JP5128346B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は、電動モータにより駆動されるスプールを備えた魚釣用リールに関する。
従来、船釣りを中心にして電動リールを用いた釣りが広く行われている。この種の釣りは、電動リールを取り付けた釣竿を竿掛けなどで保持したり、釣竿を手で持つなどして行われる。そして、魚が掛かるとリールに設けられたモータ駆動用スイッチを操作して、釣糸の巻き上げを行っている。
近年では、氷結した湖の上で行うワカサギの穴釣りやボート釣り等において、釣竿を手で持つ他に、短い釣竿を装着した小形の電動リールを取付台の上に置いて釣りを行うことがある。
特許文献1は、ワカサギ釣り用の電動リールを開示している。この電動リールは、円筒状の把持部を備える。この把持部を形成する円筒の側面の一部に切欠き部が形成されている。この切欠き部には、釣糸が巻き付けられるスプールが回転可能に設けられている。また把持部内には、上記スプールを回転駆動する電動モータが収容されている。この電動モータを駆動させるスイッチは、上記把持部の上部外表面に設けられている。
また上記電動リールは、電動モータの出力軸とスプールとの間の動力接続状態を切り換えるクラッチを備える。このクラッチは、スプールに隣接して設けられたカム(またはレバー)で構成されている。上記電動リールは、このカム(またはレバー)が手で操作されることで、スプールが電動モータの出力軸から離れてスプールの回転が自由になる状態と、スプールが電動モータの出力軸に圧接されてスプールの回転が規制される状態との間で切り換えられる。
また上記電動リールでは、スプールの回転が自由な状態でモータ駆動用スイッチを操作して電動モータを駆動すると、出力軸の回転によりクラッチが自動的に切り換わり、スプールの自由な回転が規制されるとともに、電動モータの駆動に伴いスプールが釣糸を巻き取る方向に回動するようになっている。
特開平10−191844号公報
ところで、多くの釣りにおいては、スプールの回転を自由にして仕掛けを水中に落とし、仕掛けが狙った水深に達したところで、クラッチを操作してスプールの回転を規制する。そしてスプールの回転が規制された状態で、例えば釣竿を上下に動かすなど魚を誘う操作を行い、魚の食い付きを待つ。そして魚が掛かったときは、モータ駆動用のスイッチを操作してスプールを回動して釣糸の巻き上げを行う。
上記のような魚を誘う操作を行う場合、特許文献1に記載の電動リールを用いた場合でも上記と同様の一連の操作が必要になる。すなわち、釣人は上記カム(またはレバー)を手で操作してスプールの回転を自由にして仕掛けを水中に落とす。そして、仕掛けが狙った水深に達したところで、上記カム(またはレバー)を手で操作してスプールの回転を規制する。これにより釣人は、スプールの回転が規制された状態で魚を誘う操作を行うことができる。そして魚が掛かったときは、把持部の上部外表面に設けられた電動モータの駆動用スイッチを操作してスプールを回動して釣糸の巻き上げを行うことになる。
つまり、クラッチを構成するカム(またはレバー)と、電動モータの駆動用スイッチとが別々に設けられており、仕掛けを下ろしてスプールの回転を規制するようにクラッチを操作する時、どうしても電動モータの駆動用スイッチに手を添えることができない。
そのため、仕掛けを下ろしてスプールの回転を規制するようにクラッチを操作している間に魚の当たりがあったとき、その当たりに対し素早く対応することができない。エサに食い付いた魚を取り逃がさないためには、当たりが来たときに巻き上げ動作に素早く移れることが重要であるため、上記特許文献1に記載の電動リールは改良の余地がある。
本発明の目的は、仕掛けを下ろしてスプールの回転を規制する操作をしている間に魚の当たりがあったときでも、巻き上げ動作に素早く移ることができる魚釣用リールを得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る魚釣用リールは、手を載せる上壁を有するリール本体と、上記リール本体に設けられ、釣糸が巻き付けられるスプールと、上記リール本体に収容され、上記スプールを駆動する電動モータと、上記リール本体に設けられ、上記電動モータを駆動させる駆動スイッチと、上記リール本体に設けられ、上記電動モータと上記スプールとの間の動力接続状態を切り換える切り換え部材と、を具備し、上記切り換え部材は、上記スプールが自由に回転するように上記電動モータと上記スプールとの間を切り離す第1の切り換え位置と、上記電動モータが停止している状態で上記スプールの回転を規制するように上記電動モータと上記スプールとの間を接続する第2の切り換え位置と、上記電動モータが駆動された状態で上記スプールが上記釣糸を巻き取る方向に回転するように上記電動モータと上記スプールとの間を接続する第3の切り換え位置と、の間で人為的に操作可能である。
上記リール本体の上記上壁は、第1の領域が形成された後部と、第2の領域が形成された前部と、上記第1の領域と上記第2の領域との間に位置された中間部と、を含み、上記第1の領域は、上記中間部から上記後部に向けて下向きに傾斜されているとともに、上記第2の領域は、上記中間部から上記前部に向けて下向きに傾斜され、上記切り換え部材は、上記リール本体の上記中間部で上記リール本体の上記上壁の上に突出されたことを特徴としている。
本発明によれば、スプールの回転を規制するための切り換え部材によって、電動モータを駆動させる操作を行うことができる。そのため、上記切り換え部材によりスプールの回転を自由にして仕掛けを水中に落とし、スプールの回転を規制する操作をして魚の当たりを待つことができ、電動モータを駆動させ、巻き上げ動作を行うことができて、釣りの一連の操作を素早く行うことができる。
以下に本発明の実施の形態の一例を、図1ないし図12に基づいて説明する。
図1に示すように、例えば氷結した湖面1に穴2を開けてワカサギを釣る、いわゆる穴釣りは、例えば氷結した湖面1の上に釣用の台3を据え付けて行う。台3は、載置面としての平坦な上面3aを有している。釣人は、台3の上面3aの上に魚釣用リール4を置くとともに、この魚釣用リール4を手Hで掴んで操作することでワカサギを吊り上げる。
図1ないし図3に示すように、魚釣用リール4は、リール本体5を備えている。リール本体5は、その外郭を構成する筐体6を有している。筐体6は、例えばABS樹脂や、ポリカーボーネートのような合成樹脂材料により形成されている。
筐体6は、長軸Lと短軸Sとを有する偏平な箱形であり、釣人が片方の手Hで掴むことができる程度の大きさを有している。筐体6の長軸Lは、筐体6の前後方向に延びている。筐体6の短軸Sは、筐体6の幅方向に延びている。
図2および図4に示すように、筐体6は、ロアケース7とトップカバー8とで構成されている。ロアケース7は、底壁9と、底壁9の左右の側縁から起立する一対の側壁10a,10bと、底壁9の前端から立ち上がる前壁11と、底壁9の後端から立ち上がる後壁12とを有している。トップカバー8は、底壁9と向かい合うようにロアケース7に被せられている。トップカバー8の外周縁は、側壁10a,10bの上縁、前壁11の上縁の一部および後壁12の上縁に連続している。
トップカバー8は、ねじ止めあるいは嵌め込み等の手段によりロアケース7に固定されて、このロアケース7との間にモータ収容室13を規定している。したがって、筐体6は、内部にモータ収容室13を有する中空の箱形をなしている。さらに、ロアケース7の底壁9にバッテリ収容部14が形成されている。
筐体6は、一対の脚16a,16bを有している。脚16a,16bは、例えば筐体6よりも柔らかいゴム状弾性体で形成されている。脚16a,16bは、ロアケース7の底壁9に固定され、本発明でいうリール本体の接地部(すなわち底部)を構成し、台3の上面3aの上に置かれる部分となる。
図2に示すように、トップカバー8は、筐体6の上壁6aを構成している。上壁6aは、リール本体5において脚16a,16bとは反対側に位置するリール本体5の上部であるとともに、釣人が上方から手Hを載せる部分である。図2および図3に示すように、上壁6aは、第1の領域17と第2の領域18とを有している。第1の領域17は、リール本体5の後部に形成され、釣人がリール本体5を手Hで掴んだ時に、手の平Pを受ける部分である。第2の領域18は、リール本体5の前部において後述するスプール34の左右両側に形成され、釣人がリール本体5を手Hで掴んだ時に、手Hの人さし指H2および中指H3を受ける部分である。
図6に示すように、第1の領域17は、筐体6の中間部19から筐体6の後方に進むに従い下向きに傾斜するとともに、筐体6の上方に凸となるように筐体6の前後方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。第2の領域18は、筐体6の中間部19から筐体6の前方に進むに従い下向きに傾斜するとともに、筐体6の上方に凸となるように筐体6の前後方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。第1の領域17と第2の領域18とは、中間部19において互いに滑らかに連続している。
