JP2024058434A - 魚釣用リールのモータ制御装置、魚釣用リール、及び魚釣用リールのモータ制御装置のプログラム - Google Patents

魚釣用リールのモータ制御装置、魚釣用リール、及び魚釣用リールのモータ制御装置のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】竿先から繰り出された釣糸の長さを安全に調節できるようにする。【解決手段】モータの回転により釣糸をスプールに巻き上げ可能な魚釣用リールの制御装置であって、釣糸の長さに関する糸長情報に応じて前記モータの回転を停止させ、前記モータの回転が停止された後に、少なくとも2つの操作子に対する操作が行われることにより、前記モータを釣糸の巻き上げ方向への所定の回転速度以下で回転させる補助巻上制御を行う制御部を備えて魚釣用リールのモータ制御装置を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、魚釣用リールのモータ制御装置、魚釣用リール、及び魚釣用リールのモータ制御装置のプログラムに関する。
釣糸の繰出しに応じて回転するスプールの回転数から糸長を計測し、計測した糸長に基づいて、仕掛けが船べり停止位置まで巻き取られたところで、スプールを回転駆動するモータの回転を停止させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-089051号公報
船べり停止では、スプールの回転数に基づいて計測される糸長が予め設定した船べり停止位置に応じた長さとなることに応じてモータの回転が停止されるようにしている。船べり停止後において、釣り人は、例えば仕掛けを手元に寄せたりするために、さらにある程度釣糸を巻き上げて、竿先から仕掛けまでの釣糸の長さがちょうど良くなるように調節することになる。このように船べり停止後において釣糸の長さを調節する操作について、スプールをモータにより回転させる操作を行うようにした場合には、必要以上に釣糸を巻き取ってしまうような状況が生じないようにすることが好ましい。
本発明は、上記した課題を考慮して、竿先から繰り出された釣糸の長さを安全に調節できるようにすることを目的とする。
(1)上述した課題を解決する本発明の一態様は、モータの回転により釣糸をスプールに巻き上げ可能な魚釣用リールの制御装置であって、釣糸の長さに関する糸長情報に応じて前記モータの回転を停止させ、前記モータの回転が停止された後に、少なくとも2つの操作子に対する操作が行われることより、前記モータを釣糸の巻き上げ方向への所定の回転速度以下で回転させる補助巻上制御を行う制御部を備える魚釣用リールのモータ制御装置である。
上記構成によれば、糸長情報に基づいてモータを停止させることが可能なるため、例えば船べり停止と呼ばれる仕掛けの巻き込み防止機能を実現できる。仕掛けの巻き込みとは、最も竿先に位置するガイドに仕掛けが位置するまで釣糸が巻き取られても、さらに巻き上げが行われてしまっている状態を指す。そのうえで、船べり停止後においては、少なくとも2つの操作子を併用した操作によりモータを巻き上げ方向に回転させて釣糸を巻き取る補助巻上の動作が可能となるので、誤操作による仕掛けの巻き込みを防止し、安全に竿先から仕掛けまでの釣糸の長さを調節できる。さらに、所定の回転速度以下で回転させて釣糸を巻き取る補助巻上の動作が可能となるので、過剰な仕掛けの巻き込みを防止し、安全に竿先から仕掛けまでの釣糸の長さをより確実に調節できる。
(2)また、本発明の一態様は、(1)に記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記少なくとも2つの操作子は、前記魚釣用リールに対して第1所定操作を行う第1操作子と、前記魚釣用リールに対して前記第1所定操作と異なる第2所定操作を行う第2操作子とを含んでよい。
上記構成によれば、補助巻上を行わせるにあたり、それぞれ操作の仕方が異なる第1操作子と第2操作子とを用いた操作を求められることとなるため、仕掛けの巻き込み等の誤操作をより効果的に防止できる。
(3)また、本発明の一態様は、(2)に記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記第1操作子に行われる前記第1所定操作は、前記魚釣用リールに対して行う揺動操作であり、前記第2操作子に行われる前記第2所定操作は、押圧操作であってよい。
上記構成によれば、第1操作子の揺動操作と、第2操作子の押圧操作とで、操作方向や操作の手順等の操作の仕方が大きく異なるため、誤操作をより効果的に防止できる。
(4)また、本発明の一態様は、(1)から(3)のいずれか1つに記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記糸長情報は、前記魚釣用リールが装着される竿の竿先から仕掛けまでの仕掛け長情報を含む情報であってよい。
上記構成によれば、竿の竿先から仕掛けまでの釣糸の長さである仕掛け長を用いて船べり停止を行うことが可能となる。なお、仕掛け長として糸長情報は、例えば竿先または仕掛けの少なくともいずれかに設けたセンサを用いて計測可能なように構成されてよい。仕掛け長を計測するセンサには、赤外線センサ、磁気センサ、水圧センサ等を利用することができる。
