JP2000253784A - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

Info

Publication number
JP2000253784A
JP2000253784A JP11065562A JP6556299A JP2000253784A JP 2000253784 A JP2000253784 A JP 2000253784A JP 11065562 A JP11065562 A JP 11065562A JP 6556299 A JP6556299 A JP 6556299A JP 2000253784 A JP2000253784 A JP 2000253784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
output
spool
drive
fishing line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11065562A
Other languages
English (en)
Inventor
Sei Nishimura
聖 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ryobi Ltd filed Critical Ryobi Ltd
Priority to JP11065562A priority Critical patent/JP2000253784A/ja
Publication of JP2000253784A publication Critical patent/JP2000253784A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】モータ駆動出力停止状態において、モータ出力
操作レバーに接触してもスプールが急回転せず、モータ
を再駆動する都度にモータ出力操作レバーを変位させる
動作を要さない魚釣用電動リールの提供。 【解決手段】 モータ出力操作レバーの位置がOFF状
態である場合(S10:Yes)や、釣糸の繰出し糸長
の計測値が記憶手段に記憶された設定値以下である場合
(S13:Yes)には、瞬動スイッチが押圧されたか
否かを判断する(S16)。そして、瞬動スイッチが押
圧されていない場合(S15:No)にはモータ出力波
形の出力が停止され(S16)、瞬動スイッチが押圧さ
れている場合(S15:Yes)には瞬動スイッチによ
るモータ駆動のためのモータ出力波形(S17)が出力
される(S14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣用電動リールに関
し、特に、スプール駆動モータへのモータ駆動出力を、
リール本体に回動可能に装着したモータ出力操作レバー
の変位操作によって任意に調整する魚釣用電動リールに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、リール本体に回転可能に支承した
スプールを、リール本体若しくはスプール内に内蔵した
スプール駆動モータにて又は手動ハンドルにて回動させ
てスプールに釣糸を巻取る魚釣用リールが船釣等で普及
している。
【0003】そして、実開昭60−151369号公報
には、電源とスプール駆動モータとの駆動回路中に設け
られた速度切換スイッチによって、スプールに巻取られ
る釣糸の巻取り速度を2段階以上に調整する魚釣用電動
リールが提案されている。ここで、速度切換スイッチ
は、モータ出力操作レバーによって操作される。又、こ
のモータ出力操作レバーは、リール本体側面に回動可能
に装着されており、操作レバーの回動によって、スプー
ル駆動モータへのモータ駆動出力を少なくとも2段階に
変化させることができる。
【0004】又、特開昭50−142387号公報に
は、電源とスプール駆動モータとの駆動回路中にスイッ
チと可変抵抗器とを介在させて、スプールの駆動速度、
即ちスプールに巻取られる釣糸の巻取り速度を任意に調
整可能とした魚釣り用電動リールが提案されている。こ
こで、可変抵抗器の抵抗は、リール本体に回動可能に装
着されているモータ出力操作レバーの変位操作によって
変化し、可変抵抗器の抵抗の変化により、スプール駆動
モータへのモータ駆動出力が停止から最大まで調節され
るようになっている。又、スイッチは、ON/OFF動
作されることにより、スプール駆動モータへの給電をO
N/OFFするようになっている。
【0005】しかし、これらの魚釣用電動リールのよう
に、リール本体側面に設けたモータ出力操作レバーを回
動変位操作させることよってスプール駆動モータを任意
の速度で駆動し、釣糸を巻取るのみの構成では、様々な
問題が生じていた。例えば、電動リールへの電源接続時
にモータ出力操作レバーがモータ駆動出力位置にある
と、電源接続と同時にスプールが突然回転するという問
題があった。又、釣糸巻取り時に穂先のガイドまで仕掛
けを巻込んでしまい、穂先が損傷することがあり、この
ことにより釣ができなくなってしまうこともあった。こ
れらのようなアクシデントは、魚の取込や餌の付替、仕
掛けの投入時等にモータ出力操作レバーに釣糸やユーザ
ーの衣服の袖が引っかかっり、あるいは、モータ出力操
作レバーが船縁等に接触して動いてしまうことによって
生じることもあった。
【0006】これらの問題の対策として、特開平6−2
05629号公報に記載された魚釣用電動リールでは、
電動リールへの電源接続時にはモータ出力操作レバーの
変位量にかかわらず、スプール駆動モータへのモータ駆
動出力を停止するようにしている。更に、釣糸巻取り中
において、釣糸計測値が、いわゆる船縁停止位置として
予め記憶させた釣糸繰出し量に一致すると、モータ出力
操作レバーの変位量にかかわらずスプール駆動モータへ
のモータ駆動出力を停止するようにしている。こうし
て、仕掛けが穂先のガイドにまで巻き込まれることによ
るトラブルを防止している。又、船縁停止位置にてモー
タ駆動出力の供給が停止された後、再度スプール駆動モ
ータを駆動して釣糸を巻取る場合は、モータ出力操作レ
バーを一旦モータ駆動出力停止位置まで戻した後、再度
モータ駆動出力方向に変位させるようにしている。
【0007】特開平6−205629号には、この他、
魚を取込むときの安全対策として、釣糸計測値が「0.
0メートル」になると、モータ出力操作レバーの変位量
にかかわらず、スプール駆動モータへのモータ駆動出力
を禁止するようにすることが記載されている。そして、
釣糸計測値が「0.0メートル」になってモータ駆動出
力が停止したときには、操作パネル上のリセットスイッ
チを押すか、釣糸を繰出して釣糸計測値を「0.1メー
トル」以上にしなければ、モータ出力操作レバーを操作
してもスプール駆動モータが再駆動しないようになって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような魚
釣用電動リールでは、船縁停止位置にてモータ駆動出力
の出力が停止された後、スプール駆動モータを再駆動す
る際には、その都度モータ出力操作レバーを一旦モータ
駆動出力停止位置まで戻し、再度モータ駆動出力方向に
変位させることを要し、作業が繁雑であった。又、モー
タ出力操作レバーを戻した後、再度モータ駆動出力方向
へ変位させるときに、モータ出力操作レバーの変位量が
適正でないと、スプールの過回転等により、船縁まで釣
り上げた魚をばらしてしまうおそれがあった。
【0009】又、上記のようにスプール駆動モータを再
駆動した後は、「0.0メートル」まで仕掛けを巻取ら
なければモータ駆動出力の供給を禁止しないので、上記
安全対策は万全とは言えなかった。具体的には、船縁停
止位置にてモータ駆動出力の自動停止後、モータ出力操
作レバーを駆動出力停止位置まで戻すのであるが、その
後、更に手動ハンドルによる釣糸巻上げをする最中と
か、魚の取込中、餌の取替え、仕掛けの投入中に、モー
タ出力操作レバーに釣糸やユーザーの衣服の袖が引っか
かったり、あるいは船縁や手等がモータ出力操作レバー
に接触したりして、モータ出力操作レバーがモータ駆動
出力方向に変位して、スプールが突然自動回転してしま
うことがあり、取込み中の魚をばらしてしまうことを防
止することができなかった。
【0010】そこで本発明は、釣糸が所定量巻込まれて
いる状態で、モータ出力操作レバーに接触してもスプー
ルが急回転せず、取込中の魚をばらしてしまうおそれの
ない魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
又、モータ駆動出力停止状態からモータを再駆動する都
度に、モータ出力操作レバーを変位させる繁雑な動作を
要さない魚釣用電動リールを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リール本体2に回転可能に支持されて釣
糸の繰出し又は巻取りを行うスプール5と、スプール5
を手動にて回転させる手動ハンドル6と、スプール5を
回転駆動するスプール駆動モータ20と、スプール駆動
モータ20へのモータ駆動出力を出力停止から最大出力
までの間で段階的に増減させるためのモータ出力調整手
段21と、モータ出力調整手段21を調整するために操
作されるモータ出力操作レバー9と、スプール5の回転
に関連してスプール5からの釣糸繰出し糸長を計測する
計測手段22、17、19と、釣糸繰出し糸長に関する
設定値を記憶する記憶手段19と、スプール駆動モータ
20へのモータ駆動出力供給により釣糸を巻上げている
場合において、計測手段22、17、19が計測した繰
出し糸長の値の計測値が該記憶手段に記憶された設定値
に到達したときには、モータ出力調整手段21に応じて
調整されたスプール駆動モータ20へのモータ駆動出力
の供給を停止する制御手段17とを備えた魚釣り用電動
リール1において、モータ出力調整手段21に応じて調
整されたスプール駆動モータ20へのモータ駆動出力の
供給を停止した後は、モータ出力操作レバー9を操作し
ても、モータ出力調整手段21に応じて調整されたスプ
ール駆動モータ20へのモータ駆動出力供給の再開を禁
止する禁止手段S13、S16を備えた魚釣用電動リー
ルを提供している。
【0012】ここで、スプール駆動モータ20へのモー
タ駆動出力供給の再開を禁止した状態又は該モータ出力
操作レバー9がモータ駆動出力停止位置にある場合にお
いて、押圧されることにより、スプール駆動モータ20
へのモータ駆動出力供給を行う瞬動スイッチ16が設け
られているのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による魚釣用
電動リールについて図1乃至図4に基づき説明する。図
1に示されるように、魚釣用リール1のリール本体2の
左右には、側板3、4が一体的に設けられ、両側板3、
4間にはスプール5が回転可能に支承されている。ま
た、スプール5を駆動するためのスプール駆動モータ2
0(図2)が、リール本体2内に配置される図示せぬ筒
状のモータケースを介して固定されている。スプール5
には図示せぬ磁石が設けられ、またリール本体2側には
磁石に対向して複数の図示せぬホール素子(図2の回転
計測部22)が設けられて、スプールの回転数と回転方
向に関するスプール回転信号を後述する制御部17に出
力可能に設けられている。
【0014】手動ハンドル6が、側板4側にリール本体
2の外部に設けられ、スプール5は手動ハンドル6によ
っても駆動可能に設けられる。手動ハンドル6のハンド
ル軸6Aには、ドラグ装置のドラグハンドル7を介して
図示せぬマスター歯車が取付けられる。手動ハンドル6
を回せばドラグ装置を介する摩擦抵抗により、マスター
歯車がハンドル軸6Aと一体で回転する。
【0015】クラッチレバー8が、クラッチオン、オフ
状態に切換可能に設けられている。クラッチオンの状態
で、手動ハンドル6が釣糸の巻取方向に回されると、ハ
ンドル軸6A、マスター歯車、図示せぬピニオンやピニ
オン軸等を介して、ハンドルの回転力がスプール5へと
伝達され、スプール5は釣糸巻取方向に回転する。逆に
クラッチオフの状態では、スプール5と手動ハンドル6
間の回転伝達系が、切離され、スプール5のフリー回転
が可能になり、仕掛け等の重みにより釣糸が繰出され
る。
【0016】また、モータ出力操作レバー9が回動可能
に、リール本体2に支持されている。モータ出力操作レ
バー9は、ポテンショメータ等のようなモータ出力調整
手段21(図2)に接続されており、モータ出力操作レ
バー9の回動操作により、モータ出力調整手段21(ポ
テンショメータ)の抵抗値を変化させ、この抵抗値の変
化はリール本体2の上部に載置されているコントロール
ボックス10内の後述する制御部17に入力され、制御
部17はこの入力に基づき演算を行いモータ出力を出力
停止状態から最大出力まで多段階に調整する。又、モー
タ出力操作レバー9の操作により、モータ出力が出力停
止状態にセットされると、モータ20はオフ状態にされ
る。
【0017】コントロールボックス10の上面側には、
表示器11の表示面が露出していると共に、公知の糸送
りスイッチ12と、公知のしゃくりスイッチ13と、公
知の船縁停止スイッチ14と、棚モード・底モードの切
換や棚位置・底位置の設定を行うための棚・底スイッチ
15と、本実施の形態による瞬動スイッチ16が、押圧
操作可能に設けられている。表示器11は、液晶ディス
プレーであり、繰出し糸長(仕掛の水深)や、底から棚
位置までの距離、設定された棚位置等を表示する。
【0018】図2は、本実施の形態による魚釣用リール
の電気的接続等を示すブロック図であり、コントロール
ボックス10のハードウエア構成等を示す。上述したよ
うに、回転計測部22が制御部17であるマイクロプロ
セッサに接続されている。又、記憶部19が制御部17
に接続され、スプール5の累積回転量等の各種データが
記憶されている。回転計測部22からのカウント値が記
憶部19に記憶され、所定の処理により、釣糸の繰出し
量が表示器11に表示される。即ち、制御部17である
マイクロプロセッサが、釣糸の繰出し量、巻取り量を常
時演算しながら、現在の釣糸の繰出し量を表示器11に
表示する。回転計測部22と制御部17と記憶部19と
により、スプール5から繰出された釣糸の糸長を計測す
る計測手段が構成される。
【0019】記憶部19には、釣糸の繰出し糸長の設定
値も記憶されるようになっている。設定値としては、例
えば船縁停止位置である。上記のように計測された釣糸
の繰出し糸長の計測値がこの設定値と一致したとき、ポ
テンショメータ21を通じてのスプール駆動モータ20
へのモータ駆動出力の供給を停止し、スプール5の自動
回転を停止させるようになっている。このようにして一
旦スプール5の自動回転が停止すると、後述するよう
に、再びモータ出力操作レバー9が操作されても、ポテ
ンショメータ21を通じてのスプール駆動モータ20へ
のモータ駆動出力の供給が再開されず、スプール5は回
転しないように、構成されている。
【0020】また、回転計測部22からのスプール回転
信号に基づいて、スプール駆動モータ20が駆動され、
スプール5の巻取り、繰出し制御がなされる。また、上
述した糸送りスイッチ12と、しゃくりスイッチ13
と、船縁停止スイッチ14と、棚・底スイッチ15が、
制御部17に接続され、制御部17を介してスプール駆
動モータ20が制御される。
【0021】瞬動スイッチ16も制御部17に接続され
る。上記のように釣糸の繰出し糸長が上記設定値と一致
してモータ駆動出力の供給が停止されている状態であっ
たり、モータ出力操作レバーがOFF位置にある場合で
あっても、この瞬動スイッチ16が押圧されると、スプ
ール駆動モータ20へモータ駆動出力が供給されるよう
になっている。
【0022】以上のような魚釣用リールの動作フローに
ついて、図3に基づき説明すると、スタートの時点は、
魚釣用リールに設けられた図示せぬ電源スイッチがON
にされた状態を示すものであり、S1〜S5は、メイン
ルーチンを示している。先ず、S1では初期設定が行わ
れる。この初期設定では、表示器11に表示される釣糸
の繰出し量の値を「0」にしたり、制御部17の処理で
用いられる各種のフラグをリセットしたり、又、リール
の動作モードを予め設定された初期のモードに設定した
りといった、リールを動作し始める前の初期段階の設定
を行う。そして、この後は、以下に述べるS2〜S5の
処理を繰返し行う。
【0023】初期設定の後に、スイッチ入力処理を行う
(S2)。ここでは、ユーザーが操作キーを操作し、棚
位置の設定等を行ったかどうかを判断する。ユーザーが
それらの操作を行っていた場合は、当該データが制御装
置10に認識され、表示器11に表示される各種データ
等に反映されることになる。そして、その後回転計測部
22で検出された回転数等に基づき釣糸の繰出し糸長の
演算(カウント処理)が行われる(S3)。ここで検出
された釣糸の繰出し糸長は、表示器11に表示される
(S4)。即ち、釣糸の繰出し糸長は、スプール5の回
転毎に更新され、リアルタイムで表示器11に表示され
る。その後、図4のフローチャートに示されるモータ制
御処理S5が行われる。
【0024】モータ制御処理S5では、釣糸の巻取り中
に、上記計測手段で測定される釣糸繰出し糸長の計測値
が、上記設定値よりも長い場合にはモータ出力操作レバ
ー9の位置に応じたモータ出力を供給し、当該計測値が
上記設定値に至ったときにはモータ駆動出力の供給を停
止する。そして、当該計測値が上記設定値である場合
や、モータ出力操作レバー9がモータ駆動出力停止位置
にある場合であっても、瞬動スイッチ16が押圧された
際には、モータ駆動出力を供給する。その詳細は以下の
通りである。
【0025】まず、S10にて、モータ出力操作レバー
9がOFF位置(モータ駆動出力停止)にないかどうか
を判断する。ここで、モータ出力操作レバー9の位置が
OFF位置であれば(S10:Yes)、S15へ進
む。一方、モータ出力操作レバー9の位置がOFF位置
以外の場所である場合(S10:No)、S11へ進
み、モータ出力操作レバー9の位置が変化しているかど
うかを判断する。ここで、モータ出力操作レバー9の位
置が変化していると判断されれば(S11:Yes)、
S12に進んでモータ出力操作レバー9の位置に対応し
たモータ出力の出力波形の準備を行い、その後にS13
へ進む。一方、モータ出力操作レバー9の位置が変化し
ていないことが検出されれば(S11:No)、モータ
出力波形を準備し直す(S12)ことなく、前回以前の
モータ制御処理S5のS12にて準備されたモータ出力
波形を保ったまま直接S13へ進む。
【0026】S13では、回転計測部22と制御部17
と、記憶部19とにより構成される、釣糸の繰出し糸長
の計測手段により計測された計測値と、記憶部19に記
憶された釣糸繰出し糸長の設定値とを比較する。そし
て、計測値が設定値よりも大きい場合には(S13:N
o)S14へ進み、上記S12にて準備されたモータ駆
動出力波形を出力する。計測値が設定値に等しいかそれ
以下である場合には(S13:Yes)S15へ進む。
【0027】S15では、瞬動スイッチ16が押圧され
たかどうかを判断する。そして、瞬動スイッチが押圧さ
れていないと判断された場合(S15;No)、S16
へ進んでモータ出力波形の出力を停止し、スプール5の
自動回転を停止する。一方、瞬動スイッチが押圧された
と判断された場合(S15;Yes)、S17へ進んで
瞬動スイッチ16によるモータ駆動のためのモータ出力
波形を準備し、S14にて当該モータ出力波形を出力す
る。このとき、S17にて瞬動スイッチ16によるモー
タ駆動のためのモータ出力波形を準備しているので、瞬
動スイッチ16が押圧された際には、以前のモータ制御
処理S5のS12で準備されたモータ出力波形にかかわ
らず、常に同一のモータ出力波形が出力されることとな
る。又、電源ONの後、モータ出力操作レバー9を電源
OFF位置から動かすことなく、突然瞬動スイッチ16
を押圧した場合、即ち、電源ONからS12のモータ出
力波形の準備を経ることなくS14におけるモータ出力
波形の出力が行われた場合でも、モータ出力波形が出力
される。S14又はS16にてモータ出力波形の出力又
は出力停止を行った後は、図3に示されるメインルーチ
ンへ戻る(リターン)。
【0028】このように、モータ出力操作レバー9の位
置がOFF状態である場合(S10:Yes)や、釣糸
の繰出し糸長の計測値が記憶手段19に記憶された設定
値以下である場合(S13:Yes)には、瞬動スイッ
チ16が押圧されたか否かを判断する(S15)。そし
て、瞬動スイッチ16が押圧されていない場合(S1
5:No)にはモータ出力波形の出力が停止され(S1
6)、瞬動スイッチ16が押圧されている場合(S1
5:Yes)には瞬動スイッチ16によるモータ駆動の
ためのモータ出力波形(S17)が出力される(S1
4)。ここで、瞬動スイッチ16が押圧されている間
は、瞬動スイッチ16が押圧されたと判断され続ける
(S15:Yes)ので、瞬動スイッチ16によるモー
タ駆動のためのモータ出力波形が供給され続けることに
なる。
【0029】上記のような制御において、例えば、上記
設定値を船縁停止位置として、釣糸の繰出し糸長2メー
トルに設定すると、以下のような動作となる。初めに釣
糸の繰出し糸長が2メートル以下の状態で餌を取り付け
ている最中には、たとえモータ出力操作レバー9に船縁
等が接触してモータ出力操作レバー9が出力停止位置か
ら移動しても、スプール5は回転しない(S13:Ye
s、S15:No、S16)。その後、釣糸を繰出し、
繰出した釣糸をスプール駆動モータ20の駆動により巻
上げている(S10:No、S13:No、S14)
と、釣糸の繰出し糸長の計測値が2メートルに達したと
きに、スプール5の回転は停止する(S13:Yes、
S15:No、S16)。ここでユーザーが釣上げた魚
を取込んだり、新しい餌を取付けたりしている最中に
は、たとえモータ出力操作レバー9に船縁等が接触して
モータ出力操作レバー9が出力停止位置から移動して
も、スプール5は回転しない(S11:Yes、S1
3:Yes、S15:No、S16)。しかし、ユーザ
ーが魚の取込等をするに際して釣糸を繰出し糸長2メー
トルよりも微少量だけ巻上げたいと思ったときには、瞬
動スイッチ16を押圧することにより、釣糸を巻上げる
ことができる(S13:Yes、S15:Yes、S1
4)。ここで、ユーザーは、瞬動スイッチ16を押圧し
続ける時間を調整することにより、正確かつ簡単に、釣
糸の巻上げ量を所望の量にすることができる。
【0030】本発明による魚釣用電動リールは上述した
実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範
囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、釣糸の繰
出し糸長の計測手段としては、スプールの回転数を計測
して予め計測したスプール回転数と釣糸の繰出し糸長の
関係を用いて演算し、表示するものの他、スプールに捲
回した釣糸の外周に当接させたローラの回転数を計測し
て当該ローラの外周長を乗算して表示するものであって
もよい。
【0031】又、モータ出力操作レバーは、本実施の形
態(図1)に示すようにリール本体の後部に設けたもの
に限らず、リール本体の前部側面に設けたものであって
もよい。更に、モータ出力操作レバーは、図1に示され
るような形状のもののみに限られず、例えば円柱状の形
状で円周の一部分に突出する摘みを有し、円柱の中心軸
を中心に回転するようなものであってもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の魚釣用電動リールによれ
ば、モータ出力調整手段からスプール駆動モータにモー
タ駆動出力中(釣糸巻上げ中)に計測手段の計測値が記
憶手段に予め記憶された設定値と一致したときには、制
御手段により、モータ出力調整手段に応じて調整された
スプール駆動モータへのモータ駆動出力を停止させると
共に、モータ出力操作レバーに手等が接触してモータ出
力調整レバーの位置が変位しても、禁止手段によりモー
タ出力調整手段に応じて調整されたスプール駆動モータ
へのモータ駆動出力の供給を禁止するように構成されて
いる。これにより、スプール駆動モータへのモータ駆動
出力を停止した後において、手動ハンドルにより釣糸巻
上げ中にモータ出力操作レバーに手等が接触してモータ
出力操作レバーが変位しても、スプールが回転せず、取
込み中の魚をばらす等のトラブルを防止することができ
る。又、魚の取込みやすい位置を設定値としておけば、
その位置でスプールの自動回転が禁止され、魚の取込中
や餌の取替え、仕掛けの投入等を行う際に、モータ出力
操作レバーにユーザーの衣服の袖が引っかかったり、船
縁等が接触したりして出力操作レバーが変位し、スプー
ル回転に起因して竿の損傷等が起こるような事態を防止
することができる。
【0033】請求項2記載の魚釣用電動リールによれ
ば、モータ出力調整手段に応じて調整されたスプール駆
動モータへのモータ駆動出力の供給が停止又は禁止され
た状態において、押圧動作されることによりモータ駆動
出力を供給する瞬動スイッチを設けている。即ち、モー
タ出力操作レバーの操作によるスプール駆動モータへの
モータ駆動出力の供給を停止した状態においても、瞬動
スイッチを押圧した場合にはモータ駆動出力の供給を可
能としている。これにより、スプール駆動モータへのモ
ータ駆動出力を停止した後に、手動ハンドルによって釣
糸を巻上げる他、瞬動スイッチを押圧することによって
釣糸を小刻みに巻上げることができる。又、スプール駆
動モータの再駆動を瞬動スイッチの押圧動作のみにより
可能としたので、モータ出力操作レバーを一旦モータ駆
動出力停止位置まで戻した後に、再度モータ駆動出力方
向に変位する等の煩雑な動作が不要となる。そして、ユ
ーザーが小刻みな釣糸の巻上げをしたい場合に、ユーザ
ー自身がモータ出力調整レバーを調整して制御すること
なく、瞬動スイッチの押圧により所望の微少量だけの釣
糸の巻上げが可能となるため、スプール駆動モータの再
駆動時における魚の取逃がしを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による魚釣用電動リールを
示す正面図。
【図2】本発明の実施の形態による魚釣り用電動リール
の電気的又は機械的接続を示すブロック図。
【図3】本発明の実施の形態による魚釣用電動リールの
制御を示すメインフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態による魚釣用電動リールの
モータ制御処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
2 リール本体 5 スプール 6 手動ハンドル 9 モータ出力操作レバー 16 瞬動スイッチ 17 制御部 19 記憶部 20 スプール駆動モータ 21 ポテンショメータ 22 回転計測部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されて釣糸
    の繰出し又は巻取りを行うスプールと、 該スプールを回転駆動するスプール駆動モータと、 該スプール駆動モータへのモータ駆動出力を出力停止か
    ら最大出力までの間で段階的に増減させるためのモータ
    出力調整手段と、 該モータ出力調整手段を調整するために操作されるモー
    タ出力操作レバーと、 該スプールの回転に関連して該スプールからの釣糸繰出
    し糸長を計測する計測手段と、 釣糸繰出し糸長に関する設定値を記憶する記憶手段と、 該スプール駆動モータへのモータ駆動出力供給により釣
    糸を巻上げている場合において、該計測手段が計測した
    繰出し糸長の値の計測値が該記憶手段に記憶された設定
    値に到達したときには、該モータ出力調整手段に応じて
    調整された該スプール駆動モータへのモータ駆動出力の
    供給を停止する制御手段とを備えた魚釣り用電動リール
    において、 該モータ出力調整手段に応じて調整された該スプール駆
    動モータへのモータ駆動出力の供給を停止した後は、該
    モータ出力操作レバーを操作しても、該モータ出力調整
    手段に応じて調整された該スプール駆動モータへのモー
    タ駆動出力供給の再開を禁止する禁止手段を備えること
    を特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】 該スプール駆動モータへのモータ駆動出
    力供給の再開を禁止した状態又は該モータ出力操作レバ
    ーがモータ駆動出力停止位置にある場合において、押圧
    されることにより、スプール駆動モータへのモータ駆動
    出力供給を行う瞬動スイッチを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の魚釣用電動リール。
JP11065562A 1999-03-11 1999-03-11 魚釣用電動リール Pending JP2000253784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11065562A JP2000253784A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 魚釣用電動リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11065562A JP2000253784A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 魚釣用電動リール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000253784A true JP2000253784A (ja) 2000-09-19

Family

ID=13290588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11065562A Pending JP2000253784A (ja) 1999-03-11 1999-03-11 魚釣用電動リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000253784A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240273A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
JP2011050270A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Globeride Inc 魚釣用電動リール
JP2013000059A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Shimano Inc 電動リール
JP2017189150A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社シマノ 電動リールのモータ制御装置
JP2017189151A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社シマノ 電動リールのモータ制御装置
JP2017192319A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 株式会社シマノ 電動リールのモータ制御装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240273A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
JP2011050270A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Globeride Inc 魚釣用電動リール
JP2013000059A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Shimano Inc 電動リール
TWI718271B (zh) * 2016-04-15 2021-02-11 日商島野股份有限公司 電動捲線器的馬達控制裝置
CN107296022B (zh) * 2016-04-15 2021-04-20 株式会社岛野 电动渔线轮的电机控制装置
KR20170118591A (ko) * 2016-04-15 2017-10-25 가부시키가이샤 시마노 전동 릴의 모터 제어 장치
KR20170118592A (ko) * 2016-04-15 2017-10-25 가부시키가이샤 시마노 전동 릴의 모터 제어 장치
KR102628496B1 (ko) 2016-04-15 2024-01-24 가부시키가이샤 시마노 전동 릴의 모터 제어 장치
KR102628497B1 (ko) 2016-04-15 2024-01-24 가부시키가이샤 시마노 전동 릴의 모터 제어 장치
CN107296022A (zh) * 2016-04-15 2017-10-27 株式会社岛野 电动渔线轮的电机控制装置
CN107302905A (zh) * 2016-04-15 2017-10-31 株式会社岛野 电动渔线轮的电机控制装置
CN107302905B (zh) * 2016-04-15 2021-07-23 株式会社岛野 电动渔线轮的电机控制装置
JP2017189150A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社シマノ 電動リールのモータ制御装置
JP2017189151A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 株式会社シマノ 電動リールのモータ制御装置
CN107361032A (zh) * 2016-04-19 2017-11-21 株式会社岛野 电动渔线轮的电机控制装置
KR102628498B1 (ko) 2016-04-19 2024-01-24 가부시키가이샤 시마노 전동 릴의 모터 제어 장치
KR20170119619A (ko) * 2016-04-19 2017-10-27 가부시키가이샤 시마노 전동 릴의 모터 제어 장치
JP2017192319A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 株式会社シマノ 電動リールのモータ制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5616247B2 (ja) 釣り用リール
JP5723167B2 (ja) 釣り用リール
JP2000253784A (ja) 魚釣用電動リール
KR101842894B1 (ko) 전동 릴
JP2019050789A5 (ja)
JP2002101793A (ja) 魚釣用リール
JP2001128597A (ja) 魚釣り用電動リール
JP2784426B2 (ja) 魚釣用リール
JP3045045B2 (ja) 魚釣用リールの糸長計測装置
JP4298454B2 (ja) 魚釣用リール
JP2004089051A (ja) 魚釣用電動リール
JPH0755901Y2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3109563B2 (ja) 魚釣用リール
JP2500750Y2 (ja) 魚釣用電動リ―ル
JP3494842B2 (ja) 魚釣用リール
JP2005160448A (ja) 魚釣用リール
JP3461182B2 (ja) 釣り用リール
JP2002112676A (ja) 魚釣用リール
JP2000201596A (ja) 魚釣用リ―ル
JPH0725613Y2 (ja) 魚釣用リールの糸長測定装置
JP2000201603A (ja) 魚釣用電動リ―ル
JPH06292489A (ja) 釣糸制御装置
JP2511182B2 (ja) 魚釣用リ―ル
JP2000217476A (ja) 魚釣用リール
JP2000201602A (ja) 魚釣用電動リ―ル