JPH10257841A - 発電装置を有する釣り用リール及び釣り用リールに接続される発電機 - Google Patents

発電装置を有する釣り用リール及び釣り用リールに接続される発電機

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JPH10257841A
JPH10257841A JP6502397A JP6502397A JPH10257841A JP H10257841 A JPH10257841 A JP H10257841A JP 6502397 A JP6502397 A JP 6502397A JP 6502397 A JP6502397 A JP 6502397A JP H10257841 A JPH10257841 A JP H10257841A
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power
handle
reel
spool
generator
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JP6502397A
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Inventor
Yoshiyuki Furomoto
儀幸 風呂本
Hitoshi Katayama
仁志 片山
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 釣り用リールに電力を供給する発電装置の作
動による釣り用リールの性能の低下を抑える。 【解決手段】 両軸受リールは、リール本体1と、スプ
ールと、第1ハンドル2と、発電装置と、第2ハンドル
4とを備えている。スプールは、リール本体1に回転自
在に支持されている。第1ハンドル2は、リール本体1
に回転自在に支持されており、スプールと連動し得るも
のである。発電装置は、リール本体1に支持される。第
2ハンドル4は発電装置を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電装置を有する
釣り用リール及び釣り用リールに接続される発電機に関
する。
【0002】
【従来の技術】釣り船などから仕掛けを投下する際に
は、魚群の位置に正確に仕掛けを降ろして当たりを待つ
ことにより釣果が期待できる。このため、最近の釣り用
リールには、釣り糸の繰り出し長さや巻取り長さを計測
して表示したり、計測長に基いて棚位置でアラームを鳴
らしたりする装置を備えているものが多い。
【0003】このような釣り用リールでは、上記装置を
駆動するために電源を必要とする。この電源を確保する
ために、手巻き式の釣り用リールにおいてはリチウム電
池などが使用されている。しかし、電池交換の不便さ、
スペース上の問題、防水性の問題等の欠点がある。この
電池交換の不便さを解決する技術として、スプールに永
久磁石を、対向するリール本体にコイルをそれぞれ設け
た発電装置により発電し、得られた電力を装置駆動の電
源としての充電池に充電するものが実開昭61−201
64号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のリールを含め従
来から発電装置を備えた釣り用リールが数多く提案され
ているが、いずれもスプールやハンドルに連動する部材
の回転等を利用して発電装置を作動させている。したが
って、発電装置によってスプールやハンドルの動きが規
制され、例えば釣り糸の巻き上げ効率やドラグ特性が低
下するといった弊害が発生する。すなわち、糸繰り出し
時にスプールの回転に制動がかかって釣り船などから仕
掛けを投下する際の投下速度や仕掛けを投げ込む際の仕
掛けの飛距離が低下したり、魚を釣り上げるときのドラ
グ時に発電装置を回転させるためのトルクの変動によっ
て釣り糸のシャクリ現象が起こったりするという不具合
が発生する。
【0005】本発明の課題は、釣り用リールに電力を供
給する発電装置の作動による釣り用リールの性能の低下
を抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リー
ルは、リール本体と、スプールと、第1ハンドルと、発
電装置と、第2ハンドルとを備えている。スプールは、
リール本体に回転自在に支持されている。第1ハンドル
は、リール本体に回転自在に支持されており、スプール
と連動し得るものである。発電装置は、リール本体に支
持される。第2ハンドルは発電装置を作動させる。
【0007】釣り人は、リール本体を保持して、第1ハ
ンドルを回すことによりスプールを回転させて釣り糸を
巻き取る。一方、発電装置は、第2ハンドルの操作によ
って作動し、電力を必要とする釣り用リールに搭載され
た各装置あるいは充電池などに電力を供給する。従来で
はスプールやスプールを回転させる第1ハンドルに発電
装置を連動させていたのに対し、ここではスプールや第
1ハンドルとは別個に設けられた第2ハンドルによって
発電装置を作動させている。すなわち、第2ハンドルは
発電装置を作動させるための専用のハンドルである。し
たがって、スプールの回転などを利用して発電させるこ
とはできなくなるが、その反面、発電装置の存在による
釣り糸の巻き上げ効率の低下やドラグ特性の悪化といっ
た不具合がなくなる。
【0008】このように、発電装置を作動させるための
第2ハンドルを別個に設けたことによって、釣り用リー
ルの性能の低下が抑えられる。発明2に係る釣り用リー
ルは、発明1の釣り用リールにおいて、発電装置はリー
ル本体に対して着脱可能である。釣り用リールに発電装
置や第2ハンドルを設けると、必要なときに電力を補充
できるといったメリットがあるが、釣り用リールの重量
は増加する。
【0009】ここでは、発電装置をリール本体から離脱
することができるため、釣りの最中に釣り用リールの重
量を軽減させることができる。また、発電装置と釣り用
リール本体とをコードで接続させておけば、発電装置を
離脱しているときにも発電を行うことが可能である。例
えば、釣り用リールを釣り人の手元に保持させて、リー
ル本体とコードで接続された発電装置を釣り人の足下に
載置すれば、釣り人は重量の軽い釣り用リールを持って
釣りをしながら、必要に応じて第2ハンドルで発電を行
うことができる。
【0010】なお、ここでは発電装置をリール本体と着
脱可能としているが、発電装置とともに第2ハンドルも
リール本体から着脱可能とすることも本発明に含まれ
る。発明3に係る釣り用リールは、リール本体と、スプ
ールと、ハンドルと、発電装置と、ゼンマイ巻き部材と
を備えている。スプールは、リール本体に回転自在に支
持されている。ハンドルは、リール本体に回転自在に支
持されており、スプールと連動し得るものである。発電
装置は、ゼンマイを含んでおり、リール本体に支持され
る。ゼンマイ巻き部材は発電装置のゼンマイを巻く部材
である。
【0011】釣り人は、リール本体を保持して、ハンド
ルを回すことによりスプールを回転させて釣り糸を巻き
取る。一方、発電装置は、ゼンマイ巻き部材により巻か
れるゼンマイにより作動し、電力を必要とする釣り用リ
ールに搭載された各装置あるいは充電池などに電力を供
給する。従来ではスプールやスプールを回転させるハン
ドルに発電装置を連動させていたのに対し、ここではス
プールやハンドルとは別個に設けられたゼンマイ巻き部
材によって発電装置を作動させている。すなわち、ゼン
マイ巻き部材は発電装置を作動させるための専用の部材
である。したがって、スプールの回転などを利用して発
電させることはできなくなるが、その反面、発電装置の
存在による釣り糸の巻き上げ効率の低下やドラグ特性の
悪化といった不具合がなくなる。
【0012】また、ゼンマイにはある程度の弾性変形エ
ネルギーを蓄えることができるため、例えば、釣りにお
いて時間のあるときにゼンマイを巻いておけば、電力が
不足したときに即座にゼンマイに蓄積したエネルギーを
使用して発電することができる。発明4に係る釣り用リ
ールは、発明1から3のいずれかの釣り用リールにおい
て、充電装置をさらに備えている。
【0013】ここでは、発電装置によって発生した電力
を充電池に蓄えることが可能である。発明5に係る発電
機は、充電装置を有している釣り用リールに対して接続
可能な発電機であって、本体と、発電部材と、操作部材
とを備えている。発電部材は、本体に支持されている。
操作部材は、本体に支持されており、発電部材を作動し
得る部材である。
【0014】この発電装置では、操作部材により作動す
る発電部材の動きによって発電がされる。そして、発電
された電力は、発電機と接続される釣り用リールの充電
池に送られて、充電池に充電される。ここでは、釣り用
リールと別個に発電機を設けており、釣り用リールの性
