JP2965237B2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JP2965237B2
JP2965237B2 JP1603594A JP1603594A JP2965237B2 JP 2965237 B2 JP2965237 B2 JP 2965237B2 JP 1603594 A JP1603594 A JP 1603594A JP 1603594 A JP1603594 A JP 1603594A JP 2965237 B2 JP2965237 B2 JP 2965237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプール駆動モータへ
の駆動電流通電時間率を可変制御して釣糸の巻上げ操作
性の向上を図った魚釣用電動リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】釣糸の巻上げ操作性の向上を図るため、
本出願人は先に特願平3−324492号(特開平5−
153888号)に於て、リール本体に設けた調節レバ
ー(モータ出力調節体)の操作で、スプール駆動モータ
のモータ出力をOFF状態から最大値“100”まで連
続的に制御可能とした魚釣用電動リールを提案した。
【0003】この魚釣用電動リールは、リール本体に回
転可能に支持したスプールを駆動するスプール駆動モー
タを備えた魚釣用電動リールに於て、リール本体に、変
位操作可能な調節レバーと、当該調節レバーの変位操作
に応じてスプール駆動モータのモータ出力を多段階に増
減させる制御装置を設けたもので、斯かる魚釣用電動リ
ールによれば、調節レバーの操作によってモータ出力を
OFF状態から最大値“100”まで連続的に増減変更
できるため、様々な状況に合った微妙な釣糸の巻上げ速
度の調節が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記魚釣用
電動リールにあっては、モータ出力OFF状態にある調
節レバーをその位置に保持させておく機能がないため、
実際の魚釣り操作に於て、スプール駆動モータの停止
時、即ち、調節レバーがモータ出力OFFの位置にある
とき、例えば釣人のウエアの袖口が調節レバーに引っ掛
かったり、手動ハンドルによる巻上げ操作中に調節レバ
ーに手が触れて調節レバーが動いてしまったり、或いは
又、待機中に手が滑ったりして調節レバーを動かしてし
まう虞があった。
【0005】そして、斯様に釣人の意に反して調節レバ
ーが動いてしまうと、スプール駆動モータの作動でスプ
ールが不用意に回転して何らかのトラブルが発生してし
まう虞があるため、斯かる不具合が上記魚釣用電動リー
ルの解決すべき課題として残されていた。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、上述した先願の魚釣用電動リールに改良を加え、モ
ータ出力OFF状態にある調節レバーを、釣人が誤って
動かしてしまう虞のない魚釣用電動リールを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持されたスプールと、当該スプールを駆動するスプール
駆動モータと、釣糸巻取り用の手動ハンドルが取り付く
リール本体の一側部側に回転可能に装着されたレバー形
状のモータ出力調節体と、当該モータ出力調節体の回転
操作に応じ、スプール駆動モータのモータ出力をOFF
状態から最大値まで連続的に制御する制御装置とを備え
た魚釣用電動リールに於て、上記モータ出力調節体とリ
ール本体との間に、モータ出力OFF状態にあるモータ
出力調節体を係止保持し、当該モータ出力調節体のモー
タ出力増加方向への回転操作で、モータ出力調節体の係
止状態を解除する保持機構を設けたものである。
【0008】そして、請求項2に係る発明は、請求項1
記載の魚釣用電動リールに於て、保持機構が、モータ出
力調節体に設けた操作可能な切換部材と、リール本体に
設けられ、当該切換部材が係止する係止用凹部とで構成
され、モータ出力調節体は、切換部材の操作による係止
用凹部との係止状態の解除で、回転操作可能となってい
ることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】各請求項に係る魚釣用電動リールによれば、モ
ータ出力調節体を操作すると、その操作量(回転量)に
応じてスプール駆動モータのモータ出力が連続的に増減
して、スプールの巻上げ速度が増減することとなる。
【0012】そして、請求項1及び請求項2に係る魚釣
用電動リールによれば、モータ出力調節体がモータ出力
OFFの状態にあるとき、保持機構がモータ出力調節体
をその状態に保持し、釣人のウエアの袖口がモータ出力
調節体に引っ掛かったり、或いは手動ハンドルによる巻
上げ操作中にモータ出力調節体に手が触れても、保持機
構がモータ出力調節体の移動を防止する。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】又、請求項2に係る魚釣用電動リールで
は、モータ出力調節体がモータ出力OFFの状態にある
とき、切換部材が係止用凹部に係止してモータ出力調節
体の移動を防止する。
【0021】そして、釣人が切換部材を操作すると、切
換部材と係止用凹部との係止状態が解除されて、モータ
出力調節体の操作が可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は請求項1に係る魚釣用電動リールの
一実施例を示し、図に於て、1はフレーム枠体3の左右
両側に側板5,7が装着されたリール本体、9はスプー
ルで、当該スプール9は、その一端が図示しないブラケ
ットを介してフレーム枠体3に回転可能に支持され、
又、その他端はこれに固定したブラケット11と、フレ
ーム枠体3に取り付けたセットプレート13の軸受15
によってリール本体1に回転可能に支持されている。
【0023】17はスプール9内に軸線を一致させて配
置したスプール駆動モータ(以下「スプールモータ」と
いう)で、当該スプールモータ17の回転軸17aとス
プール9間はギヤ減速機構19を介して連結されてお
り、スプールモータ17の巻取り動力が当該ギヤ減速機
構19で減速されてスプール9に伝達されるようになっ
ている。そして、ギヤ減速機構19を構成するギヤキャ
リィ21のボス部21aは、スプール9を支持するブラ
ケット11のボス11a内に相対回転可能に嵌合されて
いる。
【0024】又、図中、23はスプール巻取用の手動ハ
ンドルで、当該手動ハンドル23はセットプレート13
に回転可能に取り付けたハンドル軸25の側板7外突出
端に連結されている。そして、ハンドル軸25にはスプ
ール逆転止め用の爪車27が取り付き、更にドライブギ
ヤ29が回転可能に取り付けられており、ドライブギヤ
29とハンドル軸25間は、図示しない周知のドラグ装
置により摩擦結合されて、手動ハンドル23の巻取り動
力がドライブギヤ29に伝達されるようになっている。
尚、図示しないが、爪車27の爪には、バネで付勢され
た係止爪が当接しており、当該係止爪はピンによって側
板7に軸着されている。
【0025】31はドライブギヤ29に噛合するピニオ
ンギヤで、当該ピニオンギヤ31はスプールモータ17
の回転軸17aの軸線上に於て、上記ギヤキャリィ21
のボス部21aの中心と側板7間に横架状態に支持した
ピニオン軸33に回転可能且つその軸方向へ移動可能に
支持されており、ピニオンギヤ31とこれに対向するギ
ヤキャリィ21のボス部21aとの間にはクラッチプレ
ート35が装着されている。
【0026】このクラッチプレート35は、スプールモ
ータ17や手動ハンドル23の巻取り動力をスプール9
に伝達/遮断させるクラッチ機構の構成要素で、従来と
同様、側板7に装着したクラッチレバー37の操作でピ
ニオンギヤ31とギヤキャリィ21のボス部21aとの
クラッチ結合を係脱させて、スプール9をスプールフリ
ー状態(クラッチOFF)と巻取り状態(クラッチO
N)とに切り換えるようになっている。
【0027】そして、図1及び図2に示すように手動ハ
ンドル23が取り付く側板7の側部前方には、既述した
特願平3−324492号の魚釣用電動リールと同様、
スプールモータ17のモータ出力を連続的に増減して釣
糸の巻上げ速度を可変させる調節レバー39が120°
の範囲に亘って回転操作可能に取り付けられており、当
該調節レバー39は側板7に内蔵されたポテンショメー
タ41に連結されている。そして、図3に示すように調
節レバー39の作動によるポテンショメータ41の抵抗
値の変化が制御装置43に入力されて、当該制御装置4
3では、調節レバー39の操作量に応じたパルス信号の
デューティ比としてスプールモータ17への駆動電流通
電時間率を可変制御して、スプールモータ17のモータ
出力をOFF状態から最大値(0〜100%)まで連続
的に制御するようになっている。
【0028】そして、図1に示すように操作パネル45
上に設けたデジタル表示器47には、調節レバー39の
操作によるモータ出力を表示するモータ出力表示部49
が設けられており、モータ出力の調節に応じてそのバー
表示量の目盛りが“0”から“100”まで逐次変化す
るようになっている。
【0029】尚、スプールモータ17は、コネクタを介
してリール本体1に電源コードを接続した後、操作パネ
ル45に設置したON/OFFスイッチ51の操作でO
N/OFFするが、ON/OFFスイッチ51の操作で
スプールモータ17を起動させても、駆動時の安全性を
考慮して調節レバー39を一度OFFの状態まで戻さな
ければ、スプールモータ17が作動しないようになって
いる。
【0030】そして、図1中、53はスプール9の一側
面に埋設されたマグネット、55は当該マグネット53
に対向してフレーム枠体3に配置されたリードスイッチ
で、これらはスプール9の回転を電気信号に変換してス
プール9の回転速度に比例したパルスを発生するエンコ
ーダ57を構成するもので、従来の糸長計測装置と同
様、このパルスが制御装置43に入力,演算されて、そ
の演算結果が釣糸の繰出し量や巻取り量としてデジタル
表示器47に表示されるようになっている。
【0031】而して、本実施例に係る魚釣用電動リール
は、上述の如き構成に加え、調節レバー39とリール本
体1との間に、モータ出力OFF状態にある調節レバー
39を係止保持する保持機構59を設けたことを特徴と
する。
【0032】図4及び図5は保持機構59の詳細を示
し、図中、61は側板7に突設された環状の突条で、そ
の中心に調節レバー39が取り付くポテンショメータ4
1の回転軸41aが突出している。そして、当該突条6
1には、図2に示すように調節レバー39がモータ出力
OFF状態にあるとき、後述するボール63が係止する
球面状の係止用凹部65が設けられている。
【0033】一方、調節レバー39の基部39aには、
上記突条61に対向して2つの突部67が180°の間
隔を開けて一体に設けられており、上記回転軸41aに
沿ってボール収納部69が一方の突部67内に形成され
ている。そして、当該ボール収納部69内には、ボール
63と当該ボール63を上記突条61側に付勢するスプ
リング71が装着されており、スプリング71に付勢さ
れたボール63が係止用凹部65に係止することによっ
て調節レバー39がモータ出力OFFの状態で保持さ
れ、そして、例えば釣人のウエアの袖口が調節レバー3
9に引っ掛かっても、或いは又、手動ハンドル23によ
る巻上げ操作中に調節レバー39に手が触れても、調節
レバー39が容易にモータ出力増加方向(図2中、矢印
A方向)へ動かないようになっている。
【0034】そして、釣人が自らの意思で調節レバー3
9をモータ出力増加方向へ操作すると、スプリング71
のばね力に抗してボール63と係止用凹部65との係止
状態が解除されて、ボール63が突条61上を転動し乍
ら調節レバー39が容易に操作できるようになってい
る。
【0035】その他、図4中、73はポテンショメータ
41の回転軸41aと調節レバー39との連結部分を覆
うキャップ、75は同様に回転軸41aと調節レバー3
9との連結部分を覆うリングである。
【0036】本実施例に係る魚釣用電動リールはこのよ
うに構成されているから、魚釣を行う場合は、リール本
体1にコネクタを介して電源コードを接続し、当該電源
コードを鰐口クリップ等により船上に配置したバッテリ
等の直流電源に接続する。
【0037】そして、クラッチレバー37を操作してク
ラッチをOFFに切り換えれば、スプール9はスプール
フリーの状態となるから仕掛けの重量で釣糸がスプール
9から繰り出され、スプール9の回転はエンコーダ57
により釣糸の繰出し長さに応じたパルスに変換されて制
御装置43に入力,演算される。そして、その演算結果
に基づく繰出し糸長がデジタル表示器47に表示される
ので、釣人はその表示を見乍ら予定の水深でクラッチレ
バー37を操作し、クラッチをONに切り換えればよ
い。
【0038】この状態で魚の当たりを待つ。そして、魚
の当たりがあった場合に、釣人はモータ出力表示部49
を確認し乍ら、釣糸をゆっくり巻き上げたい場合にはそ
のバー表示量の目盛りが“20”となるように調節レバ
ー39を操作し、又、魚の引きが強くてハリスが強い場
合には、バー表示量の目盛りが“80”となるように調
節レバー39を操作する等、巻上げの状況に応じて調節
レバー39を操作し乍らスプールモータ17の出力を制
御すれば、釣糸は巻上げに最適なモータ速度で巻き上げ
られることとなる。そして、巻上げを止めたい場合に
は、バー表示量の目盛りが“0”となるように調節レバ
ー39をモータ出力OFFの状態に戻せばよい。
【0039】そして、上述したように調節レバー39が
モータ出力OFFの状態にあるとき、スプリング71に
付勢されたボール63が係止用凹部65に係止して調節
レバー39をその状態に保持し、釣人のウエアの袖口が
調節レバー39に引っ掛かったり、或いは手動ハンドル
23による巻上げ操作中に調節レバー39に手が触れて
も、調節レバー39の移動を防止する。そして、魚の当
たりがあって釣人が調節レバー39をモータ出力増加方
向へ操作すると、スプリング71のばね力に抗してボー
ル63と係止用凹部65との係止状態が解除されて、ボ
ール63が突条61上を転動し乍ら調節レバー39が容
易に操作可能となる。
【0040】このように、本実施例に係る魚釣用電動
は、リール本体1と調節レバー39との間に保持機構5
9を設けて、モータ出力OFF状態にある調節レバー3
9に釣人のウエアの袖口が引っ掛かったり、手動ハンド
ル23による巻上げ操作中に調節レバー39に手が触れ
ても調節レバー39が容易に動かないようにしたので、
本実施例によれば、釣人の意に反して調節レバー39が
動いてしまうことがなくなり、その結果、スプールモー
タ17が作動してスプール9が不用意に回転してしまう
ことがなくなった。
【0041】尚、上記実施例では、側板7側に係止用凹
部65を設け、そして、調節レバー39側に当該係止用
凹部65に係止するボール63を装着したが、側板7側
にボール63とスプリング71を装着して、調節レバー
39側に係止用凹部65を設けた保持機構としてもよ
く、斯かる構造によっても、上記実施例と同様、所期の
目的を達成することが可能である。
【0042】図6及び図7は請求項1の第二実施例に係
る魚釣用電動リールに装着した保持機構77を示す。
尚、発明部分を除く構成については図1乃至図5に示す
実施例と同様の構成とされているため、ここではそれら
についての説明は省略し、専ら発明部分について説明す
る。そして、上記実施例と同一のものには同一符号を以
って表示する。
【0043】図中、79は調節レバー39の基部39a
に装着された1枚の板ばねで、当該板ばね79の先端側
には、ボール63を転動可能に位置決めするボール保持
孔81が穿設されており、ボール63は上記板ばね79
によって突条61方向へ付勢されている。そして、調節
レバー39がモータ出力OFFの状態にあるとき、板ば
ね79に付勢されたボール63が係止用凹部65に係止
して調節レバー39をモータ出力OFFの状態で保持
し、釣人のウエアの袖口が調節レバー39に引っ掛かっ
たり、手動ハンドル23による巻上げ操作中に調節レバ
ー39に手が触れても、調節レバー39が容易に動かな
いようになっている。
【0044】そして、魚の当たりがあって釣人が調節レ
バー39をモータ出力増加方向へ操作すると、板ばね7
9のばね力に抗してボール63と係止用凹部65との係
止状態が解除されて、ボール63が突条61上を転動し
乍ら調節レバー39が容易に操作できるようになってい
る。
【0045】又、本実施例では、上述した係止用凹部6
5に加えて、調節レバー39が夫々モータ出力“5
0”,“100”の状態にあるときにボール63が係止
する球面状の係止用凹部83,85が突条61上に設け
てあり、調節レバー39によるモータ出力の調節の際に
ボール63が各係止用凹部83,85に係止して、モー
タ出力調節の目安として機能するようになっている。
【0046】本実施例はこのように構成されているか
ら、調節レバー39がモータ出力OFFの状態にあると
き、板ばね79に付勢されたボール63が係止用凹部6
5に係止して調節レバー39をモータ出力OFFの状態
で保持し、釣人のウエアの袖口が調節レバー39に引っ
掛かったり、手動ハンドル23による巻上げ操作中に調
節レバー39に手が触れても、調節レバー39の誤作動
を防止する。
【0047】そして、魚の当たりがあって釣人が調節レ
バー39をモータ出力増加方向へ操作すると、板ばね7
9のばね力に抗してボール63と係止用凹部65との係
止状態が解除されて、ボール63が突条61上を転動し
乍ら調節レバー39が容易に操作可能となる。
【0048】そして、調節レバー39によるモータ出力
の調節の際に、モータ出力が“50”の状態になるとボ
ール63が係止用凹部83に係止し、又、モータ出力が
“100”になるとボール63が係止用凹部85に係止
して釣人に調節レバー39の位置を知らせることとな
る。
【0049】このように、本実施例に係る魚釣用電動
は、リール本体1と調節レバー39との間に保持機構7
7を設けて、モータ出力OFF状態にある調節レバー3
9に釣人のウエアの袖口が引っ掛かったり、手動ハンド
ル23による巻上げ操作中に調節レバー39に手が触れ
ても調節レバー39が容易に動かないようにしたので、
本実施例によっても、上記実施例と同様、釣人の意に反
して調節レバー39が動いてしまうことがなくなり、そ
の結果、スプールモータ17が作動してスプール9が不
用意に回転してしまうことがなくなった。
