JPH04304834A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JPH04304834A
JPH04304834A JP6989491A JP6989491A JPH04304834A JP H04304834 A JPH04304834 A JP H04304834A JP 6989491 A JP6989491 A JP 6989491A JP 6989491 A JP6989491 A JP 6989491A JP H04304834 A JPH04304834 A JP H04304834A
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京市 金子
Kazuya Nanbu
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプールを巻取り状態
とスプールフリー状態に切り換え可能なクラッチ機構を
備えた魚釣用リールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドル軸上の駆動軸をスプールの駆動
モータで回転させることにより、スプールをスプールフ
リー状態から巻取り状態に自動復帰させるクラッチ機構
を備えた魚釣用リールが、特開昭62−248440号
公報に開示されている。この魚釣用リールは、図19に
示すように、スプールaの駆動モータb及び減速ギアc
等からなる電動機構と、駆動軸dの回転始動によりクラ
ッチ軸eがスプールaと咬合状態に自動復帰するオート
リターン式クラッチ機構fと連動する駆動軸dとを、両
端にギアg,hを備え、その一方にローラクラッチiを
介在せしめたドライブシャフトjによって連結する一方
、上記駆動軸dの外端にラチェット機構kを介してハン
ドルmを取り付け、更に、センサn及びマイクロコンピ
ュータoによってスプールaの回転数をカウント,記憶
し、その係数値を処理して上記駆動モータbを一定量回
転可能とした深度記憶装置を装備したものである。 尚、図中、pは操作ボタンq等を備えたコントロールパ
ネル、rは電源、そして、sはクラッチ軸eのレバーで
、このレバー操作で軸方向にクラッチ軸eを摺動させて
、スプールaをフリー乃至咬合状態に切り換え可能とし
ている。
【0003】而して、上記魚釣用リールでは、魚信があ
って釣糸を巻き上げる際に、予め操作ボタンqを押して
計数を開始させれば、駆動モータbによる通常の巻取り
操作が行われ、又、巻取り終了時のスプールaの回転数
がセンサnで計数されて記憶部に記憶される。そして、
魚信のあった魚棚深度に釣糸を再び設定する場合、レバ
ーsでスプールaをフリー状態にして釣糸を繰り出せば
、その時の回転数をセンサnが計数する。そして、その
計数値が先に記憶した数値に達すると、マイクロコンピ
ュータo内の中央処理部が所定のモータ制御信号を出力
し、マイクロコンピュータo内のモータ制御部は、斯か
る信号によりクラッチ軸eがスプールaと咬合状態に自
動復帰する量だけ駆動軸dを駆動モータbで回転してク
ラッチ軸eをスプールaと咬合状態に自動復帰させ、釣
糸を所望の深度に設定させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記魚釣
用リールは、駆動モータbをクラッチ機構fの復帰用、
即ち、スプールaの駆動源と併せてクラッチ機構fのO
FF→ON操作に兼用してその動力伝達系統にローラク
ラッチi(一方向クラッチ)を介在させているため、ク
ラッチのON,OFFの自動切換制御ができず、自動シ
ャクリやスイッチ操作によるクラッチ切換え等、幅広い
対応ができなかった。
【0005】又、上記魚釣用リールは、駆動軸dの外端
にラチェット機構kを介してハンドルmの共回りを防止
した構造であるため、ハンドルm近辺が非常に複雑な構
造となっていた。本発明は斯かる実情に鑑み案出された
もので、スプールの駆動モータと別個にクラッチ作動用
のモータを設け、このクラッチ作動用モータへの駆動指
令によるクラッチ機構のON,OFF動作でスプールの
巻取り状態とスプールフリー状態との切換えが簡単に行
える魚釣用リールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支
持されたスプールと、当該スプールに巻取り動力を伝達
する移動可能なピニオンと、当該ピニオンを移動させて
スプールへの巻取り動力を伝達又は遮断するクラッチ機
構とを備えた魚釣用リールに於て、上記リール本体にク
ラッチ作動用のモータを装着し、当該モータを動力伝達
機構を介してクラッチ機構に連結すると共に、モータの
駆動指令を送出する送出手段を設け、当該送出手段から
の駆動指令によるモータの駆動で、クラッチ機構を釣糸
巻取り状態と釣糸繰出し状態とに切り換え可能としたも
のである。
【0007】そして、請求項2に係る魚釣用リールは、
送出手段を、リール本体に設けたモータ操作スイッチと
したものである。又、請求項3に係る魚釣用リールは、
送出手段を、スプールの回転数に基づいて釣糸の繰出し
及び巻取り量を演算する糸長演算手段と、当該糸長演算
手段によって演算された糸長を表示する表示部と、上記
クラッチ機構のON,OFF状態を検知する検知手段と
、当該検知手段からの信号と上記糸長演算手段によって
演算された演算結果とを入力し、クラッチ機構がOFF
であって釣糸が所定の繰出し量に達した時に上記モータ
に駆動信号を送出する制御手段とからなる糸長測定装置
としたものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、送出手段から
の駆動指令により、モータが駆動してクラッチ機構がピ
ニオンを移動させて、スプールを釣糸巻取り状態と釣糸
繰出し状態とに切り換えることとなる。そして、請求項
2に記載の発明では、送出手段をリール本体に設けたモ
ータ操作スイッチとしたから、当該モータ操作スイッチ
の操作でモータが駆動し、クラッチ機構がスプールを釣
糸巻取り状態と釣糸繰出し状態とに切り換える。
【0009】又、請求項3の魚釣用リールでは、クラッ
チ機構がOFFであって釣糸が所定の繰出し量に達した
時に、制御手段からのモータ駆動信号でモータが駆動し
、クラッチ機構がスプールを釣糸巻取り状態に切り換え
ることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1に於て、1はリール本体、3,5はリー
ル本体1の左右両側に固着したリール側枠、7は釣糸9
を巻回したスプールである。スプール7の一端は図示し
ないブラケットによりリール本体1に回転可能に支持さ
れ、その他端は、図2に示すようにこれに固定したブラ
ケット11と、リール本体1に取り付けたセットプレー
ト13の軸受15によって回転可能に支持されている。
【0011】17はスプール7内に軸線を一致して配置
したスプール駆動用の直流モータ(以下「スプール用モ
ータ」という)で、当該スプール用モータ17の回転軸
17aとスプール7間は、スプール7内に設けた減速歯
車機構19により互いに連結されて、スプール用モータ
17の回転をスプール7に伝達できるようになっている
。又、減速歯車機構19を構成するギヤキャリィ21の
ボス部21aは、スプール7を支持する上記ブラケット
11のボス11a内に相対回転可能に嵌合されている。
【0012】23はスプール巻取回転用の手動ハンドル
で、当該手動ハンドル23は、セットプレート13に回
転可能に取り付けたハンドル軸25のリール側枠5外突
出端に連結されている。又、ハンドル軸25には、図3
の如きスプール逆転止め用爪車27がリール側枠5内で
固着され、更にドライブギヤ29が回転可能に取り付け
られている。ドライブギヤ29とハンドル軸25間は、
ハンドル軸25にセットしたドラグ装置31により摩擦
結合され、これにより手動ハンドル23の回転をドライ
ブギヤ29に伝達できるようになっている。更に、スプ
ール逆転止め用爪車27にはスプール7側の壁面にピン
27aが取り付けられ、又、その爪27bにはバネ33
によって付勢されている係止爪35が当接されており、
当該係止爪35はピン37によってリール側枠5に軸着
されている。
【0013】39は後述するクラッチ板41のクラッチ
作動体で、当該クラッチ作動体39は一端部に長孔43
、又、二股状の作動片39a,39bが形成された他端
部にカム45が設けられている。そして、一方の作動片
39bが上記スプール逆転止め用爪車27のスプール7
側の壁面に沿って延長されており、手動ハンドル23の
巻上げ操作でスプール逆転止め用爪車27が回転すると
、その壁面に設けたピン27aが作動片39bに当接し
て、図3の二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで
クラッチ作動体39を押し上げるようになっている。 尚、47はクラッチ作動体39の動きを規制するガイド
ピン、49はクラッチ作動体39のストッパを兼ねたガ
イドピンである。
【0014】又、上記クラッチ作動体39は、図1に示
すように、リール本体1内に装着されたクラッチ作動用
モータ(以下「クラッチ用モータ」という)51により
図3の二点鎖線と実線で夫々示す位置との間を矢印A,
B方向へ移動して、クラッチ板41をOFF,ONさせ
るようになっている。即ち、クラッチ用モータ51の回
転軸51aにはモータピニオン53が固着され、そして
、当該モータピニオン53に噛合するアイドルギヤ55
、更には、当該アイドルギヤ55に噛合する変換ギヤ5
7が夫々リール側枠5に軸着されており、変換ギヤ57
の側面に突設した偏心ピン59がクラッチ作動体39の
長孔43に嵌入されている。そして、リール本体1の操
作パネル60に配設したモータ操作スイッチ61のプッ
シュ操作によりクラッチ用モータ51が駆動して図3の
如く矢印C方向へ回転すると、その動力がモータピニオ
ン53,アイドルギヤ55,変換ギヤ57を介してクラ
ッチ作動体39に伝達されて、クラッチ作動体39が矢
印A方向へ移動するようになっている。
【0015】又、クラッチ作動体39の一側縁部にはマ
グネット63が埋設されており、このマグネット63で
ONされるリードスイッチ65,67が、夫々、クラッ
チ板41のON,OFFに対応して配置されている。そ
して、クラッチ作動体39がクラッチ用モータ51によ
り矢印A方向へ移動して二点鎖線で示す位置まで来ると
、リードスイッチ65がONして後述する制御回路66
からの指令でモータ51が停止するようになっている。 又、斯かる状態で再度上記モータ操作スイッチ61をプ
ッシュ操作すると、クラッチ用モータ51が矢印D方向
へ移動してクラッチ作動体39が実線で示す位置まで戻
され、そして、リードスイッチ63がマグネット51に
よりONされてクラッチ用モータ51が停止するように
なっている。
【0016】一方、図2に於て、69は上記ドライブギ
ヤ29に噛合するピニオンギヤで、当該ピニオンギヤ6
9はスプール7の軸線上に於て、上記ギヤキャリィ21
のボス部21aの中心とリール側枠5間に横架状態に支
持したピニオン軸71に回転可能且つその軸方向へ移動
可能に支持され、そして、ピニオンギヤ69とこれに対
