JPH10127217A - 釣り用リールの発電装置 - Google Patents

釣り用リールの発電装置

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JPH10127217A
JPH10127217A JP28872296A JP28872296A JPH10127217A JP H10127217 A JPH10127217 A JP H10127217A JP 28872296 A JP28872296 A JP 28872296A JP 28872296 A JP28872296 A JP 28872296A JP H10127217 A JPH10127217 A JP H10127217A
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handle shaft
power
fishing reel
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Hitoshi Katayama
仁志 片山
Yoshiyuki Furomoto
儀幸 風呂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電を行う釣り用リールにおいて、糸繰り出
し時のスプールの制動を防ぐ。 【解決手段】 発電装置24は、ハンドル軸30とスプ
ール14とを係脱するクラッチ係脱機構19と両者間の
伝達トルクの調整を行うドラグ機構21とを有する釣り
用リールの発電装置であり、永久磁石80とコイル81
とを有している。永久磁石80はギア49に装着されて
いる。ギア49は、ハンドル軸30の糸巻取り方向の回
転に連動して回転し、クラッチ係脱機構19が離脱状態
のときにスプール14との連動が解除され、ドラグ機構
21の調整によりハンドル軸30とスプール14との連
動が解除された状態においてハンドル軸30に連動す
る。コイル81は、永久磁石80に近接してリール本体
1に設けられ、永久磁石80との相対運動により発電を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り用リールの発
電装置、特に、リール本体に回転自在に支持されたハン
ドル軸とスプールとをクラッチ機構で係脱する釣り用リ
ールに設けられる釣り用リールの発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】釣り船などから仕掛けを投下する際に
は、魚群の位置に正確に仕掛けを降ろして当たりを待つ
ことにより釣果が期待できる。このため、最近の釣り用
リールには、釣り糸の繰り出し長さや巻取り長さを計測
して表示したり、計測長に基いて棚位置でアラームを鳴
らしたりする装置を備えているものが多い。
【0003】このような釣り用リールでは、上記装置を
駆動するために電源を必要とする。この電源を確保する
ために、手巻き式の釣り用リールにおいてはリチウム電
池などが使用されている。しかし、電池交換の不便、ス
ペース上の問題、防水性の問題等の欠点がある。この電
池交換の不便を解決する技術として、スプールに永久磁
石を、対向するリール本体にコイルをそれぞれ設けて発
電し、得られた電気を装置駆動の電源としての充電池に
充電するものが実開昭61−20164号公報に開示さ
れている。また、さらにスペース上の問題や防水性の問
題を解決する技術として、スプールに連動して回転する
回転体にマグネットを、リール本体に装着される防水容
器内にコイルをそれぞれ配置して発電するリールが、実
開平7−5359号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記両公報に示されて
いる発電のための構造では、スプール又はスプールと常
に連動する回転体に永久磁石が設けられているので、ス
プールからの釣り糸の繰り出し及びスプールへの釣り糸
の巻き取りのいずれの場合でも発電が行われる。しか
し、釣り糸の繰り出し時に発電が行われてしまうと、ス
プールの回転に制動がかかる。したがって、このような
発電装置をリールに設けると、釣り船などから仕掛けを
投下する際に、発電装置を有していない通常のリールに
比べて仕掛けの落下速度が遅くなり、棚位置への仕掛け
の到達が遅れ、通常のリールを使用する釣り客に比べ不
利な状態となる。また、仕掛けを投げ込む場合、仕掛け
の飛距離が落ちてしまう。
【0005】本発明の課題は、発電を行う釣り用リール
において、糸繰り出し時のスプールの制動を防ぐことに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルの発電装置は、リール本体に回転自在に支持されたハ
ンドル軸とスプールとをクラッチ機構で係脱する釣り用
リールに設けられる装置であって、第1発電部材と第2
発電部材とを備えている。第1発電部材は、ハンドル軸
の糸巻取り方向の回転運動に連動して運動し、かつクラ
ッチ機構が離脱状態のときにスプールとの連動が解除さ
れる連動部材に装着されている。第2発電部材は、第1
発電部材に近接してリール本体に設けられ、第1発電部
材との相対運動により発電を行う。
【0007】この発電装置では、ハンドル軸が糸の巻き
取り方向に回転されると、スプールが回転して糸が巻き
とられる。このとき、連動部材がハンドル軸に連動して
運動し、この連動部材に装着された第1発電部材とリー
ル本体に設けられた第2発電部材との間の相対運動によ
り発電がされる。一方、糸を繰り出すときには、クラッ
チ機構が離脱状態にされている。このため、スプールは
回転するが連動部材は運動しない。したがって、糸繰り
出し時には、第1発電部材と第2発電部材とは相対運動
せず発電が行われないため、発電によるスプールの制動
は生じない。このため、本発明に係る発電装置を有する
リールのスプールは、発電装置を備えていないリールの
スプールと同様に、同負荷に対して同じ速度で回転す
る。
【0008】発明2に係る釣り用リールの発電装置は、
発明1に記載の装置において、釣り用リールはハンドル
軸とスプールとの間の伝達トルクの調整を行うドラグ機
構を有しており、連動部材は、ドラグ機構の調整により
ハンドル軸とスプールとの連動が解除された状態で、ハ
ンドル軸の回転運動に連動して運動する。この場合に
は、糸巻き取り時以外の時にも、ドラグ機構を調整しハ
ンドル軸とスプールとの連動を解除した状態でハンドル
を回転させることにより、発電だけを行うことができ
る。
【0009】発明3に係る釣り用リールの発電装置は、
発明1又は2に記載の装置において、連動部材はハンド
ル軸に連動する回転部材である。また、第1発電部材は
永久磁石及びコイルのいずれか一方であり、第2発電部
材は第1発電部材に近接して配置されたいずれか他方で
ある。この場合には、ハンドル軸が糸の巻き取り方向に
回転されると、連動部材がハンドル軸に連動して回転
し、この連動部材に装着された第1発電部材とリール本
体に固定されている第2発電部材との間の相対運動によ
り両発電部材の間の磁界が変化する。これによりコイル
に電力が発生し、発電がされる。このように発電部材に
永久磁石とコイルとを採用することにより、回転という
機械エネルギーを電気エネルギーに容易に変換すること
ができる。
【0010】発明4に係る釣り用リールの発電装置は、
発明1又は2に記載の装置において、連動部材はハンド
ル軸に連動して間欠運転される間欠部材である。また、
第2発電部材は、第1発電部材と相対運動することで発
電する圧電素子又はボイスコイルである。この場合に
は、スペース上の問題や強度上の問題などにより回転部
材等に第1発電部材を装着できない場合にも、釣り用リ
ールに発電装置を設けることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕図1は、本発明の一実施形態による発電
装置を採用した両軸受リールの平面図である。図1に示
す両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側
方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル
2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスター
ドラグ3と、カウンターケース12とを備えている。
【0012】カウンターケース12内には、整流器90
と、充電池91と、制御表示装置92と、各種センサー
とが内部収容されているとともに、液晶ディスプレイ9
3と、複数の操作スイッチ94とが表面に露出して設け
られている。図2に示すように、リール本体1は、フレ
ーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー
6及び第2カバー7とを有している。フレーム5は、所
定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対
の側板8,9と、これらの側板8,9を連結する前連結
部10及び後連結部11とを有している。
【0013】フレーム5内には、スプール14と、スプ
ール14に均一に糸を巻くためのレベルワインド機構1
6が配置されている。フレーム5と第2カバー7との間
には、第1ギア機構18aと、第2ギア機構18bと、
クラッチ係脱機構19と、係脱制御機構20と、ドラグ
機構21と、キャスティングコントロール機構22と、
発電装置24とが配置されている。第1ギア機構18a
は、ハンドル2からの回転力をスプール14及びレベル
ワインド機構16に伝える。第2ギア機構18bは、ハ
ンドル2からの回転力を発電装置24に伝える。クラッ
チ係脱機構19は、クラッチの係脱により、第1ギア機
構18aとスプール14との係合状態及び離脱状態を切
り換える。係脱制御機構20は、クラッチレバー40の
操作に応じてクラッチの係脱を制御する。キャスティン
グコントロール機構22は、スプール14の回転時の抵
抗力を調整する。また、フレーム5と第1カバー6との
間には、スプール14とレベルワインド機構16とを連
動させる3枚の連動ギア50a,50b,50cからな
る連動ギア機構50が配置されている。この両軸受リー
ルでは、レベルワインド機構16は、スプール14の回
転方向に係わらず常にスプール14と連動して動作す
る。
【0014】スプール14は、その中心を貫通するスプ
ール軸15に固定されている。スプール軸15は軸受に
よってフレーム5に回転自在に支持されている。スプー
ル軸15の端部には連動ギア50aが固定されている。
レベルワインド機構16は、1対の側板8,9間に固定
されたガイド筒25と、ガイド筒25内に回転自在に支
持されたウォームシャフト26と、ラインガイド27と
を有している。ウォームシャフト26には螺旋状の溝が
形成されており、ラインガイド27の一部がこの溝に噛
み合っている。また、ウォームシャフト26の一端には
連動ギア50cが固定されている。これにより、スプー
ル14の回転に従ってウォームシャフト26が回転し、
ラインガイド27がガイド筒25に沿って往復運動を行
う。
【0015】第1ギア機構18aは、ドラグ機構21に
よりハンドル軸30と連動するメインギア31と、メイ
ンギア31に噛み合うピニオン32とを有している。ピ
ニオン32は、クラッチ係脱機構19によりスプール軸
15と係合あるいは離脱が可能である。第2ギア機構1
8bは、ハンドル軸30に固定されたギア33と、ギア
33に噛み合うギア49とを有している。ギア49は、
発電装置24の構成部品となっており、第2カバー7に
回転自在に支持されている。
【0016】発電装置24は、ギア49と、ギア49に
固定されている複数の永久磁石80と、コイル81とを
有している。ギア49は、前述のギア33と噛み合って
おり、ハンドル軸30と連動して回転する。コイル81
は、永久磁石80と対向する位置に配置されており、側
板9に固定され、カウンターケース12内の整流器90
に接続されている。
【0017】次に、この両軸受リールの動作を説明す
る。釣り糸を巻き取るときには、ハンドル2を糸巻き取
り方向に回す。ハンドル2の回転はハンドル軸30に伝
達され、ドラグ機構21を介してハンドル軸30に連動
するメインギア31及びピニオン32が回転する。ピニ
オン32の回転は、クラッチ係脱機構19によりピニオ
ン32と嵌合しているスプール軸15に伝達され、スプ
ール14が回転して釣り糸を巻き取る。このスプール1
4の回転は連動ギア機構50を介してウォームシャフト
26に伝達され、ウォームシャフト26の回転により前
述のようにラインガイド27がガイド筒25に沿って往
復運動を行う。この往復運動により、スプール14に均
一に釣り糸が巻き取られる。
【0018】この糸巻き取り時に、発電装置24におい
ては、ハンドル軸30に固定されているギア33に噛み
合うギア49の回転に従って複数の永久磁石80が回転
する。これによりコイル81に電力が発生する。発電さ
れた電力は、カウンターケース12内の整流器90に送
られ直流電流に変換された後、充電池91に充電され
る。この充電された電力によって制御表示装置92が作
動して、各種センサーの検知結果から読みとられる情報
が液晶ディスプレイ93に表示される。
【0019】一方、釣り糸を繰り出すときには、クラッ
チレバー40を操作してクラッチ係脱機構19によりク
ラッチを離脱する。これにより、スプール軸15とピニ
オン32との嵌合が解除され、釣り糸の繰り出しにより
スプール14が回転しても第1ギア機構18aにはその
回転は伝達されない。すなわち、ハンドル軸30及びギ
ア33を介して第1ギア機構18aと連動するギア49
も回転せず、発電装置24による発電は行われない。
【0020】従来の発電装置を有する両軸受リールで
は、スプール自体あるいはクラッチ離脱状態でスプール
の回転に従って運動する部材に発電部材が装着されてお
り、糸繰り出し時において発電によるスプールの制動が
生じている。これに対し、本実施形態による発電装置2
4を有する両軸受リールでは、糸繰り出し時には発電し
ないため、スプール14の回転に制動がかからない。こ
のため、釣り船などから仕掛けを投下する際に、発電装
置を備えていない両軸受リールと同様の仕掛けの落下速
度を確保でき、発電装置を備えていない両軸受リールを
使用する釣り客に比べて不利な状態とならない。仕掛け
を投げ込むような場合にも、発電装置を備えていない両
