JP2504685B2 - 魚釣用リ―ル - Google Patents

魚釣用リ―ル

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JP2504685B2 JP5050788A JP5078893A JP2504685B2 JP 2504685 B2 JP2504685 B2 JP 2504685B2 JP 5050788 A JP5050788 A JP 5050788A JP 5078893 A JP5078893 A JP 5078893A JP 2504685 B2 JP2504685 B2 JP 2504685B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実釣りに当たり、一投
目から釣糸の繰出し糸長を予め任意に増減調節して、所
望の棚位置の入力操作を容易且つ誤操作なく確実に行え
る魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、リール本体aの前面
に装着したキーボードb上の数値キーcやセットキーd
の操作によって、対象魚の釣りに必要な棚位置(水深)
やシャクリ時間,ドラグ強さ等のデータをマイクロコン
ピュータに入力するようにした魚釣用リールが、特開昭
58−152431号公報や特公昭63−3568号公
報に開示されている。
【0003】而して、これらの魚釣用リールによれば、
繰り出された釣糸の糸長が糸長測定手段で測定されてそ
の測定値が表示部eに表示され、そして、所定の繰出し
量に達すると、釣糸の繰出しが自動的に停止するように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来、この
種の魚釣用リールは、図7に示すように0〜9の数値キ
ーcやセットキーdがキーボードb上に多数近接して配
置されているため、揺れの多い船上でこれらを指先でプ
ッシュ操作して所望の棚位置等を設定する際に、例えば
「8」の数値キーcを押そうとして隣の「7」や「9」
の数値キーcも併せて押してしまうという具合に誤操作
をしてしまい、入力操作が容易に行えない不具合が指摘
されていた。
【0005】然も、多数の数値キーcを操作しなければ
ならないためデータの入力操作が極めて煩雑となり、こ
れらの点の改善も望まれている。本発明は斯かる実情に
鑑み案出されたもので、実釣りに当たり、揺れの多い船
上で一投目から所望の棚位置をセットする際にも、その
入力操作が誤操作なく容易,確実に行える魚釣用リール
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る魚釣用リールは、リール本体に回転
可能に支持されたスプールと、釣糸の繰出しで回転する
回転体の回転数を検出して糸長を測定する糸長測定手段
と、実釣りに当たり、一投目から釣糸の繰出し糸長を任
意に増減調節して予め棚位置の設定が可能な操作部と、
当該操作部で設定された繰出し糸長を記憶する記憶部及
びこの繰出し糸長を表示するデジタル表示部と、糸長測
定手段からの信号に基づき、釣糸の繰出し量が設定され
た繰出し糸長に達した時に、釣糸の繰出しを停止させる
制御手段とを備えたものである。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明によれば、実釣りに当た
り、デジタル表示部に表示される数値を確認し乍ら、そ
の数値(釣糸の繰出し糸長)を操作部で任意に増減調節
することにより、一投目から予め棚位置が設定されて
憶部に記憶されることとなる。
【0008】そして、魚釣に於て、釣糸の繰出し量が記
憶部に記憶された棚位置に達すると、糸長測定手段から
の信号に基づいて制御手段が釣糸の繰出しを停止させる
こととなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例に係る魚釣用リール
の一部切欠き平面図を示し、図に於て、1はリール本
体、3,5はリール本体1の左右両側に固着した側板、
7は釣糸9を巻回したスプールで、当該スプール7は、
その一端が図示しないブラケットを介してリール本体1
に回転可能に支持され、又、他端はこれに固定したブラ
ケット11と、リール本体1に取り付けたセットプレー
ト13の軸受15によって側板3,5間に回転可能に支
持されている。
【0010】そして、スプール7内には、当該スプール
7と軸線を一致させてスプール作動用モータ(以下「ス
プールモータ」という)17が配置されており、当該ス
プールモータ17の回転軸17aとスプール7間は減速
歯車機構19により互いに連結されて、スプールモータ
17の回転をスプール7に伝達できるようになってい