向するギヤキャリィ21のボス部21a間には、両者を
係脱するクラッチ板41が設けられている。当該クラッ
チ板41はスプール用モータ17からスプール7への巻
取り動力を伝達又は遮断させるもので、図3及び図4に
示すように、コイルバネ73によってクラッチ作動体3
9方向へ付勢されている。従って、上述の如くクラッチ
用モータ51によってクラッチ作動体39を矢印A,B
方向へ移動させると、ピニオンギヤ69がピニオン軸7
1の軸線方向に移動されてクラッチ板41がOFF,O
N、即ち、スプール用モータ17からスプール7への巻
取り動力を伝達又は遮断させることとなる。
【0017】又、図1中、75はスプール7の側面に埋
設されたマグネット、77は当該マグネット75に対向
して配置されたリードスイッチで、当該マグネット75
とリードスイッチ77は、スプール7の回転を電気信号
に変換してスプール7の回転速度に比例したパルスを発
生するエンコーダ79を構成するものである。そして、
81は電動リールの制御ユニットで、リール側枠3,5
と一体構造の水密収容部83内に装着されてリール本体
1に組み付けられている。制御ユニット81は操作パネ
ル60を有し、操作パネル60上には既述したモータ操
作スイッチ61の他、押ボタン式のオートスイッチ85
とマニュアルスイッチ87,リセットスイッチ89、そ
して、糸長を表示するデジタル表示部91が配設されて
いる。
【0018】次に、制御ユニット81の構成を図5に基
づいて説明する。図に於て、制御回路66はマイクロコ
ンピュータからなり、全体を制御するCPU(中央処理
装置)93と、モータ制御,表示処理及びリセットのた
めのプログラムを格納するROM95と、CPU93で
の演算結果等のデータを格納するRAM97と、入力イ
ンターフェース99及び出力インターフェース101を
備え、これらはバス103を介してCPU93に接続さ
れている。
【0019】上記入力インターフェース99には、リー
ドスイッチ65,67とエンコーダ79,オートスイッ
チ85,マニュアルスイッチ87,リセットスイッチ8
9、そして、モータ操作スイッチ61が接続されている
。又、出力インターフェース101には、表示部駆動回
路105,スプール用モータ駆動回路107,クラッチ
用モータ駆動回路109が夫々接続されている。そして
、表示部駆動回路105には上記デジタル表示部91が
、スプール用モータ駆動回路107にはスプール用モー
タ17が、又、クラッチ用モータ駆動回路109にはク
ラッチ用モータ51が夫々接続されている。
【0020】そして、クラッチがONとなって巻取り状
態となっているスプール7をスプールフリー状態とする
ために、モータ操作スイッチ61をプッシュ操作すると
、その信号を入力した制御回路66からの指令で、既述
したようにクラッチ用モータ駆動回路109がクラッチ
用モータ51を矢印C方向に駆動してクラッチ作動体3
9を矢印A方向へ押し下げ、そして、マグネット51が
リードスイッチ67をONさせると、その信号を入力し
た制御回路66の指令でクラッチ用モータ駆動回路10
9がクラッチ用モータ51を停止させるようになってい
る。
【0021】而して、斯かる状態で釣糸9を繰り出すと
、エンコーダ79からのパルスを基に、制御回路66か
らの指令で表示部駆動回路105がデジタル表示部91
に糸長を表示させる。そして、デジタル表示部91に表
示された糸長を釣り人が見て、所定の糸長になったとき
にモータ操作スイッチ61を再度操作すれば、その指令
を受けて制御回路66からクラッチ用モータ駆動回路1
09に指令が送られてモータ51が矢印D方向へ駆動し
、その結果、クラッチ作動体39が矢印B方向へ移動し
ピニオンギヤ69がピニオン軸71の軸線方向に移動し
てクラッチ板41がON、即ち、スプール用モータ17
からスプール7への巻取り動力を伝達させる状態となる
ようになっている。そして、斯かる状態でマグネット6
3がリードスイッチ65をONさせるので、その信号を
入力した制御回路66の指令でクラッチ用モータ駆動回
路109がクラッチ用モータ51を停止させるようにな
っている。
【0022】尚、従来と同様、上記リセットスイッチ8
9は、デジタル表示部91の表示を「0m」とするもの
であり、オートスイッチ85をプッシュ操作すれば、釣
糸9が自動的に「0m」まで巻き上げられ、又、マニュ
アルスイッチ87をプッシュ操作すれば、その操作中の
み釣糸9が巻き上げられるものである。次に、上記のよ
うに構成された本実施例の動作を図6及び図7のフロー
チャートを参照して説明する。
【0023】魚釣を行う場合は、図示しない釣り竿に装
着した電動リール本体にコネクタ111を介して電源コ
ード113を接続し、且つ電源コード113を鰐口クリ
ップ等により船上に配置したバッテリ等の直流電源に接
続する。電動リール本体に電源が接続されると、制御回
路66が初期設定される(ステップS1)。その後、モ
ータ操作スイッチ61をプッシュ操作すると(ステップ
S2)、クラッチ用モータ51が矢印C方向へ回転して
、その動力がモータピニオン53,アイドルギヤ55,
変換ギヤ57を介してクラッチ作動体39に伝達されて
クラッチ作動体39が矢印A方向へ移動し、ピニオンギ
ヤ69が図2に於てピニオン軸71上の右方向へ移動し
てクラッチ板41が離れ、クラッチOFFとなってスプ
ール7はフリーとなる(ステップS3)。そして、仕掛
けを所定量(2〜3m)出した後にリセットスイッチ8
9をプッシュ操作して、デジタル表示部91の表示を「
0m」にする(ステップS4)。
【0024】一方、制御回路66では、ステップS5に
