JPH0746150Y2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

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JPH0746150Y2
JPH0746150Y2 JP3792489U JP3792489U JPH0746150Y2 JP H0746150 Y2 JPH0746150 Y2 JP H0746150Y2 JP 3792489 U JP3792489 U JP 3792489U JP 3792489 U JP3792489 U JP 3792489U JP H0746150 Y2 JPH0746150 Y2 JP H0746150Y2
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speed
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一弥 南部
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ダイワ精工株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、魚釣用電動リールに係り、特にスプール胴部
内にモータ及びその回転をスプールに伝達する減速歯車
機構を装置した魚釣用電動リールに関する。
〔従来の技術〕
魚釣用電動リールは、100m乃至それ以上の水深を回遊す
る魚を船上等から釣る時に多く利用される。
また、この種の電動リールは、釣時の取り扱い性,操作
性を容易にする観点から、より小型で、かつコンパクト
であることが望ましい。
そこで、魚釣用電動リールは、実開昭61-110275号公報
などで知られているように、リール本体に回転可能に軸
支したスプールの胴部内に、スプール駆動のモータ及び
その回転をスプールに伝達するギヤ減速機構を組み込
み、スプールを釣糸巻取り方向に回転する時は、クラッ
チを入れてスプールとドラグ装置間を結合し、この状態
でモータを起動することにより、その回転をギヤ減速機
構を介してスプールに伝達して釣糸をスプールに巻き取
る。また、釣糸に連結した仕掛けを棚位置へ降下させる
場合は、クラッチを切ってスプールをドラグ装置から切
り離すことにより、スプールをフリー状態にする。これ
に伴い仕掛けは重錘の重さで自由降下されると共に、こ
れにつれスプールが糸繰出し方向に回転して釣糸を順次
繰り出すことになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のような従来の魚釣用電動リールで
は、仕掛けの降下に伴う釣糸の繰出しによりスプールが
回転すると、これに噛み合う減速機構のギヤ列も回転す
るため、ギヤ列の駆動トルク及び軸受部の摩擦抵抗等が
スプールに制動力として作用し、これが仕掛けの降下速
度を遅くする要因となっていた。このため、仕掛けを10
0m乃至それ以上の深さの棚位置まで降下させるのに時間
がかかり、釣人に焦燥感を与えるほか、満足のいく釣果
が得られなかったり、また、手際のよい魚釣操作ができ
なくなって、充分に船釣に対応できないという問題があ
った。
本考案は、上述のような問題を解決するためになされた
もので、釣糸の繰出し時、モータを駆動して減速機構の
ギヤ列に釣糸繰出し方向に回転し、スプールに作用する
糸繰出し回転方向の拘束力をなくして、仕掛けの降下速
度をスピードアップし、釣果を向上できる魚釣用電動リ
ールを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る魚釣用電動リールは、リール枠体に回転可
能に支持されたスプールを、そのスプール胴部内に装置
した直流モータにより遊星歯車による減速装置を介して
巻取回転させる構成になっていると共に、クラッチレバ
ーのON,OFF操作によりスプールを巻取状態及びスプール
フリー回転状態に切り換える魚釣用電動リールにおい
て、前記スプールをフリーにするため前記クラッチレバ
ーをクラッチOFFにしたことを検知する検知手段と、前
記検知手段からのクラッチOFF信号に基づいて前記直流
モータを所定の速度で巻取り回転と同方向に回転制御す
る制御手段とを備えたものである。
また、本考案の魚釣用電動リールは、スプールをフリー
にして仕掛けが降下する時の糸繰出量もしくは糸繰出時
間を計数する手段を設け、この計数手段による計数値が
所定値に達した時、直流モータを制御手段により所定速
度で巻取り回転と同方向に回転させるようにしたもので
ある。
さらにまた、本考案の魚釣用電動リールは、直流モータ
の回転速度を所定の糸繰出速度に制御する手段を備えて
なるものである。
〔作用〕
クラッチレバーがクラッチOFF位置に操作されると、検
知手段が動作し、この検知手段からの検知信号により制
御手段が動作して直流モータを糸繰出し方向に回転さ
せ、これによりスプールに作用する減速機構及び軸受部
等の拘束力を排除する。
従って、スプールフリーに伴う仕掛けの降下速度をスピ
ードアップできる。
また、本考案においては、クラッチレバーがクラッチOF
F位置に操作された後、計数手段が糸の繰出量もしくは
糸繰出時間が設定値になったこを判定すると、制御手段
を動作して直流モータを糸繰出方向に回転させる。これ
により仕掛けの降下に伴いフリー回転するスプールへの
拘束力がなくなり、仕掛けの降下速度がスピードアップ
されることになる。そして、仕掛けの降下速度は制御手
段より一定に制御されるから、バックラッシュのない最
適速度で仕掛けを降下させ得る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明する。
第1図乃至第5図は、本考案による魚釣用電動リールの
一実施例を示すもので、第1図は電動リール制御部の構
成図、第2図は第1図の制御部を備えた電動リールの一
部を切り欠いて示す正面図、第3図は第2図の右側面
図、第4図は制御ユニット部分の平面図、第5図は左外
側板を取り外して示す電動リールの左側面図である。
まず、第2図において、1はリール枠体、2,3はそれぞ
れリール枠体1の左右両側に固定した左外側板及び右外
側板である。4はリール枠体1内の水平方向の軸線上に
配置したスプールで、これには釣糸5が適量巻回されて
いる。
スプール4の一端は、その端面に同心に固着したブラケ
ット6及び軸受7を介してリール枠体1に回転可能に支
持され、他端は、その端に同心に固着したブラケット8
のボス部8a及び軸受9を介してセットプレート10に回転
可能に支持され、セットプレート10はリール枠体1に固
定されている。
11はスプール4の胴部内に同心に配したスプール駆動用
の直流モータで、その後端は、その端面に固定したブラ
ケット12をナット13によりリール枠体1に締め付けるこ
とで固定されている。また、直流モータ11の一方の回転
軸11aは、スプール用ブラケット8のボス部8a内に突出
されており、その先端部は、ブラケット8のボス部8a内
に相対回転可能に嵌合した第2キャリア15のボス部に相
対回転可能に支持され、さらに回転軸11aには第1キャ
リア14が相対回転可能に取り付けられている。なお、直
流モータ11の他方の回転軸11bは、例えば特開昭63-1376
32号公報で見られるような公知の技術と同様に、ころが
り式一方向クラッチ11cで受けられており、手動入力時
において、回転軸11bの逆転を阻止してスプール4を巻
取り駆動するようになっている。
第1キャリア14には、複数個の第1遊星歯車16が回転可
能に軸着されており、この遊星歯車16は、モータ回転軸
11aに固着したピニオン17に噛合され、さらにスプール
4の内周壁に形成した内歯歯車18に噛合されている。ま
た、第2キャリア15には、複数個の第2遊星歯車19が回
転可能に軸着されており、この遊星歯車19は、第1キャ
リア14に一体に形成した太陽歯車20に噛合され、さらに
スプール4の内歯歯車18にも噛合されている。
このような第1キャリア14、遊星歯車16、ピニオン17及
び内歯歯車18は直流モータ11の回転をスプール4に伝達
する減速歯車機を構成し、また、第2キャリア15、遊星
歯車19、太陽歯車20及び内歯歯車18は、後述する手動ハ
ンドル21からの回転をスプール4に伝達する増速歯車機
構を構成している。
前記手動ハンドル21は、セットプレート10に回転可能に
取り付けたハンドル軸22の右外側板3外への突出端に固
着されている。
23はハンドル軸22に固着した逆転止め用の爪車で、図示
しないストッパが係止した時、ハンドル軸22を逆転止め
するようになっている。また、24はハンドル軸22に回転
可能に取り付けたドライブギヤで、このドライブギヤ24
とハンドル軸22間はドラグ装置25によって摩擦結合され
ている。
26はドライブギヤ24と噛合するピニオンギヤで、このピ
ニオンギヤ26は、直流モータ11の回転軸11aの軸線上に
おいて、右外側板3と第2キャリア15のボス部間に両端
を横架状態に支持したピニオン軸27に回転可能にかつ軸
方向にスライド可能に支持され、そして、ピニオンギヤ
26とこれに対向する第2キャリア15のボス部間は噛み合
いクラッチ28によって係脱可能に係合されている。
29は右外側板3に回転可能に取り付けた軸部材で、その
外方突出端にはクラッチレバー30の基部がねじ31によっ
て固着されている。また、軸部材29の内方突出端面に
は、クラッチ開閉レバー32の一端が偏心して回動可能に
連結され、その他端はピニオンギヤ26に係合されてい
る。従ってクラッチレバー30を回動操作すると、ピニオ
ンギヤ26がピニオン軸27の軸線方向にスライドされ、ク
ラッチ28をON,OFFすることになる。そして、軸部材29に
は、第3図に示すようにクラッチレバー30をクラッチON
位置及びOFF位置に振り分け付勢するためのトーション
ばね33が取り付けられている。
また、クラッチレバー30の右外側板3と対向する面に
は、第2図及び第3図に示すようにマグネット34が埋設
され、このマグネット34によりONされるリードスイッチ
35がクラッチレバー30のOFF操作位置に対応して右外側
板3内に配設されている。
第5図において、36はスプール4に巻回された釣糸5の
外周周速から糸長を計測するカウンタで、リール枠体1
に回動可能に取り付けたアーム36aと、このアーム36aの
揺動端に回転可能に取り付けられスプール4に巻回され
た釣糸5の外周に離接されるローラ36bと、リール枠体
1に配列され、ローラ36bの回転を取り出すギヤ列36c
と、このギヤ列36cの最終段ギヤに埋設されたマグネッ
ト36dとを備え、マグネット36dには図示しないリードス
イッチ又はホール素子が対向配置されている。
また、第2図〜第5図において、37はスプール4の上面
に位置してリール枠体1に水平に取り付けた電動リール
制御ユニットで、全体が水密な密封構造になっており、
その表面には、糸長を表示する表示器38、棚取り用の棚
セットスイチ39、押釦式のリセットスイッチ40及びイン
ターロック式のオートスイッチ41、押釦式のマニアルス
イッチ42がそれぞれ設けられている。
次に、制御ユニット内部の制御回路を第1図について説
明する。
図において、制御回路43は、マイクロコンピュータから
なり、全体を制御するCPU(中央処理装置)431と、糸巻
取り及び糸繰出し時のモータ制御、糸長計測表示処理な
どのための処理プログラムを格納するROM432と、CPU431
での演算結果及び各種の入力データを一時記憶するRAM4
33と、入力インターフェース434及び出力インターフェ
ース435とを備え、これらはバス436を介してCPU431と互
いに接続されている。
入力インターフェース434には、クラッチレバー30のOFF
位置検知用リードスイッチ35、糸長計測用カウンタ36、
棚セットスイッチ39、リセットスイッチ40、オートスイ
ッチ41及びマニアルスイッチ42がそれぞれ接続されてい
る。また、出力インターフェース435には、表示駆動回
路44及びモータ駆動回路45がそれぞれ接続され、表示駆
動回路44には糸長表示器38が、モータ駆動回路45には直
流モータ11がそれぞれ接続されている。
次に、上記のように構成された本実施例の魚釣用電動リ
ールの動作を第6図のフローチャートを参照しながら説
