JP2849729B2 - 電動リール - Google Patents

電動リール

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JP2849729B2
JP2849729B2 JP12735990A JP12735990A JP2849729B2 JP 2849729 B2 JP2849729 B2 JP 2849729B2 JP 12735990 A JP12735990 A JP 12735990A JP 12735990 A JP12735990 A JP 12735990A JP 2849729 B2 JP2849729 B2 JP 2849729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リール本体に回転不能状態に支持された電
動モータを釣り糸巻取り用の回転体に内装し、この電動
モータの出力軸からの回転動力と、手動巻取り用のハン
ドルからの回転動力との夫々を回転に同時に伝えて、該
回転体の巻取り方向への回転を行い得るよう遊星ギヤ式
の減速機構を備えて成る電動リールに関し、詳しくは、
回転体から釣り糸を繰出すための技術に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、上記の如く構成された電動リールとしては、実
開平1−94065号公報に示されるものが存在し、この従
来例では、スプール(回転体)に釣り糸を巻取る際に
は、電動モータの駆動と共に、ハンドルを回動操作する
ことにより、電動モータの駆動速度にハンドルの回動速
度とが併せられ、比較的高速で釣り糸の巻取りを行なえ
るように構成されている。
又、このように遊星ギヤ式の減速機構を有するもので
は、魚の引きが電動モータを逆転させるほど強い場合に
もハンドル操作によってスプールを巻取方向に回動操作
できるよう電動モータの出力軸とリール本体との間に逆
転防止用の一方向クラッチを介装するのが普通である。
尚、一方向クラッチを備えない構造のものでは、前述
の如く魚の引きが強い場合にハンドル巻取り方向に操作
すると遊星ギヤの特性からスプールを逆転させるものと
なる。
又、このように一方向クラッチを備えた電動リールで
は電動モータの逆転駆動によりスプールから釣り糸を繰
出せないので、従来、この種のリールでは、スプールに
連係する伝動系のクラッチの切り操作によりスプールを
自由転動状態に設定してスプールから釣り糸の繰り出し
を行っているのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、電動リールでは、スプールの回転の制御によ
り仕掛に「シャクリ」運動を行わせるという動作を比較
的簡単に、しかも、繰返して行えるので、スプールの逆
転によりスプールから迅速に釣り糸を繰出すための技術
が望まれるようになった。
尚、従来からの電動リールでは、予め設定した時間だ
けスプールの巻取り方向に駆動した後、予め設定した時
間だけスプールを停止させる動作を自動的に繰返すもの
が存在し、この種の動作を行うリールでは、自動的にス
プールから釣り糸の繰出しを行えないので、「シャク
リ」を伝動モータの駆動で行う場合には、適当な時間毎
にクラッチを人為的に切り操作してスプールから釣り糸
を繰出す操作を必要とする。
本発明の目的は、前述のように電動モータからの動力
を遊星ギヤ式の減速機構を介してスプールを駆動する電
動リールにおいて、魚の引きが強い場合でもハンドルに
よる釣り糸の巻取りを可能にすると共に、電動モータの
逆転駆動による釣り糸の繰出しを可能にする電動リール
を合理的に構成する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴は、冒頭に記したように構成された電動
リールにおいて、電動モータの出力軸の巻取り方向への
回転を許す一方向クラッチ状態と、この出力軸の釣り糸
繰出し方向への回転を許す転動状態とに切換え自在な回
転制御機構を備えると共に、電動モータの出力軸を釣り
糸繰出し方向へ駆動回転させる電力供給手段を備え、電
動モータの出力軸を釣り糸繰出し方向へ駆動するよう、
この電力供給手段を機能させると同時に、回転制御機構
を転動状態に設定する制御手段を備えて成る点にあり、
その作用、及び、効果は次の通りである。
〔作 用〕
上記特徴を例えば、第1図乃至第10図に示すように構
成すると、回転制御機構(R)を一方向クラッチ状態に
設定した場合には、電動モータ(6)の出力軸(6a)の
逆転が阻止されているので、釣り糸(43)に対して極め
て大きい張力が作用した場合でも、ハンドル(4)の操
作によって釣り糸(43)の巻取りが可能になると共に、
この回転制御機構(R)を転動状態に設定し、電力供給
手段(S)からの電力により電動モータ(6)を逆転さ
せた場合には回転体(2)は何ものに拘束されずに釣り
糸(43)の繰出し方向に駆動されることになる。
つまり、仕掛に「シャクリ」運動を行わせる場合のよ
うに、回転体(2)から釣り糸(43)の繰出しを行う必
要のある場合でも制御手段(F)を介して釣り糸(43)
の繰出し容易に行えるのである。
〔発明の効果〕
従って、魚の引きが極めて強い場合でも、ハンドルに
よる釣り糸の巻取りを無理なく行うと共に、釣り人がク
ラッチを操作する等の煩わしさを感じさせること無く、
回転体から迅速に釣り糸の繰出しを行える電動リールが
合理的に構成されたのである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第4図に示すように、左右のサイドケース
(1),(1)の間にレベルワインド機構(A)、スプ
ール(2)(回転体の一例)夫々を前後位置に配置する
と共に、右側のサイドケース(1)の外部にドラグ操作
具(3)、ハンドル(4)夫々を備え、又、左右のサイ
ドケース(1),(1)の上部同士の間に亘って制御ケ
ース(5)を備えて釣り用の電動リールを構成する。
このリールではスプール(2)の内部に直流型の電動
モータ(6)、遊星減速機構(B)夫々が内装され、こ
の遊星減速機構(B)の筒状軸(7)には右側のサイド
ケース(1)の内部に立設した軸体(8)を挿通してあ
り、この軸体(8)には、筒状軸(7)の端部と係脱自
在なクラッチスリーブ(9)が外嵌されている。
又、右側のサイドケース(1)に立設した支軸(10)
の同軸状に遊転支承したハンドル軸(11)に対して、前
記ドラグ操作具(3)を螺合させると共に、前記ハンド
ル(4)を固設してあり、このハンドル軸(11)の内端
側にはドラグ機構(12)、及び、ラチェット機構(C)
が備えられている。
そして、ハンドル(4)を巻取り方向に回動操作した
場合には、ハンドル(4)の回動力がドラグ機構(12)
の出力ギヤ(12a)を介してクラッチスリーブ(9)の
入力ギヤ(9a)に伝えられ、更に、筒状軸(7)、遊星
減速機構(B)夫々を介してスプール(2)に伝えられ
る結果、スプール(2)を回転させるようになってい
る。
尚、ドラグ機構(12)は、ドラグ操作具(3)の回転
操作によって、その内部の摩擦板同士の圧接力を調節し
得るように構成され、ラチェット機構(C)は、ラチェ
ットホイール(13)と、ラチェット爪(14)と、このラ
チェット爪(14)の姿勢を切換操作する切換レバー(1
5)とで成り、第2図に示す姿勢にラチェット爪(14)
の姿勢を設定しておくと、ハンドル(4)の巻取り方向
のみの回動操作が許されると共に、後述する電動モータ
(6)による巻取り方向へスプール(2)の駆動が可能
となり、ラチェット爪(14)をラチェットホイール(1
3)から離間する姿勢に設定すると、スプール(2)の
自由転動が可能になると同時に、電動モータ(6)によ
る巻取方向へのスプール(2)の駆動が不能となる。
又、遊星ギヤ式の減速機構(B)は電動モータ(6)
の出力軸(6a)に直結した第1太陽ギヤ(16)と、これ
に咬合する第1遊星ギヤ(17)と、第1遊星ギヤ(17)
のキャリヤ(18)の固設した第2太陽ギヤ(19)と、こ
れに咬合する第2遊星ギヤ(20)ので成り、第1、第2
遊星ギヤ(17),(20)はスプール(2)の内歯ギヤ部
(2a)に咬合し、第2遊星ギヤ(20)のキャリヤ部と一
体的に前記筒状軸(7)が形成され、この減速機構
(B)では、前記ラチェット機構(C)が機能し、筒状
軸(7)の繰出し方向への回転が阻止されている状態
(ハンドル(4)の巻取り方向への回転操作が行われて
いる状態も含む)で電動モータ(6)の駆動力によりス
プール(2)を巻取り方向に回転できるように構成され
ている。
尚、レベルワインド機構(A)は、螺軸(21)の回転
によりガイド杆(22)に案内される状態で往復移動する
糸案内具(23)を備えて成り、このレベルワインド機構
(A)がスプール(2)の回転に連係して駆動させるよ
う、螺軸(21)の入力ギヤ(21a)とスプール(2)に
一体形成された出力ギヤ(24)との間には複数の中間ギ
ヤ(25)・・が介装されている。
又、このリールでは筒状軸(7)の係合部とクラッチ
スリーブ(9)とを合わせてクラッチ機構(D)と称
し、このクラッチ機構(D)では、クラッチスリーブ
(9)に係合するシフタ(26)を有すると共に、このシ
フタ(26)を介してクラッチスリーブ(9)を係合解除
方向に操作するようカム面(27a),(27a)が形成され
たスライドプレート(27)を有し、更に、このスライド
プレート(27)をスライド操作するための電動モータ型
のアクチュエータ(28)を有している。
尚、このアクチュエータ(28)の出力軸(28a)には
ピニオンギヤ(29)を設け、スライドプレート(27)の
ラックギヤ(30)に咬合させ、又は、右側のサイドケー
ス(1)の内部にはラチェットホイール(13)が巻取方
向に回転したことを検出する巻上げセンサ(31)を設け
てあり、又、クラッチ機構(D)を手動で入切操作する
ための操作レバー(52)も備えている。
このリールでは、左側のサイドケース(1)に外部電
源(図示せず)からの電流が供給されるコネクタ(5
1)、及び、スタートスイッチ(32)を備え、制御ケー
ス(5)には、液晶ディスプレイ(33)、モードスチッ
チ(34)、リセットスイッチ(35)、セットスイッチ
(36)、クラッチスイッチ(37)夫々を備えると共に、
マイクロプロセッサを有した制御装置(38)、及び、ア
ラーム(39)、一対のホール素子(40),(40)を内装
している。
又、スプール(2)の側面には4つのマグネット(4
1)‥を埋め込んであり、このマグネット(41)‥によ
ってON・OFFされる一対のリードスイッチ(42),(4
2)がサイドケース(1)の内部に配置されている。
又、このリールでは、スプール(2)に釣り糸(43)
を巻き取る際には、第3図に示すように、スプール
(2)に巻き取られる釣り糸(43)の長さをツール
(T)を用いて実測し、この実測データを、スプール
(2)の回転数に対応させて制御系に備えたメモリ(図
示せず)に記憶し(この動作を学習と称する)、釣りを
行う際にはツール(T)を取外して、スプール(2)の
回転をカウントすることのみによってスプール(2)か
ら繰出されている釣り糸(43)の長さを液晶ディスプレ
イ(33)に表示するように構成されている。
尚、このツール(T)は、クランプ(44)によって制
御ケース(5)の上面に取付けられるツール本体(45)
と、ツール(45)に揺動自在に支持されたアーム(46)
とで成り、このアーム(46)の端部にはローラ(47)が
備えられ、このローラ(47)の回転は多数のギヤ(48)
‥、及び、中間軸(49)によってツール本体(45)に内
装され、かつ、マグネット(41)を有するホイール(5
0)に伝えられる。
そし、学習動作を行う際には、リセットスイッチ(3
5)のON操作によって、メモリの内容、及び、液晶ディ
スプレイ(33)の表示をクリヤすると共に、第3図及び
第4図に示す如くツール(T)を取付けた後、スタート
スイッチ(10)をON操作して釣り糸(43)の巻き取りを
開始する。
尚、このように釣り糸(43)を巻き取る際にはスプー
ル(2)に巻回された釣り色(43)の外面に接触するロ
ーラ(47)回転、及び、スプール(2)の回転が、夫々
一対のホール素子(40),(40)、及び、一対のリード
スイッチ(42),(42)からのパルス信号として制御装
置(38)に入力される。
次に、釣り糸(43)が適量巻き取らえた後、スタート
スイッチ(32)を再度操作して電動モータ(6)の駆動
を停止し、セットスイッチ(36)をON操作することで、
釣り糸(43)の繰出し量を表示するための、即ち、棚表
示用のプログラムが起動し、液晶ディスプレイ(33)に
「0」の値が表示され、この後には、ツール(T)を取
外しても、スプール(2)の回転によってスプール
(2)から繰出されている釣り糸(43)の長さを液晶デ
ィスプレイ(33)のデジタル数字で把握できるように構
成され、この液晶ディスプレイ(33)は、深さ表示部
(33A)、前回の棚表示部(31B)夫々が形成されてい
る。
又、このリールでは第1図及び第5図に示すように、
電動モータ(6)の出力軸(6a)の巻取り方向への回動
を許す一方クラッチ状態と、この出力軸(6a)の釣り糸
繰出し方向への回転を許す転動状態とに切換自在な回転
制御機構(R)が備えられると共に、電動モータ(6)
に供給する電流の極性の切換により、電動モータ(6)
の出力軸(6a)を釣り糸繰出し方向へ駆動回転させる電
動供給手段(S)(後述するソフトウェアで構成されて
いる)を備え、又、電動モータ(6)の出力軸(6a)を
釣り糸繰出し方向に駆動するようにこの電力供給手段
(S)を機能させると同時に、回転制御機構(R)を転
動状態に設定する制御手段(F)(後述するソフトウェ
アで構成されている)を備え、更に、釣り糸(43)に作
用する張力センサ(G)を備えることで、電動モータ
(6)の駆動によりスプール(2)から釣り糸(43)を
繰出せるようになっている。
尚、この繰出し動作は後述する「シャクリ」作動時に
おいて、仕掛を元の深さまで降下させる際に行い、この
繰出しの際において釣り糸(43)がバックラッシュ状態
に陥らないよう、この繰出しの際には前記張力センサ
(G)によって釣り糸(43)の張力が所定値より低下し
ないよう電動モータ(6)の駆動速度を調節するように
制御動作が設定されている。
因みに、この張力センサ(G)は第3図に示すよう
に、前記糸案内具(23)のスライダ(53)を振動子(5
4)とピックアップセンサ(55)とを介して支持して構
成され、釣り糸(43)の張力を計測する際には、振動子
(54)の駆動によって釣り糸(43)に間歇的に振動を与
え、この直後にピックアップセンサ(55)で検出される
振動の周波数、振動の減衰の特性等により張力の値を求
めるように動作する。
又、回転制御機構(R)は、電動モータ(6)の出力
軸(6a)に連結した筒軸(56)に対してローラ型の一方
向クラッチ(57)と、ギヤ状ホイール(58)とを順次外
嵌し、このホイール(58)と係脱可能な爪体(59)を、
支軸(60)により揺動自在にサイドケース(1)の内部
に支持し、かつ、この爪体(59)を離脱可能に駆動する
電磁ソレノイド(61)を備えてなり、ソレノイド(61)
を駆動しない場合には爪体(59)とホイール(58)とが
係合して、一方向クラッチ(57)が機能し、又、ソレノ
イド(61)を駆動した場合には一方向クラッチ(57)が
機能しないため電動モータ(6)の逆転(糸繰出し方向
への駆動)が可能となる。
又、制御系は第5図に示すように構成され、この制御
系の動作は次の通りである。
つまり、釣りを行う際には、第6図に示すように、初
期所定を行い、深さ(繰出された釣り糸の長さ)、棚を
表示し、クラッチを制御し、アラーム(39)を制御し、
モータ(6)を制御するようメインのプログラムが設定
されている(#100,#200,#300,#400,#500ステッ
プ)。
又、#200,#300,#400,#500ステップ夫々はサブル
ーチンしてセットされ、その概要は第7図乃至第10図の
ように表わされる。
第7図に示すように、深さ、棚の表示は、まず、スプ
ール(2)の回転をカウントすることで、前述した学習
データに基いて深さを表示し(#201,#202ステッ
プ)、次に、前回の棚データの有無を判別し(#203ス
テップ)、前回の棚のデータが存在しない場合には、ス
プール(2)の回転が3秒以上停止した場合に、現在表
示されている深さのデータを現在の棚データに記憶し、
3秒以上停止しない場合には最深部の棚データを記憶す
る(#204〜#209ステップ)。
又、#203ステップで前回の棚データが存在する場合
には、次にスプール(2)の回転が6秒以上停止した場
合に、現在表示されている深さのデータを現在の棚デー
タに記憶し、又、3秒以上停止しない場合には現在の棚
データを記憶する(#210〜#215ステップ)。
この後、カウント値が「0」に復帰した場合に現在の
棚データが存在すると、現在の棚データを前回の棚デー
タに設定し、現在の棚データが存在しない場合には最深
部の棚データを前回棚データに設定し、この後、前回の
棚データを表示する(#216〜#220ステップ)。
尚、この深さ、棚の表示においては、時間の経過に基
いて自動的に棚のデータが記憶される動作についてのみ
記載してある。
第8図に示すように、クラッチの制御(#300ステッ
プ)は前記クラッチ機構(D)を入り切り操作すること
であり、この操作は前記アクチュエータ(28)の正逆両
方向への駆動によって行い、その動作は次の通りであ
る。
つまり、この制御ではクラッチスイッチ(37)の操作
状態に対応してクラッチ機構(D)の入り切り操作を行
い(#301〜#303ステップ)、次に巻上げセンサ(31)
によってハンドル(4)が巻上げ操作された場合にクラ
ッチ機構(D)の入り操作を行う(#304,#306ステッ
プ)。
尚、この制御ではクラッチ機構(D)が入り状態にあ
る際に重ねて入り操作を行う判別を行われた場合(切り
操作の場合も同様)には同じ動作は行わないよう制御動
作が設定されている。
次に、クラッチ機構(D)が切り状態で、前回の棚デ
ータが存在し、仕掛が棚に達した場合にのみクラッチ機
構(D)を入り操作する(#306〜#309ステップ)。
尚、仕掛が棚に達したことの判別はスプール(2)の
回転量に基づいて行う。
第9図に示すようにアラームの制御は、まずスプール
(2)の回転を判別し(#401ステップ)、回転方向が
釣り糸(43)を繰出す方向である場合にのみ(#402ス
テップ)、スプール(2)のカウント値(深さ表示値)
が、前回の棚の値の5m手前に達したタイミングでアラー
ム(39)を作動させ(#403,#404ステップ)、仕掛け
が棚の近傍に達したことを釣り人に認識させる。
又、#401ステップでスプール(2)の回転が釣り糸
(43)を巻き取る方向であることを判別すると、スプー
ル(2)のカウント値(深さ表示値)が7mに達したタイ
ミングでアラーム(39)を作動させ(#405,#406ステ
ップ)、仕掛けが船縁の近傍に達したことを釣り人に認
識される。
尚、このリールでは、スプール(2)から釣り糸(4
3)を繰出す際には、前記クラッチスイッチ(37)の操
作によって、スプール(2)に連係するクラッチ機構
(D)を切って、スプール(2)を自由回転可能な状態
に設定した後、仕掛けの重量によって釣り糸(43)を曳
き出し、又、スプール(2)に釣り糸(43)を巻き取る
際には、ハンドル(4)を少し巻き取り方向に操作す
る、あるいはクラッチスイッチ(37)によって、クラッ
チ機構(D)を入り操作した後、スタートスイッチ(3
2)のON操作によって電動モータ(6)を駆動する。
又、スタートスイッチ(32)を押さずハンドル(4)
を手動にて巻き取り操作することも可能である。
第10図に示すように、モータ(6)の制御は、まずモ
ードスイッチ(34)の状態を判別しOFF状態であれば、
スタートスイッチ(32)の操作に対応して単純にモータ
(6)の駆動と、停止とを行う(#501〜#504ステッ
プ)。
尚、この制御にあいても、モータ(6)が駆動されて
いる際に重ねて、駆動を行う判別が行われた場合(停止
させる場合も同様)には同じ動作を重ねて行わないよう
制御動作が設定されている。
次に、モードスイッチ(34)がON状態でスタートスイ
ッチ(32)がON操作されると、「シャクリ」動作の回数
がカウントアップしているかを判別し(#505,#506ス
テップ)、カウントアップしていない場合には、「シャ
クリ」動作を継続させ、モータ(6)の駆動と停止とを
1カウントとして積算する(#507,#508ステップ)。
又、#506でカウントアップしていることが判別され
ると、前述した回転制御機構(R)を転動状態に設定し
た後、電動モータ(6)の逆転によってスプール(2)
から釣り糸(43)を繰出し(この繰出しの際は前記張力
センサ(G)からのフィードバック信号に基づいて電動
モータ(6)の駆動速度を調節する)、又、復元が完了
した場合にのみ、電動モータ(6)の逆転駆動を停止
し、回転制御機構(R)を一方向クラッチ状態に設定し
た後、カウントをクリヤし(#509〜#514ステップ)、
この動作ををスタートスイッチ(32)がOFF操作される
まで続けるようになっている(#511ステップ)。
尚、以上の動作の概略は第11図乃至第13図のように表
され、第10図では棚の表示の自動セットの状況、及び、
アラーム(39)の作動の状況を表してあり、このリール
では釣り糸(43)の繰出し量が5m以下に達すると、スタ
ートスイッチ(32)を人為的に押し続けることによって
のみモータ(6)により巻き上げを行い得るようになっ
ている(詳細は記載せず)。
又、第12図はでは前回の棚の値が自動的に変更される
状況を表してある。
又、第13図では、アラーム(16)の作動の状況、及
び、仕掛けに「シャクリ」運動を与える状況を表してあ
り、この図では「イカ」を対象とした「シャクリ」とし
て、モータ(6)を1秒駆動した後、1.5秒間モータ
(6)を停止させるという動作を繰返しているところが
示され、この「シャクリ」動作では、動作が所定の回数
繰返される毎に、電動モータ(6)の逆転駆動によって
スプール(2)から釣り糸(43)を繰出して、元の深さ
から再度「シャクリ」動作行う状況も示されている。
尚、本発明では第10図のフローチャートのうち#510
ステップで電力供給手段(S)が構成され、#509,#51
0ステップで制御手段(F)が構成されている。
〔別実施例〕
本発明は前記実施例以外に例えば、回転制御機構を一
方向にクラッチと電磁クラッチとを組合せて構成するこ
とが可能であり、又、電力供給手段、制御手段は夫々と
も、ハートウェアのみによって構成することが可能であ
る。
本発明は仕掛を船縁から棚まで下降される際に、スプ
ールの逆転駆動を行うよう用いることが可能であり、
又、このようにスプールの逆転駆動によって釣り糸を繰
出す構造のものではバックラッシュの発生が懸念される
が、第14図に示すように、バネ(71)で一方向に付勢さ
れるローラ(72)の変位をマグネット(73)とホール素
子(74)とで成る系で検出するよう張力センサ(G)を
構成することで前述した実施例と同様のフィードバック
制御が可能となり、又、第15図に示すように、糸案内具
(23)に釣り糸(43)の繰出しをロータリエンコーダ
(75)等で検出するためのローラ(76),(76),(7
6)を設け、スプール(2)から釣り糸(43)が繰りだ
される際にはスプール(2)の回転と所定の関係で、こ
のローラ(76),(76),(76)が回転するよう電動モ
ータ(6)の駆動速度を調節する制御を行うことも可能
となり、これらの構造の採用によりバックラッシュの発
生を低減できる(実施例と等しい機能を有するものには
実施例と共通する番号、符号を附する)。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る電動リールの実施例等を示し、第1
図は該リールの横断面図、第2図は該リールの縦断面
図、第3図はツール取付状態の断面図、第4図は該リー
ルの平面図、第5図は制御系のブロック図、第6図はメ
インの動作のフローチャート、第7図は、深さ棚表示の
フローチャート、第8図はクラッチ制御のフローチャー
ト、第9図はアラーム制御のフローチャート、第10図は
モータ制御のフローチャート、第11図及び第12図は棚表
示のための動作を表す概略図、第13図はシャクリ動作を
表す概略図であり、第14図及び第15図は夫々別実施例の
構造を表す側面図である。 (2)……回転体、(4)……ハンドル、(6)……電
動モータ、(6a)……出力軸、(B)……減速機構、
(F)……制御手段、(R)……回転制御機構、(S)
……電力供給手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体に回転不能状態に支持された電
    動モータ(6)を釣り糸巻取り用の回転体(2)に内装
    し、この電動モータ(6)の出力軸(6a)からの回転動
    力と、手動巻取り用のハンドル(4)からの回転動力と
    の夫々を回転体(2)に同時に伝えて、該回転体(2)
    の巻取り方向への回転を行い得るよう遊星ギヤ式の減速
    機構(B)を備えて成る電動リールであって、 電動モータ(6)の出力軸(6a)の巻取り方向への回転
    を許す一方向クラッチ状態と、この出力軸(6a)の釣り
    糸繰出し方向への回転を許す転動状態とに切換え自在な
    回転制御機構(R)を備えると共に、電動モータ(6)
    と出力軸(6a)を釣り糸繰出し方向へ駆動回転させる電
    力供給手段(S)を備え、電動モータ(6)の出力軸
    (6a)を釣り糸繰出し方向へ駆動するよう、この電力供
    給手段(S)を機能させると同時に、回転制御機構
    (R)を転動状態に設定する制御手段(F)を備えて成
    る電動リール。
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