進んで、リードスイッチ65,67の状態を入力インタ
ーフェース99を介してCPU93に取り込む。そして
、次のステップS6に於てクラッチ作動体39が図4の
如くクラッチOFF位置に操作されたかを判定する。 ここで、「NO」のときはステップS5に戻り、「YE
S」の場合はステップS7に進む。
【0025】そして、釣糸9を竿先から垂らすと、仕掛
けの重量によって下降すると同時に、スプール7に巻回
された釣糸9がスプール7から順次繰り出され始める。 この時、クラッチ作動体39は図4の如きOFF状態で
ある。釣糸9の繰出しによりスプール7が回転すると、
その回転はエンコーダ79により釣糸9の繰出し長さに
応じたパルスに変換され、入力インターフェース99を
介してCPU93に取り込まれると共に、ステップS8
に於て繰出糸長に演算される。そして、その演算結果は
1m単位毎に出力インターフェース101を介して表示
部駆動回路105に出力され、デジタル表示部91に表
示されるから、釣り人は、その表示内容を見ながら、船
頭から支持された水深や予め魚信探知器により計測され
た水深まで降下させる。そして、例えばデジタル表示部
91の表示が予め予定していた水深(例えば「123m
」)になったならば、モータ操作スイッチ61を再びプ
ッシュ操作する(ステップS9)。
【0026】斯様にモータ操作スイッチ61をプッシュ
操作すると、クラッチ用モータ51が矢印D方向へ回転
して、その動力がモータピニオン53,アイドルギヤ5
5,変換ギヤ57を介してクラッチ作動体39に伝達さ
れてクラッチ作動体39が矢印B方向へ移動するため、
クラッチがONとなって(ステップS10)、ピニオン
ギヤ69がピニオン軸71上を左方向へ移動してギヤキ
ャリィ21と結合し、スプール7にドラグ装置31のド
ラグ力が作用する。これによりスプール7の繰出回転は
停止し、釣糸9の繰り出しも停止する(ステップS11
)。
【0027】一方、ここでも制御回路66では、ステッ
プS12に進んで、リードスイッチ65,67の状態を
入力インターフェース99を介してCPU93に取り込
む。そして、次のステップS13に於てクラッチ作動体
39が図3の如くクラッチON位置に操作されたかを判
定する。ここで、「NO」のときはステップS12に戻
り、「YES」の場合はステップS14に進んでクラッ
チ用モータ51が停止する。
【0028】この状態で魚の当たりを待つ。そして、魚
の当たりがあった場合は、オートスイッチ85かマニュ
アルスイッチ87をプッシュ操作すると(ステップS1
5)、スプール用モータ17が作動して(ステップS1
6)、スプール7に釣糸9が巻き取られることとなる(
ステップS17)。この場合、オートスイッチ85がプ
ッシュ操作されると、従来と同様、オートスイッチ85
はON状態にインターロックされ、このON信号が制御
回路66に取り込まれると、制御回路66は起動指令を
スプール用モータ駆動回路107に出力し、スプール用
モータ17を釣糸9の巻取り方向へ連続回転させ、釣糸
9をスプール7に順次巻き取ることとなる。この釣糸9
の巻取り時には、降下された糸長から巻取り糸長が順次
減算され、その演算結果はデジタル表示部91に表示さ
れる。そして、所定の位置まで来ると、制御回路66か
らの指令によってモータ停止指令をスプール用モータ駆
動回路107に出力し、スプール用モータ17が停止す
る(ステップS18)。尚、釣糸9の巻取り時にオート
スイッチ85を再びプッシュ操作するとOFFされ、ス
プール用モータ17は停止する。又、マニュアルスイッ
チ87がプッシュ操作され、そのプッシュ状態を保持す
ると、スプール用モータ17は巻取り方向に連続回転さ
れ、マニュアルスイッチ87から手を離せば、スプール
用モータ17は直ちに停止することとなる。
【0029】以上述べたように、本実施例は、クラッチ
作動体39とこれを駆動させるクラッチ用モータ51を
リール本体1に装着し、そして、スプール7への動力伝
達用のピニオンギヤ69を移動するクラッチ板41を、
クラッチ用モータ51のプッシュ操作で作動するクラッ
チ作動体39で移動させてクラッチのON,OFFの切
り換えを行うようにしたので、電動によるクラッチのO
N,OFF操作を簡単な構成で大型化させることなく確
実に達成できることとなった。
【0030】又、本実施例によれば、クラッチのON,
OFFの切換えを繰り返して行うことができるので、モ
ータ操作スイッチ61の操作によりクラッチの反復操作
や自動しゃくり等への対応もでき、因って、幅広い応用
が可能となる。尚、上記実施例では、モータ操作スイッ
チ61のプッシュ操作によってクラッチOFFからクラ
ッチONに復帰させたが、手動ハンドル23を巻取り方
向へ回すことによっても、クラッチをOFFの状態から
ONの状態に復帰させることができる。即ち、手動ハン
ドル23を巻取り方向へ回転すると、図3に示すように
スプール逆転止め用爪車27が矢印E方向へ回転し、ピ
ン27aが作動片39bに当接して図3の二点鎖線で示
す位置から実線で示す位置までクラッチ作動体39を押
し上げるので、クラッチをOFFの状態からON状態に
切り換えることができる。又、釣糸9の巻取りについて
も、オートスイッチ85やマニュアルスイッチ87によ
る場合について説明したが、手動ハンドル23によって
行ってもよい。
【0031】図8は本発明の第二実施例を示し、本実施
例は上記第一実施例の変換ギヤ57を省略し、そして、
クラッチ作動体39に代えて、アイドラギヤ55と直接
噛合するラック歯車115を一縁部に設けたクラッチ作
