JP2018130042A - 魚釣用電動リール - Google Patents
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Description
例えば、糸長計測情報には、スプールの回転数から、導出される釣糸の繰り出し量や巻き取り量の情報が含まれる。魚釣用電動リールでは、これらの情報に基づいて、釣糸の繰り出しを所定の棚位置で停止させる棚停止位置モードや、予め制御部に記憶させたシャクリ作動パターンに従って仕掛けが自動的にシャクられるようにした自動シャクリ制御モード等、種々の釣りモードの設定が可能となっている。
また、実釣時において、一方の手でリール本体を保持しながら他方の手で出力調節レバーを操作することになり、両手を使用する必要があるため、簡易な操作性が求められていた。
また、ケース本体の上面に複数の操作スイッチが配置された構成であるため、誤操作してしまうおそれもあった。特に、悪天候時の船上では、誤操作のリスクが高かった。
また、回転操作部材が左右の側板間の上部であって表示ケースの後方に配置されているので、回転操作部材を操作する際に、リール本体から手指を離さずに操作を行うことができるので、魚釣り操作が安定する。
また、リール本体を保持した片方の手で回転操作部材の操作を行うことも可能であるので、簡易な操作が可能である。
さらに、表示ケースに機能スイッチが配置されていないので、パーミングしている場合に親指が機能スイッチに接触して誤操作する、ということを回避できる。
さらに、表示ケースに機能スイッチが設けられていないことから、比較的大きな表示部を用いることができ、デザイン性向上と見易さ向上も図ることができる。
また、前記構成によれば、機能スイッチが側板の側面側に配置されるため、実釣り時に魚釣用リールを引っ繰り返した状態で地面等に置いたとしても機能スイッチが誤って押圧されることがなく、誤操作を防止できる。
また、回転操作部材が左右の側板間の上部であって表示ケースの後方に配置されているので、回転操作部材を操作する際の把持性が向上し、魚釣り操作が安定する。
また、以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「上下」を言うときは、図2に示した方向を基準とする。また、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
本実施形態のモータ12およびジョグダイヤル13は公知であるため、詳細な説明は省略する。なお、回転操作部材は、回動する構造のものに限られることはなく、順方向やこれとは反対方向となる逆方向に回転可能に設けられたものであってもよい。
なお、側板2は、フレーム4とサイドプレート5とにより構成される。
2つの支柱3,3のそれぞれは、互いに前後方向に離間し、前後方向に延在する竿取付部3aと一体に形成されている。
特に図示しないが、支柱3の両端には、左右のフレーム4,4を貫通するねじが螺合し、支柱3と左右のフレーム4,4とが一体化されている。なお、本発明において、支柱3と左右のフレーム4,4とが金型で一体成形されたものを用いてもよい。
なお、図3に示すように、竿取付部3aが釣竿200のリールシート201に取り付けられると、魚釣用電動リール100は、釣竿200の上側に配置される。
図2に示すように、左右のフレーム4,4間の空間には、後側から順に、クラッチレバー10,スプール軸11、モータケース12a、レベルワインド機構14が設けられている。
また、スプール軸11に支持されるスプール9は、略円筒状を呈し釣糸が巻回される糸巻き胴部9aと、糸巻き胴部9aの両端に設けられた左右のフランジ部9bと、糸巻き胴部9aの内周面から径方向内側に張り出してスプール軸11に回り止め嵌合する内筒部9cと、を備えている。
また、スプール9は、左右のフレーム4,4間の空間において、前後方向の後寄りに配置されている。このため、左右の側板2,2間に形成される空間において、後側の大部分はスプール9により占有されている。
モータケース12aは、左右のフレーム4,4に一体に形成されている。
また、モータケース12aは、左右のフレーム4,4間の空間において、スプール9の前側であって上下方向の下寄りに配置されている。このため、モータケース12aの上方には、釣糸が通過可能な空間SP1が形成されている。
なお、本実施形態において、図2に示すように、モータケース12aの上方の空間SP1は、比較的大きく形成されている。このため、スプール9の糸巻き胴部9aが小径であっても、モータケース12aの上方の空間SP1に釣糸を通すことができる。
釣糸案内体15には、内部を釣糸が通る環状の案内部15aが形成されている。
この案内部15aは、モータケース12aよりも上方に位置し、スプール9の糸巻き胴部9aに巻回されている釣糸がモータケース12aの上部を通過するようにガイドしている(図2の破線Aと破線Bとの間の領域SP2を参照)。
よって、左右のフレーム4,4間の空間において、図2の破線Aと破線Bとの間の領域SP2は、釣糸が通過するための領域として確保されている。
サイドプレート5は、左右方向内側に向って開口する箱状(有底筒状)の部品であり、フレーム4に図示しないねじにより固定され、フレーム4と一体になっている。よって、フレーム4とサイドプレート5とにより構成される側板2は、内部空間を有している。
以下、サイドプレート5において、フレーム4の左右方向の外側に離間し、フレーム4に対向する板状の壁部を対向壁部6と称する。
なお、本発明は、モータ12により生成された駆動力を減速してスプール軸11に伝達する公知の減速機構を一方の右側板2内に設けて構成してもよい。
右側のサイドプレート5において、対向壁部6の右面(外面)6aは、右側の側板2の右側面を構成している。
よって、対向壁部6の右面(外面)6aの後側は、実釣時に釣り人がパーミングした場合、掌が当てられるようになっている。
また、右側のサイドプレート5において、対向壁部6の右面(外面)6aの中央部には、左側に向って窪む凹部6bが形成されている。
なお、上記した凹部6bについては後述する。
そのほか、右側のサイドプレート5の前側の下部には、モータ12に電力を供給するための給電部16が設けられている。
なお、ケース本体20は、図示しないねじにより左右のフレーム4,4の上部に固定されている。
また、水平部21は、平面視でスプール9の側方に位置し、サミングし易くなっている。つまり、釣糸放出時、水平部21に載せている親指を左右の側板2,2間に進入させて、糸巻き胴部9aに巻回される釣糸またはフランジ部9bに触れる動作を、スムーズに行うことができる。
つまり、一対の水平部21,21は、ジョグダイヤル13がスプール9と上下方向に重なり合わないようにジョグダイヤル13を支持している。
また、一対の水平部21,21は、ジョグダイヤル13の外周面の最下端13bが、スプール9のフランジ部9bの最上端(破線D2参照)よりも低くなるように支持している。
この結果、ジョグダイヤル13は、スプール9に接触することなく、左右の側板2,2から上方に突出する量が低減するように低く抑えられている。
なお、左右の側板2,2から上方に突出する量が低減するために、ジョグダイヤル13を小径とする方法も考えられるが、ジョグダイヤル13を小径とすると操作性が悪くなるおそれがある。よって、実施形態によれば、大径に形成されたジョグダイヤル13を用いることができ、魚釣り操作性を好適に確保している。
なお、本実施形態のジョグダイヤル13は、領域SP2よりも上方に位置するため、釣糸が接触しないようになっている。
表示ケース22は、上方に開口する箱状(有底筒状)であり、上方から視て、矩形状を呈している。表示ケース22内には、後述する液晶表示部32が格納され、表示ケース22の開口部22aから液晶表示部32の表示内容が視認可能になっている。
また、表示ケース22の開口部22aは、ガラス等の透明部材22bがシールされて嵌め込まれており、液晶表示部32の防水が図られている。
また、フロントカバー24には、上方に延びてケース本体20と連結するための一対の連結部24a,24aが形成されており、フロントカバー24とケース本体20とが一体的に当接連結されている。
よって、表示ケース22と、一対の連結部24a,24aと、フロントカバー24とにより囲まれた開口部25は、釣糸が挿通するための空間となっている。
また、液晶表示部32および機能スイッチ33は、配線を介して制御基板31と電気的に接続している。
なお、図面では、液晶表示部32と制御基板31とを接続する配線R(図3参照)を図示し、機能スイッチ33と制御基板31とを接続する配線の図を省略している。
また、機能スイッチ33および制御基板31は、ハンドル8が設けられていない右側の側板2に配設および収容されており、表示ケース22に収容されず、液晶表示部32と分離配置されている。
このため、表示ケース22は、液晶表示部32のみを収容できる大きさに形成されており、機能スイッチ33や制御基板31を配設、収容する従来の表示ケースよりも上下方向に肉薄化されている。
なお、図1に示すように、凹部6bの窪み量は、機能スイッチ33の突出量よりも大きく、機能スイッチ33が右側面6aよりも右側に突出しないように配置することが誤操作防止および握持保持性向上の面より好ましい。
よって、機能スイッチ33は、図3、図4に示すように、例えば、ハンドル8が設けられていない側(右側)の側板2の上面に載せられる親指から離間し、誤操作を確実に防止できる。
また、図3に示すように、凹部6bは、右側面6aの中央部に形成されており、パーミングしている右手の掌が当たらない部位に形成されている。このため、誤操作をより確実に防止できる。
本実施形態の釣り情報装置30は、機能スイッチ33およびジョグダイヤル13の二つの操作部材の操作によって、各種の実用モードの条件の選択、決定を簡単かつ効率的に行えるようになっている。
釣り情報装置30の制御部35は、各モードにおける機能スイッチ33およびジョグダイヤル13の操作に関し、次のように機能、実行されるように設定されている。
次に、機能スイッチ33を2秒長押しすると、各種のモード設定に移行し、液晶表示部32内に各種の「設定モードメニュー」が複数表示される。
設定モードメニューは、例えば、「棚位置停止モード」(クラッチOFF後、所定量繰り出しでモータ12を駆動してクラッチONし、釣り糸の繰り出しを停止する)、「シャクリ動作モード」(所定量巻き取りと所定時間停止とを繰り返す)を備えている。また、設定モードメニューは、「船縁停止モード」(自動巻き上げに伴う竿先保護のために釣り糸の所定繰り出し位置でモータ12を停止する)、「アラーム設定モード」(釣り糸繰り出し停止後、所定時間経過後にアラームで待機時間を報知する)、「糸長計測表示モード」(通常表示モード)等を備えいる。各種の設定モードメニューは、液晶表示部32内に表示される。
所望の棚停止位置、例えば30メートルで機能スイッチ33を1回短押しすると、設定値が制御部35に記憶されて、通常の「糸長計測表示モード」に切り換わり、液晶表示部32内に設定値30Mが表示される。
また、機能スイッチ33を表示ケース22ではなく、左右側板のいずれか一方に配置することで、魚釣り操作時におけるパーミングの際に接触して誤操作することを回避できる。
また、ジョグダイヤル13が左右の側板2,2間の上部であって表示ケース22の後方に配置されているので、ジョグダイヤル13を操作する際に、リール本体1から手指を離さずに操作を行うことができるので、魚釣り操作が安定する。
さらに、表示ケース22に機能スイッチ33が配置されていないので、パーミングしている場合に親指が機能スイッチ33に接触して誤操作する、ということを回避できる。
また、表示ケース22に機能スイッチ33が設けられていないことから、比較的大きな液晶表示部32を用いることができ、デザイン性向上と見易さ向上も図ることができる。
また、機能スイッチ33が側板2の側面側に配置されるため、実釣り時に魚釣用電動リール100を引っ繰り返した状態で地面等に置いたとしても機能スイッチ33が誤って押圧されることがなく、誤操作を防止できる。
なお、パーミング時に邪魔にならず、支障を生じない領域において、リール本体1の上部に機能スイッチ33を配設して、ジョグダイヤル13との併用操作を、リール本体1を把持した片方の手指で可能としてもよい。
例えば、実施形態における長押し操作において、長押し操作の時間経過とともに、表示されるモードが順次変化して液晶表示部32に表示されるように構成してもよい。
詳細に説明すると、スプール9の外形は軸方向から視て円形を成し、スプール9の回転軸から前方に向うほど、スプール9の占有空間の高さが次第に低くなる。つまり、スプール9に干渉することなくジョグダイヤル13を配置できるスペースが下方に次第に拡大している。
よって、少なくともジョグダイヤル13の中心軸O1がスプール9の糸巻き胴部9aの最前端(図2の破線D3参照)よりも前方に位置するように配置すれば、従来よりもジョグダイヤル13の位置を低くでき、魚釣用電動リール100のロープロ化を図ることができる。
このため、実施形態において、ジョグダイヤル13の外周面の最後端13aを、スプール9のフランジ部9bの外径の最前端(図2の破線D1参照)よりも、前方に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、ジョグダイヤル(回転操作部材)13のみを低く抑える場合には、表示ケース22に、制御基板31や機能スイッチ33を格納してもよい。
さらに、また、外周が円形の操作面を有していればよく、操作部以外が非円形、多角形等であってもよい。
また、機能スイッチ33は、単一のものに限らず、複数設けて操作に支障のないように配置してもよい。
さらに、また、機能スイッチ33の形状は、円形、非円形、多角形等、特に限定されない。
2 側板
6b 凹部
8 ハンドル
9 スプール
12 モータ
13 ジョグダイヤル(回転操作部材)
21 水平部(延出部)
22 表示ケース
30 釣り情報装置
31 制御基板
32 液晶表示部(表示部)
33 機能スイッチ
35 制御部
36 記憶部
100 魚釣用電動リール
Claims (6)
- 左右の側板と、前記左右の側板間の上部に介在する表示ケースと、を有するリール本体部と、
前記左右の側板間に回転自在に配置されたスプールと、
前記スプールが回転する駆動力を生成するモータと、
前記左右の側板間の上部であって前記表示ケースの後方に配置され、前記モータの出力を調整するための回転操作部材と、
表示部、制御部および機能スイッチを有する釣り情報装置と、
を備え、
前記表示部は、前記表示ケースに設けられ、
前記機能スイッチは、前記左右の側板の少なくとも一方に設けられており、
前記機能スイッチの操作および前記回転操作部材の回転操作により、前記制御部に対する入力を行うことを特徴とする魚釣用電動リール。 - 前記機能スイッチは、前記側板に形成された凹部内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用電動リール。
- 前記凹部は、前記左右の側板のうち、ハンドルが設けられた側板とは反対側の側板に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用電動リール。
- 前記側板は、少なくとも側面と上面とを備え、
前記凹部は、前記側面に形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の魚釣用電動リール。 - 前記釣り情報装置の制御基板は、前記左右の側板のうち、少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の魚釣用電動リール。
- 左右の側板と、前記左右の側板間の上部に介在する表示ケースと、を有するリール本体部と、
前記左右の側板間に回転自在に配置されたスプールと、
前記スプールが回転する駆動力を生成するモータと、
前記左右の側板間の上部であって前記表示ケースの後方に配置され、前記モータの出力を調整するための回転操作部材と、
表示部、制御部および機能スイッチを有する釣り情報装置と、
を備え、
前記回転操作部材は、外周が円形の操作面を有し、
前記リール本体を把持した片方の手指で前記回転操作部材と前記機能スイッチとの両操作を可能としたことを特徴とする魚釣用電動リール。
Priority Applications (1)
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JP2017024896A JP2018130042A (ja) | 2017-02-14 | 2017-02-14 | 魚釣用電動リール |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2017
- 2017-02-14 JP JP2017024896A patent/JP2018130042A/ja active Pending
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