JP2001333676A - 魚釣用電動リール - Google Patents
魚釣用電動リールInfo
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- JP2001333676A JP2001333676A JP2000156445A JP2000156445A JP2001333676A JP 2001333676 A JP2001333676 A JP 2001333676A JP 2000156445 A JP2000156445 A JP 2000156445A JP 2000156445 A JP2000156445 A JP 2000156445A JP 2001333676 A JP2001333676 A JP 2001333676A
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- spool motor
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- fishing line
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は魚釣用電動リールに関し、良好な魚
の取り込み操作を可能とした電動リールを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
ールと、スプールを回転駆動するスプールモータと、釣
糸の繰出し量と仕掛けの巻上げ/落下速度を計測する計
測手段と、仕掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水
中抵抗によって変化する係数を算出すると共に、当該係
数と計測手段で計測された仕掛けの巻上げ速度とで導き
出される演算値からスプールモータの減速開始位置を算
出する演算手段と、演算手段で求められた係数及び指定
した船べり停止位置を記憶する記憶手段と、演算手段で
算出された減速開始位置で、スプールモータ駆動回路に
モータ減速指令を送出する回転速度制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
の取り込み操作を可能とした電動リールを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
ールと、スプールを回転駆動するスプールモータと、釣
糸の繰出し量と仕掛けの巻上げ/落下速度を計測する計
測手段と、仕掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水
中抵抗によって変化する係数を算出すると共に、当該係
数と計測手段で計測された仕掛けの巻上げ速度とで導き
出される演算値からスプールモータの減速開始位置を算
出する演算手段と、演算手段で求められた係数及び指定
した船べり停止位置を記憶する記憶手段と、演算手段で
算出された減速開始位置で、スプールモータ駆動回路に
モータ減速指令を送出する回転速度制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船べり停止装置を
備えた魚釣用電動リールに関する。
備えた魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】船釣り等、一般に水深の深い魚層を狙う
場合、釣糸の巻取り操作をスプールモータで行う魚釣用
電動リール(以下、「電動リール」という)が広く使用
されている。そして、正確な棚取りを行って釣果の向上
を図るため、近年、多くの電動リールには、回転数検出
手段で検出されたスプール等の回転数に基づき釣糸の糸
長(繰出し量)を計測して、これを表示器に表示する糸
長計測装置が装備されており、釣人は斯かる表示を基
に、仕掛けを所定の棚位置まで繰り出すことができるよ
うになっている。
場合、釣糸の巻取り操作をスプールモータで行う魚釣用
電動リール(以下、「電動リール」という)が広く使用
されている。そして、正確な棚取りを行って釣果の向上
を図るため、近年、多くの電動リールには、回転数検出
手段で検出されたスプール等の回転数に基づき釣糸の糸
長(繰出し量)を計測して、これを表示器に表示する糸
長計測装置が装備されており、釣人は斯かる表示を基
に、仕掛けを所定の棚位置まで繰り出すことができるよ
うになっている。
【0003】また、従来、釣糸の自動巻取りに伴う竿先
保護を考慮して、糸長計測装置の計測値を基に、仕掛け
が船べり停止位置まで巻き取られた処で、自動的にスプ
ールモータを停止させる船べり停止装置を備えた電動リ
ールが広く普及している。ところで、従来、この種の船
べり停止装置は、仕掛けが船べり停止位置まで巻き取ら
れた処で、モータ駆動回路に停止信号を送出してスプー
ルモータを停止させる構造上、特に中,高速での巻取り
操作中にスプールモータを停止させると、スプールのオ
ーバーランによって釣糸が巻き取られ過ぎてしまうた
め、仕掛けが最適な取込み位置に来なくなって手返しが
悪くなってしまう不具合があった。
保護を考慮して、糸長計測装置の計測値を基に、仕掛け
が船べり停止位置まで巻き取られた処で、自動的にスプ
ールモータを停止させる船べり停止装置を備えた電動リ
ールが広く普及している。ところで、従来、この種の船
べり停止装置は、仕掛けが船べり停止位置まで巻き取ら
れた処で、モータ駆動回路に停止信号を送出してスプー
ルモータを停止させる構造上、特に中,高速での巻取り
操作中にスプールモータを停止させると、スプールのオ
ーバーランによって釣糸が巻き取られ過ぎてしまうた
め、仕掛けが最適な取込み位置に来なくなって手返しが
悪くなってしまう不具合があった。
【0004】そこで、斯かる不具合を解決するため、特
開平5−123087号公報には、船べり停止位置の手
前に設定された減速判断位置に於ける設定速度と現在の
巻上げ速度を比較し乍ら、スプールモータの速度を船べ
り停止位置に向けて徐々に減速制御することで仕掛けの
オーバーランを防止する船べり停止装置が開示され、ま
た、特公平8−8826号公報には、釣糸の巻取り時
に、演算手段で演算された繰出糸長から巻取糸長を差し
引いた残量糸長と記憶手段の設定糸長とを比較し乍ら、
スプールモータの速度を船べり停止位置に向けて段階的
に減速制御する船べり停止装置が開示されている。
開平5−123087号公報には、船べり停止位置の手
前に設定された減速判断位置に於ける設定速度と現在の
巻上げ速度を比較し乍ら、スプールモータの速度を船べ
り停止位置に向けて徐々に減速制御することで仕掛けの
オーバーランを防止する船べり停止装置が開示され、ま
た、特公平8−8826号公報には、釣糸の巻取り時
に、演算手段で演算された繰出糸長から巻取糸長を差し
引いた残量糸長と記憶手段の設定糸長とを比較し乍ら、
スプールモータの速度を船べり停止位置に向けて段階的
に減速制御する船べり停止装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記各公
報に開示された従来例は、何れも仕掛けの重量や水中で
仕掛けが受ける水の抵抗といった一投毎に変化する状況
を何等考慮することなく一律にスプールモータを減速制
御するため、重い仕掛けや水中抵抗の少ない仕掛けの場
合、スプールモータの減速後に慣性力で仕掛けが釣糸の
巻上げを追い越して糸フケが発生し、針掛かりの浅い魚
をばらしてしまう不具合があった。
報に開示された従来例は、何れも仕掛けの重量や水中で
仕掛けが受ける水の抵抗といった一投毎に変化する状況
を何等考慮することなく一律にスプールモータを減速制
御するため、重い仕掛けや水中抵抗の少ない仕掛けの場
合、スプールモータの減速後に慣性力で仕掛けが釣糸の
巻上げを追い越して糸フケが発生し、針掛かりの浅い魚
をばらしてしまう不具合があった。
【0006】また、逆に軽い仕掛けや水中抵抗の大きな
仕掛けの場合には、停止可能な位置より遙か手前から減
速を始めてしまうため、巻取りに時間がかかり、手返し
の効率が悪く釣果に影響が生じてしまう等の課題が残さ
れている。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、仕掛けの重量や水中抵抗に対応した適切な船べり停
止により、良好な魚の取り込み操作を可能とした電動リ
ールを提供することを目的とする。
仕掛けの場合には、停止可能な位置より遙か手前から減
速を始めてしまうため、巻取りに時間がかかり、手返し
の効率が悪く釣果に影響が生じてしまう等の課題が残さ
れている。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、仕掛けの重量や水中抵抗に対応した適切な船べり停
止により、良好な魚の取り込み操作を可能とした電動リ
ールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る電動リールは、リール本体に回転可
能に支持されたスプールと、当該スプールを回転駆動す
るスプールモータと、釣糸の繰出しや巻取りで回転する
回転体の回転数を基に、釣糸の繰出し量と仕掛けの巻上
げ/落下速度を計測する計測手段と、仕掛けの落下速度
を基に、仕掛けの重量と水中抵抗によって変化する係数
を算出する演算手段と、演算手段で算出される係数に対
応し、仕掛けの巻上げ速度に応じて船べり停止位置で仕
掛けを停止させるために決定されたスプールモータの減
速開始位置のマップデータと、指定された船べり停止位
置とを記憶する記憶手段と、上記計測手段で計測された
仕掛けの巻上げ速度と演算手段で算出された係数に応
じ、マップデータから所定の減速開始位置を選択して当
該減速開始位置でスプールモータの駆動回路にモータ減
速指令を送出する回転速度制御手段とを備えたことを特
徴とする。
め、請求項1に係る電動リールは、リール本体に回転可
能に支持されたスプールと、当該スプールを回転駆動す
るスプールモータと、釣糸の繰出しや巻取りで回転する
回転体の回転数を基に、釣糸の繰出し量と仕掛けの巻上
げ/落下速度を計測する計測手段と、仕掛けの落下速度
を基に、仕掛けの重量と水中抵抗によって変化する係数
を算出する演算手段と、演算手段で算出される係数に対
応し、仕掛けの巻上げ速度に応じて船べり停止位置で仕
掛けを停止させるために決定されたスプールモータの減
速開始位置のマップデータと、指定された船べり停止位
置とを記憶する記憶手段と、上記計測手段で計測された
仕掛けの巻上げ速度と演算手段で算出された係数に応
じ、マップデータから所定の減速開始位置を選択して当
該減速開始位置でスプールモータの駆動回路にモータ減
速指令を送出する回転速度制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0008】また、請求項2に係る電動リールは、リー
ル本体に回転可能に支持されたスプールと、当該スプー
ルを回転駆動するスプールモータと、釣糸の繰出しや巻
取りで回転する回転体の回転数を基に、釣糸の繰出し量
と仕掛けの巻上げ/落下速度を計測する計測手段と、仕
掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水中抵抗によっ
て変化する係数を算出すると共に、当該係数と計測手段
で計測された仕掛けの巻上げ速度とで導き出される演算
値から、船べり停止位置で仕掛けを停止させるためのス
プールモータの減速開始位置を算出する演算手段と、上
記演算手段で求められた係数と指定された船べり停止位
置、及び算出されたスプールモータの減速開始位置を記
憶する記憶手段と、減速開始位置で、スプールモータの
駆動回路にモータ減速指令を送出する回転速度制御手段
とを備えたものである。
ル本体に回転可能に支持されたスプールと、当該スプー
ルを回転駆動するスプールモータと、釣糸の繰出しや巻
取りで回転する回転体の回転数を基に、釣糸の繰出し量
と仕掛けの巻上げ/落下速度を計測する計測手段と、仕
掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水中抵抗によっ
て変化する係数を算出すると共に、当該係数と計測手段
で計測された仕掛けの巻上げ速度とで導き出される演算
値から、船べり停止位置で仕掛けを停止させるためのス
プールモータの減速開始位置を算出する演算手段と、上
記演算手段で求められた係数と指定された船べり停止位
置、及び算出されたスプールモータの減速開始位置を記
憶する記憶手段と、減速開始位置で、スプールモータの
駆動回路にモータ減速指令を送出する回転速度制御手段
とを備えたものである。
【0009】そして、請求項3に係る発明は、請求項1
または請求項2記載の電動リールに於て、回転速度制御
手段は、スプールモータの減速開始後、仕掛けの速度に
応じてスプールモータの回転速度を制御することを特徴
とし、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の
いずれか1項に記載の電動リールに於て、釣糸の張力を
計測する糸張力計測手段を備え、回転速度制御手段は、
スプールモータの減速開始後、糸張力計測手段の計測値
に基づきスプールモータの回転速度を制御することを特
徴とする。
または請求項2記載の電動リールに於て、回転速度制御
手段は、スプールモータの減速開始後、仕掛けの速度に
応じてスプールモータの回転速度を制御することを特徴
とし、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の
いずれか1項に記載の電動リールに於て、釣糸の張力を
計測する糸張力計測手段を備え、回転速度制御手段は、
スプールモータの減速開始後、糸張力計測手段の計測値
に基づきスプールモータの回転速度を制御することを特
徴とする。
【0010】(作用)請求項1に係る発明によれば、回
転速度制御手段は、計測手段で計測された仕掛けの巻上
げ速度と演算手段で算出された係数に応じ、マップデー
タから所定の減速開始位置を選択して、仕掛けが当該減
速開始位置に達した処で、スプールモータの駆動回路に
モータ減速指令を送出する。
転速度制御手段は、計測手段で計測された仕掛けの巻上
げ速度と演算手段で算出された係数に応じ、マップデー
タから所定の減速開始位置を選択して、仕掛けが当該減
速開始位置に達した処で、スプールモータの駆動回路に
モータ減速指令を送出する。
【0011】また、請求項2に係る発明によれば、演算
手段は、仕掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水中
抵抗によって変化する係数を算出すると共に、当該係数
と計測手段で計測された仕掛けの巻上げ速度とで導き出
される演算値から、スプールモータの減速開始位置を算
出する。そして、回転速度制御手段は、仕掛けが当該減
速開始位置に達した処で、スプールモータの駆動回路に
モータ減速指令を送出する。
手段は、仕掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水中
抵抗によって変化する係数を算出すると共に、当該係数
と計測手段で計測された仕掛けの巻上げ速度とで導き出
される演算値から、スプールモータの減速開始位置を算
出する。そして、回転速度制御手段は、仕掛けが当該減
速開始位置に達した処で、スプールモータの駆動回路に
モータ減速指令を送出する。
【0012】また、請求項3に係る発明によれば、回転
速度制御手段は、スプールモータの減速開始後、仕掛け
の速度に応じてスプールモータの回転速度を制御し、請
求項4に係る発明は、回転速度制御手段は、スプールモ
ータの減速開始後、糸張力計測手段の計測値に基づきス
プールモータの回転速度を制御することとなる。
速度制御手段は、スプールモータの減速開始後、仕掛け
の速度に応じてスプールモータの回転速度を制御し、請
求項4に係る発明は、回転速度制御手段は、スプールモ
ータの減速開始後、糸張力計測手段の計測値に基づきス
プールモータの回転速度を制御することとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
基づき詳細に説明する。
【0014】図1は請求項2及び請求項3の一実施形態
に係る電動リールの一部切欠き平面図を示し、図に於
て、1はリール本体3のフレーム、5,7は当該フレー
ム1の左右に取り付く側板で、両側板5,7間にスプー
ル軸9を介してスプール11が回転可能に支持されてお
り、スプール軸9はスプール11の軸心を貫通して、側
板5,7間に軸受13,15を介して支持されている。
に係る電動リールの一部切欠き平面図を示し、図に於
て、1はリール本体3のフレーム、5,7は当該フレー
ム1の左右に取り付く側板で、両側板5,7間にスプー
ル軸9を介してスプール11が回転可能に支持されてお
り、スプール軸9はスプール11の軸心を貫通して、側
板5,7間に軸受13,15を介して支持されている。
【0015】スプール11は、スプールモータ17の駆
動やハンドル19の巻取り操作で回転して釣糸が巻回さ
れるようになっており、スプールモータ17は、スプー
ル11前方のフレーム1に一体成形されたモータケース
21内に収納されている。そして、スプールモータ17
のモータ軸17aには、従来と同様、遊星歯車とこれに
噛合する太陽歯車や内歯歯車からなる減速機構23が装
着されているが、本実施形態に係る電動リール25は、
複数枚の歯車からなる従来周知の動力伝達機構に代え、
減速機構23の出力軸23aとスプール軸9をフレキシ
ブルシャフト27を介して連結したことを特徴としてい
る。
動やハンドル19の巻取り操作で回転して釣糸が巻回さ
れるようになっており、スプールモータ17は、スプー
ル11前方のフレーム1に一体成形されたモータケース
21内に収納されている。そして、スプールモータ17
のモータ軸17aには、従来と同様、遊星歯車とこれに
噛合する太陽歯車や内歯歯車からなる減速機構23が装
着されているが、本実施形態に係る電動リール25は、
複数枚の歯車からなる従来周知の動力伝達機構に代え、
減速機構23の出力軸23aとスプール軸9をフレキシ
ブルシャフト27を介して連結したことを特徴としてい
る。
【0016】図2及び図3に示すようにフレキシブルシ
ャフト27は、可撓性を有するカバー部材29内にコイ
ルバネ31の芯材が収納されて、コイルバネ31の端部
にニップル33が固着された構造となっている。そし
て、当該ニップル33に、出力軸23aやスプール軸9
の一端側が挿入されてボルト35で固定されており、本
実施形態では、スプールモータ17の駆動力が減速機構
23と上記フレキシブルシャフト27を介してスプール
軸9に伝達されるようになっている。
ャフト27は、可撓性を有するカバー部材29内にコイ
ルバネ31の芯材が収納されて、コイルバネ31の端部
にニップル33が固着された構造となっている。そし
て、当該ニップル33に、出力軸23aやスプール軸9
の一端側が挿入されてボルト35で固定されており、本
実施形態では、スプールモータ17の駆動力が減速機構
23と上記フレキシブルシャフト27を介してスプール
軸9に伝達されるようになっている。
【0017】そして、図1に示すようにスプール軸9は
スプール11の中央を貫通してその他端側が側板7内に
突出しており、従来と同様、その他端側に、スプールモ
ータ17やハンドル19の駆動力をスプール11に伝達
させる動力伝達機構37や、スプール11を釣糸巻取り
状態(クラッチON)と釣糸繰出し状態(クラッチOF
F)とに切り換えるクラッチ機構39が装着されてい
る。そして、側板7の側部後方には、クラッチ機構39
のクラッチレバー41が装着されており、当該クラッチ
レバー41の操作でクラッチ機構39がクラッチON/
OFFに切り換わって、スプールモータ17やハンドル
19の駆動力がスプール11に伝達,遮断されるように
なっている。
スプール11の中央を貫通してその他端側が側板7内に
突出しており、従来と同様、その他端側に、スプールモ
ータ17やハンドル19の駆動力をスプール11に伝達
させる動力伝達機構37や、スプール11を釣糸巻取り
状態(クラッチON)と釣糸繰出し状態(クラッチOF
F)とに切り換えるクラッチ機構39が装着されてい
る。そして、側板7の側部後方には、クラッチ機構39
のクラッチレバー41が装着されており、当該クラッチ
レバー41の操作でクラッチ機構39がクラッチON/
OFFに切り換わって、スプールモータ17やハンドル
19の駆動力がスプール11に伝達,遮断されるように
なっている。
【0018】また、側板7の上部前方には、実開平5−
76273号公報で開示された電動リールと同様、スプ
ールモータ17のモータ出力を調節するパワーレバー4
3がハンドル19の回転方向と同方向へ回転操作可能に
取り付けられており、当該パワーレバー43の操作量に
応じ、制御ボックス45内に装着した制御手段(マイク
ロコンピュータ)がモータ出力をモータ停止状態から最
大値(0〜100%)まで連続的に増減して、スプール
15の回転速度を制御するようになっている。
76273号公報で開示された電動リールと同様、スプ
ールモータ17のモータ出力を調節するパワーレバー4
3がハンドル19の回転方向と同方向へ回転操作可能に
取り付けられており、当該パワーレバー43の操作量に
応じ、制御ボックス45内に装着した制御手段(マイク
ロコンピュータ)がモータ出力をモータ停止状態から最
大値(0〜100%)まで連続的に増減して、スプール
15の回転速度を制御するようになっている。
【0019】そして、スプール11の一側面にはマグネ
ット47が装着されると共に、当該マグネット47の回
転軌跡に対向して一対のリードスイッチ49がフレーム
1に装着されており、これらはスプール11の回転数と
回転方向を検出する回転数検出手段を構成する。而し
て、リードスイッチ49は制御手段に接続されており、
制御手段には、特開平5−103567号公報で開示さ
れた電動リールと同様な糸長計測装置が組み込まれてい
る。そして、制御手段は、リードスイッチ49から出力
されるスプール11の正転,逆転の判定信号をCPUに
取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、
リードスイッチ49から取り込むスプール11の回転パ
ルス信号をアップ・ダウンカウンタでカウントして、こ
の計数値を基にROMに記憶された糸長計算式をCPU
で演算実行するようになっており、この演算結果が、釣
糸の糸長(繰出し量)として制御ボックス45上の操作
パネル51に設けた表示器53に表示されるようになっ
ている。
ット47が装着されると共に、当該マグネット47の回
転軌跡に対向して一対のリードスイッチ49がフレーム
1に装着されており、これらはスプール11の回転数と
回転方向を検出する回転数検出手段を構成する。而し
て、リードスイッチ49は制御手段に接続されており、
制御手段には、特開平5−103567号公報で開示さ
れた電動リールと同様な糸長計測装置が組み込まれてい
る。そして、制御手段は、リードスイッチ49から出力
されるスプール11の正転,逆転の判定信号をCPUに
取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、
リードスイッチ49から取り込むスプール11の回転パ
ルス信号をアップ・ダウンカウンタでカウントして、こ
の計数値を基にROMに記憶された糸長計算式をCPU
で演算実行するようになっており、この演算結果が、釣
糸の糸長(繰出し量)として制御ボックス45上の操作
パネル51に設けた表示器53に表示されるようになっ
ている。
【0020】また、CPUは更に、リードスイッチ49
から取り込むスプール11の回転パルス信号とタイマを
基に、単位時間当たりの釣糸の巻取り量を演算処理する
ことで仕掛け(釣糸)の巻上げ/落下速度を演算するよ
うになっている。そして、本実施形態は、斯様に演算計
測された釣糸の糸長と仕掛けの巻上げ/落下速度を、釣
糸の巻上げに伴う竿先保護を考慮した船べり停止に利用
するが、既述したように仕掛けの重量や水中抵抗といっ
た一投毎に変化する状況を考慮することなく一律にスプ
ールモータを減速制御してしまうと、糸フケが発生して
針掛かりの浅い魚をばらしてしまったり、巻取りに時間
がかかって手返しの効率が悪くなる等の不具合が指摘さ
れている。
から取り込むスプール11の回転パルス信号とタイマを
基に、単位時間当たりの釣糸の巻取り量を演算処理する
ことで仕掛け(釣糸)の巻上げ/落下速度を演算するよ
うになっている。そして、本実施形態は、斯様に演算計
測された釣糸の糸長と仕掛けの巻上げ/落下速度を、釣
糸の巻上げに伴う竿先保護を考慮した船べり停止に利用
するが、既述したように仕掛けの重量や水中抵抗といっ
た一投毎に変化する状況を考慮することなく一律にスプ
ールモータを減速制御してしまうと、糸フケが発生して
針掛かりの浅い魚をばらしてしまったり、巻取りに時間
がかかって手返しの効率が悪くなる等の不具合が指摘さ
れている。
【0021】そこで、本実施形態の船べり停止装置は、
以下の如き特徴を有する。一般にスプールモータ17を
停止させてから仕掛けが停止するまでに、仕掛けは距離
Lだけ移動する。そして、距離Lを移動して仕掛けが停
止するまでの仕掛けの速度vは、仕掛けの巻上げ時の運
動方程式を、初期条件t=0のとき(スプールモータ1
7の停止時)、v=V0(V0:スプールモータ17停止
時の仕掛けの初速度)の条件で解くと
以下の如き特徴を有する。一般にスプールモータ17を
停止させてから仕掛けが停止するまでに、仕掛けは距離
Lだけ移動する。そして、距離Lを移動して仕掛けが停
止するまでの仕掛けの速度vは、仕掛けの巻上げ時の運
動方程式を、初期条件t=0のとき(スプールモータ1
7の停止時)、v=V0(V0:スプールモータ17停止
時の仕掛けの初速度)の条件で解くと
【数1】 m:仕掛けの重量 v:落下速度 k:水中抵抗(係数) g:重力加速度 で表される。
【0022】このため、船べり停止位置から距離Lだけ
離れた位置を減速開始位置として、この減速開始位置に
達した処でスプール11の回転速度を式のように減速
制御、言い換えれば、仕掛けの速度vに合わせてスプー
ルモータ17の回転速度を減速制御して船べり停止位置
でスプールモータ17を停止させれば、釣糸に張力をか
けずに弛んだ分だけ釣糸を巻き取ることができ、スプー
ル11は船べり停止位置で自然に停止することとなる。
離れた位置を減速開始位置として、この減速開始位置に
達した処でスプール11の回転速度を式のように減速
制御、言い換えれば、仕掛けの速度vに合わせてスプー
ルモータ17の回転速度を減速制御して船べり停止位置
でスプールモータ17を停止させれば、釣糸に張力をか
けずに弛んだ分だけ釣糸を巻き取ることができ、スプー
ル11は船べり停止位置で自然に停止することとなる。
【0023】しかし、上記距離Lは、仕掛けの巻上げ速
度が同じであっても、水中に於ける仕掛けの重量や水中
抵抗によって一投毎に変化する。そこで、制御手段は、
図4のフローチャートに示すように仕掛けを繰り出す毎
に、リードスイッチ49の回転パルス信号を基に仕掛け
の落下速度を測定して(ステップS1)、仕掛けの落下
時の運動方程式から水中に於ける仕掛けの重量と水中抵
抗で変化する係数Rを R=m/k・・・ で求めて(ステップS2)、これをRAMに記憶するよ
うになっている(ステップS3)。
度が同じであっても、水中に於ける仕掛けの重量や水中
抵抗によって一投毎に変化する。そこで、制御手段は、
図4のフローチャートに示すように仕掛けを繰り出す毎
に、リードスイッチ49の回転パルス信号を基に仕掛け
の落下速度を測定して(ステップS1)、仕掛けの落下
時の運動方程式から水中に於ける仕掛けの重量と水中抵
抗で変化する係数Rを R=m/k・・・ で求めて(ステップS2)、これをRAMに記憶するよ
うになっている(ステップS3)。
【0024】即ち、スプール11から釣糸が繰り出され
て仕掛けが水中を落下していくと、時間の経過に伴い水
中抵抗によって加速度が「0」となるため、仕掛けの落
下時の運動方程式から mg=kv・・・ の式が得られる。
て仕掛けが水中を落下していくと、時間の経過に伴い水
中抵抗によって加速度が「0」となるため、仕掛けの落
下時の運動方程式から mg=kv・・・ の式が得られる。
【0025】そして、仕掛けの重量mと水中抵抗kは一
投毎に変化するものであるため、式の如くRを定義す
ると、式から、 R=m/k=v/g となり、v,gは周知であるため係数Rの値を得ること
ができる。そして、図1に示すように操作パネル51上
には、船べり停止位置を入力するセットスイッチ55が
装着されており、図5のフローチャートに示すように釣
人が当該セットスイッチ55を操作して船べり停止位置
を設定した後(ステップS4)、上述の如く釣糸を繰り
出し、ステップS1〜3を経て巻上げを開始すると(ス
テップS5)、制御手段はリードスイッチ49の回転パ
ルス信号を基に仕掛けの巻上げ速度を測定する(ステッ
プS6)。
投毎に変化するものであるため、式の如くRを定義す
ると、式から、 R=m/k=v/g となり、v,gは周知であるため係数Rの値を得ること
ができる。そして、図1に示すように操作パネル51上
には、船べり停止位置を入力するセットスイッチ55が
装着されており、図5のフローチャートに示すように釣
人が当該セットスイッチ55を操作して船べり停止位置
を設定した後(ステップS4)、上述の如く釣糸を繰り
出し、ステップS1〜3を経て巻上げを開始すると(ス
テップS5)、制御手段はリードスイッチ49の回転パ
ルス信号を基に仕掛けの巻上げ速度を測定する(ステッ
プS6)。
【0026】次いで、制御手段は斯かる巻上げ速度を基
に、v=0として式からスプールモータ17の停止か
ら仕掛けが停止するまでの時間te を
に、v=0として式からスプールモータ17の停止か
ら仕掛けが停止するまでの時間te を
【数2】 の式で求めて(ステップS7)、
【数3】 の式から距離Lを求め(ステップS8)、減速開始位置
を 距離L+船べり停止位置 で計算する(ステップS9)。
を 距離L+船べり停止位置 で計算する(ステップS9)。
【0027】そして、制御手段は、ステップS10に於
て、糸長計測装置で計測された釣糸の繰出し量と減速開
始位置とを比較し、仕掛けが減速開始位置まで巻き上げ
られると、ステップS11に進んでスプールモータ17
の減速を開始して、上記式により仕掛けの速度に合わ
せてスプールモータ17の回転速度を減速制御するの
で、釣糸に張力をかけずに弛んだ分だけ釣糸がスプール
モータ17で巻き取られて、釣糸がスプール11に巻回
されていくこととなる(ステップS12)。
て、糸長計測装置で計測された釣糸の繰出し量と減速開
始位置とを比較し、仕掛けが減速開始位置まで巻き上げ
られると、ステップS11に進んでスプールモータ17
の減速を開始して、上記式により仕掛けの速度に合わ
せてスプールモータ17の回転速度を減速制御するの
で、釣糸に張力をかけずに弛んだ分だけ釣糸がスプール
モータ17で巻き取られて、釣糸がスプール11に巻回
されていくこととなる(ステップS12)。
【0028】そして、仕掛けが船べり停止位置まで巻き
上げられると同時にスプール11は自然に停止するが、
制御手段は斯様に船べり停止位置まで仕掛けが巻き上げ
られた処で、モータ駆動回路に指令を送出してスプール
モータ17を停止させることとなる(ステップS13,
14)。このように、本実施形態は、仕掛けの落下速度
を基に、一投毎に水中に於ける仕掛けの重量と水中抵抗
で変化する係数Rを求め、これに基づきスプールモータ
17を停止してから仕掛けが停止するまでの仕掛けの速
度vと時間te ,距離Lを計算して一投毎のスプールモ
ータ17の減速開始位置を求めた後、仕掛けの速度vに
合わせてスプールモータ17を減速制御し乍ら、釣糸に
張力をかけずに弛んだ分だけ釣糸をスプールモータ17
で巻き取り、船べり停止位置でスプールモータ17を停
止させるようにしたので、本実施形態によれば、重い仕
掛けや水中抵抗の少ない仕掛けの場合に、スプールモー
タの減速後に慣性力で仕掛けが釣糸の巻上げを追い越す
ことがなくなって、針掛かりの浅い魚をばらしてしまう
不具合を解消することができると共に、軽い仕掛けや水
中抵抗の大きな仕掛けの場合にあっても、仕掛けの停止
可能な位置より遙か手前から減速を始めてしまうことが
なくなり、巻取りに時間がかかることがなくなって手返
しの効率が向上することとなった。
上げられると同時にスプール11は自然に停止するが、
制御手段は斯様に船べり停止位置まで仕掛けが巻き上げ
られた処で、モータ駆動回路に指令を送出してスプール
モータ17を停止させることとなる(ステップS13,
14)。このように、本実施形態は、仕掛けの落下速度
を基に、一投毎に水中に於ける仕掛けの重量と水中抵抗
で変化する係数Rを求め、これに基づきスプールモータ
17を停止してから仕掛けが停止するまでの仕掛けの速
度vと時間te ,距離Lを計算して一投毎のスプールモ
ータ17の減速開始位置を求めた後、仕掛けの速度vに
合わせてスプールモータ17を減速制御し乍ら、釣糸に
張力をかけずに弛んだ分だけ釣糸をスプールモータ17
で巻き取り、船べり停止位置でスプールモータ17を停
止させるようにしたので、本実施形態によれば、重い仕
掛けや水中抵抗の少ない仕掛けの場合に、スプールモー
タの減速後に慣性力で仕掛けが釣糸の巻上げを追い越す
ことがなくなって、針掛かりの浅い魚をばらしてしまう
不具合を解消することができると共に、軽い仕掛けや水
中抵抗の大きな仕掛けの場合にあっても、仕掛けの停止
可能な位置より遙か手前から減速を始めてしまうことが
なくなり、巻取りに時間がかかることがなくなって手返
しの効率が向上することとなった。
【0029】また、既述したように本実施形態は、複数
枚の歯車からなる従来の動力伝達機構に代え、減速機構
23の出力軸23aとスプール軸9をフレキシブルシャ
フト27を介して連結したので、ギヤの偏心によるモー
タ動力の伝達効率の低下やギヤから発生するギヤノイズ
といった従来の欠点を改善することができると共に、ス
プールモータ17やスプール11の取付位置の自由度が
増して、リール全体の小型,軽量化を図ることが可能と
なる。
枚の歯車からなる従来の動力伝達機構に代え、減速機構
23の出力軸23aとスプール軸9をフレキシブルシャ
フト27を介して連結したので、ギヤの偏心によるモー
タ動力の伝達効率の低下やギヤから発生するギヤノイズ
といった従来の欠点を改善することができると共に、ス
プールモータ17やスプール11の取付位置の自由度が
増して、リール全体の小型,軽量化を図ることが可能と
なる。
【0030】尚、上記実施形態は、スプールモータ17
の減速開始位置を求めた後、仕掛けの速度vに合わせて
スプールモータ17を減速制御し乍ら、釣糸に張力をか
けずに弛んだ分だけ釣糸をスプールモータ17で巻き取
るように構成したが、図示しない請求項2及び請求項3
の実施形態のように、上記実施形態と同様、一投毎に水
中に於ける仕掛けの重量と水中抵抗で変化する係数Rを
求め、これに基づきスプールモータ17の減速開始位置
を求めて、仕掛けが当該減速開始位置に達した処でスプ
ールモータの減速制御を開始すると共に、従来周知の糸
張力計測手段を用いて糸張力を計測し乍ら、張力=0と
なるようにスプールモータの速度を微調整してもよい。
の減速開始位置を求めた後、仕掛けの速度vに合わせて
スプールモータ17を減速制御し乍ら、釣糸に張力をか
けずに弛んだ分だけ釣糸をスプールモータ17で巻き取
るように構成したが、図示しない請求項2及び請求項3
の実施形態のように、上記実施形態と同様、一投毎に水
中に於ける仕掛けの重量と水中抵抗で変化する係数Rを
求め、これに基づきスプールモータ17の減速開始位置
を求めて、仕掛けが当該減速開始位置に達した処でスプ
ールモータの減速制御を開始すると共に、従来周知の糸
張力計測手段を用いて糸張力を計測し乍ら、張力=0と
なるようにスプールモータの速度を微調整してもよい。
【0031】また、請求項2乃至請求項4の実施形態の
ように、請求項2及び請求項3の実施形態と同様、スプ
ールモータ17の減速開始位置を求めた後、仕掛けの速
度vに合わせてスプールモータ17を減速制御し乍ら、
釣糸に張力をかけずに弛んだ分だけ釣糸をスプールモー
タ17で巻き取っていくと共に、糸張力計測手段を補助
的に使用して、何らかの原因で釣糸に張力がかかった場
合に、張力=0となるようにスプールモータの速度を微
調整してもよく、これらの各実施形態によっても、図1
乃至図5に示す実施形態と同様、所期の目的を達成する
ことが可能である。
ように、請求項2及び請求項3の実施形態と同様、スプ
ールモータ17の減速開始位置を求めた後、仕掛けの速
度vに合わせてスプールモータ17を減速制御し乍ら、
釣糸に張力をかけずに弛んだ分だけ釣糸をスプールモー
タ17で巻き取っていくと共に、糸張力計測手段を補助
的に使用して、何らかの原因で釣糸に張力がかかった場
合に、張力=0となるようにスプールモータの速度を微
調整してもよく、これらの各実施形態によっても、図1
乃至図5に示す実施形態と同様、所期の目的を達成する
ことが可能である。
【0032】更にまた、既述したように図1乃至図5の
実施形態では、水中に於ける仕掛けの重量と水中抵抗で
変化する係数Rに基づき、制御手段が、スプールモータ
17を停止してから仕掛けが停止するまでの仕掛けの速
度vと時間te ,距離Lを計算して一投毎のスプールモ
ータ17の減速開始位置を求めたが、当該係数Rに対応
し、仕掛けの巻上げ速度に応じて船べり停止位置で仕掛
けを停止させるためのスプールモータの減速開始位置を
予め求めてこれらをマップデータとして制御手段の記憶
手段に記憶しておき、リードスイッチ49の回転パルス
信号を基に計測された仕掛けの巻上げ速度と算出された
係数Rに応じ、マップデータから所定の減速開始位置を
選択して、当該減速開始位置でスプールモータの駆動回
路にモータ減速指令を送出するようにしてもよい。
実施形態では、水中に於ける仕掛けの重量と水中抵抗で
変化する係数Rに基づき、制御手段が、スプールモータ
17を停止してから仕掛けが停止するまでの仕掛けの速
度vと時間te ,距離Lを計算して一投毎のスプールモ
ータ17の減速開始位置を求めたが、当該係数Rに対応
し、仕掛けの巻上げ速度に応じて船べり停止位置で仕掛
けを停止させるためのスプールモータの減速開始位置を
予め求めてこれらをマップデータとして制御手段の記憶
手段に記憶しておき、リードスイッチ49の回転パルス
信号を基に計測された仕掛けの巻上げ速度と算出された
係数Rに応じ、マップデータから所定の減速開始位置を
選択して、当該減速開始位置でスプールモータの駆動回
路にモータ減速指令を送出するようにしてもよい。
【0033】而して、この請求項1及び請求項3に係る
実施形態によっても、図1乃至図5の実施形態と同様、
所期の目的を達成することが可能である。
実施形態によっても、図1乃至図5の実施形態と同様、
所期の目的を達成することが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、各請求項に係る電動
リールは、仕掛けの重量や水中で仕掛けが受ける抵抗と
いった、一投毎に変化する状況に対応させて最適なスプ
ールモータの減速開始位置を決定するので、重い仕掛け
や水中抵抗の少ない仕掛けの場合に、スプールモータの
減速後に慣性力で仕掛けが釣糸の巻上げを追い越すこと
がなくなって、針掛かりの浅い魚をばらしてしまう不具
合を解消することができると共に、軽い仕掛けや水中抵
抗の大きな仕掛けの場合にあっても、仕掛けの停止可能
な位置より遙か手前から減速を始めてしまうことがなく
なり、巻取りに時間がかかることがなくなって手返しの
効率が向上することとなった。
リールは、仕掛けの重量や水中で仕掛けが受ける抵抗と
いった、一投毎に変化する状況に対応させて最適なスプ
ールモータの減速開始位置を決定するので、重い仕掛け
や水中抵抗の少ない仕掛けの場合に、スプールモータの
減速後に慣性力で仕掛けが釣糸の巻上げを追い越すこと
がなくなって、針掛かりの浅い魚をばらしてしまう不具
合を解消することができると共に、軽い仕掛けや水中抵
抗の大きな仕掛けの場合にあっても、仕掛けの停止可能
な位置より遙か手前から減速を始めてしまうことがなく
なり、巻取りに時間がかかることがなくなって手返しの
効率が向上することとなった。
【0035】そして、請求項3及び請求項4に係る電動
リールによれば、スプールモータの減速後に、仕掛けが
釣糸の巻上げを追い越すことが確実になくなり、また、
仕掛けりの巻取り時間の短縮がより確実に図れる利点を
有する。
リールによれば、スプールモータの減速後に、仕掛けが
釣糸の巻上げを追い越すことが確実になくなり、また、
仕掛けりの巻取り時間の短縮がより確実に図れる利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2及び請求項3の一実施形態に係る電動
リールの一部切欠き平面図である。
リールの一部切欠き平面図である。
【図2】図1に示す電動リールの要部拡大平面図であ
る。
る。
【図3】図2の部分拡大平面図である。
【図4】船べり停止装置の動作を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図5】船べり停止装置の動作を示すフローチャートで
ある。
ある。
3 リール本体 9 スプール軸 11 スプール 17 スプールモータ 23 減速機構 25 電動リール 27 フレキシブルシャフト 53 表示器 55 セットスイッチ
Claims (4)
- 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
ールと、 当該スプールを回転駆動するスプールモータと、 釣糸の繰出しや巻取りで回転する回転体の回転数を基
に、釣糸の繰出し量と仕掛けの巻上げ/落下速度を計測
する計測手段と、 仕掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水中抵抗によ
って変化する係数を算出する演算手段と、 演算手段で算出される係数に対応し、仕掛けの巻上げ速
度に応じて船べり停止位置で仕掛けを停止させるために
決定されたスプールモータの減速開始位置のマップデー
タと、指定された船べり停止位置とを記憶する記憶手段
と、 上記計測手段で計測された仕掛けの巻上げ速度と演算手
段で算出された係数に応じ、マップデータから所定の減
速開始位置を選択して当該減速開始位置でスプールモー
タの駆動回路にモータ減速指令を送出する回転速度制御
手段と、 を備えたことを特徴とする魚釣用電動リール。 - 【請求項2】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
ールと、 当該スプールを回転駆動するスプールモータと、 釣糸の繰出しや巻取りで回転する回転体の回転数を基
に、釣糸の繰出し量と仕掛けの巻上げ/落下速度を計測
する計測手段と、 仕掛けの落下速度を基に、仕掛けの重量と水中抵抗によ
って変化する係数を算出すると共に、当該係数と計測手
段で計測された仕掛けの巻上げ速度とで導き出される演
算値から、船べり停止位置で仕掛けを停止させるための
スプールモータの減速開始位置を算出する演算手段と、 上記演算手段で求められた係数と指定された船べり停止
位置、及び算出されたスプールモータの減速開始位置を
記憶する記憶手段と、 減速開始位置で、スプールモータの駆動回路にモータ減
速指令を送出する回転速度制御手段と、 を備えたことを特徴とする魚釣用電動リール。 - 【請求項3】 回転速度制御手段は、スプールモータの
減速開始後、仕掛けの速度に応じてスプールモータの回
転速度を制御することを特徴とする請求項1または請求
項2記載の魚釣用電動リール。 - 【請求項4】 釣糸の張力を計測する糸張力計測手段を
備え、回転速度制御手段は、スプールモータの減速開始
後、糸張力計測手段の計測値に基づきスプールモータの
回転速度を制御することを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載の魚釣用電動リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156445A JP2001333676A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 魚釣用電動リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156445A JP2001333676A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 魚釣用電動リール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001333676A true JP2001333676A (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18661238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000156445A Pending JP2001333676A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 魚釣用電動リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001333676A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008142072A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-06-26 | Planning Eight:Kk | 傾斜地用肩掛式刈払機 |
CN101856013A (zh) * | 2009-04-09 | 2010-10-13 | 株式会社岛野 | 电动渔线轮的电机控制装置 |
JP2018143098A (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-20 | 株式会社シマノ | 釣り用リール |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000156445A patent/JP2001333676A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008142072A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-06-26 | Planning Eight:Kk | 傾斜地用肩掛式刈払機 |
CN101856013A (zh) * | 2009-04-09 | 2010-10-13 | 株式会社岛野 | 电动渔线轮的电机控制装置 |
KR20100112520A (ko) * | 2009-04-09 | 2010-10-19 | 가부시키가이샤 시마노 | 전동 릴의 모터 제어 장치 |
JP2010239931A (ja) * | 2009-04-09 | 2010-10-28 | Shimano Inc | 電動リールのモータ制御装置 |
KR101687524B1 (ko) | 2009-04-09 | 2016-12-19 | 가부시키가이샤 시마노 | 전동 릴의 모터 제어 장치 |
JP2018143098A (ja) * | 2017-03-01 | 2018-09-20 | 株式会社シマノ | 釣り用リール |
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