軸受リールと同様の仕掛けの飛距離を確保できる。
【0021】また、充電池91の電気容量が不足した場
合、釣りを始める前や釣りの最中であっても発電できる
ことが望ましい。ここでは、ドラグ機構21によりハン
ドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を解除した場
合においてもハンドル軸30と連動するギア49により
発電していることが有効となる。ハンドル2を糸巻き取
り方向に回転させた場合には、通常、クラッチ係脱機構
19が自動的に係合状態となり、スプール14と第1ギ
ア機構18aとは連動する。このため、スプール14や
第1ギア機構18aに常に連動する部材を利用して発電
する場合、発電しているときには常にスプール14が回
転している状態となる。これでは、仕掛けをつけた状態
などの場合に不都合となることがある。これに対し本実
施形態の発電装置24の場合、ドラグ機構21の調整に
よりハンドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を解
除すると、発電装置24のギア49はスプール14と連
動しない。したがって、スプール14の回転を生じさせ
ることなく、ハンドル2を回して発電を行うことができ
る。このように、充電池91の電気容量が不足した場合
に、スプール14の回転などの不都合を伴うことなく簡
易に発電だけを行うことができる。
【0022】〔実施形態2〕図3は、本発明の実施形態
2による発電装置を採用した両軸受リールの平面図であ
る。なお、以降の説明において実施形態1と同一又は同
様な部材の符号は同一符号を付すものとする。図3に示
す両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側
方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル
2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスター
ドラグ3と、カウンターケース12とを備えている。
【0023】カウンターケース12内には、整流器9
0、充電池91、制御表示装置92、及び各種センサー
が内部に収容されているとともに、液晶ディスプレイ9
3と複数の操作スイッチ94とが表面に露出して設けら
れている。図4で示すように、リール本体1は、フレー
ム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー6
及び第2カバー7とを有している。フレーム5は、所定
の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の
側板8,9と、これらの側板8,9を連結する前連結部
10及び後連結部11とを有している。
【0024】フレーム5内には、スプール14と、スプ
ール14に均一に糸を巻くためのレベルワインド機構1
6と、サミングを行うときに親指の当てとなるサムレス
ト17とが配置されている。また、フレーム5と第2カ
バー7との間には、第1ギア機構18aと、第2ギア機
構18bと、クラッチ係脱機構19と、係脱制御機構2
0と、ドラグ機構21と、キャスティングコントロール
機構22とが配置されている。第1ギア機構18aは、
ハンドル2からの回転力をスプール14に伝える。第2
ギア機構18bは、ハンドル2からの回転力をレベルワ
インド機構16及びこれを介して発電装置24に伝え
る。クラッチ係脱機構19は、クラッチの係脱により、
第1ギア機構18aとスプール14との係合状態及び離
脱状態を切り換える。係脱制御機構20は、サムレスト
17の操作に応じてクラッチの係脱を制御する。キャス
ティングコントロール機構22は、スプール14の回転
時の抵抗力を調整する。また、フレーム5と第1カバー
6との間には、キャスティング時のバックラッシュを抑
えるためのマグネットブレーキ機構23と、カウンター
ケース12内のたとえばリチウム充電池91に電気を供
給する発電装置24とが配置されている。
【0025】スプール14は、その中心を貫通するスプ
ール軸15に固定されている。スプール軸15は軸受に
よってフレーム5に回転自在に支持されている。レベル
ワインド機構16は、1対の側板8,9間に固定された
ガイド筒25と、ガイド筒25内に回転自在に支持され
たウォームシャフト26と、ラインガイド27とを有し
ている。ウォームシャフト26には螺旋状の溝26aが
形成されており、ラインガイド27の一部がこの溝26
aに噛み合っている。これにより、ウォームシャフト2
6の回転に従って、ラインガイド27がガイド筒25に
沿って往復運動を行う。ウォームシャフト26の一端に
は後述するギア28が固定されており、他端には後述す
る発電装置24の回転部材29が固定されている。
【0026】第1ギア機構18aは、ドラグ機構21に
よりハンドル軸30と連動するメインギア31と、メイ
ンギア31に噛み合うピニオン32とを有している。ピ
ニオン32は、クラッチ係脱機構19によりスプール軸
15と係合あるいは離脱が可能である。第2ギア機構1
8bは、ハンドル軸30に固定されたギア33と、ギア
33に噛み合うギア28とを有している。ギア28は、
前述のウォームシャフト26の一端に固定されている。
【0027】発電装置24は、軸75と、ケース76
と、回転子77と、固定子78とを有している。軸75
は、ケース76に固定された軸受に支持され、一端が前
述のウォームシャフト26の他端に固定され、ウォーム
シャフト26と連動して回転する。ケース76は、補助
部材を介してリール本体1の側板8に固定されている。
回転子77は、軸75に固定されている。すなわち、回
転子77は、軸75,ウォームシャフト26,及びギア
28,33を介してハンドル軸30と連動する。固定子
78は、回転子77に対向するように配置されケース7
6に固定されており、固定子巻線を収容している。この
固定子巻線は、カウンターケース12内の整流器90に
つながっている。
【0028】次に、実施形態2の両軸受リールの動作を
説明する。釣り糸を巻き取るときには、ハンドル2を糸
巻取方向に回転させる。ハンドル2の回転はハンドル軸
30に伝達され、ドラグ機構21を介してメインギア3
1及びピニオン32が回転する。ピニオン32の回転
は、クラッチ係脱機構19によりピニオン32と嵌合し
ているスプール軸15に伝達され、スプール14が回転
して釣り糸を巻き取る。一方、ハンドル軸30に連動し
てギア33及びギア28が回転する。ギア28の回転は
ウォームシャフト26に伝達され、ウォームシャフト2
6の回転により前述のようにラインガイド27がガイド
筒25に沿って往復運動を行う。この往復運動により、
スプール14に均一に釣り糸が巻き取られていく。
【0029】また糸巻き取り時には、ハンドル軸30の
回転に連動するウォームシャフト26の回転に従って発
電装置24の回転子77も回転する。回転子77が回転
すると、固定子78に収容されている固定子巻線に電力
が発生する。発電された電力は、カウンターケース12
内の整流器90に送られ直流電流に変換された後、充電
池91に充電される。この充電された電力によって制御
表示装置92が作動し、各種センサーの検知結果から読
みとられる情報が液晶ディスプレイ93に表示される。
【0030】一方、釣り糸を繰り出すときには、サムレ
スト17を操作してクラッチ係脱機構19によりクラッ
チを離脱する。これにより、スプール軸15と第1ギア
機構18aのピニオン32との嵌合が解除され、釣り糸
の繰り出しによってスプール14が回転しても第1ギア
機構18aにはその回転は伝達されない。すなわち、ハ
ンドル軸30,第2ギア機構18b,及びウォームシャ
フト26を介して第1ギア機構18aと連動する発電装
置24の回転子77も回転を行わず、発電装置24によ
る発電は行われない。このため、実施形態1と同様な効
果が得られる。
【0031】また、実施形態1と同様に、充電池91の
電気容量が不足した場合には、ドラグ機構21の調整に
よってハンドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を
解除してハンドル2を回すことにより、スプール14の
回転などの不都合を伴うことなく簡易に発電だけを行う
ことができる。 〔実施形態3〕上記の実施形態1では、従来の両軸受リ
ールに対してハンドル軸30に固定されるギア33を設
けて、このギア33に噛み合うギア49の回転を利用し
て発電装置24を作動させている。本実施形態では、実
施形態1に示すような構造の両軸受リールにおいて、ギ
ア33,49を設ける代わりに、ハンドル逆転防止機構
60のストッパー62の動きを利用して発電を行う。
【0032】ハンドル逆転防止機構60は、図6に示す
ように、ラチェットホイール61と、ストッパー62と
を有している。ラチェットホイール61はハンドル軸3
0に固定されている。ストッパー62は、ピン63に支
持されており、バネ64によりラチェットホイール61
側に付勢され、ラチェットホイール61との係合によっ
てハンドル軸30の逆転(糸巻き取り方向と反対の回
転)を阻止する。
【0033】発電装置24は、ストッパー62の端部に
形成されたハンマー部62aと圧電素子(例えば、ピエ
ゾ素子)85とを有している。他の構成については、実
施形態1と同様である。次に、実施形態3の両軸受リー
ルの動作を説明する。釣り糸を巻き取るときには、ハン
ドル2を糸巻き取り方向に回す。ハンドル2の回転はハ
ンドル軸30に伝達され、これに固定されているラチェ
ットホイール61が回転する。ラチェットホイール61
の回転に従って、ストッパー62はピン63を中心とす
る往復角運動を行う。この運動に伴って、ストッパー6
2のハンマー部62aは圧電素子85をたたく動作を繰
り返す。これにより圧電素子85に電力が発生する。発
電された電力は、カウンターケース12内の整流器90
に送られ直流電流に変換された後、充電池91に充電さ
れる。この充電された電力によって制御表示装置92が
作動して、各種センサーの検知結果から読みとられる情
報が液晶ディスプレイ93に表示される。
【0034】スプール14の回転やレベルワインド機構
16などの他の作用については、実施形態1と同様であ
る。一方、釣り糸を繰り出すときには、実施形態1と同
様に、釣り糸の繰り出しによりスプール14が回転して
も第1ギア機構18aにはその回転は伝達されない。す
なわち、ハンドル軸30及びラチェットホイール61を
介して第1ギア機構18aと連動する発電装置24のハ
ンマー部62aも運動せず、発電は行われない。これに
より、実施形態1と同様な効果が得られる。
【0035】また、実施形態1と同様に、充電池91の
電気容量が不足した場合には、ドラグ機構21の調整に
よってハンドル軸30と第1ギア機構18aとの連動を
解除してハンドル2を回すことにより、スプール14の
回転などの不都合を伴うことなく簡易に発電だけを行う
ことができる。 〔他の実施形態〕 (a) 実施形態3の発電装置24において、圧電素子
85に代えてボイスコイルなど同様の発電可能な部材を
採用しても良い。 (b) コイル81や圧電素子85等の第2発電部材を
リール本体1に固定せずに、永久磁石80やハンマー部
62a等の第1発電部材と相対運動可能にリール本体1
に設けてもよい。 (c) コイル81や圧電素子85等を第1発電部材と
してリール本体1に設け、永久磁石80やハンマー部6
2a等を第2発電部材として運動させてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る発電装置では、糸の巻き取
り時にのみ発電が行われ糸繰り出し時には発電しないた
め、糸繰り出し時にスプールの回転に発電による制動が
かからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による発電装置が採用され
た両軸受リールの平面図。
【図2】前記両軸受リールの横断面図。
【図3】本発明の実施形態2による発電装置が採用され
た両軸受リールの平面図。
【図4】実施形態2による両軸受リールの横断面図。
【図5】本発明の実施形態3による発電装置が採用され
た両軸受リールの縦断面図。
【符号の説明】
1 リール本体 14 スプール 19 クラッチ係脱機構 20 係脱制御機構 21 ドラグ機構 24 発電装置 29 回転部材 30 ハンドル軸 49 ギア 60 ハンドル逆転防止機構 61 ラチェットホイール 62 ストッパー 62a ハンマー部 77 回転子 78 固定子 80 永久磁石 81 コイル 85 圧電素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体に回転自在に支持されたハンド
    ル軸とスプールとをクラッチ機構で係脱する釣り用リー
    ルに設けられる釣り用リールの発電装置であって、 前記ハンドル軸の糸巻取り方向の回転運動に連動して運
    動し、かつ前記クラッチ機構が離脱状態のときに前記ス
    プールとの連動が解除される連動部材に装着された第1
    発電部材と、 前記第1発電部材に近接してリール本体に設けられ、前
    記第1発電部材との相対運動により発電する第2発電部
    材と、を備えた釣り用リールの発電装置。
  2. 【請求項2】前記釣り用リールは、前記ハンドル軸と前
    記スプールとの間の伝達トルクの調整を行うドラグ機構
    を有しており、 前記連動部材は、前記ドラグ機構の調整により前記ハン
    ドル軸と前記スプールとの連動が解除された状態で前記
    ハンドル軸の回転運動に連動して運動する、請求項1に
    記載の釣り用リールの発電装置。
  3. 【請求項3】前記連動部材は前記ハンドル軸に連動する
    回転部材であり、 前記第1発電部材は永久磁石及びコイルのいずれか一方
    であり、前記第2発電部材は前記第1発電部材に近接し
    て配置されたいずれか他方である、請求項1又は2に記
    載の釣り用リールの発電装置。
  4. 【請求項4】前記連動部材は前記ハンドル軸に連動して
    間欠運転される間欠部材であり、 前記第2発電部材は、前記第1発電部材と相対運動する
    ことで発電する圧電素子又はボイスコイルである、請求
    項1又は2に記載の釣り用リールの発電装置。
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