JP2000256568A - ポリマーマトリックス用水性添加剤系 - Google Patents

ポリマーマトリックス用水性添加剤系

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JP2000256568A
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リチャード・ヘンリー・ウィーズ
Chuen-Shyong Chou
チュエン−シュヨン・チョウ
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ユージーン・パトリック・ドアティー
Jean Marie Brady
ジーン・マリー・ブラディ
David John Mcdonald
デービッド・ジョン・マクドナルド
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Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性形態のAIM、MBSおよびPA添加剤
の便利な使用を提供すること、別な方法では粉末形態で
入手不可能な新規添加剤組成物を提供すること、および
配合のコストを下げることである。 【解決手段】 i)重合単位としてアクリル酸アルキル
エステルを含むポリマー;ii)重合単位として(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを含むポリマー;ii
i)重合単位として1,3−ジエンを含むポリマー;i
v)重合単位として芳香族ビニルモノマーを含むポリマ
ー;v)重合単位としてアクリロニトリルを含むポリマ
ーから選択される少なくとも1種のポリマー添加剤を含
み、ポリマー添加剤が、添加剤系の5から70重量%の
量で存在する、ポリマーマトリックス樹脂に直接添加す
るための水性添加剤系。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】多くの成型品およびフィルムが、1または
それ以上の種々のポリマー樹脂から製造される。典型的
には、特定の物理的、化学的、および/または機械的特
性を有する最終用途製品の製造を可能にするためにこれ
らの樹脂を他の「添加剤」成分とブレンドしなければな
らない。したがって、例えば、ポリ(塩化ビニル)
(「PVC」)などの樹脂の耐衝撃性は、コア−シェル
ポリマーなどの化合物の添加により著しく向上させるこ
とができることは周知である:コアシェルポリマーとし
ては、アクリル系耐衝撃性改良剤(「AIM」)ならび
にメタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン(「MB
S」)改良剤などがあげられる。AIMはアクリル酸ア
ルキルエステルをベースとするコアを有し、MBS改良
剤は、主としてブタジエン−スチレンコポリマーまたは
ブタジエンホモポリマーからなるコアを有する。いずれ
のタイプの改良剤のシェルも一般にポリメチルメタクリ
レートホモポリマーまたはメタクリル酸メチル−スチレ
ンコポリマーからなる。同様に、PVCなどの樹脂を加
工してフィルムまたは最終成型品を形成する能力はポリ
マー(典型的にはメタクリル酸メチルベースの)加工助
剤(「PA」)などの化合物の添加により向上されるか
またはそれを可能にできることも公知である。
【0002】このような添加剤は、典型的には乳化重合
により製造し、次に乾燥して粉末形態にした後、ポリマ
ー樹脂基質/マトリックスとブレンドされる。したがっ
て、組成物を単離できることは新規添加剤組成物の選択
に関して認められていた条件であった。典型的には、こ
の条件は多段ポリマー組成物の使用により解決され、こ
れの外層シェルは比較的高いTgを有し(「硬質」であ
ると称する場合もある)、単離能力を提供し、一方、内
層(例えば、「ゴム状」コア)は機能の多くを提供す
る。伝統的な粉末形態添加剤系の代替物が提案されてき
たが、どれも特に実行可能であると証明されたものはな
く、多くはAIM、MBSまたはPA型添加剤以外の添
加剤に関する。
【0003】米国特許第3864432号は、エチレン
/酢酸ビニルコポリマーラテックスをPVC、PVC/
酢酸ビニル、およびポリエチレンなどのポリマー樹脂と
組み合わせてエラストマー処理熱可塑性プラスチックの
流動性粉末を得ることを記載している。この特許により
例示される唯一の「添加剤」系はエチレン/酢酸ビニル
エラストマーに関する。該特許によりPVCをエチレン
/酢酸ビニルラテックスと混合すると流動性粉末(該発
明の目的)が得られることがわかるが、該発明はラテッ
クスの使用により得られる耐衝撃性(もしあるならば)
について記載していない。
【0004】米国特許第3067162号は、樹脂マト
リックスの希水性分散液と可塑剤、例えばジエチルヘキ
シルフタレートなどの水性分散剤との組み合わせを開示
している。可塑剤を次にゆっくり樹脂粒子に吸収させ
る。樹脂/可塑剤顆粒を次に水性相から濾過により分離
し、常法により乾燥させる。この特許において記載され
るプロセスは遅く、最初に製造するかまたは入手した成
分を混合する以外に多くの追加的段階を必要とする。す
なわち、(1)成分(樹脂および可塑剤の両方)の水性
分散液を調製しなければならない;(2)相当量の水の
除去が必要である;(3)水を除去した後、生成物を別
に乾燥しなければならない。さらに、この特許は水性形
態のAIM、MBSまたはPA添加剤の使用を開示して
いない。
【0005】米国特許第3813259号は、樹脂コー
トされたエラストマー粒子を得るプロセスを開示し、こ
のプロセスにおいて希樹脂ラテックスがエラストマース
ラリー上で非常に特殊な温度範囲内でゆっくり凝固し、
樹脂はそれ自身と、またエラストマーと実際に溶融する
ことなく融合する。このプロセスは時間がかかり、非常
に希薄な樹脂のラテックス(すなわち、0.1〜8%固
体含量)を使用することが必要であり、したがって相当
量の水の除去を要する。さらに、凝固プロセスは、ラテ
ックスがエラストマー粒子上にコーティングされないで
別の相として凝固するのを防ぐために慎重にモニターさ
れなければならない。
【0006】改質剤ラテックスの存在下でのマトリック
ス樹脂モノマーのその現場重合(in−situ po
lymerization)は米国特許第427242
4号に記載されている。このような方法は多くの欠点が
ある。改質剤ラテックスの存在はマトリックスモノマー
の重合に悪影響をおよぼし、粗い粒子をもたらし、重合
反応器の壁面上にポリマースケールが沈着する。さら
に、反応混合物から最終的に除去される水は種々の量の
系に導入されなかった改質剤ラテックスを含む可能性が
あり、環境問題を引き起こしうる。さらに、このような
方法は種々の配合(最終用途に応じて)でマトリックス
樹脂を種々の量の添加剤とブレンドするマトリックス樹
脂配合者に十分な程度の適応性を提供しない。
【0007】マトリックス樹脂とのブレンドにおいて用
いる種々の加工滑剤、安定剤およびフィラーの「人工
的」乳化は、米国特許第4040997号および米国特
許第5334644号などの参考文献に記載されてい
る。これらの参考文献において記載されている添加剤は
一般的に乳化技術から製造されず、したがって、市販の
形態(典型的には固体)で得、これらが乳化される特定
の条件に付さなければならない。これらの参考文献は、
普通にエマルジョン形態で製造され、したがってエマル
ジョン形態で使用するために追加的プロセスを必要とし
ないAIM、MBSまたはPA組成物の使用を扱わな
い。
【0008】米国特許第4880877号は、これによ
りグラフトゴムポリマーのラテックスを熱可塑性樹脂と
ブレンドできるようなプロセスを開示している。該プロ
セスは手間がかかり、グラフトゴムポリマーを有機溶媒
と混合し;続いて水性相を混合物から除去し;次にマト
リックス樹脂を混合物の有機相に添加し;続いて有機溶
媒(および残存する水)を除去し;続いてさらに加工す
ることが必要である。開示されたプロセスは面倒であ
り、有機溶媒を使用し、これは環境、健康および安全性
の問題をもたらす可能性がある。
【0009】欧州特許第EP735078A1号は、エ
ラストマーポリマーのエマルジョンを熱可塑性樹脂とと
もにスクリュー式射出成形機中に加えることにより耐衝
撃性改良熱可塑性プラスチックを製造する方法を開示し
ている。しかしながら、エマルジョン形態のエラストマ
ーポリマーをマトリックス樹脂と直接組み合わせるので
はなく、欧州特許第EP735078号はエラストマー
エマルジョンをまず面倒な機械的脱水プロセスに付し、
その後マトリックス樹脂と混合しなければならないこと
を記載している。したがって、エラストマーエマルジョ
ンを実際にマトリックス樹脂と混合するときまでに、ほ
とんどの水が除去され、基本的には粉末形態で存在す
る。
【0010】したがって、本発明の目的は、水性形態の
AIM、MBSおよびPA添加剤の便利な使用を提供す
ることである。本発明のさらなる目的は、別な方法では
粉末形態で入手不可能な新規添加剤組成物を提供するこ
とである。本発明のさらなる目的は、最終用途のブレン
ドの配合で多大な適応性をマトリックス−樹脂配合者に
提供することである。本発明のさらなる目的は、AI
M、MBS、およびPA組成物の製造のコストを下げ、
マトリックス樹脂と添加剤の配合のコストを下げること
である。
【0011】本発明は、水性添加剤系(aqueous
additive system)の使用により粉末
形態の添加剤の伝統的使用に対する有用な代替物を提供
する。水性添加剤系の使用はいくつかの利点を提供す
る。このような添加剤製品の製造における単離段階を除
くことにより、添加剤をより短い時間で、より低いコス
トで製造することができる。さらに、水性添加剤系の使
用により、ポリマーデザイナーはエマルジョンから乾燥
粉末を単離する必要がなくなるので新規な向上された改
良剤組成物のデザインが可能になる。加えて、水性添加
剤系の使用は粉末形態の添加剤の取り扱いに伴う粉塵お
よび圧密の問題を取り除く。最後に、水性添加剤系の使
用は添加剤と樹脂を混合するための柔軟性を提供する:
すなわち、添加剤はまだ湿ったウェットケーク形態の樹
脂と混合され、乾燥されることができ;他の配合成分と
ブレンドされるか;または配合段階中に押出機または混
練機中にポンプで供給されることができる。この柔軟性
は、さらに低コストのプロセスおよび/または改良され
た混合の均質性を提供できる。
【0012】本発明は、 i)重合単位としてアクリル酸アルキルエステルを含む
ポリマー; ii)重合単位として(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルを含むポリマー; iii)重合単位として1,3−ジエンを含むポリマ
ー; iv)重合単位として芳香族ビニルモノマーを含むポリ
マー; v)重合単位としてアクリロニトリルを含むポリマー から選択される少なくとも1種のポリマー添加剤を含
み、ポリマー添加剤が添加剤系の5から70重量%の量
で存在するポリマーマトリックス樹脂に直接添加するた
めの水性添加剤系を提供する。
【0013】本発明はさらに A)i)重合単位としてアクリル酸アルキルエステルを
含むポリマー; ii)重合単位として(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルを含むポリマー; iii)重合単位として1,3−ジエンを含むポリマ
ー; iv)重合単位として芳香族ビニルモノマーを含むポリ
マー; v)重合単位としてアクリロニトリルを含むポリマー から選択される少なくとも1種のポリマー添加剤を含
み、ポリマー添加剤が添加剤系の5から70重量%の量
で存在する水性添加剤系とポリマーマトリックス樹脂を
接触させることにより添加剤−マトリックス混合物を形
成し; B)前記添加剤−マトリックス混合物を乾燥することを
含む添加剤をポリマーマトリックス樹脂とブレンドする
方法を提供する。
【0014】本発明の水性相添加剤系を使用する主な利
点は、水を除去し、粉末を形成するための高価なエネル
ギー集約単離法(例えば、噴霧乾燥または凝固/濾過/
脱水/乾燥)を避けることができることである。AI
M、MBSおよびPA添加剤は典型的にはわずか0.1
〜15部(100部のPBV固体量に基づく固体含量)
で樹脂マトリックス配合物中で用いられ、これらの添加
剤はほぼ同量の水を含む水性エマルジョンとして製造さ
れるので、本発明者らはミキサー、混練機、および/ま
たは押出機の摩擦熱を用いて存在する少量の水を当業界
で公知の技術により示唆されるよりもより効率的に除去
できることを見いだした。当業者に必要に応じて容認さ
れている面倒で高価な単離法は、混合および乾燥を組み
あわせて一段階にすることができるので、実際には必要
ない。
【0015】特定された範囲は特記しないかぎり両端の
値を含むものと解釈する。
【0016】本発明は、現在粉末形態でのみ使用される
多くの公知の添加剤組成物に対応する水性添加剤系の使
用を提供する。本発明では、これらの添加剤は、高速ミ
キサー、ブレンダー、混練機、押出機および/または流
動乾燥床(fluidized drying be
d)などの標準的装置を用いて水性形態においてマトリ
ックス樹脂とブレンドされる。典型的にはブレンドされ
た配合物中に添加される他の成分(例えば、滑剤、熱安
定剤、ワックス、顔料およびフィラー)もまたこの同じ
混合装置中に、水性形態、液体形態、または粉末形態の
いずれかで添加される。本発明の水性添加剤系をマトリ
ックス樹脂とブレンドする場合、添加剤系に含まれる水
を、ブレンドを目的温度まで加熱するプロセスの一部と
して蒸発させる。好ましくは、混合装置はブレンド操作
中に発生する水蒸気を除くための手段(減圧またはベン
ト)を備えている。
【0017】ポリマーマトリックスおよびポリマーベー
スの添加剤はいずれも通常は反応容器中で製造される。
添加剤を実際マトリックスと反応容器中で化学的に「グ
ラフト」することができる。米国特許第4163838
号に記載されているように、PVC−アクリルアロイは
エマルジョンをPVC懸濁液にグラフトすることにより
得ることができる。しかしながら、この方法は、化学的
グラフトにより可能となるよりも多くの、また場合によ
ってはより少ない添加剤をその中に添加して配合物を製
造しようとすることが多い配合者を規制する。本発明
は、ポリマーマトリックスとポリマーベースの添加剤を
組み合わせて所望の添加剤配合を達成するための多くの
方法を提供することによりこの欠点を克服する。本発明
はポリマーデザインおよび混合/配合法のいずれについ
ても製造者、フォーミュレーターおよびコンパウンダー
に多大な汎用性を提供する。
【0018】本発明者らはポリマーベースの添加剤を種
々の異なる形態で異なるタイプの装置中で、これもまた
異なる形態のポリマーマトリックスに添加できることを
見いだした。すなわち、添加剤を「バリューチェイン
(value chain)」中に種々の「エントリー
ポイント」で設置することができる。例えば、マトリッ
クス自体が部分的に乾燥しただけのスラリーまたはウェ
ットケークである時に添加剤をポリマーマトリックスに
添加できる。添加剤を添加して、次にポリマー−添加剤
混合物を所望の比で混合し、Aeromaticなどの
会社により製造された流動床乾燥機などの装置;または
Niroなどの会社により製造された噴霧乾燥機;また
は類似の装置を用いて乾燥できる。添加剤それ自身は、
水性エマルジョン形態、凝固スラリー形態、または部分
的に乾燥したウェットケークであってもよい。PVCは
普通水性エマルジョンまたは懸濁重合プロセスで製造さ
れるが、PVCエマルジョンが凝固した後またはPVC
懸濁液を遠心分離した後のどちらもまだ「湿った」状態
であるので、この手順をPVCに関して行うのは特に有
利である。驚いたことには、本発明者らは、添加剤およ
びポリマーマトリックスをこの方法で混合すると、PV
Cと添加剤のいずれもが粉末形態の対応する混合物より
もいくつかの重要な利点が得られることを見いだした:
1)初期水分量が40%を越える場合であっても、残存
する水分を安全かつ有効に除去して0.2%未満にでき
る;2)熱安定性はPVC粉末および粉末形態の添加剤
の混合物のそれに匹敵する;3)不完全な重合プロセス
から残存するモノマー量がこのプロセス中に除去され、
したがって、得られた混合物中に予想されるよりも低
い;4)粉末特性(漏斗流れ(funnel flo
w)、粒度、および嵩密度)および取り扱いの容易さは
粉末混合物よりも改良されている;5)混合物のメルト
フローは粉末混合物よりも高く、加工が容易になる。
【0019】ポリマー添加剤−AIMおよびMBS耐衝
撃性改良剤またはPA−はHenschel Inc.
およびGonther Papenmeier Gmb
H& Co.KG.などの会社により製造された特殊目
的用高速ブレンダー中でマトリックスに添加できる。こ
れらのブレンダーは高速で運転され、その結果ブレンダ
ーの内容物の摩擦発熱がおこり、約100℃の温度が生
じ、ここで水分は単純な蒸発により除去できる。ポリマ
ーマトリックスを含む典型的な配合物中には多くの追加
成分を添加しなければならず、例えば熱安定剤、滑剤、
可塑剤、顔料およびフィラーが一般にPVC配合物に添
加されるので、ブレンダー添加は、非常に便利な「エン
トリーポイント」である。典型的な配合物ブレンドシー
ケンスの例を以下に示す。さらに、本発明者らは、添加
剤をブレンダーに水性形態で、エマルジョン、ウェット
ケークまたはスラリーのいずれかとして添加でき、同等
な性質かまたは場合によっては優れた性質がこのブレン
ドにより得ることができることを見いだした。例えば、
エマルジョン形態における添加剤のベント付ブレンダー
への添加はその後に押し出されたシートに対して改良さ
れたGardner耐衝撃性、押出プロセス中における
より速い溶融流れ、および改良された粉末特性を提供す
ることができる。ポリマー添加剤がエマルジョン形態で
ある場合、本発明者らは一般的に添加剤をブレンドシー
ケンス中により低い温度で添加することが、水分を最も
速く、効率的に除去するためには最良であることを見い
だした。一方、エマルジョンを高温(82℃)または低
温(23℃)のいずれで添加するかによらず、本発明者
らは同等の耐衝撃性結果および熱安定性を得た。
【0020】水性形態のポリマーベースの添加剤のブレ
ンダーまたは流動床乾燥機への添加に加えて、ポリマー
添加剤を押出機または混練機などの配合装置中へポンプ
輸送することができる。Cincinnati Mil
acronまたはWerner−Pfleiderer
などの会社により製造された押出機またはBussなど
の会社により製造された混練機は、ポリマーおよび他の
成分をペレットまたは配合された粉末に変換するか、ま
たは場合によっては直接フィルムおよび成型品に変換す
るために非常に一般的に用いられる装置である。当業者
らは、製品の規格により要求されるまさにその所望の加
工温度、剪断履歴および混合を提供するために押出機ま
たは混練機において用いられるスクリューおよび圧力シ
ールを設計することができる。この「エントリーポイン
ト」において、ポリマーマトリックス(それ自身かまた
は部分的もしくは完全に配合されたもののいずれか)を
押出機または混練機の一端に添加することができ、高温
および剪断により部分的に溶融する。適切な位置で、エ
マルジョンまたはウェットケーク形態のいずれかの水性
添加剤を第二の「ゾーン」へ「ポンプ輸送」し、部分的
または完全溶融ポリマーマトリックスとよく混合する。
本発明者らは、低剪断ダイヤフラムポンプ、例えばHy
droflo(Plumsteadville、P
A)、Milton RoyまたはAmerican
Lewaなどにより製造されたものを有効なポンプ輸送
のために用いることができることを見いだした。別法と
して、プログレッシブキャビティーポンプ(progr
essive cavity pump)、たとえば、
Moyno Inc.などにより製造されたものも、混
練機および押出機中へエマルジョンをポンプ輸送する目
的に適切である。水性形態の添加剤を溶融または粉末形
態のポリマーマトリックスと混合すると、水分を第三の
押出「ゾーン」中で、好ましくは減圧下で除去すること
ができる。本発明者らは、高含量の水分をこの方法で有
効に除去でき、耐衝撃性はブレンダー中に粉末形態で添
加された添加剤と組み合わせたPVCのそれと同等であ
ることを見いだした。
【0021】このような装置を用いて配合されたマトリ
ックス−添加剤混合物を次にペレットに再成型するか、
またはシートまたは成型品に成型することができる。別
法として、配合されたペレットまたは粉末は、さらなる
加工段階(例えば第二の押出機)中で再加工して、最終
用途で使用される非常に有用なシート、フィルムまたは
成型プラスチック物品に成型できる。
【0022】これらの3つの「エントリーポイント」−
ブレンダー、ドライヤーおよび押出機/混練機−は種々
の組み合わせで一緒に用いることもできる。例えば、あ
る配合成分を大規模ブレンダーに添加して、1またはそ
れ以上の成分を含有していない大マスターバッチを得る
ことができる。次に、1またはそれ以上の水性ベースの
添加剤を粉末のこのマスターバッチ混合物へ、または別
のより小さな高速ブレンダー、または混練機または押出
機へ小「カップ」で添加できる。別法として、それぞれ
が水性形態である1またはそれ以上の添加剤−たとえば
アクリル系耐衝撃性改良剤、加工助剤、乳化熱安定剤
「パッケージ」および保存料として殺生物剤−をすべて
水性エマルジョン中で組み合わせることができ、次にエ
マルジョン混合物として、例えばブレンダーまたは押出
機へ添加することができる。
【0023】これらの混合物および配合押出物の多くに
おいて、本発明者らは、より一般的な粉末ベースの手順
を用いて配合した混合物と比較して、これらの特性は完
全に同等であるかまたは場合によっては優れているかの
いずれかであることを見いだした。
【0024】添加剤が普通にエマルジョン形態に製造さ
れない場合でも、例えば、米国特許第3642676号
に記載されているように、これを適当な溶媒中に溶解さ
せ、乳化剤および水を添加し、次に溶媒を除去すること
により「人工的に乳化させる」ことができる。エマルジ
ョン形態にすると、添加剤は前記のいずれの「エントリ
ーポイント」でも添加できる。
【0025】最後に、水性形態の添加剤は新規添加剤に
ついて新規ポリマーデザインのための新しい機会を提供
する。粉末に単離する必要がないので、配合者およびポ
リマーデザイナーは非常により大きな融通性を有する。
耐衝撃性を改良し、加工性を改良し、コストをさげるよ
うになど、新規タイプのポリマー添加剤を、煩わしい添
加剤の粉末としての単離を必要とせずにデザインし、合
成することができる。これらの添加剤の一部を粉末に単
離することは非実際的であるかまた不可能である。すな
わち、このようなポリマーから形成される粉末は健康ま
たは環境に害となるほど微粉末であるか、あるいは非常
に「粘着性」で、圧縮されてブリックを形成するかのい
ずれかで、さらなる加工をするために塊を壊すための手
作業を要する。
【0026】実施例において説明するように、本発明は
公知のデザインよりも低いPVC中への配合量でより良
好な潤滑および加工性を有する潤滑性PAのデザインを
可能にする。加えて、本発明は著しく高いノッチ付アイ
ゾット耐衝撃性をもたらすような新規高アクリル酸アル
キルエステル含量AIMのデザインを可能にする。最後
に、MBS改良剤は粉末への単離を必要とする特定の熱
安定性パッケージを必要としないでデザインできる。
【0027】本発明を用いて、ポリ(塩化ビニル)
(「PVC」)配合物を以下の手順でブレンドすること
ができる:(a)100部のPVC粉末化樹脂をHen
schel高速ミキサー(約1000rpmの速度で運
転)に23℃で添加し;(b)2〜30部のアクリル系
耐衝撃性改良剤の水性エマルジョンを25℃で添加し;
(c)0.9部の熱安定剤(例えば、「ADVASTA
B」TM−281SP、Morton Special
ty Chemicalsから入手可能)を52℃で添
加し;(d)1.3部のステアリン酸カルシウム安定剤
(例えば、Witcoから入手したステアリン酸カルシ
ウムまたはBarlocher Inc.から入手した
「CEASIT」I)を66℃で添加し;0.5部の
「HOSTALUB」XL165(Clariantか
ら入手可能)などのポリエチレンワックス滑剤および/
または0.5部のAC629A(Allied−Sig
nalから入手可能な酸化LDPEワックス)を66℃
で添加し;(f)1〜2部のアクリル系加工助剤の水性
エマルジョン、および1〜2部のアクリル系潤滑加工助
剤の水性エマルジョンを77℃で添加し;(g)1.0
部のTiO不透明剤、紫外線遮断剤(SCM Che
micals−Americasから入手可能な「ZO
PAQUE」RCL4など)を82℃で添加し;(h)
10.0部のCaCOなどのフィラーを88℃で添加
する。すべての成分をミキサーに添加した後、摩擦によ
り混合物は加熱され続けて100℃になり、これにより
水(PVC100部に基づいてわずか約1〜18部)が
蒸発する。水蒸気を適当なベントまたは減圧装置および
/またはフィルター(水が気化した時に水を通すが、残
りの成分がミキサーからでていくのを防ぐ)を用いて除
去する。蒸発により水分量が0.004部の水より低い
量に減少した後、摩擦によりブレンドは約105℃まで
加熱され続け、その後、混合物は冷却容器に輸送され
る。さらなる加工を行って、特定の最終用途プラスチッ
ク成型品を形成する。
【0028】前記配合例は単なる一例である。当業者に
は他の多くの同様な成分およびブレンド法がPVC配合
物において用いられ、前記と異なる量で用いられること
が多いことは周知である。他の典型的なPVC配合物は
Impact Modifiers for PVC:
the History and Practice、
John T.Lutz、Jr.およびDavid
L.Dunkelberger(New York:W
iley、1992)などの文献に見られる。正確な配
合はマトリックス用途の最終用途に依存する。
【0029】本発明の添加剤組成物の合成は一般に当業
界で周知であり、典型的に乳化重合により達成される。
アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの乳化
重合について周知の種々の乳化剤を用いることができ
る。有用な乳化剤としては、一般的なせっけん、硫酸ま
たはスルホン酸のアルキル、アリール、アルアルキル、
またはアルカリールの塩、アルキルポリ(アルコキシア
ルキル)エーテル、アルキルポリ(アルコキシアルキ
ル)硫酸塩または長鎖脂肪酸のアルキル塩、アルキルベ
ンゼンスルホネート、C〜C18アルキルフェノキシ
−ポリエチレンスルホネート、ジフェニルエーテルジス
ルホネート、ラウリル硫酸ナトリウム、長鎖アミンの
塩、長鎖カルボン酸およびスルホン酸の塩などがあげら
れる。
【0030】重合メディアは好ましくは有効量の、通常
ほぼ室温から約100℃までの温度範囲で行われるフリ
ーラジカル重合において用いられるフリーラジカル開始
剤を含有する。これらとしては、熱活性化開始剤、たと
えば過硫酸塩、過酸化物またはペルオキシエステルがあ
げられる。これらはさらに少なくとも1種の酸化体およ
び1種の還元体を含む「レドックス」開始剤を含む。酸
化体の例としては、ヒドロペルオキシド(例えば、クメ
ンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロ
ペルオキシドまたはt−ブチルヒドロペルオキシド)、
過硫酸塩(例えば、過硫酸ナトリウム)、過酸化物(例
えば、過酸化水素)などがあげられる。還元体の例とし
ては、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、亜
硫酸ナトリウム、亜ニチオン酸ナトリウム、ピロ亜硫酸
ナトリウム、イソアスコルビン酸、ヒドラジン、ヒドロ
キシルアミンなどが挙げられる。このような「レドック
ス」反応は金属塩(例えば硫酸第一鉄七水和物、鉄(I
II)モノナトリウムエチレンジアミン四酢酸二水和物
など)により促進される。
【0031】加えて、乳化重合合成について必用とされ
るpHを調節するためにpH緩衝液を用いることができ
る。pHを調節するために用いられる酸は多くの有機ま
たは無機酸であり、好ましくは水溶性であり、たとえば
塩酸、硫酸、燐酸、酢酸、メタンスルホン酸または酒石
酸である。炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムおよび
水酸化ナトリウムなどの塩基も必要に応じてpHを上昇
させるために用いることができる。
【0032】連鎖調節剤、たとえばn−ドデシルメルカ
プタン、t−ドデシルメルカプタン、メルカプタンプロ
ピオン酸メチルおよびメルカプトプロピオン酸などの一
般的に分子量を調節するために乳化重合に用いられるも
のを、好ましくは本発明の水性添加剤系の合成に用い
る。
【0033】重合アジュバントもさらにポリマー添加剤
の重合反応中またはその後に添加することができる。こ
れらとしては、1またはそれ以上の以下のものがあげら
れる:「SURFONYL」104E(Air Pro
ducts & Chemicals,Inc.から入
手可能)などの消泡剤;「SAG」SiliconAn
tifoam 47(Union Carbide C
orp.から入手可能)などのレベリング剤;たとえば
「MAROXOL」20(Martin Mariet
ta Corp.から入手可能)および「IRGANO
X」1010(Ciba−Geigyにより供給)など
の重合を抑制または調節するための酸化防止剤;「FL
EXOL」(Union Carbideにより供給)
などの可塑剤;乳化安定剤および保護コロイド、たとえ
ばポリアクリル酸ポリマー、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、およびポリビニルアルコール。
最後に、本発明の水性添加剤系はまた、任意に添加剤系
のより長い貯蔵を可能にするために殺生物剤などを含有
しうる。「KATHON」LX(Rohm and H
aasにより供給)および「PROXEL」CRL(I
CI Americasにより供給)などのこのような
保存料は保存に際し水性系中の細菌の増殖を防止/調節
するためにモノマー混合物の重量の約5から約250p
pmで一般に用いられる。
【0034】現在入手可能な粉末形態添加剤に対応する
水性添加剤系を提供することに加えて、本発明はさらに
現在入手可能な粉末形態組成物よりも著しく高いゴム分
を含む新規添加剤組成物を提供する。このような組成物
により、単離形態のみで入手可能な組成物と比べた場合
に耐衝撃性/加工性が向上される。添加剤組成物を単離
できるようにするために改良(例えば、高Tgまたは機
能性組成物を取り巻く「硬質」シェルの使用)する必要
がないので、このタイプの改良された組成物を得ること
ができる。
【0035】最後に、本発明の水性添加剤系は、任意に
マトリックス樹脂ブレンドにおいて通常用いられる他の
成分を含みうる。これらとしては、可塑剤(例えば、フ
タル酸ジオクチルなど)、紫外線安定剤、滑剤、ワック
ス、顔料、トナー、レオロジー改良剤、難燃剤、熱安定
剤、オゾン亀裂防止剤、フィラー、離型剤、および中空
球などがあげられる。これらをエマルジョン、液体また
は粉末形態で添加することができる。
【0036】AIM耐衝撃性改良添加剤組成物は当業界
で周知であり、米国特許第5612413号(この明細
書は本発明の一部として参照される)などの特許に記載
されている。このような添加剤組成物は一般に乳化重合
により合成される。このような添加剤は米国特許第32
51904号(この明細書は本発明の一部として参照さ
れる)などの先行技術に記載されているようにアクリル
酸アルキルエステル−(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルコポリマーの形態をとりうるが、組成物は50から
99重量%の「ゴム状」コア(耐衝撃特性を付与する)
および噴霧乾燥または凝固による所望の単離を助けるた
めに高Tgを有する「硬質」シェルを含む多段コポリマ
ーの形態をとるのが好ましい。AIM組成物のゴム状コ
アは、重合単位として、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチルおよび/またはアクリル酸高級(C12まで)ア
ルキルエステルを含む。これらの組成物のゴム状コアは
任意に少なくとも2つの非共役共重合性二重結合を含む
モノマー由来の単位、例えば1,3−ブチレングリコー
ルジアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
アリルアクリレート、アリルメタクリレート、ジビニル
ベンゼン、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、ジアリルマレエートなどに由来する単位を含有す
る。加えて、これらの組成物のゴム状コアはさらにアク
リル酸アルキルエステルと共重合する他のモノマー、た
とえば(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、酢酸ビニルなどのビニルエス
テル、アクリル酸、(メタ)アクリル酸、アクリルアミ
ド、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、クロロ−エチルアクリレート、アクリル酸アル
キルチオアルキルエステル、アクリル酸アルコキシアル
キルエステル、共役ジオレフィン、たとえばイソプレ
ン、1,3−ブタジエン;ビニル芳香族モノマーなどを
含むことができる。
【0037】AIM組成物の硬質シェルは通常少くなく
とも50重量%のC〜Cメタクリル酸エステル、好
ましくはメタクリル酸メチルを含み、ゴム状段にグラフ
トされる。AIM組成物のシェルは任意に他の共重合性
モノマー、例えばアクリル酸アルキルエステル、スチレ
ン、置換スチレン、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、酢酸ビニルなどのビニルエステル、ビニルエーテ
ル、ビニルアミド、ビニルケトン、オレフィンなどを含
むことができる。加えて、AIM組成物のシェルはさら
にシェル中に反応性官能基を有するモノマーを含有する
ことができる。これらとしては、例えば、メタクリル
酸、アクリル酸、イタコン酸、メタクリル酸グリシジ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ジビニル
ベンゼン、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシルエチルなどがあげられる。
【0038】ゴム状コアは所望の粒度の調節のためにあ
らかじめ形成されたポリマー分散液(「種」ラテック
ス)の存在下で重合することができる。「種」ラテック
スは小粒度、たとえば100nm未満であることが多
く、ゴム状コアの組成と類似した組成であることが多
い。
【0039】前記AIM添加剤組成物は、風雨にさらさ
れる屋外での使用のためのPVCなどのマトリックス樹
脂に耐衝撃性を付与するために有用である。このような
使用の例としては、パイプ、側溝、サイディング、フェ
ンス、窓枠などに用いられる耐衝撃性改良PVCがあげ
られる。前記AIM添加剤組成物はさらに、芳香族ポリ
エステル、ポリカーボネート、スチレン−アクリロニト
リルコポリマー、メタクリル酸メチルコポリマー、ポリ
アミド、エポキシ樹脂、ポリアセタール、エポキシ樹
脂、およびフェノールホルムアミド熱硬化性樹脂などの
エンジニアリングレジンについての耐衝撃性改良剤とし
ても有用であることが記載されている。AIM添加剤組
成物は0.1から30重量%の間の添加量でポリマーマ
トリックスとブレンドした場合に有用である。
【0040】本発明の水性形態の添加剤として有用なA
IM組成物を以下の実施例1に記載する。実施例に示す
ように、本発明の水性AIM添加剤系はマトリックス樹
脂とブレンドすると許容される耐衝撃性を付与する。さ
らに、本発明の水性添加剤系は単離された(すなわち粉
末)形態では入手できない高ゴム含量組成を可能とす
る。これらの高ゴム組成は従来入手可能なAIM組成物
よりも向上した性能をもたらす。米国特許第56124
13号などは、95%までのゴム状コアを含む組成物を
記載しているが、実際には、約70%を越えるゴム状コ
アを含有する組成物は商業的スケールの操作では製造上
の困難なしに容易に単離できない。このような組成物は
多量の鉱物またはポリマーベースの「流動化助剤」を添
加することにより単離できるが、これらは性能を損なう
ことが多い。したがって、結果としては、高ゴム含有コ
ア−シェルポリマーは産業において使用または利用でき
ない。
【0041】ブタジエンベースの添加剤組成物は当業界
で周知であり、米国特許第5534594号(この明細
書は本発明の一部として参照される)などの特許に記載
されている。このような添加剤は所望の耐衝撃性を、ス
チレン−アクリロニトリルコポリマー、メタクリル酸メ
チルコポリマー、PVC、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリアセタール、ポリアミド、エポキシ樹脂、フ
ェノール−ホルムアルデヒド熱硬化性樹脂などのマトリ
ックス樹脂に付与することが知られている。これらの添
加剤は典型的には乳化重合により合成され、ブタジエン
のホモポリマーまたはブタジエンとスチレンのコポリマ
ーベースのゴム状相を含む。好ましい組成物は、ゴム段
にグラフトしたポリ(メタクリル酸メチル)および/ま
たはスチレンなどのホモポリマーまたはコポリマーベー
スの少なくとも1つのさらなる層またはシェルを含み、
これは「MBS」(メタクリル酸メチル−ブタジエン−
スチレン)コア−シェルポリマーとして公知である。ア
クリロニトリルおよびブタジエンの多少類似したコポリ
マーは、NBR耐衝撃性改良剤として知られ、アクリロ
ニトリル、ブタジエンおよびスチレンを含む多少類似し
たターポリマーはABS耐衝撃性改良剤として公知であ
る。特記しないかぎり、用語「MBS」の使用はNBR
およびABS組成物をも包含することが意図される。
【0042】MBS組成物のゴム状コアは、ブタジエン
のホモポリマーまたはブタジエンと他のコモノマーとの
コポリマーであってもよい。しばしば、モノマーに通常
少なくとも2つの反応性炭素−炭素二重結合、すなわ
ち、ブタジエンまたは存在しうる任意のモノビニルまた
はモノビニリデンモノマーと共重合するように十分活性
化されているかまたは立体的に利用可能な結合を有する
ものが加えられる。このようなモノマーの例は、ジビニ
ルベンゼン、ブチレングリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、メタクリル酸
アリルエステル、およびマレイン酸ジアリルエステルで
ある。ブタジエンコアはさらに他のブタジエンと共重合
しうるモノマー、たとえば:他の共役ジオレフィン、例
えばイソプレン;アクリル酸またはメタクリル酸アルキ
ルエステル、たとえばアクリル酸ブチル、メタクリル酸
メチル 、またはアクリル酸エチル;ビニル芳香族モノ
マー、例えばスチレン、アルファ−メチルスチレン、お
よびクロロスチレン;アクリロニトリル;メタクリロニ
トリル;などを含むことができる。これらのモノマーは
さらにMBS組成物の他のいずれかの段に存在すること
もできる。
【0043】ゴム状コアは所望の粒度の調節のために予
備成形されたポリマー分散液(「種」ラテックス)の存
在下で重合することができる。「種」ラテックスは10
0nm未満の小粒度であることが多く、ゴム状コアと類
似の組成であることが多い。AIMと同様、MBS改良
剤は、通常、前記の種々の乳化剤、フリーラジカル開始
剤、酸化体、還元剤、促進剤、連鎖調節剤、pH緩衝剤
およびアジュバントを用いる。
【0044】あるMBS添加剤組成物は、ブレンドされ
るマトリックス樹脂の所望の光学特性を維持しながら耐
衝撃性を提供することが知られている。このような組成
物の例は、英国特許第1230185号および米国特許
第5321056号(この明細書は本発明の一部として
参照される)に記載されている。このような用途のため
には、改良剤のコア段のモノマー組成は、屈折率(R
I)をブレンドされる樹脂のそれに適合するように、好
ましくはスチレンで調節する。このような組成物のRI
を調節するプロセスは周知であり、英国特許第1159
689号(この明細書は本発明の一部として参照され
る)などの文献に記載されている。
【0045】本発明の水性形態の添加剤として有用なM
BS組成物は以下の実施例3および6において提供され
る組成物により例証される。実施例において示すよう
に、本発明の水性ブタジエンベースの添加剤系は優れた
耐衝撃性を付与する。加えて、本発明の範囲内の添加剤
系はマトリックス樹脂とブレンドされた場合に優れた光
学特性を付与する。
【0046】加工助剤(「PA」)添加剤組成物は米国
特許第3833686号および米国特許第385938
9号(この明細書は本発明の一部として参照される)に
記載されている。このような添加剤は加熱および剪断条
件下で所望の最終目的物に成型される溶融プラスチック
へのマトリックス樹脂粒子の加工を助ける。PA添加剤
は融解を加速し、高溶融強度を付与するかまたは溶融体
の加工中に必要とされる潤滑を提供する。さらに、特定
の潤滑PA組成物は、流動化(fluxing)およ
び、熱い金属表面から剥離を助け、さらに射出成形など
の加工操作に重要なマトリックス樹脂ブレンドの溶融粘
度の増加を比較的小さなものとすることに寄与する。
【0047】PA添加剤組成物は加工において必要とさ
れる機能に応じて相当変化する。現在入手可能な組成物
の一部(典型的には、いわゆる潤滑加工助剤)は比較的
「柔軟」なコア(例えば、60℃またはそれより低いT
gを有する)および外部の比較的「硬質」のシェル(例
えば、第一ステージの非存在下で重合した場合に25℃
またはそれより高いTgを有する)を含むマルチステー
ジポリマーの形態をとる。他の加工助剤は、主にメタク
リル酸メチルあるいはスチレンおよびアクリロニトリル
を含むシングルステージポリマーまたはコポリマーであ
る。他の加工助剤は「硬質コア」および「柔軟外部層」
を有する。さらに他のものは、加工を向上させ、粉末へ
の単離を容易にするのに必要なより複雑な組成またはモ
ルホロジー、交互の硬質および軟質の段を示す。PA組
成物の柔軟コアは、好ましくは一成分としてC〜C
18アクリル酸アルキルエステルモノマー由来の単位を
有するコポリマーであることが多く、任意に少なくとも
1種の異なる共重合性モノマー由来の単位、通常C
18メタクリル酸アルキルエステルモノマーを含有す
る。PA組成物の柔軟コアにおいて用いるのに適したア
クリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸エチルおよびアクリル酸2−エチルヘキ
シルが挙げられる。アクリル酸エチルおよびアクリル酸
ブチルが好ましい。クリアグレート(clear−gr
ade)の配合物における加工助剤に関する屈折率を調
節するためにスチレンまたは他のコモノマーを用いても
よい(MBS改良剤に関する前記論考を参照)。任意の
PA組成物の柔軟コアにおける使用に適した任意の共重
合性モノマーとしては、 (メタ)アクリル酸 C〜C
18アルキルエステル、アクリロニトリル、(メタ)ア
クリロニトリル、アクリル酸、(メタ)アクリル酸、置
換スチレン、および酢酸ビニルなどのビニルエステルが
あげられる。
【0048】PA組成物の外部シェルの形成に有用なモ
ノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、メタクリ
ル酸ブチルなどの他のメタクリル酸アルキルエステル、
アクリル酸アルキルエステル、スチレン、アクリロニト
リル、および酢酸ビニルなどのビニルエステル、ビニル
エーテル、ビニルアミド、ビニルケトン、オレフィンな
どがあげられる。
【0049】PA組成物の柔軟ステージおよび硬質ステ
ージは好ましくは非架橋であり、ステージは任意に比較
的少量の多官能価架橋モノマー、例えばアルキレングリ
コールジアクリレート、アルキレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ジビニルアジペ
ート、および/またはジアリルマレエートフタレートな
どを含んでもよい。加えて、用途により必要ならば加工
助剤の分子量を変更するためにn−ドデシルメルカプタ
ンおよびt−ドデシルメルカプタンなどの連鎖移動剤が
通常用いられる。
【0050】加工助剤に関する最終硬質ステージは二つ
の機能を果たす:すなわちこれらのポリマーの単離を容
易にすることを助け、この最終硬質ステージにおいて好
ましく用いられるメタクリル酸アルキルエステルコポリ
マーはまた、ポリ塩化ビニルなどのポリマーとの相溶性
を提供することが知られている。潤滑加工助剤などのあ
る加工助剤についての硬質シェルは、いくぶん単離能力
を提供するために用いられるので、本発明のPA添加剤
組成物は単離目的のための硬質外部シェルの存在を必ず
しも必要としない。実際、このようなシェルを含まない
組成物がシェルを含む組成物よりも優れた加工性をマト
リックス樹脂に付与しうる。
【0051】AIMおよびMBS改良剤などの加工助剤
添加剤は、通常前記の乳化剤、フリーラジカル開始剤、
酸化体、還元体、促進剤、連鎖調節剤、pH緩衝剤およ
びアジュバントを用いる。
【0052】本発明において有用なPA組成物を実施例
4、5および7に記載する。実施例において示すよう
に、これらの組成物はマトリックス樹脂に加工性を付与
する。加えて、本発明は硬質シェルを省略したPA組成
物のデザインを可能にする。このような組成物は、著し
く低い配合量で等価な加工性を付与する。
【0053】実施例 以下の非制限的実施例は本発明の2、3の態様を説明す
るだけであり、その特性の一部を先行技術の特性と比較
する。本発明において記載するすべてのポリマー合成手
順において、成分は添加するモノマー100部に基づ
く。実施例において用いる略号は以下のように定義す
る: BA=アクリル酸ブチル EA=アクリル酸エチル BD=1,3ブタジエン MMA=(メタ)アクリル酸メチル n−DDM=n−ドデシルメルカプタン t−DDM=t−ドデシルメルカプタン SLS=ラウリル硫酸ナトリウム SFS=ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム Sty=スチレン DVB=ジビニルベンゼン CHP=クメンヒドロペルオキシド NaPS=過硫酸ナトリウム t−BHP=t−ブチルヒドロペルオキシド
【0054】本明細書で用いるように、添加剤組成物は
斜線および/または二重斜線で区切られたモノマー略号
を用いて記載する。このような記載において、斜線で区
切られたモノマーは共重合されている。二重斜線の使用
は、マルチステージポリマーの異なるステージの界面を
意味する。したがって、75BD//14.2Sty/
2.5MMA//8.3MMAなる記述は、75重量%
のブタジエンからなるコア、16.7重量%のスチレン
−MMAコポリマーからなる第二ステージ、および8.
3%のMMAからなるシェルを含む3ステージポリマー
を意味する。
【0055】実施例1 80BA//20MMAから100BA//MMAまで
の組成の範囲の「a」から「h」で表される一連のアク
リル系添加剤を以下の手順によりエマルジョンで調製し
た。この実施例の異なるポリマーの調製において、同じ
一般的な手順を行うが、一定の成分の部数を変えた。以
下の表1は種々の試験についてなされた変更をまとめた
ものである。用いた一般的手順は以下の通りであった:
【0056】窒素添加用の手段、還流凝縮器、ならびに
モノマーおよび他の成分を添加するための手段を備えた
撹拌された適当な反応器に、a部の脱イオン水および
0.021部の氷酢酸を供給し、窒素をスパージしなが
ら45℃に加熱した。窒素を次に反応混合物上の雰囲気
をスイープするように調節した。2.33部の脱イオン
水中0.100部のSFSを調製し、反応容器に添加し
た。12.6×b部のアクリル系種エマルジョンを反応
容器に添加した。パラメータbはステージ1中に添加し
たBAモノマー量ならびにBAモノマー量に比例して維
持される他の成分を調節するために用いるマルチプリケ
ーションファクター(multiplication
factor)である。10%の乳化されたモノマーミ
ックス(「EMM」)(1.43×b部のSLSの28
%水性ミックス、21.8×b部の脱イオン水、78.
2×b部のBA、および0.867×b部のトリメチロ
ールプロパントリアクリレートを含有)を加え、0.6
99×b部の脱イオン水でリンスして加えた。0.11
0部のCHPを次に調製した。11%のこのCHP供給
物を次に添加した。添加された開始剤が反応混合物を発
熱させた。同様に、2つの追加的EMMおよびCHP供
給物を添加した:第二供給物は前記のEMMの20%お
よびCHPの18%を含み、第三供給物はEMMの40
%およびCHPの39%を含んでいた。第四の最終のE
MMの添加について、EMMを反応容器に添加する前に
0.023部のメタクリル酸アリルエステルを添加する
ことにより、残りのEMMの30%を変成した。これを
2.69部の脱イオン水でリンスして加えた。残りのC
HPの32%を次に添加した。
【0057】発熱後、第二ステージの調製のためにエマ
ルジョンを55℃に冷却した。冷却後、1.13部の脱
イオン水中に溶解させたc部のSFS、d部のMMA、
およびe部のn−DDMを添加した。これらを合計2.
31部の脱イオン水でリンスして加えた。次に、1.1
3部の脱イオン水中に溶解させたc部のNaPSを添加
した。反応容器を35℃に冷却した。ポリマーエマルジ
ョンを次に濾過した。
【0058】表1は「a」から「h」で表されるバリア
ントを調製するために前記手順についてなされた変更を
表示する。この表は、一般的手順を変更するために用い
られた以下のファクターを表示する:(1)初期脱イオ
ン水の部数、a;(2)BA「マルチプリケーションフ
ァクター」b;(3)ステージ2 NaPS;およびS
FS部、c;(4)MMAモノマー部、d;および
(5)n−DDM部、e。
【0059】BA//MMA合成バリアント
【表1】
【0060】可能ならば、バリアントは入り口温度14
0℃、出口温度60℃で噴霧乾燥によりエマルジョンか
ら単離された。実施例1aおよび1bをこのようにして
単離して、粉末の実施例1apおよび1bpを形成し
た。しかしながら、噴霧乾燥エマルジョン1cおよび1
dは、ハードシェルの量が大きく減少しているので非常
に問題がある。エマルジョン1cおよび1dを単離する
試みの際に、噴霧乾燥機は、粘着性のゴム状物質で著し
く汚染され、めんどうな清浄手順が必要になる。さら
に、エマルジョン1cおよび1dから単離された粉末粒
子は大きく不規則な形状で、マトリックス樹脂とブレン
ドされた場合に一貫性のない結果をもたらした。したが
って、粉末としてよりゴム分のより高いバリアント実施
例1e〜1hを単離する試みは行わなかった。
【0061】実施例2 米国特許第5612413号(この明細書は本発明の一
部として参照される)の実施例12に開示されている手
順にしたがって、以下の変更を加えて、88BA//1
2MMAのマルチステージポリマーをエマルジョンで調
製した: 成分:第一ショットに用いたSLSの量は1.3%(添
加した全モノマーに基づいて);次のショットで用いた
のは0.89%SLSであった。 サンプリング:ゴムステージの最後でエマルジョンのサ
ンプルを抜き取り、実施例2aとした。エマルジョンプ
ロセスの最後でエマルジョンのサンプルを抜き取り、実
施例2bとした。 単離:残りのエマルジョンを欧州特許第EP53693
5号、実施例1、セクションA、サブセクション4に記
載された手順を用いて単離した。スラリーの小サンプル
を凝固段階後に抜き取り、水を真空濾過により除去し
た。このサンプルを実施例2cのウェットケークとし
た。
【0062】最後に、残りの湿潤凝塊を欧州特許第EP
536935号にしたがって洗浄し、乾燥して、さらさ
らした粉末(free−flowing powde
r)を形成した。この最終粉末を実施例2dとした。
【0063】実施例3 75BD//14.2Sty/2.5MMA//8.3
MMAマルチステージポリマーを米国特許第55345
94号(この明細書は本発明の一部として参照される)
の実施例7に開示された手順に以下の変更を加えてエマ
ルジョンで調製した:
【0064】反応容器への初期供給物は、73.1部の
脱イオン水、0.075部の水酸化ナトリウム、9.1
3部の予備形成したポリマーラテックス、0.067部
のピロリン酸四ナトリウム、0.12部のエチレンジア
ミン四酢酸一ナトリウム第二鉄塩二水和物、および0.
202部のSFSを含む。初期供給物の温度は85℃で
あった。
【0065】フィード1、2および3を8時間かけて供
給した。フィード1は7.73部の脱イオン水および
1.519部のオレイン酸カリウムを含む。フィード2
は75部のBDを含み、フィード3は0.301部の7
0%水性t−BHPを含む。反応温度は8時間の供給中
90℃に維持した。フィード完了30分後、1.29部
の脱イオン水中に溶解させた0.075部のSFSを反
応容器に添加した。
【0066】次に、0.113部の70%水性t−BH
Pを3時間かけて添加した。t−BHPのフィード完了
後、反応混合物を66℃に冷却した。圧力をガス抜きに
より緩和し、次に0.263部の脱イオン水中に溶解さ
せた0.038部のNaOHを反応容器に添加し、これ
を次に60℃に冷却した。
【0067】フィード4、5および6をステージ2とし
て5時間かけて添加した。フィード4は1.441部の
脱イオン水中に溶解させた0.84部のNaOHを含
む。フィード5は0.126部の70%水性t−BHP
および1.66部の脱イオン水を含む。
【0068】ステージ2の添加完了後、0.571部の
脱イオン水中に溶解させた0.033部のSFSの混合
物を反応容器に添加した。ステージ3は8.30部のM
MA、0.031部のDVB、および0.217部の脱
イオン水の混合物からなる。この混合物を30分かけて
添加した。同じ開始時間に、0.050部の70%水性
t−BHPの共供給物を3時間かけて添加した。発熱で
全3時間のt−BHPフィード中反応混合物は65℃に
保たれた。
【0069】全フィードの終わりに、エマルジョンを米
国特許第5534594号の実施例3に記載した手順に
したがって安定化させた。安定化されたエマルジョンの
サンプルを実施例3aとして保持した。エマルジョンの
残りを米国特許第5534594号に記載された方法B
を用いた凝固により単離した。このように形成された粉
末サンプルを実施例3bと表した。
【0070】実施例4 34.1Sty/23.5BA/2.4MMA//39
MMA/1Styマルチステージポリマーを米国特許第
3859389号(この明細書は本発明の一部として参
照される)の実施例1、組成物Bに開示された手順に以
下の変更を加えて、エマルジョンにおいて調製した:
【0071】反応容器への初期供給物は、51.3部の
脱イオン水、0.021部の酢酸、および0.156部
のSLS(水性混合物中28%固体)からなる。
【0072】ステージ1モノマー混合物は23.7部の
脱イオン水、0.0047部の炭酸ナトリウム、2.8
7部の28%水性SLS界面活性剤、2.50部のメタ
クリル酸メチル、24.6部のアクリル酸ブチル、3
5.8部のスチレンおよび1.09部のtert−ドデ
シルメルカプタンを含む。10.8部のこのステージ1
モノマー混合物を反応容器に添加した。次に、0.12
3部のSFS、0.0256部の70%水性t−BH
P、および3.68部の脱イオン水を反応容器に添加し
た。この反応混合物は発熱して74℃になった。次に残
りのステージ1モノマー混合物、0.0993部のSF
S、0.406部の70%水性t−BHP、および6.
86部の脱イオン水をその後3.5時間かけて反応容器
に添加した。温度を74℃に維持した。反応容器への添
加完了後、反応混合物を57℃に冷却した。13.7部
のこの混合物を反応容器からとりだした。これをステー
ジ1エマルジョンのサンプルとして試験するために保持
し、実施例4aと表す。
【0073】この時点で、0.0294部の70%水性
t−BHP、0.0452部のSFSおよび2.26部
の脱イオン水を反応容器に添加した。次に、同時に、9
0分かけて、36.1部のMMA、0.921部のスチ
レン、0.0107部のt−DDM、0.0405部の
70%の水性t−BHPおよび0.62部の脱イオン水
を反応容器に添加した。反応混合物を71℃に維持し
た。
【0074】これらの添加後、成分をリンスするために
1.81部の脱イオン水を添加した。反応混合物を55
℃に冷却した。0.0601部の炭酸ナトリウムおよび
3.36部の脱イオン水を反応容器に添加した。反応混
合物が40℃より低くなるまで冷却を続けた。この時点
でエマルジョンを濾過し、1.77部の脱イオン水でフ
ラッシした。最終エマルジョンサンプルを実施例4bと
表した。
【0075】すでに列挙したポリマーを噴霧乾燥により
エマルジョンから単離した。このようにして単離した粒
子サンプルを実施例4cと表した。実施例4dをエマル
ジョン実施例4bの凍結乾燥により得た。
【0076】実施例5 15MMA/10EA//75MMAマルチステージポ
リマーを米国特許第3833686号(この明細書は本
発明の一部として参照される)の実施例1、組成物Cに
開示されている手順により以下の変更を加えてエマルジ
ョンで調製した:
【0077】反応容器への初期供給物は43.1部の脱
イオン水、0.437部の炭酸ナトリウムおよび0.0
437部のNaPSからなる。温度を79℃に調節し
た。
【0078】16.2部の脱イオン水、0.0437部
の炭酸ナトリウム、1.36部の28%固体含量のSL
Sミックス、15部のMMA、10.1部のEA、およ
び0.055部のn−DDMからなるモノマーミックス
を調製した。4.37部の脱イオン水中に溶解させた
0.0175部のNaPSからなる開始剤ミックスを反
応容器にモノマーミックスと同時に1時間かけて供給し
た。反応容器は発熱して87℃になり、これを維持し
た。供給完了後、フィード混合物をさらなる2.45部
の脱イオン水でリンスした。反応混合物を79℃に冷却
した。
【0079】75部のMMA、0.0066部のn−D
DM、および1.31部の脱イオン水からなる第二のモ
ノマーミックスを調製した。この混合物を6等分し、そ
れぞれを反応容器にショットとして添加した。第二のモ
ノマー混合物の各ショットに続いて0.00481部の
NaPSおよび0.44部の脱イオン水を添加した。第
三の開始剤ショット後、2.0部の28%固体含量のS
LSを添加した。さらなる4.81部の脱イオン水を添
加中および添加後のリンスおよび希釈のために用いた。
【0080】6番目のショットの後、0.0035部の
硫酸第一鉄七水和物、0.00875部のエチレンジア
ミン四酢酸二水和物の二ナトリウム塩、0.018部の
SFS、0.03部の70%水性t−BHP、および
1.09部の脱イオン水を添加した。反応混合物を45
℃に冷却し、5.5部の脱イオン水でフラッシした。
【0081】実施例6 57BD/17Sty/1.2DVB//14.2St
y/2.5MMA//8.3MMAマルチステージポリ
マーを前記実施例3a〜3bに開示されている手順によ
り以下の変更を加えてエマルジョンで調製した:
【0082】反応容器への初期供給物は、0.121部
のピロリン酸四ナトリウム、0.0034部のエチレン
ジアミン四酢酸一ナトリウム第二鉄塩二水和物、および
0.203部のSFS、0.72部のオレイン酸カリウ
ム、および152部の脱イオン水からなる。
【0083】57部のBD、17部のSty、1.2部
のDVB、0.3部の脱イオン水および0.71部のオ
レイン酸カリウムおよび0.237部の70%の水性t
−BHPを4.25時間かけて添加した。反応温度をこ
れらの添加中85℃に維持した。
【0084】これらの添加をした後、反応容器を66℃
に2.5時間かけて冷却し、この期間中に、0.094
部のSFS、0.112部のt−BHP(70%水
性)、および3.2部の脱イオン水を反応容器に添加し
た。反応容器をベントして圧力を大気圧まで下げた。少
量のエマルジョンを反応容器から取りだし、実施例6a
とした。
【0085】反応混合物を冷却しながら、2つの溶液を
調製した。第1の溶液は0.206部の商業的に入手可
能な界面活性剤、Dowfax 2A1、45%のジフ
ェニルエーテルジスルホネートの水性ミックス、および
1.73部の脱イオン水からなる水性界面活性剤溶液で
ある。この界面活性剤溶液を添加した。第二の溶液を、
14.0部の脱イオン水と混合した0.360部の氷酢
酸を用いて調製した。この溶液を界面活性剤の後に添加
した。この溶液を界面活性剤溶液の後に添加した。次
に、0.37部のオレイン酸カリウム、1.45部の2
0%水性水酸化ナトリウムおよび11部の脱イオン水を
20分かけて反応容器に添加した。
【0086】次に、0.113部の70%水性t−BH
Pを3時間かけて添加した。t−BHPの供給完了後、
反応混合物を66℃に冷却した。次に、0.263部の
脱イオン水中に溶解させた0.038部のNaOHを反
応釜に添加し、これを次に60℃に冷却した。
【0087】ステージ2およびステージ3は、フィード
4が1.441部の脱イオン水中に溶解させた0.08
4部のSFS(NaOHでない)を含む以外は実施例3
a〜3bに記載したのと同じである。
【0088】最終エマルジョンサンプルを実施例6bと
する。最終凝固乾燥粉末を実施例6cとする。
【0089】実施例7 窒素添加用手段、還流凝縮器、およびモノマーおよび他
の成分の添加用手段を備えた撹拌された適当な反応容器
に、82.02部の脱イオン水、0.044部の酢酸を
添加し、1.0部の脱イオン水でリンスした。5.0部
の脱イオン水中に溶解させた0.00883部の硫酸第
一鉄七水和物を添加した。次に、5.03部の脱イオン
水中に溶解させた0.197部のNaPSを反応容器に
添加した。反応容器に20分間窒素ガスをスパージし
た。温度を25℃に調節した。89.99部の脱イオン
水、3.65部の28%固体含量のSLSの水性ミック
ス、91.17部のMMA、3.0部のEA、4.36
部のSty、1.51部のメタクリル酸ブチルおよび
0.007部のt−DDMからなる乳化されたモノマー
ミックス(「EMM」)を調製した。
【0090】20分間の窒素スパージ完了後、EMMを
ショットとして1分かけて反応容器に添加した。窒素ス
イープを開始し、以降の反応プロセスにおいて維持し
た。9.71部の脱イオン水中0.193部のハイドロ
サルファイトナトリウムを調製し、添加した。温度が1
分以内に室温から上昇し、その後の11分かけて上昇
し、最高81.2℃に達した。反応混合物を80℃に1
時間維持して反応を完了させた。粒度(Brookha
ven Instrumentsから入手したBI−9
0により測定)は56nmであった。GPCによる重量
平均分子量は923000であった。エマルジョンのサ
ンプルを実施例7aとして保持した。
【0091】エマルジョンを噴霧乾燥により単離し、実
施例7bとして保持した。
【0092】実施例8 実施例1aおよび3の添加剤組成物を以下の表2に示す
標準的PVCサイディング基体配合物中でPVCとブレ
ンドした。
【0093】PVCサイディング基体配合物
【表2】
【0094】配合物の成分を約1000rpmで撹拌し
たHenschelFM40D型ミキサー中でブレンド
し、機械的手段により外部熱を加えないで110℃に加
熱した。PVC樹脂成分をまず約23℃の温度でミキサ
ーに添加した。温度が約52℃に達した時にスズ安定剤
成分を添加した。温度が約66℃に達した時にステアリ
ン酸カルシウム滑剤、ワックスおよび酸化LDPEワッ
クス成分を添加した。温度が約77℃に達した時に加工
助剤および潤滑加工助剤成分を添加した。温度が約88
℃に達した時に顔料成分を添加した。温度が約90℃に
達した時に炭酸カルシウムフィラー成分を添加した。実
施例1の添加物組成物をサイディング配合物において用
いた場合には、耐衝撃性改良剤成分を、エマルジョン形
態を用いた場合約23℃で添加し、粉末形態を用いた場
合約82℃で添加した。実施例3の添加剤組成物を用い
た場合には、組成物がエマルジョン形態であっても、粉
末形態であっても、耐衝撃性改良剤成分を約82℃で添
加した。
【0095】ブレンドされた粉末を次に6インチ×13
インチ(15.2cm×33.0cm)2本ロールCo
llin WW150P型電動ミル中で180℃で5分
間ミリング(milling)した。ミリングされたサ
ンプルをミルから取りだし、9層に折り畳み、6.5イ
ンチ×9.5インチ×0.092インチ(16.5cm
×42.1cm×0.2cm)型中で機械(すなわちミ
リング)方向性を保持しながらプラーク(plaqu
e)に圧縮成型した。ミリングされたサンプルを3分間
10トンの荷重(44000kg)下で180℃に加熱
し、続いて2分間70トンの荷重(308000kg)
下で180℃に維持し、続いて70トンの荷重(308
000kg)下で5分間室温に冷却した。プラークを次
にいろいろな温度でASTM D256を用いてアイゾ
ット耐衝撃性について試験した。プラークを2.5イン
チ×0.5インチ(6.4cm×1.3cm)アイゾッ
ト試験片に切りだし、鋭利な切り欠け道具で0.010
インチ(0.25mm)ノッチ先端半径でノッチをつけ
た。以下の表3に示した結果は、10個のアイゾット試
験片の平均である:2つの異なるミリング/成型プラー
クの5個づつのアイゾット試験片を用い、いずれもミリ
ングの機械方向に切り出された。
【0096】
【表3】
【0097】表3に示すように、エマルジョン形態のA
IMおよびMBS耐衝撃性改良剤組成物はPVCに優れ
た耐衝撃性を付与する。従来の知見に反して、エマルジ
ョン形態の添加剤により付与される耐衝撃性は粉末形態
の類似物のものと等しい。
【0098】実施例9 実施例1の種々の添加剤組成物を表2に示したサイディ
ング基体配合を用いてPVCとブレンドした。用いた耐
衝撃性改良剤量は5〜8phr(エマルジョンとして添
加した場合には固体含有率に基づいて修正)であった。
サイディング支持体配合物の成分を約2500rpmで
操作したWelex TG AHK8型ミキサー(Go
nther Papenmeier GmbH & C
o.KG)でブレンドし、外部熱を供給しない機械的手
段で105℃に加熱した。配合物の成分を実施例8に記
載した順番でブレンダーに添加して、5〜8phrの耐
衝撃性改良剤を含むサイディング支持体を形成した。
【0099】ブレンドした成分を次に6インチ×13イ
ンチ(15.2cm×33.0cm)2本ロールCol
linWW 150P型電動ミルで185℃で4分間ミ
リングした。ミリングされたサンプルをミルから取りだ
し、9層に折り畳み、機械(すなわちミリング)方向性
を保持しながら8.25インチ×8.25インチ×0.
127インチ(21cm×21cm×0.3cm)型中
で圧縮成型した。10トン(44000kg)の荷重下
で185℃に3分間加熱し、続いて2分間70トン(3
08000kg)の荷重下で185℃に維持し、続いて
5分間70トン(308000kg)の荷重下で室温に
冷却することによりサンプルをプラークに圧縮成型し
た。サンプルを次に試験して、ASTM D256を用
いて種々の温度での平均アイゾットおよび延性破壊
(%)を測定した。サンプルプラークを標準的2.5イ
ンチ×0.5インチ(6.4cm×1.3cm)アイゾ
ット試験片に切りだし、鋭利な切り欠け道具で、0.0
10インチ(0.25mm)の切り欠け先端半径でノッ
チをつけた。表4に示した結果は10サンプルの平均で
ある(5つのアイゾット試験片はミリングの横方向で切
り出したプラークを用いて測定し、および5つのアイゾ
ット試験片はミリングの機械方向で切り出したプラーク
を用いて測定した)。
【0100】
【表4】
【0101】表4に示すように、エマルジョン形態のA
IM耐衝撃性改良剤組成物はPVCに優れた耐衝撃特性
を付与する。加えて、粉末形態で入手できない高ゴム含
有バリアントがマトリックス樹脂に向上された耐衝撃性
を付与することがわかった。
【0102】実施例10 耐衝撃性改良剤として実施例3および6のMBS添加剤
組成物を用いて実施例9の手順を繰り返した。すべての
衝撃試験を23℃で行った。結果を表5に示す。
【0103】
【表5】
【0104】実施例11 本実施例は本発明の水性添加剤系を用いることにより得
られる柔軟性を示す。表2の耐衝撃性改良剤分量が5〜
10phrである標準的サイディング基体配合物を用い
て、実施例9の手順にしたがって調製したブレンドの性
能を、添加剤およびPVC樹脂(粉末、またはウェット
ケークの形態のいずれか)をまず予備混合し、次に流動
床乾燥機中で乾燥し、続いて残りの配合物成分を実施例
9の手順にしたがって添加する方法により調製したブレ
ンドの性能と比較した。表6にこの実施例のサンプルに
ついての予備混合条件をまとめた。
【0105】
【表6】
【0106】サンプルAは実施例9の手順にしたがった
操作によるものを表す。残りのサンプルは、PVC樹脂
および添加剤(サイディング配合物の加工助剤成分が実
施例4および5のエマルジョンと置換されているサンプ
ルCを除くすべてのサンプルについて耐衝撃性改良剤)
をまず予備混合し、流動床乾燥機中で乾燥し、次に残り
の成分を実施例9にしたがってPVC−添加剤ブレンド
に添加した。サンプルAからHについて用いたPVCウ
ェットケークは、水性懸濁重合により製造され、固形分
量80.2%、K値66.5、静置(aerafed)
嵩密度0.525g/cc、タップ(packed)嵩
密度0.652g/cc、平均粒度171ミクロン(C
oulter LS粒度分析システムを用いて光散乱技
術により測定)を有する塩化ビニルホモポリマーであっ
た。サンプルJについて用いたPVCウェットケークは
固形分量が77.2%である以外は同じであった。
【0107】アイゾット試験片の調製、およびアイゾッ
ト試験は実施例9の手順にしたがって行った。すべての
試験は23℃で行った。結果を表7に報告する。
【0108】
【表7】
【0109】実施例7に示すように、樹脂(粉末または
ウェットケークの形態のいずれか)と水性添加剤との予
備混合により、粉末形態の添加剤を用いた従来の方法で
のブレンドの配合物と比べて同等であるかまたは向上し
た結果を得ることができる。
【0110】実施例12 この実施例はさらに本発明の水性添加剤系を用いること
により得られる混合のフレキシビリティーを示す。耐衝
撃性改良剤量が8〜12phrである表2の標準的サイ
ディング基体配合物を用いて、耐衝撃性改良剤を除く全
成分を含有するマスターバッチを1トンのHensch
elブレンダーを用いて調製した。耐衝撃性改良剤を次
に、 LWG70マルチプルホールダイホットフェース
ペレタイザー(multiple hole die
hot face pelletizer)に接続され
たGS70一軸スクリュークロスヘッド押出機にさらに
連結された「BUSS KNEADER」MDK/E4
6型(46mm)を用いてマスターバッチとブレンドし
た。混練機を2つの異なる構成で運転した。 構成A(粉末形態添加剤にのみ使用):混練機の長さと
直径の比(L/D)は7であった。耐衝撃性改良剤粉末
をマスターバッチとあらかじめブレンドした後、混練機
に加えた。混練機をクロスヘッド押出機に連結し、これ
を次にマルチプルホールダイホットフェースペレタイザ
ーに接続した。小さな半球状の直径がおよそ15mmの
ペレットを切りだし、水で冷却し、次にコレクターに輸
送した。 構成B(粉末および水性添加剤の両方について使用):
混練機の長さと直径の比は11であった。混練機はその
長さの半分のところに「CHEMINJECTOR」計
量型ポンプ(水性形態添加剤の添加用)を備えていた。
水の除去用真空孔はクロスヘッド押出機の入り口に位置
していた。適用した減圧は約20インチ水銀(50.8
cmHg)であった。クロスヘッド押出機をマルチプル
ホールダイホットフェースペレタイザーに接続した。小
さな、半球状の直径約15mmのペレットを切りだし、
水で冷却し、次にコレクターに輸送した。
【0111】ペレットを電動Collinミルでミリン
グすることにより配合ペレットからサンプルプラークを
調製し、続いて圧縮成型し、実施例9に記載したように
してアイゾット試験を行った。すべてのアイゾット測定
は23℃で行った。結果を表8に示す。
【0112】
【表8】
【0113】実施例13 この実施例は本発明の添加剤系を用いることに対する利
点をいくつか説明する。表2の標準的サイディング基体
配合物を8phr(同じPVCに基づく固体含量)量の
80BA//20MMA耐衝撃性改良剤を用いて調製し
た。成分を8lb(3.6kg)Henschelブレ
ンダー中でブレンドした。エマルジョンを小さな漏斗を
用いて添加し、82℃で側方口を通して添加した。真空
管路に接続した直径2インチ(5.1cm)の柔軟なホ
ースをベント式ブレンダー上に設置した。2つの側方口
を開放して、クロスベンチレーションをして、ブレンダ
ーの蓋上での凝縮を防止した。
【0114】配合されたブレンドの種々の粉末特性を測
定した。ブレンドされた成分のローズな嵩密度ならびに
ブレンドされた成分の漏斗流れをASTM D1895
−96により測定した。
【0115】押出シートを、30rpmで運転したKM
DL25mm押出機を用いてブレンドされた配合物から
調製した。スクリュー温度設定は175℃であった。2
つのゾーンバレル温度はそれぞれ180℃と185℃に
設定した。ダイ温度は188℃に設定した。4インチ
(10.2cm)の調節可能なリップシートダイを用い
て、押出シートを製造した。シート幅は3.5インチ
(8.9cm)であった。シートの中心線厚さは0.5
1インチ(13.0mm)、端部の厚さは0.54イン
チ(13.7mm)であった。押出シートを次に23℃
でASTM D4226−85方法Aにしたがって、直
径0.5インチ(12.7mm)、半径0.25インチ
(6.35mm)の半球型先端を有するH.25衝撃子
を用いてGardner(すなわち落錐)衝撃試験に付
した。Gardner衝撃強度を、シートの中心および
中心の右およそ1インチ(2.5cm)の両方で測定し
た。10回のGarder衝撃測定の平均を以下の表9
に示す。
【0116】
【表9】
【0117】表9に示すように、エマルジョン形態の添
加剤の使用は、同じ組成の粉末形態の添加剤の使用より
も多くの利点をもたらす。粉末特性はエマルジョン添加
剤を用いた場合に向上され、これによりブレンドの押出
機への最も効率のよい導入が促進される。押出機は、ブ
レンドをエマルジョン添加剤を用いて調製した場合にエ
ネルギーをあまり必要とせず、増加した押出量で加工で
きる。最後に、エマルジョン添加剤により付与されたG
ardner耐衝撃性は同じ組成の粉末形態の添加剤に
より付与されるよりも著しく高い。
【0118】実施例14 この実施例は本発明の範囲内の水性添加剤が表2のサイ
ディング配合物以外の配合物においても有用であること
を示す。この実施例において用いた配合物は: (1)表10の鉛ベースの押出窓枠用形材配合物;およ
び(2)表11の2軸スクリューサイディング配合物で
ある。
【0119】鉛ベース窓用形材試験配合物
【表10】
【0120】二軸スクリューサイディング配合物
【表11】
【0121】A.表10の窓用形材配合物を、摩擦によ
り120℃に加熱されたPapenmeierブレンダ
ー中で調製した。PVC、二塩基性亜リン酸Pb、中性
ステアリン酸Pb、二塩基性ステアリン酸Pb、ステア
リン酸カルシウム、ジカルボン酸エステル、中性エステ
ルワックス、酸化ポリエチレンおよびエマルジョンまた
はウェットケークの形態の耐衝撃性改良剤(用いた場
合)をすべてブレンダーに約23℃の温度で添加した。
残りの成分(粉末形態耐衝撃性改良剤を用いた場合には
これを含む)をブレンダーに約100℃の温度で添加し
た。耐衝撃性改良剤をエマルジョンまたはウェットケー
クの形態でブレンダーに添加した場合、ブレンダーのカ
バー上の口にホースを接続することによりブレンダーを
ガス抜きし、これによりわずかに減圧を引く。ブレンド
を次にスクリュー速度30rpmで運転した2ゾーンK
MDL25mm押出機を用いて押し出して窓枠用形材を
形成した。バレル温度をゾーン1については160℃、
ゾーン2については185℃に設定した。ダイ(出口)
温度の設定値は195℃であった。
【0122】押出特性を0℃で標準試験ISO R17
9(シングルVノッチ)およびDIN53753(ダブ
ルVノッチ)にしたがって衝撃強度について試験した。
実際のサンプル厚さは3.01+/−0.12mmであ
った。この試験の結果を表12に示す。
【0123】
【表12】
【0124】エマルジョン形態の添加剤が粉末形態の添
加剤と同等またはよりすぐれた性能であることを示すこ
とに加えて、この表は(添加剤2cに関するデータによ
り)さらにウェットケークの形態をとる水性形態の添加
剤もまたマトリックス樹脂に優れた耐衝撃特性を提供す
ることを示す。
【0125】B.約1000rpmで運転し、混合/高
速回転により生じた摩擦により加熱された35lb(1
6kg)Henschelブレンダー中で耐衝撃性改良
剤を除くすべての成分のマスターバッチを形成すること
により表11の二軸スクリューサイディング配合物を調
製した。PVC樹脂をミキサーに23℃で添加し、スズ
安定剤を52℃で添加し、ステアリン酸カルシウムおよ
びパラフィンワックスを66℃で添加し、加工助剤を7
7℃で添加し、顔料を88℃で添加した。マスターバッ
チの温度が100℃に達するまで加熱を続け、この時点
でマスターバッチを他の容器に移し、冷却した。このマ
スターバッチの300グラムのアリコートに、試験した
耐衝撃性改良剤エマルジョンのそれぞれを室温で添加し
(7phr耐衝撃性改良剤に相当する量、水分量の主
因)、スパチュラで撹拌した。ブレンドを次に風乾させ
て、水分を除去した。
【0126】サンプルを油加熱Collinミルを用い
て175℃でミリングし、用いた成型温度が190℃で
ある以外は実施例9の手順にしたがって成型した。
【0127】種々の温度でのアイゾット測定を実施例9
に記載したASTM D256にしたがって行った。表
13に報告した結果は20のアイゾット測定値の平均で
ある(2つの別のプラークを用い、両方ともミリングの
機械方向に切り出し、10回の測定を行った)。
【0128】
【表13】
【0129】実施例15 実施例15および16から本発明の範囲内の水性添加剤
は加工助剤として用いることができ、マトリックス樹脂
に優れた加工性を付与することがわかる。
【0130】表2の標準的支持体配合物を用いて、耐衝
撃性改良剤量5phrの、耐衝撃性改良剤および加工助
剤の両方の形態が変化した(すなわち粉末対エマルジョ
ン)ブレンドを調製した。エマルジョン形態の加工助剤
を用いた場合、実施例4b、5および/または7の組成
物を表2に示す加工助剤に代えた。ブレンドは実施例9
の手順により調製された。ブレンドの溶融挙動(加工性
の指標)を次にRheomix600ボールおよびロー
ラーローターを備えたHaake Rheocord9
0トルクレオメータを用いて測定した。57グラムの混
合粉末の供給物をボールに添加し(サンプルEおよびF
は59グラムの供給物を使用)、これを185℃に加熱
し、ローター速度50rpmで運転した。融解時間(f
usion time)は初期負荷トルクピークと融解
トルクピーク間の間隔として定義する。分解時間は、サ
ンプルのボールへの供給とトルクが10分でのトルクよ
り200メートル−グラム上昇した時点の間隔として定
義する。溶融挙動試験の結果を表14に報告する。この
表から、水性形態の加工助剤がマトリックスブレンドの
融解時間を減少させる(すなわち、加工性を向上させ
る)ことができることがわかる。
【0131】
【表14】
【0132】実施例16 この実施例は本発明がどのようにして外側「硬質」シェ
ルを必要としない新規改良加工助剤組成物のデザインを
可能にするかを説明する。表15の加工試験配合物を用
いて、潤滑加工助剤成分として種々の実施例4の組成物
を用いてブレンドを調製した。
【0133】加工試験配合物
【表15】
【0134】ブレンドを、約1000rpmで運転し、
摩擦により100℃の温度に加熱された35lb(16
kg)Henschelブレンダーを用いて調製した。
配合物の最初の4成分を組み合わせることによりブレン
ドのマスターバッチを調製した。PVCをブレンダーに
23℃の温度で添加した。スズ安定剤をブレンダーに5
2℃で添加した。グリセロールモノステアレートおよび
ワックスをブレンダーに66℃で添加した。加熱を10
0℃まで続け、この時点でマスターバッチを第二の容器
に移し、冷却した。適当量のエマルジョン形態の潤滑加
工助剤をマスターバッチのアリコートに添加し、スパチ
ュラで撹拌して、0.5または1.0phrのいずれか
の潤滑加工助剤を含むブレンドを得た。ブレンドを風乾
させ、次に融解時間特性について試験した。
【0135】融解時間特性を、Rheomix600ボ
ールおよびローラーローターを備えたHaake Rh
eocord90トルクレオメータを用いて測定した。
60グラムのブレンド供給物をボールに添加し、これを
170℃に加熱し、ローター速度60rpmで運転し
た。結果を表16に示す。この表から、水性ベースの加
工助剤が粉末形態類似物と同等またはよりすぐれた性能
を示すことがわかる。さらに、この表から、硬質外側シ
ェル(単離目的のために必要)を有しないエマルジョン
形態の加工助剤を半分の添加量で用いて、同様の加工結
果を得ることができることがわかる。
【0136】
【表16】
【0137】実施例17 この実施例は水性ベースMBS耐衝撃性改良剤が、改良
された樹脂の光学特性(すなわち透明性)が重要な用途
において有用であることを示す。
【0138】A.表17の透明配合物を用いて、実施例
6の添加剤組成物を8、10および12phrの量で用
いてブレンドを調製した。
【0139】透明配合物
【表17】
【0140】最初の6成分を約1000rpmで運転す
る35lb(16kg)Henschelブレンダー中
で混合し、摩擦により加熱した。PVCをブレンダーに
23℃で添加した。スズ安定剤をブレンダーに52℃で
添加した。グリセロールモノステアレートおよびワック
スをブレンダーに66℃で添加した。加工助剤を77℃
で添加した。青色トナーを80℃で添加した(PVC中
1%混合物として)。温度が100℃に達するまでこの
マスターバッチについて加熱を続け、その後バッチを第
二の容器中で冷却した。エマルジョンまたは粉末形態の
いずれかの耐衝撃性改良剤を小さなプラスチックでコー
トしたカップ中マスターバッチのアリコートに添加し、
撹拌し、得られたブレンドを一定の重量まで50℃で真
空オーブン中で乾燥した。
【0141】ブレンドされた粉末を次に177℃で3.
5分間6インチ×13インチ(15.2cm×33.0
cm)2本ロールCollin WW 150P電動ミ
ルでミリングした。ミリングされたシートを4片に切り
だし、177℃で3分間10トンの荷重(44000k
g)下でプレスし、続いて2分間80トンの荷重(35
2000kg)下で177℃を維持し、続いて3分間8
0トンの荷重(352000kg)下で室温に冷却し
た。プラークを次にHunterlab Ultras
can比色計を用いて光学特性について試験した。光の
透過率(%)をASTM D1003−52を用いて測
定した。黄色度指数およびカラーパラメータ(「L」お
よび「b」)をASTM E313−96にしたがっ
て、ASTMD1925を用いて測定した。
【0142】結果を表18に報告する。
【0143】
【表18】
【0144】B.実施例6の組成物の耐衝撃性を表17
の透明配合物を用いて試験した。これらの測定に用いた
プラークは実施例17Aの光学試験について調製したも
の(その一部を衝撃試験用に保存していた)と同じプラ
ークである。衝撃試験は実施例9に詳細を記載した手順
にしたがって行った。結果を表19に記載する。
【0145】
【表19】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/20 C08L 33/20 51/04 51/04 (72)発明者 チュエン−シュヨン・チョウ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002, ロアー・グウィニード,キングズリー・コ ート・1208 (72)発明者 ユージーン・パトリック・ドアティー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19047, ラングホーン,チルトン・ロード・200 (72)発明者 ジーン・マリー・ブラディ アメリカ合衆国ペンシルバニア州19002, メープル・グレン,ハード・ドライブ・ 1609 (72)発明者 デービッド・ジョン・マクドナルド アメリカ合衆国ペンシルバニア州19030, フェアレス・ヒルズ,エルフォード・ロー ド・528

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i)重合単位としてアクリル酸アルキル
    エステルを含むポリマー; ii)重合単位として(メタ)アクリル酸アルキルエス
    テルを含むポリマー; iii)重合単位として1,3−ジエンを含むポリマ
    ー; iv)重合単位として芳香族ビニルモノマーを含むポリ
    マー; v)重合単位としてアクリロニトリルを含むポリマー から選択される少なくとも1種のポリマー添加剤を含
    み、ポリマー添加剤が、添加剤系の5から70重量%の
    量で存在する、ポリマーマトリックス樹脂に直接添加す
    るための水性添加剤系。
  2. 【請求項2】 系が水性エマルジョンの形態である請求
    項1に記載の添加剤系。
  3. 【請求項3】 系が凝固スラリーまたはウェットケーク
    の形態である請求項1に記載の添加剤系。
  4. 【請求項4】 ポリマー添加剤が少なくとも10重量%
    のゴム状コアを含むグラフトコポリマーである請求項
    1、2または3に記載の添加剤系。
  5. 【請求項5】 ゴム状コアがグラフトコポリマーの70
    重量%を越える請求項4に記載の添加剤系。
  6. 【請求項6】 ゴム状コアがグラフトコポリマーの90
    から95重量%である請求項5に記載の添加剤系。
  7. 【請求項7】 A)i)重合単位としてアクリル酸アル
    キルエステルを含むポリマー; ii)重合単位として(メタ)アクリル酸アルキルエス
    テルを含むポリマー; iii)重合単位として1,3−ジエンを含むポリマ
    ー; iv)重合単位として芳香族ビニルモノマーを含むポリ
    マー; v)重合単位としてアクリロニトリルを含むポリマー から選択される少なくとも1種のポリマー添加剤を含
    み、ポリマー添加剤が添加剤系の5から70重量%で存
    在する水性添加剤系とポリマーマトリックス樹脂を接触
    させることにより添加剤−マトリックス混合物を形成
    し、 B)前記添加剤−マトリックス混合物を乾燥する ことを含む添加剤とポリマーマトリックス樹脂をブレン
    ドする方法。
  8. 【請求項8】 ポリマーマトリックスが粉末形態である
    請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ポリマーマトリックスがウェットケーク
    の形態である請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 ポリマーマトリックスが溶融体の形態
    である請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 添加剤系がエマルジョンの形態である
    請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 添加剤系が凝固スラリーまたはウェッ
    トケークの形態である請求項7の方法。
  13. 【請求項13】 ポリマー添加剤が少なくとも10重量
    %のゴム状コアを含むグラフトコポリマーである請求項
    8、9、10、11または12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ゴム状コアがグラフトコポリマーの7
    0重量%を越える請求項8、9、10、11または12
    に記載の方法。
  15. 【請求項15】 ゴム状コアがグラフトコポリマーの9
    0から95重量%である請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ポリマー添加剤とマトリックスポリマ
    ーの乾燥重量比が0.1:99.9から25:75であ
    る請求項7に記載の方法。
  17. 【請求項17】 ポリマーマトリックス樹脂が塩化ビニ
    ルの重合単位を含む請求項7に記載の方法。
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