(5)また、本発明の一態様は、(1)から(4)のいずれか一項に記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記糸長情報は、前記モータの回転数に基づく回転情報を含んでよい。
上記構成によれば、モータの回転数に基づく回転情報を糸長情報に相当する情報として得ることが可能となる。このようにモータの回転情報を糸長情報として利用することで、例えば竿先や仕掛け等にセンサを設けることなく、高い精度で船べり停止を行うことができる。
(6)また、本発明の一態様は、(5)に記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記制御部は、前記回転情報に応じて、前記モータの回転を停止させる停止制御部と、前記停止制御部によって前記モータの回転が停止された後に、前記少なくとも2つの操作子が操作されたことに応じて、前記補助巻上制御を行う回転制御部とを備えてよい。
上記構成によれば、魚釣用電動リールに備えられるコンピュータの制御によって的確に船べり停止と補助巻上とを実現できる。
(7)また、本発明の一態様は、(6)に記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記回転制御部は、前記少なくとも2つの操作子が同時に操作されているときに、前記補助巻上制御を行ってよい。
上記構成によれば、魚釣用電動リールに備えられるコンピュータの制御によって的確に船べり停止と補助巻上とを実現できる。
(8)また、本発明の一態様は、(2)から(7)のいずれか1つに記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記第1操作子の前記第1所定操作は、前記モータの回転の停止を含んで回転速度を調整する操作であり、前記第2操作子の前記第2所定操作は、前記モータを予め定められた速度パターンで回転させる操作が行われる操作子であってよい。
上記構成によれば、それぞれ異なる操作の態様によってモータを回転させるために魚釣用電動リールに備えられていた2つの操作子を利用して補助巻上の操作にも利用できる。これにより、魚釣用電動リールに元から備えられていた操作子を補助巻上に用いることが可能となるので、補助巻上のために新たに操作子を追加する必要がない。また、モータを回転させる点では共通でありながら、モータを回転させるための操作の態様がそれぞれ異なる操作子を用いることで、釣り人にとってはなじみやすくありながら、仕掛けの巻き込み等の誤操作を有効に防止できる。
(9)また、本発明の一態様は、(8)に記載の魚釣用リールのモータ制御装置であって、前記制御部は、前記モータの回転を停止させるように前記第1操作子が操作された後に、前記第1操作子と前記第2操作子とが操作されたことに応じて、前記補助巻上制御を行ってよい。
上記構成によれば、第1操作子による操作によってモータの回転を一旦停止させなければ、補助巻上が行われないようにすることが可能となり、より確実に誤操作や誤動作を防止することができる。
(10)また、本発明の一態様は、釣糸が巻回されるスプールと、前記スプールを回転させるモータと、前記モータの回転を制御する(1)から(9)のいずれか1つに記載のモータ制御装置とを備える魚釣用リールである。
(11)また、本発明の一態様は、魚釣用リールのモータ制御装置としてのコンピュータを、モータの回転により釣糸をスプールに巻き上げ可能な魚釣用リールの制御装置であって、釣糸の長さに関する糸長情報に応じて前記モータの回転を停止させ、前記モータの回転が停止された後に、少なくとも2つの操作子に対する操作が行われることにより、前記モータを釣糸の巻き上げ方向への所定の回転速度以下で回転させる補助巻上制御を行う制御部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、竿先から繰り出された釣糸の長さを安全に調節できるようになるという効果が得られる。
本実施形態における魚釣用電動リールの外観例を示す図である。 本実施形態における魚釣用電動リールの外観例を示す図である。 本実施形態における魚釣用電動リールにおける表示操作パネル部の態様例を示す図である。 本実施形態における魚釣用電動リールの機能構成例を示す図である。 本実施形態における魚釣用電動リールが補助巻上に対応して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本実施形態のモータ制御装置としての魚釣用電動リール1について説明する。
本実施形態における「モータ制御」とは、スプールを電動で回転させるためのモータの回転に関する制御をいう。以降において「モータを駆動する」とは、必要とするモータの回転状態(回転の停止を含む)となるようにモータに供給する電流をコントロールすることである。
なお、以下の説明では、魚釣用電動リール1が両軸受リールである場合を例に挙げる。なお、図1、図2において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
[魚釣用電動リールの構造例]
図1及び図2は、魚釣用電動リール1の外観例を示している。図1及び図2に示される魚釣用電動リール1は、外部電源から供給された電力により駆動されるとともに、手巻きの両軸受リールとして使用するときの電源を内部に有している。
魚釣用電動リール1は、釣り竿に装着可能なリール本体2と、リール本体2に対してハンドル軸C1回りに回転可能に取り付けられたハンドル20と、リール本体2に対してハンドル軸C1と平行なスプール軸C2回りに回転可能で図示しない釣糸が巻かれるスプール3と、リール本体2に設けられ、スプール3に回転駆動力を伝達するモータ4とを備える。
また、魚釣用電動リール1は、クラッチ機構5を備える。クラッチ機構5は、スプール3とハンドル20とを連結する連結クラッチオン状態と、スプール3とハンドル20とを遮断する遮断(クラッチオフ)状態とで切り替え可能なようにされた機構部位である。クラッチオン状態とクラッチオフ状態との切り替えは、ユーザとしての釣り人がクラッチ操作部材50を操作することによって可能とされている。
ここで、本実施形態では、ハンドル軸C1及びスプール軸C2は、それぞれ平行に設けられ、これらの方向を必要に応じて左右方向L1として定義するとともに、左右方向L1に直交するとともにスプール3に巻かれた釣糸が繰り出される方向に沿う方向を前後方向L2として定義する。また、前後方向L2においてスプール3から釣糸が繰り出される方向を前方、その反対方向を後方と定義するとともに、魚釣用電動リール1を後方側から見た視点で左右を定義する。
図1は魚釣用電動リール1を上斜め後方から見た斜視図であり、図2は魚釣用電動リール1を下斜め前方から見た斜視図である。
リール本体2は、本体フレーム21と、本体フレーム21の一部を覆うカバー22と、本体フレーム21の上側に位置する表示操作パネル部23と、を備えている。
本体フレーム21は、例えば合成樹脂または金属製の一体形成された部材である。本体フレーム21は、左右方向L1でスプール3を挟んでハンドル20側となる右側板21Aと、右側板21Aと反対側に位置する左側板21Bと、右側板21Aと左側板21Bとを連結する複数の連結部材21Cと、を有している。
右側板21Aと左側板21Bは、互いに左右方向L1に間隔を隔てて配置されている。また、それぞれの側板21A、21Bには、スプール3やモータ4を支持する支持部、及びクラッチ機構5等の回転駆動機構が配置されている。
右側板21A及び左側板21Bには、スプール3のスプール回転軸(図示省略)の端部が回転自在に支持された状態で装着されている。図2に示す連結部材21Cは、板状をなし、右側板21A及び左側板21Bの下部を連結する。連結部材21Cのうちの1つには、左右方向L1の略中央部分に釣り竿に取り付けるための釣り竿装着部24が装着されている。
カバー22は、右側カバー22A、左側カバー22B、及び前カバー22Cを備えている。右側カバー22Aは、右側板21Aを所定の収容空間を設けて覆い、右側板21Aの外縁部に例えばネジ止めされている。左側カバー22Bは、左側カバー22Bを所定の収容空間を設けて覆い、左側板21Bの外縁部に例えばネジ止めされている。前カバー22Cは、本体フレーム21の前部を覆っている。
また、図示は省略するが、右側板21Aの前方下部には、外部からの給電ケーブルを接続するためのコネクタが設けられている。
表示操作パネル部23は、魚釣用電動リール1を使用する釣り人に向けての表示と、釣り人による操作(ここでは、ボタン操作となる)が行われる部位である。
表示操作パネル部23は、右側板21Aと左側板21Bとの間に配置されている。表示操作パネル部23は、操作部231と表示部232とを備える。
操作部231は、釣り人によるボタン操作が行われる部位である。同図の例では、操作部231において、ボタン操作が行われるボタン(操作子)として、第1ボタンBT-1、第2ボタンBT-2、第3ボタンBT-3、BT-4の4つのボタンが配置されている。
なお、以降の説明にあたり、第1ボタンBT-1、第2ボタンBT-2、第3ボタンBT-3について特に区別しない場合には、ボタンBTと記載する。
表示部232は、魚釣用電動リール1の動作に応じて所定の内容の表示が行われる部位である。表示部232として備えられる表示デバイスについては特に限定されないが、例えば液晶表示デバイス、有機EL表示デバイス等を挙げることができる。
図3は、魚釣用電動リール1における表示操作パネル部23の態様例を示している。表示操作パネル部23においては、表示部232の下側に操作部231が備えられる。操作部231においては、左側に第1ボタンBT-1が配置され、中央上側に第2ボタンBT-2が配置され、中央下側に第3ボタンBT-3が配置され、右側に第4ボタンBT-4が配置される。
第1ボタンBT-1は、スプール3を電動により予め定められた速度パターンで回転させるのに操作されるボタンである。
具体的に、第1ボタンBT-1は、通常では、一時モータ巻上の操作が行われる。一時モータ巻上は、第1ボタンBT-1が押圧された状態であるときに、速度パターンとして、予め設定された一定の速度でスプール3が回転するようにモータ4を駆動させる動作である。一時モータ巻上におけるスプール3の回転速度は、釣り人の操作によって変更可能とされてよい。
また、第1ボタンBT-1は、さそいモードのときには、さそい動作の実行を指示する操作が行われる。さそい動作は、第1ボタンBT-1を1回押圧する操作が行われたことに応じて、速度パターンとして、予め設定されたさそいパターンでスプール3を回転させる動作である。さそいパターンは、例えば設定された時間にわたって所定の速度で釣糸を巻き上げるようにスプール3を回転させ、次に設定された時間にわたってスプール3の回転を停止させるという動作が得られるように設定される。
また、本実施形態の第1ボタンBT-1は、船べり停止が実行された後においては、補助巻上のための操作(補助巻上操作)に用いられる。
説明を図1、図2に戻す。ハンドル20は、図1及び図2に示すように、ハンドル軸の先端部20aに回転不能に装着されたハンドルアーム25と、ハンドルアーム25の一端にハンドル軸C1と平行な軸回りに回転自在に装着されたハンドルノブ26と、リール本体2側に配置されたドラグ27と、を有している。
ハンドル20からのトルクは、クラッチ機構5がクラッチオンされた状態においてスプール3に直接伝達される。
スプール3は、右側板21Aと左側板21Bとの間でそれぞれ軸受(図示省略)をかいして回転自在に設けられている。スプール3は、不図示のスプール回転軸と、スプール回転軸と同軸に配置されて連動して回転可能な筒状の糸巻胴部32と、糸巻胴部32の両端に径方向の外側に向けて拡径されたフランジ部33と、を備えている。
スプール3は、モータ4から図示しないスプール駆動機構を介して回転駆動され、クラッチ操作部材50によって駆動されるクラッチ機構5が連動している。スプール回転軸は、右側カバー22A及び左側カバー22Bに軸受を介して回転自在に各別に支持されている。
クラッチ機構5は、クラッチ操作部材50の操作によってハンドル20の回転をスプール3に伝達可能なクラッチオン状態と、ハンドル20の回転をスプール3に伝達不能なクラッチオフ状態とに切換可能である。クラッチオン位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達され、クラッチオン状態になり、ピニオンギアとスプール回転軸とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、ピニオンギアの回転がスプール回転軸に伝達されないため、クラッチオフ状態になり、スプール3は自由回転可能になる。
クラッチ操作部材50は、図1に示すように、クラッチ機構5をクラッチオン状態とクラッチオフ状態とで切り換えるための操作が行われる部位である。
クラッチ操作部材50は、リール本体2の後部において、右側板21Aと左側板21Bとの間でリール本体2の後部に釣り竿装着部24に対して接近及び離反する方向に移動可能に設けられている。クラッチ操作部材50は、本実施形態において、スプール回転軸回りに揺動可能に設けられる。
スプール駆動機構は、スプール3が釣糸の巻上(巻取)方向に回転するよう駆動する。また、巻き上げ時にスプール3に対してドラグ27によりドラグ力を発生させて釣糸の切断を防止する。
ドラグ27は、ハンドル20のハンドルアーム25と右側カバー22Aとの間においてハンドル軸に同軸に設けられている。スプール駆動機構は、図示しないローラクラッチの形態の逆転防止部によって巻上方向の回転が禁止された上記のモータ4と、モータ4の回転を減速してスプール3に伝達したり、ハンドル20の回転を増速してスプール3に伝達する回転伝達機構と、を備えている。
モータ4は、図2に示すように、魚釣用電動リール1の前部においてスプール3(図1参照)よりも前側の位置に配置され、半割れ形状のモータ収容体40に覆われた状態で設けられている。
スプール駆動レバー28は、ユーザの操作に応じて、一定の回転範囲において回転軸C3回りに回転可能とされている。スプール駆動レバー28は、釣糸を巻き上げる方向(巻上方向)に対応する回転方向によりスプールを駆動するための操作が行われる操作子である。スプール駆動レバー28は、回転位置に応じてスプール3の回転速度が変化するようにされている。例えばスプール駆動レバー28の回転位置が、例えば最も後方側に回転された位置(操作を行うユーザからみて場合には最も手前側)ではスプール3の駆動は停止された状態であり、ここから前方に回転させていくことに応じて、スプールの回転速度が段階的に高くなっていくようにされる。なお、スプール駆動レバー28を前方に回転させていくことに応じて、スプール3の回転速度が、段階的ではなくリニアに高くなっていくようにされてもよい。以下の説明では、段階的に速度が変更される場合を例に挙げる。
[補助巻上操作の概要について]
本実施形態の補助巻上操作の概要について説明する。
船べり停止は、例えばスプール駆動レバー28による操作(一時モータ巻上操作であってもよい)による巻上方向のスプール3の回転に応じて、釣糸に結ばれた仕掛けが予め船べり位置として設定された水深にまで到達すると自動的にモータ4の回転を停止させる動作である。このように船べり停止が実行されることにより、スプール駆動レバー28が段階数ゼロ(オフ)の回転位置に戻されなくとも仕掛けが所定の水深にある位置にて釣糸の巻き上げが停止されることから、仕掛けの巻き込みを回避できる。
船べり停止直後の実際の水深(竿先から仕掛けまでの糸長)は、仕掛けを巻き上げていたときのテンションなどにより設定された値とは異なるとともに、都度、ばらつきを生じる。このため、釣り人は、船べり停止後において、竿先から仕掛けまでの糸長が釣り人にとってちょうど良くなるように釣糸を巻き取る操作をしばしば行うこととなる。このように船べり停止後において釣糸を巻き取る操作は、例えばハンドルノブ52の操作により手動で行うことも可能であるが、電動で行えるようにすれば、釣り人の操作に係る負担が軽減される。
しかしながら、船べり停止後に必要となる釣糸の巻き上げ(巻き取り)はさほど長くない。このため、例えば単純にスプール駆動レバー28に対する操作による巻き上げ、あるいは第1ボタンBT-1の操作による一時モータ巻上では、モータ4の回転を停止させる操作が遅れ、釣糸を巻き上げ過ぎてしまい、例えば仕掛けを竿先に巻き込んでしまうようなことも生じ得る。船べり停止後に電動で釣糸を巻き取る場合には、このような不都合の生じることが極力回避されるようにすることが好ましい。
そこで、本実施形態においては、船べり停止後において、以下のように補助巻上操作が行えるようにされる。
補助巻上操作は、モータ4を巻き上げ方向に回転させる操作であり、船べり停止後において有効となるように設定される操作である。
具体的に、補助巻上操作は、スプール駆動レバー28について最も後方側の位置(ゼロレバー位置)にまで回転させてスプール3の回転を停止させたうえで、スプール駆動レバー28を前方に回転させて段階数1以上の回転位置とする操作と第1ボタンBT-1の押圧を継続させる操作とを同時に行うことで、電動でスプール3を巻上方向に回転させる操作である。
このように補助巻上操作として、スプール駆動レバー28と第1ボタンBT-1とのいずれか一方の操作とするのではなく、スプール駆動レバー28と第1ボタンBT-1との同時操作とすることで、釣糸の巻き上げ過ぎを招くような誤操作が生じにくいようにすることができる。
また、補助巻上操作の開始にあたっては、上記のようにスプール駆動レバー28を一旦段階数ゼロの回転位置に設定しなければ、スプール駆動レバー28と第1ボタンBT-1との同時操作を行っても補助巻上の動作が開始されないようになっている。
例えば、補助巻上操作として、スプール駆動レバー28を一旦段階数ゼロの回転位置に設定しなくとも、スプール駆動レバー28と第1ボタンBT-1との同時操作が行われたことに応じてモータ4の回転を開始させることも可能である。しかしながら、この場合には、第1ボタンBT-1が押圧操作されたときのスプール駆動レバー28の段階数1以上に対応する速度ではじめからスプール3を回転させることになる。この場合、釣り人が想定しているよりも速い速度でスプール3が回転し始めるために、釣り人をあわてさせたり、誤操作を招いたりする可能性が高くなる。
そこで、本実施形態のように補助巻上操作において、スプール駆動レバー28を一旦段階数ゼロの回転位置に設定しなければ、スプール駆動レバー28と第1ボタンBT-1との同時操作によりスプール3を回転させることができないようにすれば、釣り人は、スプール駆動レバー28を段階数ゼロの回転位置から徐々に所望の段階数1以上の回転位置となるように操作することができるので、特にあわてることもなくなり、誤操作も招きにくくすることができる。
また、補助巻上操作に際しては、スプール駆動レバー28の操作による設定可能なスプール3の回転速度(モータ4の回転速度に対応する)を所定の回転速度以下とすることについて、通常時にスプール駆動レバー28の操作により設定可能な上限よりも低い所定段階数に制限されることを示す。なお、ここでの通常時は、例えば船べり停止が行われる前の状態であって、仕掛けの回収等のため、スプール駆動レバー28により釣糸を巻き上げる操作が可能とされている状態が含まれる。
具体的に、補助巻上操作において、釣り人が第1ボタンBT-1の押圧を継続させつつ、スプール駆動レバー28を段階数ゼロから増加させていくように回転させていくと、回転に応じて変化する段階数に応じてスプール3の回転速度が高くなっていく。しかしながら、釣り人が補助巻上操作に対応して設定された上限(所定の回転速度)に対応する段階数を超えてスプール駆動レバー28をさらに回転させていったとしても、スプール3の回転速度は、設定された上限のまま変化しない。つまり、補助巻上操作に際しては、スプール3の回転速度をスプール駆動レバー28の操作により変更可能範囲は、通常時よりも抑制された範囲(所定の回転速度以下)に制限される。
船べり停止後の補助巻上は、仕掛けが船べり停止位置にまで引き上げられている状態からの釣糸の巻き上げとなることから、必要な釣糸の巻き上げ量はさほど多くない。この場合、高速でスプール3を回転させる必要はなく、高速で回転された場合には、竿先に仕掛けを巻き込みやすくなる。また、補助巻上操作は、船べり停止後において竿先から仕掛けまでの釣糸の長さを調整するために行われることから、所定の回転速度以下の比較的低速で回転させることが求められる。
そこで、本実施形態では、補助巻上に際しては、上記のようにスプール駆動レバー28の操作に応じたスプール3の回転速度の上限を制限することで、仕掛けの巻き込みの防止、竿先から繰り出される糸長の調整のしやすさが得られるようにしている。
また、補助巻上操作を行って補助巻上としてのスプール3の回転をさせていた状態から補助巻上操作を解除した場合には、これまでのスプール3の回転が停止される。補助巻上操作は、第1ボタンBT-1の押圧の解除と、スプール駆動レバー28をゼロセットとする操作とのいずれかが行われたことに応じて解除されるようにしてよい。
このように補助巻上操作を一度解除してスプール3の回転を停止させてから、再度、補助巻上を行わせるにあたって、スプール駆動レバー28が段階数ゼロの回転位置にない状態から補助巻上操作を行っても、スプール3は回転しないようにされる。この場合、釣り人は、スプール駆動レバー28を、一旦、段階数ゼロの回転位置とする操作を行うようにされる。このように、スプール駆動レバー28が段階数ゼロの回転位置にある状態から、再度、補助巻上操作を行うことで、補助巻上としてスプール3を回転させることができる。
[魚釣用電動リールの機能構成例]
図4を参照して、魚釣用電動リール1の機能構成例について説明する。同図において、図1、図2と同一部分には、同一符号を付して適宜説明を省略する。
同図の魚釣用電動リール1は、操作部101、表示部102、制御部103、記憶部104、モータ駆動回路105、モータ4、スプール3、回転センサ106を備える。
制御部103は、魚釣用電動リール1における各種の制御を実行する。制御部103としての機能は、魚釣用電動リール1が備えるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。
制御部103は、停止制御部131と再回転制御部132とを備える。
停止制御部131は、船べり停止に対応する制御を実行する。停止制御部131は、船べり停止位置記憶部141が記憶する船べり停止位置を利用して船べり停止の制御を実行する。
具体的に、船べり停止位置記憶部141が記憶する船べり停止位置は、穂先から下ろされている仕掛けが或る水深にある状態のときのスプール3の回転位置またはスプール3から繰り出されている糸長(繰り出し長)を示している。スプール3の回転位置は、スプール3が所定のときに停止しているときを基準回転位置(ゼロ)として、基準回転位置からスプール3が釣糸の繰り出し方向と巻き上げ方向とで回転した回数の値により示される。
停止制御部131は、モータ4によりスプール3が巻上方向に回転するように駆動されているときに回転センサ106が検出するスプールの回転数に基づいてスプール3の回転位置を算出する。本実施形態において、このように停止制御部131が算出するスプール3の回転位置は、スプール3の径に応じた単位巻数あたりの釣糸の巻き上げ長(単位巻き上げ長)との関係から、竿先から繰り出されている釣糸の長さ(糸長)を示すものとして扱うことが可能とされる。例えば回転位置の状態は、仕掛けが位置している水深などの計算に用いることができる。
あるいは、停止制御部131は、スプール3の回転数と当該回転数に基づく回転位置と、スプール3の単位巻き上げ長とを利用して、釣糸の繰り出し長を求め、求めた繰り出し長に基づいて船べり停止を実行してよい。このように繰り出し長を求める場合において、停止制御部131は、スプール3に巻回された釣糸に対応する径(糸巻径)の変化に応じて繰り出し長を補正するようにしてもよい。
停止制御部131は、算出した回転位置が、船べり停止位置記憶部141が記憶する船べり停止位置としての回転位置と同じとなったときに、そのときにスプール駆動レバー28が段階数1以上の回転位置にあったり、第1ボタンBT-1の押圧が継続されていたりしても、強制的にモータ4の回転を停止させることで、スプール3の回転を停止させる。このようにして船べり停止が行われる。
再回転制御部132は、補助巻上操作が行われたことに応じて、補助巻上に対応する制御を実行する。
記憶部104は、魚釣用電動リール1に対応する各種の情報を記憶する。記憶部104は、船べり停止位置記憶部141を備える。
船べり停止位置記憶部141は、船べり停止位置を記憶する。船べり停止位置記憶部141が記憶する船べり停止位置は、釣り人の所定の操作に応じて設定可能とされてよい。
モータ駆動回路105は、制御部103の制御に応じてモータ8を駆動する。制御部103は、PWM制御によりモータ駆動信号のパルス幅のデューティ比を変化させることでモータ8の回転速度を変化させる。
回転センサ106は、スプール回転数、スプール3の回転速度等を検出する。
[処理手順例]
図5のフローチャートを参照して、魚釣用電動リール1が補助巻上に対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップS100:同図の処理は、魚釣用電動リール1の制御部103によって、スプール駆動レバー28の操作(または第1ボタンBT-1の押圧操作)に応じてスプール3を巻上方向に回転させるようにモータ4が回転されている状態のもとで開始される。
上記のようにモータ4が回転されている状態のもとで、制御部103における停止制御部131は、回転センサ106が検出するスプール3の回転数に応じてスプールの回転位置を算出している。停止制御部131は、算出する回転位置が、船べり停止位置記憶部141が記憶する船べり停止位置に到達するのを待機する。
ステップS102:停止制御部131は、算出する回転位置が船べり停止位置記憶部141が記憶する船べり停止位置に到達したことに応じて、モータ駆動回路105を制御してモータ4の回転を停止させる。モータ4の回転が停止されたことに応じてスプール3の回転も停止する。つまり、船べり停止が実行される。
ステップS104:ステップS104にて船べり停止が実行されたことに応じて、再回転制御部132は、補助巻上モードを設定する。補助巻上モードは、補助巻上操作を受け付け可能として、補助巻上操作が行われたことに応じて補助巻上としてのスプール3が回転されるモードである。補助巻上モードが設定されると、スプール駆動レバー28単体に対する操作と、第1ボタンBT-1単体に対する操作は、受け付けが不可となる。
ステップS106:補助巻上モードが設定されると、再回転制御部132は、スプール駆動レバー28の回転位置を段階数ゼロとする操作が行われたか否かを判定する。
ステップS108:ステップS106にてスプール駆動レバー28の段階数をゼロとする操作が行われたと判定した場合、再回転制御部132は、スプール駆動レバー28の段階数がゼロにセットされたことを示すゼロセットフラグを立てる。この場合には、ゼロセットフラグを「0」から「1」にセットすることで、ゼロセットフラグによりスプール駆動レバー28の回転位置が段階数ゼロに設定されたことを示す。
ステップS110:ステップS106にてスプール駆動レバー28の回転位置を段階数ゼロにする操作が行われていないと判定された場合、あるいはステップS110の処理の後、再回転制御部132は、補助巻上操作が行われたか否かを判定する。
ステップS112:ステップS110にて補助巻上操作が行われたと判定した場合、再回転制御部132は、現在においてゼロセットフラグが「1」にセットされている状態にあるか否かを判定する。
ステップS114:ステップS112にてゼロセットフラグが「1」にセットされていると判定した場合、再回転制御部132は、ゼロセットフラグを「0」にリセットする。
ステップS116:再回転制御部132は、現在におけるスプール駆動レバー28の段階数を取得する。
ステップS118:再回転制御部132は、ステップS116により取得した現在のスプール駆動レバー28の回転位置が、補助巻上に対応して設定される上限のスプール3の回転速度(補助巻上対応上限速度)に対応する段階数以下であるか否かを判定する。
ステップS120:ステップS118にて取得した現在のスプール駆動レバー28の回転位置が、補助巻上対応の上限速度以下に対応する段階数であった場合、再回転制御部132は、現在の段階数に応じた回転速度でスプール3が回転されるようにモータ4を回転させる。
ステップS122:ステップS118にて取得した現在のスプール駆動レバー28の回転位置に応じた速度の段階数が、補助巻上対応の上限速度を越えていた場合、再回転制御部132は、補助巻上対応上限速度でスプール3が回転されるようにモータ4を回転させる。
ステップS124:再回転制御部132は、ステップS110にて行われて以降において継続されていた補助巻上操作が解除されたか否かを判定する。
補助巻上操作が解除されていない場合には、ステップS116に処理が戻される。これにより、補助巻上操作が継続されている状態において、スプール駆動レバー28に対する操作によって段階数が変更されることに応じて、補助巻上対応の上限速度の範囲内にスプール3の回転速度が変更される。
ステップS126:ステップS124において補助巻上操作が解除されたと判定した場合、再回転制御部132は、モータ4の回転を停止させることで、スプール3の回転を停止させる。当該ステップS126の処理により、補助巻上操作の解除に応じてスプール3の回転が停止する。
ステップS128:ステップS126の処理の後、あるいは、ステップS110にて補助巻上操作が行われないと判定した場合、再回転制御部132は、補助巻上モードを解除するトリガ(補助巻上モード解除トリガ)が発生したか否かを判定する。補助巻上モード解除トリガは、例えば釣糸を繰り出す方向にスプール3が回転したことに応じて発生されてよい。再回転制御部132は、回転センサ106の検出出力に基づいて、釣糸を繰り出す方向へのスプール3の回転が開始したと判定したことに応じて、補助巻上モード加除トリガが発生したと判定してよい。
ステップS128にて補助巻上モード解除トリガが発生していないと判定された場合には、ステップS106に処理が戻される。ステップS124、ステップS126、ステップS128の各ステップを経てステップS106に処理が戻された場合において、ステップS124にて判定された補助巻上操作の解除が、第1ボタンBT-1の押圧解除ではなく、スプール駆動レバー28を段階数ゼロの回転位置とする操作であった場合がある。この場合には、再回転制御部132は、戻った先のステップS106にて、スプール駆動レバー28の回転位置を段階数ゼロとする操作が行われたと判定し、ステップS108にてゼロセットフラグを「1」にセットするようにされる。
ステップS130:ステップS128にて補助巻上モード解除トリガが発生したと判定された場合、再回転制御部132は、補助巻上モードを解除する。
[変形例]
本実施形態の変形例について説明する。上記実施形態においては、再回転制御部132により検出されるスプール3の回転数に基づく回転位置により船べり停止を行うようにされていた。
本変形例では、例えば、釣竿の竿先、仕掛け、もしくは魚釣用電動リール1に対して、仕掛けまでの釣糸の繰り出し長を検出可能なセンサ(糸長センサ)を設けるようにされる。このような糸長センサは、例えば赤外線センサ、磁気センサ、水圧センサ等を用いて構成することができる。あるいは、糸長センサは、例えば釣糸がスプール3から繰り出される釣糸に接触し、釣糸がスプール3から繰り出されたりスプール3に巻き取られることに応じて回転するように設けられる所定の径のローラーを備えるものであってよい。
上記ように設けられる糸長センサは、計測した繰り出し長を制御部103に出力する。この場合、制御部103は、例えば釣り人が船べり停止位置として設定したい状態に仕掛けまでの糸長を調節したときに糸長センサにより検出されている繰り出し長を、船べり停止位置として船べり停止位置記憶部141に記憶させてよい。
そのうえで、停止制御部131は、モータ4によりスプール3を回転させて釣糸を巻き取らせているときの糸長センサにより検出される繰り出し長が、船べり停止位置記憶部141に記憶される船べり位置としての糸長と同じとなったことに応じて、モータ4の回転を停止させることで、船べり停止を行ってよい。
なお、上述の魚釣用電動リール1としての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の魚釣用電動リール1としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 魚釣用電動リール、2 リール本体、3 スプール、4 モータ、5 クラッチ機構、8 モータ、20 ハンドル、21 本体フレーム、23 表示操作パネル部、25 ハンドルアーム、26 ハンドルノブ、27 ドラグ、28 スプール駆動レバー、52 ハンドルノブ、101 操作部、102 表示部、103 制御部、104 記憶部、105 モータ駆動回路、106 回転センサ、131 停止制御部、132 再回転制御部、141 停止位置記憶部、231 操作部、232 表示部

Claims (11)

  1. モータの回転により釣糸をスプールに巻き上げ可能な魚釣用リールの制御装置であって、
    釣糸の長さに関する糸長情報に応じて前記モータの回転を停止させ、前記モータの回転が停止された後に、少なくとも2つの操作子に対する操作が行われることにより、前記モータを釣糸の巻き上げ方向への所定の回転速度以下で回転させる補助巻上制御を行う制御部を備える魚釣用リールのモータ制御装置。
  2. 前記少なくとも2つの操作子は、
    前記魚釣用リールに対して第1所定操作を行う第1操作子と、
    前記魚釣用リールに対して前記第1所定操作と異なる第2所定操作を行う第2操作子とを含む
    請求項1に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  3. 前記第1操作子に行われる前記第1所定操作は、前記魚釣用リールに対して行う揺動操作であり、
    前記第2操作子に行われる前記第2所定操作は、押圧操作である、
    請求項2に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  4. 前記糸長情報は、前記魚釣用リールが装着される竿の竿先から仕掛けまでの仕掛け長情報を含む情報である
    請求項1から3のいずれか一項に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  5. 前記糸長情報は、前記モータの回転数に基づく回転情報を含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記回転情報に応じて、前記モータの回転を停止させる停止制御部と、
    前記停止制御部によって前記モータの回転が停止された後に、前記少なくとも2つの操作子が操作されたことに応じて、前記補助巻上制御を行う回転制御部と、
    を備える請求項5に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  7. 前記回転制御部は、前記少なくとも2つの操作子が同時に操作されているときに、前記補助巻上制御を行う
    請求項6に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  8. 前記第1操作子の前記第1所定操作は、前記モータの回転の停止を含んで回転速度を調整する操作であり、
    前記第2操作子の前記第2所定操作は、前記モータを予め定められた速度パターンで回転させる操作が行われる操作子である
    請求項2または3に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  9. 前記制御部は、前記モータの回転を停止させるように前記第1操作子が操作された後に、前記第1操作子と前記第2操作子とが操作されたことに応じて、前記補助巻上制御を行う
    請求項8に記載の魚釣用リールのモータ制御装置。
  10. 釣糸が巻回されるスプールと、
    前記スプールを回転させるモータと、
    前記モータの回転を制御する請求項1から3のいずれか一項に記載のモータ制御装置と
    を備える魚釣用リール。
  11. 魚釣用リールのモータ制御装置としてのコンピュータを、
    モータの回転により釣糸をスプールに巻き上げ可能な魚釣用リールの制御装置であって、釣糸の長さに関する糸長情報に応じて前記モータの回転を停止させ、前記モータの回転が停止された後に、少なくとも2つの操作子に対する操作が行われることにより、前記モータを釣糸の巻き上げ方向への所定の回転速度以下で回転させる補助巻上制御を行う制御部
    として機能させるための魚釣用リールのモータ制御装置のプログラム。
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