【0050】又、本実施例にあっては、調節レバー39
によるモータ出力の調節の際に、モータ出力が“5
0”,“100”の状態でボール63が各係止用凹部8
3,85に係止して釣人に調節レバー39の位置を知ら
せるので、上記実施例に比しモータ出力調節の操作性が
更に向上する利点を有する。
【0051】尚、上記実施例の保持機構77は、側板7
側に係止用凹部65を設け、そして、調節レバー39側
に当該係止用凹部65に係止するボール63を装着した
が、側板7側にボール63と板ばね79を装着して、調
節レバー39側に係止用凹部65,83,85を設けた
保持機構としてもよく、斯かる構造によっても、上記実
施例と同様、所期の目的を達成することが可能である。
【0052】又、図1乃至図5の実施例にも、本実施例
と同様、調節レバー39によるモータ出力の調節の際
に、モータ出力が“50”,“100”の状態でボール
63が係止する係止用凹部を突条61に設けてもよいこ
とは勿論である。
【0053】図8及び図9は請求項1の第三実施例に係
る魚釣用電動リールに装着した保持機構87を示す。
尚、本実施例に於ても、上記各実施例と同一のものには
同一符号を以って表示する。
【0054】以下、本実施例を図面に基づき詳細に説明
すると、図中、89は調節レバー39の基部39aに装
着した1枚の板ばねで、当該板ばね89の先端には、リ
ール本体1のリング75の内周面方向に突出する断面略
L字状の係止部91が設けられている。そして、リング
75の内周面には、調節レバー39がモータ出力OFF
の状態にあるとき、上記係止部91が係止する係止用凹
部93が設けられており、当該係止用凹部93に係止部
91が係止して調節レバー39をモータ出力OFFの状
態で保持し、釣人のウエアの袖口が調節レバー39に引
っ掛かったり、手動ハンドル23による巻上げ操作中に
調節レバー39に手が触れても、調節レバー39が容易
に動かないようになっている。
【0055】そして、魚の当たりがあって釣人が調節レ
バー39をモータ出力増加方向へ操作すると、板ばね8
9が変形して係止部91と係止用凹部93との係止状態
が解除されて、調節レバー39が容易に操作できるよう
になっている。
【0056】本実施例はこのように構成されており、本
実施例によっても、図1乃至図5に示す実施例と同様、
所期の目的を達成することが可能である。尚、本実施例
に於ても、図6及び図7の実施例と同様、調節レバー3
9によるモータ出力の調節の際に、モータ出力が“5
0”,“100”の状態で係止部91が係止する係止用
凹部をリング75の内周に設けてもよいことは勿論であ
る。
【0057】又、上記保持機構87は、リング75側に
係止用凹部93を設け、そして、調節レバー39側に当
該係止用凹部93に係止する係止部91をもつ板ばね8
9を装着したが、リング75側に係止部をもつ板ばねを
装着して、調節レバー39側に当該係止部91が係止す
る係止用凹部を設けた保持機構としてもよい。
【0058】図10及び図11は請求項1及び請求項2
の一実施例に係る魚釣用電動リールに装着した保持機構
4を示す。尚、本実施例に於ても、上記各実施例と同
一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略す
る。
【0059】図に於て、95は調節レバー39に取り付
けられた切換部材、97は調節レバー39の内側にその
頂部から回転軸41a方向へ向かって形成された凹溝
で、当該凹溝97を覆って調節レバー39の内側にプレ
ート101がボルト締めされて切換部材収納部103が
形成されており、当該切換部材収納部103内に上記切
換部材95が収納されている。
【0060】そして、切換部材95は、切換部材収納部
103内に装着されたスプリング105により矢印B方
向へ付勢されて、切換部材95の先端は調節レバー39
の先端から常時突出した構造となっている。そして、切
換部材95の挿入側端部には、側板7側へ突出した係止
部107が一体に成形されている。
【0061】尚、図中、109はプレート101を調節
レバー39にボルト締めするボルトで、切換部材95の
中央部分には当該ボルト109が挿通する長孔111が
切換部材95の操作方向に沿って設けられている。
【0062】一方、図11に示すようにポテンショメー
タ41の回転軸41aと調節レバー39との連結部分を
覆うリング75には、調節レバー39がモータ出力OF
Fの状態にあるとき、上記係止部107が係止する係止
用凹部113が設けられており、当該係止用凹部113
に係止部107が係止して調節レバー39をモータ出力
OFFの状態で保持し、釣人のウエアの袖口が調節レバ
ー39に引っ掛かったり、手動ハンドル23による巻上
げ操作中に調節レバー39に手が触れても、調節レバー
39が容易に動かないようになっている。
【0063】そして、魚の当たりがあって釣人が調節レ
バー39をモータ出力増加方向へ操作する際に、スプリ
ング105のばね力に抗して切換部材95を調節レバー
39内に押し込むと、係止部107と係止用凹部113
との係止状態が解除されて、調節レバー39がモータ出
力増加方向(図11中、矢印C方向)へ容易に操作でき
るようになっている。
【0064】本実施例に係る保持機構94はこのように
構成されているから、調節レバー39がモータ出力OF
Fの状態にあるとき、係止用凹部113に切換部材95
の係止部107が係止して、調節レバー39がモータ出
力OFFの状態で保持されることとなる。
【0065】そして、スプリング105のばね力に抗し
て切換部材95を調節レバー39内に押し込めば、係止
部107と係止用凹部113との係止状態が解除され
て、調節レバー39がモータ出力増加方向へ容易に操作
できることとなる。
【0066】従って、本実施例によっても、モータ出力
OFF状態にある調節レバー39が容易に動くことがな
いので、釣人の意に反して調節レバー39が動いてしま
うことがなくなり、その結果、スプールモータ17が作
動してスプール9が不用意に回転してしまうことがなく
なった。
【0067】
【0068】又、上記各実施例は、調節レバー39の操
作によってスプールモータ17のモータ出力を多段階に
増減させるモータ出力調節手段としてポテンショメータ
41を用いたが、これらに代えてボリュームスイッチや
ホール素子等を用いた魚釣用電動リールに本発明を適用
できることも勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に記載の魚
釣用電動リールによれば、モータ出力OFFの状態にあ
るモータ出力調節体に釣人のウエアの袖口が引っ掛かっ
たり、或いは又、手動ハンドルによる巻上げ操作中にモ
ータ出力調節体に手が触れても、モータ出力調節体が釣
人の意に反して動いてしまうことがないので、スプール
モータが作動してスプールが不用意に回転してしまうこ
とがなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の第一実施例に係る魚釣用電動リール
の一部切欠き平面図である。
【図2】図1に示す魚釣用電動リールの一部切欠き側面
図である。
【図3】スプールモータの制御手段の概略構成図であ
る。
【図4】図1に示す魚釣用電動リールに装着した保持機
構の一部切欠き平面図である。
【図5】図4に示す保持機構の一部切欠き背面図であ
る。
【図6】請求項1の第二実施例に係る魚釣用電動リール
に装着した保持機構の一部切欠き平面図である。
【図7】図6に示す保持機構の一部切欠き側面図であ
る。
【図8】請求項1の第三実施例に係る魚釣用電動リール
に装着した保持機構の一部切欠き平面図である。
【図9】図8に示す保持機構の一部切欠き側面図であ
る。
【図10】請求項1及び請求項2の一実施例に係る魚釣
用電動リールに装着した保持機構の一部切欠き平面図で
ある。
【図11】図10に示す保持機構の一部切欠き側面図で
ある。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールと、当該スプールを駆動するスプール駆動モータ
    と、釣糸巻取り用の手動ハンドルが取り付くリール本体
    の一側部側に回転可能に装着されたレバー形状のモータ
    出力調節体と、当該モータ出力調節体の回転操作に応
    じ、スプール駆動モータのモータ出力をOFF状態から
    最大値まで連続的に制御する制御装置とを備えた魚釣用
    電動リールに於て、 上記モータ出力調節体とリール本体との間に、モータ出
    力OFF状態にあるモータ出力調節体を係止保持し、当
    該モータ出力調節体のモータ出力増加方向への回転操作
    で、モータ出力調節体の係止状態を解除 する保持機構を
    設けたことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】 保持機構は、モータ出力調節体に設けた
    操作可能な切換部材と、リール本体に設けられ、当該切
    換部材が係止する係止用凹部とで構成され、モータ出力
    調節体は、切換部材の操作による係止用凹部との係止状
    態の解除で、回転操作可能となっていることを特徴とす
    る請求項1記載の魚釣用電動リール。
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