動体117を取り付けたものである。尚、その他の構成
は上記第一実施例と同様の構成とされているため、ここ
ではそれらについての説明は省略し、同一のものには同
一符号を以って表示する。
【0032】又、図9は本発明の第三実施例を示し、本
実施例は、クラッチ作動体119をピニオン軸71を中
心に矢印F,G方向へ回転自在な略扇形状に形成すると
共に、その円弧状部の一端にピニオン軸71側へ延びる
長孔121が穿設された突片123を設け、そして、当
該長孔121に変換ギヤ57の偏心ピン59を嵌入して
、クラッチ用モータ51の矢印C,D方向への回転に連
動させてクラッチ作動体119を矢印G,F方向へ回転
させて、クラッチのOFF,ONを図ったものである。 尚、本実施例に於ても、その他の構成は上記実施例と同
様の構成とされているため、それらについての説明は省
略し、同一のものには同一符号を以って表示する。
【0033】而して、これらの第二,第三実施例にあっ
ても、上記第一実施例と同様、所期の目的を達成するこ
とが可能である。図10乃至図14は本発明の第四実施
例を示し、本実施例は、上記第一実施例の構成に加えて
、クラッチの切換えを更に手動で行うことができるよう
に、切換レバーをクラッチ作動体に取り付けたものであ
る。以下、図面に基づいて説明する。
【0034】図10に於て、125は切換レバーで、当
該切換レバー125は図11に示すように、リール側枠
5の取付孔127に回転自在に挿着した連結部材129
を介してリール本体1に取り付けられており、連結部材
129には偏心突起131が切換レバー125と反対側
の側面に突設されている。又、133はアイドルギヤ5
5に噛合する変換ギヤで、変換ギヤ133にはその外周
に沿って長孔135が半周に亘って設けられており、当
該長孔135とクラッチ作動体39の長孔43とに上記
偏心突起131が嵌入している。
【0035】この偏心突起131は第一実施例に於ける
偏心ピン59と同一の機能を奏するもので、図10の如
きクラッチON状態からクラッチOFFへ切り換えるた
めにモータ操作スイッチ61をプッシュ操作すると、ク
ラッチ用モータ51が矢印C方向へ回転してその動力が
モータピニオン53,アイドルギヤ55,変換ギヤ13
3に伝わり、そして、変換ギヤ133の長孔135の一
端135aに偏心突起131が当接し乍ら、当該偏心突
起131がクラッチ作動体39を矢印A方向へ移動させ
て、図12の如きクラッチOFFとするようになってい
る。そして、図12の如き状態で切換レバー125を矢
印H方向へ手動操作すれば、あたかもクラッチ用モータ
51が矢印D方向に回転してクラッチ作動体39が矢印
B方向へ移動された状態と同様、クラッチON状態とな
るが、偏心突起131が長孔135の一端135aに当
接しているため、容易に切換レバー125を矢印H方向
へ切換え操作することができない。
【0036】そのため、本実施例では、図13に示すよ
うにクラッチがOFF状態となったときに、自動的にク
ラッチ用モータ51が矢印D方向へ駆動して変換ギヤ1
33を90°逆転させるように制御されており、斯様に
変換ギヤ133が90°逆転することによって、長孔1
35の一端135aが偏心突起131から離間して、切
換レバー125の矢印H方向への操作が容易となるよう
になっている。
【0037】又、図12の如きクラッチOFF状態から
再びモータ操作スイッチ61をプッシュ操作すれば、第
一実施例と同様、クラッチ用モータ51の矢印D方向へ
の回転によりクラッチ作動体39が矢印B方向へ移動し
て図14の如きクラッチONの状態となるが、このとき
、切換レバー125は偏心突起131の移動に連動して
矢印H方向へ移動し、図14の如き状態となる。
【0038】而して、図14の如き状態で切換レバー1
25を矢印I方向へ手動操作すれば、あたかもクラッチ
用モータ51が矢印C方向に回転してクラッチ作動体3
9が矢印A方向へ移動された状態と同様、クラッチOF
F状態となるが、偏心突起131が長孔135の一端1
35bに当接しているため、容易に切換レバー125を
矢印I方向へ切換え操作することができない。
【0039】そのため、本実施例では、斯かる場合にも
、図14に示すようにクラッチがON状態となったとき
に、自動的にクラッチ用モータ51が矢印C方向へ駆動
して変換ギヤ133を90°逆転させるように制御され
ており、斯様に変換ギヤ133が90°逆転することに
よって、図10に示すように長孔135の一端135b
が偏心突起131から離間して、切換レバー125の矢
印H方向への操作が容易となるようになっている。その
他、図11中、137は切換レバー125のON,OF
F位置を振り分けて保持するためのトーションスプリン
グである。
【0040】本実施例はこのように構成されているから
、本実施例によっても、上記第一実施例と同様、所期の
目的を達成することが可能であることは勿論、本実施例
によれば、斯様に手動切換えを併用することにより、切
換レバー125によるクラッチのON,OFF切換え,
モータ操作スイッチ61によるクラッチのON,OFF
切換え、そして、手動ハンドル23によるクラッチOF
F状態からクラッチON状態への切換えといった3種類
のクラッチ操作が可能となる。
【0041】図15乃至図18は本発明の第五実施例を
示し、本実施例は、第一実施例の電動リールに棚取り設
定用の棚スイッチを設け、そして、デジタル表示部に糸
長と併せて棚を表示させると共に、棚位置を入力するこ
とにより、釣糸がその棚位置まで繰り出されたときに制
御回路からの指令でクラッチ用モータが作動し、クラッ
チOFF状態からクラッチON状態へ自動的に切り換わ
るようにしたものである。
【0042】以下、第五実施例を図面に基づき詳細に説
明するが、発明部分を除く構成については図1に示す電
動リールと同様の構成とされているため、ここではそれ
らについての説明は省略し、専ら発明部分について説明
する。図15に於て、139は操作パネル60に配設し
た棚取り設定用の棚スイッチで、当該棚スイッチ139
をプッシュ操作すると、その信号が図16に示す制御回
路141内の入力インターフェース143を介してCP
U145に取り込まれるようになっている。
【0043】制御回路141は、図16に示すように全
体を制御するCPU145と、モータ制御,表示処理及
びリセット,棚取り等のためのプログラムを格納するR
OM147と、CPU145での演算結果等のデータを
格納するRAM149と、入力インターフェース143
及び出力インターフェース151を備え、これらはバス
153を介してCPU145に接続されている。
【0044】上記入力インターフェース143には、リ
ードスイッチ65,67とエンコーダ79,オートスイ
ッチ85,マニュアルスイッチ87,リセットスイッチ
89,モータ操作スイッチ61、そして、棚スイッチ1
39が夫々接続されている。又、出力インターフェース
151には、表示部駆動回路155,スプール用モータ
駆動回路157,クラッチ用モータ駆動回路159が夫
々接続されている。そして、表示部駆動回路155には
デジタル表示部161が、スプール用モータ駆動回路1
57にはスプール用モータ17が、又、クラッチ用モー
タ駆動回路159にはクラッチ用モータ51が夫々接続
されている。
【0045】制御回路141では、第一実施例と同様、
エンコーダ79からのパルスが入力インターフェース1
43を介してCPU145に取り込まれ、繰り出した釣
糸9の糸長が演算されると共に、その演算結果が1m単
位毎に出力インターフェース151を介して表示部駆動
回路155に出力され、デジタル表示部161に表示さ
れるようになっている。そして、魚の当たりがあって棚
スイッチ139をプッシュ操作すると、その信号が入力
インターフェース143を介してCPU145に取り込
まれ、これにより例えば「123m」という糸長の演算
結果がRAM149に棚位置として格納されると共に、
デジタル表示部161に「棚123m」が表示されるよ
うなっている。
【0046】そして、巻き上げた釣糸9を再度降下させ
る場合、制御回路141では釣糸9の繰出しが設定され
た棚位置になったか否かを判定し、そして、釣糸9の繰
出し量がその棚位置まで繰り出されたときに、制御回路
141からクラッチ用モータ駆動回路159に指令が送
られて、クラッチ用モータ51が図3の矢印D方向へ駆
動し、その結果、クラッチ作動体39が矢印B方向へ移
動してピニオンギヤ69がピニオン軸71の軸線方向に
移動し、クラッチ板41がON、即ち、スプール用モー
タ17からスプール7への巻取り動力を伝達させるよう
になっている。そして、斯かる状態でマグネット63が
リードスイッチ65をONさせるので、その信号を入力
した制御回路141の指令でクラッチ用モータ駆動回路
159がクラッチ用モータ51を停止させるようになっ
ている。
【0047】次に、上記のように構成された第五実施例
の動作を図17及び図18のフローチャートを参照して
説明する。釣り竿に装着した電動リール本体にコネクタ
111を介して電源コード113を接続し、且つ電源コ
ード113を鰐口クリップ等により船上に配置したバッ
テリ等の直流電源に接続すれば、制御回路141が初期
設定される(ステップS19)。
【0048】その後、モータ操作スイッチ61をプッシ
ュ操作すると(ステップS20)、クラッチ用モータ5
1が矢印C方向へ回転して、その動力がモータピニオン
53,アイドルギヤ55,変換ギヤ57を介してクラッ
チ作動体39に伝達されてクラッチ作動体39が矢印A
方向へ移動し、ピニオンギヤ69が図2に於てピニオン
軸71上の右方向へ移動してクラッチ板41が離れ、ク
ラッチOFFとなってスプール7はフリーとなる(ステ
ップS21)。そして、仕掛けを所定量(2〜3m)出
した後にリセットスイッチ89をプッシュ操作して、デ
ジタル表示部91の表示を「0m」にする(ステップS
22)。
【0049】一方、制御回路141では、ステップS2
3に進んで、リードスイッチ65,67の状態を入力イ
ンターフェース143を介してCPU145に取り込む
。そして、次のステップS24に於てクラッチ作動体3
9が図4の如くクラッチOFF位置に操作されたかを判
定する。ここで、「NO」のときはステップS23に戻
り、「YES」の場合はステップS25に進む。
【0050】そして、釣糸9を竿先から垂らすと、仕掛
けの重量によって下降すると同時に、スプール7に巻回
された釣糸9がスプール7から順次繰り出され始める。 この時、クラッチ作動体39は図4の如きOFF状態で
ある。釣糸9の繰出しによりスプール7が回転すると、
その回転はエンコーダ79により釣糸9の繰出し長さに
応じたパルスに変換され、入力インターフェース143
を介してCPU145に取り込まれると共に、ステップ
S26に於て繰出糸長に演算される。そして、その演算
結果は1m単位毎に出力インターフェース151を介し
て表示部駆動回路155に出力され、デジタル表示部1
61に表示されるから、釣り人は、その表示内容を見な
がら、船頭から支持された水深や予め魚信探知器により
計測された水深まで降下させる。そして、例えばデジタ
ル表示部91の表示が予め予定していた水深(例えば「
123m」)になったならば、モータ操作スイッチ61
を再びプッシュ操作する(ステップS27)。
【0051】斯様にモータ操作スイッチ61をプッシュ
操作すると、クラッチ用モータ51が矢印D方向へ回転
して、その動力がモータピニオン53,アイドルギヤ5
5,変換ギヤ57を介してクラッチ作動体39に伝達さ
れてクラッチ作動体39が矢印B方向へ移動するため、
クラッチがONとなって(ステップS28)、ピニオン
ギヤ69がピニオン軸71上を左方向へ移動してギヤキ
ャリィ21と結合し、スプール7にドラグ装置31のド
ラグ力が作用する。これによりスプール7の繰出回転は
停止し、釣糸9の繰り出しも停止する(ステップS29
)。
【0052】一方、ここでも制御回路141では、ステ
ップS30に進んで、リードスイッチ65,67の状態
を入力インターフェース143を介してCPU145に
取り込む。そして、次のステップS31に於てクラッチ
作動体39が図3の如くクラッチON位置に操作された
かを判定する。ここで、「NO」のときはステップS3
0に戻り、「YES」の場合はステップS32に進んで
クラッチ用モータ51が停止する。
【0053】この状態で魚の当たりを待つ。そして、魚
の当たりがあった場合は、棚スイッチ139をプッシュ
操作してその信号を入力インターフェース143を介し
てCPU145に取り込み、これにより「123」の演
算データをRAM149に格納する(ステップS33)
。これによって、デジタル表示部161には図15に示
すように「棚123」が表示される。
【0054】そして、オートスイッチ85かマニュアル
スイッチ87をプッシュ操作すると(ステップS34)
、スプール用モータ17が作動して(ステップS35)
、スプール7に釣糸9が巻き取られることとなる(ステ
ップS36)。この釣糸9の巻取り時には、降下された
糸長から巻取り糸長が順次減算され、その演算結果はデ
ジタル表示部161に表示される。そして、所定の位置
まで来ると、制御回路145からの指令によってモータ
停止指令をスプール用モータ駆動回路157に出力し、
スプール用モータ17が停止する(ステップS37)。
【0055】次に、再度投入するときの手順を説明する
。再び、モータ操作スイッチ61をプッシュ操作し(ス
テップS38)、スプール7をフリー状態とする。 そして、ステップS23,24と同様にクラッチ作動体
39がOFF位置に来ているか否かを判定する(ステッ
プS39,S40)。次いで、ステップS25,S26
と同様に釣糸9を竿先から垂らして仕掛けの重量によっ
て下降させれば、スプール7から釣糸9が順次繰り出さ
れてその繰出し量が制御回路141で演算される(ステ
ップS41,S42)。この演算結果は、1m単位毎に
出力インターフェース151を介して表示部駆動回路1
55に出力され、デジタル表示部161に表示される同
時に、制御回路141では、釣糸9の繰出し量が、設定
された棚位置「123m」になったか否かが判定される
(ステップS43)。そして、ステップS43での判定
が「NO」の場合にはステップS42に戻り、「YES
」の場合にはステップS44へ進む。
【0056】ステップS44では、制御回路141から
クラッチ用モータ駆動回路159に指令が送られて、ク
ラッチ用モータ51が図3の矢印D方向へ駆動し、その
結果、クラッチ作動体39が矢印B方向へ移動してピニ
オンギヤ69がピニオン軸71の軸線方向に移動し、ク
ラッチがON状態となる。又、制御回路141では、ス
テップS45に進んで、リードスイッチ65,67の状
態を入力インターフェース143を介してCPU145
に取り込む。そして、次のステップS46でクラッチ作
動体39が図3の如くクラッチON位置に操作されたか
を判定し、「NO」のときはステップS45に戻り、「
YES」の場合はステップS47に進んでクラッチ用モ
ータ51が停止する。これによりスプール7の繰出し回
転は停止し、釣糸9の繰出しも停止する(ステップS4
8)。
【0057】そして、この状態で魚の当たりを待てばよ
く、当たりがあった場合には、再度、オートスイッチ8
5やマニュアルスイッチ87をプッシュ操作して釣糸9
を巻き取っていけばよい。尚、本実施例でも、釣糸9が
所定の繰り出し量に達する前にモータ操作スイッチ61
をプッシュ操作すれば、クラッチはOFF状態からON
状態に切り換わることとなる。
【0058】以上述べたように、本実施例は、クラッチ
作動体39とこれを駆動させるクラッチ用モータ51を
リール本体1に装着し、そして、スプール7への動力伝
達用のピニオンギヤ69を移動するクラッチ板41を、
クラッチ用モータ51のプッシュ操作で作動するクラッ
チ作動体39で移動させてクラッチのON,OFFの切
り換えを行うと共に、棚取りを行った時には、棚設定を
した糸長になったときにクラッチが自動的にOFF状態
からON状態に切り換わるようにしたので、本実施例に
よっても、電動によるクラッチのON,OFF操作を簡
単な構成で大型化させることなく確実に達成できること
となった。又、本実施例によっても、クラッチのON,
OFFの切換えを繰り返して行うことができるので、ク
ラッチの反復操作や自動しゃくり等への対応もでき、因
って、幅広い応用が可能となる。そして、本実施例によ
っても、手動ハンドル23を巻取り方向へ回せば、第一
実施例と同様、クラッチをOFFの状態からONの状態
に復帰させることが可能である。
【0059】尚、上記各実施例では、操作パネルに一つ
のモータ操作スイッチを配設したが、モータ操作スイッ
チを二つ設けて、巻取り状態への切換え用とスプールフ
リー状態への切換え用としてスイッチを別個に設けても
よいし、スプール用モータをスプール7に内蔵せず、例
えばリール側枠内に設けてもよい。そして、クラッチ用
モータも、その取付位置は上記実施例に限定されるもの
ではない。
【0060】更に、糸長を測定する手段としては、上記
構造に代えて、例えば特開昭2−312533号公報に
開示されるようにローラをスプールの釣糸巻回外周面に
圧接させる圧接ローラ式のものを用いてもよいし、又、
クラッチ作動体のクラッチ位置を検知する手段も、上記
実施例に示すようなリードスイッチとマグネットからな
るものに限らず、マイクロスイッチ等を利用することも
可能である。
【0061】更に又、上記各実施例は電動の魚釣用リー
ルに本発明を適用したが、本発明は、通常の手動専用の
魚釣用リールにも適用できるものである。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に記載の発
明によれば、電動によるクラッチのON,OFF操作を
簡単な構成で大型化させることなく確実に達成できると
共に、クラッチのON,OFFの切換えを繰り返して行
うことにより、クラッチの反復操作や自動しゃくり等へ
の対応もでき、幅広い応用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る魚釣用リールの平面
図である。
【図2】図1に示す魚釣用リールの一部切欠き平面図で
ある。
【図3】クラッチのON状態を示す図2のIII − 
III線断面図である。
【図4】クラッチのOFF状態を示す図2のIV−IV
線断面図である。
【図5】第一実施例に係る魚釣用リールの制御機構のブ
ロック図である。
【図6】第一実施例に係る魚釣用リールの動作を説明す
るフローチャートである。
【図7】第一実施例に係る魚釣用リールの動作を説明す
るフローチャートである。
【図8】図2のIII − III線断面に対応する位
置に於ける本発明の第二実施例に係る魚釣用リールのク
ラッチON状態を示す断面図である。
【図9】図2のIII − III線断面に対応する位
置に於ける本発明の第三実施例に係る魚釣用リールのク
ラッチON状態を示す断面図である。
【図10】図2のIII − III線断面に対応する
位置に於ける本発明の第四実施例に係る魚釣用リールの
クラッチON状態を示す断面図である。
【図11】切換レバーの取付構造を示す要部断面図であ
る。
【図12】図2のIII − III線断面に対応する
位置に於ける本発明の第四実施例に係る魚釣用リールの
クラッチOFF状態を示す断面図である。
【図13】クラッチのOFF状態に於ける切換レバーの
位置を示す断面図である。
【図14】クラッチのON状態に於ける切換レバーの位
置を示す断面図である。
【図15】本発明の第五実施例に係る魚釣用リールの平
面図である。
【図16】第五実施例に係る魚釣用リールの制御機構の
ブロック図である。
【図17】第五実施例に係る魚釣用リールの動作を説明
するフローチャートである。
【図18】第五実施例に係る魚釣用リールの動作を説明
するフローチャートである。
【図19】従来の魚釣用リールの概略構成図である。
【符号の説明】
1  リール本体 7  スプール 9  釣糸 17  スプール用モータ 23  手動ハンドル 39,117,119  クラッチ作動体41  クラ
ッチ板 51  クラッチ用モータ 61  モータ操作スイッチ 66,141  制御回路 69  ピニオンギヤ 115  ラック歯 125  切換レバー 139  棚スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  リール本体に回転可能に支持されたス
    プールと、当該スプールに巻取り動力を伝達する移動可
    能なピニオンと、当該ピニオンを移動させてスプールへ
    の巻取り動力を伝達又は遮断するクラッチ機構とを備え
    た魚釣用リールに於て、上記リール本体にクラッチ作動
    用のモータを装着し、当該モータを動力伝達機構を介し
    てクラッチ機構に連結すると共に、モータの駆動指令を
    送出する送出手段を設け、当該送出手段からの駆動指令
    によるモータの駆動で、クラッチ機構を釣糸巻取り状態
    と釣糸繰出し状態とに切り換え可能としたことを特徴と
    する魚釣用リール。
  2. 【請求項2】  送出手段は、リール本体に設けたモー
    タ操作スイッチであることを特徴とする請求項1記載の
    魚釣用リール。
  3. 【請求項3】  送出手段は、スプールの回転数に基づ
    いて釣糸の繰出し及び巻取り量を演算する糸長演算手段
    と、当該糸長演算手段によって演算された糸長を表示す
    る表示部と、上記クラッチ機構のON,OFF状態を検
    知する検知手段と、当該検知手段からの信号と上記糸長
    演算手段によって演算された演算結果とを入力し、クラ
    ッチ機構がOFFであって釣糸が所定の繰出し量に達し
    た時に上記モータに駆動信号を送出する制御手段とから
    なる糸長測定装置であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の魚釣用リール。
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JPH0423933A (ja) * 1990-05-16 1992-01-28 Shimano Inc 釣り用リール

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