明する。
船上から100m乃至それ以上の水深を回遊する魚を釣る場
合は、まず本実施例の電動リールを図示しない釣竿に装
着し、船上に設置したバッテリ等の直流電源(図示せ
ず)に電源コード(図示せず)によって電動リールの右
外側板2に設けた電源端子46を接続する。これにより制
御回路43が初期設定される(ステップS1)。その後、糸
長計測カウンタ36のアーム36aを操作してローラ36bをス
プール4に巻回された釣糸5の外周面に押圧し、クラッ
チレバー30を第3図の2点鎖線で示すクラッチOFF位置
に回動操作する。すると、ピニオンギヤ26が第2図にお
いてピニオン軸27上の右に動作されるため、クラッチ28
が切れ、スプール4はフリーになる。
一方、制御回路43の処理は、第6図のステップS2に進
み、リードスイッチ35の状態を入力インターフェース43
4を通してCPU431に取り込む。そして、次のステップS3
において、リードスイッチ35がONされたか、即ちクラッ
チレバー30がクラッチOFF位置に操作されたかを判定す
る。ここで「NO」の時はステップS2に戻り、「YES」の
場合はステップS4に進む。
ステップS4では、リードスイッチ35のON信号に基づいて
糸繰出し方向の回転指令をCPU431から出力インターフェ
ース435を通してモータ駆動回路45に出力し、直流モー
タ11を糸繰出し方向に起動させる。この時、直流モータ
11は、スプール4が仕掛けの重量で糸繰出し方向にフリ
ー回転される時、その内歯18に噛合する遊星歯車16,19
の公転噛合及び軸受部の摩擦抵抗等によりスプール4に
作用する拘束力を相殺するようなトルクで回転する。す
なわち、第2キャリア15が空転状態(クラッチOFF)の
ため、直流モータ11の回転軸11aの高速回転により遊星
歯車16,19は自転しながら公転して内歯歯車18、つまり
スプール4を第2キャリア15が空転状態であることよ
り、わずかな駆動トルクを発して釣糸繰出し方向へ減速
回転させる。ここで、スプール4を糸繰出し方向へ回転
させる理由は、第2キャリア15がピニオン17に係合して
ハンドル軸22が逆転止めされている場合は、第2キャリ
ア15の糸繰出し方向の公転は阻止されて、太陽入力、キ
ャリア固定、内歯出力の駆動系統となり、スプール4は
糸巻取り方向へ回転(逆回転方向)して釣糸5をスプー
ル4へ巻き取るからである。クラッチOFF、つまり第2
キャリア15がピニオン17より離脱して空転状態となった
場合、第2キャリア15の回転を阻止する力が作用しない
ので、第2キャリア15に公転する力がわずかに作用し、
この公転方向、つまりスプール4の釣糸繰出し方向への
駆動力として作用してスプールフリー状態の減速機構に
よりスプール4に作用する制動力(減速機構の噛合抵
抗、軸受部の摩擦抵抗)を相殺し、仕掛けを落下させる
際の回転方向の拘束力をなくしてスムーズに繰り出させ
る。このため、仕掛けは何等の抵抗を受けることなく、
かつバックラッシュの生じない最適速度で水中を降下す
ることになる。
仕掛けの降下に伴いスプール4が回転すると、スプール
4に巻回された釣糸5の外周速がカウンタ36により計数
される(ステップS5)。次のステップS6では、予め定め
られた演算周期毎にカウンタ36の計数値を入力インター
フェース434を通してCPU431に取り込み、繰出し糸長の
演算を行なうと共に、その演算結果を出力インターフェ
ース435を通して表示駆動回路44に出力し、時々刻々変
化する繰出し糸長を表示器38に表示する。
その後、表示器38に表示される数値が予め決められた棚
位置、例えば「150」mを表示したならば、クラッチレ
バー30を第3図の実線に示すクラッチON位置に回動操作
する(ステップS6)。すると、リードスイッチ35がOFF
されるため、これを検知した制御回路43は直流モータ11
の繰出し方向の回転を停止する(ステップS7)。そし
て、釣糸5の繰出しも停止する。
仕掛けが所定時間棚位置に保持された後、もしくは仕掛
けに魚がかかったことが確認されたならば、オートスイ
ッチ41又はマニアルスイッチ42をプッシュ操作する(ス
テップS8)。
オートスイッチ41がプッシュ操作されると、該スイッチ
41はON状態にインターロックされ、このON信号が制御回
路43に取り込まれると、制御回路43は起動指令をモータ
駆動回路44に出力し、直流モータ11を糸巻取り方向に連
続回転させ、釣糸5をスプール4に順次巻き取ることに
なる(ステップS9)。また、オートスイッチ41を再びプ
ッシュ操作するとOFFされ、直流モータ11は停止する
(ステップS10)。
一方、マニアルスイッチ42がプッシュ操作され、そのプ
ッシュ状態を保持すると、直流モータ11は糸巻取り方向
に連続回転される。また、マニアルスイッチ42から押圧
力を除去すればOFFされ、直流モータ11は直ちに停止す
る。
なお、釣糸5の巻取り時は、棚位置まで降下された糸長
から巻取り糸長が順次減算され、その演算結果は表示器
38に表示される。
上述のような本実施例にあっては、仕掛けの降下に際
し、クラッチレバー30をOFF位置に操作すると、リード
スイッチ35がONし、このN信号により制御回路43が動作
して直流モータ11を糸繰出し方向に所定速度で回転さ
せ、これによりスプールフリー時に作用する、減速ギヤ
機構の噛合抵抗、軸受部の摩擦抵抗等による糸繰出し回
転方向の拘束力をなくし得るようにしたので、仕掛けの
降下速度がスピードアップされ、バックラッシュのない
最適速度で降下させることできると共に、手際のよい魚
釣操作が容易になり、釣果も向上することになる。
第7図は、本考案の第2の実施例を示す動作説明図のフ
ローチャートである。
この実施例においては、第6図に示す場合と同様にステ
ップS1〜S3を経た後、ステップS3でクラッチレバー30の
OFF位置が判定された時は、ステップS11に進み、仕掛け
の重量による自由降下で釣糸5を順次繰り出す。そして
次のステップS12では、仕掛けの降下に伴い回転するス
プール4の釣糸外径周速を計数するカウンタ36の計数値
を所定の演算周期でCPU431に取り込んで釣糸5の繰出量
を演算する。次のステップS13では、釣糸5の繰出量が
所定量、例えば10m繰り出されたかを判定する。ここ
で、「NO」の時はステップS11に戻り、「YES」の時はス
テップS14に移行して直流モータ11を糸繰出し方向に所
定の回転速度で起動させる。それ以降は、第6図と同様
にステップS5〜S10の処理が実行されることになる。
このような第2の実施例においても上記第1の実施例と
同様な効果が得られる。
なお、第7図において、ステップS11でスプールフリー
後の糸繰出し時間を演算し、そして、この糸繰出し時間
が所定時間になったかをステップS12で判定する方式と
しても良い。
第8図は、本考案の第3の実施例を示す動作説明用のフ
ローチャートである。
この実施例においては、第7図に示す場合と同様にステ
ップS1〜S14を経た後、ステップS15において、第5図に
示すカウンタ36によって釣糸5の繰出し速度を測定す
る。そして次のステップS16において、糸繰出し速度が
所定値、例えば1.5m/secになるように直流モータ11の糸
繰出し方向の回転速度を制御する。それ以降は、第6図
と同様にステップS5〜S10の処理が実行される。
このような第3の実施例にあっては、上記第1の実施例
と同様な効果が得られる。
なお、第3の実施例における糸繰出し速度は全て一定に
規定されるものではなく、仕掛け等の条件設定により種
に変化するものである。
第9図は、仕掛けセッティングのためのスプールフリー
状態、即ち、第3図の1点鎖線に示す位置にクラッチレ
バー30が回動操作された時のクラッチレバー30の一時係
止機構をクラッチレバー30に設けた場合の他の実施例で
ある。
即ち、ばね47により突出方向に付勢された係合ピン48を
クラッチレバー30の枢支基部に取り付け、この係合ピン
48が係合する凹部49を右外側板3に形成する。これによ
りクラッチOFF無検知位置(仕掛けセッティング位置)
にクラッチレバー30を回動した時、ピン48が凹部49に係
合することで節度を与え、これにより釣人がクラッチOF
F無検知位置にクラッチレバー30が回動操作されたこと
を感触で知ることができる。
なお、本考案における糸長計測のためのカウンタ36は、
上記実施例の方式のものに限らず、スプール4の回転を
検知する方式のものでも良い。
また、クラッチレバー30のクラッチOFF位置を検知する
手段は、上記実施例に示すようなリードスイッチをマグ
ネットからなるものに限らず、マイクロスイッチ等を利
用することも可能である。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、クラッチレバーをクラ
ッチOFF位置に操作してスプールをフリーにした時、糸
巻取り用直流モータを糸繰出し方向に所定の速度で自動
的に回転して、スプールに噛合する減速機構の噛合抵抗
及び軸受部の摩擦抵抗等による糸繰出し回転方向の拘束
力をなくするようにしたので、仕掛けの降下速度がスピ
ードアップされ、バックラッシュのない最適速度で仕掛
けを降下できると共に、手際のよい魚釣操作が可能にな
り、釣果も向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による魚釣用電動リール制御回路図であ
る。 第2図は第1図の制御回路を備えた魚釣用電動リールの
一部を切り欠いて示す正面図である。 第3図は第2の右側面図である。 第4図は本実施例における制御ユニット部分の平面図で
ある。 第5図は左外側板を取り外して示す第2図の左側面図で
ある。 第6図は本考案の第1実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。 第7図は本考案の第2実施例を説明するためのフローチ
ャートである。 第8図は本考案の第3実施例を説明するためのフローチ
ャートである。 第9図は本考案におけるクラッチレバーの他の実施例を
示す要部の断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……リール枠体 2,3……外側板 4……スプール 5……釣り糸 11……直流モータ 14……第1キャリア 15……第2キャリア 16,19……遊星歯車 17……ピニオン 18……内歯歯車 20……太陽歯車 21……ハンドル 24……ドライブギヤ 25……ドラグ装置 26……ピニオンギヤ 28……クラッチ 30……クラッチレバー 34……マグネット 35……リードスイッチ 36……カウンタ 37……制御ユニット 38……表示器 41……オートスイッチ 42……マニアルスイッチ 43……制御回路 44……表示駆動回路 45……モータ駆動回路。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール枠外に回転可能に支持されたスプー
    ルを、そのスプール胴部内に装置した直流モータにより
    遊星歯車による減速機構を介して巻取回転させる構成に
    なっていると共に、クラッチレバーのON,OFF操作により
    スプールを巻取状態及びスプールフリー回転状態に切り
    換える魚釣勺用電動リールにおいて、 前記スプールをフリーにするため前記クラッチレバーを
    クラッチOFFにしたことを検知する検知手段と、 前記検知手段からのクラッチOFF信号に基づいて前記直
    流モータを所定の速度で巻取り回転と同方向に回転制御
    する制御手段と を備えたことを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】請求項1において、スプールをフリーにし
    て仕掛けが降下する時の糸操出量もしくは糸操出時間を
    計数する手段を設け、この計数手段による計数値が所定
    値に達した時、直流モータを制御手段により所定速度で
    巻取り回転と同方向に回転させるようにしたことを特徴
    とする魚釣用電動リール。
  3. 【請求項3】請求項2において、直流モータの回転速度
    を所定の糸操出速度に制御する手段を設けたことを特徴
    とする魚釣用電動リール。
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