能や重量を殆ど低下させることなく、必要なときに釣り
用リールに電力を補充させることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は、本発明の一実施形態の手巻き式
両軸受リールの平面図である。図1に示す両軸受リール
は、リール本体1と、リール本体1の側方に配置された
スプール回転用の第1ハンドル2と、第1ハンドル2の
リール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラ
グ3と、第1ハンドル2と反対側のリール本体1の側方
に配置された発電用の第2ハンドル4と、カウンターケ
ース12とを備えている。
【0016】カウンターケース12内には、整流器90
と、充電池91と、制御表示装置92と、各種センサー
とが収容されているとともに、液晶ディスプレイ93
と、複数の操作スイッチ94とが表面に露出して設けら
れている。図2に示すように、リール本体1は、フレー
ム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー6
及び第2カバー7とを有している。フレーム5は、所定
の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の
側板8,9と、これらの側板8,9を連結する前連結部
10及び後連結部11とを有している。
【0017】フレーム5内には、スプール14と、スプ
ール14に均一に糸を巻くためのレベルワインド機構1
6が配置されている。フレーム5と第2カバー7との間
には、第1ギア機構18、クラッチ19、クラッチ係脱
機構20、及びドラグ機構21が配置されている。第1
ギア機構18は、第1ハンドル2からの回転力をスプー
ル14に伝える。クラッチ係脱機構20は、クラッチ1
9の係脱により、第1ギア機構18とスプール14との
係合状態及び離脱状態をクラッチレバー40の操作に応
じて切り換える。
【0018】フレーム5と第1カバー6との間には、第
2ギア機構22、第3ギア機構23、及び発電装置24
が配置されている。第2ギア機構22は、第2ハンドル
4からの回転力を発電装置24に伝える。第3ギア機構
23は、3枚のギアから構成されており、スプール14
とレベルワインド機構16とを連動させる。スプール1
4は、その中心を貫通するスプール軸15に固定されて
いる。スプール軸15は軸受によってフレーム5に回転
自在に支持されている。
【0019】第1ギア機構18は、ドラグ機構21によ
りハンドル軸30と連動するメインギア31と、メイン
ギア31に噛み合うピニオン32とを有している。ピニ
オン32は、クラッチ係脱機構20により、スプール軸
15と係合あるいは離脱が可能である。なお、第1ハン
ドル軸30には第1ハンドル2が装着されている。第2
ギア機構22は、第2ハンドル4が装着される第2ハン
ドル軸60に固定された大ギア61と、発電装置24の
軸75に固定された小ギア62とを有しており、大ギア
61と小ギア62とは噛み合っている。
【0020】発電装置24は、軸75と、ケース76
と、回転子77と、固定子78とを有している。軸75
は、ケース76に固定された軸受に支持され、一端が前
述の小ギア62に固定され、第2ハンドル軸60と連動
して回転する。ケース76はフレーム5の側板8に固定
されている。回転子77は軸75に固定されている。す
なわち、回転子77は、軸75,小ギア62,及び大ギ
ア61を介して、第2ハンドル軸60と連動する。固定
子78は、回転子77に対向するようにしてケース76
に固定されており、固定子巻線を収容している。この固
定子巻線は、カウンターケース12内の整流器90につ
ながっている。
【0021】次に、この両軸受リールの動作を説明す
る。釣り糸を巻き取るときには、第1ハンドル2を糸巻
き取り方向に回す。第1ハンドル2の回転は第1ハンド
ル軸30に伝達され、ドラグ機構21を介して第1ハン
ドル軸30に連動するメインギア31及びメインギア3
1に連動するピニオン32が回転する。ピニオン32の
回転は、クラッチ19によってピニオン32と嵌合して
いるスプール軸15に伝達され、スプール14が回転し
て釣り糸を巻き取る。このスプール14の回転は、第3
ギア機構23を介してレベルワインド機構16に伝わ
り、このレベルワインド機構16の働きによりスプール
14に均一に釣り糸が巻き取られる。
【0022】一方、釣り糸を繰り出すときには、クラッ
チレバー40を操作してクラッチ係脱機構20によりク
ラッチ19を離脱状態にする。これにより、スプール軸
15とピニオン32との嵌合が解除され、釣り糸の繰り
出しによりスプール14が回転しても第1ギア機構18
及び第1ハンドル軸30にはその回転は伝達されない。
【0023】本実施形態の両軸受リールでは、上記のよ
うな釣り糸の巻き取り動作や繰り出し動作と発電のため
動作とは切り離されている。すなわち、第1ハンドル2
やスプール14の回転を利用することなく発電が行われ
る。発電をするときには、第2ハンドル4を回す。第2
ハンドル4の回転力は、第2ハンドル軸60,大ギア6
1,及び小ギア62を介して、発電装置24の軸75に
伝えられる。軸75が回転すると、回転子77も回転
し、回転子77と固定子78との相対回転によって固定
子78に収容されている固定子巻線に電力が発生する。
発電された電力は、カウンターケース12内の整流器9
0に送られ直流電流に変換された後、充電池91に充電
される。この充電された電力によって制御表示装置92
が作動し、各種センサーの検知結果から読みとられた情
報及び演算された情報が液晶ディスプレイ93に表示さ
れる。なお、第2ハンドル4による発電は、充電池91
の充電量が減ってきたときに行われ、具体的には、釣り
の前や魚の当たりを待っているときなどに行われる。
【0024】ここでは、スプール14や第1ハンドル2
とは別個に設けられた第2ハンドル4によって発電装置
24を作動させている。すなわち、第2ハンドル4は発
電装置24を作動させるための専用の部材である。した
がって、スプール14や第1ハンドル2の回転などを利
用して発電させることはできないが、その反面、発電装
置24の存在によっては釣り糸の巻き上げ効率の低下や
ドラグ特性の悪化は生じない。
【0025】(実施形態2)実施形態1では発電装置2
4をリール本体1に内蔵させて発電を行えるようにして
いるが、図3に示すように、リール本体1に対して着脱
可能な発電機50によって発電を行ってもよい。以下本
実施形態の構成について説明するが、実施形態1と同一
の機能を有するものには実施形態1と共通の符号(番
号)を付す。
【0026】図3は、本実施形態の両軸受リールと発電
機50の平面図である。両軸受リールは、リール本体1
と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用の
第1ハンドル2と、第1ハンドル2のリール本体1側に
配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、カウンタ
ーケース12とを備えている。フレーム5と第1カバー
6との間には、第3ギア機構23が配置されている。第
3ギア機構23は、3枚のギアから構成されており、ス
プール14とレベルワインド機構16とを連動させる
(図2参照)。
【0027】第1カバー6のスプール14と反対側の側
面は平らになっていて、後述する発電機50の第2ハン
ドル4と反対側の平らな側面と当接しうるようになって
いる。また、第1カバー6のスプール14と反対側の側
面には、図3に示す入力電源接続用端子90aと、図示
しない係合用の孔とが設けられている。発電機50は、
主として、発電機本体51と、第2ハンドル4と、発電
装置24とから構成されている。発電機本体51には、
図3に示す電力出力用端子52と、図示しない係合用の
突起が設けられている。第2ハンドル4は発電機本体5
1に回転自在に支持されている。発電装置24は、ケー
ス76が発電機本体51に固定され、ケース76に固定
された軸受に支持される軸75(図2参照)が図示しな
いギア機構(図2参照)によって第2ハンドル4と連動
している。固定子78に収容されている固定子巻線は、
電力出力用端子52につながっている。発電機50は、
発電機本体51の突起と第1カバー6の孔とを係合させ
ることで、リール本体1と一体となり得る。すなわち、
発電機50は、図3に示す両軸受リールに対して、着脱
可能なものである。なお、発電機50とリール本体1と
が一体となったときに、入力電源接続用端子90aと電
力出力用端子52とが勘合して、発電装置24の固定子
巻線と両軸受リールの充電池91とが接続される。
【0028】他の構成については、実施形態1と同様で
ある。両軸受リールの動作については、実施形態1と同
様である。本実施形態の両軸受リールでは、発電が必要
とされるときには発電機50が装着される。その状態で
第2ハンドル4を回すと、発電装置24が作動して、発
電された電力が電力出力用端子52及び入力電源接続用
端子90aを介してカウンターケース12内の整流器9
0に送られる。そして、直流電流に変換された後、充電
池91に充電される。この充電された電力によって制御
表示装置92が作動し、各種センサーの検知結果から読
みとられた情報等が液晶ディスプレイ93に表示され
る。
【0029】発電が必要でないとき、すなわち充電池9
1の充電量が十分であるときには、発電機50を両軸受
リールから取り外すことができる。これにより、発電機
50の重量分だけ釣り人が保持しなければならない重量
が減り、釣り竿がより扱いやすくなる。また、発電機5
0の着脱の手間を省くために、発電機50の電力出力用
端子52と両軸受リールの入力電源接続用端子90aと
を接続コードで結ぶこともできる。このときには、釣り
人は、手元に両軸受リールを保持しつつ足下や椅子の上
などに発電機50を置いて釣りを行い、必要なときに手
元に発電機50を持ってきて発電を行うことが可能とな
る。
【0030】なお、電力出力用端子52と両軸受リール
の入力電源接続用端子90aとの接続あるいはこれらと
接続コードとの接続は非接触でなされる構造となってい
る。すなわち、金属製の端子を接続させるのではなく、
電磁誘導を利用して接続させている。このように非接触
とすることで、接続部分に海水等が付着して発電機50
から両軸受リールに電力を送れなくなったりショートし
たりするなどの不具合が抑えられている。
【0031】(実施形態3)以下本実施形態の構成につ
いて説明するが、実施形態1と同一の機能を有するもの
には実施形態1と共通の符号(番号)を付す。図4は、
本実施形態の両軸受リールの横断面図である。図4に示
す両軸受リールは、リール本体1と、第1ハンドル軸3
0に装着されたスプール回転用の第1ハンドル2と、第
1ハンドル2と反対側のリール本体1の側方に配置され
た第2ハンドル軸60aに装着された発電用の第2ハン
ドル(ゼンマイ巻き部材)4と、カウンターケース12
とを備えている(図1参照)。第2ハンドル軸60a
は、第2ハンドル軸60aに固定されているラッチェッ
トホイール61によって、リール本体1に対して後述す
るゼンマイ86を巻く方向にしか回転しないように構成
されている。
【0032】フレーム5と第1カバー6との間には、ス
プール14とレベルワインド機構16とを連動させるギ
ア機構23、発電用ギア機構80、発電用クラッチ機構
87及び発電装置24が配置されている。発電用ギア機
構80は、第2ハンドル4によって回転する第2ハンド
ル軸60aの回転をゼンマイ86に伝達し、またゼンマ
イ86の回転を発電装置24の軸75に伝達するギア機
構である。この発電用ギア機構80は、第2ハンドル軸
60aに連動し得る軸81に固定されたギア82と、ギ
ア82と噛み合うギア84と、発電装置24の軸75に
固定されギア84に噛み合うギア85とを有している。
ギア82が固定される軸81は、発電用クラッチレバー
41の操作により作動する発電用クラッチ機構87によ
って、第2ハンドル軸60aと係合あるいは離脱される
ものである。ギア84は、第1カバー6に固定された軸
受に支持されている軸83に固定されている。軸83に
は、ギア84と第1カバー6との間に配置されるゼンマ
イ86の内周端が固定される。
【0033】発電装置24は、ゼンマイ86と、ゼンマ
イ86によって回転させられる軸75と、ケース76
と、回転子77と、固定子78とを有している。軸75
は、ケース76に固定された軸受に支持され、一端が前
述のギア85に固定され、ゼンマイ86と連動して回転
する。ケース76は第1カバー6に固定されている。ま
た、ケース76には、ゼンマイ86の外周端が固定され
る。回転子77は、軸75に固定されている。固定子7
8は、回転子77に対向するように配置されケース76
に固定されており、固定子巻線を収容している。この固
定子巻線は、カウンターケース12内の整流器90につ
ながっている。
【0034】他の構成については、実施形態1と同様で
ある。両軸受リールの動作については、実施形態1と同
様である。本実施形態の両軸受リールでは、釣り糸の巻
き取り動作や繰り出し動作と発電のため動作とは切り離
されており、第1ハンドル2やスプール14の回転を利
用することなく発電が行われる。
【0035】発電をするときには、まず発電用クラッチ
機構87を係合状態として第2ハンドル4を回す。第2
ハンドル4の回転力は、第2ハンドル軸60aから発電
用ギア機構80を介して、ゼンマイ86を巻いていく。
これにより、ゼンマイ86に弾性エネルギーが蓄えられ
る。なお、ラチェットホイール61が働くため、第2ハ
ンドル軸60aはゼンマイ86を巻く方向にのみ回転す
る。ゼンマイ86が巻かれて第2ハンドル4が回らない
状態となったら、次に発電用クラッチレバー41を操作
して発電用クラッチ機構87を離脱状態にする。する
と、巻かれていたゼンマイ86が元の状態に戻る方向に
回転して、この回転はギア84及び85を介して発電装
置24の軸75に伝えられる。これにより固定子巻線に
電力が発生し、発電された電力は、カウンターケース1
2内の整流器90に送られ直流電流に変換された後、充
電池91に充電される。この充電された電力によって制
御表示装置92が作動し、各種センサーの検知結果から
読みとられた情報などが液晶ディスプレイ93に表示さ
れる。
【0036】ここでは、スプール14や第1ハンドル2
とは別個に設けられた第2ハンドル4によって発電装置
24を作動させている。すなわち、第2ハンドル4は発
電装置24を作動させるための専用の部材である。した
がって、スプール14の回転などを利用して発電させる
ことはできないが、その反面、発電装置24の存在によ
っては釣り糸の巻き上げ効率の低下やドラグ特性の悪化
は生じない。
【0037】また、ゼンマイ86はある程度の弾性変形
エネルギーを蓄えることができるため、例えば、釣りに
おいて時間のあるときにゼンマイ86を巻いておけば、
充電池91の蓄電量が不足したときに、発電用クラッチ
レバー41を操作するだけでゼンマイ86に蓄積したエ
ネルギーを利用して即座に発電を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る釣り用リールでは、スプー
ルやスプールを回転させる第1ハンドルとは別個に設け
られた第2ハンドルによって発電装置を作動させている
ため、発電装置の存在による釣り糸の巻き上げ効率の低
下やドラグ特性の悪化といった釣り用リールの性能の低
下が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の両軸受リールの平面図。
【図2】前記両軸受リールの横断面図。
【図3】本発明の実施形態2による両軸受リールの横断
面図。
【図4】本発明の実施形態3による両軸受リールの横断
面図。
【符号の説明】
1 リール本体 2 第1ハンドル 4 第2ハンドル 14 スプール 24 発電装置 50 発電機 51 発電機本体 86 ゼンマイ 91 充電池(充電装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体と、 前記リール本体に回転自在に支持されるスプールと、 前記リール本体に回転自在に支持され、前記スプールと
    連動し得る第1ハンドルと、 前記リール本体に支持される発電装置と、 前記発電装置を作動させる第2ハンドルと、を備えた釣
    り用リール。
  2. 【請求項2】前記発電装置は前記リール本体に対して着
    脱可能である、請求項1に記載の釣り用リール。
  3. 【請求項3】リール本体と、 前記リール本体に回転自在に支持されるスプールと、 前記リール本体に回転自在に支持され、前記スプールと
    連動し得るハンドルと、 ゼンマイを含み、前記リール本体に支持される発電装置
    と、 前記発電装置のゼンマイを巻くゼンマイ巻き部材と、を
    備えた釣り用リール。
  4. 【請求項4】充電装置をさらに備えた、請求項1から3
    のいずれかに記載の釣り用リール。
  5. 【請求項5】充電装置を有している釣り用リールに対し
    て、接続可能な発電機であって、 本体と、 前記本体に支持される発電部材と、 前記本体に支持され、前記発電部材を作動し得る操作部
    材と、を備えた発電機。
JP6502397A 1997-03-11 1997-03-18 発電装置を有する釣り用リール及び釣り用リールに接続される発電機 Pending JPH10257841A (ja)

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