JP2000157122A - 電動リール - Google Patents

電動リール

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JP2000157122A
JP2000157122A JP10336979A JP33697998A JP2000157122A JP 2000157122 A JP2000157122 A JP 2000157122A JP 10336979 A JP10336979 A JP 10336979A JP 33697998 A JP33697998 A JP 33697998A JP 2000157122 A JP2000157122 A JP 2000157122A
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Japan
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cord
reel
electric
thumb rest
spool
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JP10336979A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kuriyama
博明 栗山
Yoshiyuki Furomoto
儀幸 風呂本
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動リールにおいて、リール本体の大きさを
小さく維持しながらコネクタ部やコードが邪魔にならな
いようにする。 【解決手段】 リール本体後方に形成されたサムレスト
9の下方には、外部電源から電力を供給するコード30
を連結するための雄コネクタ部11が設けられている。
雄コネクタ部11は、外周に雄ネジが形成された本体ネ
ジ部27と、本体ネジ部27に装着された2本の端子ピ
ン28a、28bとを有している。この端子ピン28
a、28bの内側の端部にはリード線37a、37bが
半田付けされている。リード線37a、37bは、この
端部から上方に導かれ、サムレスト9の中央部下部及び
左側側部に形成された孔部9cを挿通して側板と側カバ
ーとの間に引き出され、カウンタケース内部のモータ駆
動部に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動リール、特
に、外部電源からコードを介して供給された電力により
駆動される電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電動リールは、たとえば100m
以上の水深を回遊する魚を船の上から釣るときによく使
用される。この種の電動リールは、釣竿に装着されるリ
ール本体と、リール本体の内部に配置されたスプール
と、スプールを手動で回転させるハンドルと、スプール
を駆動するモータと、スプールとモータ及びハンドルと
の動力を伝達・遮断するクラッチとを備えている。モー
タは、リールの小型化を図るため、たとえばスプール内
に収納されている。リール本体は、それらの間にスプー
ルが配置され連結された1対の側板と、各側板の外側を
覆う1対の側カバーとからなり、一方の側カバー側にハ
ンドルが回転自在に装着されている。またリール本体後
部には両側板を連結するサムレストが形成されている。
【0003】一方、モータを駆動するモータ駆動部に近
接してコネクタ部が設けられており、このコネクタ部に
は蓄電池等の外部電源と接続されるコードが着脱自在に
連結され、これによりモータ及び制御部に電力が供給さ
れるようになっている。
【0004】このコネクタ部は、一般に、側カバーの後
部において斜め下方を向いた平坦面に設けられている。
コネクタ部に連結されるコードはコネクタ部からまっす
ぐ斜め後方に延びている。このコードは、外部電源に接
続されるコード本体部と、コード本体部の先端に設けら
れ電動リールのコネクタ部に電気的に接続可能なコード
コネクタ部とを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコネクタ部は、
側カバーの後方に取り付けられているので、コネクタ部
及びコネクタ部に接続されるコードが手に当たって邪魔
になりパーミングやサミング等を行いにくい。
【0006】そこで、コネクタ部を側カバーの側面や側
板の内側に設けることが考えられる。しかしコネクタ部
が側カバーの側面にある場合、コネクタ部に接続された
コードが釣竿から離れる方向へ延びることになり、釣竿
を取り扱う際に邪魔になりやすい。またコネクタ部が内
側側板にある場合は、コネクタ部をリール本体内部に設
けることとなりリール本体の大型化を招く。
【0007】本発明の課題は、電動リールにおいて、リ
ール本体の大きさを小さく維持しながらコネクタ部やコ
ードが邪魔にならないようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明1に係る電動リール
は、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に回転
自在に装着されたスプールと、スプールを駆動するため
のモータと、リール本体の後部に形成されたサムレスト
と、コードをモータに電気的に接続するためにサムレス
ト下方に設けられたコネクタ部とを備えている。
【0009】この電動リールでは、コネクタ部がサムレ
スト下方に設けられているので、コネクタ部に接続され
るコードは、たとえば、リール本体後方から下方にまっ
すぐに延出可能である。したがってパーミングやサミン
グ等を行うときにはコードが邪魔になりにくい。また従
来のサムレスト下方部分は、開口を有する空間となって
おり、この部分にコネクタ部を設けることでスペースを
有効に利用することができる。したがってリール本体の
大きさを小さく維持することができる。
【0010】発明2に係る電動リールは、発明1に記載
の電動リールにおいて、サムレストはコネクタ部より後
方に突出して形成されている。
【0011】この場合には、コネクタ部に接続されたコ
ードが、サムレストから下方に延出されるので、コード
が邪魔になりにくくなる。またサムレストがコネクタ部
を覆うことになり、落下時の衝撃等からコネクタ部を保
護することができる。
【0012】発明3に係る電動リールは、発明1又は2
に記載の電動リールにおいて、スプールを手動で回転さ
せるためのハンドルをさらに備えており、コネクタ部は
サムレスト下方のハンドル側に設けられている。この場
合は、ハンドル側と反対側、すなわちリールを把持する
側にスペースが広がるので、パーミングやサミング等が
行いやすくなる。
【0013】発明4に係る電動リールは、釣竿に装着さ
れるリール本体と、リール本体に回転自在に装着された
スプールと、スプールを駆動するためのモータと、リー
ル本体の後部に形成されたサムレストと、コードをモー
タに電気的に接続するためにサムレスト下方に設けられ
コードを挿通可能なコード係止部とを備えている。
【0014】ここでは、サムレスト下方にコードを挿通
させるためのコード係止部を設けているので、コードは
リール本体後方のコード係止部から下方にまっすぐに延
出可能である。したがってパーミングやサミング等を行
うときにはコードが邪魔になりにくい。
【0015】発明5に係る電動リールは、発明4に記載
の電動リールにおいて、サムレストはコード係止部より
後方に突出して形成されている。
【0016】この場合にはコードがサムレストから下方
に延出されるのでコードが邪魔になりにくくなる。また
サムレストがコード係止部を覆うことになり、落下時の
衝撃等からコード係止部を保護することができる。
【0017】発明6に係る電動リールは、発明4又は5
に記載の電動リールにおいて、スプールを手動で回転さ
せるためのハンドルをさらに備えており、コード係止部
はサムレスト下方のハンドル側に設けられている。この
場合は、ハンドル側と反対側、すなわちリールを把持す
る側にスペースが広がるので、パーミングやサミング等
が行いやすくなる。
【0018】発明7に係る電動リールは、発明1から6
のいずれかに記載の電動リールにおいて、コードと、コ
ードを釣竿に取り付けるための結束部とをさらに有して
いる。この場合は、結束部を用いて、たとえば電動リー
ルから延びたコードを釣竿に沿ってまっすぐに取り付け
ることができ、コードが撓みにくくなる。したがって釣
竿を取り扱う際にコードが邪魔になりにくくなる。
【0019】発明8に係る電動リールは、発明7に記載
の電動リールにおいて、結束部は複数設けられている。
この場合はコードを確実に釣竿に取り付けることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕本発明の第1実
施形態を採用した電動リールは、図1に示すように、釣
竿Rに装着されるリール本体1と、リール本体1の側方
に配置されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル
2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスター
ドラグ3とを主に備えている。
【0021】リール本体1は、間隔を隔てて配置された
側板6a、6bと、側板6a、6bの外方をそれぞれ覆
う側カバー7a、7bと、側板6a、6b間の前方を覆
う前カバー8とを有している。側板6a、6bはリール
本体1の後方に形成されたサムレスト9により連結され
ている。ハンドル2側の側カバー7bにはクラッチ操作
レバー19が揺動自在に設けられている。また、サムレ
スト9の下方には、外部電源25から電力を供給するコ
ード30を連結するための雄コネクタ部11が配置され
るホルダー部26が設けられている。
【0022】リール本体1の内部には、ハンドル2に連
結されたスプール10が回転自在に支持されている。ス
プール10の内部には、スプール10を釣り糸巻き上げ
方向に回転駆動する直流駆動のモータ12が配置されて
いる。また、リール本体1の内部には、ハンドル2の回
転を増速するとともにスプール10に伝達する回転伝達
機構やモータ12の回転を減速する遊星歯車機構やスプ
ール10に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワイン
ド機構等が設けられている。
【0023】リール本体1の上部には、内部に空間を有
するカウンタケース14が固定されている。カウンタケ
ース14は、液晶ディスプレイからなる表示部15と、
カウンタケース14の上面において表示部15の周囲に
配置された複数のスイッチからなるスイッチ操作部16
と、表示部15やモータ12を制御するための制御部1
8(図2参照)と、モータ駆動部22(図2参照)とを
有している。
【0024】カウンタケース14の上面において表示部
15に対向する位置には、表示部15を視認するための
矩形の表示窓20が形成されている。この表示窓20や
スイッチ操作部16の周囲には、その機能等を示すため
の文字(図1にX印で図示)が書かれている。
【0025】モータ駆動部22は、図2に示すように、
カウンタケース14の下部に配置されている。カウンタ
ケース14の下面には開口が形成されており、その開口
はアルミニウム製の冷却部材23により封止されてい
る。この冷却部材23にモータ駆動部22のPWM駆動
用のFET24が装着されている。
【0026】表示部15では、水深の表示、棚及び底設
定値の表示及び表示モードの表示を含む複数の表示が可
能である。ここで表示モードとは、水深を水面からの深
さで表示する「上からモード」と、底からの深さで表示
する「底からモード」との2つのモードである。
【0027】スイッチ操作部16は、表示窓20の図1
右側に上下に並べて配置された速度調整スイッチSK及
びモータスイッチPWと、表示窓20の図1左側に上下
に並べて配置されたさそいスイッチIB、棚メモスイッ
チTB及び底メモスイッチSBとを有している。
【0028】速度調整スイッチSKは、上下2つのスイ
ッチからなるシーソー形のものである。速度調整スイッ
チSKの前方部を押すとスプール10の巻き上げ速度が
増加し、後方部を押すと巻き上げ速度が減少する。そし
て速度調整スイッチSKの操作をやめると調整された速
度を維持する。モータスイッチPWは、それを押し続け
る時間に応じてモータ12を低速から高速に徐々に増速
する。そして、モータスイッチPWを離すと、そのとき
の速度を維持する。
【0029】さそいスイッチIBは、仕掛けを棚近傍で
さそい上げるさそいモードやその動作パターンを学習す
るさそい学習を行う際や、それらを解除するために使用
されるスイッチである。棚メモスイッチTBは棚位置を
設定する際に使用され、底メモスイッチSBは底位置を
設定する際に使用される。
【0030】雄コネクタ部11は、図1から図3に示す
ように、サムレスト9の下方中央に設けられたホルダー
部26内部に配置されている。また、雄コネクタ部11
はサムレスト9の後方に突出して配置されており、雄コ
ネクタ部11の軸芯9aが釣竿Rと略平行に配置されて
いる。
【0031】雄コネクタ部11は、外周に雄ネジが形成
された筒状の本体ネジ部27と、本体ネジ部27の内部
に絶縁して装着された2本の端子ピン28a、28b
(端子ピン28aのみ図示)とを有している。本体ネジ
部27の内周部には隔壁27aが形成されており、内部
の空間は隔壁27aにより2つの空間に区画されてい
る。本体ネジ部27の外周の軸方向中央部には他の部分
より大径の六角形状の鍔部27bが形成されている。本
体ネジ部27は、鍔部27bを外側に配置してサムレス
ト9に形成された貫通孔9bに挿入し、サムレスト9の
内側からナット29で締め込むことでサムレスト9に装
着されている。なお、鍔部27bとサムレスト9の表面
との間には防水用のシールリング35が装着されてい
る。また、本体ネジ部27の外側の開口にはシールキャ
ップ36が着脱自在に装着可能である。
【0032】2本の端子ピン28a、28bは、本体ネ
ジ部27の内部に軸方向に沿いかつ径方向に間隔を隔て
て配置されている。この端子ピン28a、28bの先端
は隔壁27aを貫通して外方に突出している。この端子
ピン28a、28bの内側の端部にはリード線37a、
37bがたとえば半田付けされている。なお、本体ネジ
部27の内側部は、絶縁樹脂が充填されて封止処理及び
絶縁処理が施されている。
【0033】サムレスト9には中央部下部及び左側側部
に孔部9cが形成されている。リード線37a、37b
は、半田付けされた端部から上方に導かれ、孔部9cを
挿通して側板6aと側カバー7aとの間に引き出され
る。そしてリード線37a、37bはカウンタケース1
4内部のモータ駆動部22に接続されている。
【0034】雄コネクタ部11には、たとえば蓄電池等
の外部電源25をリールに接続するためのコード30が
連結可能である。コード30は、コード本体部31と、
コード本体部31に電気的に接続された雌コネクタ部3
2とを有している。コード本体部31は、たとえば2芯
のキャプタイヤコードであり、一端が外部電源25に接
続可能である。コード本体部31の他端は、雌コネクタ
部32の内部に挿入され、雌コネクタ部32に電気的に
接続されている。
【0035】雌コネクタ部32は、雄コネクタ部11に
装着されて電気的に接続される。雌コネクタ部32は先
端に回転自在かつ軸方向に移動を規制されて装着された
ナット部33を有している。雌コネクタ部32の先端部
には、端子ピン28a、28bが挿入可能な2つの端子
片34a、34b(端子片34aのみ図示)が装着され
ている。端子片34a、34bの基端はコード本体部3
1に半田付けされている。ナット部33は、本体ネジ部
27に螺合可能であり、このナット部33を本体ネジ部
27に螺合させることで、端子片34aが端子ピン28
a、28bと電気的に接続し、外部電源25の電力がリ
ールに供給可能になる。
【0036】制御部18は、図4に示すように、カウン
タケース14内に配置されたCPU、RAM、ROM、
I/Oインターフェイス等を含むマイクロコンピュータ
を備えており、制御プログラムに沿って表示制御やモー
タ制御等の各種の制御動作を実行する。制御部18に
は、スプール10の回転方向及び回転速度を検出するた
めの1対のリードスイッチからなるスプールセンサ40
と、スイッチ操作部16とが接続されている。また、制
御部18には、警報用のブザー41と、表示部15と、
モータ駆動部22と、クラッチオンオフ用のソレノイド
42と、海底や棚位置等の各種のデータを記憶するたと
えばEEPROMからなる記憶部43と、他の入出力部
とが接続されている。また、制御部18とモータ駆動部
22とは雄コネクタ部11にリード線37a、37bを
介して接続されている。
【0037】次に電動リールの操作及び動作について説
明する。
【0038】まず釣りを行う前に、外部電源25に接続
されたコード30を電動リールに装着する。具体的に
は、コード30の雌コネクタ部32をリール本体1側の
サムレスト9下方の雄コネクタ部11の本体ネジ部27
に差し込み、ナット部33を本体ネジ部27にねじ込
む。これにより、端子片34a、34bが端子ピン28
a、28bと電気的に接触して外部電源25の電力が制
御部18及びモータ駆動部22に供給され、モータ12
を駆動可能になる。
【0039】釣り糸をスプール10から繰り出すときに
は、たとえば左手でリールを握り、右手でクラッチ操作
レバー19を操作し、スプール10を自由回転状態にす
る。すると、仕掛けの自重によりスプール10が糸繰り
出し方向に回転し、釣り糸がスプール10から繰り出さ
れる。このとき、リールをサミングして左手の親指でス
プール10の糸繰り出し速度を調整する。このようなサ
ミングを行うときに、雄コネクタ部11がサムレスト9
の下方に設けられているので、コード30が手の邪魔に
ならず、サミングを行いやすい。しかも、雄コネクタ部
11がサムレスト9下方の空間に設けられているので、
雄コネクタ部11によってリール本体1の大きさが制限
されることはなく、リール本体1の小型化を図ることが
できる。
【0040】そして、仕掛けが予め指定された棚位置に
到達すると、クラッチ操作レバー19の操作によりスプ
ール10をハンドル2及びモータ12に連結する。する
と、スプール10の繰り出しが停止する。また、棚メモ
スイッチTBを押して棚位置を設定する。この棚位置を
設定すると、以降の糸繰り出し時に棚位置でソレノイド
42によりクラッチが自動的にオンし、釣り糸の繰り出
しが停止する。
【0041】この状態で仕掛けに魚がかかると、左手で
パーミングによりリールを掴み、右手でモータスイッチ
PWを押す。すると、制御部18からモータ駆動部22
にモータオン信号が送信され、モータ12が糸巻取方向
に回転する。この結果、スプール10が糸巻取方向に回
転し、釣り糸がスプール10に巻き取られる。このと
き、表示部15の水深表示が糸巻取量に応じて徐々に減
少する。このようなパーミングによりリールを掴むと
き、雄コネクタ部11がサムレスト9下方にあるので、
コード30がパーミングを行う手の邪魔にならず、パー
ミングを行いやすい。
【0042】なお、仕掛けが予め設定された船縁位置ま
で上昇すると、船縁で仕掛けを停止するための船縁信号
が制御部18からモータ駆動部22に送信されてモータ
12がオフする。
【0043】このような電動リールでは、パーミングや
サミングを行う際、サムレスト9下方に雄コネクタ部1
1が配置されているので、雄コネクタ部11に接続され
るコード30が邪魔になりにくくなる。また雄コネクタ
部11がサムレスト9の下方の空間を有効に利用するこ
とでリール本体1の大きさを小さく維持することができ
る。
【0044】〔第2実施形態〕本発明の第2実施形態を
採用した電動リールは、図5に示すように、サムレスト
9の下方には、外部電源25からモータ駆動部22に電
力を供給するコード50を係止するためのコード係止部
60が設けられている。またコード50を釣竿Rに取り
付けるための結束部70が複数箇所に装着されている。
なお、その他の構成は第1実施形態と同様であるので省
略する。
【0045】コード50は、コード本体部51と、一端
に外部電源25に接続される、たとえば鰐口状の接続部
52とを有している。コード本体部51は、接続部52
から延伸され、サムレスト9下方のコード係止部60に
係止される。そしてサムレスト9の中央部下部及び左側
側部に形成された孔部9cを挿通して側板6aと側カバ
ー7aとの間に引き出され、カウンタケース14内部の
モータ駆動部22に接続されている。またコード本体部
51は釣竿Rに装着された環状の結束部70によって複
数箇所に着脱自在に固定されている。
【0046】コード係止部60は、サムレスト9の下方
に配置されており、コード本体部51を係止するための
フック状の係止部61を有している。この係止部61は
コード本体部51が挿通可能なたとえばリング状になっ
ている。
【0047】ここではサムレスト9下方にコード係止部
60を設けることによって、コード50がサムレスト9
から外方に延出することにより、コード50が邪魔にな
りにくい。また結束部70によりコード本体部51を釣
竿Rに固定することでコード50が撓みにくくなる。し
たがって、釣竿Rを取り扱う際にコード50が邪魔にな
りにくくなる。
【0048】〔他の実施形態〕 (a)前記第1実施形態では雄コネクタ部11は外方に
突出していたが、図6に示すように、サムレスト9が後
方に突出した形状にしてもよい。もしくは雄コネクタ部
11をサムレスト9下方のスプール10側方向に配置し
てもよい。この場合は、サムレスト9が雄コネクタ部1
1を覆うことになり、電動リールの落下時の衝撃等から
雄コネクタ部11を保護することができる。 (b)前記第1実施形態において、雄コネクタ部11
は、サムレスト9中央に配置されていたが、図7に示す
ように、ハンドル2側(図7では右側)に配置してもよ
い。この場合は、コード30がハンドル2側にスプール
を手動で回転させるためのハンドルと、偏倚しリールを
把持する側(図7では左側)にスペースが広がるので、
パーミング等が行いやすくなる。 (c)前記第2実施形態において、コード係止部60
は、サムレスト9中央に配置されていたが、ハンドル2
側に配置してもよい。この場合は、コード50がハンド
ル2側に偏倚しリールを把持する側にスペースが広がる
ので、パーミング等が行いやすくなる。 (d)前記第2実施形態において、コード50は、鰐口
状の接続部52が外部電源25に直接接続されていた
が、接続部52をコネクタ状に形成し、さらにこの接続
部52に連結されるコードコネクタ部を有するコードを
介して外部電源25に接続してもよい。 (e)サムレスト9は、図8に示すように、リールを把
持する側(図8では左側)に窪み部9dを設けた形状に
してもよい。この場合はサミングをする際、窪み部9d
に親指の付け根部分が当接するので、サミング等の操作
が行いやすくなる。 (f)端子ピン28a、28bの内側の端部とリード線
37a、37bとの半田付け部分は、図9に示すよう
に、端子ピン28a、28bの端部の側方に、たとえば
すり割りや孔部等を形成し、雄コネクタ部11の軸芯9
aと垂直に交わる方向にリード線37a、37bを半田
付けしてもよい。さらにその接続部分に収縮チューブ3
8等を装着してもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、電動リールにおいて、
コネクタ部やコード係止部をサムレスト下方に設けるこ
とによって、リール本体の大きさを小さく維持しつつ、
コードが邪魔にならないようにすることができる。した
がってパーミングやサミング等が行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した電動リールの
平面図。
【図2】前記電動リールの側面図。
【図3】前記電動リール及びコードの接続部分を示す一
部断面拡大図。
【図4】前記電動リールの制御部を示すブロック図。
【図5】本発明の第2実施形態の図2に相当する図。
【図6】他の実施形態の図1に相当する図。
【図7】さらに他の実施形態の図1に相当する図。
【図8】さらに他の実施形態の図1に相当する図。
【図9】さらに他の実施形態の図2に相当する図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 ハンドル 9 サムレスト 10 スプール 11 雄コネクタ部 12 モータ 22 モータ駆動部 25 外部電源 30、50 コード 32 雌コネクタ部 60 コード係止部 70 結束部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部電源からコードを介して供給された電
    力により駆動される電動リールであって、 釣竿に装着されるリール本体と、 前記リール本体に回転自在に装着されたスプールと、 前記スプールを駆動するためのモータと、 前記リール本体の後部に形成されたサムレストと、 前記コードを前記モータに電気的に接続するために前記
    サムレスト下方に設けられたコネクタ部と、を備えた電
    動リール。
  2. 【請求項2】前記サムレストは前記コネクタ部より後方
    に突出して形成されている、請求項1に記載の電動リー
    ル。
  3. 【請求項3】前記スプールを手動で回転させるためのハ
    ンドルをさらに備え、 前記コネクタ部は前記サムレスト下方の前記ハンドル側
    に設けられている、請求項1又は2に記載の電動リー
    ル。
  4. 【請求項4】外部電源からコードを介して供給された電
    力により駆動される電動リールであって、 釣竿に装着されるリール本体と、 前記リール本体に回転自在に装着されたスプールと、 前記スプールを駆動するためのモータと、 前記リール本体の後部に形成されたサムレストと、 前記コードを前記モータに電気的に接続するために前記
    サムレスト下方に設けられ、前記コードを挿通可能なコ
    ード係止部と、を備えた電動リール。
  5. 【請求項5】前記サムレストは前記コード係止部より後
    方に突出して形成されている、請求項4に記載の電動リ
    ール。
  6. 【請求項6】前記スプールを手動で回転させるためのハ
    ンドルをさらに備え、 前記コード係止部は前記サムレスト下方の前記ハンドル
    側に設けられている、請求項4又は5に記載の電動リー
    ル。
  7. 【請求項7】前記コードと、前記コードを前記釣竿に取
    り付けるための結束部とをさらに有している、請求項1
    から6のいずれかに記載の電動リール。
  8. 【請求項8】前記結束部は複数設けられている、請求項
    7に記載の電動リール。
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