JP2593992B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP2593992B2
JP2593992B2 JP34140691A JP34140691A JP2593992B2 JP 2593992 B2 JP2593992 B2 JP 2593992B2 JP 34140691 A JP34140691 A JP 34140691A JP 34140691 A JP34140691 A JP 34140691A JP 2593992 B2 JP2593992 B2 JP 2593992B2
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一弥 南部
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ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣糸の繰出し時に発生
するバックラッシュ現象を防止した魚釣用リールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の魚釣用リールにあっては、例えば
特開昭57−155931号公報に開示されるように、
スプールの回転をセンサにより検出し、このセンサから
スプールの1回転毎に発生するパルス信号をカウンタに
より計数すると共に、この計数値を演算周期毎にマイク
ロコンピュータに取り込んで糸長を演算し、この演算結
果を操作パネル上の表示部にデジタル表示して魚のいる
棚に正確に仕掛けを降ろすことができるようにしたり、
或いは特開平1−285140号公報に開示されるよう
に、ドラグノブの回転操作によるドラグ力の設定が容易
にできるようにする等、釣り人の便益に供する様々な提
案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、従来、この種の
スプール回転式の魚釣用リールでは、降ろした仕掛けに
浮力が働くなどの理由から、クラッチをONからOFF
に切り換えた直後の釣糸の繰出し速度がスプールの回転
速度に比べ遅くなり、そのため、バックラッシュ現象が
生じてスムーズな釣糸の繰出し操作が行えない問題が指
摘されていた。
【0004】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、バックラッシュ現象を防止して、スムーズな釣糸の
繰出し操作を可能とした魚釣用リールを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体に回転可
能に支持されたスプールと、当該スプールへの巻取り動
力を伝達又は遮断するクラッチ機構と、動力伝達機構を
介して当該クラッチ機構に連結され、クラッチ機構を釣
糸巻取り状態と繰出し状態とに切り換えるクラッチ作動
用モータと、クラッチのON/OFF状態を検出する検
出手段と、当該検出手段からの検出結果に基づき、クラ
ッチのON状態からOFF状態への切換え時にスプール
の回転を制動する制動手段とを備えたものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、クラッチがON状態からOF
F状態へ切り換わると、検出手段からの検出結果に基づ
き制動手段が作動してスプールの回転を制動し、バック
ラッシュ現象を防止する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明を適用した魚釣用電動リールの
一部切欠き平面図を示し、図に於て、1はリール本体、
3,5はリール本体1の左右両側に固着した側板、7は
釣糸9を巻回したスプールで、当該スプール7は、その
一端が図示しないブラケットを介してリール本体1に回
転可能に支持され、又、他端はこれに固定したスプール
ギヤ11と、リール本体1に取り付けたセットプレート
(基板)13の軸受15によって側板3,5間に回転可
能に支持されている。
【0008】そして、スプール7内には、当該スプール
7と軸線を一致させてスプール作動用モータ(以下「ス
プールモータ」という)17が配置されており、当該ス
プールモータ17の回転軸17aとスプール7間は減速
歯車機構19により互いに連結されて、スプールモータ
17の回転をスプール7に伝達できるようになってい
る。尚、減速歯車機構19を構成するギヤキャリィ21
のボス部21aは、スプール7を支持するスプールギヤ
11内に相対回転可能に嵌合されている。
【0009】23はスプール巻上げ用の手動ハンドル
