JP3526593B2 - 釣り用リール - Google Patents
釣り用リールInfo
- Publication number
- JP3526593B2 JP3526593B2 JP19101793A JP19101793A JP3526593B2 JP 3526593 B2 JP3526593 B2 JP 3526593B2 JP 19101793 A JP19101793 A JP 19101793A JP 19101793 A JP19101793 A JP 19101793A JP 3526593 B2 JP3526593 B2 JP 3526593B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- fishing line
- holding
- fishing
- spool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 53
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 22
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 claims description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 13
- 230000008569 process Effects 0.000 description 13
- 241000276420 Lophius piscatorius Species 0.000 description 11
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 6
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 6
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 5
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 5
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 230000004397 blinking Effects 0.000 description 4
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Description
の繰出し量を計測する計測手段を備え、釣り糸の巻取り
操作時に、この計測手段で計測されるスプールから繰り
出し状態の釣り糸の残量が、保持機構に保持された保持
値まで減少した際に、警報機構を作動させる制御手段を
備えて成る釣り用リールの改良に関するものである。
して、実開平1‐94063号公報に示されるものが存
在し、この種のリールでは、巻上げ操作によって釣り糸
の残量(繰出し量)が所定値より減少した際にアラーム
等の警報機構を作動させて仕掛が船縁まで近づいたこと
を釣り人に認識させるよう構成されている。
に、魚の取り込み、仕掛の取り込み時には釣り竿を立て
ることにより、仕掛を手元に寄せる形態となり、この取
り込み時には釣り竿を立てた状態で、穂先から垂れ下が
る状態の仕掛の位置が釣り人の手元にあることが釣りの
能率の面から望ましい、つまり、竿を立てる以前の状態
で、穂先から仕掛までの釣り糸の長さが釣り竿の略全長
に相当するよう釣り糸を残す状態で釣り糸の巻上げを停
止することが釣りの能率を向上させる。
決められた値に達すると警報機構を作動させるので、例
えば、長い釣り竿を用いた場合には、警報機構の作動と
同時に巻上げを停止して竿を立てた場合でも、手元から
高い位置に仕掛が存在することもあり、この状態ではク
ラッチ機構の切り操作等を行って釣り糸の繰出しを必要
とし、逆に、短い釣り竿を用いた場合には警報機構の作
動と同時に巻上げを停止して竿を立てた場合でも、手元
より低い位置に仕掛が存在して、更に巻上げ操作を必要
とする等、手がえしを悪くするものとなっている。
わらず釣り糸の巻上げによって仕掛が適切な位置に達す
ると警報機構を作動させる釣り用リールを合理的に構成
する点にある。
1)は、冒頭に記したように、スプールからの釣り糸の
繰出し量を計測する計測手段を備え、釣り糸の巻取り操
作時に、この計測手段で計測されるスプールから繰り出
し状態の釣り糸の残量が、保持機構に保持された保持値
まで減少した際に、警報機構を作動させる制御手段を備
えて成る釣り用リールにおいて、前記計測手段で計測さ
れる釣り糸の繰出し量が予め設定された値以下に達し、
この状態が予め設定された時間以上継続した際に、この
釣り糸の繰出し量の値を前記保持機構に保持する保持手
段を備えて成る点にあり、その作用、及び、効果は次の
通りである。
に、釣り竿を立てた状態で仕掛が手元に位置するよう、
釣り糸の繰出し長さを適切に決めて設定された時間保持
することにより、この釣り糸の長さが保持機構に保持さ
れるので、この保持の後に仕掛の投入を行い、魚を寄せ
る場合など釣り糸の巻上げを行った際には、仕掛が適切
な位置に達すると(釣り糸の残量が保持値に達すると)
警報機構が作動して、仕掛が適切な位置に達したことを
釣り人が認識でき、この警報機構の作動に基づいてスプ
ールの巻取り操作を停止し、釣り竿を立てることによ
り、穂先から垂れ下がった仕掛が釣り人の手元に位置す
るものとなる。
拘わらず、例えば、釣りを始める際に(実釣時の途中で
も)、仕掛を適切な位置に設定して、餌付け、撒き餌の
供給等を設定時間以上掛けて行うことにより、自動的に
釣り糸の適切な長さを保持手段に保持し、魚を寄せる場
合、撒き餌の補給等を行う場合には単に釣り糸を巻き上
げるだけで最も適切なタイミングで警報機構が作動する
ものとなる。また、保持機構に保持される値が更新され
る毎に、メモリに保持された保持値に代えて、新たな値
を保持する動作となるので、制御動作を構成する場合
に、メモリの同じアドレスに対して値を転送する制御動
作(所謂、オーバーライト)で済み、制御プログラムが
簡単になる。 更に、釣り糸の伸びやスプールの回転を停
止させるタイミングのズレ、又は、電動モータの駆動で
釣り糸の巻上げを行う構造のリールにおいて電動モータ
の慣性等の起因するオーバーランによって発生する誤差
が累積せず、長期に亘って使用した場合にも、適切の位
置で警報を作動させるものとなる。
り釣り糸の巻上げを行う構造のリールにおいても、前述
と同様に例えば、釣りを始める際に適切な釣り糸の繰出
し長さを決めて餌付け、撒き餌の供給等を行うことで、
自動的に保持機構に値が保持され、釣り糸の巻取り時に
は警報機構の作動と略同時に、電動モータの駆動も停止
するものとなり、警報により釣り人に対して仕掛が適切
な位置に達したことを認識させ、又、釣り糸の過剰な巻
上げを自動的に阻止するものとなる。
すると警報機構が音声を発するので、夜釣りのように暗
い環境下でも、視線をリール以外の方向に向けていて
も、釣り人は確実に警報機構の作動を認識でき、釣り糸
の巻上げを停止できるものとなる。
する以前に警報機構が予備作動するので、釣り人が、こ
の予備作動に基づいて仕掛の接近を認識して、仕掛の取
り込みの準備、巻取り操作を停止する準備等を行え、し
かも、警報機構の本作動に基づいて釣り糸の巻上げ停止
を即時に行えるものとなる。
ず、実釣時には釣り糸を適切な長さだけ繰出した状態で
設定時間以上経過するよう仕掛に餌付け等を行うことに
より、釣り糸の巻上げによって仕掛が適切な位置に達す
ると警報機構を作動させて巻上げ停止のタイミングの把
握を容易にして手がえしの良い釣りを可能にする釣り用
リールが合理的に構成されたのである。また、保持機構
を構成するメモリの保持値に代えて保持値を更新するも
のでは制御動作が単純となり、メモリに保持する値に閾
値を設定したものでは、釣り糸の伸び等に影響されず適
切なタイミングで警報機構を作動させるものとなる。
モータの駆動により釣り人の労力を軽減すると共に、釣
り糸の過剰な巻上げを阻止し(請求項2)、警報機構が
音声を発するものでは警報機構の作動の把握を確実に行
え(請求項3)、警報機構を予備作動させるものでは、
巻取り操作の停止時の準備を予め行えるものとなる(請
求項4)。
する。図1、図6及び図7に示すように、リール本体を
構成する左右のサイドケース1,1の間に、螺軸2の回
転で糸案内具3を左右方向に往復駆動するレベルワイン
ド機構、釣り糸4を巻取るスプール5夫々を配置すると
共に、右側のサイドケース1の側にハンドル6、ドラグ
操作具7、クラッチレバー8、キャストコントローラ9
を備え、左右のサイドケース1,1の上部同士に亘って
制御ケース10を備えて船釣り用の釣り用リールを構成
する。尚、前記糸案内具3には螺軸2の螺旋溝2Aに係
入する係合片11の収納部3Aが形成され、このレベル
ワインド機構では図7に示す如く、この収納部3Aの上
下に近接して一対のガイド杆12,12を備えて、糸案
内具3の姿勢の安定化と糸の絡みとを防止している。
に形成した切欠部13Aと係脱自在なクラッチスリーブ
14を該スプール軸13にスライド移動自在に外嵌し、
又、前記ハンドル6と連結するハンドル軸15に外嵌す
る状態にドラグ機構16とラチェットホイール17とを
備え、このドラグ機構16の出力ギヤ16Aをクラッチ
スリーブ14の入力ギヤ14Aに咬合させ、更に、スプ
ール軸13に備えた出力ギヤ18からの動力を中間ギヤ
19を介して前記螺軸2の入力ギヤ2Bに伝える伝動系
を形成する。この出力ギヤ18は、図8に示すように、
スプール軸13に形成したピン13Bとの係合によって
スプール軸13とロックするよう、ピン13Bの挿入を
許す貫通孔18Aと被係合部18Bとが形成され、ピン
13Bを貫通孔18Aに挿入した後、90度相対回転さ
せることで、ピン13Bと被係合部18Bとが係合して
ロックするよう構成されている。
如く、ストッパー20との係合によってハンドル軸15
の逆転を阻止するよう構成され、このストッパー20は
レバー21の操作によって機能する状態とラチェットホ
イール17から離間してハンドル軸15の逆転を許容す
る状態とに切換え自在に構成されている。又、前記スプ
ール軸13の切欠部13Aとクラッチスリーブ14とで
クラッチ機構Cが構成され、このクラッチ機構Cは、後
述するようにクラッチレバー8の操作で切り状態に操作
され、又、前記キャストコントローラ9は、その回転操
作で、スプール軸11に対する接触力を変更してスプー
ル5に作用する制動力の値を調節する。
9と咬合してスプール5と連動回転するホイール22に
マグネットMを備え、又、左側のサイドケース1には、
比較的大容量のコンデンサ24、2つの乾電池25,2
5の収納部26、乾電池25,25からの電力を12ボ
ルト程度の電圧に昇圧してコンデンサ24に充電する昇
圧回路27、及び、収納部26を開閉するネジ式に着脱
する蓋体28を備えている。又、図3に示す如く、蓋体
28は乾電池25を1つ挿入できる大きさに成形され、
収納部26に乾電池25,25を収納した状態で夫々の
乾電池25,25の内方の電極に強く接触するよう接触
端子29を軸29A周りで揺動自在に備えている。
ス10にはマイクロプロセッサで成る制御装置31(制
御手段の一例)、メモリ30、制御用電池(図示せ
ず)、振動子の振動により警報音を発するアラーム33
(警報機構の一例)、及び、前記マグネットMの磁気の
作用をカンウトして釣り糸4の繰出し量を求めるよう一
対の感磁型のセンサで成る第1センサS1 (計測手段の
一例)、後述する学習動作で釣り糸4の実長を計測する
感磁型の第2センサS2 夫々を内装し、又、第1センサ
S1 の信号に基づく釣り糸4の繰り出し量が出力される
液晶ディスプレイ34、ONスイッチ35、底メモスイ
ッチ36、棚メモスイッチ37夫々を備えている。
(釣り糸の繰出し量)をデジタル数字で表示する主表示
部34A、棚の深度をデジタル数字で表示する棚メモ表
示部34B、海底等の底棚の深度をデジタル数字で表示
する底メモ表示部34C夫々が形成され、更に、棚表示
部には完了マーク34Dを表示できるよう構成されてい
る。
して釣り糸4を巻取る際に、スプール5に巻き取られる
釣り糸4の実長とスプール5の回転量とに基づくデータ
を前記メモリ30に保持し、この保持の後には、ツール
Tを取り外した状態でスプール5の回転量を第1センサ
S1 計測し、この計測結果に基づきメモリ30からデー
タを読み出すことでスプール5からの釣り糸4の繰り出
し量を求め得るよう構成されている(制御動作は後述す
る)。図7に示すように、ツールTはツール本体38に
軸39周りで揺動自在に支持されたアーム40のローラ
41の回転を複数のギヤ42を介してマグネットMを有
した回転部材43に伝える伝動系、及び、ツール本体3
8を制御ケース10に固定するクランプ44を有し、回
転部材43のマグネットMの磁気を受ける位置に前記第
2センサS2 が配置されている。
ーブ14を係合支持するヨーク45を一対の支軸46,
46に沿ってスライド移動自在に備え、このヨーク45
をクラッチ入り側に付勢するコイルバネ47を支軸46
夫々に外嵌し、又、このヨーク45との接触で該ヨーク
45をクラッチ切り位置に操作するカム部48A,48
Aを形成したクラッチプレート48をリール本体のフレ
ーム部1Aにスライド自在に備え、又、このクラッチプ
レート48をピン49、及び、ディスク50夫々を介し
てクラッチレバー8と連係する。又、クラッチレバー8
と軸部8Aとは図4に示す如く、操作方向に融通Fを形
成し同図に示す相対姿勢となるようバネ付勢され、クラ
ッチ機構Cの切り状態で外力がクラッチレバー8に作用
した場合にもクラッチ機構Cが不用意に入り状態に復元
しないよう構成されている。
ク部48B,48Bを備えると共に、スプール軸13と
平行姿勢の軸体51周りで揺動自在、かつ、スプール軸
13と直交する方向へスライド移動自在に構成され、こ
の軸体51周りで一側方に揺動させる第1バネ52、及
び、クラッチレバー8と一体揺動するディスク50に作
用する第2バネ53夫々でクラッチ入り方向に付勢さ
れ、このクラッチプレート48はクラッチ入り位置と、
クラッチ切り位置とに切換え操作自在に構成されてい
る。
ク部48Bをスプール軸13と平行姿勢に屈曲成形して
係合片54を形成し、クラッチ機構Cの切り操作時に
は、図5に示す如く、第1バネ52の付勢力に起因する
クラッチプレート48の軸体51周りでの姿勢変更で係
合片54と保持部材55とを係合状態に設定してクラッ
チ切り状態を保持するよう、この係合片54を保持する
保持部材55をリール本体のフレーム部1Aにスライド
移動自在に備え、更に、この保持部材55を揺動型のリ
ンク部材56を介して操作する電磁ソレノイド57を備
え、この電磁ソレノイド57への通電により係合片54
と保持部材55との係合を解除してクラッチ機構Cの入
り操作を行えるよう構成されている。尚、保持部材55
は係合姿勢と、係合解除姿勢とにスライド移動自在に構
成される共に、リンク部材56のバネ58で係合方向に
付勢されている。
仕掛を海中に下降させた際に、仕掛が前記棚表示部38
に表示されている深度に達すると、この深度で仕掛の下
降を停止するよう、制御装置31の信号でコンデンサ2
4の電力で電磁ソレノイド57を駆動して釣り糸4の繰
り出しを停止するためのものである(制御動作は後述す
る)。
れ、この系では第1センサS1 、第2センサS2 、ON
スイッチ35、底メモスイッチ36、棚メモスイッチ3
7夫々からの信号を制御装置31に入力する系が形成さ
れると共に、液晶ディスプレイ34、アラーム33への
出力系、及び、コンデンサ24から電磁ソレノイド57
への電力を制御するスイッチング素子59への出力系、
及び、メモリ30を備えている。
に示す如く構成され、この制御はONスイッチ35をO
N操作することにより開始され、開始の後には、学習ル
ーチン(#100ステップ)、表示ルーチン(#200
ステップ)、補正ルーチン(#300ステップ)、船縁
設定ルーチン(#400ステップ)、船縁アラームルー
チン(#500ステップ)、棚メモ表示ルーチン(#6
00ステップ)、底メモ表示ルーチン(#700ステッ
プ)、自動棚停止ルーチン(#800ステップ)の制御
を順次行い、何れの制御にも入力の無い状態が30分以
上継続すると自動的に制御動作を停止してマイクロプロ
セッサが休止状態に設定される。尚、このルーチンのう
ち#400ステップで保持手段Aが構成されている。
トされ、又、ONスイッチ35がON操作されるとマイ
クロプロセッサの休止状態が解除されメインの制御が開
始されるよう構成され、以下に夫々のルーチンの動作を
詳述する。
7に示す如く、リールにツールTを装着した状態で、か
つ、空のスプール5に対して釣り糸4を巻回する際に行
われる動作であり、図12に示す如く、この制御は第2
センサS2 の信号の入力の有無を判別し、入力がある場
合(第2センサS2 から信号が制御装置31に数秒以下
の間隔で入力された場合)には、第1センサS1 でスプ
ール5の回転量を計測し、第2センサS2 で釣り糸4の
実長を計測し、所定のインターバル毎に夫々のセンサS
1 ,S2 からの信号に基づくデータを制御装置内のメモ
リ31A(保持機構の一例)に転送する(#101ステ
ップ〜#104ステップ)。次に、ONスイッチ35、
底メモスイッチ36、棚メモスイッチ37何れかが操作
された場合に学習動作を終了し、この終了までに巻回さ
れた釣り糸4の実長が25.6メートル以上の場合に液
晶ディスプレイ34の主表示部34Aに「0.0」を表
示し、第1センサS1 のカウント値を「0」に設定し、
トップアドレスAT の値をスタートアドレスAS の値に
設定し(#105ステップ〜#109ステップ)、学習
動作の終了時までに巻回された釣り糸4の実長が25.
6メートル以下の場合には学習動作以前の状態に復帰す
る(#110ステップ)。
モリ31Aの領域(以下、学習域と称する)のトップア
ドレスAT (通常、読み出し時に先頭となるアドレス)
と、エンドアドレスAE (読み出し時に最終となるアド
レス)との間の領域に糸長さデータを保持させた場合の
関係をグラフ化すると図9に示す如く表され、前述の学
習時には#104ステップのように、メモリ31Aに対
して一定インターバル毎(例えば、スプール5の回転を
所定数カウントした毎)にデータを転送を行った場合に
は最新のデータがトップアドレスAT に書き込まれ、こ
れ以前に書き込まれていたデータはエンドアドレスAE
の側にシフトされる。
00ステップ)では(前記ツールTを取り外した状態
で)、第1センサS1 の信号を入力してスプール5の回
転方向を判別し、この回転方向と回転量とに基づいてカ
ウント値を設定する(#201ステップ〜#204ステ
ップ)。次に、カウント値と学習域の比較によりカウン
ト値が学習域内に対応する場合には、学習域内のアドレ
スのデータを読み出して主表示部34Aに表示する(#
205ステップ〜#207ステップ)。尚、この学習域
からデータを読み出す場合、学習域のトップアドレスA
T が読み出し開始のスタートアドレスAS に設定される
よう、前述の如く学習直後にスタートアドレスAS の初
期値が決められている。
領域外に外れた場合には、エンドアドレスAE のデータ
にスプール5の回転数を乗する単純な演算で釣り糸4の
繰出し長さを求め、点滅状態で主表示部34Aに表示す
る(#208ステップ、#209ステップ)。尚、この
ようにエンドアドレスAE より、スプール5のカウント
値が外れる現象は、比較的細い径の釣り糸4を用いて学
習し、シフトしたデータがエンドアドレスAE からオー
バフローして消滅した状態において、このように消滅し
た域のデータを利用する場合に発生し、このような状況
では誤差を含んだ表示内容となるので、誤差の発生を認
識させるよう点滅状態で表示を行う。
学習域外に外れた場合には、トップアドレスAT のデー
タにスプール5の回転数を乗ずる単純な演算で釣り糸4
の繰出し量を求め、点滅状態で主表示部34Aに表示す
る(#210ステップ、#211ステップ)。尚、この
ようにトップアドレスAT より、スプール5のカウント
値が外れる現象は、実長時に釣り糸4が伸び、釣り糸4
の巻取り時に繰出し時以上にスプール5が回転した場合
等に発生し、このような状況では誤差を含むんだ表示内
容となるので、誤差の発生を認識させるよう点滅状態で
表示を行う。
り糸4を完全に巻き取った場合に「0.0」が表示され
ない場合、高切れを生じた場合の処理であり、この制御
はONスイッチ35が2秒以上ON操作された場合に動
作し、この動作時に表示値が±10メートル以内であれ
ば、スタートアドレスAS を学習域のトップアドレスA
T に設定し(#301ステップ〜#303ステップ)、
カウント値を「0」に設定し、表示を「0.0」に設定
する(#304ステップ、#305ステップ)。 この
制御動作が補正処理の動作である。
作された場合に表示値が±10メートル以上外れている
場合には、この外れが学習域内であるかを判別し、外れ
ている場合には現在の表示値を得たアドレスをスタート
アドレスAS に設定し(#307ステップ)、前述と同
様にカウント値を「0」に設定し、表示を「0.0」に
設定する(#304ステップ、#305ステップ)。
処理であり、この高切れ補正処理を行う際には切断した
釣り糸4の先端を釣り竿の穂先近傍の適当な位置まで巻
上げ、ONスイッチ35を2秒以上ON操作するだけで
自動的に高切れの状態が判別され、この処理では、スタ
ートアドレスAS をシフトするので、処理後に正確な表
示が表示が得られる。
ント値が存在する場合には外れ側、即ち、トップアドレ
スAT 、エンドアドレスAE を演算データに設定する
(#308ステップ)。この制御はカウント値が大きく
外れた状態に対応する処理であり、この処理に対応する
表示動作は詳述せず。
は、釣り糸4の巻取りによって仕掛が船縁に近接した際
にアラーム33を作動させるタイミングを自動的に設定
する処理であり、この処理では釣り竿を立てた状態で仕
掛が手元に位置するよう釣り糸4の繰出し量を設定し、
この状態が設定時間継続すると、この繰出し量が自動的
に保持されるよう構成されている。つまり、第1センサ
S1 からのカウント値とメモリ30のデータとから釣り
糸4の繰出し量Pを計測し、この計測結果が0.0メー
トル以上で4.0メートル未満の場合には計測値をスト
アし、タイマを作動させる(#401ステップ〜#40
6ステップ)。
に変動が無く、6秒経過を計測した場合には、ストアデ
ータ(繰出し量P)を制御装置30のメモリ30A(保
持手段の一例)の決まったアドレスに転送する(#40
7ステップ〜#411ステップ)。又、このルーチンで
は仕掛の取り込み時に釣り糸4の繰出し長さが変動した
場合にも、メモリ30Aに保持されるデータも変化し、
このデータをメモリ30Aの決まったアドレスに書き込
むこと(オーバーライト)で書き込み動作、読み出し動
作を単純化したものとなっている。
ンは、釣り糸4の巻取りによって仕掛が船縁に接近した
際にアラーム33を作動させる処理であり、この処理で
は、スプール5の回転方向を判別し、巻取り方向にある
場合には、釣り糸4の繰出し量を計測し、前記メモリ3
1A(保持手段の一例)の保持値に所定値(2メート
ル)を加算した値と計測値とを比較する(#501ステ
ップ〜#504ステップ)。次に、比較結果が一致した
タイミングと計測結果が更に1メートル減少したタイミ
ングとでアラーム33を予備作動(0.2秒作動)させ
て釣り人に仕掛の接近を認識させ、保持値と計測値とが
一致したタイミングでアラーム33を本作動(0.6秒
作動)させて釣り人に巻上げ操作の停止を促す(#50
5ステップ〜#507ステップ)。
では、棚メモスイッチ37がON操作され、この操作が
2秒以下の場合にはアラーム33を作動させ(0.2秒
作動)、現在の水深を制御装置31の棚メモリ31Bに
転送し、棚メモリ31Bの値を棚メモ表示部34Bに表
示する(#601ステップ〜#605ステップ)。次
に、棚メモスイッチ37が2秒以上操作された場合には
アラーム33を作動させ(0.2秒作動)棚メモリ31
Bの値をクリヤし(「0.0」にする)(#606ステ
ップ、#607ステップ)、前述と同様に棚メモリ31
Bの値を棚メモ表示部37に表示する(#605ステッ
プ)。
では、底メモスイッチ36がON操作されると、アラー
ム33を作動させ(0.2秒作動)、現在の水深を制御
装置31の底メモリ31Cに転送し底メモリ31Cの値
を底メモ表示部34Cに表示する(#701ステップ〜
#704ステップ)。尚、棚メモスイッチ37は、アタ
リのあった深度を人為的に記憶する際に操作し、底メモ
スイッチ36は仕掛が海底の深度に達した際に、この深
度を人為的に記憶する際に操作される。
では、棚メモリ31Bに「0.0」以外のデータが存在
し、前記コンデンサ24の充電が完了している場合に
は、完了マーク34Dを表示し、水深が6メートル以上
であるかを判別する(#801ステップ〜#804ステ
ップ)。次に水深が6メートル以上ある場合には棚メモ
リ31Bの値と水深値とを比較し、比較結果が一致した
場合には、アラーム33を作動させ、コンデンサ24が
充電が完了していていると(完了マーク34Dが表示さ
れていると)電磁ソレノイド57を駆動してクラッチ機
構Cの入り操作を行い、充電が完了していない場合には
完了マーク34Dを点滅させ、自動棚停止動作が行われ
無かったことを認識させる(#805ステップ〜#81
0ステップ)よう動作する。
電動リールに適用することも可能である。図20に示す
ように、この別実施例においてはスプール5の内部にス
プール5を釣り糸巻上げ方向に駆動する電動モータ61
を内蔵し、制御ケース10に電動モータ61の駆動開始
と、停止とを行う起動スイッチ62、及び、電動モータ
61の駆動速度を選択する変速スイッチ63を備えた
点、及び、後述する制御動作(船縁停止ルーチン)の点
以外には構成上前記実施例と殆ど変わるところが無い
(前記実施例と共通の機能を有するものには実施例同一
の番号符号を附している)。
チンは、電動モータ61の駆動で仕掛が船縁に接近した
際にアラーム33の作動と電動モータ61の停止とを行
う処理であり、この処理では、スプール5の回転方向を
判別し、巻取り方向にある場合には、釣り糸4の繰出し
量を計測し、メモリ31A(保持手段の一例)の保持値
に達する以前の所定巻取り毎にアラーム33を予備作動
(0.2秒作動)させて釣り人に仕掛の接近を認識させ
る(#1001ステップ〜#1004ステップ)。
げ過ぎを抑制するよう、比較結果が一致する直前のタイ
ミングで電動モータ61を停止させ(#1005ステッ
プ、#1006ステップ)、更に、保持値と計測値とが
一致したタイミングでアラームを本作動(0.6秒作
動)させて釣り人に巻上げが停止したことを認識させる
(#1007ステップ、#1008ステップ)。
ド等、視覚的に警報状態を認識させるもので構成するこ
とが可能であり、電気的に合成された人の言葉で仕掛が
船縁に達したことを認識させるよう構成することも可能
である。
り糸に接触するローラの回転量に基づいて釣り糸の繰出
し量を求めるよう計測手段を構成することが可能であ
り、又、制御手段を論理ゲート、コンパレータ等のハー
ドな回路で構成することも可能である。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
ト
Claims (4)
- 【請求項1】 スプール(5)からの釣り糸(4)の繰
出し量を計測する計測手段(S1)を備え、釣り糸
(4)の巻取り操作時に、この計測手段(S1)で計測
されるスプール(5)から繰り出し状態の釣り糸(4)
の残量が、保持機構(31A)に保持された保持値まで
減少した際に、警報機構(33)を作動させる制御手段
(31)を備えて成る釣り用リールであって、 前記計測手段(S1)で計測される釣り糸(4)の繰出
し量が予め設定された値以下に達し、この状態が予め設
定された時間以上継続した際に、この時の釣り糸(4)
の繰出し量の値(P)を前記保持機構に保持する保持手
段(A)を備え、 前記保持機構(31A)をメモリで構成すると共に、前
記保持手段(A)を、このメモリに保持された保持値に
代えて、前記繰出し量の値(P)を新たな保持値として
保持する動作を行うよう構成し、 前記メモリに保持された保持値と、前記繰出し量の値
(P)との差が、予め設定された値以下であるとき、前
記繰出し量の値(P)を新たな保持値として保持する動
作を行わないよう構成してある請求項3記載の釣り用リ
ール。 - 【請求項2】 前記スプール(5)を巻取り方向に駆動
する電動モータ(61)を備えると共に、前記警報機構
(33)の作動と同時、若しくは、直前、若しくは、直
後に電動モータ(61)の駆動を停止する停止手段
(B)を備えている請求項1記載の釣り用リール。 - 【請求項3】 前記警報機構(33)が、音声を発する
振動体で構成されて成る請求項1記載の釣り用リール。 - 【請求項4】 前記計測手段(S1)で計測される釣り
糸(4)の繰出し量が前記保持値まで減少する以前の状
態で、釣り糸(4)の繰出し量が既定値ずつ減少する毎
に前記警報機構(33)を予備作動させ、釣り糸(4)
の繰出し量が前記保持値まで減少すると前記警報機構
(33)を前記予備作動と弁別可能な本作動を行わせる
よう制御手段(31)の制御動作を設定してある請求項
1記載の釣り用リール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19101793A JP3526593B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 釣り用リール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19101793A JP3526593B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 釣り用リール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0739283A JPH0739283A (ja) | 1995-02-10 |
