JP2000255011A - 発泡化粧材 - Google Patents

発泡化粧材

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JP2000255011A
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JP11061499A
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Ikumasa Nishimura
生真 西村
Tetsuo Aizawa
哲生 相澤
Katsuyuki Niina
勝之 新名
Shigemiki Kato
茂幹 加藤
Takashi Ikeda
尚 池田
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡性に優れ且つ壁装材等の化粧材に要求され
る表面性能を満足する、環境に優しい塩化ビニル樹脂以
外の材料を用いた発泡化粧材を提供する。 【解決手段】支持層1上に、メルトインデックスが2〜
20g/10分、メルトテンションが2〜15gのポリ
オレフィン系樹脂からなり且つその発泡倍率が2倍以上
の発泡層2が積層され、前記発泡層の表面に凹凸模様
4、絵柄層3などを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡化粧材に関す
るもので、特に壁紙等の壁装材、天井材等の建築内装材
に使用される発泡化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁紙等の壁装材、天井材等の建築
内装材等に使用される化粧材は、塩化ビニル樹脂製の化
粧材が一般的であった。しかし、塩化ビニル樹脂は火災
あるいは焼却時に塩素ガス等の有害ガスを発生し、酸性
雨やダイオキシン発生の要因になるとも云われており、
また、樹脂中に添加されている可塑剤が経時でブリード
アウトして表面を汚染するだけではなく、シックハウス
症候等の原因になると考えられており、住宅環境だけで
なく地球環境の観点からも塩化ビニル樹脂を用いない壁
装材等の化粧材が要求されている。そのような中で近
年、塩化ビニル樹脂の代替としてオレフィン系樹脂の発
泡壁紙やアクリル系樹脂のエマルジョン発泡壁紙が、例
えば特開平5−200948号公報、特開平6−270
314号公報、特開平6−47875号公報等で提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オレフィン系樹脂の発泡壁紙あるいは水性のエマルジョ
ン系樹脂の発泡壁紙では発泡倍率と表面強度、及び破泡
による表面性の維持とのバランスが困難であり、さらに
水性エマルジョンにおいては耐水性を有する特殊な裏打
紙を用いる必要があり、コスト高になると云う問題があ
る。
【0004】したがって、塩化ビニル樹脂以外の材料を
使用して、塩化ビニル樹脂製の壁紙の持つ性能と同等以
上の性能を有する壁紙は未だ提供されていないのが実状
である。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決し、発泡性に優れ且つ壁装材等の化粧材に要求される
表面性能を満足する、環境に優しい塩化ビニル樹脂以外
の材料を用いた発泡化粧材を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、支持層上に、メルトインデックスが2〜20g
/10分、メルトテンションが2〜15gのポリオレフ
ィン系樹脂からなり且つその発泡倍率が2倍以上の発泡
層が積層されていることを特徴とする発泡化粧材であ
る。また本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1
に係る発明の発泡化粧材において、前記発泡層の表面に
凹凸模様を有することを特徴とする発泡化粧材である。
また本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は
請求項2に係る発明の発泡化粧材において、前記発泡層
側もしくは前記発泡層の凹凸模様側に絵柄を有すること
を特徴とする発泡化粧材である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発泡化粧材の実施
の形態を図面に基づいて詳細に説明すれば、図1は、本
発明の発泡化粧材における支持層1と発泡層2と絵柄層
3を有するオレフィン系樹脂を主体とする化粧材の一例
であり、発泡層2を発泡する前の側断面図ある。図2
は、図1に示す発泡前の化粧材の発泡層2を発泡し、ま
た、その発泡層32の表面に凹凸模様4の付与及びトッ
プコート処理によるトップコート層5の付与を行った化
粧材(例えば壁装材)の一例を示す側断面図である。本
発明の化粧材にとって重要なことは、積層された前記発
泡層2が、メルトインデックスが2〜20g/10分、
メルトテンションが2〜15gのポリオレフィン系樹脂
により形成された発泡性層又は発泡した層であり、且つ
その発泡倍率が2倍以上の発泡性層又は発泡した層であ
り、発泡の方法、発泡層と支持層との積層方法、発泡の
タイミング等は適宜に選べるものである。
【0008】(発泡層に用いられるオレフィン系樹脂に
ついて)本発明の化粧材における前記発泡層2に用いら
れるオレフィン系樹脂は、メルトインデックスが2〜2
0g/10分、好ましくは5〜10g/10分の範囲で
あり、メルトテンションが2〜15gで、好ましくは5
〜10gの範囲である。ここでメルトインデックスが2
g/10分以下では加工適性に難があり、均一な製膜が
困難となり発泡倍率も上がらない。また、メルトインデ
ックスが20g/10分以上では膜自体が脆くなる傾向
にあり、壁装材に要求されるしなやかさが損なわれる。
また、メルトテンションが2g以下では膜自体の製膜時
の伸びが大き過ぎて、発泡層2中に設けた発泡セルが不
安定になったり、場合によっては破泡の可能性もある。
他方、15g以上では膜自体の伸びが小さ過ぎて発泡倍
率が上がり難くなる。前記発泡層2を構成するポリオレ
フィン樹脂の中でも、エチレン−αオレフィン共重合体
が最適で、その中でも通常のチーグラー触媒で重合した
ものよりもメタロセン触媒で重合したポリオレフィン樹
脂の方が均一性に富み、優れた共重合体を得ることがで
きる。これらのポリオレフィン樹脂中には、壁装材に要
求される難燃性を満たすために一般に使用されている水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等で代表される
無機難燃材と、場合によってはリン系及び窒素系化合物
からなる難燃材を添加する。前記発泡層2中に混入する
これら難燃材は、その表面に表面処理を施し、ポリオレ
フィン樹脂への分散性を向上させることが通常行われて
いる。これら難燃材はポリオレフィン樹脂に対して、例
えば50〜200重量部程度添加されるのが一般的であ
る。50重量部以下では難燃性を満足させることが困難
で、200重量部以上では製膜が困難なことと、得られ
た発泡層の表面がざら付いて意匠性に問題が発生するか
らである。
【0009】また、意匠性向上の一つとしては、前記発
泡層2に透明着色もしくは不透明着色を施すことも可能
である。添加する着色材はアゾレーキ系、キナクリドン
系、フタロシアニン系等の有機顔料あるいは染料もしく
はチタンホワイト、ペンガラコバルト、カーボンブラッ
ク等の無機瀕料、アルミニウムに代表される金属顔料雲
母に代表されるパール顔料等がある
【0010】上記以外にも一般にポリオレフィン樹脂組
成物に添加される中和剤分散剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤等の添加は任意に選定できる。例えば、
酸化防止剤としてはヒンダードフェノール系、硫黄系、
ヒドラジン系、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾー
ル系、ベンゾフェノン系、ペンゾエート系、光安定剤と
してはヒンダードアミン系等があり、これらを任意に組
み合わせて、所謂耐候性を向させている。
【0011】前記発泡層2を形成するための発泡剤も、
発泡の方法によって任意にポリオレフィン樹脂組成物の
中に添加されている。
【0012】上記ポリオレフィン系樹脂層としての発泡
層2の製膜方法は、本発明方法においては特に限定は無
いが、例えば、カレンダー法、熱プレス法、押し出し
法、インフレーション法等がある。
【0013】(発泡及び発泡剤について)発泡層2に添
加する発泡剤としては、化学発泡剤による加熱発泡を行
う場合にはアゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン(DPT)、4、4オキ
シビスベンゼンスルホンヒドラジド(OBSH)等のア
ゾ系、ニトロソ系、ヒドラジド系等の通常の発泡剤が使
用され、添加量は要求される発泡倍率などにより任意に
選定可能であるが、例えば発泡層2の構成樹脂100重
量部に対して、0.5〜5重量部が一般的である。ま
た、発泡剤の分解温度を制御するために酢酸亜鉛、タル
ク、金属石鹸などを添加可能である。また、発泡成形さ
れる発泡層2の耐熱性や寸法安定性等を向上させるため
に、発泡成形体(即ち発泡層2)に対して架橋を行う場
合もある。化学架橋を行う場合は化学発泡剤に加え、ジ
クミルパーオキサイド、2、5−ジメチル−2、5−ジ
(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン等の熱により
ラジカルを発生する有機過酸化物を添加する。また電子
線による架橋も可能であり、この場合は上記化学発泡剤
が添加された発泡成形される発泡層2に、0.1〜50
Mradの放射線を照射し架橋する。発泡には化学発泡
以外に物理発泡があり、物理発泡には発泡層2を発泡成
形する時に窒素、二酸化炭素、ペンタン、ブタン等のガ
スを、発泡剤を添加していない発泡層2に注入して発泡
する方法と、低沸点の炭化水素ガスが、例えばアクリロ
ニトリル等の殻に封入されて加熱により殻を破壊してガ
スを発生させ発泡するマイクロカプセル法がある。マイ
クロカプセル型の発泡剤も化学発泡剤と同様に0.5〜
5重量部程度添加される。発泡の倍率は、主に発泡剤の
添加量に影響を受けるが、前記のオレフィン系樹脂のメ
ルトインデックス、メルトテンション、さらには、難燃
材の添加量によっても影響を受けることは当然である
が、意匠性(壁装材等化粧材としてのボリューム感)及
び難燃性の点から2倍以上が好ましい。
【0014】発泡のタイミングには2通りあり、オレフ
ィン樹脂による未発泡の発泡層2を製膜した後に後加工
で加熱発泡させる方法と、オレフィン系樹脂による未発
泡の発泡層2を製膜すると同時に発泡させる方法があ
る。後工程で発泡させる場合はオレフィン系樹脂の製膜
温度以上に分解温度を選定する必要がある。通常は前記
化学発泡剤の中でもアゾジカルボンアミド(ADCA)
が一般的である。製膜と同時に発泡させる場合も化学発
泡剤あるいはマイクロカプセルによる物理発泡剤の分解
温度とオレフィン樹脂の製膜温度のタイミングを合わせ
る必要がある。
【0015】(支持層について)支持層1としては、本
発明においては特に限定はないが、例えば、スルファニ
ル酸グアナジン、リン酸グアナジン等の水溶性難燃剤を
含浸させたパルプ系難燃紙、炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機質材を混抄し
た無機質紙、織布及び不繊布、木質板、無機質板、樹脂
フィルムや金属板等が使用できる。
【0016】(絵柄層について)絵柄層3を設けること
も任意にできる。また、絵柄を施す位置は前記支持層1
と発泡層2との間に設ける方法と、図1及び図2のごと
く発泡層2の上部(支持層1と反対側)に設ける方法が
ある。絵柄層3を施す方法は何ら限定はないが、グラビ
ア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印
刷、静電印刷、インキジェット印刷、金属蒸着、スパッ
クリング等で直接支持層1の面や発泡後の発泡層2の面
に設ける方法や、一旦別の基材シートに転写可能な絵柄
層を設け、これを転写により支持層1の面又は発泡層2
の面に移して絵柄層3を施す方法もある。絵柄層3を、
直接支持層1の面に施す場合には、支持層1と絵柄層3
の密着を強固にするために支持層1にコロナ処理、オゾ
ン処理、電子線処理、紫外線処理等を施したりプライマ
ー層を施した後に絵柄層3を施しても良い。支持層1に
インキを使用して絵柄層3を施す場合には、バインダー
として硝化綿、セルロース、塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルプチラール、ポリウレタン、アクリ
ル、ポリエステル等の単独もしくは各変性物の中から適
宜選定すれば良い。これらは水系、溶剤系、エマルジョ
ン系のいずれでも問題無く、また1液硬化タイプでも硬
化剤を使用した2液硬化タイプでも任意に選定可能であ
る。さらに硬化方法も熱硬化、電子線硬化、紫外線硬
化、湿気硬化等がある。これらバインダー以外には通常
インキに含まれている顔料、染料等の着色剤、体質顔
料、溶剤、各種添加剤が添加されている。特によく用い
られている顔料には縮合アゾ、不溶性アゾ、キナクリド
ン、イソインドリノン、アンスラキノン、イミダゾロ
ン、コバルト、フタロシアニン、カーボン、酸化チタ
ン、酸化鉄、雲母等のパール顔料等がある。また、絵柄
層3を設けるタイミングは、この絵柄層3が発泡層2の
上部の場合は発泡層2が未発泡の状態でも発泡後でもい
ずれでも良い。隠蔽性に劣る支持層1を使用した場合は
隠蔽層を設けることも可能である。隠蔽層としては支持
層1に施す上記絵柄層3と同じもので良いが、目的とし
て隠蔽性を付与する必要があるために、顔料としては不
透明な顔料を使用する。また、金、銀、鋼、アルミニウ
ム等の金属を添加しても良い。
【0017】(エンボス模様について)意匠性向上の目
的で通常、化粧材(壁装材等)の表面にはエンボス凹凸
模様4を施す。凹凸模様を付与する方法は、凹凸模様を
有するいわゆるエンボス版を用いて熱圧で付与する方法
や、オレフィン系樹脂層を例えば、押し出し法やカレン
ダー法で製膜する場合に冷却ロールとして凹凸模様を有
するロールを使用して溶融した樹脂を流し込む方法等が
ある。
【0018】(トップコート層について)トップコート
層5は、化粧材の表面のさらなる耐傷付き性向上、抗菌
性、防カビ性、耐汚染性を考慮する場合に付与すること
も可能であるが、必ずしも必要なものではない。トップ
コート層5の樹脂としては例えば、ウレタン系、アクリ
ル系、アクリルシリコン系、フッソ系、エポキシ系、ビ
ニル系、ポリエステル系、メラミン系、アミノアルキッ
ド系、尿素系等があり、硬化方法は熱硬化、湿気硬化、
紫外線硬化、電子線硬化等いずれでも良く、本発明にお
いては特に限定されるものではない。さらに、トップコ
ート層5の樹脂中に紫外線吸収剤や光安定剤等を添加し
て耐候性を向上させることや、酸化アルミニウム、酸化
珪素、窒化珪素、炭化珪素、ガラスビーズ等を添加し
て、表面の耐傷付き性を向上させたり、艶を調整するこ
とも可能である。また、最近は抗菌剤、防カビ剤等の機
能性添加剤を添加して機能を付与することもしばしば行
われている。また、トップコート層5は、発泡層2がオ
レフィン系樹脂層であることから発泡層2との密着性を
強固なものとするために、発泡層2側にはコロナ処理、
オゾン処理、紫外線処理、電子線処理などを行うのが好
ましく、また、発泡層2側にプライマー層(図示せず)
を設けることも適宜行っても良い。また、化粧材の表面
の耐傷付き性向上、抗菌性付与、耐汚染性付与、防カビ
性付与は、塗布方式により上記トップコート層5を形成
するだけではなく、フィルムの貼り合わせ方式により形
成してもよい。例えば、従来の塩化ビニル製の化粧材
(壁紙等)でも表面にエチレンービニルアルコール共重
合体製のフィルムを貼り合わせ、耐汚染性を向上させて
いるものもある。このようなフィルムの貼り合わせは、
発泡層2を発泡させる前でも後でも適宜選ぶことが可能
である。
【0019】(積層について)支持層1と発泡層2とを
積層する方法には、本発明においては特に限定は無い
が、接着剤を用いたウェットラミネート法やドライラミ
ネート法等、押し出し機による支持層1との押し出しラ
ミネート法等がある。ウェットラミネート法やドライラ
ミネート法の場合、オレフィン系樹脂層を貼り合わせる
ことから、オレフィン系樹脂層にコロナ処理、オゾン処
理、プラズマ処理、紫外線処理、電子線処理、重クロム
酸カリウム処理等で表面を活性にさせる必要がある。押
し出しラミネート法でも支持層1と発泡層2とのより強
固な密着性を確保するために密着間(例えば支持層1
側)にアンカーコート層を設けたり、あるいは溶融し押
し出すオレフィン系樹脂による発泡層2にオゾン処理や
プラズマ処理を施したり、さらにはオレフィン系樹脂に
よる発泡層2を接着性樹脂と共押し出しする方法等があ
る。前記のごとく発泡層2に対する発泡のタイミング及
び方法、支持層1と発泡層2の積層のタイミング及び方
法は任意に選定し組み合わせることが可能である。
【0020】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明をより具体的
に説明する。
【0021】<実施例1>下記表1に示す配合の発泡性
樹脂を、押し出し温度200℃で厚さ0.3mmになる
ように製膜してシート状の発泡層1を形成し、その発泡
層1の表面にコロナ処理を施した後、その発泡層1の片
面に2液硬化型のウレタン系インキ(V180;東洋イ
ンキ製造(株)製)を用いてグラビア印刷法により木目
模様の絵柄層3を設けた。続いて、このシート状の発泡
層1を、230℃のエンボスロールに通すことにより、
エンボス成形と発泡処理を行い、厚さ15mmのエンボ
ス模様の付与され且つ発泡したシート状の発泡層2を得
た。続いて、該シート状の発泡層2と80g/m2 の水
酸化アルミニウム紙とを、2液硬化型のウレタン系接着
剤(AD502;東洋モートン(株)製)を用いてドラ
イラミネート法により貼り合わして本発明の化粧材(壁
装材)を得た。
【0022】<実施例2>下記表1に示す配合の発泡性
樹脂を、230℃の温度で押し出し機を用いて、80g
/m2 の水酸化アルミニウム紙に厚さ1μmの2液硬化
型のウレタン系アンカーコート剤(A−310;タケダ
薬品工業(株)製)を塗布した支持層1に溶融押し出す
ことにより該支持層1に発泡層2をラミネートすると同
時に、これを抽象柄のエンボス凹凸模様の付与された冷
却ロールに通して、ラミネート、発泡、エンボス付与を
同時に行うことにより、厚さ2mmの本発明の化粧材
(壁装材)を得た。
【0023】
【表1】
【0024】<比較例1>下記表2に示す配合の発泡性
樹脂を使用して、上記実施例2と同じ方法で比較例の化
粧材(壁装材)を得た。
【0025】
【表2】
【0026】<比較例2>下記表3に示す配合の発泡性
樹脂を使用して、上記実施例2と同じ方法で比較例の化
粧材(壁装材)を得た。
【0027】
【表3】
【0028】上記実施例1〜2、上記比較例1〜2で得
られた化粧材(壁装材)について、加工適性、発泡倍
率、外観、燃焼性等について評価した。その結果を、表
4に示す。
【0029】
【表4】
【0030】 加工適性;低温で且つ高速で均一良好な製膜可能か? ○良 ×悪 発泡倍率;発泡後の発泡層厚/発泡前の発泡層厚 外観;表面状態の目視評価 ○良 不良(穴空き、ボコボコ等)× 燃焼性;JIS A1321;建築物の内装材料及び工法の難燃性試験方法 準不燃材料の規格は下記の通り 発熱量(Tdθ);標準温度曲線を越える温度時間面積≦100 発煙量(CA) ;単位面積当たりの発煙係数≦60 メルトインデックス(MI);JIS K7210; 測定温度190℃ 荷重2.16Kg メルトテンション ;キャピログラフ(東洋精機(株)製)使用 230℃ ピストン降下速度20m/min、 引取速度15m/min
【0031】表4の結果から明らかなように、本発明に
係る化粧材は比較例の化粧材と比べて、外観、発泡倍
率、難燃性等の性能だけでなく、加工適性にも優れてい
ることが判明した。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、メルトインデックスが
2〜20g/10分でメルトテンションが2〜15gで
あるポリオレフィン系樹脂からなる発泡層でかつその発
泡倍率が2倍以上である発泡層を支持層と積層し、意匠
性を付与するために発泡層表面に凹凸模様を設けさらに
は支持層の発泡層側もしくは発泡層の凹凸模様側に絵柄
を施すことにより、外観、発泡性、難燃性及び加工適性
に優れた壁装材を地球環境に優しい材料を使用して提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の発泡前の一例を示す側断面図
である。
【図2】図1の発泡前の化粧材に発泡、凹凸模様付与及
びトップコート処理を行った化粧材の一例を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1…支持層 2…発泡層 3…絵柄層 4…エンボス凹
凸模様 5…トップコート層
フロントページの続き (72)発明者 加藤 茂幹 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 池田 尚 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK03B AK51G AR00C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CB02 DD01 DG10A DJ01B EJ40B GB08 HB21 HB21B HB31 HB31C JA04B JA06B JA13B JK02B JL00 JL10 YY00B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持層上に、メルトインデックスが2〜2
    0g/10分、メルトテンションが2〜15gのポリオ
    レフィン系樹脂からなり且つその発泡倍率が2倍以上の
    発泡層が積層されていることを特徴とする発泡化粧材。
  2. 【請求項2】前記発泡層の表面に凹凸模様を有すること
    を特徴とする請求項1記載の発泡化粧材。
  3. 【請求項3】前記発泡層側もしくは前記発泡層の凹凸模
    様側に絵柄を有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の発泡化粧材。
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