で、当該手動ハンドル23は、セットプレート13に回
転可能に取り付けたハンドル軸25の側板5外突出端に
連結されている。そして、ハンドル軸25には、図2の
如きスプール逆転止め用の爪車27が側板5内で固着さ
れ、更にドライブギヤ29が回転可能に取り付けられて
おり、ドライブギヤ29とハンドル軸25間はハンドル
軸25にセットしたドラグ装置31により摩擦結合され
て、手動ハンドル23の回転がドライブギヤ29に伝達
できるようになっている。
【0010】図2はスプール7への巻取り動力を伝達又
は遮断するクラッチ機構の側面図を示し、図中、33は
後述するクラッチプレート35を作動させるクラッチ作
動プレートで、当該クラッチ作動プレート33はリール
本体1の上部後方から下部前方に亘って形成されてい
る。そして、その中央には上記ハンドル軸25が挿通す
る長孔37が長手方向に形成され、更に、この長孔37
を挟んで2つのカム39が設けられている。尚、図2
中、41はクラッチ作動プレート33のガイド部材であ
る。
【0011】又、図2及び図3に示すように、クラッチ
作動用モータ(以下「クラッチモータ」という)43が
リール本体1の下部前方の側板3,5間に装着されてお
り、当該クラッチモータ43の駆動でクラッチ作動プレ
ート33が矢印A,B方向へ移動して、クラッチがON
/OFFするようになっている。
【0012】即ち、上記クラッチモータ43には減速機
45が装着されており、当該減速機45のレバー47に
取り付くピン49が、クラッチ作動プレート33の後端
側に設けた長孔51に係合している。そして、クラッチ
モータ43は操作パネル53上に配設された駆動スイッ
チ55のプッシュ操作で駆動するようになっており、駆
動スイッチ55の操作でクラッチモータ43が回転して
レバー47が図2の位置から図4の如く矢印C方向へ移
動すると、図5に示すようにセットプレート13上をク
ラッチ作動プレート33が矢印A方向へ移動してクラッ
チがOFFとなるようになっている。
【0013】又、クラッチ作動プレート33の上方の一
側縁部にはマグネット57が装着されている。そして、
当該マグネット57でON/OFFされるリードスイッ
チ59がクラッチのONに対応してガイド部材41に配
置されると共に、同様にマグネット57でON/OFF
されるリードスイッチ61,63がクラッチのOFFに
対応して上記リードスイッチ59と並んで配置されてい
る。
【0014】更に、クラッチ作動プレート33の他側縁
側には、2つの小孔65,67が穿設されている。そし
て、これらの小孔65,67には、スプールギヤ11に
噛合する制動ギヤ69の回転軸として挿着された係合子
71が係合するようになっている。
【0015】図5に示すように、上記係合子71はセッ
トプレート13に設けた凹部73内にワッシャ75を介
して支持されており、その上部先端71aが小孔65,
67内に突出する構造となっている。
【0016】そして、図2に示すように、駆動スイッチ
55のプッシュ操作によるクラッチモータ43の矢印D
方向への回転でクラッチ作動プレート33が矢印B方向
へ移動してクラッチがONとなると、係合子71の上部
先端71aが小孔67に係合すると共に、リードスイッ
チ59がマグネット57によりONとなって、その信号
を入力した後述する制御装置77からの指令でクラッチ
モータ43が停止するようになっている。
【0017】又、図4に示すように、クラッチモータ4
3の回転によるレバー47の矢印C方向への移動で、ク
ラッチ作動プレート33が矢印A方向へ移動してクラッ
チがOFFとなると、リードスイッチ63がマグネット
57でONとされてクラッチモータ43が制御装置77
の指令で停止し、図6の如く係合子71の上部先端71
aが小孔65に係合するが、クラッチ作動プレート33
が矢印A方向へ移動することによりクラッチがOFFへ
切り換わって係合子71が小孔65に係合するまでの
間、係合子71は、図7及び図8に示すように小孔6
1,63間のクラッチ作動プレート33で下方へ押圧さ
れて、その上部先端71aがクラッチ作動プレート33
に当接するようになっている。そして、この際にリード
スイッチ61がマグネット57によりONとなってその
信号が制御装置77に入力され、制御装置77に接続さ
れたタイマ79が作動して所定時間(例えば、3秒間)
クラッチモータ43の作動が停止するようになってい
る。
【0018】而して、この時、クラッチOFFによって
スプール7からは釣糸9が繰り出されることとなるが、
上述したように係合子71の上部先端71aがクラッチ
作動プレート33に当接しているので、当該係合子71
を回転軸とする制動ギヤ69がこれと噛合するスプール
ギヤ11の回転を押さえてスプール7の回転を微制動
し、バックラッシュ現象を防止するようになっている。
そして、所定時間が経過すると、制御装置77からの指
令でクラッチモータ43が再び矢印C方向へ回転して、
上述したように係合子71の上部先端71aが小孔65
に係合し、リードスイッチ63がマグネット57でON
とされてクラッチモータ43が停止するようになってい
る。
【0019】一方、図1に於て、81は上記ドライブギ
ヤ29に噛合するピニオンギヤで、当該ピニオンギヤ8
1はスプール7の軸線上に於て、上記ギヤキャリィ21
のボス部21aの中心と側板5間に横架状態に支持した
ピニオン軸83に回転可能且つその軸方向へ移動可能に
支持されており、ピニオンギヤ81とこれに対向するギ
ヤキャリィ21のボス部21a間には、両者を係脱する
クラッチプレート35が設けられている。
【0020】クラッチプレート35はスプールモータ1
7からの巻取り動力をスプール7に伝達又はこれを遮断
させるもので、図2に示すようにコイルバネ85によっ
てクラッチ作動プレート33方向へ付勢されている。従
って、上述したようにクラッチモータ43によってクラ
ッチ作動プレート33を矢印A,B方向へ移動させる
と、ピニオンギヤ81がピニオン軸83の軸線方向に移
動されてクラッチプレート35がOFF,ON、即ち、
スプールモータ17からスプール7への巻取り動力を遮
断又は伝達させることとなる。
【0021】又、図1中、87はスプール7の側面に埋
設されたマグネット、89はマグネット87に対向して
配置されたリードスイッチで、マグネット87とリード
スイッチ89は、スプール7の回転を電気信号に変換し
てスプール7の回転速度に比例したパルスを発生するエ
ンコーダ91を構成するもので、このパルス信号が制御
装置77へ入力,演算されて、その演算結果が釣糸9の
繰出し量や巻取り量として操作パネル53上のデジタル
表示部93に表示されるようになっている。
【0022】そして、図1に示すようにリール本体1の
右側面前方には、モータ出力を調整してスプールモータ
17の回転速度を可変させるモータ出力調節レバー(以
下「調節レバー」という)95が、約120°の範囲に
亘って回転可能に取り付けられており、当該調節レバー
95はリール本体1に内蔵された回転形のポテンショメ
ータ97に連結されている。
【0023】周知のように、ポテンショメータ97は与
えられた機械的変位でブラシを動かし、固定した抵抗体
の上を摺動させ、その抵抗値を変化させることによって
ブラシの位置に対応する電圧を取り出すものである。其
処で、上述の如く調節レバー95をポテンショメータ9
7に連結し、調節レバー95の操作によってポテンショ
メータ97内のブラシの位置を変化させることで、図9
に示すように調節レバー95の作動によるポテンショメ
ータ97の抵抗値の変化を制御装置77に入力し、調節
レバー95の作動量(変位量)に応じたパルス信号のデ
ューテー比としてスプールモータ17への駆動電源通電
時間率を当該制御装置77で可変制御することにより、
スプールモータ17の回転をゼロから最大値(0〜10
0%)まで多段階に制御できるようになっている。
【0024】制御装置77は図1に示す制御ユニット9
7内に収納されており、当該制御ユニット97は側板
3,5と一体構造の水密収納部99内に装着されてリー
ル本体1に組み付けられている。そして、制御ユニット
97の操作パネル53上には、上述した駆動スイッチ5
5を始め、魚釣用電動リールのメインスイッチ101や
スプールモータ17のON/OFFスイッチ103,デ
ジタル表示部93等が夫々配設されており、デジタル表
示部93には、調節レバー95の操作によるモータ出力
を表示する表示器105が設けられている。そして、モ
ータ出力の調節に応じて表示器105のバー表示量の目
盛りが“0”から“100”まで逐次変化し、更に又、
上記ON/OFFスイッチ103のON操作により調節
レバー95の現在位置のモータ出力で釣糸9の巻上げが
開始され、以後は調節レバー95の操作に応じてスプー
ルモータ17の回転数を連続的に制御できるようになっ
ている。
【0025】そして、図9に示すように制御装置77に
は、既述したように駆動スイッチ55やエンコーダ9
1,各リードスイッチ59,61,63,ポテンショメ
ータ97を始め、メインスイッチ101やON/OFF
スイッチ103等が入力側に接続され、又、出力側には
タイマ79やデジタル表示部93、そして、各モータ1
7,43のモータ駆動回路107,109が夫々接続さ
れている。
【0026】その他、図1中、111はコネクタ113
を介してリール本体1に接続された電源コードを示し、
この電源コード111を鰐口クリップ等により船上に配
置したバッテリ等の直流電流に接続して上記メインスイ
ッチ101をON操作することで、スプールモータ17
や制御装置77等が起動するようになっている。又、図
3中、115は周知のレベルワインド機構である。
【0027】本実施例はこのように構成されているか
ら、魚釣を行うには先ず、メインスイッチ101をON
操作してスプールモータ17やクラッチモータ43,制
御装置77等を起動させる。そして、図2の如くクラッ
チONの状態で駆動スイッチ55をプッシュ操作すれ
ば、図4に示すようにクラッチモータ43の回転による
レバー47の矢印C方向への移動で、クラッチ作動プレ
ート33が矢印A方向へ移動してクラッチがOFFとな
り、リードスイッチ63がマグネット57でONとなっ
てクラッチモータ43が制御装置77の指令で停止す
る。そして、図6に示すように係合子71の上部先端7
1aが小孔65に係合することとなるが、クラッチ作動
プレート33が矢印A方向へ移動してクラッチがOFF
へ切り換わって係合子71が小孔65に係合するまでの
間、係合子71は図7及び図8に示すようにクラッチ作
動プレート33で下方へ押圧されて、その上部先端71
aがクラッチ作動プレート33に当接する。そして、こ
の時にリードスイッチ61がマグネット57によりON
となってその信号が制御装置77に入力され、制御装置
77に接続されたタイマ79が作動して所定時間クラッ
チモータ43の作動が停止することとなる。
【0028】而して、この時、クラッチOFFによって
スプール7はフリーの状態であるから、釣糸9は仕掛け
の重量でスプール7から繰り出されることとなるが、係
合子71の上部先端71aがクラッチ作動プレート33
に当接しているので、制動ギヤ69がスプールギヤ11
の回転を押さえてスプール7の回転を微制動し、バック
ラッシュ現象を防止することとなる。そして、所定時間
が経過すると、制御装置77からの指令でクラッチモー
タ43が再び矢印C方向へ回転して、上述したように係
合子71の上部先端71aが小孔65に係合し、リード
スイッチ63がマグネット57でONとされてクラッチ
モータ43が停止する。
【0029】而して、スプール7はフリーの状態である
から、釣糸9は仕掛けの重量で更にスプール7から繰り
出され、スプール7の回転はエンコーダ91により釣糸
9の繰出し長さに応じたパルスに変換されて制御装置7
7に入力,演算され、その演算結果に基づく繰出し糸長
がデジタル表示部93に表示されることとなる。
【0030】そして、釣り人はその表示を見乍ら、予定
の水深(例えば「120m」)で駆動スイッチ55を再
びプッシュ操作すればよい。すると、制御装置77から
の指令でクラッチモータ43が図2の如く矢印D方向へ
回転し、これに伴いクラッチ作動プレート37が矢印B
方向へ移動するので、クラッチがONとなってリードス
イッチ59がマグネット57でONとされ、その信号を
入力した制御装置77からの指令でクラッチモータ43
が停止する。
【0031】この状態で魚の当たりを待つ。そして、魚
の当たりがあった場合に、ON/OFFスイッチ103
をプッシュ操作すれば、調節レバー95の現在位置のモ
ータ出力でスプール7が回転して釣糸9が自動的に巻き
上げられることとなる。尚、釣糸9の巻上げは手動ハン
ドル23によることも可能である。
【0032】そして、釣り人は表示器105を確認し乍
ら、釣糸9をゆっくり巻き上げたい場合には、例えば表
示器105のバー表示量の目盛りが“20”となるよう
に調節レバー95を操作し、魚の引きが強くてハリスが
強い場合には、バー表示量の目盛りが“80”となるよ
うに調節レバー95を操作する等、巻上げの状況に応じ
て調節レバー95を操作し乍らスプールモータ17の出
力を制御すれば、釣糸9は巻上げに最適なモータ速度で
巻き上げられることとなる。そして、巻上げを停止する
場合には、バー表示量の目盛りが“0”となるように調
節レバー95を戻せばよい。
【0033】更に魚釣を続けるには、再び駆動スイッチ
55をプッシュ操作してクラッチをOFFにし、釣糸9
を繰り出して以下同様な手順を繰り返していけばよく、
クラッチのONからOFFへの切換え時に、上記制動ギ
ヤ69がスプールギヤ11の回転を押さえてスプール7
の回転を微制動し、釣糸9の繰出し速度に比しスプール
7の回転速度が速まることを防止することとなる。
【0034】このように、本実施例によれば、調節レバ
ー95の操作によってスプールモータ17の回転速度の
微調整が可能なため、魚種や海の状況に応じて釣糸9を
最適なモータ速度で巻き上げることが可能であると共
に、クラッチのONからOFFへの切換え時に制動ギヤ
69がスプールギヤ11の回転を押さえてスプール7の
回転速度を微制動するので、バックラッシュ現象の発生
が防止でき、因って、スムーズな釣糸の繰出し操作が可
能となった。
【0035】尚、上記実施例では、スプールモータ17
のモータ出力を調整する手段としてポテンショメータ9
7を用いたが、ポテンショメータ97に代えてリードス
イッチやボリュームスイッチ,ホール素子等を用いても
よく、斯かる部品によっても上記実施例と同様、スプー
ル17の巻上げ速度を可変とすることが可能である。
【0036】又、釣糸9の繰出しや巻取り糸長を計測す
る糸長測定についても、エンコーダ91に代えて、釣糸
9の繰出しに伴い回転する回転体(スプール連動ギヤ,
釣糸巻着面圧接ローラ等)の回転を検出する糸長測定手
段を利用できることは勿論である。
【0037】更に、上記実施例では、釣り人の駆動スイ
ッチ55の操作によってクラッチモータ43をON/O
FFさせたが、操作パネル53上に棚取り設定用の棚ス
イッチを設け、そして、デジタル表示部93に糸長と併
せて棚を表示させると共に、棚位置を入力することによ
り、糸長がその棚位置まで繰り出されたときに制御装置
77からの指令でクラッチモータ43が作動して、クラ
ッチがOFF状態からON状態に自動的に切り換わるよ
うにしてもよい。
【0038】更に又、上記実施例では、ON/OFFス
イッチ103をプッシュ操作すると、調節レバー95の
現在位置のモータ出力で釣糸9の巻上げが開始され、以
後は調節レバー95の作動に応じてスプールモータ17
の出力を連続的に制御できるようにしたが、ON/OF
Fスイッチ103は省略してもよい。而して、この場合
には、電源スイッチを調節レバー95が兼ねることにな
るので、安全性を考慮して調節レバー95を一度“0”
の位置に戻すと、スプール7の巻上げが開始するように
することが好ましい。
【0039】図10はスプール7の制動手段の変形例を
示し、本実施例は上記係合子71に代えて、カプセル構
造の係合子117を用いてスプール7の回転速度を微制
動するものである。尚、発明部分を除く構成については
上記実施例と同様の構成とされているため、ここではそ
れらについての説明は省略し、専ら発明部分について説
明する。又、上記実施例と同一要素は同一符号を以って
表示する。
【0040】上記係合子117はスライド可能に係合さ
れた一対の雄型カプセル部材119と雌型カプセル部材
121とで構成されており、係合子117の内部には、
両カプセル部材119,121を夫々反対方向へ付勢す
る押しスプリング123が組み込まれている。そして、
当該係合子117はセットプレート13に設けた凹部7
3内を移動自在に支持されて、一端がスプールギヤ11
の側面に当接し、又、他端がクラッチ作動プレート33
の裏面に当接した構造となっている。
【0041】更に、クラッチ作動プレート33の裏面に
は、リードスイッチ61がマグネット57によりONと
なる位置で、押しスプリング123のばね力に抗して係
合子117全体をスプールギヤ11の側面に圧接させる
ビード部125が突設されており、当該ビード部125
で係合子117をスプールギヤ11の側面に圧接させる
ことにより、クラッチのONからOFFへの切換え時に
スプールギヤ11の回転を押さえてスプール7の回転を
微制動し、バックラッシュ現象を防止するようになって
いる。
【0042】又、上述したように、その他の構成につい
ては図1の実施例と同様の構成とされており、リードス
イッチ61がマグネット57によりONとなってその信
号が制御装置77に入力されると、制御装置77に接続
されたタイマ79が作動して所定時間(例えば、3秒
間)クラッチモータ43の作動が停止するようになって
いる。
【0043】而して、この構造に係る制動手段によって
も、クラッチのONからOFFへの切換え時にスプール
7の回転が微制動されるので、上記実施例と同様、釣糸
9の繰出し時に於けるバックラッシュ現象の発生が防止
でき、因って、スムーズな釣糸の繰出し操作が可能とな
った。
【0044】尚、クラッチのON/OFF位置の検出方
法は、上記実施例のようにクラッチ作動プレート33自
体の位置を検出する他、クラッチ作動プレート33に連
動する連動体の位置を検知するようにしてもよいし、
又、スプール7への制動を解除する方法も、タイマ79
によらずにスプール7の所定回転数で制動を解除するよ
うに構成してもよい。
【0045】更に又、制動手段はクラッチ機構に連動さ
せる以外に、例えば図11に示すように、ソレノイド1
27を使用した制動手段128を用いて、クラッチOF
F時のバックラッシュ現象の発生し易い初期段階に一時
的にスプール7を微制動させるようにしてもよい。
【0046】即ち、図に示すように、ソレノイド127
がスプールギヤ11に近接して配置されると共に、ソレ
ノイド127のON/OFFで矢印E,F方向へ移動す
る作動軸129の先端に、スプールギヤ11の側面に当
接するブレーキシュー131がスプリング133を介し
て取り付けられている。
【0047】又、図示しないが、上記実施例と同様なク
ラッチのON/OFF状態を検出する検出手段からのク
ラッチON/OFF信号が制御装置に入力するようにな
っている。そして、クラッチのONからOFFへの切換
え時に、検出手段からの信号を入力した制御装置の指令
でソレノイド127が作動してその作動軸131を矢印
E方向へ移動させて、スプールギヤ11の側面に対する
ブレーキシュー131の圧接力を所定時間(例えば1〜
2秒間)大きくして、スプールギヤ11ひいてはスプー
ル7の回転を微制動するようになっている。
【0048】而して、斯かる構造の制動手段128を装
着した魚釣用電動リールによっても、図1に示す実施例
と同様、クラッチのONからOFFへの切換え時にスプ
ール7の回転が微制動されるので、釣糸9の繰出し時に
於けるバックラッシュ現象の発生が防止でき、因って、
スムーズな釣糸の繰出し操作が可能である。
【0049】尚、本発明は電動リールに限らず、手動ハ
ンドルで釣糸9を巻き上げる魚釣用リールにも適用でき
ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ク
ラッチのONからOFFへの切換え時に制動手段がスプ
ールの回転速度を微制動するので、バックラッシュ現象
の発生が防止でき、因って、スムーズな釣糸の繰出し操
作が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る魚釣用電動リールの一
部切欠き平面図である。
【図2】図1の魚釣用電動リールに於けるクラッチ機構
のクラッチON状態の側面図である。
【図3】図1の魚釣用電動リールの正面図である。
【図4】クラッチ機構のクラッチOFF状態の側面図で
ある。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図5のV−V線断面に対応する位置に於けるク
ラッチ機構のクラッチOFF状態の断面図である。
【図7】スプール制動時に於けるクラッチ機構の側面図
である。
【図8】図5のV−V線断面に対応する位置に於けるス
プール制動時のクラッチ機構の側面図である。
【図9】図1の魚釣用電動リールに於ける制御手段の概
略構成図である。
【図10】図5のV−V線断面に対応する位置に於ける
スプールの制動手段の変形例を示す断面図である。
【図11】スプールの制動手段の他の変形例の概略図で
ある。
【符号の説明】
1 リール本体 3,5 側板 7 スプール 9 釣糸 11 スプールギヤ 17 スプールモータ 33 クラッチ作動プレート 35 クラッチプレート 43 クラッチモータ 53 操作パネル 55 駆動スイッチ 57 マグネット 59,61,63 リードスイッチ 65,67 小孔 69 制動ギヤ 71,117 係合子 77 制御装置 79 タイマ 91 エンコーダ 93 デジタル表示部 95 調節レバー 97 ポテンショメータ 101 メインスイッチ 103 ON/OFFスイッチ 125 ビード部 127 ソレノイド 128 制動手段 133 ブレーキシュー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールと、当該スプールへの巻取り動力を伝達又は遮断す
    るクラッチ機構と、動力伝達機構を介して当該クラッチ
    機構に連結され、クラッチ機構を釣糸巻取り状態と繰出
    し状態とに切り換えるクラッチ作動用モータと、クラッ
    チのON/OFF状態を検出する検出手段と、当該検出
    手段からの検出結果に基づき、クラッチのON状態から
    OFF状態への切換え時にスプールの回転を制動する制
    動手段とを備えたことを特徴とする魚釣用リール。
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