| JP3526593B2 true JP3526593B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=16267504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19101793A Expired - Fee Related JP3526593B2 (ja) | 1993-08-02 | 1993-08-02 | 釣り用リール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3526593B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5460404B2 (ja) * | 2010-03-24 | 2014-04-02 | 株式会社シマノ | 電動リールのカウンタケース |
-
1993
- 1993-08-02 JP JP19101793A patent/JP3526593B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0739283A (ja) | 1995-02-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2839297B2 (ja) | 釣用リールの自動シャクリ制御装置 | |
| JP3526593B2 (ja) | 釣り用リール | |
| JPS60244246A (ja) | 魚釣用リ−ル | |
| JP3066991B2 (ja) | 釣り用リール | |
| JP3504751B2 (ja) | 釣用リール及び釣用電動リール | |
| JPH06205629A (ja) | 魚釣用リール | |
| JPH0751902Y2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
| JP3393674B2 (ja) | 釣り用リール | |
| JP3682949B2 (ja) | 釣り用リールの糸長計測装置 | |
| JP2000166443A (ja) | 電動リール | |
| JPH0545177Y2 (ja) | ||
| JPH06197672A (ja) | 釣り用リール | |
| JP2003199463A (ja) | 電動リールのモータ制御装置 | |
| JP3025080B2 (ja) | 釣り用リール | |
| JP3361428B2 (ja) | 釣り用リールの水深表示装置 | |
| JP2784426B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2768735B2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
| JPH0729825Y2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
| JP3461182B2 (ja) | 釣り用リール | |
| JPH0755901Y2 (ja) | 魚釣用電動リール | |
| JPH03219825A (ja) | 釣り用リール | |
| JPH04258239A (ja) | 釣り用リール | |
| JPS61132127A (ja) | スピニングリ−ルの釣糸張力表示装置 | |
| JP2992561B2 (ja) | 釣り用リール | |
| JPH05161440A (ja) | 電動リール |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040126 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040217 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |