JP2003199463A - 電動リールのモータ制御装置 - Google Patents

電動リールのモータ制御装置

Info

Publication number
JP2003199463A
JP2003199463A JP2001401205A JP2001401205A JP2003199463A JP 2003199463 A JP2003199463 A JP 2003199463A JP 2001401205 A JP2001401205 A JP 2001401205A JP 2001401205 A JP2001401205 A JP 2001401205A JP 2003199463 A JP2003199463 A JP 2003199463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
spool
rotation
current
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001401205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3994006B2 (ja
Inventor
Hitoshi Katayama
仁志 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2001401205A priority Critical patent/JP3994006B2/ja
Publication of JP2003199463A publication Critical patent/JP2003199463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3994006B2 publication Critical patent/JP3994006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動リールにおいて、モータ駆動中にスプー
ルが糸繰り出し方向に回転したときに、モータの過剰な
回転による耳障りな音の発生を防止する。 【解決手段】 リール制御部80は、モータを制御する
際に、巻き上げ時のようにモータが駆動しているときに
スプールが糸繰り出し方向に回転すると、設定された速
度にかかわらずモータを最大定格電流より低いデューテ
ィ比D8の電流で駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ制御装置、
特に、遊星減速機構とクラッチ機構とを介して一方向に
回転するモータの回転が釣り糸巻き取り用のスプールに
伝達される電動リールのモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】巻き上げ時のスプールの回転をモータで
行う電動リールは、たとえば、50m以上の水深を回遊
する魚を船の上から釣るときによく使用される。この種
の電動リールは、リール本体と、リール本体に回転自在
に支持されたスプールと、スプールを回転させるハンド
ルと、スプールを巻き上げ方向に駆動するモータとを備
えている。ハンドルは、逆転防止機構により繰り出し方
向に逆転しないようになっている。モータは、モータの
回転を減速するコンパクトな遊星減速機構とともにスプ
ール内部に設けられており、スプールを巻取方向に駆動
するように一方向にのみ回転するようになっている。ま
た、ハンドルと遊星減速機構との間には、ハンドルの回
転を遊星減速機構に伝達する駆動機構と、動力を係脱す
るクラッチ機構とが設けられている。駆動機構は、ハン
ドル軸にドラグ機構を介して連結されたメインギアと、
メインギアに噛み合うピニオンギアとを有している。ク
ラッチ機構は、ピニオンギアの端面とこの端面に係合す
る遊星減速機構の一部とで構成されている。ピニオンギ
アは、軸方向に係合位置と離脱位置との間で移動可能で
あり、クラッチ操作レバーによりその位置を係合位置と
離脱位置との間で切換可能である。
【0003】この種の電動リールでは、釣り糸を繰り出
す際には、クラッチ操作レバーによりクラッチ機構を離
脱状態にしスプールを自由状態にする。これにより仕掛
けは重りの自重により水中を落下し、スプールが糸繰り
出し方向に回転して釣り糸が繰り出される。また、釣り
糸を巻き取る際には、クラッチ操作レバーによりクラッ
チ機構を係合状態にするとともにモータオンオフスイッ
チを操作すると、モータが一方向に回転し、それが遊星
減速機構を介してスプールに伝達され、スプールが糸巻
き上げ方向に回転する。また、ハンドルを回すと駆動機
構及び遊星減速機構を介してその回転がスプールに伝達
され、スプールが糸巻き上げ方向に回転する。
【0004】糸繰り出しときには、電動リールの場合、
スプールが回転すると遊星減速機構の遊星ギア等も回転
するので、この遊星減速機構の遊星ギアの駆動トルクや
軸受の摩擦抵抗やグリースの粘性等によりスプールに制
動力が作用し、手巻きリールに比べて仕掛けの落下速度
が遅くなることがある。これを防止するために糸送りモ
ードで動作する電動リールが実公平7−46150号公
報に開示されている。前記公報に開示された電動リール
は、クラッチのオンオフを検知する検知手段と、検知手
段の検知結果によりモータを回転制御する制御手段とを
有している。この電動リールでは、クラッチをオフして
スプールを自由状態にすると糸送りモードになる。糸送
りモードでは、このクラッチオフを検知してモータを糸
巻上げ方向に所定の電流値で回転させる。クラッチオフ
状態でモータを糸巻き上げ方向に回転させると、遊星減
速機構の駆動トルクや摩擦抵抗等が相殺されるとともに
グリースの粘性等によりわずかな駆動力でスプールが糸
繰り出し方向に回転する。この結果、糸送りモードにす
ると、自由状態での降下速度より速く仕掛けが降下する
ようになる。そして、たとえば棚位置に仕掛けが到達し
てクラッチがオンされると、クラッチがオンしたことを
検知手段が検知してモータをオフする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
仕掛けを投入するときなど糸送りモードで動作するとき
には、所定の電流値でモータが回転するので、モータか
ら発せられる音は比較的小さい。しかし、糸送りモード
ではなく通常の巻き上げ動作中に、高速ジギングやさそ
いなどで高速でモータを回転させたときにクラッチ機構
をオフすると、その回転速度に応じた電流でモータが駆
動されたままの状態で釣り糸が繰り出される。このと
き、無負荷状態に近いのでモータが高速回転して回転音
が大きくなり耳障りになる。
【0006】本発明の課題は、電動リールのモータ制御
装置において、モータ駆動中にスプールが糸繰り出し方
向に回転したときに、モータの過剰な回転による耳障り
な音の発生を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る電動リール
のモータ制御装置は、遊星減速機構とクラッチ機構とを
介して一方向に回転するモータの回転が釣り糸巻き取り
用のスプールに伝達される電動リールのモータを制御す
る装置であって、回転方向検出手段と、駆動指令受付手
段と、モータ状態設定手段と、第1モータ駆動手段と、
第2モータ駆動手段とを備えている。回転方向検出手段
は、スプールの回転方向を検出する手段である。駆動指
令受付手段は、モータへの駆動指令を受け付ける手段で
ある。モータ状態設定手段は、モータを複数段の回転状
態に設定するための手段である。第1モータ駆動手段
は、駆動指令を受け付けたとき、モータ状態設定手段で
設定された回転状態でモータを駆動する手段である。第
2モータ駆動手段は、第1モータ駆動手段によりモータ
が駆動されている場合にスプールが糸繰り出し方向に回
転したとき、モータ状態設定手段で設定された回転状態
にかかわらずモータを最大定格電流より低い第1電流で
駆動する手段である。
【0008】このモータ制御装置では、駆動指令受付手
段が駆動指令を受け付けると、第1モータ駆動手段によ
りモータ状態設定手段で設定された回転状態でモータが
回転駆動される。この駆動中にクラッチ機構がオフ状態
になったりドラグが作動したりしてスプールが糸繰り出
し方向に回転すると、第2モータ駆動手段によりモータ
が最大定格電流より低い第1電流で駆動される。ここで
は、巻き上げ中にスプールが糸繰り出し方向に回転する
とモータが最大定格電流より低い第1電流で駆動される
ので、最大回転速度より低い速度でモータが回転しつつ
釣り糸が繰り出される。このため、高速ジギングやさそ
いなどで巻き上げ中にクラッチ機構をオフしたときやド
ラグが作動したときでも、モータの過剰な回転による耳
障りな音の発生を防止して釣り糸を高速で繰り出すこと
ができる。
【0009】発明2に係る電動リールのモータ制御装置
は、発明1に記載の装置において、第1モータ駆動手段
によりモータが駆動されている場合にスプールが糸繰り
出し方向に回転しかつモータ状態設定手段で設定された
回転状態に応じた電流値が第1電流より低いとき、回転
状態に応じた電流値でモータを駆動する第3モータ制御
手段をさらに備える。この場合には、設定された回転状
態に応じた電流値が第1電流より低い状態での巻き上げ
中にスプールが糸繰り出し方向に回転したときには、第
1電流ではなく設定された回転状態に応じた電流値でモ
ータが駆動されるので、モータの回転速度がさらに遅く
なり、モータの過剰な回転による耳障りな音の発生をさ
らに防止できる。
【0010】発明3に係る電動リールのモータ制御装置
は、発明1又は2に記載の装置において、第1モータ駆
動手段は、2又は第3モータ駆動手段によりモータが駆
動されている場合にスプールが糸繰り出し方向に回転し
なくなったとき、モータ状態設定手段で設定された回転
状態でモータを駆動する。この場合には、釣り糸が繰り
出されなくなると、再度設定された回転状態でモータが
ただちに駆動されるので、高速ジギングを行うときなど
に巻き上げ効率が向上する。
【0011】発明4に係る電動リールのモータ制御装置
は、発明1から3のいずれかに記載の装置において、モ
ータ状態設定手段は、スプールの回転速度を一定に保持
するように複数段の回転速度を設定可能であり、第2モ
ータ駆動手段は、複数段の回転速度のうち中間の回転速
度に応じた第1電流で前記モータを駆動する。この場合
には、モータの回転速度が設定された速度になるように
モータを制御する速度一定制御モードにおいて、中間の
回転速度に応じた電流値でモータが駆動されるので、電
力の消費を抑えて静音化を図ることができる。
【0012】発明5に係る電動リールのモータ制御装置
は、発明1から3のいずれかに記載の装置において、モ
ータ状態設定手段は、スプールから繰り出される釣り糸
の張力を一定に保持するように複数段の張力を設定可能
であり、第2モータ駆動手段は、複数段の張力のうち中
間の張力に応じた第1電流で前記モータを駆動する。こ
の場合には、釣り糸の張力が設定された張力になるよう
にモータを制御する張力一定制御モードにおいて、中間
の回転速度に応じた電流値でモータが駆動されるので、
電力の消費を抑えて静音化を図ることができる。
【0013】発明6に係る電動リールのモータ制御装置
は、発明1から5のいずれかに記載の装置において、釣
り糸の先端部の水深を計測する水深計測手段をさらに備
え、モータが駆動されていない状態でスプールが糸繰り
出し方向に回転し、釣り糸の先端部が所定以下の水深か
ら所定以上の水深になるまで駆動指令を受け付けなかっ
たとき、モータを最大定格電流より低い第2電流で駆動
する第4モータ駆動手段をさらに備える。この場合に
は、船縁から釣り糸の先端部に取り付けられた仕掛けを
投入するときに糸送りモードで釣り糸を高速で繰り出す
ことができる。
【0014】発明7に係る電動リールのモータ制御装置
は、発明6に記載の装置において、モータに供給された
電流値を検出する電流値検出手段をさらに備え、第4モ
ータ駆動手段は、電流値検出手段が第2電流より大きい
第3電流以上の電流値を検出したとき、モータの駆動を
停止する。この場合には、クラッチ機構がオン状態にな
って釣り糸の繰り出しが停止すると電流値が上昇するこ
とを利用してモータを停止しているので、クラッチ機構
の状態を検出することなくモータを停止することができ
る。
【0015】発明8に係る電動リールのモータ制御装置
は、発明6又は7に記載の装置において、第2電流は、
第1電流と同じ電流値である。この場合には、釣り糸が
繰り出されるときのモータの駆動電流が一種だけである
ので制御が簡素化する。
【0016】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕図1に示す本発明の
一実施形態を採用した電動リールは、糸繰り出し長さに
より水深を表示する水深表示器を有するリールである。
電動リールは、釣り竿Rに装着されるリール本体1と、
リール本体1の側方に配置されたスプール12の回転用
のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置さ
れたドラグ調整用のスタードラグ3とを主に備えてい
る。スプール12の内部にはモータ13が収納されてい
る。
【0017】リール本体1は、対向して配置された1対
の側板を有するフレーム10と、フレーム10の両側方
に配置されたカバー11a,11bとを有している。こ
のフレーム10の中央部に外周に釣り糸が巻き付けられ
るスプール12が回転自在に配置されている。スプール
12の内部に収納されたモータ13の出力軸14の先端
は、ハンドル側のカバー11aに向かって延びている。
この出力軸14は、図示しないワンウェイクラッチによ
り一方向(糸巻取方向)にのみ回転する。
【0018】〔リール上部の構成〕リール本体1の上部
には水深表示用のカウンターケース4が固定されてい
る。カウンターケース4には、図2に詳しく説明するよ
うに、仕掛けの水深や2つの基準で棚位置を表示するた
めの液晶ディスプレイからなる表示部5と、表示部5の
周囲に配置された各種の操作キー部6とが設けられてい
る。
【0019】表示部5には、表示モード(上からモード
と底からモード)に応じて異なる水深を表示する水深表
示部5aと、各種のモードや動作状態を表示するための
モード表示部5bと、水底の水深Sや棚位置TPを表示
するための棚表示部5cと、スプール12の巻き上げ時
のモータ13の7つの変速段を表示するための速度表示
部5dと、釣り糸に作用する張力を表示する張力表示部
5eとが含まれている。
【0020】水深表示部5a及び棚表示部5cは、正負
4桁及び3桁で水深を表示可能である。動作モード表示
部5bは、上からモードと底からモードの2つの表示モ
ードのいずれかを表示するために底からモードのときに
表示される「底」の文字、学習モードのときの選択され
たモードの文字、及び張力一定モードと速度一定モード
との二つのモードのいずれかを表示するために張力一定
モードのときに表示される「張力」の文字などを表示す
る。ここで、上からモードとは、リールを基準とした水
面からの仕掛けの水深を表示するモードであり、底から
モードとは水底を基準とした水底から仕掛けまでの距離
を表示するモードである。このため、上からモードは、
「上もの」と呼ばれる魚を釣るときに好適であり、底か
らモードは「底もの」と呼ばれる魚を釣るときに好適で
ある。
【0021】また、速度一定モードは、操作キー部6の
後述する設定スイッチSKの上スイッチSK1又は下ス
イッチSK2で設定された巻き上げ速度でスプール12
が回転するようにモータ13を制御するモードであり、
張力一定モードとは、操作キー部6の上スイッチSK1
又は下スイッチSK2で設定された張力で釣り糸が巻き
上げられるようにモータ13を制御するモードである。
したがって、速度一定モードでは、仕掛けに作用する負
荷により釣り糸の張力が変化し、張力一定モードのとき
には、仕掛けに作用する負荷により巻き上げ速度が変化
する。
【0022】速度表示部5dは、スプールの回転速度
(モータの回転速度)をたとえば並べて配置された15
個のセグメントにより15段階に表示する。さらに張力
表示部は、釣り糸に作用する張力を数字によりたとえば
8段階に表示する。この速度表示部5d及び張力表示部
5eの表示はモータ13の回転中は実際の速度又は張力
を、設定スイッチSKによる設定中は、設定された速度
又は張力を表示する。なお、図2では張力が3に設定さ
れている状態を示している。
【0023】操作キー部6には、表示部5の右側に上下
に並べて配置された速度又は張力を設定するための設定
スイッチSK及びモータオンオフボタンPBと、左側に
上下に並べて配置された切換ボタンTS、メモボタンT
B及びモードボタンMDとが設けられている。設定スイ
ッチSKは、上下2つのスイッチSK1,SK2を有す
るものであり、上スイッチSK1を押すと設定する速度
又は設定する張力が押している時間だけ徐々に高くなる
方向に移行し、下スイッチSK2を押すと低くなる方向
に移行する。また、上スイッチSK1を3秒以上押し続
けると、表示モードを上からモードと底からモードとの
間で切り換えでき、下スイッチSK2を3秒以上押し続
けると、糸送りモードの設定をオンオフできる。ここで
は、糸送りモードとは、クラッチオフ状態でモータ13
を糸巻き上げ方向に回転させると、後述する遊星減速機
構20の駆動トルクや摩擦抵抗等が相殺されるとともに
グリースの粘性等によりわずかな駆動力でスプール12
を糸繰り出し方向に高速で回転させるモードである。こ
れにより、仕掛けを速く棚位置に到達させることができ
る。
【0024】モータオンオフボタンPBは、操作のつど
モータ13のオンオフを交互に繰り返すように設定され
ている。切換ボタンTSは、速度一定モードと張力一定
モードとを切り換えるためのボタンである。メモボタン
TBは、上から及び底からモードのときの棚位置や底か
らモードのときの底位置を設定するためのボタンであ
る。なお、メモボタンTBを3秒以上押し続けると、水
深表示が0セットされる。モードボタンMDは、各種の
学習モードの設定に用いられるボタンである。
【0025】なお、電動リールには、蓄電池などの外部
電源50からの電力が電源ケーブル51を介して供給さ
れ、供給された電力によりモータ13や後述する制御部
80などが動作する。 〔駆動系の構成〕スプール12の内部及びカバー11a
の内部には、図3に示すように、スプール12を回転駆
動するための駆動系8が設けられている。駆動系8は、
スプール12の内部に配置された遊星歯車列からなる遊
星減速機構20と、カバー11a内に配置されたハンド
ル軸21に装着されたドラグ機構22と、ドラグ機構2
2と遊星減速機構20との間に配置されたピニオンギア
36及びクラッチ機構24とを有している。
【0026】遊星減速機構20は、モータ13の出力軸
14に固定された第1太陽ギア25と、これに噛み合う
3つの第1遊星ギア26(1つのみ図示)と、出力軸1
4に回転自在に支持された第2太陽ギア28と、この第
2太陽ギア28に噛み合う3つの第2遊星ギア29(1
つのみ図示)とを備えている。第2太陽ギア28には、
第1遊星ギア26を回転自在に支持する第1キャリア2
7が固定されている。第1及び第2遊星ギア26,29
は、スプール12内の内周面に形成された内歯ギア30
に噛み合っている。第2遊星ギア29は第2キャリア3
1に回転自在に支持されている。第2キャリア31は筒
状軸31aを有しており、筒状軸31aは出力軸14に
回転自在に支持されている。
【0027】ドラグ機構22は、メインギア35と、こ
のメインギア35内に収容されハンドル軸21とメイン
ギア35とのいずれか一方に回転不能に連結された複数
の摩擦プレート及び中間プレートと、皿バネとから構成
されており、スタードラグ3を調整することによってそ
のドラグ力を変更することが可能である。ピニオンギア
36はメインギア35に噛み合っている。ピニオンギア
36はカバー11aに支持された支持軸37の回りに回
転自在に支持されている。クラッチ機構24は、スプー
ル12を巻上状態と自由状態とに切り換えるものであ
り、クラッチオフすると自由状態となり、釣糸を繰り出
すことが可能となる。また、クラッチオンすると巻上状
態となり、駆動モータ13またはハンドル2による巻き
上げ動作を行うことが可能となる。クラッチ機構24
は、ピニオンギア36の一端と第2キャリア31の筒状
軸31aの一端とによって構成されている。これらの対
向する端部同士は噛み合いが可能であり、ピニオンギア
36を筒状軸31aから離す方向に移動させるとクラッ
チが解除された状態(クラッチオフ)となり、また逆方
向に移動させることによってクラッチが接続された状態
(クラッチオン)となる。
【0028】また、スプール12の一端側には第1ギア
40が一体で形成されており、この第1ギア40は中間
ギア列41を介して螺軸駆動ギア42と噛み合ってい
る。螺軸駆動ギア42は螺軸43の一端に固定されてお
り、螺軸43の表面には螺旋溝43aが形成されてい
る。螺旋溝43aには釣り糸ガイド44が噛み合ってお
り、釣り糸ガイド44は、スプール12の回転により螺
軸43により左右に往復移動して釣り糸をスプール12
に均一に巻き取る。
【0029】クラッチ機構24は、図4に示すように、
カバー11a内に設けられたクラッチ操作機構によって
クラッチをオン/オフすることが可能である。クラッチ
操作機構は、カバー11aから上方に突出するクラッチ
レバー60と、クラッチプレート61と、クラッチヨー
ク62とを有している。クラッチレバー60は揺動自在
に設けられており、その揺動中心部にはカム63が形成
されている。カム63の一部には突起部63aが設けら
れており、この突起部63aは、クラッチプレート61
の上部に設けられた長孔61aに係合している。クラッ
チプレート61は斜め上下方向にスライド自在であり、
かつほぼ中間部に設けられた支持ピン64を中心に揺動
自在である。
【0030】また、クラッチプレート61にはカム面6
1bが形成されている。クラッチヨーク62はカム面6
1bに当接しており、クラッチプレート61が斜め方向
にスライドすることによって図3の紙面直交方向にスラ
イドが可能である。クラッチヨーク62はピニオンギア
36に係合しており、このクラッチヨーク62がスライ
ドすることでピニオンギア36をモータ13の出力軸1
4方向にスライド可能である。なお、クラッチヨーク6
2はリターンスプリングによって常にピニオンギア36
を第2キャリア31側(クラッチオン側)に付勢してい
る。
【0031】クラッチプレート61の下方には、クラッ
チプレート61を下降させた図5に示す状態で維持する
ためのロック部材65が設けられている。ロック部材6
5はフレーム10に取付られたソレノイド66及びその
ロッドに装着されたリング部材67によって斜め方向に
昇降可能である。このため、図5に示すように、クラッ
チプレート61とロック部材65とは噛み合ってクラッ
チプレート61がクラッチオフ位置に維持された状態で
ソレノイド66をオンすると、リンク部材67を介して
ロック部材65が下降し、そのロックを解除することが
可能である。
【0032】また、ハンドル軸21はラチェット70が
固定されており、このラチェット70はストッパーレバ
ー71によってその一方向(図4反時計回り)の回転が
禁止されるようになっている。この結果、駆動モータ1
3使用時にハンドル2が逆回転しないようにできる。な
お、ストッパーレバー71は、図示しないストッパーア
ームによりラチェット70に当接する位置(図4)と解
除する位置(図5)とに移動可能である。ストッパーア
ームは、カバー11aから下方に突出している。
【0033】ラチェット70にはクラッチロック解除用
のロッド72が設けられている。このため図5に示すよ
うに、クラッチがオフされた状態でハンドル軸21を回
すと、ラチェット70が図5において時計方向に回転
し、そのクラッチロック解除用のロッド72がクラッチ
プレート61に当接してその下端を上方に押す。する
と、クラッチプレート61は支持ピン64を中心に反時
計回りに回動し、ロック部材65とのロックが外れる。
これによりクラッチプレート61はバネ73によって上
昇させられ、クラッチはオン状態となる。なお、クラッ
チレバー60もスプリング74によって常にクラッチオ
ン側の姿勢に付勢されている。
【0034】〔駆動系の動作〕このように構成された駆
動系8では、クラッチ機構24が接続(クラッチオン)
した状態でモータ13を回転させると、出力軸14に固
定された第1太陽ギア25が回転する。これに噛み合う
第1遊星ギア26は、内歯ギア30に噛み合っているの
で、第1太陽ギア25の回転が回転すると、第1遊星ギ
ア26を回転自在に支持する第1キャリア27がモータ
13と同方向に公転する。これにより、第1キャリア2
7に固定された第2太陽ギア28が同方向に回転する。
このとき、第2遊星ギア29を回転自在に支持する第2
キャリア31は、クラッチ機構24によりハンドル軸2
1に連結されており、ハンドル軸21はラチェット70
により逆転禁止されているので、第2キャリア31は公
転が禁止された状態である。したがって第2太陽ギア2
8が回転すると、第2遊星ギア29が自転しスプール1
2をモータ13の回転方向と逆方向に減速回転させる。
【0035】クラッチ機構24を切断(クラッチオフ)
しスプール12が仕掛けの重量で糸繰り出し方向に自由
回転しているときにモータ13を駆動すると、内歯ギア
30に噛み合う第1及び第2遊星ギア26,29の噛み
合いによる抵抗や軸受部の摩擦抵抗や内部に封入された
グリースの粘性等によりスプール12に作用する制動力
を相殺するようなトルクでモータ13は回転する。すな
わち、第2キャリア31が空転状態のため、モータ13
が回転すると第1及び第2遊星ギア26,29は自転し
ながら公転し、第2キャリア31にそれを公転させる駆
動トルクがわずかに作用する。この結果、スプール12
を僅かの駆動トルクでモータ13の回転方向と同じ糸繰
り出し方向に減速回転させる。このようにモータ13の
回転により前述した制動力が相殺されるため、スプール
12はスムーズに糸繰り出し方向に回転する。
【0036】一方、クラッチ機構24が接続(クラッチ
オン)した状態でハンドル2を回転させると、その回転
は、ドラグ機構22を介してピニオンギア36に伝達さ
れる。このとき、モータ13は逆転禁止されているの
で、第1太陽ギア25は回転しない。このため、これに
噛み合う第1遊星ギア26は公転せず、第1キャリア2
7も回転せず、第2太陽ギア28も固定状態である。こ
の状態では、ピニオンギア36に回転が伝達されると第
2キャリア31が公転し、それにより第2遊星ギア29
が公転しながら自転してスプール12を回転させる。
【0037】〔制御系の構成〕電動リールは、図6に示
す制御部80を有している。制御部80は、カウンター
ケース4内に配置されたCPU,RAM,ROM,I/
Oインターフェイス等を含むマイクロコンピュータを備
えており、制御プログラムに従って後で説明する各種の
制御動作を実行する。制御部80には、操作キー部6の
各種のボタンと、スプール12の回転方向及び回転数を
検出するための1対のリードスイッチからなるスプール
センサ81と、モータ13に供給された電流を検出する
電流検出部83とが接続されている。
【0038】また、制御部80には、各種の報知を行う
ためのアラーム7と、表示部5と、モータ13を電流の
パルス幅を変更してデューティ制御するためのPWM駆
動回路85と、各種の制御データを記憶する不揮発メモ
リからなる記憶部86と、クラッチオン用のソレノイド
66と、他の入出力部とが接続されている。PWM駆動
回路85にはモータ13が接続されている。PWM駆動
回路85は、速度一定モードのとき、制御部80からの
指令により15段階のデューティ比D1〜D15でモータ
13を駆動する。また、張力一定モードのときには、8
段階のデューティ比D1,D3・・・D13,D15でモータ
13を駆動する。ここで、デューティ比D1は、たとえ
ば30%デューティであり、最大定格電流Imaxの3
0%の電流値となる。そしてそれからたとえは5刻みで
デューティ比が大きくなる。そしてデューティ比D
15は、100%デューティであり、このとき、最大定格
電流Imaxの電流でモータ15を駆動する。
【0039】〔制御系の動作〕次に、制御部80によっ
て行われる制御処理を図7〜図12に示す制御フローチ
ャートに従って説明する。電動リールに図示しないバッ
テリーが接続されると、図7のステップS1において初
期設定を行う。ここでは、水深表示を「0」にしたり、
動作モードを示す糸送りフラグLF等の各種のフラグを
「0」にリセットしたり、表示モードを上からモードに
設定する。また、モータ13をPWM制御する際のデュ
ーティ比DをD1(たとえば30%デューティ)にセッ
トする。
【0040】ステップS2では、表示処理を行う。表示
処理では、表示部5での水深表示等の各種の表示を行
う。ここで、上からモードのときには、水深表示部5a
に上からの水深LNが、底からモードのときには水底か
らの距離Sが表示される。また、棚位置がセットされる
と、上からモードのときには棚表示部5cに棚位置が、
底からモードのときには底位置が適宜のタイミングで表
示される。
【0041】ステップS3では、操作キー部6の各種ボ
タンやスイッチの操作によるキー入力がなされているか
否かを判断する。ステップS4では、スプール12が回
転しているか否かを判断する。この判断は、スプールセ
ンサ81の出力により行う。ステップS5では、モータ
13が糸巻取状態で回転しているか否かを、回転フラグ
MFにより判断する。この回転フラグMFは、後述する
モータオンオフボタン処理(PBON処理)でモータ1
3の回転を糸巻取状態で開始したときセットされる。ス
テップS6では、他の指令がなされたか否かを判断す
る。他の指令がなされていない場合にはステップS2に
戻る。
【0042】キー入力がなされているとステップS3か
らステップS8に移行し、図8に示すキー入力処理を行
う。スプール12が回転していると判断するとステップ
S4からステップS9に移行し、学習モードか否かを判
断する。学習モードの場合にはステップS10に移行
し、スプール12の回転と糸長との関係を学習する学習
処理に移行する。学習モードではない場合にはステップ
S11に移行し、各モード処理を実行する。
【0043】モータ13が糸巻取状態で回転していると
ステップS5からステップS12に移行する。ステップ
S12ではスプール12が糸繰り出し方向に回転してい
るか否かを判断する。ステップS12でスプールが糸巻
取方向に回転していると判断すると、ステップS13に
移行する。ステップS13では、図12に示す糸巻取処
理を実行する。一方、巻取中にクラッチ機構24がオフ
状態になり、ステップS12でスプールが糸繰り出し方
向に回転していると判断すると、ステップS14に移行
する。高速ジギングのときのように、巻取中にクラッチ
機構24をオフして釣り糸を繰り出す操作をしたときな
どにこの判断が「Yes」になる。ステップS14で
は、図13に示す第1糸送り処理を実行する。
【0044】他の指令がなされるとステップS6からス
テップS16に移行し、指令に応じた他の処理を行い、
ステップS2に戻る。ステップS8のキー入力処理で
は、図8のステップS21でモータオンオフボタンPB
が押されているか否かを判断する。ステップS22では
設定スイッチSKの上スイッチSK1が押されているか
否かを判断する。ステップS23では設定スイッチSK
の下スイッチSK2が押されているか否かを判断する。
ステップS24では切換ボタンTSが押されたか否かを
判断する。ステップS25ではメモボタンTBやモード
ボタンMD等の他のキーが押されたか否かを判断する。
【0045】モータオンオフボタンPBが押されている
と、ステップS21からステップS26に移行する。ス
テップS26では、図9に示すモータオンオフボタンP
Bの押圧(PBON)処理を行う。設定SKの上スイッ
チSK1が押されていると、ステップS22からステッ
プS27に移行する。ステップS27では図10に示す
上スイッチ処理を行う。設定スイッチSKの下スイッチ
SK2が押されていると、ステップS23からステップ
S28に移行する。ステップS33では図11に示す下
スイッチ処理を行う。
【0046】切換ボタンTSが押されるとステップS2
4からステップS29に移行する。この切換ボタンTS
は、速度一定モードと張力一定モードとを切り換えるた
めのスイッチであるので、ステップS29では、現在の
モードが速度一定モードか否かを判断する。速度一定モ
ードのときにはステップS30に移行し、張力一定モー
ドに切り換える。張力一定モードのときにはステップS
31に移行し、速度一定モードに切り換える。他のキー
入力がなされた場合にはステップS25からステップS
32に移行し、押されたキーに応じた他のキー入力処理
を行い、メインルーチンに戻る。
【0047】図9に示すモータオンオフボタンPBの押
圧処理では、ステップS36でモータ13が回転してい
るか否かを判断する。この判断は、回転フラグMF又は
回転フラグFFのいずれかがセット(=1)されている
か否かにより行う。ここで、回転フラグFFは、糸送り
状態でモータ13が回転していることを示すフラグであ
り、後述する第1又は第2糸送り処理でセットされる。
モータ13が回転していない場合には、ステップS37
に移行し、モータ13のデューティ比Dを記憶部86に
記憶された前回セットされたデューティ比Dn(ただ
し、nは1から15の整数。また、電源投入直後はデュ
ーティ比D1)にセットする。ステップS38では、回
転フラグMFを1にセットし、キー入力処理ルーチンに
戻る。これにより、モータ13が前回セットされた速度
又は張力で回転を開始する。モータ13がすでに回転し
ているときには、ステップS36からステップS39に
移行し、回転フラグMF,FFをリセットする。これに
よりモータ13は停止する。
【0048】図10に示す上スイッチ処理では、ステッ
プS40でモータ13が回転しているか否かを判断す
る。この判断は回転フラグMFにより行う。モータ13
が回転していない場合にはステップS41に移行する。
ステップS41では、上スイッチSK1が3秒以上長押
しされているか否かを判断する。長押しされていない場
合には誤操作として処理を終了してキー入力処理ルーチ
ンに戻る。長押しされている場合にはステップS42に
移行し、表示モードが上からモードか否かを判断する。
上からモードのときには、ステップS43に移行して底
からモードにセットする。また、底からモードのときに
はステップS44に移行して上からモードにセットす
る。
【0049】モータ13が回転している場合には、ステ
ップS40からステップS45に移行する。ステップS
45では、速度一定モードか否かを判断する。速度一定
モードのときには、ステップS46に移行し、デューテ
ィ比Dを速度一定モードにおける一段階高速側のデュー
ティ比Dn+1にセットする。ここで、nは前述したよう
に1から15の整数である。張力一定モードのときには
ステップS45からステップS47に移行する。ステッ
プS47では、デューティ比Dを張力一定モードにおけ
る一段階高張力側のデューティ比Dm+1にセットする。
ここで、mは1から15の奇数である。なお、n,mが
15になるとこれ以上デューティ比Dが上がることはな
い。また、これらのセットされたデューティ比Dは、記
憶部86に記憶され、モータオンオフボタンPBにより
モータ13が停止しても残されている。
【0050】図11に示す下スイッチ処理では、ステッ
プS50でモータ13が回転しているか否かを判断す
る。この判断は回転フラグMFにより行う。モータ13
が回転していない場合にはステップS51に移行する。
ステップS51では、上スイッチSK1が3秒以上長押
しされているか否かを判断する。長押しされていない場
合には誤操作として処理を終了してキー入力処理ルーチ
ンに戻る。長押しされている場合にはステップS52に
移行し、糸送りモードが設定されているか否かを判断す
る。この判断は、糸送りフラグLFがセットされている
(=1)か否かにより判断する。ここで、糸送りモード
が設定されているときには、ステップS43に移行して
糸送りフラグLFをリセットし糸送りモードを解除す
る。また、糸送りモードではないときは、ステップS4
4に移行して糸送りフラグLFをセットして糸送りモー
ドをセットする。
【0051】モータ13が回転している場合には、ステ
ップS50からステップS55に移行する。ステップS
55では、速度一定モードか否かを判断する。速度一定
モードのときには、ステップS56に移行し、デューテ
ィ比Dを速度一定モードにおける一段階低速側のデュー
ティ比Dn-1にセットする。張力一定モードのときには
ステップS55からステップS57に移行する。ステッ
プS57では、デューティ比Dを張力一定モードにおけ
る一段階低張力側のデューティ比Dm-1にセットする。
なお、n,mが1になるとこれ以上デューティ比Dが下
がることはない。
【0052】図12に示す糸巻取処理では、ステップS
61で速度一定モードか否かを判断する。速度一定モー
ドのときにはステップS62に移行し、スプール12の
回転速度Rをスプールセンサ81の出力により検出す
る。ステップS63では、検出した回転速度Rが変速段
nに応じた所定の回転速度Rnに到達したか否かを判断
する。すでに所定の回転速度Rnに到達した場合にはこ
の処理を終了する。所定の回転速度Rnに到達していな
い場合には、ステップS64に移行し、現在のデューテ
ィ比Dが変速段に応じた最大デューティ比Dnmaxを超え
ているか否かを判断する。現在のデューティ比Dが変速
段に応じた最大デューティ比Dnmaxを超えていない場合
には、ステップS65に移行する。ステップS65で
は、デューティ比Dを所定の増分DI増加させる。この
増分DIはたとえば「5」程度である。最大デューティ
比Dnmaxを超えた場合にはステップS64からステップ
S66に移行する。ステップS66ではデューティ比D
を最大デューティ比Dnmaxにセットする。これにより、
仕掛けに作用する負荷に関わりなくスプールの回転速度
が設定された回転速度に近づくことになる。
【0053】速度一定モードではなく張力一定モードの
ときには、ステップS61からステップS67に移行す
る。ステップS67では、巻径を算出する。この巻径
は、後述する水深算出処理の際に得られる水深データL
Nとスプール12の糸巻胴径とにより算出する。ステッ
プS68では得られた巻径を用いてセットされたデュー
ティ比Dを補正する。この理由はデューティ比Dを一定
にするとトルク(巻径×張力)は一定になるが、巻径の
変化により張力は変化する。この張力の巻径による変化
を補正するためにステップS68の処理は行われる。こ
れにより、仕掛けに作用する負荷に関わりなく釣り糸に
一定の張力が作用し、口が弱い獲物でも確実に取り込む
ことができる。
【0054】図13に示す第1糸送り処理では、最大デ
ューティ比D15と最小デューティ比D1の間のデューテ
ィ比D8をすでにセットされているデューティ比Dが超
えているか否かをステップS70で判断する。すなわ
ち、第1糸送り処理で使用されるデューティ比D8を超
えたデューティ比がセットされているか否かを判断す
る。セットされたデューティ比Dがデューティ比D8
超えている場合にはステップS71に移行する。ステッ
プS71では、回転フラグMFによりモータ13が糸巻
取状態ですでに回転しているか否かを判断する。モータ
13が糸巻取状態で回転している場合にはステップS7
2に移行し、デューティ比Dをデューティ比D 8にセッ
トする。ステップS73では、回転フラグMFをリセッ
トするとともに回転フラグFFをセットする。これによ
りモータ13がデューティ比D9以上で駆動されていて
もそれより低いデューティ比D8で駆動される。セット
されたデューティ比Dがデューティ比D8を超えていな
い場合にはこれらのステップS71からステップS73
の処理をスキップし、ステップS74に移行する。ま
た、糸巻取状態で回転していない場合(MF=0)に
は、ステップS72及びステップS73をスキップし、
ステップS74に移行する。これにより、第1糸送り処
理の際にはモータ13がデューティ比D8以下の小さい
電流値で一方向に回転駆動される。この結果、駆動系8
での動作で説明したように、スプール12に作用する制
動力がモータ13の回転により相殺され、スプール12
が僅かな駆動トルクで糸繰り出し方向に駆動される。
【0055】ステップS74では、電流検出部83の出
力を読み込むことによりモータ13に供給された電流値
Iを検出する。ステップS75では、検出された電流値
Iが所定の電流値Ia未満か否かを判断する。検出され
た電流値Iが所定の電流値Ia未満の場合にはメインル
ーチンに戻る。検出された電流値Iが所定の電流値Ia
以上の場合にはステップS75からステップS76に移
行する。この所定の電流値Iaはクラッチ機構24がオ
ンしたときの負荷により上昇する程度の電流値を判断す
るための値である。ステップS76では、回転フラグM
Fにより、モータ13の回転が糸巻取状態で回転してい
るか否かを判断する。モータ13が糸巻取状態で回転し
ている場合にはメインルーチンに戻る。モータ13が糸
巻取状態ではなく第1糸送り状態で回転している場合に
はステップS77に移行する。ステップS77では、デ
ューティ比Dを糸巻取状態のときにセットされたデュー
ティ比Dnに戻す。ステップS77では、回転フラグM
Fをセットするとともに回転フラグFFをリセットす
る。ここでは、釣り糸の繰り出しが終わると元の高速の
デューティ比でモータ13が駆動される。
【0056】ここでは、ジギング時などの巻き上げ中に
釣り人がクラッチ機構24をオフすると自動的にモータ
13の回転速度が低くなり、釣り人がクラッチ機構24
をオンして再度巻き上げを始めると、モータ13に作用
する負荷が上昇して供給された電流値Iが所定の電流値
Iaを超えることを利用してクラッチオンを検出してい
る。そして、供給された電流値Iが所定の電流値Ia以
上になると、第1糸送りモードが解除されモータ13が
糸巻取状態で回転する。また、セットされたデューティ
比Dがデューティ比D8以下のときには、回転速度が低
いのでそのまま糸巻取状態でモータ13を回転させる。
これにより、巻き上げ中にスプール12が糸繰り出し方
向に回転するとモータ13が最大定格電流より低い電流
で駆動されるので、最大回転速度より低い速度でモータ
13が回転しつつ釣り糸が繰り出される。このため、高
速ジギングやさそいなどで巻き上げ中にクラッチ機構2
4をオフしたときやドラグが作動したときでも、モータ
13の過剰な回転による耳障りな音の発生を防止して釣
り糸を高速で繰り出すことができる。
【0057】図14に示す各動作モード処理では、ステ
ップS81でスプール12の回転が糸繰り出し方向の回
転か否かを判断する。この判断はスプールセンサ81の
いずれのリードスイッチが先にオンしたかにより行う。
スプール12の回転方向が糸繰り出し方向と判断すると
ステップS82に移行する。ステップS82では、回転
データNを増加させる。ステップS83では、回転デー
タNと水深LNとの関係を巻径を考慮して設定したマッ
プデータMAPにより、増加された回転データNから水
深LNを求める。これによりステップS2の表示処理で
水深表示が更新される。ステップS84では、水深LN
が5m未満か否かを判断する。ステップS85では、算
出された水深LNが棚位置と一致するか否かを判断す
る。ステップS86では、他のモードか否かを判断す
る。他のモードではない場合には、各動作モード処理を
終わりメインルーチンに戻る。
【0058】水深LNが5m以上の場合には、ステップ
S84からステップS87に移行する。ステップS87
では、糸送りフラグLFが「1」か否か、つまり動作モ
ードが糸送りモードに設定されているか否かを判断す
る。糸送りモードに設定されている場合には、ステップ
S88に移行し、図15に示す第2糸送り処理を実行す
る。ここでは、一度、動作モードが糸送りモードに設定
されると、水深LNが5mを超えた時点で従来知られて
いる糸送りモード処理、つまりモータ13の回転が自動
的に開始され、釣り糸が速く繰り出される。糸送りモー
ドに設定されていない場合にはステップS85に移行す
る。
【0059】水深LNが棚位置に一致するとステップS
85からステップS89に移行する。ステップS89で
はアラーム7から棚アラームを出力する。ステップS9
0では、ソレノイド66をオンしてクラッチ機構24を
オンする。この結果、釣り糸の繰り出しが停止し、負荷
の上昇によりモータ13に供給される電流値Iが増加す
る。他のモードの場合にはステップS86からステップ
S91に移行し、他のモード処理を実行する。
【0060】スプール12の回転方向が糸巻き上げ方向
と判断するとステップS81からステップS92に移行
する。ステップS92では、回転データNを減少させ
る。ステップS93では、減少された回転データNから
マップデータMAPにより水深LNを求める。これによ
り表示処理で水深表示が更新される。ステップS94で
は、算出された水深LNが船縁停止位置と一致するか否
かを判断する。この船縁停止位置は、仕掛けが手元に戻
るようにセットされた位置である。
【0061】水深LNが船縁停止位置FBに一致すると
ステップS94からステップS95に移行する。ステッ
プS95ではアラーム7から船縁アラームを出力する。
ステップS96では回転フラグMFをリセットしモータ
13を停止する。図15に示す第2糸送り処理では、最
大デューティ比D15と最小デューティ比D1の間のデュ
ーティ比D8をすでにセットされているデューティ比D
が超えているか否かをステップS100で判断する。す
なわち、第2糸送り処理で使用されるデューティ比D8
を超えたデューティ比がセットされているか否かを判断
する。セットされたデューティ比Dがデューティ比D8
を超えている場合にはステップS101に移行する。
【0062】ステップS101では、回転フラグMFに
よりモータ13が糸巻取状態ですでに回転しているか否
かを判断する。モータ13が糸巻取状態で回転している
場合には各動作モード処理に戻る。モータ13が糸巻取
状態で回転していない場合にはステップS102に移行
する。ステップS102では、モータ13が糸送り状態
で駆動されているか否かを、回転フラグFFがセットさ
れているか否かにより判断する。モータ13が糸送り状
態で回転していない場合には、ステップS103に移行
し、デューティ比Dをデューティ比D8にセットする。
ステップS104では、回転フラグFFをセットする。
これによりモータ13がデューティ比D 9以上で駆動さ
れていても、第2糸送り処理のときにはそれより低いデ
ューティ比D8で駆動される。セットされたデューティ
比Dがデューティ比D8を超えていない場合にはこれら
のステップS101からステップS104の処理をスキ
ップし、ステップS100からステップS105に移行
する。また、糸送り状態で回転している場合(FF=
1)には、ステップS103及びステップS104をス
キップし、ステップS102からステップS105に移
行する。これにより、第2糸送り処理中はモータ13が
常にデューティ比D8以下の小さい電流値で一方向に回
転駆動される。この結果、駆動系8での動作で説明した
ように、スプール12に作用する制動力がモータ13の
回転により相殺され、スプール12が僅かな駆動トルク
で糸繰り出し方向に駆動され、スプール12の繰り出し
速度が増加して、棚位置に仕掛けを早く到達させること
ができる。
【0063】ステップS105では、電流検出部83の
出力を読み込むことによりモータ13に供給された電流
値Iを検出する。ステップS106では、検出された電
流値Iが所定の電流値Ia未満か否かを判断する。検出
された電流値Iが所定の電流値Ia未満の場合には各動
作モードルーチンに戻る。検出された電流値Iが所定の
電流値Ia以上の場合にはステップS106からステッ
プS107に移行する。この所定の電流値Iaはクラッ
チ機構24がオンしたときの負荷により上昇する程度の
電流値を判断するための値である。ステップS107で
は、回転フラグMF及び回転フラグFFをともにリセッ
トしモータ13の回転を停止し、釣り糸の繰り出しを止
める。
【0064】ここでは、釣り糸の繰り出しを停止するた
めに釣り人がクラッチ機構24をオンすると、モータ1
3に作用する負荷が上昇して供給された電流値Iが所定
の電流値Iaを超えることを利用してクラッチオンを検
出している。そして、供給された電流値Iが所定の電流
値Ia以上になると、糸送りモードを維持してモータ1
3を停止させている。これにより、糸送りモードでモー
タ13を停止させるためにクラッチのオンオフ検出機構
を設ける必要がなくなり、従来からの糸送りモードを簡
素な構成で実現できる。
【0065】ここでは、一般のモータ過負荷防止制御に
使用されている電流検出部83により、図13のステッ
プS75や図15のステップS106で実質的にクラッ
チオンを検出しているので、クラッチ機構24のオンを
検出するための専用の検知手段を設ける必要がなく、第
1及び第2糸送り処理を簡素な構成で実現できる。ま
た、スプール12が糸繰り出し方向に回転して釣り糸が
繰り出された状態で仕掛けの水深LNが5m以上の場合
に、図14のステップS88で動作モードを第2糸送り
処理に設定するので、船縁位置から5m以上仕掛けが繰
り出されると自動的に糸送りモードに設定できる。この
ため、糸送りモードの設定するためにクラッチオフを検
出する必要がなく、糸送りモードをより簡素な構成で実
現できるとともに、迅速に糸送りモードを実行すること
ができる。
【0066】また、高速ジギングを行っているときのよ
うに高速での糸巻取中にクラッチ機構24がオフされて
も、モータ13の回転が低くなるので、モータ13の過
剰な回転による耳障りな音の発生を防止して釣り糸を高
速で繰り出すことができる。さらに、デューティ比D8
より低速又は低張力で巻き上げているときにはその設定
されたデューティ比Dでモータ13を回転させているの
で、このような場合モータ13の回転速度がさらに遅く
なり、モータ13の過剰な回転による耳障りな音の発生
をさらに防止できる。
【0067】また、第1糸送り処理中にクラッチ機構2
4がオンしてスプール12が糸繰り出し方向に回転しな
くなったとき、以前にセットされたデューティ比Dn
モータ13が駆動されるので、高速ジギングを行うとき
などに巻き上げ効率が向上する。 〔他の実施形態〕 (a)前記実施形態では、第1糸送り処理と第2糸送り
処理とで同じデューティ比D8による電流値を用いた
が、別のデューティ比による電流値を用いてもよい。ま
た、そのときの電流値は、最大定格電流より低い値であ
ればどのような値でもよい。
【0068】(b)前記実施形態では、電流値によりク
ラッチ機構24のオン状態を検出したが、クラッチ機構
24に検出手段を装着してクラッチオンを直接検出して
もよい。また、クラッチオンの間接的な検出方法は、電
流値に限定されず、たとえばスプールセンサの出力など
他のセンサの出力を用いてもよい。 (c)前記実施形態では、モータ状態設定手段は、スプ
ールの回転速度又は釣り糸の張力を一定に保持するよう
に構成したが、モータの回転速度又はモータの出力トル
クを一定に保持するように構成してもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、巻き上げ中にスプール
が糸繰り出し方向に回転するとモータが最大定格電流よ
り低い第1電流で駆動されるので、最大回転速度より低
い速度でモータが回転しつつ釣り糸が繰り出される。こ
のため、高速ジギングやさそいなどで巻き上げ中にクラ
ッチ機構をオフしたときやドラグが作動したときでも、
モータの過剰な回転による耳障りな音の発生を防止して
釣り糸を高速で繰り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用された電動リールの
平面図。
【図2】その操作パネルの平面拡大図。
【図3】電動リールの断面部分図。
【図4】電動リールの断面側面部分図
【図5】電動リールの断面側面部分図。
【図6】電動リールの制御ブロック図。
【図7】メインルーチンの処理内容を示すフローチャー
ト。
【図8】キー入力処理の内容を示すフローチャート。
【図9】PBON処理の内容を示すフローチャート。
【図10】上スイッチ処理の内容を示すフローチャー
ト。
【図11】下スイッチ処理の内容を示すフローチャー
ト。
【図12】糸巻取処理の内容を示すフローチャート。
【図13】第1糸送り処理の内容を示すフローチャー
ト。
【図14】各モード処理の内容を示すフローチャート。
【図15】第2糸送り処理の内容を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
12 スプール 13 モータ 24 クラッチ機構 80 制御部 81 スプールセンサ 83 電流検出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊星減速機構とクラッチ機構とを介して一
    方向に回転するモータの回転が釣り糸巻き取り用のスプ
    ールに伝達される電動リールのモータ制御装置であっ
    て、 前記スプールの回転方向を検出する回転方向検出手段
    と、 前記モータへの駆動指令を受け付ける駆動指令受付手段
    と、 前記モータを複数段の回転状態に設定するためのモータ
    状態設定手段と、 前記駆動指令を受け付けたとき、前記モータ状態設定手
    段で設定された回転状態で前記モータを駆動する第1モ
    ータ駆動手段と、 前記第1モータ駆動手段により前記モータが駆動されて
    いる場合に前記スプールが糸繰り出し方向に回転したと
    き、前記モータを最大定格電流より低い第1電流で駆動
    する第2モータ駆動手段と、を備えた電動リールのモー
    タ制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1モータ駆動手段により前記モータ
    が駆動されている場合に前記スプールが糸繰り出し方向
    に回転しかつ前記モータ状態設定手段で設定された前記
    回転状態に応じた電流値が前記第1電流より低いとき、
    前記回転状態に応じた電流値で前記モータを駆動する第
    3モータ制御手段をさらに備える、請求項1に記載の電
    動リールのモータ制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1モータ駆動手段は、前記第2又は
    第3モータ駆動手段により前記モータが駆動されている
    場合に前記スプールが糸繰り出し方向に回転しなくなっ
    たとき、前記モータ状態設定手段で設定された回転状態
    で前記モータを駆動する、請求項1又は2に記載の電動
    リールのモータ制御装置。
  4. 【請求項4】前記モータ状態設定手段は、前記スプール
    の回転速度を一定に保持するように複数段の回転速度を
    設定可能であり、 前記第2モータ駆動手段は、前記複数段の回転速度のう
    ち中間の回転速度に応じた前記第1電流で前記モータを
    駆動する、請求項1から3のいずれかに記載の電動リー
    ルのモータ制御装置。
  5. 【請求項5】前記モータ状態設定手段は、前記スプール
    から繰り出される釣り糸の張力を一定に保持するように
    複数段の張力を設定可能であり、 前記第2モータ駆動手段は、前記複数段の張力のうち中
    間の張力に応じた前記第1電流で前記モータを駆動す
    る、請求項1から3のいずれかに記載の電動リールのモ
    ータ制御装置。
  6. 【請求項6】前記釣り糸の先端部の水深を計測する水深
    計測手段をさらに備え、 前記モータが駆動されていない状態でスプールが糸繰り
    出し方向に回転し、前記釣り糸の先端部が所定以下の水
    深から所定以上の水深になるまで前記駆動指令を受け付
    けなかったとき、前記モータを前記最大定格電流より低
    い第2電流で駆動する第4モータ駆動手段をさらに備え
    る、請求項1から5のいずれかに記載の電動リールのモ
    ータ制御装置。
  7. 【請求項7】前記モータに供給された電流値を検出する
    電流値検出手段をさらに備え、 前記第4モータ駆動手段は、前記電流値検出手段が前記
    第2電流より大きい第3電流以上の電流値を検出したと
    き、前記モータの駆動を停止する、請求項6に記載の電
    動リールのモータ制御装置。
  8. 【請求項8】前記第2電流は、前記第1電流と同じ電流
    値である、請求項6又は7に記載の電動リールのモータ
    制御装置。
JP2001401205A 2001-12-28 2001-12-28 電動リールのモータ制御装置 Expired - Fee Related JP3994006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001401205A JP3994006B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 電動リールのモータ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001401205A JP3994006B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 電動リールのモータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003199463A true JP2003199463A (ja) 2003-07-15
JP3994006B2 JP3994006B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=27640076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001401205A Expired - Fee Related JP3994006B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 電動リールのモータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3994006B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101496508B (zh) * 2008-01-31 2012-07-25 株式会社岛野 电动渔线轮的马达控制装置
CN102613149A (zh) * 2011-01-31 2012-08-01 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮
CN102613151A (zh) * 2011-01-31 2012-08-01 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮
TWI633838B (zh) * 2014-02-27 2018-09-01 島野股份有限公司 電動捲線器的顯示裝置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101496508B (zh) * 2008-01-31 2012-07-25 株式会社岛野 电动渔线轮的马达控制装置
CN102613149A (zh) * 2011-01-31 2012-08-01 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮
CN102613151A (zh) * 2011-01-31 2012-08-01 株式会社岛野 钓鱼用渔线轮
KR20120088518A (ko) * 2011-01-31 2012-08-08 가부시키가이샤 시마노 낚시용 릴
KR20120088519A (ko) * 2011-01-31 2012-08-08 가부시키가이샤 시마노 낚시용 릴
JP2012157259A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Shimano Inc 釣り用リール
JP2012157258A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Shimano Inc 釣り用リール
KR101698345B1 (ko) 2011-01-31 2017-01-20 가부시키가이샤 시마노 낚시용 릴
KR101707418B1 (ko) 2011-01-31 2017-02-27 가부시키가이샤 시마노 낚시용 릴
TWI573527B (zh) * 2011-01-31 2017-03-11 Shimano Kk Fishing reel
TWI633838B (zh) * 2014-02-27 2018-09-01 島野股份有限公司 電動捲線器的顯示裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3994006B2 (ja) 2007-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5764014B2 (ja) 両軸受リールの張力表示装置
JP2010239931A (ja) 電動リールのモータ制御装置
JP2013048594A5 (ja)
JP2019024465A (ja) 電動リール
JP3994006B2 (ja) 電動リールのモータ制御装置
KR20140145970A (ko) 전동 릴의 모터 제어 장치
JP4307656B2 (ja) 電動リールのモータ制御装置
JP3759544B2 (ja) 電動リールのモータ制御装置
JP4520650B2 (ja) 電動リールのモータ制御装置
JP2002051674A (ja) 電動リールのモータ制御回路
JP3448439B2 (ja) 電動リールの回転速度制御装置
JP3546142B2 (ja) 魚釣用リール
JP2572099Y2 (ja) 釣り用リール
JPH11253082A (ja) 電動リールの制御装置
JP2009148220A (ja) 魚釣用電動リール
JP2838960B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2607294B2 (ja) 釣り用リール
JP2001333676A (ja) 魚釣用電動リール
JP2962807B2 (ja) 釣り用リール
JPH02312534A (ja) 魚釣用電動リール
JP3526593B2 (ja) 釣り用リール
JP3039690B2 (ja) 電動リール
JP2001286250A (ja) 電動リールの回転伝達装置
JPH05123087A (ja) 魚釣用電動リール
JP2004089051A (ja) 魚釣用電動リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3994006

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130803

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees