JP3770340B2 - 釣り用リールの発電装置 - Google Patents

釣り用リールの発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3770340B2
JP3770340B2 JP28872296A JP28872296A JP3770340B2 JP 3770340 B2 JP3770340 B2 JP 3770340B2 JP 28872296 A JP28872296 A JP 28872296A JP 28872296 A JP28872296 A JP 28872296A JP 3770340 B2 JP3770340 B2 JP 3770340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
spool
handle shaft
power
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28872296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10127217A (ja
Inventor
仁志 片山
儀幸 風呂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP28872296A priority Critical patent/JP3770340B2/ja
Publication of JPH10127217A publication Critical patent/JPH10127217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3770340B2 publication Critical patent/JP3770340B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り用リールの発電装置、特に、リール本体に回転自在に支持されたハンドル軸とスプールとをクラッチ機構で係脱する釣り用リールに設けられる釣り用リールの発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
釣り船などから仕掛けを投下する際には、魚群の位置に正確に仕掛けを降ろして当たりを待つことにより釣果が期待できる。このため、最近の釣り用リールには、釣り糸の繰り出し長さや巻取り長さを計測して表示したり、計測長に基いて棚位置でアラームを鳴らしたりする装置を備えているものが多い。
【0003】
このような釣り用リールでは、上記装置を駆動するために電源を必要とする。この電源を確保するために、手巻き式の釣り用リールにおいてはリチウム電池などが使用されている。しかし、電池交換の不便、スペース上の問題、防水性の問題等の欠点がある。
【0004】
この電池交換の不便を解決する技術として、スプールに永久磁石を、対向するリール本体にコイルをそれぞれ設けて発電し、得られた電気を装置駆動の電源としての充電池に充電するものが実開昭61−20164号公報に開示されている。また、さらにスペース上の問題や防水性の問題を解決する技術として、スプールに連動して回転する回転体にマグネットを、リール本体に装着される防水容器内にコイルをそれぞれ配置して発電するリールが、実開平7−5359号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記両公報に示されている発電のための構造では、スプール又はスプールと常に連動する回転体に永久磁石が設けられているので、スプールからの釣り糸の繰り出し及びスプールへの釣り糸の巻き取りのいずれの場合でも発電が行われる。
【0006】
しかし、釣り糸の繰り出し時に発電が行われてしまうと、スプールの回転に制動がかかる。したがって、このような発電装置をリールに設けると、釣り船などから仕掛けを投下する際に、発電装置を有していない通常のリールに比べて仕掛けの落下速度が遅くなり、棚位置への仕掛けの到達が遅れ、通常のリールを使用する釣り客に比べ不利な状態となる。また、仕掛けを投げ込む場合、仕掛けの飛距離が落ちてしまう。
【0007】
本発明の課題は、発電を行う釣り用リールにおいて、糸繰り出し時のスプールの制動を防ぐことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣り用リールの発電装置は、リール本体に回転自在に支持されたハンドル軸とスプールとをクラッチ機構で係脱する釣り用リールに設けられる装置であって、第1発電部材と第2発電部材とを備えている。第1発電部材は、ハンドル軸の糸巻取り方向の回転運動に連動して運動し、かつクラッチ機構が離脱状態のときにスプールとの連動が解除される連動部材に装着されている。第2発電部材は、第1発電部材に近接してリール本体に設けられ、第1発電部材との相対運動により発電を行う。また、釣り用リールはハンドル軸とスプールとの間の伝達トルクの調整を行うドラグ機構を有しており、連動部材は、ドラグ機構の調整によりハンドル軸とスプールとの連動が解除された状態で、ハンドル軸の回転運動に連動して運動する。
【0009】
この発電装置では、ハンドル軸が糸の巻き取り方向に回転されると、スプールが回転して糸が巻きとられる。このとき、連動部材がハンドル軸に連動して運動し、この連動部材に装着された第1発電部材とリール本体に設けられた第2発電部材との間の相対運動により発電がされる。一方、糸を繰り出すときには、クラッチ機構が離脱状態にされている。このため、スプールは回転するが連動部材は運動しない。したがって、糸繰り出し時には、第1発電部材と第2発電部材とは相対運動せず発電が行われないため、発電によるスプールの制動は生じない。このため、本発明に係る発電装置を有するリールのスプールは、発電装置を備えていないリールのスプールと同様に、同負荷に対して同じ速度で回転する。さらに、この装置では、糸巻き取り時以外の時にも、ドラグ機構を調整しハンドル軸とスプールとの連動を解除した状態でハンドルを回転させることにより、発電だけを行うことができる。
【0010】
発明に係る釣り用リールの発電装置は、発明1に記載の装置において、連動部材はハンドル軸に連動する回転部材である。また、第1発電部材は永久磁石及びコイルのいずれか一方であり、第2発電部材は第1発電部材に近接して配置されたいずれか他方である。この場合には、ハンドル軸が糸の巻き取り方向に回転されると、連動部材がハンドル軸に連動して回転し、この連動部材に装着された第1発電部材とリール本体に固定されている第2発電部材との間の相対運動により両発電部材の間の磁界が変化する。これによりコイルに電力が発生し、発電がされる。このように発電部材に永久磁石とコイルとを採用することにより、回転という機械エネルギーを電気エネルギーに容易に変換することができる。
【0011】
発明に係る釣り用リールの発電装置は、発明1又は2に記載の装置において、第1発電部材はハンドル軸に連動して往復角運動する往復部材である。また、第2発電部材は、前記第1発電部材が衝突することで発電する圧電素子又はボイスコイルである。この場合には、スペース上の問題や強度上の問題などにより回転部材等に第1発電部材を装着できない場合にも、釣り用リールに発電装置を設けることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
図1は、本発明の一実施形態による発電装置を採用した両軸受リールの平面図である。図1に示す両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、カウンターケース12とを備えている。
【0013】
カウンターケース12内には、整流器90と、充電池91と、制御表示装置92と、各種センサーとが内部収容されているとともに、液晶ディスプレイ93と、複数の操作スイッチ94とが表面に露出して設けられている。
【0014】
図2に示すように、リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー6及び第2カバー7とを有している。フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の側板8,9と、これらの側板8,9を連結する前連結部10及び後連結部11とを有している。
【0015】
フレーム5内には、スプール14と、スプール14に均一に糸を巻くためのレベルワインド機構16が配置されている。フレーム5と第2カバー7との間には、第1ギア機構18aと、第2ギア機構18bと、クラッチ係脱機構19と、係脱制御機構20と、ドラグ機構21と、キャスティングコントロール機構22と、発電装置24とが配置されている。第1ギア機構18aは、ハンドル2からの回転力をスプール14及びレベルワインド機構16に伝える。第2ギア機構18bは、ハンドル2からの回転力を発電装置24に伝える。クラッチ係脱機構19は、クラッチの係脱により、第1ギア機構18aとスプール14との係合状態及び離脱状態を切り換える。係脱制御機構20は、クラッチレバー40の操作に応じてクラッチの係脱を制御する。キャスティングコントロール機構22は、スプール14の回転時の抵抗力を調整する。また、フレーム5と第1カバー6との間には、スプール14とレベルワインド機構16とを連動させる3枚の連動ギア50a,50b,50cからなる連動ギア機構50が配置されている。この両軸受リールでは、レベルワインド機構16は、スプール14の回転方向に係わらず常にスプール14と連動して動作する。
【0016】
スプール14は、その中心を貫通するスプール軸15に固定されている。スプール軸15は軸受によってフレーム5に回転自在に支持されている。スプール軸15の端部には連動ギア50aが固定されている。
【0017】
レベルワインド機構16は、1対の側板8,9間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒25内に回転自在に支持されたウォームシャフト26と、ラインガイド27とを有している。ウォームシャフト26には螺旋状の溝が形成されており、ラインガイド27の一部がこの溝に噛み合っている。また、ウォームシャフト26の一端には連動ギア50cが固定されている。これにより、スプール14の回転に従ってウォームシャフト26が回転し、ラインガイド27がガイド筒25に沿って往復運動を行う。
【0018】
第1ギア機構18aは、ドラグ機構21によりハンドル軸30と連動するメインギア31と、メインギア31に噛み合うピニオン32とを有している。ピニオン32は、クラッチ係脱機構19によりスプール軸15と係合あるいは離脱が可能である。
【0019】
第2ギア機構18bは、ハンドル軸30に固定されたギア33と、ギア33に噛み合うギア49とを有している。ギア49は、発電装置24の構成部品となっており、第2カバー7に回転自在に支持されている。
【0020】
発電装置24は、ギア49と、ギア49に固定されている複数の永久磁石80と、コイル81とを有している。ギア49は、前述のギア33と噛み合っており、ハンドル軸30と連動して回転する。コイル81は、永久磁石80と対向する位置に配置されており、側板9に固定され、カウンターケース12内の整流器90に接続されている。
【0021】
次に、この両軸受リールの動作を説明する。釣り糸を巻き取るときには、ハンドル2を糸巻き取り方向に回す。ハンドル2の回転はハンドル軸30に伝達され、ドラグ機構21を介してハンドル軸30に連動するメインギア31及びピニオン32が回転する。ピニオン32の回転は、クラッチ係脱機構19によりピニオン32と嵌合しているスプール軸15に伝達され、スプール14が回転して釣り糸を巻き取る。このスプール14の回転は連動ギア機構50を介してウォームシャフト26に伝達され、ウォームシャフト26の回転により前述のようにラインガイド27がガイド筒25に沿って往復運動を行う。この往復運動により、スプール14に均一に釣り糸が巻き取られる。
【0022】
この糸巻き取り時に、発電装置24においては、ハンドル軸30に固定されているギア33に噛み合うギア49の回転に従って複数の永久磁石80が回転する。これによりコイル81に電力が発生する。発電された電力は、カウンターケース12内の整流器90に送られ直流電流に変換された後、充電池91に充電される。この充電された電力によって制御表示装置92が作動して、各種センサーの検知結果から読みとられる情報が液晶ディスプレイ93に表示される。
【0023】
一方、釣り糸を繰り出すときには、クラッチレバー40を操作してクラッチ係脱機構19によりクラッチを離脱する。これにより、スプール軸15とピニオン32との嵌合が解除され、釣り糸の繰り出しによりスプール14が回転しても第1ギア機構18aにはその回転は伝達されない。すなわち、ハンドル軸30及びギア33を介して第1ギア機構18aと連動するギア49も回転せず、発電装置24による発電は行われない。
【0024】
従来の発電装置を有する両軸受リールでは、スプール自体あるいはクラッチ離脱状態でスプールの回転に従って運動する部材に発電部材が装着されており、糸繰り出し時において発電によるスプールの制動が生じている。これに対し、本実施形態による発電装置24を有する両軸受リールでは、糸繰り出し時には発電しないため、スプール14の回転に制動がかからない。このため、釣り船などから仕掛けを投下する際に、発電装置を備えていない両軸受リールと同様の仕掛けの落下速度を確保でき、発電装置を備えていない両軸受リールを使用する釣り客に比べて不利な状態とならない。仕掛けを投げ込むような場合にも、発電装置を備えていない両軸受リールと同様の仕掛けの飛距離を確保できる。
【0025】
また、充電池91の電気容量が不足した場合、釣りを始める前や釣りの最中であっても発電できることが望ましい。ここでは、ドラグ機構21によりハンドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を解除した場合においてもハンドル軸30と連動するギア49により発電していることが有効となる。
【0026】
ハンドル2を糸巻き取り方向に回転させた場合には、通常、クラッチ係脱機構19が自動的に係合状態となり、スプール14と第1ギア機構18aとは連動する。このため、スプール14や第1ギア機構18aに常に連動する部材を利用して発電する場合、発電しているときには常にスプール14が回転している状態となる。これでは、仕掛けをつけた状態などの場合に不都合となることがある。これに対し本実施形態の発電装置24の場合、ドラグ機構21の調整によりハンドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を解除すると、発電装置24のギア49はスプール14と連動しない。したがって、スプール14の回転を生じさせることなく、ハンドル2を回して発電を行うことができる。このように、充電池91の電気容量が不足した場合に、スプール14の回転などの不都合を伴うことなく簡易に発電だけを行うことができる。
【0027】
〔実施形態2〕
図3は、本発明の実施形態2による発電装置を採用した両軸受リールの平面図である。なお、以降の説明において実施形態1と同一又は同様な部材の符号は同一符号を付すものとする。
【0028】
図3に示す両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、カウンターケース12とを備えている。
【0029】
カウンターケース12内には、整流器90、充電池91、制御表示装置92、及び各種センサーが内部に収容されているとともに、液晶ディスプレイ93と複数の操作スイッチ94とが表面に露出して設けられている。
【0030】
図4で示すように、リール本体1は、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー6及び第2カバー7とを有している。フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の側板8,9と、これらの側板8,9を連結する前連結部10及び後連結部11とを有している。
【0031】
フレーム5内には、スプール14と、スプール14に均一に糸を巻くためのレベルワインド機構16と、サミングを行うときに親指の当てとなるサムレスト17とが配置されている。また、フレーム5と第2カバー7との間には、第1ギア機構18aと、第2ギア機構18bと、クラッチ係脱機構19と、係脱制御機構20と、ドラグ機構21と、キャスティングコントロール機構22とが配置されている。第1ギア機構18aは、ハンドル2からの回転力をスプール14に伝える。第2ギア機構18bは、ハンドル2からの回転力をレベルワインド機構16及びこれを介して発電装置24に伝える。クラッチ係脱機構19は、クラッチの係脱により、第1ギア機構18aとスプール14との係合状態及び離脱状態を切り換える。係脱制御機構20は、サムレスト17の操作に応じてクラッチの係脱を制御する。キャスティングコントロール機構22は、スプール14の回転時の抵抗力を調整する。また、フレーム5と第1カバー6との間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるためのマグネットブレーキ機構23と、カウンターケース12内のたとえばリチウム充電池91に電気を供給する発電装置24とが配置されている。
【0032】
スプール14は、その中心を貫通するスプール軸15に固定されている。スプール軸15は軸受によってフレーム5に回転自在に支持されている。
【0033】
レベルワインド機構16は、1対の側板8,9間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒25内に回転自在に支持されたウォームシャフト26と、ラインガイド27とを有している。ウォームシャフト26には螺旋状の溝26aが形成されており、ラインガイド27の一部がこの溝26aに噛み合っている。これにより、ウォームシャフト26の回転に従って、ラインガイド27がガイド筒25に沿って往復運動を行う。ウォームシャフト26の一端には後述するギア28が固定されており、他端には後述する発電装置24の回転部材29が固定されている。
【0034】
第1ギア機構18aは、ドラグ機構21によりハンドル軸30と連動するメインギア31と、メインギア31に噛み合うピニオン32とを有している。ピニオン32は、クラッチ係脱機構19によりスプール軸15と係合あるいは離脱が可能である。
【0035】
第2ギア機構18bは、ハンドル軸30に固定されたギア33と、ギア33に噛み合うギア28とを有している。ギア28は、前述のウォームシャフト26の一端に固定されている。
【0036】
発電装置24は、軸75と、ケース76と、回転子77と、固定子78とを有している。軸75は、ケース76に固定された軸受に支持され、一端が前述のウォームシャフト26の他端に固定され、ウォームシャフト26と連動して回転する。ケース76は、補助部材を介してリール本体1の側板8に固定されている。回転子77は、軸75に固定されている。すなわち、回転子77は、軸75,ウォームシャフト26,及びギア28,33を介してハンドル軸30と連動する。固定子78は、回転子77に対向するように配置されケース76に固定されており、固定子巻線を収容している。この固定子巻線は、カウンターケース12内の整流器90につながっている。
【0037】
次に、実施形態2の両軸受リールの動作を説明する。釣り糸を巻き取るときには、ハンドル2を糸巻取方向に回転させる。ハンドル2の回転はハンドル軸30に伝達され、ドラグ機構21を介してメインギア31及びピニオン32が回転する。ピニオン32の回転は、クラッチ係脱機構19によりピニオン32と嵌合しているスプール軸15に伝達され、スプール14が回転して釣り糸を巻き取る。一方、ハンドル軸30に連動してギア33及びギア28が回転する。ギア28の回転はウォームシャフト26に伝達され、ウォームシャフト26の回転により前述のようにラインガイド27がガイド筒25に沿って往復運動を行う。この往復運動により、スプール14に均一に釣り糸が巻き取られていく。
【0038】
また糸巻き取り時には、ハンドル軸30の回転に連動するウォームシャフト26の回転に従って発電装置24の回転子77も回転する。回転子77が回転すると、固定子78に収容されている固定子巻線に電力が発生する。発電された電力は、カウンターケース12内の整流器90に送られ直流電流に変換された後、充電池91に充電される。この充電された電力によって制御表示装置92が作動し、各種センサーの検知結果から読みとられる情報が液晶ディスプレイ93に表示される。
【0039】
一方、釣り糸を繰り出すときには、サムレスト17を操作してクラッチ係脱機構19によりクラッチを離脱する。これにより、スプール軸15と第1ギア機構18aのピニオン32との嵌合が解除され、釣り糸の繰り出しによってスプール14が回転しても第1ギア機構18aにはその回転は伝達されない。すなわち、ハンドル軸30,第2ギア機構18b,及びウォームシャフト26を介して第1ギア機構18aと連動する発電装置24の回転子77も回転を行わず、発電装置24による発電は行われない。このため、実施形態1と同様な効果が得られる。
【0040】
また、実施形態1と同様に、充電池91の電気容量が不足した場合には、ドラグ機構21の調整によってハンドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を解除してハンドル2を回すことにより、スプール14の回転などの不都合を伴うことなく簡易に発電だけを行うことができる。
【0041】
〔実施形態3〕
上記の実施形態1では、従来の両軸受リールに対してハンドル軸30に固定されるギア33を設けて、このギア33に噛み合うギア49の回転を利用して発電装置24を作動させている。本実施形態では、実施形態1に示すような構造の両軸受リールにおいて、ギア33,49を設ける代わりに、ハンドル逆転防止機構60のストッパー62の動きを利用して発電を行う。
【0042】
ハンドル逆転防止機構60は、図に示すように、ラチェットホイール61と、ストッパー62とを有している。ラチェットホイール61はハンドル軸30に固定されている。ストッパー62は、ピン63に支持されており、バネ64によりラチェットホイール61側に付勢され、ラチェットホイール61との係合によってハンドル軸30の逆転(糸巻き取り方向と反対の回転)を阻止する。
【0043】
発電装置24は、ストッパー62の端部に形成されたハンマー部62aと圧電素子(例えば、ピエゾ素子)85とを有している。他の構成については、実施形態1と同様である。
【0044】
次に、実施形態3の両軸受リールの動作を説明する。釣り糸を巻き取るときには、ハンドル2を糸巻き取り方向に回す。ハンドル2の回転はハンドル軸30に伝達され、これに固定されているラチェットホイール61が回転する。ラチェットホイール61の回転に従って、ストッパー62はピン63を中心とする往復角運動を行う。この運動に伴って、ストッパー62のハンマー部62aは圧電素子85をたたく動作を繰り返す。これにより圧電素子85に電力が発生する。発電された電力は、カウンターケース12内の整流器90に送られ直流電流に変換された後、充電池91に充電される。この充電された電力によって制御表示装置92が作動して、各種センサーの検知結果から読みとられる情報が液晶ディスプレイ93に表示される。
【0045】
スプール14の回転やレベルワインド機構16などの他の作用については、実施形態1と同様である。
【0046】
一方、釣り糸を繰り出すときには、実施形態1と同様に、釣り糸の繰り出しによりスプール14が回転しても第1ギア機構18aにはその回転は伝達されない。すなわち、ハンドル軸30及びラチェットホイール61を介して第1ギア機構18aと連動する発電装置24のハンマー部62aも運動せず、発電は行われない。これにより、実施形態1と同様な効果が得られる。
【0047】
また、実施形態1と同様に、充電池91の電気容量が不足した場合には、ドラグ機構21の調整によってハンドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を解除してハンドル2を回すことにより、スプール14の回転などの不都合を伴うことなく簡易に発電だけを行うことができる。
【0048】
〔他の実施形態〕
(a) 実施形態3の発電装置24において、圧電素子85に代えてボイスコイルなど同様の発電可能な部材を採用しても良い。
【0049】
(b) コイル81や圧電素子85等の第2発電部材をリール本体1に固定せずに、永久磁石80やハンマー部62a等の第1発電部材と相対運動可能にリール本体1に設けてもよい。
【0050】
(c) コイル81や圧電素子85等を第1発電部材としてリール本体1に設け、永久磁石80やハンマー部62a等を第2発電部材として運動させてもよい。
【0051】
【発明の効果】
本発明に係る発電装置では、糸の巻き取り時にのみ発電が行われ糸繰り出し時には発電しないため、糸繰り出し時にスプールの回転に発電による制動がかからない。そして、こ の装置では、糸巻き取り時以外の時にも、ドラグ機構を調整しハンドル軸とスプールとの連動を解除した状態でハンドルを回転させることにより、発電だけを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による発電装置が採用された両軸受リールの平面図。
【図2】前記両軸受リールの横断面図。
【図3】本発明の実施形態2による発電装置が採用された両軸受リールの平面図。
【図4】実施形態2による両軸受リールの横断面図。
【図5】本発明の実施形態3による発電装置が採用された両軸受リールの縦断面図。
【符号の説明】
1 リール本体
14 スプール
19 クラッチ係脱機構
20 係脱制御機構
21 ドラグ機構
24 発電装置
29 回転部材
30 ハンドル軸
49 ギア
60 ハンドル逆転防止機構
61 ラチェットホイール
62 ストッパー
62a ハンマー部
77 回転子
78 固定子
80 永久磁石
81 コイル
85 圧電素子

Claims (3)

  1. リール本体に回転自在に支持されたハンドル軸とスプールとをクラッチ機構で係脱する釣り用リールに設けられる釣り用リールの発電装置であって、
    前記ハンドル軸の糸巻取り方向の回転運動に連動して運動し、かつ前記クラッチ機構が離脱状態のときに前記スプールとの連動が解除される連動部材に装着された第1発電部材と、
    前記第1発電部材に近接してリール本体に設けられ、前記第1発電部材との相対運動により発電する第2発電部材と、
    を備え
    前記釣り用リールは、前記ハンドル軸と前記スプールとの間の伝達トルクの調整を行うドラグ機構を有しており、
    前記連動部材は、前記ドラグ機構の調整により前記ハンドル軸と前記スプールとの連動が解除された状態で前記ハンドル軸の回転運動に連動して運動する、
    釣り用リールの発電装置。
  2. 前記連動部材は前記ハンドル軸に連動する回転部材であり、
    前記第1発電部材は永久磁石及びコイルのいずれか一方であり、前記第2発電部材は前記第1発電部材に近接して配置されたいずれか他方である、
    請求項1に記載の釣り用リールの発電装置。
  3. 前記第1発電部材は前記ハンドル軸に連動して往復角運動する往復部材であり、
    前記第2発電部材は、前記第1発電部材が衝突することで発電する圧電素子又はボイスコイルである、
    請求項1又は2に記載の釣り用リールの発電装置。
JP28872296A 1996-10-30 1996-10-30 釣り用リールの発電装置 Expired - Fee Related JP3770340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28872296A JP3770340B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 釣り用リールの発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28872296A JP3770340B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 釣り用リールの発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10127217A JPH10127217A (ja) 1998-05-19
JP3770340B2 true JP3770340B2 (ja) 2006-04-26

Family

ID=17733848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28872296A Expired - Fee Related JP3770340B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 釣り用リールの発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3770340B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10127217A (ja) 1998-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101169353B1 (ko) 낚시용 릴, 낚시 정보 표시 장치 및 낚시 정보 표시 시스템
US5004181A (en) Cordless electric fishing reel
JP3770340B2 (ja) 釣り用リールの発電装置
JP2003219774A (ja) 魚釣用リールのスプール制動装置
JP3178621B2 (ja) 釣り用リール
JP2586330Y2 (ja) 魚釣用電動リール
JP2573308Y2 (ja) 釣り用リール
JP2002272332A (ja) 魚釣用電動リール
JP3809093B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3210400B2 (ja) 竿支持機構
JP3409608B2 (ja) 魚釣用電動リール
JPH10248452A (ja) 釣り用リールの発電機及びそれを用いた釣り用リール
US20220110305A1 (en) Motor-driven fishing reel
JP3381501B2 (ja) 魚釣用リール
JP3579319B2 (ja) 魚釣用リール
JP2500749Y2 (ja) 魚釣用リ―ル
JPH10257841A (ja) 発電装置を有する釣り用リール及び釣り用リールに接続される発電機
KR100352729B1 (ko) 발전장치를 갖는 낚시용 릴 및 낚시용 릴에 접속되는 발전기
JP2511810Y2 (ja) 魚釣用リ―ル
JP3150048B2 (ja) 魚釣用リ−ル
JP2573310Y2 (ja) 釣り用リール
JP3332067B2 (ja) 魚釣用リール
JP3255263B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3473857B2 (ja) 電動リール
JP2001333676A (ja) 魚釣用電動リール

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees