JP2602169Y2 - 魚釣用電動リール - Google Patents

魚釣用電動リール

Info

Publication number
JP2602169Y2
JP2602169Y2 JP1993042795U JP4279593U JP2602169Y2 JP 2602169 Y2 JP2602169 Y2 JP 2602169Y2 JP 1993042795 U JP1993042795 U JP 1993042795U JP 4279593 U JP4279593 U JP 4279593U JP 2602169 Y2 JP2602169 Y2 JP 2602169Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
motor
reel
reduction mechanism
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993042795U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0713165U (ja
Inventor
一弥 南部
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイワ精工株式会社 filed Critical ダイワ精工株式会社
Priority to JP1993042795U priority Critical patent/JP2602169Y2/ja
Publication of JPH0713165U publication Critical patent/JPH0713165U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2602169Y2 publication Critical patent/JP2602169Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リール全体の小型化を
図り、併せてスプールモータとそのモータ出力をスプー
ルに伝達する減速機構の保護を図った魚釣用電動リール
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−248440号公報又は図
6に示すように、従来、多くの魚釣用電動リールはリー
ル本体aにスプールモータbを装着し、そして、そのモ
ータ出力を、側板c,d間に回転自在に支持したスプー
ルeに減速機構fを介して伝達させる構造となってい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、一般に魚釣
用電動リールは、釣糸の巻取り操作中に釣糸に付着して
いる海水がリール本体に飛散し、又、波飛沫がリール本
体にかかることが多い。
【0004】更には又、魚との取込み中にリール本体を
船べりや岩に衝突させたり、誤ってリールを落としてし
まう等、魚釣用電動リールは過酷な状況下で使用される
ことが多い。
【0005】然し、図6に示す魚釣用電動リールでは、
側板c内に装着された減速機構fを始めとしてモータ駆
動部(スプールモータとその回転軸)の防水対策が何ら
施されておらず、過酷な状況下でトラブルなく使用する
ためにスプールモータbと減速機構fの保護という課題
が残されていた。
【0006】又、従来、防水対策として、モータ駆動部
を直接シール部材でシールする構造が知られているが、
シール部材の接触抵抗によるモータ出力のロスが大き
く、巻上げ効率が悪いといった欠点があった。
【0007】即ち、例えば、スプールモータのモータ出
力が200g・cmでO−リングの抵抗が20g・cm
であるとすると、抵抗をモータ出力で除した約10%が
モータ出力のロスとされる。更に又、従来、この種の魚
釣用電動リールは釣竿に取り付けて使用する性質上、リ
ール全体が余りにも大型化するとその取扱いが煩雑とな
る。 そのため、スプールモータとこのモータ出力をスプ
ールに伝達する減速機構等をどのように組み付けてリー
ル全体の大型化を防止するかが、この種の魚釣用電動リ
ールに於ける達成すべきもう一つの課題であった。
【0008】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、リール全体の小型化を図り、併せてスプールモータ
とそのモータ出力をスプールに伝達する減速機構の保護
を図った魚釣用電動リールを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本考案は、リール本体の側板間に回転可能に支持さ
れたスプールと、当該スプールを減速機構を介して巻取
り駆動するスプールモータと、スプールに釣糸を均一に
巻回させるレベルワインダ機構とを備えた魚釣用電動リ
ールに於て、上記レベルワインダ機構を、スプール前方
に於けるリール本体の上部前方に装着し、当該レベルワ
インダ機構の下方の側板間に、少なくとも一端側にモー
タ収納用の開口部を有する収納部を一体的に成形して、
当該収納部内に、開口部を閉塞する蓋体とシール部材を
介してスプールモータと減速機構を防水収納すると共
に、当該蓋体とシール部材を上記側板で被覆して、収納
部の開口部を、蓋体とシール部材及び側板とによる二重
の防水構造としたものである。
【0010】
【作用】本考案によれば、スプールモータや減速機構
が、レベルワインダ機構下方の側板間に設けた収納部内
に収まり、そして、蓋体とシール部材及び側板との二重
の防水構造によって、収納部内に収納されたスプールモ
ータ減速機構を、釣糸の巻取り時に飛散する海水や波
飛沫から保護することとなる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本考案の一実施例に係る魚釣用電動リ
ールの一部切欠き平面図、図2はその断面図を示し、図
中、1はリール本体3のフレーム枠体、5,7はフレー
ム枠体1の左右に取り付けられた外側板で、外側板5,
7とフレーム枠体1とによってリール本体3の側板9,
11が形成されている。そして、両側板9,11間に
転可能に支持されたスプール軸13に、スプール15が
軸受16,17によって回転可能に装着されている。
【0012】スプール15は、スプールモータ19の巻
取り駆動や手動ハンドル20の巻取り操作で回転するよ
うになっており、スプールモータ19は、レベルワイン
ダ機構23の下方のフレーム枠体1に一体成形された筒
状の収納部21内に収納されている。
【0013】即ち、従来、この種の魚釣用電動リールで
は、レベルワインダ機構の下方の側板間は所謂デッドス
ペースとなっていて多少の空間が残されている。そこ
で、本実施例は、斯かるデッドスペースの有効活用によ
ってリール全体の小型化を図るため、図2に示すように
リール本体3の上部前方に装着したレベルワインダ機構
23の下方の側板9,11間に、両端にモータ収納用の
開口部を有する熱伝導率の良い材料からなる筒状の収納
部21をスプール15に沿ってフレーム枠体1に一体成
形し、そして、当該収納部21内にスプールモータ19
と後述するギヤ減速機構33を収納している。
【0014】そして、図1に示すように外側板7側の収
納部21の開口部に、モータ軸19aに装着した一方向
クラッチ25の取付ブラケットとして機能する蓋体27
がO−リング29を介して取り付くと共に、当該蓋体2
7とO−リング29を覆って外側板7がリール本体3の
フレーム枠体1に取り付けられており、当該蓋体27と
O−リング29及び外側板7との二重構造によって収納
部21の開口部の防水が図られている。
【0015】一方、外側板5内にはセットプレート31
がフレーム枠体1に取り付けられており、当該セットプ
レート31に、スプールモータ19のモータ出力をスプ
ール軸13に伝達するギヤ減速機構33が組み付けられ
ている。
【0016】図3はギヤ減速機構33の要部拡大平面図
を示し、図中、35はO−リング3を介して収納部2
1の他端側開口部を閉塞する蓋体で、当該蓋体35を挿
通して遊星歯車37の遊星歯車支持体39がセットプレ
ート31方向へ突出している。そして、その突出端はセ
ットプレート31に装着した軸受41によって回転可能
に支持され、スプールモータ19側の端部は、軸受42
を介してスプールモータ19のモータ軸19aに回転可
能に支持されている。そして、遊星歯車支持体39のボ
ス部39aの外周に設けた取付溝43に、蓋体35との
間の防水を図るO−リング44が装着されると共に、当
該蓋体35とO−リング44及び上記O−リング36を
覆って外側板5がフレーム枠体1に取り付けられてお
り、当該蓋体35とO−リング36,44及び外側板5
との二重構造によって、収納部21の他端側開口部の防
水が図られている。
【0017】遊星歯車支持体39には、スプールモータ
19のモータ軸19aに装着した太陽歯車45に噛合す
る複数の遊星歯車37が取付ピン49によって取り付け
られており、各遊星歯車37は更に、収納部21の端部
21aの内周に設けた内歯歯車51に噛合している。そ
して、スプールモータ19の回転で太陽歯車45が回転
すると、各遊星歯車37が自転し乍ら公転して遊星歯車
支持体39を一方向へ回転させるようになっている。
【0018】そして、遊星歯車支持体39のボス部39
aには1枚のギヤ53が固着され、更に、これに順次噛
合する2枚のギヤ55,57が、夫々、図1に示すよう
にセットプレート31とスプール軸13に取り付けられ
ており、上述の如くスプールモータ19の駆動で遊星歯
車支持体39が回転すると、その回転力が各ギヤ53,
55,57を介してスプール軸13に伝達されるように
なっている。
【0019】尚、図1中、59はセットプレート31に
挿着されたギヤ取付ピンで、当該ギヤ取付ピン59にギ
ヤ55が軸受61を介して回転可能に取り付けられてい
る。又、63はスプール軸13の一端を支持する軸受
で、当該軸受63はセットプレート31に配置されてい
る。
【0020】ギヤ減速機構33はこのように構成されて
おり、当該ギヤ減速機構33とギヤ53,55,57
介してスプールモータ19のモータ出力がスプール軸1
3に伝達されることとなる。そして、スプール軸13
は、図1に示すようにスプール15の中央を貫通して外
側板7内に突出しているが、その突出端には更にもう一
つの遊星歯車からなるギヤ減速機構65が装着されてい
る。
【0021】このギヤ減速機構65は、スプールモータ
19で回転するスプール軸13の回転をスプール15に
伝達させる減速機構として機能すると共に、手動ハンド
ル20の動力をスプール15に伝達させるもので、
中、67はスプール軸13の突出端に取り付けられた太
陽歯車、69は当該太陽歯車67に噛合する複数の遊星
歯車、71はスプール15の一端に刻設された内歯歯車
で、内歯歯車71に遊星歯車69が噛合している。そし
て、遊星歯車69は取付ピン49によって遊星歯車支持
体73に取り付けられており、遊星歯車支持体73は、
スプール15に取り付けたブラケット75に嵌合し、軸
受77を介してスプール軸13に回転可能に支持されて
いる。
【0022】そして、遊星歯車支持体73には、スプー
ル軸13と同軸上に配置したピニオン軸79に回転可能
且つその軸方向へ移動可能に支持されたピニオンギヤ8
1がクラッチ係合しており、ピニオンギヤ81と遊星歯
車支持体73との間には、外側板7に装着したクラッチ
レバー(図示せず)の操作で両者を係脱するクラッチプ
レート83が配置されている。
【0023】尚、上記ブラケット75は、軸受85を介
してフレーム枠体1に回転可能に支持されており、斯様
にブラケット75がフレーム枠体1に支持されることに
よって、スプール15がスプール軸13を介してセット
プレート31とフレーム枠体1との間に回転可能に支持
されることとなる。又、ピニオン軸79は、上記軸受7
7と外側板7に取り付けた軸受87とによって支持され
ている。
【0024】20はスプール巻上げ用の手動ハンドル
で、当該手動ハンドル20はフレーム枠体1に回転可能
に取り付けたハンドル軸89の外側板7突出端に連結さ
れている。そして、ハンドル軸89にはラチェット91
が固着され、更に上記ピニオンギヤ81と噛合するドラ
イブギヤ93が回転可能に取り付けられている。そし
て、ドライブギヤ93とハンドル軸89間は、ハンドル
軸89にセットした周知のドラグ装置95により摩擦結
合されて、手動ハンドル20の回転がドライブギヤ93
に伝達できるようになっている。
【0025】そして、上記ラチェット91の爪には係止
爪97が係止しており、斯様にラチェット91の爪に係
止爪97が係止することによってスプール15の逆転止
め、即ち、スプールモータ19によるスプール15の巻
取り時に、ハンドル軸89がこれに連動して回転しない
ようになっている。
【0026】又、図1中、99はスプール15の側面に
埋設されたマグネット、101はマグネット99に対向
してセットプレート31に埋設されたリードスイッチ
で、マグネット99とリードスイッチ101は、スプー
ル15の回転を電気信号に変換してスプール15の回転
速度に比例したパルスを発生するエンコーダ103を構
成するもので、このパルス信号が、従来と同様に組み込
まれた糸長計測装置の制御機構に入力,演算されて、そ
の演算結果が釣糸105の繰出し量として図4に示す制
御ユニット106の操作パネル107上のデジタル表示
部109に表示されるようになっている。
【0027】そして、図4中、111は操作パネル10
7上に設けたスプールモータ駆動スイッチで、スプール
モータ19は、図5に示すようにコネクタ113を介し
てリール本体3に接続した電源コード115を、船上に
配置した電源に鰐口クリップ等で接続することによって
通電される。
【0028】尚、糸長計測装置の制御機構を格納する制
御ユニット106は、図4に示すようにリール本体3の
上部に設けた枠体117内に装着されているが、当該枠
体117は一方の外側板5と一体成形された構造となっ
ている。
【0029】その他、図1中、119はスプールモータ
19のコード、121はフレーム枠体1と一体に設けた
スプールモータ支持ブラケットである。このように本実
施例に係る魚釣用電動リールは、スプールモータ19と
ギヤ減速機構33が、レベルワインダ機構23下方の側
板9,11間に設けた収納部21内に収まり、そして、
以下に述べるように、スプールモータ19のモータ出力
がギヤ減速機構33,ギヤ53,55,57,スプール
軸13,ギヤ減速機構65を介してスプール15に伝達
される。
【0030】而して、上記魚釣用電動リールで魚釣を行
うには、先ず、クラッチレバーをクラッチOFFの位置
へ操作することで、クラッチプレート83により遊星歯
車支持体73とピニオンギヤ81とのクラッチ係合が解
除されてクラッチがOFFとなる。
【0031】すると、クラッチのOFFによってスプー
ル15はスプールフリー状態となるから、釣糸105は
仕掛け等の重量でスプール15から繰り出され、スプー
ル15の回転はエンコーダ103により釣糸105の繰
出し長さに応じたパルスに変換されて糸長計測装置の制
御手段に入力,演算され、その演算結果に基づく繰出糸
長がデジタル表示部109に表示される。
【0032】従って、釣人はその表示を見ながら所定の
水深でクラッチレバーをクラッチONの位置に戻せば、
遊星歯車支持体73とピニオンギヤ81とがクラッチ係
合してクラッチがONとなり、スプール15が巻取り状
態となる。
【0033】この状態で魚の当たりを待つ。そして、魚
の当たりがあった場合に、スプールモータ駆動スイッチ
111を操作し、或いは手動ハンドル20を巻取り操作
すればよい。
【0034】而して、スプールモータ駆動スイッチ11
1が操作されると、スプールモータ19が駆動してその
モータ出力がギヤ減速機構33,動力伝達機構たる3枚
のギヤ53,55,57,スプール軸13及びギヤ減速
機構65を介してスプール15に伝達されるので、スプ
ール15が回転して釣糸105がスプール15に巻き取
られることとなる。そして、巻取りを停止するには、ス
プールモータ駆動スイッチ111の操作を停止すればよ
い。
【0035】一方、魚の当たりがあった場合に手動ハン
ドル20を操作すれば、一方向クラッチ25の作用によ
ってスプール軸13の回転が規制されているため、ハン
ドル軸89の回転力がギヤ減速機構65を介してスプー
ル15に伝達され、釣糸105がスプール15に巻き取
られることとなる。そして、巻取りを停止するには、手
動ハンドル20の巻取り操作を停止すればよい。
【0036】そして、更に魚釣を続けるならば、再びク
ラッチレバー41を操作してクラッチをOFFに切り換
え、釣糸105を繰り出して以下同様な手順を繰り返し
ていけばよい。
【0037】そして、この一連の釣りに於て、スプール
モータ19及びギヤ減速機構33を収納する収納部21
が、釣糸105の巻取り時に飛散する海水や波飛沫から
これらを保護し、又、リール本体3を船べり等にぶつけ
たり落とした場合にも、当該収納部21がスプールモー
タ19とギヤ減速機構33を保護する。
【0038】而も、上述したように収納部21内に収納
されたスプールモータ19とギヤ減速機構33は、当該
収納部21の両端開口部を閉塞する蓋体27,35とO
−リング29,36,44、そして、これらを被覆する
外側板5,7とによって防水が図られているため、斯か
る構造によって飛散する海水や波飛沫からスプールモー
タ19とギヤ減速機構33が保護されることとなる。
【0039】このように、本実施例は、リール本体3の
上部前方に装着したレベルワインダ機構23の下方の側
板9,11間に収納部21をスプール15に沿ってフレ
ーム枠体1に一体成形すると共に、当該収納部21内
に、開口部を閉塞する蓋体27,35とO−リング2
9,36,44を介してスプールモータ19とギヤ減速
機構33を防水収納すると共に、当該蓋体27,35と
O−リング29,36,44を外側板5,7で被覆し
て、収納部21の両端開口部を、蓋体27,35とO−
リング29,36,44及び外側板5,7とによる二重
の防水構造としたので、本実施例によれば、落下等の衝
撃を始め、飛散する海水や波飛沫からスプールモータ1
9とギヤ減速機構33の保護が可能となった。
【0040】而も、既述したように、従来、この種の魚
釣用電動リールは、レベルワインダ機構の下方の側板間
が所謂デッドスペースとなっていたが、図2に示すよう
に本実施例は、レベルワインダ機構23の下方の側板
9,11間に熱伝導率の良い材料からなる筒状の収納部
21をスプール15に沿ってフレーム枠体1に一体成形
し、そして、当該収納部21内にスプールモータ19や
ギヤ減速機構33を収納してデッドスペースの有効活用
を図ったので、リール全体の小型化が可能となり、釣竿
に取り付けて使用する場合の操作性も良好である。
【0041】更に又、本実施例によれば、従来に比しO
−リング44の接触抵抗によるモータ出力のロスが少な
く、巻上げ効率が良好となる利点を有する。即ち、例え
ば、スプールモータ19のモータ出力が200g・cm
でO−リング44の抵抗が20g・cmであるとき、ギ
ヤ減速機構33の減速作用でモータ出力が1000g・
cmになると設定すると、ギヤロスが10%としてモー
タ出力は900g・cmとなる。
【0042】従って、O−リング44の抵抗20g・c
mをモータ出力900g・cmで除した約2%がモータ
出力のロスとなるので、約10%のモータ出力のロスを
有する従来例に比しモータ出力のロスが低減する。
【0043】その結果、本実施例によれば、スプールモ
ータ19によるスプール15の巻上げ効率が向上すると
共に、モータ出力のロスの低減によりO−リング44の
摩擦抵抗を上げてシール効果をアップさせ、防水性の向
上も可能となる。
【0044】尚、上記実施例では、図1に示すように収
納部21をフレーム枠体1に一体成形したが、フレーム
枠体1と別体に収納部を形成し、これをビス止めしてフ
レーム枠体にO−リングを介して一体化してもよいし、
又、一方の側板と一体成形してもよく、これらの各実施
例によっても、上記実施例と同様、所期の目的を達成す
ることが可能である。
【0045】
【考案の効果】以上述べたように、本考案に係る魚釣用
電動リールは、リール本体の上部前方にレベルワインダ
機構を装着し、当該レベルワインダ機構の下方の側板間
にモータ収納用の開口部を有する収納部を一体的に成形
して、当該収納部内に、開口部を閉塞する蓋体とO−リ
ングを介してスプールモータと減速機構を防水収納する
と共に、当該蓋体とO−リングを側板で被覆して、収納
部の開口部を、蓋体とO−リング及び側板とによる二重
の防水構造としたので、本考案によれば、落下等の衝撃
を始め、飛散する海水や波飛沫からスプールモータと減
速機構の確実な保護が図れることとなった。
【0046】又、本考案によれば、スプールモータによ
るスプールの巻上げ効率が向上すると共に、モータ出力
のロスの低減によりシール部材の摩擦抵抗を上げてシー
ル効果をアップさせ、防水性の向上も可能となる。更に
又、本考案は、従来、デッドスペースとなっていたレベ
ルワインダ機構の下方の側板間に収納部を設けて、当該
収納部内にスプールモータや減速機構を収納したので、
デッドスペースの有効活用が図られ、この結果、リール
全体の小型化が可能となって操作性が良好となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る魚釣用電動リールの一
部切欠き平面図である。
【図2】図1に示す魚釣用電動リールの断面図である。
【図3】ギヤ減速機構の要部拡大平面図である。
【図4】図1に示す魚釣用電動リールの平面図である。
【図5】図1に示す魚釣用電動リールの側面図である。
【図6】従来の魚釣用電動リールの要部切欠き正面図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム枠体 3 リール本体 9,11 側板 13 スプール軸 15 スプール 19 スプールモータ 20 手動ハンドル 21 収納部 31 セットプレート 33,65 ギヤ減速機構 37,69 遊星歯車 39,73 遊星歯車支持体 45,67 太陽歯車 51,71 内歯歯車 53,55,57 ギヤ 105 釣糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−23933(JP,A) 特開 昭62−175126(JP,A) 実開 平4−88271(JP,U) 実開 平2−120164(JP,U) 実開 平1−105468(JP,U) 実開 昭64−41270(JP,U) 実開 昭54−108292(JP,U) 実開 昭63−199570(JP,U) 実開 平2−93966(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の側板間に回転可能に支持さ
    れたスプールと、当該スプールを減速機構を介して巻取
    り駆動するスプールモータと、スプールに釣糸を均一に
    巻回させるレベルワインダ機構とを備えた魚釣用電動リ
    ールに於て、 上記レベルワインダ機構を、スプール前方に於けるリー
    ル本体の上部前方に装着し、当該レベルワインダ機構の
    下方の側板間に、少なくとも一端側にモータ収納用の開
    口部を有する収納部を一体的に成形して、当該収納部内
    に、開口部を閉塞する蓋体とシール部材を介してスプー
    ルモータと減速機構を防水収納すると共に、当該蓋体と