る。尚、減速歯車機構19を構成するギヤキャリィ21
のボス部21aは、ブラケット11内に相対回転可能に
嵌合されている。
【0011】23はスプール巻上げ用の手動ハンドル
で、当該手動ハンドル23は、セットプレート13に回
転可能に取り付けたハンドル軸25の側板5外突出端に
連結されている。そして、ハンドル軸25には、図2の
如きスプール逆転止め用の爪車27が側板5内で固着さ
れ、更にドライブギヤ29が回転可能に取り付けられて
いる。そして、ドライブギヤ29とハンドル軸25間
は、ハンドル軸25にセットしたドラグ装置31により
摩擦結合されて、手動ハンドル23の回転がドライブギ
ヤ29に伝達できるようになっている。又、図2に示す
ように爪車27の爪27aには、ばね(図示せず)によ
って付勢されている係止爪33が当接されており、当該
係止爪33はピン35によって側板5に軸着されてい
る。
【0012】図2はクラッチ機構の側面図を示し、図
中、37は後述するクラッチプレート39を作動させる
クラッチ作動プレートで、当該クラッチ作動プレート3
7は、リール本体1の上部後方から下部前方に亘って長
尺に形成されている。そして、クラッチ作動プレート3
7の中央には上記ハンドル軸25等が挿通する長孔41
が形成され、更に、この長孔41を挟んで2つのカム4
3が設けられている。尚、図中、45はクラッチ作動プ
レート37のガイド部材である。
【0013】又、図2及び図3に示すように、クラッチ
作動用モータ(以下「クラッチモータ」という)47が
リール本体1の下部前方の側板3,5間に装着されてお
り、当該クラッチモータ47の駆動でクラッチ作動プレ
ート37を矢印A,B方向へ移動させて、クラッチをO
N/OFFさせるようになっている。
【0014】即ち、図4に示すように上記クラッチモー
タ47には減速機49が装着されており、当該減速機4
9のレバー51に取り付くピン53が、クラッチ作動プ
レート37の後端側に設けた長孔55に係合している。
そして、クラッチモータ47は操作パネル57上に配設
されたモータ駆動スイッチ59の操作で駆動するように
なっており、当該モータ駆動スイッチ59のプッシュ操
作でクラッチモータ47が回転してレバー51が図2の
如く矢印C方向へ移動すると、図5の実線で示すように
クラッチ作動プレート37が矢印A方向へ移動してクラ
ッチがOFFとなるようになっている。
【0015】又、クラッチ作動プレート37の上方の一
側縁部にはマグネット61が装着されており、このマグ
ネット61でON/OFFされるリードスイッチ63,
65が、クラッチのON/OFFに対応してガイド部材
45に配置されている。
【0016】そして、図2に示すように、モータ駆動ス
イッチ59のプッシュ操作によるクラッチモータ47の
矢印D方向への回転でクラッチ作動プレート37が矢印
B方向へ移動すると、クラッチがONとなり、そして、
リードスイッチ63がマグネット61によりONとなっ
て、その信号を入力した後述する制御装置67からの指
令でクラッチモータ47が停止するようになっている。
同様に、図5に示すように、クラッチモータ47が矢印
C方向へ移動してクラッチ作動プレート37が実線で示
す位置まで戻されてクラッチがOFFとなると、リード
スイッチ65がマグネット61でONとされてクラッチ
モータ47が制御装置67の指令で停止するようになっ
ている。
【0017】一方、図1に於て、69は上記ドライブギ
ヤ29に噛合するピニオンギヤで、当該ピニオンギヤ6
9はスプール7の軸線上に於て、ギヤキャリィ21のボ
ス部21aの中心と側板5間に横架状態に支持したピニ
オン軸71に回転可能且つその軸方向へ移動可能に支持
されており、ピニオンギヤ69とこれに対向するギヤキ
ャリィ21のボス部21a間には、両者を係脱するクラ
ッチプレート39が装着されている。
【0018】クラッチプレート39はスプールモータ1
7からの巻取り動力をスプール7に伝達又はこれを遮断
させるもので、図2に示すようにコイルバネ73によっ
てクラッチ作動プレート37方向へ付勢されている。従
って、上述したようにクラッチモータ47の回転でクラ
ッチ作動プレート37が矢印A,B方向へ移動すると、
ピニオンギヤ69がピニオン軸71の軸線方向に移動し
てクラッチプレート39がOFF,ON、即ち、スプー
ルモータ17からスプール7への巻取り動力を遮断又は
伝達させることとなる。
【0019】又、図1に於て、75はスプール7の側面
に埋設されたマグネット、77はマグネット75に対向
して配置されたリードスイッチで、マグネット75とリ
ードスイッチ77は、スプール7の回転を電気信号に変
換してスプール7の回転速度に比例したパルスを発生す
るエンコーダ79を構成するもので、このパルス信号が
制御装置67に入力,演算されて、その演算結果が釣糸
9の繰出し量や巻取り量として操作パネル57上の第一
デジタル表示部81に表示されるようになっている。
【0020】そして、図1に示すようにリール本体1の
右側面前方には、モータ出力を調整してスプールモータ
17の回転速度を可変させるモータ出力調節レバー(以
下「調節レバー」という)83が、約120°の範囲に
亘って回転可能に取り付けられており、当該調節レバー
83はリール本体1に内蔵された回転形のポテンショメ
ータ85に連結されている。
【0021】周知のように、ポテンショメータ85は与
えられた機械的変位でブラシを動かし、固定した抵抗体
の上を摺動させ、その抵抗値を変化させることによって
ブラシの位置に対応する電圧を取り出すものである。そ
こで、調節レバー83をポテンショメータ85に連結
し、調節レバー83の操作によってポテンショメータ8
5内のブラシの位置を変化させることで、図6に示すよ
うに調節レバー83の作動によるポテンショメータ85
の抵抗値の変化を制御装置67に入力し、調節レバー8
3の作動量(変位量)に応じたパルス信号のデューテー
比としてスプールモータ17への駆動電源通電時間率を
当該制御装置67で可変制御して、スプールモータ17
の回転をゼロから最大値(0〜100%)まで多段階に
制御できるようになっている。
【0022】そして、第一デジタル表示部81には、調
節レバー83の操作によるモータ出力を表示する表示器
87が設けられており、モータ出力の調節に応じて当該
表示器87のバー表示量の目盛りが、“0”から“10
0”まで逐次変化し、又、操作パネル57上に設けたス
プールモータ17のON/OFFスイッチ89のプッシ
ュ操作によって、調節レバー83の現在位置のモータ出
力で釣糸9の巻上げが開始され、以後は調節レバー83
の作動に応じてスプールモータ17の出力を連続的に制
御できるようになっている。
【0023】上記制御装置67は制御ユニット91内に
収納されており、当該制御ユニット91は、図1に示す
ようにリール側枠3,5と一体構造の水密収納部93内
に装着されてリール本体1に組み付けられている。
【0024】そして、図6に示すように制御装置67に
は、既述したモータ駆動スイッチ59やリードスイッチ
63,65,エンコーダ79,ポテンショメータ85,
ON/OFFスイッチ89を始め、操作パネル57上に
配設した魚釣用リールのメインスイッチ95、そして、
後述するように棚位置(繰出し糸長)を設定するために
所定の間隔を開けて配設した2つの棚位置設定スイッチ
97,99や棚変更モードスイッチ101等が入力側に
接続されている。又、出力側には上記第一デジタル表示
部81を始め、棚位置設定スイッチ97,99で設定さ
れた棚位置を表示する第二デジタル表示部103や各モ
ータ17,47の駆動回路105,107が夫々接続さ
れている。
【0025】更に、上記制御装置67には記憶部109
が接続されている。この記憶部109は、実釣りに於
て、一投目から釣り人が棚位置設定スイッチ97,99
の操作で設定入力する棚位置(本実施例では、「110
M〔メートル〕」)を記憶するもので、棚変更モードス
イッチ101をプッシュ操作して制御装置67を変更モ
ードに切り換えた後、一方の棚位置設定スイッチ97を
プッシュ操作することで第二デジタル表示部103に表
示される数値が増加し、他方の棚位置設定スイッチ99
をプッシュ操作すると数値が減少していくようになって
いる。そして、第二デジタル表示部101の表示を確認
し乍ら、釣り人が繰出し糸長の数値を設定して棚変更モ
ードスイッチ101を再度プッシュ操作すると、その数
値が棚位置として記憶部109に予め記憶されるように
なっている。
【0026】そして、斯様に棚位置を記憶部109に記
憶させて釣糸9を繰り出すと、その繰出し量がエンコー
ダ79による糸長測定で測定されて第一デジタル表示部
81に表示されるが、釣糸9の繰出し量が記憶部109
に設定した繰出し糸長(110メートル)に達すると、
制御装置67からの指令でクラッチモータ47が作動
し、図2の如くクラッチ作動プレート37が矢印B方向
へ移動してクラッチがOFF状態からON状態に自動的
に切り換わり、リードスイッチ63がマグネット61に
よりONとなってその信号を入力した制御装置67から
の指令でクラッチモータ47が停止するようになってい
る。
【0027】その他、図1中、111はコネクタ113
を介してリール本体1に接続された電源コードで、この
電源コード111を鰐口クリップ等により船上に配置し
たバッテリ等の直流電流に接続して上記メインスイッチ
95をプッシュ操作すると、スプールモータ17や制御
装置67等が起動するようになっている。又、図3中、
115は周知のレベルワインダ機構である。
【0028】本実施例はこのように構成されているか
ら、棚位置を設定せずに魚釣を行うには、先ず、メイン
スイッチ95をプッシュ操作してスプールモータ17や
クラッチモータ47,制御装置67等を起動させる。そ
して、図2の如くクラッチONの状態でモータ駆動スイ
ッチ59をプッシュ操作すれば、図5に示すようにクラ
ッチモータ47が矢印C方向へ移動してクラッチ作動プ
レート37が実線で示す位置へ移動してクラッチがOF
Fとなり、リードスイッチ65がマグネット61でON
とされて、その信号を入力した制御装置67の指令でク
ラッチモータ47が停止する。
【0029】而して、クラッチOFFによってスプール
7はフリーの状態であるから、釣糸9は仕掛けの重量で
スプール7から繰り出され、スプール7の回転はエンコ
ーダ79により釣糸9の繰出し長さに応じたパルスに変
換されて制御装置67に入力,演算され、その演算結果
に基づく繰出し糸長が第一デジタル表示部81に表示さ
れる。従って、釣り人はその表示を見乍ら予定の水深
(例えば「120メートル」)でモータ駆動スイッチ5
9を再びプッシュ操作すればよい。
【0030】斯様にモータ駆動スイッチ59をプッシュ
操作すると、制御装置67からの指令でクラッチモータ
47が図2の如く矢印D方向へ回転するので、クラッチ
作動プレート37が矢印B方向へ移動しクラッチがON
となってスプール7が釣糸巻取り状態に切り換わる。そ
して、リードスイッチ63がマグネット61でONとさ
れて、その信号を入力した制御装置67からの指令でク
ラッチモータ47が停止することとなる。
【0031】この状態で魚の当たりを待つ。そして、魚
の当たりがあった場合に、ON/OFFスイッチ89を
プッシュ操作すれば、調節レバー83の現在位置のモー
タ出力でスプール7が回転して仕掛けが巻き上げられる
こととなる。そして、釣り人は表示器87を確認し乍
ら、釣糸9をゆっくり巻き上げたい場合には、例えば表
示器87のバー表示量の目盛りが“20”となるように
調節レバー83を操作し、魚の引きが強くてハリスが強
い場合には、バー表示量の目盛りが“80”となるよう
に調節レバー83を操作する等、巻上げの状況に応じて
調節レバー83を操作し乍らスプールモータ17の出力
を制御すれば、釣糸9は巻上げに最適なモータ速度で巻
き上げられることとなる。そして、巻上げを停止する場
合には、バー表示量の目盛りが“0”となるように調節
レバー83を戻せばよい。
【0032】更に魚釣を続けるならば、再びモータ駆動
スイッチ59をプッシュ操作してクラッチをOFFに切
り換え、釣糸9を繰り出して以下同様な手順を繰り返し
ていけばよい。
【0033】一方、実釣りに於て、一投目から本実施例
の特徴である棚位置を設定して魚釣を行うには、上述し
たように、先ず、棚変更モードスイッチ101を操作し
て制御装置67を変更モードに切り換える。そして、一
方の棚位置設定スイッチ97をプッシュ操作すると第二
デジタル表示部103に表示される数値が増加し、他方
棚位置設定スイッチ99をプッシュ操作すると数値が
減少するので、釣り人が第二デジタル表示部101の表
示を確認し乍ら繰出し糸長の数値を設定して棚変更モー
ドスイッチ101を再度プッシュ操作すれば、その数値
が棚位置として予め記憶部109に記憶されることとな
る。
【0034】そして、斯様に棚位置(繰出し糸長)を記
憶部109に入力して釣糸9を繰り出すと、釣糸9の繰
出し量がエンコーダ79による糸長測定で測定されて第
一デジタル表示部81に表示されるが、釣糸9の繰出し
量が予め記憶部109に設定した棚位置に達すると、そ
の信号を受けた制御装置67からの指令でクラッチモー
タ47が作動して、図2の如くクラッチ作動プレート3
7が矢印B方向へ移動しクラッチがOFF状態からON
状態に自動的に切り換わり、そして、リードスイッチ6
3がマグネット61によりONとなってその信号を入力
した制御装置67からの指令でクラッチモータ47が停
止する。
【0035】そして、この状態で魚の当たりを待ち、以
下、上述したように調節レバー83を操作してモータ出
力を調節し乍ら釣糸9を巻き上げていけばよい。このよ
うに、本実施例によれば、従来の魚釣用リールと同様、
釣糸9が所定の棚位置まで繰り出されるとスプール7の
回転が自動的に停止するが、本実施例は、図7に示す従
来の魚釣用リールと異なり数値キーを多数近接して配置
することなく、2つの棚位置設定スイッチ97,99を
操作パネル57上に所定の間隔を開けて設けた構成であ
るから、実釣りに於て、一投目から揺れの多い船上で所
望の棚位置を予めセットする際にも、その入力操作が誤
操作なく確実に行える利点を有する。
【0036】然も、本実施例は、2つの棚位置設定スイ
ッチ97,99のプッシュ操作で棚位置を設定するよう
にしたので、従来の如く多くの数値キーを操作する必要
がなくなり、その結果、数値キー等を多数近接して配置
させない構造と相俟って棚位置の設定が従来に比し容易
である。
【0037】又、本実施例によれば、調節レバー83に
よってスプールモータ17の回転速度の微調整が可能な
ため、海の状況に応じて仕掛けを最適なモータ速度で巻
き上げることが可能である。
【0038】尚、上記実施例ではポテンショメータ85
を用いてモータ出力を調節したが、斯かるポテンショメ
ータ85に代えてリードスイッチやボリュームスイッ
チ,ホール素子等を用いてもよく、これらの部品によっ
てもスプール7の巻上げ速度を可変とすることが可能で
ある。そして、釣糸9の繰出しや巻取り糸長を計測する
糸長測定方法についても、上記エンコーダ79に代え
て、釣糸9の繰出しに伴い回転する回転体(スプール連
動ギヤ,釣糸巻着面圧接ローラ等)の回転を検出する糸
長測定手段を利用できることは勿論である。
【0039】又、上記実施例では、ON/OFFスイッ
チ89をプッシュ操作すると、調節レバー83の現在位
置のモータ出力で釣糸9の巻上げが開始され、以後は調
節レバー83の作動に応じてスプールモータ17の出力
を連続的に制御できるようにしたが、ON/OFFスイ
ッチ89は省略してもよい。而して、この場合には、電
源スイッチを調節レバー83が兼ねることになるので、
安全性を考慮して調節レバー83を一度“0”の位置に
戻すと、スプール7の巻上げが開始するようにすること
が好ましい。
【0040】更に又、本発明は電動リールに限らず、手
動ハンドルで釣糸を巻き上げる魚釣用リールにも適用で
きることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る発明
によれば、釣糸の繰出し糸長を任意に増減調節して設定
する操作部で所望の棚位置の入力操作を行えるようにし
たので、実釣りに於て、一投目から揺れの多い船上で所
望の棚位置を予めセットする際従来に比し入力操作
が簡素化し、特に目及び手元がリールと共に揺れ動く船
上に於ても、棚位置の入力操作を誤操作なく容易,確実
に行えることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る魚釣用リールの一部切
欠き平面図である。
【図2】図1の魚釣用リールに於けるクラッチ機構のク
ラッチON状態の側面図である。
【図3】図1の魚釣用リールの正面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の魚釣用リールに於けるクラッチ機構のク
ラッチOFF状態の側面図である。
【図6】図1の魚釣用リールに於ける制御手段の概略構
成図である。
【図7】従来の魚釣用リールの平面図である。
【符号の説明】
1 リール本体 7 スプール 9 釣糸 17 スプールモータ 37 クラッチ作動プレート 39 クラッチプレート 47 クラッチモータ 57 操作パネル 59 モータ駆動スイッチ 61 マグネット 63,65 リードスイッチ 67 制御装置 79 エンコーダ 81 第一デジタル表示部 83 調節レバー 85 ポテンショメータ 89 ON/OFFスイッチ 95 メインスイッチ 97,99 棚位置設定スイッチ 101 棚変更モードスイッチ 103 第二デジタル表示部 109 記憶部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールと、釣糸の繰出しで回転する回転体の回転数を検出
    して糸長を測定する糸長測定手段と、実釣りに当たり、
    一投目から釣糸の繰出し糸長を任意に増減調節して予め
    棚位置の設定が可能な操作部と、当該操作部で設定され
    た繰出し糸長を記憶する記憶部及びこの繰出し糸長を表
    示するデジタル表示部と、糸長測定手段からの信号に基
    づき、釣糸の繰出し量が設定された繰出し糸長に達した
    時に、釣糸の繰出しを停止させる制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする魚釣用リール。
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JPH01228423A (ja) * 1988-03-08 1989-09-12 Miyamae:Kk 深さ記憶変更機能付の電動リール

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