は、誤動作によっでメモリセルアレイ17の消去が実行
されるのを防止するため、複数のバスサイクルからな
る。例えば、第1〜第4バスサイクルでは、消表ヘッダ
としで“AAH”、“55H”、“AAH”、“55
H”(Hは16進表示を意味する)がCPU等から不揮
発性メモリのデータバスに入力され、第6バスサイクル
でチップ消去コマンド“10H”が入力される。このた
め、第1消去コマンドがデコードされ、信号TTERX
がレジスタMに保持されてから(図10の時刻t2)、
時刻t3で信号TAERが出力されるまでに時間がかか
る。このため、第6バスサイクルでチップ消去コマンド
“10H” が入力されたときに、リセット信号BRS
TCが活性化するようにすれば、消去要求信号をリセッ
トすることができる。
【0070】以上の説明では、消去禁止初期化回路61
の出力BOTPDISを消去禁止設定回路64に直接入
力するようにしたが、消去禁止初期化回路61を第1実
施形態と同様な構成(図7(a)、(b))とし、また
NAND50を3入力として、出力信号BOTPDIS
を3入力NAND50°の残りの1入力端子に入力する
ようにしてもよい。
【0071】このように第2実施形態では、消去禁止設
定回路64の設定状態に応じて、入力された消去コマン
ドをリセットするか否かが決まり、“消去禁止”に設定
してあると、消去コマンドが入力されても、メモリセル
アレイ17を消去することができない。同時に、消去禁
止設定回路64内の消去禁止記憶素子33自体も消去す
ることができなくなるので、消去禁止初期化回路61を
起勤しないかぎり、“消去可”状態にすることができな
い。消去禁止初期化回路61は、ウエハ状態では所定の
信号値にすることができるが、不揮発性メモリチップを
バッケ−ジに封入した状態では、パッケージ外部から信
号値を変えることができないので、“消去可”状態にす
ることはできない。
【0072】しかしながら、消去禁止設定回路64はバ
ツケ―ジに組み込む前に消去禁止記憶素子33を“消去
可”状態に設定されることで、消去可能な状態にするこ
とができる。このため、出荷検査でテストデータをメモ
リセルアレイ17に書き込んでも、メモリセルアレイ1
7を消去することができる。また、一次使用者が一旦プ
ログラムをメモリセルアレイ17に書き込んだ後で、バ
グ等を発見しても、消去することができるので、不揮発
性メモリを廃棄することなく、プログラムを書き換える
ことができる。
【0073】製造業者または一次使用者は、不揮発性メ
モリの記憶内容を以後書き換えることがないと判断した
ときに、消去禁止記憶素子33に“0”を書き込むこと
で、“消去禁止”状態にすることができる。この状態で
は、消去コマンドがリセットされてしまい、内部の消去
回路に伝わらなくなるので、消去ができない。このよう
に、消去禁止回路65は、自ら出力する“消去禁止”信
号で自回路内の消去禁止記憶素子33を消去できなくす
るようにした。即ち、消去禁止回路65は、非可逆的に
“消去可”状態に設定することが可能である。
【0074】一般に、不揮発性メモリを製造するとき、
製造工程のばらつきにより、ゲート絶縁模の膜質が悪い
製品ができることがある。このような不揮発性メモリ
は、消去動作を繰り返すとゲート絶縁膜の膜質が劣化
し、フローティングゲ−トの電荷保持特性が低下するこ
とがある。さらに、消去状態になるまでに時間がかかる
メモリセルが存在することもある。このようなメモリセ
ルは、他のメモリセルに比べて消去回数が増えることに
なり、前述と同様、ゲート絶縁膜の膜質が劣化しやす
く、電荷保持特性が低下しやすい。
【0075】本発明を採用し、消去回数を所定回数に制
限することにより、書込動作はなんら問題なくても、消
去動作だけに問題がある不揮発性メモリを不良として廃
棄することなく、ワンタイムPROMとして救済するこ
とができるようになる。消去回数を制限する方法として
は、第1または第2実施形態の構成に、消去回数を記憶
する手段を設け、消去回数が所定の回数を越えたら、消
去禁止に設定することで実現できる。または、本発明の
不揮発性メモリに接続されるCPUなどに消去回数を記
憶する手段を設けて、所定の消去回数を越えたら、本不
揮発性メモリの消去禁止記憶素子33に書込処理を施す
ことにより、消去禁止状態にすることができる。
【0076】従来の消去禁止回路は、外部から与えるコ
マンドなどにより、所定のレジスタに消去禁止または消
去許可を表すフラグを記憶するものであった。このた
め、消去禁止状態に設定した不揮発性メモリを電子機器
に組み込んだ後で最終使用者に供給しても、最終使用者
が所定のコマンドを入力することにより、容易に消去す
ることが可能になり、新たな情報を不揮発性メモリに書
き込むことが可能になる。本願発明では、外部から与え
るコマンドでは絶対に消去することが不可能としたの
で、最終使用者が不正な処理を企んでも、消去処理を実
行することができない。また、最終使用者が誤操作など
により、重要な記憶情報を誤って消去することがない。
【0077】一般に、不揮発性メモリは、DRAMやS
RAMとは異なり、“L”や“H”を自由に書込むこと
はできない。例えば、消去処理により、全メモリセルを
“H”の状態にして、“L”にしたいメモリセルだけを
選択して書込処理を実行する。このため、消去処理を禁
止にしておくことで、“L”を記憶させたメモリセルを
“H”に書き換えることができなくなる。つまり、最終
使用者が消去処理を実行できなければ、最終使用者が意
図する情報をメモリセルに記憶させることはできない。
従って、不正な書き込みを防止するためのは、消去を禁
止するだけでも十分である。しかし、誤消去や誤書き込
みを防止するためには、メモリセルアレイ部への書込み
禁止とすることが望ましい。書込みを禁止するための
は、第1または第2実施形態と同様な回路を設けること
で、書込禁止設定回数を実現できる。
【0078】さらに、消去禁止状態に設定するまでは、
自由に消去処理ができるようにしたので、不揮発性メモ
リのチップをパッケージに組み込んで出荷検査して、テ
スト用のデータを書き込んでも、テスト後にテストデー
タを消去することが可能である。このため、製造業者は
不良混入比率が低くて信頼性の高い不揮発性メモリを使
用者に提供することができる。また、一次使用者が不揮
発性メモリにプログラムを書き込んで検査したとき、プ
ログラムに間違いがあっても、消去することが可能であ
るので、修正したプログラムを同一メモリに書き込みこ
とができる。このように、メモリを廃棄することなく、
再利用することができるので、製造コストをアップさせ
ることがない。
【0079】以上に説明したように、本実施形態による
不揮発性メモリの場合、一度、データ消去禁止の処理が
行われて、書き換え可能な不揮発性メモリが、ワンタイ
ムPROMに限定されて、パッケージングされて出荷さ
れた後は、最終使用者側でこのワンタイムPROMを書
き換え可能な不揮発性メモリに戻すことは不可能であ
る。しかし、製造業者側において、本不揮発性メモリを
テストする際には、一度、ワンタイムPROMの処理を
施したものを、書き換え可能な不揮発性メモリに戻すこ
とが可能である。このような際には、まず、図7(a)
のPAD42に“H”の電位を与える。これによって、
信号BOTPDISは、“L”の値となり、従って、図
5において、信号FTOTP=“H”であり、かつ、デ
ータ消去の要求が出ていることから、信号TTERC=
“H”であるので、信号TTER=“H”となり、デー
タ消去が可能な状態になる。
【0080】また、この信号TTERによって、図6よ
り、消去禁止設定回路14の消去電圧スイッチ30が動
作されて、消去禁止記憶素子33のデータが消去され、
信号FTOTP=“L”となり、以降、PAD42から
与える電位を“L”あるいはオープンとしても、図5よ
り信号TTERの値は、信号TTERC=“H”つまり
データ消去が許可されている限り、“H”の値を保ち、
よって、データ消去可能なフラッシュメモリとして使用
可能である。但し、このPAD42はパッケージングを
施されて使用者側に出荷される際には、パッケージのピ
ンには配線されずにオープンの状態であるので、最終使
用者側で上述のデータ消去を再度可能にする処理を施す
ことは不可能であり、ワンタイムPROMの処理を施さ
れて出荷されたものは、ワンタイムPROMとしてのみ
使用することが可能である。
【0081】本発明の消去禁止回路は、メモリセルアレ
イの全領域に対して消去禁止するようにしてもよいし、
アドレス信号と組み合わせて、特定のアドレス領域だけ
が消去禁止になるようにしてもよい。
【0082】まとめると、内部データの消去を禁止する
ことと、この禁止後に再度許可することは、共に、製造
業者側で、パッケージング前であれば可能である。しか
し、出荷後の一次または最終使用者側においては、出荷
時に製造業者側で内部データの消去が禁止されていれ
ば、これを再度許可することは不可能であるが、内部デ
ータの消去が許可されている状態で出荷されていれば、
これを禁止することは可能である。当然ながら、一次使
用者側において、一度内部データの書き込みを禁止した
後に、再度許可することは不可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による不
揮発性メモリによれば、下記の効果を得ることができ
る。 1.製造後の出荷時または、一次使用者側で、内部デー
タの消去および書き換えを不可能にする処理を施すこと
が可能であるので、ICカードや携帯電話機、パチン
コ、ゲーム機等の内部に使用される不揮発性メモリの内
部データを改竄して不正使用する企み等を防止すること
ができる。
【0084】2.電気的に書き換え可能なフラッシュメ
モリと一回書き込み可能なワンタイムメモリのいずれと
して出荷するかを選択することが可能なので、製造業者
は、一次使用者の要求に対して出荷直前にまで対応する
ことが可能となる。 3.電気的に複数回の書き換えが可能なフラッシュメモ
リとして出荷するには、メモリセルをテストした結果、
消去に時間がかかったり、もしくは、ゲート絶縁膜の膜
質が悪くて、短寿命であると判断される製品に対して、
これをワンタイムメモリとして処理を施すことにより、
通常のワンタイムPROMとしての規格は満足でき、従
って不揮発性メモリの歩留まりを向上させることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による不揮発性メモリのブロック図で
ある。
【図2】 本発明による一実施形態による不揮発性メモ
リの内部のブロック図である。
【図3】 消去禁止回路の動作原理を説明するためのプ
ロツク図である。
【図4】 不揮発性半導体記憶装置の製造手順を示す流
れ図である。
【図5】 図2の消去禁止制御回路15の内部回路を図
示したものである。
【図6】 図2の消去禁止設定回路14の内部回路を模
式的に示したものである。
【図7】 図2の消去禁止解除回路11の内部回路を図
示したものである。
【図8】 本発明による他実施形態による不揮発性メモ
リの内部のブロック図である。
【図9】 図2のリセット回路12の内部回路を示した
ものである。
【図10】 図9のリセット回路12の信号の状態を示
すグラフである。
【符号の説明】
10…コマンドレジスタ 10a…レジスタM 10b…レジスタN 11…消去禁止解除回路 12…リセット回路 13…アドレスデコーダ 14…消去禁止設定回路 15…消去禁止制御回路 16…消去制御回路 17…メモリセルアレイ 18…消去回路 20…消去禁止解除スイッチ 21…消去信号スイッチ回路 50,53,54…NAND 21a,22,41,51,55…インバータ 32…ワードドライバー 33…消去禁止記憶素子 34…書込回路 35…ソース・ウェルスイッチ 40…抵抗 52…遅延素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 29/792 (72)発明者 三池 祥五 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA02 BA04 BB03 BB05 BB10 CA12 CA14 CA15 5B025 AA00 AB00 AC00 AD08 AE00 5F001 AD04 AE02 AE08 AE40 AG40 AH07 5F083 ER22 GA15 GA16 GA30 LA10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ内容の消去を禁止する消去禁止回
    路を備えた不揮発性半導体記憶装置において、 上記消去禁止回路は、上記不揮発性半導体記憶装置外部
    よりデータ消去禁止の命令が一度与えられると、これに
    よってデータ消去を固定的に禁止することを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記消去禁止回路は、消去を禁止する第
    1の情報と、消去を許可する第2の情報のいずれかを記
    憶する消去禁止記憶部を有することを特徴とする請求項
    1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記消去禁止回路は、消去禁止記憶部に
    前記第1の情報を、書き込む設定消去回路と、前記第2
    の情報を書き込む設定書込回路とを有することを特徴と
    する請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 データ内容の消去を指示する消去命令を
    デコードして保持する消去命令レジスタと、 前記消去命令レジスタの出力に基づきメモリセルアレイ
    部内のデータ内容を消去する消去回路とを有し、 前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部の設定状態に
    基づき前記消去命令レジスタの出力を前記消去回路へ伝
    達するか否かを制御する消去禁止制御回路を有すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 消去命令をデコードして保持する消去命
    令レジスタと、 前記消去命令レジスタの出力に基づきメモリセルアレイ
    部内のデータ内容を消去する消去回路とを有し、 前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部の設定状態に
    基づき前記消去命令レジスタをリセツトするか否かを制
    御する消去禁止制御回路を有することを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 データ内容の消去を指示する消去命令を
    デコードして保持する消去命令レジスタと、 前記消去命令レジスタの出力に基づきメモリセルアレイ
    部内のデータ内容を消去する消去回路とを有し、 前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部の設定状態に
    基づき前記消去命令レジスタの出力を前記消去回路へ伝
    達するか否かを制御する消去禁止制御回路を有し、消去
    禁止制御回路の出力が消去許可のときのみ設定消去回路
    を起動可能としたすることを特徴とする請求項3に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 消去命令をデコードして保持する消去命
    令レジスタと、 前記消去命令レジスタの出力に基づきメモリセルアレイ
    部内のデータ内容を消去する消去回路とを有し、 前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶部の設定状態に
    基づき前記消去命令レジスタをリセツトするか否かを制
    御する消去禁止制御回路を有し、消去禁止制御回路の出
    力が消去許可のときのみ設定消去回路を起動可能とした
    請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記消去禁止回路は、前記消去禁止制御
    回路の出力を強制的に消去許可の状態にする消去禁止解
    除手段を設けたことを特徴とする請求項6または7のい
    ずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記消去禁止回路は、前記消去禁止記憶
    部に強制的に第1の情報を書き込む消去禁止初期化手段
    を設けたことを特徴とする請求項6または7のいずれか
    に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記消去禁止解除手段は、ウエハ状態
    でのみ動作可能としたことを特徴とする請求項8に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記消去禁止初期化手段は、ウエハ状
    態でのみ動作可能としたことを特徴とする請求項9に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 電気的に書き込みおよび消去が可能な
    不揮発性半導体記憶装置において、消去回数を制限する
    手段を設けたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  13. 【請求項13】 電気的に書き込みおよび消去が可能な
    不揮発性半導体記億装置において、 消去を許可または禁止する状態を記憶する記憶手段を有
    し、消去許可状態または消去禁止状態のどちらか一方の
    状態に設定可範な消去禁止設定手段と、 消去禁止を強制的に解除する消去禁止解除手段と、 前記消去禁止解除手段が解除状態のときのみ前記消去禁
    止設定手段の前記記憶手段を消去許可状態に設定できる
    ようにしたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 電気的に書き込みおよび消去が可能な
    不揮発性半導体記憶装置において、 消去を許可または禁止する状態を記憶する記憶手段を有
    し、該記憶手段に記憶された情報をもとに消去許可状態
    または消去禁止状態のどちらか一方の状態に設定可能な
    消去禁止設定手段と、 消去禁止設定手段が消去禁止状態のとき記憶手段を消去
    許可状態に設定不可能とする消去制限手段とを設けたこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 ウエハ上に不揮発性メモリチッブを複
    数個形成するステップと、 各不揮発性メモリチップ内のメモリセルの閾値を検査す
    るステッブと、 データ内容の消去を禁止する消去禁止回路に設けられ
    る、消去を禁止する第1の情報と、消去を許可する第2
    の情報のいずれかを記憶する消去禁止記憶部を初期化す
    るステップと、 ウエハを複数の不揮発性メモリチッブに分割してパッケ
    ージに封入するステップと、 上記不揮発性メモリチッブに所定のプログラムを書き込
    むステップと、 上記消去禁止記憶部に消去禁止の情報を書き込むステッ
    プとからなる不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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