    シール部材を上記側板で被覆して、収納部の開口部を、
    蓋体とシール部材及び側板とによる二重の防水構造と
    たことを特徴とする魚釣用電動リール。
JP1993042795U 1993-08-04 1993-08-04 魚釣用電動リール Expired - Fee Related JP2602169Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042795U JP2602169Y2 (ja) 1993-08-04 1993-08-04 魚釣用電動リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042795U JP2602169Y2 (ja) 1993-08-04 1993-08-04 魚釣用電動リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0713165U JPH0713165U (ja) 1995-03-07
JP2602169Y2 true JP2602169Y2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=12645909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993042795U Expired - Fee Related JP2602169Y2 (ja) 1993-08-04 1993-08-04 魚釣用電動リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2602169Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0293966U (ja) * 1989-01-11 1990-07-26
JPH0488271U (ja) * 1990-12-14 1992-07-31

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0713165U (ja) 1995-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5004181A (en) Cordless electric fishing reel
US4191340A (en) Electric operated automatic downrigger
JP2602169Y2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2586330Y2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2578538Y2 (ja) 魚釣用電動リール
JPH077442U (ja) 魚釣用電動リール
JP2580769Y2 (ja) 魚釣用リール
JP2000245316A (ja) 電動リール及びそれに接続されるコード
JP3159236B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3255263B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2940901B2 (ja) 魚釣用電動リール
JPH10262524A (ja) 電動リールの駆動装置及び制御装置
JP2967911B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3386094B2 (ja) 魚釣用リール
JP2000157122A (ja) 電動リール
JP3045056B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2959661B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3535765B2 (ja) 魚釣用電動リール
JPH0741347Y2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2594910Y2 (ja) 魚釣用リール
JPH11123040A (ja) 電動リール及びそれに接続されるケーブル
JP3770340B2 (ja) 釣り用リールの発電装置
JP2809302B2 (ja) 魚釣用電動リール
JPH10229790A (ja) 両軸受リール
JP2009039027A (ja) 魚釣用電動リール

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees