JP2009240273A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール Download PDF

Info

Publication number
JP2009240273A
JP2009240273A JP2008093455A JP2008093455A JP2009240273A JP 2009240273 A JP2009240273 A JP 2009240273A JP 2008093455 A JP2008093455 A JP 2008093455A JP 2008093455 A JP2008093455 A JP 2008093455A JP 2009240273 A JP2009240273 A JP 2009240273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
housing
reel
fishing
finger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008093455A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4903177B2 (ja
Inventor
Masatoshi Katayama
眞敏 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
Priority to JP2008093455A priority Critical patent/JP4903177B2/ja
Publication of JP2009240273A publication Critical patent/JP2009240273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4903177B2 publication Critical patent/JP4903177B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】載置面の上に置いた状態で魚を誘う操作が可能であり、且つ、置いた状態で当たりが来たときに、巻き上げ動作に素早く移ることができるとともに、その巻き上げ動作が安定しやすい魚釣用リールを得る。
【解決手段】魚釣用リール4は、載置面3aの上に置かれる底部16aを有するリール本体5と、スプール34を駆動する電動モータ44とを具備する。リール本体5の上壁6aは、手の平Pを受ける第1の領域17と、手の指H2,H3を受ける第2の領域18とを有する。第2の領域18は、人さし指H2を受ける第1の部分22aと、中指H3を受ける第2の部分22bとを含む。電動モータ44の運転を制御する一対のスイッチ59a,59bは、スプール34の左右両側に分かれて配置され、それぞれ第1の部分22aまたは第2の部分22bに設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばワカサギのような小魚を釣る時に、台の上や船べりに置いて使用する魚釣用リールに関する。
魚釣りの多くは、釣竿と、この釣竿に取り付けられたリールとを用いて行われる。そして釣人は、一方の手で釣竿のグリップ部を握って釣竿を保持するとともに、他方の手でリールを操作して手動または電動で釣糸を巻き取る。
ここで近年、氷結した湖の上で行うワカサギの穴釣りやボート釣り等において、短い釣竿を装着した小形の電動リールが用いられることがある。この種の電動リールは、例えば氷上に据え付けた台の上や船べりの上に置かれた状態で使用されるとともに、この電動リールを釣人が手で握って操作することにより、釣糸に取り付けた仕掛けを水中に垂らしたり、仕掛けに掛かったワカサギを水中から引き上げたりしている。
特許文献1は、ワカサギ釣り用の電動リールを開示している。この電動リールは、スプールを支持する外筒を備えている。この外筒は、スプールが一体に設けられた回転軸と、モータによって駆動されるウォームとを内蔵している。このウォームは、上記回転軸に設けられた歯車に噛み合っている。これにより、釣人がモータ駆動用スイッチを操作すると、モータのトルクがウォームおよび歯車を介してスプールに伝わり、スプールが釣糸を巻き取る方向に回転するようになっている。
さらに、外筒の下端にプッシャが設けられている。プッシャは、外筒を台の上に置いた時に上記回転軸を押し上げ、歯車とウォームとの噛み合いを解除する。これにより、スプールがフリーとなり、このスプールに巻き付けられた釣糸がウエイトにより引っ張られてスプールから繰り出されるようになっている。
この電動リールは、台の上に置かれた状態から釣人が手で持ち上げると、プッシャが自重により降下する。これにより、プッシャによる回転軸の押し上げが解除されて、回転軸上の歯車がウォームと噛み合う。そのため、釣人がスイッチを手で操作することで、釣糸がスプールに巻き取られるようになっている。
特開2000−4726号公報
ところで、エサに食い付いた魚を取り逃がさないためには、当たりが来たときに巻き上げ動作に素早く移れることが重要である。そのためには、台の上に置かれた電動リールに手を添えて当たりを待つことが望ましい。
しかしながら、上記特許文献1の電動リールは、外筒が四角い箱型であったり、釣竿のグリップのような円筒状であるため、外筒に安心して手を添えておけるような場所が確保されていない。特に台の上に置かれた外筒の円筒状部分を手で握って当たりを待つようにすると、当たりを待つ時の手の形態が不自然なものとなり、手が直ぐに疲れてしまう。
そのため上記電動リールでは、釣人は、外筒の円筒状部分を握って電動リールを持ち上げた状態で当たりを待つか、手を添えることなく台の上に電動リールを置いた状態で当たりを待つことになる。
外筒の円筒状部分を握って電動リールを持ち上げた状態で当たりを待つ場合、釣人は5本の指を外筒の円筒状部分の外周面に沿わせており、当たりが来たときに外筒の上面に位置するモータ駆動用スイッチをすぐに操作することができない。そのため、当たりが来たときに巻き上げ動作に素早く移ることができない。仮に1本の指をモータ駆動用スイッチに常に掛けておくと、残りの4本の指で外筒の円筒状部分を握る必要があり、その把持が不安定になるおそれがある。
一方、手を添えることなく台の上に電動リールを置いた状態で当たりを待つ場合、釣人は、当たりが来た時に電動リールまで手を伸ばしてスイッチを操作するため、巻き上げ動作に入るタイミングがどうしても遅くなる。また上記電動リールでは、スイッチを操作するために外筒を持ち上げてプッシャによる回転軸の押し上げを解除する必要もある。そのため、当たりに対する素早い対応が困難となり、折角エサに食い付いた魚を取り逃がすおそれがある。
また、ワカサギ釣りなどでは、台の上や船べりの上で電動リールを左右に動かしたり、電動リールで台の上や船べりの上を叩くことで魚を誘う操作を行うことが有効である。しかしながら上記特許文献1に記載の電動リールは、台の上に置いた状態で手を添えるのに適していなく、台の上に置いた状態で魚を誘う操作に向いていない。
本発明の目的は、載置面の上に置いた状態で魚を誘う操作が可能であり、且つ、置いた状態で当たりが来たときに、巻き上げ動作に素早く移ることができるとともに、その巻き上げ動作が安定しやすい魚釣用リールを得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る魚釣用リールは、載置面の上に置かれる底部とこの底部の反対側に位置するとともに手が載せられる上壁とを有するリール本体と、上記リール本体の前部に設けられ、釣糸が巻き付けられるスプールと、釣糸を巻き取る方向に上記スプールを駆動する電動モータと、上記電動モータの運転を制御する一対のスイッチとを具備し、上記リール本体の上壁は、上記リール本体の後部に形成され、手の平を受ける第1の領域と、上記リール本体の前部において上記スプールの左右両側に形成され、手の指を受ける第2の領域とを有し、上記第2の領域は、人さし指を受ける第1の部分と、中指を受ける第2の部分とを含むとともに、この第1の部分およびと第2の部分は、上記スプールの左右両側に分かれて形成されており、上記一対のスイッチは、上記スプールの左右両側に分かれて配置され、それぞれ上記第1の部分または上記第2の部分に設けられている。
本発明によれば、手の平を受ける第1の領域と手の指を受ける第2の領域とがリール本体の上壁に確保されており、比較的疲れることなく載置面の上に置いた魚釣用リールに手を添えて当たりを待つことができる。また、リール本体に添えられた手の平と手の指によりリール本体を載置面の上に置いた状態で動かして魚を誘うことができる。
さらに、載置面の上に置いた状態で当たりが来たとき、第2の領域に添えられている手の指により比較的小さな動作でスイッチを操作して電動モータを駆動させることができ、巻き上げ動作に素早く移ることができる。さらに、スプールの左右両側が人さし指と中指とにより支持されているので、巻き上げ時にリール本体がぶれにくく、巻き上げ動作を安定して行うことができる。
以下に本発明の実施の形態の一例を、図1ないし図12に基づいて説明する。
図1に示すように、例えば氷結した湖面1に穴2を開けてワカサギを釣る、いわゆる穴釣りは、例えば氷結した湖面1の上に釣用の台3を据え付けて行う。台3は、載置面としての平坦な上面3aを有している。釣人は、台3の上面3aの上に魚釣用リール4を置くとともに、この魚釣用リール4を手Hで掴んで操作することでワカサギを吊り上げる。
図1ないし図3に示すように、魚釣用リール4は、リール本体5を備えている。リール本体5は、その外郭を構成する筐体6を有している。筐体6は、例えば可撓性および弾性を有する材料で形成されている。筐体6は、例えばABS樹脂、ポリカーボーネートのような合成樹脂材料により形成されている。
筐体6は、長軸Lと短軸Sとを有する偏平な箱形であり、釣人が片方の手Hで掴むことができる程度の大きさを有している。筐体6の長軸Lは、筐体6の前後方向に延びている。筐体6の短軸Sは、筐体6の幅方向に延びている。
図2および図4に示すように、筐体6は、ロアケース7とトップカバー8とで構成されている。ロアケース7は、底壁9と、底壁9の左右の側縁から起立する一対の側壁10a,10bと、底壁9の前端から立ち上がる前壁11と、底壁9の後端から立ち上がる後壁12とを有している。トップカバー8は、底壁9と向かい合うようにロアケース7に被せられている。トップカバー8の外周縁は、側壁10a,10bの上縁、前壁11の上縁の一部および後壁12の上縁に連続している。
トップカバー8は、ねじ止めあるいは嵌め込み等の手段によりロアケース7に固定されて、このロアケース7との間にモータ収容室13を規定している。したがって、筐体6は、内部にモータ収容室13を有する中空の箱形をなしている。さらに、ロアケース7の底壁9にバッテリ収容部14が形成されている。
筐体6は、一対の脚16a,16bを有している。脚16a,16bは、例えば筐体6よりも柔らかいゴム状弾性体で形成されている。脚16a,16bは、ロアケース7の底壁9に固定され、本発明でいうリール本体の底部を構成し、台3の上面3aの上に置かれる部分となる。
図2に示すように、トップカバー8は、筐体6の上壁6aを構成している。上壁6aは、リール本体5において脚16a,16bとは反対側に位置するとともに、釣人が上方から手Hを載せる部分である。図2および図3に示すように、上壁6aは、第1の領域17と第2の領域18とを有している。第1の領域17は、リール本体5の後部に形成され、釣人がリール本体5を手Hで掴んだ時に、手の平Pを受ける部分である。
第2の領域18は、リール本体5の前部において後述するスプール34の左右両側に形成され、釣人がリール本体5を手Hで掴んだ時に、手Hの人さし指H2および中指H3を受ける部分である。なお、「リール本体の後部」とは、筐体6の前後方向の中間部19よりも後方に位置している領域を指す。「リール本体の前部」とは、筐体6の中間部19よりも前方に位置している領域を指す。
図6に示すように、第1の領域17は、筐体6の中間部19から筐体6の後方に進むに従い下向きに傾斜するとともに、筐体6の上方に凸となるように筐体6の前後方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。第2の領域18は、筐体6の中間部19から筐体6の前方に進むに従い下向きに傾斜するとともに、筐体6の上方に凸となるように筐体6の前後方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。第1の領域17と第2の領域18とは、中間部19において互いに滑らかに連続している。
図4に示すように、第1の領域17は、筐体6の上方に凸となるように筐体6の左右方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。また、図示しないが第2の領域18も同様に、筐体6の上方に凸となるように筐体6の左右方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。
このことから、第1の領域17と第2の領域18との間の境界に位置する中間部19は、上壁6aの中で筐体6の上方に最も張り出す頂部20を含んでいる。本実施の形態の筐体6は、例えばポータブルコンピュータ用の代表的なポインティングデバイスであるマウスと類似する外観形状を有する。
図3に示すように、トップカバー8は、円形の開口部21を有している。開口部21は、第2の領域18の前半部分の中央部において後述するスプール34を避けるように開口している。第2の領域18は、スプール34の左側に形成される第1の指置き部22aと、スプール34の右側に形成される第2の指置き部22bとを含む。すなわち、第1および第2の指置き部22a,22bは、スプール34の左右両側に分かれて形成されている。
第1の指置き部22aは、本発明でいう第1の部分の一例であり、リール本体5の上壁6aに右手Hが載せられた場合、その右手Hの人さし指H2を受ける。第2の指置き部22bは、本発明でいう第2の部分の一例であり、リール本体5の上壁6aに右手Hが載せられた場合、その右手Hの中指H3を受ける。
一方で、第1の指置き部22aは、本発明でいう第2の部分の一例でもあり、リール本体5の上壁6aに左手Hが載せられた場合、その左手Hの中指H3を受ける。第2の指置き部22bは、本発明でいう第1の部分の一例でもあり、リール本体5の上壁6aに左手Hが載せられた場合、その左手Hの人さし指H2を受ける。
図4に示すように、筐体6の側壁10a,10bは、夫々側面24a,24bを有している。側面24a,24bは、筐体6の左側方および右側方に露出している。筐体6の側面24a,24bの下部に夫々凹部25a,25bが形成されている。凹部25a,25bは、筐体6の前後方向に延びるとともに、その下端が底壁9に連続している。
筐体6の左側の凹部25aは、筐体6を右手Hで掴んだ時に、右手Hの親指H1を差し入れるためのものであり、側面24aよりも筐体6の内側に向けて凹んでいる。筐体6の右側の凹部25bは、筐体6を右手Hで掴んだ時に、右手Hの薬指H4および小指H5を差し入れるためのものであり、側面24bよりも筐体6の内側に向けて凹んでいる。
なお、筐体6の左側の凹部25aは、筐体6を左手Hで掴んだ時に、左手Hの薬指H4および小指H5を差し入れるためのものでもあり、筐体6の右側の凹部25bは、筐体6を右手Hで掴んだ時に、左手Hの親指H1を差し入れるためのものでもある。
図2および図3に示すように、筐体6のロアケース7の前端部に合成樹脂製の支持台26が設けられている。支持台26は、竿受け部27とスプール受け部28とを備えている。竿受け部27は、筐体6の左右方向の中央部に位置している。竿受け部27は、筐体6の前方に向けて開口する支持孔29を有するとともに、釣糸ガイド30を支持している。釣糸ガイド30は、竿受け部27の上方に突出するように垂直に起立する待機位置と、この待機位置から筐体6の後方に倒れ込む動作位置との間で回動可能であり、通常状態では待機位置に保持されている。
図1および図2に示すように、竿受け部27の支持孔29に釣竿40が嵌め込まれている。釣竿40は、例えば全長が15cm程度の短いものでよく、リール本体5の前端から前方に向けて水平に突き出ている。
釣竿40の外周面に複数の釣糸ガイド41が取り付けられている。スプール34から繰り出された釣糸35は、リール本体5の釣糸ガイド30から釣竿40の釣糸ガイド41を経由して釣竿40の先端に導かれた後、釣竿40の先端から湖面1に開けた穴2を通じて水中に没している。なお、釣糸35の先端部には、重りあるいは撚りもどしのようなストッパ42(図11に示す)が取り付けられている。
本実施の形態の魚釣用リール4は、好ましい例としてリール本体5に釣竿40を装着しているが、この釣竿40は必須の構成要素ではない。例えばリール本体5から釣竿を省略してもよいし、釣竿40をリール本体以外の場所、例えば台3に取り付けてもよい。
図2に示すように、支持台26のスプール受け部28は、トップカバー8の開口部21の下方において水平に配置されている。スプール受け部28の外周縁部に円筒状の起立壁31が形成されている。起立壁31の上端は、開口部21を取り囲むようにしてトップカバー8の下面に突き当たって、トップカバー8とスプール受け部28との間を結んでいる。
ロアケース7の底壁9にスプール軸33が支持されている。スプール軸33は、底壁9から垂直に起立するとともに、スプール受け部28を貫通してスプール受け部28の上に突出している。
スプール軸33の上部に合成樹脂又は金属製のスプール34が回転可能に支持されている。スプール34は、リール本体5の前部において、リール本体5の幅方向の中央部に位置している。スプール34は、釣糸35が巻き付けられる釣糸巻回胴部36と、釣糸巻回胴部36を間に挟んで上下方向に向かい合う一対のフランジ37a,37bとを備え、水平方向に回転するようになっている。一方のフランジ37aは、他のフランジ37bよりも大径であり、この大径なフランジ37aがスプール受け部28の上面の上に置かれている。
スプール軸33は、釣糸巻回胴部36を同軸状に貫通して他方のフランジ37bの上に突出している。スプール軸33の上端に袋ナット38がねじ込まれている。袋ナット38は、スプール受け部28との間でスプール34を挟み込んでおり、これによりスプール34がリール本体5の前部に支持されている。
スプール34は、トップカバー8の開口部21の内側に位置している。スプール34の上端に位置する他方のフランジ37bは、筐体6の上壁6aの頂部20と同等の高さあるいは頂部20よりも少しだけ低い位置にあり、開口部21から筐体6の第2の領域18に露出している。
図3に示すように、第2の領域18の第1および第2の指置き部22a,22bは、スプール34の左側および右側に振り分けられている。そのため、指置き部22a,22bに人さし指H2および中指H3を載せた時に、人さし指H2と中指H3は、スプール34の左右両側に分かれて位置することになる。
さらに、第1および第2の指置き部22a,22bは、図2および図6に示すように、魚釣用リール4を側方から見た時に、スプール34の左右両側を横切るように前方に進むに従い下向きに傾斜している。このため、スプール34のフランジ37bの前部は、指置き部22a,22bの上方に張り出している。
図2に示すように、筐体6のモータ収容室13には、釣糸35を巻き取る方向にスプール34を駆動する電動モータ44が収容されている。電動モータ44は、ステータおよびロータを収容するモータハウジング45と、このモータハウジング45の前端から突出する金属製の出力軸46とを有している。電動モータ45は、出力軸46を筐体6の前後方向に沿わせた横置きの姿勢でスプール34の後方に設置されている。
電動モータ45の出力軸46は、スプール軸33の直後に位置するとともに、このスプール軸33と直交するような位置関係を保っている。出力軸46の前端部は、スプール34の一方のフランジ37aの下方に位置している。
出力軸46の外周上に円筒状のトルク伝達部材47が同軸状に取り付けられている。トルク伝達部材47は、例えばスプール34よりも柔らかい合成樹脂又はゴム状弾性体により形成されている。トルク伝達部材47の外周面は、スプール34のフランジ37aの下面に接している。
図2に示すように、電動モータ44のモータハウジング45はピボット軸48を有している。ピボット軸48は、モータハウシング45の後端に位置するとともに、出力軸46と直交するように筐体6の幅方向に沿って水平に延びている。ピボット軸48は、ロアケース7の軸受部49に支持されている。
このため、電動モータ44は、ピボット軸48を支点として、第1の位置と第2の位置との間で回動可能となっている。第1の位置では、図2に示すように電動モータ44の出力軸46が筐体6の前後方向に沿って水平に延びており、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面に当接している。第2の位置では、図10に示すように電動モール44の出力軸46が前下がりとなって、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面から離れている。
さらに、電動モータ44は、引っ張りコイルスプリング50を介して常に第1の位置に向けて弾性的に付勢されている。そのため、電動モータ44が第1の位置にある限り、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面に弾性的に押し付けられている。
図3および図7に示すように、魚釣用リール4には、電動モータ44の運転を制御する三つの駆動スイッチ58,59a,59bが設けられている。この三つの駆動スイッチ58,59a,59bは、一つの連続巻きスイッチ58と、互いに同じ機能を有する一対の寸動スイッチ59a,59bとを含む。
図7に示すように、連続巻きスイッチ58は、筐体6の内部に収容されている。この連続巻きスイッチ58に対応して、切り換えレバー63が筐体6の中間部19に配置されている。切り換えレバー63は、連続巻きスイッチ58を開閉するスイッチ開閉機能と、スプール34をトルク伝達部材47から切り離してスプール34の自由な回転を許容するクラッチ機能とを兼ね備えている。
切り換えレバー63は、軸部63aと、指掛け用の舌片部64と、カム部65とを備えている。図2に示すように、軸部63aは、筐体6の前後方向に水平に延びるとともに、起立壁31と、スプール受け部28の後端に形成されたブラケット66とに回動可能に支持されている。
図7に示すように、舌片部64は、トップカバー8に開口するスリット67を貫通して筐体6の上壁6aの上に突出している。図3に示すように、舌片部64は、釣人が筐体6の上壁6aに手Hを載せた時に、人さし指H2の付け根と中指H3の付け根とで規定されるV形の隙間68に位置するようになっている。
図7に示すように、カム部65は、外周縁部70、第1のカムノーズ71および第2のカムノーズ72を備えている。外周縁部70は、トルク伝達部材47に対向するとともに、軸部63aを中心とする円弧を描くように湾曲している。外周縁部70は、トルク伝達部材47の外周面に対しわずかな間隙を有している。
第1のカムノーズ71は、外周縁部70の一端に位置するとともに、この一端から軸部63aの径方向外側に向けて突出している。第2のカムノーズ72は、外周縁部70の他端に位置している。第2のカムノーズ72は、軸部63aを中心とする円弧を描くように湾曲しているとともに、外周縁部70よりも軸部63aの径方向外側に僅かに張り出している。外周縁部70と第2のカムノーズ72との境界部分には、トルク伝達部材47の外周面に沿うように湾曲する段差73が形成されている。
切り換えレバー63は、軸部63aを支点として第1ないし第3の切り換え位置P1,P2,P3のいずれかの位置に回動操作される。図7は、切り換えレバー63が第1の切り換え位置P1に回動された状態を開示している。第1の切り換え位置P1では、切り換えレバー63の舌片部64が垂直に起立するとともに、カム部65の段差73がトルク伝達部材47の外周面に突き当たっている。
この時、段差73は、トルク伝達部材47に対し単に上方から接しているだけであり、トルク伝達部材47は、引っ張りコイルスプリング50の付勢力を受けてスプール34のフランジ37aに弾性的に押し付けられている。そのため、スプール34は、フランジ37aとトルク伝達部材47との接触部分に生じる摩擦抵抗により自由な回転が制限されている。
さらに、第1の切り換え位置P1では、第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58の上方に位置し、第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58から離れている。よって、連続巻きスイッチ58は開状態を維持している。
図8は、切り換えレバー63が第2の切り換え位置P2に回動された状態を開示している。第2の切り換え位置P2では、切り換えレバー63の舌片部64が筐体6の左側に倒されて、トルク伝達部材47の外周面とカム部65の外周縁部70との接触位置が相対的に変化している。この時、トルク伝達部材47は、引っ張りコイルスプリング50の付勢力を受けてスプール34のフランジ37aに弾性的に押し付けられている。
さらに、切り換えレバー63の第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58に接触し、第1のカムノーズ71によって連続巻きスイッチ58が閉じられる。これにより、連続巻きスイッチ58は、スプール34を釣糸35を巻き取る方向に連続して回転させるように電動モータ44の状態を切り替える。
図9は、切り換えレバー63が第3の切り換え位置P3に移動された状態を開示している。第3の切り換え位置P3では、切り換えレバー63の舌片部64が筐体6の右側に倒されて、第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58から上方に離脱している。そのため、連続巻きスイッチ58が閉状態から開状態に移行し、電動モータ44に対する電流の供給が断たれる。
それとともに、切り換えレバー63の回動に伴い、第2のカムノーズ72がトルク伝達部材47の外周面に乗り上げ、トルク伝達部材47を強制的に押し下げる。これにより、電動モータ44がピボット軸48を支点に第1の位置から第2の位置に向けて回動し、トルク伝達部材47がスプール34のフランジ37aから離脱する。よって、スプール34に作用する摩擦力が失われるので、スプール34の自由な回転が許容され、スプール34からの釣糸35の繰り出しが可能となる。
図3に示すように、一対の寸動スイッチ59a,59bは、スプール34の左右両側に分かれて配置されている。スプール34の左側に配置された第1の寸動スイッチ59aは、上記第1の指置き部22aに設けられている。一方、スプール34の右側に配置された第2の寸動スイッチ59bは、上記第2の指置き部22bに設けられている。すなわち第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、それぞれ本発明でいう第2の領域18の第1または第2の部分に設けられている。
図3に示すように、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、第2の領域18において筐体6の前後方向の中央部に位置している。図5に第1の寸動スイッチ59aを代表して示すように、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、リール本体5の筐体6の内部に収容されるとともに、第2の領域18の第1および第2の指置き部22a,22bの内面S1に対向している。第2の領域18の内面S1において第1および第2の寸動スイッチ59a,59bに対向する部分には、例えば筐体6の内側に向いて突出する突起部74が設けられている。
図5に第1の指置き部22aを代表して示すように、第1および第2の指置き部22a,22bの前端は、下向きに湾曲するとともに、ロアケース7の前壁11の上端に上方から向かい合っている。第1および第2の指置き部22a,22bの前端と前壁11の上端との間にはそれぞれ隙間23が形成されている。換言すれば、第1および第2の指置き部22a,22bは、それぞれ前端が自由端であり、後端が第1の領域17に支持された固定端である片持ち梁をなしている。
第1の指置き部22aの表面S2が第1の寸動スイッチ59aに向けて押圧されたとき、第1の指置き部22aは筐体6の内部に向いて撓る。第1の指置き部22aは、例えば隙間23の分だけ沈み込むように弾性変形する。これにより、第1の指置き部22aの内面S1の突出部74が第1の寸動スイッチ59aに接触し、第1の寸動スイッチ59aが閉じられるように操作される。
また、第1の指置き部22aに対する押圧を取り除くと、第1の指置き部22aが元の位置に弾性的に復帰し、第2の指置き部22aの前端と前壁11の上端との間に再び隙間23が生じるとともに、第1の寸動スイッチ59aが開かれた状態に復帰する。
同様に、第2の指置き部22bの表面S2が第2の寸動スイッチ59bに向けて押圧されたとき、第2の指置き部22bは筐体6の内部に向いて撓る。第2の指置き部22bは、例えば隙間23の分だけ沈み込むように弾性変形する。これにより、第2の指置き部22bの内面S1の突出部74が第2の寸動スイッチ59bに接触し、第2の寸動スイッチ59bが閉じられるように操作される。
また、第2の指置き部22bに対する押圧を取り除くと、第2の指置き部22bが元の位置に弾性的に復帰し、第2の指置き部22bの前端と前壁11の上端との間に再び隙間23が生じるとともに、第2の寸動スイッチ59bが開かれた状態に復帰する。すなわち、弾性変形が可能な第1および第2の指置き部22a,22bは、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bを操作するスイッチ操作子としての機能を兼ねている。
ここで、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、一時巻き上げスイッチであり、指置き部22a,22bがスイッチ59a,59bに向けて押圧されている間のみ電動モータ44を駆動させ、指置き部22a,22bに対する押圧が解除されると電動モータ44の駆動を停止させる。また、第1および第2の寸動スイッチ22a,22bは、互いにスプール34を同じ方向に回転させるスイッチであり、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bのいずれを操作してもスプール34は釣糸35を巻き取る方向に回転する。
ここで、切り換えレバー63が第3の切り換え位置P3にある時に、例えば人さし指H2で指置き部22aを押し下げて第1の寸動スイッチ59aを閉じると、電動モータ44が駆動され、トルク伝達部材47が図9の矢印方向に回転する。
この回転により、トルク伝達部材47と第2のカムノーズ72との接触部分に生じる摩擦力により、切り換えレバー63が軸部63aを中心に図9の時計周り方向に回転する。これにより、切り換えレバー63が第3の切り換え位置P3から第1の切り換え位置P1に復帰し、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面に再び接触する。つまり、切り換えレバー63が第3の切り換え位置P3にある時(すなわち、スプールフリーの時)でも、第1の指置き部22aを押し下げることでスプール34を回動させることができる。なお第2の指置き部22bを押し下げた場合も同じである。
筐体6のバッテリ収容部14に電動モータ44の駆動用電源となる二本の乾電池52a,52bが収容されている。図12に示すように、乾電池52a,52bの正極に夫々正側電源ライン53a,53bが接続されている。正側電源ライン53a,53bは、正側共通電源ライン54を介して電動モータ44の正側端子に接続されている。
乾電池52a,52bの負極に夫々負側電源ライン55a,55bが接続されている。負側電源ライン55a,55bは、負側共通電源ライン56を介して電動モータ44の負極端子に接続されている。そのため、各電源ライン53a,53b,54,55a,55b,56は、電動モータ44を乾電池52a,52bに並列に接続する一つの電源回路57を構成している。
図12に示すように、常開型の連続巻きスイッチ58は、正側電源ライン53a,53bと正側共通電源ライン54との間に接続されている。常開型の第1の寸動スイッチ59aは、一方の正側電源ライン53aと正側共通電源ライン54との間に接続されている。同じく常開形の第2の寸動スイッチ59bは、他方の正側電源ライン53bと正側共通電源ライン54との間に接続されている。
正側共通電源ライン54に常閉形の船べり停止スイッチ60が配置されている。船べり停止スイッチ60は、筐体6の前端に位置する釣糸ガイド30と対向している。船べり停止スイッチ60は、釣糸ガイド30が待機位置から動作位置に回動された時に、この釣糸ガイド30によって開方向に操作される。
負側共通電源ライン56に常開形のメインスイッチ61が配置されている。メインスイッチ61は、筐体6の底壁9の下方に露出されて釣人が手の指先で操作し得るようになっている。
次に、魚釣用リール4の作用について説明する。
魚釣用リール4を用いて例えばワカサギを釣るに当たっては、魚釣用リール4を釣場に設置された台3の上に置き、筐体6の上壁6aに手Hを添えるように宛がう。
具体的には、上壁6aの第1の領域17に手の平Pを当てるとともに、人さし指H2および中指H3を夫々第2の領域18の第1および第2の指置き部22a,22bの上に載せる。さらに、親指H1を筐体6の左側の凹部25aに差し入れるとともに、薬指H4および小指H5を筐体6の右側の凹部25bに差し入れ、手Hで筐体6を全体的に包み込むように把持する。
次に、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を上記第3の切り換え位置P3に回動させ、スプール34をフリー状態にすることで、スプール34に巻き付けられた釣糸35が仕掛けにより引っ張られてスプール34から繰り出されるとともに、仕掛けが湖面1に開けた穴2から水中に沈降される。
この際、スプール34は、指置き部22a,22bに載せた人さし指H2と中指H3との間に位置している。そのため、必要に応じて人さし指H2または中指H3をスプール34のフランジ37bの縁に押し当てることで、スプール34の回転速度ひいては仕掛けの沈降速度を自由に調節することができる。
仕掛けが狙った水深に達したところで、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を第3の切り換え位置P3から第1の切り換え位置P1に戻す。これにより、スプール34の自由な回転が制限される。この結果、スプール34からの釣糸35の繰り出しが停止されるので、このままの状態で当たりを待つ。
この時、釣人は、例えば手の平Pや手の指H2,H3をリール本体5の上壁6aに載せるようにしてリール本体5に手を沿わせて当たりを待つ。また釣人は、人さし指H2または中指H3でトップカバー8の指置き部22a又は22bを弾性的に押し下げて、第1の寸動スイッチ59a又は第2の寸動スイッチ59bを閉じ、スプール34を回転させることで釣糸35の弛みを除去する。
当たりを待つ時は、台3の上に置かれた魚釣用リール4のリール本体5を手Hで握ったまま、例えばポータブルコンピュータ用のマウスを操作するようにリール本体5を左右に動かしたり、あるいはリール本体5を上下に振るように動かしてリール本体5で台3の上面3aを叩き、水中の仕掛けを動かすことによりワカサギを誘う。
当たりが来たら、人さし指H2又は中指H3で第1または第2の指置き部22a,22bを押圧し、第1または第2の寸動スイッチ59a,59bを操作する。或いは、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を第1の切り換え位置P1から第2の切り換え位置P2に回動させ、切り換えレバー63の第1のカムノーズ71で連続巻きスイッチ58を操作する。これにより、電動モータ44が釣糸35を巻き取る方向(図3の矢印方向)にスプール34を回転(正転)させ、水中の仕掛けが次第に引き上げられる。
釣糸35をスプール34に巻き取っている時に、釣糸35の先端側に位置する重りや撚り戻しのようなストッパ42が魚釣用リール4の直前に達すると、図11に示すように、ストッパ42が待機位置に保持された釣糸ガイド30を通過できずに、この釣糸ガイド30に引っ掛かる。なお、ストッパ42は、釣竿40の釣糸ガイド41は通過するようになっている。
このため、釣糸ガイド30が釣糸35の巻き取り動作に追従して待機位置から動作位置に向けて倒れ込む。釣糸ガイド30が動作位置に達すると、この釣糸ガイド30によって船べり停止スイッチ60が開かれ、電動モータ44に対する電流の供給が断たれる。この結果、釣糸35の巻き取りが停止され、仕掛けはスプール34に巻き込まれることなく魚釣用リール4の直前で停止する。
仕掛けがスプール34の直前で停止したり、あるいは釣人が仕掛けの引き上げを確認したら、第1または第2の指置き部22a,22bに対する押圧を止めるか、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を第2の切り換え位置P2から第1の切り換え位置P1に回動させ、スプール34の自由な回転を制限する。最後に仕掛けを手で摘み上げて、仕掛けに掛かったワカサギを取り出す。
このような構成の魚釣用リール4によれば、台3の上面3aの上に置いた状態で魚を誘う操作が可能であるとともに、置いた状態で当たりが来たときに、巻き上げ動作に素早く移ることができ、且つ、その巻き上げ動作が安定しやすい。
すなわち、本発明に係る魚釣用リール4は、手の平Pを受ける第1の領域17と手の指H2,H3を受ける第2の領域18とがリール本体5の上壁6aに確保されている。このような上壁6aを有すると、長時間に亘りリール本体5に手を添えていても、手が比較的疲れにくい。これにより釣人は、いつ当たりが来ても素早く対応できるようにリール本体5に手を添えた状態で当たりを待つことができる。また、リール本体5に添えられた手の平Pと手の指H2,H3によりリール本体5を載置面6aの上に置いた状態で例えば左右に動かして魚を誘うことができる。
さらに、魚釣用リール4を台3の上に置いた状態で当たりが来たとき、第2の領域18に添えられている手の指H2,H3で同じ第2の領域18に設けられた第1または第2の寸動スイッチ59a,59bを操作することで、比較的小さな動作で電動モータ44を駆動させることができる。つまり第1および第2の指置き部22a,22bに指H2,H3を載せた状態で誘いの操作ができ、当たりが来たときに、そのまま人さし指H2または中指H3で第1または第2の指置き部22a,22bを押圧することで巻き上げ動作に素早く移ることができる。
この動作は、ポータブルコンピュータ用のマウスにおけるクリック操作に類似した動作である。そのため、普段からポータブルコンピュータを使用している釣人は、非常に馴染みのある自然な動作で巻き上げ操作を行うことができ、従来との対比において操作性が格段に向上するといえる。
また、魚釣用リール4では、スプール34の左右両側に位置する第1および第2の指置き部22a,22bが人さし指H2と中指H3とにより支持されているので、巻き上げ時にリール本体5がぶれにくく、巻き上げ動作を安定して行うことができる。例えば、指置き部22a,22bに載せた人さし指H2および中指H3でリール本体5の前部を台3の上面3aにしっかりと押さえ付けることができるので、リール本体5の姿勢が安定しやすい。
リール本体5の上壁6aが可撓性を有する材料で形成され、第2の領域18の表面S2が寸動スイッチ59a,59bに向けて押圧されたとき、第2の領域18が撓ることでスイッチ59a,59bが操作されると、第1および第2の指置き部22a,22bを筐体6に対して別ピースで作る必要がなくなる。その結果、筐体6を成形する金型の単純化を図ることができる。
なお、トップカバー8の前端と前壁11との間の隙間23は、必須の構成要素ではなく、適宜省略可能である。隙間23がなくても、上壁6aを大きな弾性(または可撓性)を有する材料で形成することで、第1および第2の指置き部22a,22bを十分に撓らせることができる。
また第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、第1および第2の指置き部22a,22bに設けられた開口部を通じて筐体6の外部に露出するとともに、人さし指H2または中指H3で直接に操作可能なものでもよい。
寸動スイッチ59a,59bが、第2の領域18が当該スイッチ59a,59bに向けて押圧されている間のみ電動モータ44を駆動させるものであると、ポータブルコンピュータのマウスをクリックする感覚で巻き上げの微調整が可能であり、操作性の向上に寄与する。
なお、本実施形態では第1および第2の指置き部22a,22bに配置されるスイッチ59a,59bは、寸動スイッチであるが、本発明でいう一対のスイッチは、一度操作すると指を離した後も電動モータ44が駆動し続ける連続巻きスイッチであってもよい。
一対のスイッチ59a,59bが、共に同じ方向にスプール34を回転させるスイッチであると、右手で操作していたものを左手に持ち替えた場合や、右利きおよび左利きのどちらの釣人が使用する場合でも同様に操作可能な魚釣用リール4が提供される。
本発明は上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。例えば連続巻きスイッチ58は、必須の構成要素ではなく、適宜省略可能である。本発明でいうリール本体の底部は、脚16a,16bに限らず、リール本体の底壁が底部を構成してもよい。
本発明の実施の形態において、魚釣用リールを台の上に置いて使用している状態を示す側面図。 本発明の実施の形態に係る魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態に係る魚釣用リールの平面図。 図1のF4−F4線に沿う魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、トップカバーの指置き部と第1の寸動スイッチとの位置関係を示す断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーの舌片部に手の人さし指を宛がった状態を示す魚釣用リールの側面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーが第1の切り換え位置に回動された状態を図6のF7−F7線に沿って示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーが第2の切り換え位置に回動された状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーが第3の切り換え位置に回動された状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーによりトルク伝達部材が押し下げられて、トルク伝達部材がスプールから切り離された状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、リール本体の前端に位置する釣糸ガイドに釣糸上のストッパが引っ掛かった状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、電動モータの駆動系統を示す回路図。
符号の説明
3a…台の上面(載置面)、4…魚釣用リール、5…リール本体、6…筐体、16a,16b…脚(リール本体の底部)、6a…上壁、17…第1の領域、18…第2の領域、22a,22b…指置き部(第1および第2の部分)、34…スプール、44…電動モータ、59a,59b…寸動スイッチ(一対のスイッチ)。

Claims (4)

  1. 載置面の上に置かれる底部と、この底部の反対側に位置するとともに手が載せられる上壁とを有するリール本体と、
    上記リール本体の前部に設けられ、釣糸が巻き付けられるスプールと、
    釣糸を巻き取る方向に上記スプールを駆動する電動モータと、
    上記電動モータの運転を制御する一対のスイッチと、を具備し、
    上記リール本体の上壁は、上記リール本体の後部に形成され、手の平を受ける第1の領域と、上記リール本体の前部において上記スプールの左右両側に形成され、手の指を受ける第2の領域とを有し、上記第2の領域は、人さし指を受ける第1の部分と、中指を受ける第2の部分とを含むとともに、この第1の部分および第2の部分は、上記スプールの左右両側に分かれて形成されており、
    上記一対のスイッチは、上記スプールの左右両側に分かれて配置され、それぞれ上記第1の部分または上記第2の部分に設けられていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 請求項1の記載において、
    上記リール本体は、上記上壁を含むとともに、上記電動モータおよび上記一対のスイッチを収容する筐体を有し、
    上記各スイッチは、上記筐体内で上記第2の領域の内面に対向しており、
    上記筐体の上壁は、可撓性を有する材料で形成され、上記第2の領域の表面が上記各スイッチに向けて押圧されたとき、上記第2の領域が撓ることで上記各スイッチが操作されることを特徴とする魚釣用リール。
  3. 請求項2の記載において、
    上記各スイッチは、上記第2の領域が当該スイッチに向けて押圧されている間のみ上記電動モータを駆動させることを特徴とする魚釣用リール。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかの記載において、
    上記一対のスイッチは、互いに同じ方向に上記スプールを回転させるスイッチであることを特徴とする魚釣用リール。
JP2008093455A 2008-03-31 2008-03-31 魚釣用リール Active JP4903177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008093455A JP4903177B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 魚釣用リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008093455A JP4903177B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 魚釣用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009240273A true JP2009240273A (ja) 2009-10-22
JP4903177B2 JP4903177B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=41302965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008093455A Active JP4903177B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 魚釣用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4903177B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012060961A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Shimano Inc 電動リール

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61152271A (ja) * 1984-12-26 1986-07-10 Nippon Light Metal Co Ltd 解凍・保冷装置
JPH0293967A (ja) * 1988-09-30 1990-04-04 Tokyo Electron Ltd データ転送方式
JPH08112051A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Shimano Inc 両軸受リール
JPH0974960A (ja) * 1995-09-07 1997-03-25 Daiwa Seiko Inc 魚釣用電動リ−ル
JPH09252687A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
JPH10313747A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リ−ル
JP2000004726A (ja) * 1998-06-17 2000-01-11 Yukio Ikeda ワカサギ釣り用電動リール
JP2000253784A (ja) * 1999-03-11 2000-09-19 Ryobi Ltd 魚釣用電動リール
JP2003116427A (ja) * 2001-10-09 2003-04-22 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61152271A (ja) * 1984-12-26 1986-07-10 Nippon Light Metal Co Ltd 解凍・保冷装置
JPH0293967A (ja) * 1988-09-30 1990-04-04 Tokyo Electron Ltd データ転送方式
JPH08112051A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Shimano Inc 両軸受リール
JPH0974960A (ja) * 1995-09-07 1997-03-25 Daiwa Seiko Inc 魚釣用電動リ−ル
JPH09252687A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
JPH10313747A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リ−ル
JP2000004726A (ja) * 1998-06-17 2000-01-11 Yukio Ikeda ワカサギ釣り用電動リール
JP2000253784A (ja) * 1999-03-11 2000-09-19 Ryobi Ltd 魚釣用電動リール
JP2003116427A (ja) * 2001-10-09 2003-04-22 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012060961A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Shimano Inc 電動リール

Also Published As

Publication number Publication date
JP4903177B2 (ja) 2012-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MY144137A (en) Sound generating device for dual-bearing reel
KR20150146382A (ko) 양 베어링 릴 및 양 베어링 릴의 클러치 기구
JP5128448B2 (ja) 魚釣用リール
JP4903177B2 (ja) 魚釣用リール
JP4903176B2 (ja) 魚釣用リール
JPH09154450A (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP5128346B2 (ja) 魚釣用リール
JP2010154781A (ja) 魚釣用リール
JP4959660B2 (ja) 魚釣用リール
KR20130110006A (ko) 양 베어링 릴 및 양 베어링 릴의 드래그 조작 부재
JP2005323586A (ja) 両軸受リールのリール本体
JP6981805B2 (ja) ワカサギ釣り用電動リール
JP2018130042A (ja) 魚釣用電動リール
JP3189227U (ja) 電動リール
JP7036549B2 (ja) ワカサギ釣り用電動リール
JP3125300U (ja) 電動リール付き釣り竿
JP2010220580A (ja) 釣り具
JP3182448U (ja) 魚釣り用リールのハンドル
JP2015047074A (ja) 魚釣用電動リール
JP3189226U (ja) 電動リール
JP2000333571A (ja) 魚釣用電動リール
JP3231011U (ja) 釣り竿用アタッチメント
JP2007275078A (ja) 電動釣竿
JP3103070U (ja) 両軸受けリール
JP5986724B2 (ja) 魚釣用電動リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4903177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250