JP3386094B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP3386094B2
JP3386094B2 JP03473996A JP3473996A JP3386094B2 JP 3386094 B2 JP3386094 B2 JP 3386094B2 JP 03473996 A JP03473996 A JP 03473996A JP 3473996 A JP3473996 A JP 3473996A JP 3386094 B2 JP3386094 B2 JP 3386094B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、糸長計測装置等の
電子制御装置を装着した魚釣用リールに係り、詳しくは
斯かる電子制御装置を構成する各種電装部品の発熱によ
るトラブルの発生を防止した魚釣用リールに関する。 【0002】 【従来の技術】釣果の向上を図るため、近年、多くの魚
釣用リールには、特公平4−2211号公報や特開平5
−103567号公報等に開示されるように様々な糸長
計測装置が装着されており、これらの糸長計測装置によ
りスプールからの釣糸の繰出し量やスプールへの巻取り
量を計測,表示して、所定の棚に仕掛けを正確に降ろす
ことができるようになっている。 【0003】又、昨今では、斯かる糸長計測装置の計測
値を基に、電動の魚釣用リールにあっては、アクチュエ
ータでクラッチを作動させて釣糸の繰出しを所定の棚位
置で自動的に停止させる棚停止装置や、釣糸の巻上げに
伴う竿先保護を考慮し、釣糸が船べりまで巻き上げられ
た処で自動的にスプール駆動モータを停止して釣糸の巻
上げを停止させる船べり停止装置を始め、モータの出力
を調節してスプールの巻上げ速度を多段階に変速可能と
する等、釣果の向上を図るために様々な電子制御装置が
組み込まれている。 【0004】そして、手動式の魚釣用リールにあって
も、糸長計測装置の計測値に基づき、釣糸が所定の繰出
し量や巻取り量に達した処でアラーム音を発するように
したもの等が知られている。ところで、このような電子
制御装置を構成する各種電装部品は、リール本体の上部
に取り付けられた電子制御ケース内に収容されている。
そして、リール全体の軽量化を図るため、従来、電子制
御ケースはABS樹脂(熱伝導率4.5〜8.0〔cal/
℃・cm・sec〕)やナイロン(熱伝導率5.2〜5.8
〔cal/℃・cm・sec〕),アクリル(熱伝導率4.0〜
6.0〔cal/℃・cm・sec〕)等の樹脂で成形されてい
た。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、電子制御装
置を構成する各種電装部品には、パワーモスやリレー,
抵抗器,リードスイッチ等の発熱性素子が含まれ、そし
て、例えばパワーモスにあっては80℃の高温となるた
め、長期に亘る使用によりこれらの発熱性素子の熱で樹
脂製の電子制御ケースが変形したり、電子制御ケース内
部と外気との温度差で、電子制御ケースに設けた表示部
が曇ってしまう等の虞があった。 【0006】又、斯かる不具合を防止するため、上述の
如き発熱性素子を電子制御ケースの外部に装着してこれ
を制御ケース内の電装部品に接続した魚釣用リールが知
られているが、斯かる魚釣用リールにあっては防水性の
点で問題が生じ、更に又、別体構造であるが故にリール
全体が大型化してしまう等の不具合が指摘されている。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述の如
き電子制御装置を装着した魚釣用リールに改良を加え、
電子制御装置を構成する各種電装部品の発熱によるトラ
ブルの発生を防止した魚釣用リールを提供することを目
的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、スプールを回転自在に支持
するリール本体の上部に樹脂製の電子制御ケースを装着
した魚釣用リールに於て、上記電子制御ケースにリール
本体の外側板を一体的に成形し、且つ当該外側板に内蓋
を水密性を以って取り付けると共に、当該内蓋に、前記
電子制御ケースより熱伝導性の良い材料で形成した放熱
体を一体的に設け、当該放熱体の内側に電子制御装置を
構成する各種電装部品中の発熱性素子を装着して、発熱
性素子を外側板内に放熱性,水密性を以って収納したも
のである。 【0008】 【0009】(作用) 請求項1に係る魚釣用リールによれば、発熱性素子が外
側板内に放熱性,水密性を以って収納され、電子制御装
置の使用に伴い、電装部品中のパワーモスやリレー,抵
抗器,リードスイッチ等の発熱性素子は発熱するが、発
熱性素子の熱は、熱伝導性の良い放熱体によって積極的
に放熱されることとなる。 【0010】 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0012】図1は請求項1に係る魚釣用リールの第一
実施形態を示し、図に於て、1はアルミニウム合金で成
形されたリール本体3のフレーム、5,7は当該フレー
ム1の左右に取り付けられた樹脂製の外側板で、一方の
外側板5は、図2に示すように後述する電子制御ケース
9に一体成形されており、外側板5の内側には、図3及
び図4に示すように銅合金やアルミニウム合金等からな
る内蓋兼用の板状の放熱体11が、水密性を以ってネジ
止めされている。 【0013】そして、両外側板5,7間のフレーム1に
軸支されたスプール軸13に、スプール15が軸受1
7,19を介して回転可能に支持されている。スプール
15は、従来の魚釣用リールと同様、スプール駆動モー
タ(以下、「モータ」という)21の巻取り駆動やハン
ドル23の巻取り操作で釣糸が巻回されるようになって
おり、モータ21はフレーム1に一体成形されたモータ
ケース25内に収納されている。そして、外側板7側の
モータケース25の開口部には、モータ21のモータ軸
21aに装着した一方向クラッチ27の取付用ブラケッ
ト29が取り付けられている。 【0014】一方、外側板5側のフレーム1の外側には
アルミニウム合金で成形されたセットプレート(カバ
ー)30が取り付けられており、当該セットプレート3
0内に、モータ21の回転力をスプール軸13に伝達す
るモータ動力伝達機構31が組み付けられている。この
モータ動力伝達機構31は、本出願人が先に実願平5−
39513号で開示した魚釣用リールのモータ動力伝達
機構と略同一の構成からなり、図1中、33はO−リン
グを介してフレーム1に取り付けたブラケットで、当該
ブラケット33を挿通して遊星歯車35の遊星歯車支持
体37がセットプレート30方向へ突出している。そし
て、その突出端はセットプレート30に装着した軸受3
9によって回転可能に支持され、又、モータ21側の端
部は当該モータ21のモータ軸21aに回転可能に支持
されている。 【0015】そして、遊星歯車支持体37には、モータ
21のモータ軸21aに装着した太陽歯車41に噛合す
る複数の遊星歯車35が回転可能に取り付けられてお
り、各遊星歯車35は更にフレーム1の内周に設けた内
歯歯車43に噛合している。そして、モータ21の回転
で太陽歯車41が回転すると、各遊星歯車35が自転し
乍ら公転して遊星歯車支持体37を一方向へ回転させる
ようになっている。 【0016】又、遊星歯車支持体37のボス部37aに
は1枚の歯車45が固着されると共に、これに順次噛合
する2枚の歯車47,49が、夫々、セットプレート3
0とスプール軸13に回転可能に取り付けられており、
上述の如くモータ21の駆動で遊星歯車支持体37が回
転すると、その回転力が各歯車45,47,49を介し
てスプール軸13に伝達されるようになっている。 【0017】モータ動力伝達機構31はこのように構成
されており、当該モータ動力伝達機構31を介してモー
タ21の回転力がスプール軸13に伝達されることとな
る。そして、スプール軸13は、図1に示すようにスプ
ール15の中央を貫通して外側板7内に突出している
が、その突出端には更にもう一つの動力伝達機構51が
装着されている。 【0018】この動力伝達機構51も、本出願人が実願
平5−39513号で開示した魚釣用リールの動力伝達
機構と同様、スプール軸13の突出端に取り付けられた
太陽歯車や当該太陽歯車に噛合する複数の遊星歯車、ス
プール15の一端に刻設された内歯歯車等からなり、当
該内歯歯車に遊星歯車が噛合している。そして、遊星歯
車は取付ピンによって遊星歯車支持体53に取り付けら
れており、遊星歯車支持体53は、スプール15に取り
付けたブラケットに嵌合して軸受によりスプール軸13
に回転可能に支持されている。 【0019】そして、遊星歯車支持体53には、スプー
ル軸13と同軸上に配置したピニオン軸55に回転可能
且つその軸方向へ移動可能に支持されたピニオンギヤ5
7がクラッチ係合しており、当該ピニオンギヤ57と遊
星歯車支持体53との間に、外側板7に装着した図示し
ないクラッチレバーの操作で両者を係脱するクラッチプ
レート59が配置されている。 【0020】又、図1中、23はスプール巻上げ用のハ
ンドルで、当該ハンドル23は、外側板7に挿着したハ
ンドル軸61の突出端に連結されている。そして、ハン
ドル軸61にはラチェット63が固着され、更に上記ピ
ニオンギヤ57と噛合するドライブギヤ65が回転可能
に取り付けられている。そして、ドライブギヤ65とハ
ンドル軸61間は、ハンドル軸61にセットした周知の
ドラグ装置67により摩擦結合されて、ハンドル23の
回転がドライブギヤ65に伝達できるようになってい
る。 【0021】尚、図示しないが、上記ラチェット63に
は係止爪が係止しており、斯様にラチェット63に係止
爪が係止することによってスプール15の逆転止め、即
ち、モータ21によるスプール15の巻取り駆動時に、
ハンドル軸61がこれに連動して回転することがないよ
うになっている。更に又、図示しないが、スプール15
の一側面にはマグネットが装着されると共に、当該マグ
ネットに対向してフレーム1には磁気センサが装着され
ており、当該磁気センサは、電子制御ケース9内に収容
されたマイクロコンピュータに接続されている。 【0022】マイクロコンピュータは、特開平5−10
3567号公報に開示された魚釣用リールと同様、上記
磁気センサから出力されるスプール15の正転,逆転の
判定信号をCPUに取り込んで釣糸の繰出しか巻取りか
を判定すると共に、磁気センサから取り込むスプール1
5の回転パルス信号をアップ・ダウンカウンタでカウン
トして、この計数値を基にROMに記憶された糸長計算
式をCPUで演算実行するようになっている。そして、
その演算結果が釣糸の繰出し量として、電子制御ケース
9上に設けたデジタル表示部69に表示されるようにな
っている。 【0023】電子制御ケース9は軽量化を図る目的から
樹脂で成形されており、既述したように当該電子制御ケ
ース9に外側板5が一体成形されている。そして、斯か
る電子制御ケース9は、リール本体3のフレーム1の上
部に取り付けられており、釣人が実釣に於てリール本体
3を両手で握持したとき、その上面に左右の親指が当接
できるようになっている。 【0024】又、図1に示すようにハンドル23が取り
付く外側板7の側部前方には、本出願人が特願平3−3
24492号で開示した魚釣用リールと同様、モータ2
1の出力を連続的に増減して釣糸の巻上げ速度を可変さ
せる調節レバー71が、所定の角度に亘って回転操作可
能に取り付けられており、当該調節レバー71は外側板
7に内蔵されたポテンショメータ73に連結されてい
る。そして、調節レバー71の操作によるポテンショメ
ータ73の抵抗値の変化が、上述したマイクロコンピュ
ータに入力され、当該マイクロコンピュータでは、調節
レバー71の操作量に応じたパルス信号のデューティ比
として、モータ通電電流時間率を図3及び図4に示すモ
ータ21のスイッチング電源回路中に接続したパワーモ
ス75で可変制御して、モータ21の出力をOFF状態
から最大値(0〜100%)まで連続的に変更できるよ
うになっている。 【0025】そして、図1に示すようにデジタル表示部
69には、調節レバー71の操作によるモータ出力を表
示するモータ出力表示部77が設けられており、モータ
出力の調節に応じてそのバー表示量の目盛りが逐次変化
するようになっている。而して、上記パワーモス75は
所謂発熱性素子であるため、既述したように長期に亘る
使用によりその熱で樹脂製の電子制御ケース9が変形し
たり、電子制御ケース9の内部と外気の温度差で、デジ
タル表示部69が曇ってしまう虞がある。 【0026】そこで、図3及び図4に示すように本実施
形態では、電子制御ケース9に一体成形した外側板5の
内側に、熱伝導性の良い銅合金(熱伝導率0.29〔ca
l/℃・cm・sec〕)やアルミニウム合金(熱伝導率0.3
1〔cal/℃・cm・sec〕),アルミニウム(熱伝導率0.
53〜0.55〔cal/℃・cm・sec〕),ステンレス(熱
伝導率0.04〔cal/℃・cm・sec〕)等で成形した内蓋
兼用の放熱体11を水密性を以ってネジ止めし、そし
て、当該放熱体11の内側にパワーモス75をネジ止め
すると共に、当該放熱体11とフレーム1及びセットプ
レート30との間に、シリコン等の熱伝導材料(図示せ
ず)を介装することで、パワーモス75を外側板5内に
水密性を以って収納しつつ、その放熱性を高めたもので
ある。 【0027】その他、図1に於て、79は電子制御ケー
ス9の上面に配設されたON/OFFスイッチで、図示
しないコネクタを介してリール本体3に接続した電源コ
ードを船上に配置した電源に鰐口クリップ等で接続した
後、上記ON/OFFスイッチ79をON操作すると、
マイクロコンピュータやモータ21等が起動するように
なっている。 【0028】本実施形態に係る魚釣用リール81はこの
ように構成されているから、釣糸の繰出しや調節レバー
71,ハンドル23による釣糸の巻取りに伴い、磁気セ
ンサの信号を基にマイクロコンピュータが糸長計算式を
演算実行して、その演算結果を釣糸の繰出し量としてデ
ジタル表示部69に表示し、又、マイクロコンピュータ
は、調節レバー71の操作量に応じ、モータ通電電流時
間率をパワーモス75で可変制御してモータ21の出力
を可変制御する。 【0029】そして、発熱性素子であるパワーモス75
は使用に伴い発熱するが、パワーモス75の熱は、熱伝
導性の良い放熱体11及び熱伝導材料を介してフレーム
1から大気に放熱されることとなる。従って、本実施形
態によれば、パワーモス75の発熱による電子制御ケー
ス9の熱変形を防止することができると共に、従来に比
し電子制御ケース9内部と外気との温度差が軽減するた
め、電子制御ケース9に設けたデジタル表示部69が曇
ってしまうこともなくなり、パワーモス75の発熱によ
るトラブルが防止できることとなる。 【0030】更に又、本実施形態は、パワーモス75を
外側板5内に収容したため、魚釣用リール81全体が大
型化することもないし、放熱体11は水密性を以って外
側板5に取り付けられているため、パワーモス75の
水性の点で何ら不具合が発生することもない。図5及び
図6は請求項1に係る魚釣用リールの第二実施形態を示
し、図3に示すように上記第一実施形態では、銅合金や
アルミニウム合金等からなる内蓋兼用の板状の放熱体1
1を成形して、当該放熱体11にパワーモス75をネジ
止めした後、これを外側板5の内側に水密性を以って固
定したが、本実施形態は、図6に示すように電子制御ケ
ース9に一体成形した外側板5の内蓋83を樹脂で成形
するに当たり、銅合金やアルミニウム合金等からなる円
形形状の放熱体85をインサート成形して、当該放熱体
85の内側にパワーモス75を固定した後、内蓋83を
外側板5に水密性を以ってネジ止めしたもので、放熱体
85とフレーム1及びセットプレート30との間にはシ
リコン等の熱伝導材料が介装されている。 【0031】尚、その他の構成は上記第一実施形態と同
様であるので、それらの説明は省略する。而して、本実
施形態によっても、上記第一実施形態と同様、所期の目
的を達成することが可能となって、パワーモス75の発
熱によるトラブルが防止できると共に、魚釣用リール全
体が大型化することもない。 【0032】図7は請求項1に係る魚釣用リールの第三
実施形態を示し、本実施形態は、調節レバーによる変速
操作に対し負荷を与えて、実釣りに近い感覚が得られる
ようにしたものである。即ち、上記各実施形態に於ける
調節レバー71は、特願平3−324492号で開示し
た魚釣用リールと同様、外側板7に内蔵されたポテンシ
ョメータ73に連結されているため、モータ出力(釣糸
の巻上げ速度)を上げようと調節レバー71を操作して
も、作動抵抗が変化せず臨場感が得られないといった欠
点が指摘されている。 【0033】そこで、上述したように本実施形態は、調
節レバーによる変速操作に対し負荷を与えて、実釣りに
近い臨場感が得られるようにしたものである。以下、本
実施形態を図7に基づき説明するが、上述した第一実施
形態と同一のものは同一符号を付してそれらの説明は省
略する。図7に於て、87は調節レバー71の操作軸7
1aに固着された歯車で、これに順次噛合する2枚の歯
車89,91が、夫々、外側板7内に取り付けられてい
る。 【0034】又、図中、93は先端部に板状の圧力セン
サ95が気密性を以って接合されたシリンダで、シリン
ダ93内には、ピストン97がO−リング98により気
密性を以って往復動可能に挿入されている。そして、ピ
ストン97の後端側に設けた長孔99に、歯車91に突
設したピン101が遊嵌しており、モータ出力がOFF
状態の時、実線で示す位置に調節レバー71とピストン
97が配置されている。そして、釣人がモータ出力を上
げようと調節レバー71を矢印A方向へ操作すると、各
歯車87,89,91を介してピストン97が矢印B方
向へ移動するようになっている。 【0035】而して、上述したようにシリンダ93の先
端には圧力センサ95が気密性を以って接合されている
から、矢印A方向への調節レバー71の操作に伴いピス
トン97が矢印B方向へ移動すると、シリンダ93の内
圧が上昇し、因って、調節レバー71の操作によるモー
タ出力の上昇に伴い、調節レバー71の操作性が次第に
重く感じられることとなる。 【0036】そして、調節レバー71の操作によってシ
リンダ93の内圧が上昇すると、斯かる内圧が圧力セン
サ95に作用し、圧力センサ95は、図8に示すように
内圧の変化をマイクロコンピュータ103に入力する。
マイクロコンピュータ103では、調節レバー71の操
作量に応じた内圧の変化により、モータ通電電流時間率
をモータ21のスイッチング電源回路中に接続したパワ
ーモス75で可変制御して、モータ21の出力をOFF
状態から最大値(0〜100%)まで連続的に変更する
ようになっている。 【0037】そして、上記各実施形態と同様、調節レバ
ー71によるモータ出力の調節に応じて、モータ出力表
示部77の目盛りが逐次変化するようになっている。
尚、その他の構成は上記第一実施形態と同様で、パワー
モス75は内蓋兼用の放熱体11にネジ止めされてお
り、放熱体11は外側板5の内側に水密性を以ってネジ
止めされている。 【0038】又、本実施形態では、調節レバー71の操
作中に手を離すと、調節レバー71は実線で示すモータ
出力OFF状態の位置に戻ってしまうが、ラチェット機
構等を設けて調節レバー71を操作位置に固定できるよ
うにしてもよいし、又、空巻き時のように特に調節レバ
ー71の感触を楽しむ必要のないときには、別途空巻き
スイッチを電子制御ケース9に設ければよい。 【0039】而して、本実施形態によっても、上記第一
実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であ
り、又、本実施形態によれば、調節レバー71の操作に
よるモータ出力の上昇に伴い、調節レバー71の操作性
が次第に重く感じられるので、実釣りに即した臨場感を
楽しむことが可能となる。図9は請求項1に係る魚釣用
リールの第四実施形態を示し、本実施形態は、第三実施
形態の構造に代え、コイルスプリングのバネ力で調節レ
バーの変速操作に負荷を与えて、実釣りに近い臨場感が
得られるようにしたものである。 【0040】尚、上記第三実施形態と同一のものは同一
符号を以って表示する。図9中、105はピストン97
が往復動可能に挿入されたシリンダで、その内底部に圧
力センサ95が装着されている。そして、シリンダ10
5内には、その内周に沿ってコイルスプリング107が
シリンダ105の軸方向に配置されており、モータ出力
がOFF状態の時、調節レバー71とピストン97は、
コイルスプリング107のバネ力で実線で示す位置に付
勢されるようになっている。 【0041】而して、斯かる状態で、釣人がモータ出力
を上げるために調節レバー71を矢印A方向へ操作する
と、コイルスプリング107のバネ力に抗してピストン
97が矢印B方向へ移動してコイルスプリング107を
圧縮するようになっており、矢印A方向への調節レバー
71の操作に伴い、コイルスプリング107が順次圧縮
されて調節レバー71の操作性が次第に重く感じられる
こととなる。 【0042】そして、調節レバー71の操作でコイルス
プリング107が圧縮されるに伴い、その圧縮力が圧力
センサ95に作用し、圧力センサ95は第三実施形態と
同様、圧縮力の変化をマイクロコンピュータ103に入
力するようになっている。そして、マイクロコンピュー
タ103では、調節レバー71の操作量に応じたコイル
スプリング107の圧縮力の変化によりモータ通電電流
時間率をモータ21のスイッチング電源回路中に接続し
たパワーモス75で可変制御して、モータ21の出力を
OFF状態から最大値(0〜100%)まで連続的に変
更するようになっており、調節レバー71によるモータ
出力の調節に応じて、モータ出力表示部77の目盛りが
逐次変化するようになっている。 【0043】尚、本実施形態にあっても、パワーモス7
5は内蓋兼用の放熱体11にネジ止めされており、当該
放熱体11は外側板5の内側に水密性を以ってネジ止め
されている。而して、本実施形態によっても、第三実施
形態と同様の効果を得ることが可能である。 【0044】図10は請求項1に係る魚釣用リールの第
五実施形態で、本実施形態は、ポテンショメータ73を
用いた第一実施形態の魚釣用リール81に、シリンダ1
05内から圧力センサ95を取り除いた第四実施形態の
構成を付加したもので、本実施形態によれば、ポテンシ
ョメータ73を用いた魚釣用リールにあっても、第三実
施形態及び第四実施形態と同様、調節レバー71の操作
によるモータ出力の上昇に伴い、調節レバー71の操作
性が次第に重く感じられるので、実釣りに即した臨場感
を楽しむことが可能となる。 【0045】尚、上記第四実施形態及び第五実施形態に
あっても、第三実施形態と同様、調節レバー71の操作
中に手を離すと、調節レバー71は各図の実線で示すモ
ータ出力OFF状態の位置に戻ってしまうが、ラチェッ
ト機構等を設けて調節レバー71を操作位置に固定でき
るようにしてもよいし、又、空巻き時のように特に調節
レバー71の感触を楽しむ必要のないときには、別途空
巻きスイッチを電子制御ケース9に設ければよい。 【0046】又、上述した各実施形態にあっては、パワ
ーモスを放熱体に取り付けた魚釣用リールを説明した
が、リレー,抵抗器,リードスイッチ等の発熱性素子を
放熱体に取り付けてもよいことは勿論である。 【0047】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る魚釣
用リールによれば、発熱性素子の発熱による電子制御ケ
ースの熱変形を防止することができると共に、電子制御
ケースに設けた表示部が曇ってしまうこともなくなり、
発熱性素子の発熱によるトラブルが防止できることとな
った。更に又、本発明は発熱性素子を外側板内に水密性
を以って収容したため、リール全体が大型化することも
ないし、発熱性素子に対する防水性の点で何ら不具合が
発生することもない。
【図面の簡単な説明】 【図1】請求項1に係る魚釣用リールの第一実施形態の
平面図である。 【図2】図1に示す魚釣用リールに装着した電子制御ケ
ースの平面図である。 【図3】図2に示す電子制御ケースの要部切欠き背面図
である。 【図4】図2に示す電子制御ケースの内側側面図であ
る。 【図5】請求項1に係る魚釣用リールの第二実施形態に
装着する電子制御ケースの内側側面図である。 【図6】図5に示す電子制御ケースの要部断面図であ
る。 【図7】請求項1に係る魚釣用リールの第三実施形態の
要部切欠き側面図である。 【図8】図7に示す魚釣用リールの制御ブロック図であ
る。 【図9】請求項1に係る魚釣用リールの第四実施形態の
要部切欠き側面図である。 【図10】請求項1に係る魚釣用リールの第五実施形態
の要部切欠き側面図である。 【符号の説明】 3 リール本体 5 外側板 9 電子制御ケース 11,85 13 スプール軸 15 スプール 21 モータ 71 調節レバー 75 パワーモス 81 魚釣用リール 83 内蓋 87,89,91 歯車 93,105 シリンダ 95 圧力センサ 97 ピストン 103 マイクロコンピュータ 107 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/015 A01K 89/017

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 スプールを回転自在に支持するリール本
    体の上部に樹脂製の電子制御ケースを装着した魚釣用リ
    ールに於て、 上記電子制御ケースにリール本体の外側板を一体的に成
    形し、且つ当該外側板に内蓋を水密性を以って取り付け
    ると共に、当該内蓋に、前記電子制御ケースより熱伝導
    性の良い材料で形成した放熱体を一体的に設け、当該放
    熱体の内側に電子制御装置を構成する各種電装部品中の
    発熱性素子を装着して、発熱性素子を外側板内に放熱
    性,水密性を以って収納したことを特徴とする魚釣用リ
    ール。
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