JP3518981B2 - 電動リール及びそれに接続されるケーブル - Google Patents

電動リール及びそれに接続されるケーブル

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JP3518981B2
JP3518981B2 JP29209197A JP29209197A JP3518981B2 JP 3518981 B2 JP3518981 B2 JP 3518981B2 JP 29209197 A JP29209197 A JP 29209197A JP 29209197 A JP29209197 A JP 29209197A JP 3518981 B2 JP3518981 B2 JP 3518981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り用リール、特
に、外部電源からケーブルを介して供給された電力によ
り駆動される電動リール及びそれに電気的に接続される
ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】巻き上げ時のスプールの回転をモータで
行う電動リールは、たとえば、100m以上の水深を回
遊する魚を船の上から釣るときによく使用される。この
種の電動リールは、リール本体と、リール本体の内部に
配置されたスプールと、スプールを回転させるハンドル
と、スプールを駆動するモータと、スプールとモータ及
びハンドルとの動力伝達を係脱するクラッチとを備えて
いる。モータは、リールの小型化を図るため、たとえば
スプール内に収納されている。リール本体は、間にスプ
ールが配置され連結された1対の側板と、各側板の外側
を覆う1対の側カバーとからなり、一方の側カバー側に
ハンドルが回転自在に装着されている。
【0003】リール本体の上面には、カウンタケースが
装着されている。カウンタケースの内部には、表示部と
しての液晶ディスプレCPUを含む制御部が収納され
ている。制御部は、表示制御やモータ制御等の各種の制
御を行う。一方、モータをたとえばPWM駆動するモー
タ駆動部は、ハンドル取付側と逆側の側板と側カバーと
の間の空間に配置された防水構造のケースに収納されて
いる。このモータ駆動部に近接して蓄電池等の外部電源
とつながれるケーブルを着脱自在に連結してモータ駆動
部及び制御部に電力を供給するための本体コネクタ部が
設けられている。
【0004】本体コネクタ部は、側カバーの後部に斜め
下方を向いた平坦面に取り付けられており、スプールの
径方向に沿った方向に設けられている。本体コネクタ部
に連結されるケーブルは、釣り竿の軸方向と平行かつ斜
め下後方に延びている。すなわち、ケーブルは本体コネ
クタ部から真っ直ぐ斜め後方に延びている。このケーブ
ルは、外部電源に接続されるケーブル本体と、ケーブル
本体の先端に電気的に接続され本体コネクタ部に電気的
に接続可能なケーブルコネクタ部とを有している。
【0005】このような電動リールでは、釣り糸を仕掛
けの自重により繰り出す際に、バックラッシュ現象を防
止するために、サミングと呼ばれる左手の親指の先をス
プールの縁に当てる手法によりスプールを制動しスプー
ルを適度な回転速度に制御する。バックラッシュ現象と
は、スプールの回転速度が釣り糸の繰り出し速度より速
くなる現象であり、バックラッシュ現象が生じるとスプ
ールの糸束が膨れるように浮いてきて糸同士が絡み合う
ことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
本体コネクタ部が釣り竿の軸方向と平行に取り付けられ
ているので、ケーブルコネクタ部やそこから延びたケー
ブル本体に手が当たって邪魔になりサミングを行いにく
くなる。特に、リールを小型化すると本体コネクタ部が
手により近い位置に配置され、さらにサミングを行いに
くくなる。これを解決するために、本体コネクタ部の取
付位置をリール本体の外方に移動させると側カバーの厚
みが増加し、リールの大型化や重量増を招くことにな
る。
【0007】また、サミングを行いやすくするために、
本体コネクタ部をハンドル側の側カバーの後部に取り付
けたものも知られている。しかし、本体コネクタ部をハ
ンドル側の側カバーの後部に設けると、ハンドル側の側
カバー後部付近にはクラッチ及びその操作機構や回転伝
達機構等の種々の機構が配置されているので、本体コネ
クタ部からモータ駆動部や制御部への配線空間がとりに
くくなる。このため、ハンドル側の側カバーの厚みが増
加し、同様にリールの大型化や重量増を招くことにな
る。
【0008】一方、電動リールに接続されるケーブル
は、リールから離れた位置に配置された蓄電池に接続さ
れることがある。この場合、ケーブルに人がつまずいた
りして釣りを行っているときにケーブルが引っ張られる
ことがことがある。前記従来のケーブルでは、ケーブル
が本体コネクタ部から真っ直ぐ延びているので、ケーブ
ルが引っ張られると、ケーブルコネクタ部が本体コネク
タ部から抜けることがある。
【0009】本発明の課題は、電動リールにおいて、サ
ミングを行いやすくしかつ小型化を図れるようにするこ
とにある。本発明の別の課題は、電動リールに接続され
るケーブルにおいて、ケーブルに引っ張る力が作用して
もケーブルを抜けにくくすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明1に係る電動リール
は、外部電源からケーブルを介して供給された電力によ
り駆動されるリールであって、釣り竿に装着されるリー
ル本体と、スプールと、電動モータと、本体コネクタ部
電動モータを駆動するためのモータ駆動部と、スプ
ールの先端に装着される仕掛けの水深を表示するための
水深表示部と、水深表示部及びモータ駆動部を制御する
制御部と、リール本体の上部に配置されモータ駆動部と
水深表示部と制御部とを収納するカウンタケースとを備
えている。スプールは、リール本体に回転自在に装着さ
れ外周に釣り糸が巻き付けられるものである。電動モー
タは、スプールを駆動するためのものである。本体コネ
クタ部は、ケーブルを電動モータに電気的に接続するた
めにリール本体の側面のスプールの軸芯より上方に設け
られている。
【0011】この電動リールでは、本体コネクタ部がリ
ール本体の側面に設けられているので、たとえ本体コネ
クタ部をリール本体の後部に設けたとしても外側側面に
配置すればケーブルがサミングの邪魔にならず、サミン
グを行いやすい。また、内側側面に設ける場合には、ス
プール軸芯より下方に設けることでケーブルがサミング
の邪魔にならず、サミングを行いやすい。しかも、リー
ル本体の側面の幅及び高さは、本体コネクタ部の幅より
十分に大きいので、本体コネクタ部を側面に配置すると
リール本体の側面及び厚みを増加させる必要がなく、リ
ール本体の小型化を図ることができる。さらに、リール
本体の上部に配置されたカウンタケースに本体コネクタ
部が近づくので、カウンタケースに収納されたモータ駆
動部や制御部への内部の配線の取り回しが容易になる。
【0012】発明2に係る電動リールは、発明1に記載
のリールにおいて、本体コネクタ部は、リール本体のス
プールの軸芯より前方に設けられている。この場合に
は、サミング時やパーミング時にリール本体を握持して
も、本体コネクタ部に連結されたケーブルが握持する手
の邪魔になりにくい。
【0013】発明3に係る電動リールは、外部電源から
ケーブルを介して供給された電力により駆動される電動
リールであって、外周に釣り糸が巻き付けられるスプー
ルと、釣り竿に装着されスプールが回転自在に装着され
スプールの軸方向に間隔を隔てて配置された1対の側板
を有するリール本体と、スプールを駆動するための電動
モータと、ケーブルを電動モータに電気的に接続するた
めにリール本体の側板の一方の内側側面の後部でかつス
プール軸芯より下方に設けられれた本体コネクタ部とを
備えている。
【0014】この電動リールでは、本体コネクタ部がリ
ール本体の側面に設けられているので、たとえ本体コネ
クタ部をリール本体の後部に設けたとしても外側側面に
配置すればケーブルがサミングの邪魔にならず、サミン
グを行いやすい。また、内側側面に設ける場合には、ス
プール軸芯より下方に設けることでケーブルがサミング
の邪魔にならず、サミングを行いやすい。しかも、リー
ル本体の側面の幅及び高さは、本体コネクタ部の幅より
十分に大きいので、本体コネクタ部を側面に配置すると
リール本体の側面及び厚みを増加させる必要がなく、リ
ール本体の小型化を図ることができる。さらに、ケーブ
ルが手より下方で内側を通るので、サミングしても手に
ケーブルが触れずサミングをより行いやすくなる。
【0015】発明4に係る電動リールは、発明1から3
のいずれかに記載のリールにおいて、本体コネクタ部は
筒状部材であり、その軸芯がスプールの軸方向に沿うよ
うにリール本体に設けられている。この場合には、本体
コネクタ部に接続されるケーブルが接続部分で軸方向に
沿って配置されるので、サミングをより行いやすくな
る。
【0016】発明に係る電動リールは、発明1から
のいずれかに記載のリールにおいて、本体コネクタ部は
リール本体から突出して設けられている。この場合に
は、本体コネクタ部へのケーブルの接続が容易になる。
【0017】発明に係るケーブルは、発明1から
いずれかに記載の電動リールに電気的に接続されるケー
ブルであって、ケーブル本体と、ケーブルコネクタ部と
を備えている。ケーブル本体は、一端が外部電源に電気
的に接続される。ケーブルコネクタ部は、ケーブル本体
の他端に電気的に接続されケーブル本体から直角又は鈍
角に屈曲して形成され本体コネクタ部に電気的に接続可
能である。
【0018】このケーブルのケーブルコネクタ部を本体
コネクタ部に接続すると、ケーブルを引っ張る力が作用
してもその力が本体コネクタ部との接続部分に直接作用
しないので、ケーブルコネクタ部が本体コネクタ部から
抜けにくくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕 図1において、本発明の一実施形態を採用した電動リー
ルは、糸繰り出し長さにより水深を表示するカウンタを
有するリールである。
【0020】電動リールは、釣り竿5に装着されるリー
ル本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール
回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に
配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備え
ている。リール本体1は、間隔を隔てて配置された側板
6a,6bと、側板6a,6bの外方をそれぞれ覆う側
カバー7a,7bと、側板6a,6b間の前部を覆う前
カバー8とを有している。側板6a,6bは複数の連結
部材9により連結されている。側カバー7a,7bは、
それぞれ釣り竿の長手方向(前後方向)及び上下方向に
沿って凸状に滑らかに湾曲する曲面で構成されている。
ハンドル2と逆側の側カバー7aには、電源ケーブル3
0を連結するための雄コネクタ11が設けられている。
【0021】また、図1に示すように、ハンドル2側の
側カバー7bにはクラッチ操作レバー19が揺動自在に
設けられている。リール本体1の内部には、ハンドル2
に連結されたスプール10が回転自在に支持されてい
る。スプール10の内部には、スプール10を糸巻き上
げ方向に回転駆動する直流駆動のモータ12が配置され
ている。また、リール本体1の内部には、ハンドル2の
回転を増速するとともにスプール10に伝達する回転伝
達機構やモータ12の回転を減速する遊星歯車機構やス
プール10に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワイ
ンド機構等が設けられている。
【0022】リール本体1の上部には、カウンタ4が着
脱自在に固定されている。カウンタ4は、図1及び図2
に示すように、内部に空洞13を有するカウンタケース
14と、カウンタケース14内の空洞13の上部に配置
された液晶ディスプレイからなる表示部16と、カウン
タケース14の上面15において表示部16の周囲に配
置された複数のボタンからなる操作キー部17と、表示
部16やモータ12を制御するための制御部18と、モ
ータ駆動部22とを有している。
【0023】カウンタケース14の上面15において窓
部20や操作キー部17の周囲には、その機能等を示す
ための文字(図1にX印で図示)が書かれている。ま
た、上面15において表示部16に対向する位置には、
表示部16を視認するための矩形の窓部20が形成され
ている。この窓部20には、湾曲した透明樹脂製のレン
ズカバー21が嵌め込まれている。カウンタケース14
の上面15は窓部20を中心に凸状に湾曲している。こ
のため、上面15は、リール本体1の前後方向及びそれ
と交差する方向(左右方向)に沿ってそれぞれ凸状に湾
曲している。また、レンズカバー21は上面15の湾曲
形状に対応する形状であり、上面15と滑らかに連続し
ている。
【0024】モータ駆動部22は、カウンタケース14
の下部に配置されている。カウンタケース14の下面に
は開口14aが形成されており、その開口14aは、ア
ルミニウム製の冷却部材23により封止されている。こ
の冷却部材23にモータ駆動部22のPWM駆動用のF
ET24が装着されている。
【0025】このように構成されたカウンタケース14
では、カウンタケース14の窓部20が配置された上面
15が左右方向に沿って凸状に湾曲しているので、リー
ルが釣り人に対して左右のいずれかにずれた状態でも、
カウンタ4の上面15に書かれた文字や窓部20を通し
て表示部16を視認しやすくなり、表示部16等の視認
性を向上させることができる。また、操作キー部17も
操作しやすくなり、操作キー部の操作性を向上させるこ
とができる。また、上面15が前後方向に沿ってさらに
凸状に湾曲しているので、リールより後方にいる釣り人
が文字や窓部を通して表示部16をより視認しやすくな
る。
【0026】表示部16では、水深の表示、棚及び底設
定値の表示及び表示モードの表示を含む複数の表示が可
能である。ここで表示モードとは水深を水面からで表示
する上からモードと底からで表示する底からモードとの
2つのモードである。
【0027】操作キー部17は、窓部20の図1右方に
上下に並べて配置された速度調整操作体SK及びモータ
オンオフボタンPWと、窓部20の図1右方に上下に並
べて配置されたさそいボタンIB、棚メモボタンTB及
び底メモボタンSBとを有している。各ボタンは、上面
15の曲面に沿って傾斜した傾斜面を上面に有してい
る。速度調整操作体SKは、上下2つのスイッチからな
るシーソー形のものであり、前方(図1上方)に舌状部
を有している。速度調整操作体SKの前方部を押すとス
プール10の巻き上げ速度が増加し、後方部を押す、も
しくは前方の舌状部を引き上げると巻き上げ速度が減少
する。そして速度調整操作体SKの操作をやめると調整
された速度を維持する。モータオンオフボタンPBは、
それを押し続ける時間に応じてモータ12を低速から高
速に徐々に増速する。そして、ボタンPBを押すのをや
めるとそのときの速度を維持する。さそいボタンIB
は、仕掛けを棚近傍でさそい上げるさそいモードやその
動作パターンを学習するさそい学習を行う際やそれらを
解除するために使用されるボタンである。棚メモボタン
TBは、棚位置を設定する際に使用され、底メモボタン
SBは、底位置を設定する際に使用される。
【0028】一方、電源ケーブル30を接続するための
雄コネクタ11は、図2に示すように、側カバー7aの
スプール軸芯10aより前方でかつ上方に配置されてい
る。雄コネクタ11は、側カバー7aから突出して設け
られている。雄コネクタ11は、図3に示すように、金
属製の筒状部材であり、その軸芯がスプール軸芯10a
と略平行に配置されている。雄コネクタ11は、外周に
雄ネジが形成された筒状の本体ネジ部27と、本体ネジ
部27の内部に絶縁して装着された2本の端子ピン(図
3では1本のみ図示)28とを有している。本体ネジ部
27の内周部には隔壁27aが形成されており、内部の
空間は隔壁27aにより2つの空間に区画されている。
本体ネジ部27の外周の軸方向中央部には他の部分より
大径の六角形状の鍔部27bが形成されている。本体ネ
ジ部27は、鍔部27bを外側に配置して側カバー7a
に形成された貫通孔7cに挿入し、側カバー7aの内側
からナット29で締め込むことで側カバー7aに装着さ
れている。なお、鍔部27bと側カバー7aの表面との
間には防水用のシールリング35が装着されている。ま
た、本体ネジ部27の外側の開口にはシールキャップ3
6が着脱自在に装着可能である。
【0029】2本の端子ピン28は、本体ネジ部27の
内部に軸方向に沿いかつ径方向に間隔を隔てて配置され
ている。この端子ピン28の先端は隔壁27aを貫通し
て外方に突出している。この端子ピン28の内側の端部
には内部配線37がたとえば半田付けされている。な
お、本体ネジ部27の内側部は、絶縁樹脂が充填されて
封止処理及び絶縁処理が施されている。
【0030】雄コネクタ11には、たとえば蓄電池等の
外部電源25をリールに接続するための電源ケーブル3
0が連結可能である。電源ケーブル30は、ケーブル本
体31と、ケーブル本体31に電気的に接続された雌コ
ネクタ32とを有している。ケーブル本体31は、たと
えば2芯のキャプタイヤケーブルであり、一端が外部電
源25に接続可能である。ケーブル本体31の他端は雌
コネクタ32の内部に挿入され、雌コネクタ32に電気
的に接続されている。
【0031】雌コネクタ32は、雄コネクタ11に装着
されて電気的に電気的に接続される。雌コネクタ32
は、抜け止めのために直角又は鈍角に屈曲して形成され
たコネクタ本体33と、コネクタ本体33の先端に回転
自在かつ軸方向に移動を規制されて装着されたナット部
34とを有している。コネクタ本体33の屈曲部は、雌
コネクタ32を雄コネクタ11に装着したときに電源ケ
ーブル30と側カバー7aとの間に手の指を充分に入れ
ることができる位置に形成されている。コネクタ本体3
3の先端部には、端子ピン28が挿入可能な2つの端子
片34aが装着されている。端子片34aの基端はケー
ブル本体31に半田付けされている。ナット部34は、
本体ネジ部27に螺合可能であり、このナット部34を
本体ネジ部27に螺合させることで端子片34aが端子
ピン28と電気的に接続し、外部電源25の電力がリー
ルに供給可能になる。
【0032】〔制御系の構成〕 制御系は、図4に示すように、制御部18から構成され
ている。制御部18はカウンタケース14内に配置され
たCPU,RAM,ROM,I/Oインターフェイス等
を含むマイクロコンピュータを備えており、制御プログ
ラムに沿って表示制御やモータ制御等の各種の制御動作
を実行する。制御部18には、スプール10の回転方向
及び回転速度を検出するための1対のリードスイッチか
らなるスプール回転センサ40と、操作キー部17とが
接続されている。また、制御部18には、警報用のアラ
ーム41と、表示部16と、モータ駆動部22と、クラ
ッチオンオフ用のソレノイド42と、海底や棚位置等の
各種のデータを記憶するたとえばEEPROMからなる
記憶部43と、他の入出力部とが接続されている。
【0033】また、制御部18とモータ駆動部22とは
雄コネクタ11に内部配線37を介して接続されてい
る。 〔電動リールの操作及び動作〕 船釣りを行う前に、船に乗ると電源ケーブル30を電動
リールに装着する。具体的には、電源ケーブル30の雌
コネクタ32をリール本体1側の雄コネクタ11の本体
ネジ部27に差し込み、ナット部34を本体ネジ部27
にねじ込む。これにより、端子片34aが端子ピン28
と電気的に接触して外部電源25の電力が制御部18及
びモータ駆動部22に供給され、モータ12を駆動可能
になる。
【0034】釣り糸をスプール10から繰り出すときに
は、たとえば左手でリールを握って、右手でクラッチ操
作レバー19を操作しスプール10を自由回転状態にす
る。すると、仕掛けの自重によりスプール10が糸繰り
出し方向に回転し釣り糸がスプール10から繰り出され
る。このとき、リールをサミングして左手の親指でスプ
ール10の糸繰り出し速度を調整する。このようなサミ
ングを行う時に、雄コネクタ11がリール本体1の側面
に設けられているので電源ケーブル30が手の邪魔にな
らずサミングを行いやすい。しかも、雄コネクタ11の
径よりリール本体1の側面は大きいので、雄コネクタ1
1によってリール本体1の大きさが制限されることはな
く、リール本体1の小型化を図ることができる。
【0035】そして、仕掛けが予め指定された棚位置に
到達するとクラッチ操作レバー19によりスプール10
をハンドル2及びモータ12に連結する。すると、スプ
ール10の繰り出しが停止する。また、棚メモボタンS
Bを押して棚位置を設定する。この棚位置を設定すると
以降の糸繰り出し時に棚位置でソレノイドによりクラッ
チが自動的にオンし釣り糸の繰り出しが停止する。
【0036】この状態で仕掛けに魚がかかると、左手で
パーミングによりリールを掴み、右手でモータオンオフ
ボタンPBを押す。すると制御部18からモータ駆動部
22にモータオン信号が送信されモータ12が糸巻取方
向に回転する。この結果、スプール10が糸巻取方向に
回転し釣り糸がスプール10に巻き取られる。このと
き、表示部16の水深表示が糸巻取量に応じて徐々に減
少する。このようなパーミングによりリールを掴むと
き、雄コネクタ11がスプール軸芯10aより前方にあ
るので、電源ケーブル30がパーミングを行う手の邪魔
にならず、パーミングも行いやすい。
【0037】仕掛けが予め設定された船縁位置まで上昇
すると、船縁で仕掛けを停止するための船縁信号が制御
部18からモータ駆動部22に送信されてモータ12が
オフする。
【0038】〔他の実施形態〕 (a) 図5に示すように、雄コネクタ11を側カバー
7aからあまり突出しないように配置してもよい。この
場合には、側カバー7aには窪み部が形成されている。
このように雄コネクタ11を設けると、雌コネクタ32
を装着しにくい点はあるが、リール本体1の突起が少な
くなる。
【0039】また、この実施形態では、電源ケーブル3
0の雌コネクタ32はストレート形状で屈曲していな
い。このように電源ケーブル30をストレート形状にす
ると、パーミングやサミング時により手に邪魔になりに
くい。
【0040】(b) 図6に示すように、雄コネクタ1
1を側板6bの内側側面に設けてもよい。この雄コネク
タ11は、側板6bの後部において連結部材9より下
方、つまりスプール軸芯10aより下方に設けられてい
る。このように側板6aの内側側面においてスプール軸
芯10aより下方に設ければ、サミングやパーミングの
際に電源ケーブル30が邪魔になりにくい。なお、雄コ
ネクタ11を側板6bの内側側面に設けてもよい。
【0041】(c) 図7に示すように、雄コネクタ1
1をハンドル2側の側カバー7bに設けてもよい。この
場合、側カバー7bの前下部が比較的空間があいている
ので好ましい。
【0042】(d) 図8に示すように、雄コネクタ1
1をリール本体1の側面に斜めに配置してもよい。この
場合には、電源ケーブル30の取り回しが比較的容易に
なる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る両軸受リールによれば、本
体コネクタ部がリール本体の側面に設けられているの
で、たとえ本体コネクタ部をリール本体の後部に設けた
としても外側側面に配置すればケーブルがサミングの邪
魔にならず、サミングを行いやすい。また、内側側面に
設ける場合には、スプール軸芯より下方に設けることで
ケーブルがサミングの邪魔にならず、サミングを行いや
すい。しかも、リール本体の側面の幅及び高さは、本体
コネクタ部の幅より十分に大きいので、本体コネクタ部
を側面に配置するとリール本体の側面及び厚みを増加さ
せる必要がなく、リール本体の小型化を図ることができ
る。
【0044】本発明に係るケーブルによれば、ケーブル
コネクタ部を本体コネクタ部に接続すると、ケーブルを
引っ張る力が作用してもその力が本体コネクタ部との接
続部分に直接作用しないので、ケーブルコネクタ部が本
体コネクタ部から抜けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した電動リールの平
面図。
【図2】その側面一部断面図。
【図3】コネクタ部分の断面側面図。
【図4】その制御系の構成を示すブロック図。
【図5】他の実施形態の図1に相当する図。
【図6】他の実施形態の図1に相当する図。
【図7】他の実施形態の図1に相当する図。
【図8】他の実施形態の図1に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 6a,6b 側板 7a,7b 側カバー 10 スプール 11 雄コネクタ 12 モータ 14 カンウタケース 16 表示部 18 制御部 22 モータ駆動部 30 電源ケーブル 31 ケーブル本体 32 雌コネクタ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部電源からケーブルを介して供給された
    電力により駆動される電動リールであって、 釣り竿に装着されるリール本体と、 前記リール本体に回転自在に装着され外周釣り糸が巻
    き付けられるスプールと、 前記スプールを駆動するための電動モータと、 前記ケーブルを前記電動モータに電気的に接続するため
    に前記リール本体の側面の前記スプールの軸芯より上方
    設けられた本体コネクタ部と、前記電動モータを駆動するためのモータ駆動部と、 前記スプールの先端に装着される仕掛けの水深を表示す
    るための水深表示部と、 前記水深表示部及び前記モータ駆動部を制御する制御部
    と、 前記リール本体の上部に配置され前記モータ駆動部と水
    深表示部と制御部とを収納するカウンタケースと、 を備えた電動リール。
  2. 【請求項2】前記本体コネクタ部は、前記リール本体の
    前記スプールの軸芯より前方に設けられている、請求項
    1に記載の電動リール。
  3. 【請求項3】外部電源からケーブルを介して供給された
    電力により駆動される電動リールであって、 外周に釣り糸が巻き付けられるスプールと、 釣り竿に装着され、前記スプールが回転自在に装着さ
    れ、前記スプールの軸方向に間隔を隔てて配置された1
    対の側板を有するリール本体と、 前記スプールを駆動するための電動モータと、 前記ケーブルを前記電動モータに電気的に接続するため
    に前記リール本体の前記側板の一方の内側側面の後部で
    かつスプール軸芯より下方に設けられれた本体コネクタ
    部と、 を備えた 電動リール。
  4. 【請求項4】前記本体コネクタ部は筒状部材であり、そ
    の軸芯が前記スプールの軸方向に沿うように前記リール
    本体に設けられている、請求項1から3のいずれかに記
    載の電動リール。
  5. 【請求項5】前記本体コネクタ部は前記リール本体から
    突出して設けられている、請求項1からのいずれかに
    記載の電動リール。
  6. 【請求項6】請求項1からのいずれかに記載の電動リ
    ールに電気的に接続されるケーブルであって、 一端が前記外部電源に電気的に接続されるケーブル本体
    と、 前記ケーブル本体の他端に電気的に接続され前記ケーブ
    ル本体から直角又は鈍角に屈曲して形成され前記本体コ
    ネクタ部に電気的に接続可能なケーブルコネクタ部と、
    を備えたケーブル。
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