図4に示すように、第1の領域17は、筐体6の上方に凸となるように筐体6の左右方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。また、図示しないが第2の領域18も同様に、筐体6の上方に凸となるように筐体6の左右方向に沿って滑らかな円弧を描いて湾曲する曲面となっている。
このことから、第1の領域17と第2の領域18との間の境界に位置する中間部19は、上壁6aの中で筐体6の上方に最も張り出す頂部20を含んでいる。本実施の形態の筐体6は、例えばポータブルコンピュータ用の代表的なポインティングデバイスであるマウスと類似する外観形状を有する。
図3に示すように、トップカバー8は、円形の開口部21を有している。開口部21は、第2の領域18の前半部分の中央部において後述するスプール34を避けるように開口している。第2の領域18は、スプール34の左側に形成される第1の指置き部22aと、スプール34の右側に形成される第2の指置き部22bとを含む。すなわち、第1および第2の指置き部22a,22bは、スプール34の左右両側に分かれて形成されている。
第1の指置き部22aは、リール本体5の上壁6aに右手Hが載せられた場合、その右手Hの人さし指H2を受ける。第2の指置き部22bは、リール本体5の上壁6aに右手Hが載せられた場合、その右手Hの中指H3を受ける。また、第1の指置き部22aは、リール本体5の上壁6aに左手Hが載せられた場合、その左手Hの中指H3を受ける。第2の指置き部22bは、リール本体5の上壁6aに左手Hが載せられた場合、その左手Hの人さし指H2を受ける。
図4に示すように、筐体6の側壁10a,10bは、夫々側面24a,24bを有している。側面24a,24bは、筐体6の左側方および右側方に露出している。筐体6の側面24a,24bの下部に夫々凹部25a,25bが形成されている。凹部25a,25bは、筐体6の前後方向に延びるとともに、その下端が底壁9に連続している。
筐体6の左側の凹部25aは、筐体6を右手Hで掴んだ時に、右手Hの親指H1を差し入れるためのものであり、側面24aよりも筐体6の内側に向けて凹んでいる。筐体6の右側の凹部25bは、筐体6を右手Hで掴んだ時に、右手Hの薬指H4および小指H5を差し入れるためのものであり、側面24bよりも筐体6の内側に向けて凹んでいる。
図2および図3に示すように、筐体6のロアケース7の前端部に合成樹脂製の支持台26が設けられている。支持台26は、竿受け部27とスプール受け部28とを備えている。竿受け部27は、筐体6の左右方向の中央部に位置している。竿受け部27は、筐体6の前方に向けて開口する支持孔29を有するとともに、釣糸ガイド30を支持している。釣糸ガイド30は、竿受け部27の上方に突出するように垂直に起立する待機位置と、この待機位置から筐体6の後方に倒れ込む動作位置との間で回動可能であり、通常状態では待機位置に保持されている。
図1および図2に示すように、竿受け部27の支持孔29に釣竿40が嵌め込まれている。釣竿40は、例えば全長が15cm程度の短いものでよく、リール本体5の前端から前方に向けて水平に突き出ている。
釣竿40の外周面に複数の釣糸ガイド41が取り付けられている。スプール34から繰り出された釣糸35は、リール本体5の釣糸ガイド30から釣竿40の釣糸ガイド41を経由して釣竿40の先端に導かれた後、釣竿40の先端から湖面1に開けた穴2を通じて水中に没している。なお、釣糸35の先端部には、重りあるいは撚りもどしのようなストッパ42(図11に示す)が取り付けられている。
本実施の形態の魚釣用リール4は、好ましい例としてリール本体5に釣竿40を装着しているが、この釣竿40は必須の構成要素ではない。例えばリール本体5から釣竿を省略してもよいし、釣竿40をリール本体以外の場所、例えば台3に取り付けてもよい。
図2に示すように、支持台26のスプール受け部28は、トップカバー8の開口部21の下方において水平に配置されている。スプール受け部28の外周縁部に円筒状の起立壁31が形成されている。起立壁31の上端は、開口部21を取り囲むようにしてトップカバー8の下面に突き当たって、トップカバー8とスプール受け部28との間を結んでいる。
ロアケース7の底壁9にスプール軸33が支持されている。スプール軸33は、底壁9から垂直に起立するとともに、スプール受け部28を貫通してスプール受け部28の上に突出している。
スプール軸33の上部に合成樹脂又は金属製のスプール34が回転可能に支持されている。スプール34は、リール本体5の前部において、リール本体5の幅方向の中央部に位置している。スプール34は、釣糸35が巻き付けられる釣糸巻回胴部36と、釣糸巻回胴部36を間に挟んで上下方向に向かい合う一対のフランジ37a,37bとを備え、水平方向に回転するようになっている。一方のフランジ37aは、他のフランジ37bよりも大径であり、この大径なフランジ37aがスプール受け部28の上面の上に置かれている。
スプール軸33は、釣糸巻回胴部36を同軸状に貫通して他方のフランジ37bの上に突出している。スプール軸33の上端に袋ナット38がねじ込まれている。袋ナット38は、スプール受け部28との間でスプール34を挟み込んでおり、これによりスプール34がリール本体5の前部に支持されている。
スプール34は、トップカバー8の開口部21の内側に位置している。スプール34の上端に位置する他方のフランジ37bは、筐体6の上壁6aの頂部20と同等の高さあるいは頂部20よりも少しだけ低い位置にあり、開口部21から筐体6の第2の領域18に露出している。
図3に示すように、第2の領域18の第1および第2の指置き部22a,22bは、スプール34の左側および右側に振り分けられている。そのため、指置き部22a,22bに人さし指H2および中指H3を載せた時に、人さし指H2と中指H3は、スプール34の左右両側に分かれて位置することになる。
図2に示すように、筐体6のモータ収容室13には、釣糸35を巻き取る方向にスプール34を駆動する電動モータ44が収容されている。電動モータ44は、ステータおよびロータを収容するモータハウジング45と、このモータハウジング45の前端から突出する金属製の出力軸46(すなわち駆動軸)とを有している。電動モータ45は、出力軸46を筐体6の前後方向に沿わせた横置きの姿勢でスプール34の後方に設置されている。
電動モータ45の出力軸46は、スプール軸33の直後に位置するとともに、このスプール軸33と直交するような位置関係を保っている。出力軸46の前端部は、スプール34の一方のフランジ37aの下方に位置している。
出力軸46の外周上に円筒状のトルク伝達部材47が同軸状に取り付けられている。トルク伝達部材47は、例えばスプール34よりも柔らかい合成樹脂又はゴム状弾性体により形成されている。トルク伝達部材47の外周面は、スプール34のフランジ37aの下面に接している。
図2に示すように、電動モータ44のモータハウジング45はピボット軸48を有している。ピボット軸48は、モータハウシング45の後端に位置するとともに、出力軸46と直交するように筐体6の幅方向に沿って水平に延びている。ピボット軸48は、ロアケース7の軸受部49に支持されている。
このため、電動モータ44は、ピボット軸48を支点として、第1の位置と第2の位置との間で回動可能となっている。上記第1の位置では、図2に示すように電動モータ44の出力軸46が筐体6の前後方向に沿って水平に延びており、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面に当接している。すなわち、電動モータ44の出力軸46とスプール34との間が機械的に接続され、電動モータ44の出力軸46とスプール34との間にトルク伝達部材47を介して摩擦抵抗が働く。そのため、スプール34の自由な回転は上記摩擦抵抗により規制される。また電動モータ44が駆動されると、出力軸46からスプール34に動力が伝達され、スプール34が回動される。
一方、上記第2の位置では、図10に示すように電動モール44の出力軸46が前下がりとなって、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面から離れている。すなわち、電動モータ44の出力軸46とスプール34との間の機械的な接続が切り離されており(すなわち機械的な接続が解除されており)、電動モータ44の出力軸46とスプール34との間に摩擦抵抗は働かない。そのため、スプール34は回転自由な状態になる。
さらに、電動モータ44は、引っ張りコイルスプリング50を介して常に第1の位置に向けて弾性的に付勢されている。そのため、電動モータ44が第1の位置にある限り、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面に弾性的に押し付けられている。
図3および図7に示すように、リール本体5には、電動モータ44の運転を制御する三つの駆動スイッチ58,59a,59bが設けられている。この三つの駆動スイッチ58,59a,59bは、一つの連続巻きスイッチ58と、互いに同じ機能を有する一対の寸動スイッチ59a,59bとを含む。連続巻きスイッチ58は、本発明でいう電動モータを駆動する駆動スイッチの一例である。
図7に示すように、連続巻きスイッチ58は、筐体6の内部に収容されている。また筐体6の中間部19には、切り換えレバー63が設けられている。切り換えレバー63は、本発明でいう切り換え部材の一例であり、電動モータ44とスプール34との間の動力接続状態を切り換える切換部(すなわちクラッチ機構)を構成している。図7に示すように、連続巻きスイッチ58は、切り換えレバー63に隣接して配置されている。
切り換えレバー63は、リール本体5に回動可能に支持されている。詳しく述べると、切り換えレバー63は、軸部63aと、指掛け用の舌片部64と、カム部65とを備えている。図2に示すように、軸部63aは、筐体6の前後方向に水平に延びるとともに、起立壁31と、スプール受け部28の後端に形成されたブラケット66とに回動可能に支持されている。
図7に示すように、切り換えレバー63は、リール本体5の上部に設けられている。すなわち、舌片部64は、トップカバー8に開口するスリット67を貫通して筐体6の上壁6aの上に突出している。図3に示すように、舌片部64は、釣人が筐体6の上壁6aに手Hを載せた時に、人さし指H2の付け根と中指H3の付け根とで規定されるV形の隙間68に位置するようになっている。釣人は、手の平Pを上記第1の領域17に宛がったまた、上記舌片部64を例えば人さし指H2などで操作可能である。
図7に示すように、カム部65は、外周縁部70、第1のカムノーズ71および第2のカムノーズ72を備えている。外周縁部70は、トルク伝達部材47に対向するとともに、軸部63aを中心とする円弧を描くように湾曲している。外周縁部70は、トルク伝達部材47の外周面に対しわずかな間隙を有している。
第1のカムノーズ71は、外周縁部70の一端に位置するとともに、この一端から軸部63aの径方向外側に向けて突出している。第2のカムノーズ72は、外周縁部70の他端に位置している。第2のカムノーズ72は、軸部63aを中心とする円弧を描くように湾曲しているとともに、外周縁部70よりも軸部63aの径方向外側に僅かに張り出している。外周縁部70と第2のカムノーズ72との境界部分には、トルク伝達部材47の外周面に沿うように湾曲する段差73が形成されている。連続巻きスイッチ58は、切り換えレバー63の第1のカムノーズ71に対向するように配置されている。
切り換えレバー63は、(1)電動モータ44とスプール34との間を切り離し、スプール34の回転が自由になる第1の切り換え位置と、(2)電動モータ44とスプール34との間を機械的に接続し、電動モータ44が停止している状態でスプール34の回転が規制される第2の切り換え位置と、(3)電動モータ44とスプール34との間が機械的に接続されるとともに、当該切り換えレバー63の一部(例えば後述する第1のカムノーズ71)が連続巻きスイッチ58に接触し、電動モータ44が駆動してスプール34が釣糸35を巻き取る方向に回動する第3の切り換え位置との間で切り換え可能である。
図7ないし図9に示すように、切り換えレバー63は、例えば軸部63aを支点として回動されることで、上記第1ないし第3の切り換え位置P1,P2,P3の間の切り換えが行われる。
説明の便宜上、順序は逆になるが、図7は、切り換えレバー63が第2の切り換え位置P2に回動された状態を開示している。この第2の切り換え位置P2は、スプール34の回転規制状態を実現する切り換え位置である。第2の切り換え位置P2では、切り換えレバー63の舌片部64が垂直に起立するとともに、カム部65の段差73がトルク伝達部材47の外周面に突き当たっている、またはわずかな間隙をあけて向かい合っている。
この時、段差73は、トルク伝達部材47に対し単に上方から接している(または、間隙をあけて向かい合っている)だけであり、トルク伝達部材47は、引っ張りコイルスプリング50の付勢力を受けてスプール34のフランジ37aに弾性的に押し付けられている。そのため、スプール34は、フランジ37aとトルク伝達部材47との接触部分に摩擦抵抗が生じる。これにより、電動モータ44とスプール34との間がトルク伝達部材47を介して機械的に接続され、スプール34の自由な回転が規制されている。
さらに、第2の切り換え位置P2では、第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58の上方に位置し、第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58から離れている。よって、連続巻きスイッチ58は開状態を維持している。
切り換えレバー63は、上記第1ないし第3の切り換え位置の中でこの第2の切り換え位置が中央位置にあたり、この中央位置からいずれか一方に傾けるように操作することで上記第2の切り換え位置から上記第1の切り換え位置へと切り換えられるとともに、上記中央位置から他方に傾けるように操作することで上記第2の切り換え位置から上記第3の切り換え位置へと切り換えられる。
図8は、切り換えレバー63が第3の切り換え位置P3に回動された状態を開示している。この第3の切り換え位置P3は、スプール34の駆動回転状態を実現する切り換え位置である。第3の切り換え位置P3では、切り換えレバー63の舌片部64が筐体6の左側に倒されて、トルク伝達部材47の外周面とカム部65の外周縁部70との接触位置が相対的に変化している。この時、トルク伝達部材47は、引っ張りコイルスプリング50の付勢力を受けてスプール34のフランジ37aに弾性的に押し付けられている。
さらに、切り換えレバー63の第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58に接触し、第1のカムノーズ71によって連続巻きスイッチ58が閉じられる。これにより、連続巻きスイッチ58は、スプール34を釣糸35を巻き取る方向に連続して回転させるように電動モータ44を駆動させる。
図9は、切り換えレバー63が第1の切り換え位置P1に移動された状態を開示している。この第1の切り換え位置P1は、スプール34の回転自由状態(いわゆるフリー状態)を実現する切り換え位置である。第1の切り換え位置P1では、切り換えレバー63の舌片部64が筐体6の右側に倒されて、第1のカムノーズ71が連続巻きスイッチ58から上方に離脱している。そのため、連続巻きスイッチ58が閉状態から開状態に移行し、電動モータ44に対する電流の供給が断たれる。その結果、電動モータ44は停止している。
それとともに、切り換えレバー63の回動に伴い、第2のカムノーズ72がトルク伝達部材47の外周面に乗り上げ、トルク伝達部材47を強制的に押し下げる。これにより、電動モータ44がピボット軸48を支点に第1の位置から第2の位置に向けて回動し、トルク伝達部材47がスプール34のフランジ37aから離脱する。つまり、電動モータ44とスプール34との間が切り離され、電動モータ44とスプール34との間で摩擦抵抗が作用しない。そのため、スプール34の自由な回転が許容され、スプール34からの釣糸35の繰り出しが可能となる。
以上のように、切り換えレバー63は、この切り換えレバー(切り換え部材)63の1つで、スプール34をトルク伝達部材47から切り離してスプール34の自由な回転を許容するクラッチ機能と、連続巻きスイッチ58を開閉するスイッチ開閉機能とを兼ね備えている。つまり、切り換えレバー63は、上記第1および第2の切り換え位置P1,P2に加えて、上記第3の切り換え位置P3にも切り換え可能に構成されるとともに、この上記第3の切り換え位置P3になったときに連続巻きスイッチ58に接触するような形状に造られている。
図3に示すように、一対の寸動スイッチ59a,59bは、スプール34の左右両側に分かれて配置されている。第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、第1および第2の指置き部22a,22bに分かれて設けられている。
図5に第1の寸動スイッチ59aを代表して示すように、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、リール本体5の筐体6の内部に収容されるとともに、第2の領域18の第1および第2の指置き部22a,22bの内面S1に対向している。第1および第2の指置き部22a,22bの前端は、下向きに湾曲するとともに、ロアケース7の前壁11の上端に上方から向かい合っている。第1および第2の指置き部22a,22bの前端と前壁11の上端との間にはそれぞれ隙間23が形成されている。
第1の指置き部22aは、その表面S2が第1の寸動スイッチ59aに向けて押圧されたとき、例えば隙間23の分だけ沈み込むように弾性変形して、筐体6の内部に向いて撓る。これにより、第1の指置き部22aの内面S1が第1の寸動スイッチ59aに接触し、第1の寸動スイッチ59aが閉じられるように操作される。
また、第1の指置き部22aに対する押圧を取り除くと、第1の指置き部22aが元の位置に弾性的に復帰し、第1の指置き部22aの前端と前壁11の上端との間に再び隙間23が生じるとともに、第1の寸動スイッチ59aが開かれた状態に復帰する。なお第2の指置き部22bと第2の寸動スイッチ59bとの間係も上記と同様である。すなわち、弾性変形が可能な第1および第2の指置き部22a,22bは、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bを操作するスイッチ操作子としての機能を兼ねている。
ここで、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bは、一時巻き上げスイッチであり、指置き部22a,22bがスイッチ59a,59bに向けて押圧されている間のみ電動モータ44を駆動させ、指置き部22a,22bに対する押圧が解除されると電動モータ44の駆動を停止させる。また、第1および第2の寸動スイッチ22a,22bは、互いにスプール34を同じ方向に回転させるスイッチであり、第1および第2の寸動スイッチ59a,59bのいずれを操作してもスプール34は釣糸35を巻き取る方向に回転する。
ここで、切り換えレバー63が第1の切り換え位置P1にある時に、例えば人さし指H2で指置き部22aを押し下げて第1の寸動スイッチ59aを閉じると、電動モータ44が駆動され、トルク伝達部材47が図9の矢印方向に回転する。
この回転により、トルク伝達部材47と第2のカムノーズ72との接触部分に生じる摩擦力により、切り換えレバー63が軸部63aを中心に図9の時計周り方向に回転する。これにより、切り換えレバー63が第1の切り換え位置P1から第2の切り換え位置P2に復帰し、トルク伝達部材47の外周面がスプール34のフランジ37aの下面に再び接触する。つまり、切り換えレバー63が第1の切り換え位置P1にある時(すなわち、スプールフリーの時)でも、第1の指置き部22aを押し下げることでスプール34を回動させることができる。なお第2の指置き部22bを押し下げた場合も同じである。
切り換えレバー63のみでスプール34の回転を自由にし、スプール34の回転を規制し、電動モータ44を駆動できるようにしたが、上記のように切り換えレバー63以外のスイッチを有し、そのスイッチでこれらの操作を行ってもよい。
筐体6のバッテリ収容部14に電動モータ44の駆動用電源となる二本の乾電池52a,52bが収容されている。図12に示すように、乾電池52a,52bの正極に夫々正側電源ライン53a,53bが接続されている。正側電源ライン53a,53bは、正側共通電源ライン54を介して電動モータ44の正側端子に接続されている。
乾電池52a,52bの負極に夫々負側電源ライン55a,55bが接続されている。負側電源ライン55a,55bは、負側共通電源ライン56を介して電動モータ44の負極端子に接続されている。そのため、各電源ライン53a,53b,54,55a,55b,56は、電動モータ44を乾電池52a,52bに並列に接続する一つの電源回路57を構成している。
図12に示すように、常開型の連続巻きスイッチ58は、正側電源ライン53a,53bと正側共通電源ライン54との間に接続されている。常開型の第1の寸動スイッチ59aは、一方の正側電源ライン53aと正側共通電源ライン54との間に接続されている。同じく常開形の第2の寸動スイッチ59bは、他方の正側電源ライン53bと正側共通電源ライン54との間に接続されている。
正側共通電源ライン54に常閉形の船べり停止スイッチ60が配置されている。船べり停止スイッチ60は、筐体6の前端に位置する釣糸ガイド30と対向している。船べり停止スイッチ60は、釣糸ガイド30が待機位置から動作位置に回動された時に、この釣糸ガイド30によって開方向に操作される。
負側共通電源ライン56に常開形のメインスイッチ61が配置されている。メインスイッチ61は、筐体6の底壁9の下方に露出されて釣人が手の指先で操作し得るようになっている。
次に、魚釣用リール4の作用について説明する。
魚釣用リール4を用いて例えばワカサギを釣るに当たっては、魚釣用リール4を釣場に設置された台3の上に置き、筐体6の上壁6aに手Hを添えるように宛がう。
具体的には、上壁6aの第1の領域17に手の平Pを当てるとともに、人さし指H2および中指H3を夫々第2の領域18の第1および第2の指置き部22a,22bの上に載せる。さらに、親指H1を筐体6の左側の凹部25aに差し入れるとともに、薬指H4および小指H5を筐体6の右側の凹部25bに差し入れ、手Hで筐体6を全体的に包み込むように把持する。
次に、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を上記第1の切り換え位置P1に回動させ、スプール34をフリー状態にすることで、スプール34に巻き付けられた釣糸35が仕掛けにより引っ張られてスプール34から繰り出されるとともに、仕掛けが湖面1に開けた穴2から水中に沈降される。
この際、スプール34は、指置き部22a,22bに載せた人さし指H2と中指H3との間に位置している。そのため、必要に応じて人さし指H2または中指H3をスプール34のフランジ37bの縁に押し当てることで、スプール34の回転速度ひいては仕掛けの沈降速度を自由に調節することができる。
仕掛けが狙った水深に達したところで、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を第1の切り換え位置P1から第2の切り換え位置P2に戻す。これにより、スプール34の自由な回転が規制される。この結果、スプール34からの釣糸35の繰り出しが停止されるので、このままの状態で当たりを待つ。
この時、釣人は、例えば手の平Pや手の指H2,H3をリール本体5の上壁6aに載せるようにしてリール本体5に手を沿わせて当たりを待つ。また釣人は、人さし指H2または中指H3でトップカバー8の指置き部22a又は22bを弾性的に押し下げて、第1の寸動スイッチ59a又は第2の寸動スイッチ59bを閉じ、スプール34を回転させることで釣糸35の弛みを除去する。
当たりを待つ時は、台3の上に置かれた魚釣用リール4のリール本体5を手Hで握ったまま、例えばポータブルコンピュータ用のマウスを操作するようにリール本体5を左右に動かしたり、あるいはリール本体5を上下に振るように動かしてリール本体5で台3の上面3aを叩き、水中の仕掛けを動かすことによりワカサギを誘う。
当たりが来たら、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を第2の切り換え位置P2から第3の切り換え位置P3に回動させ、切り換えレバー63の第1のカムノーズ71で連続巻きスイッチ58を操作する。或いは、人さし指H2又は中指H3で第1または第2の指置き部22a,22bを押圧し、第1または第2の寸動スイッチ59a,59bを操作する。これにより、電動モータ44が釣糸35を巻き取る方向(図3の矢印方向)にスプール34を回転(正転)させ、水中の仕掛けが次第に引き上げられる。
釣糸35をスプール34に巻き取っている時に、釣糸35の先端側に位置する重りや撚り戻しのようなストッパ42が魚釣用リール4の直前に達すると、図11に示すように、ストッパ42が待機位置に保持された釣糸ガイド30を通過できずに、この釣糸ガイド30に引っ掛かる。なお、ストッパ42は、釣竿40の釣糸ガイド41は通過するようになっている。
このため、釣糸ガイド30が釣糸35の巻き取り動作に追従して待機位置から動作位置に向けて倒れ込む。釣糸ガイド30が動作位置に達すると、この釣糸ガイド30によって船べり停止スイッチ60が開かれ、電動モータ44に対する電流の供給が断たれる。この結果、釣糸35の巻き取りが停止され、仕掛けはスプール34に巻き込まれることなく魚釣用リール4の直前で停止する。
仕掛けがスプール34の直前で停止したり、あるいは釣人が仕掛けの引き上げを確認したら、例えば人さし指H2で切り換えレバー63を第3の切り換え位置P3から第2の切り換え位置P2に回動させ、スプール34の自由な回転を制限するか、第1または第2の指置き部22a,22bに対する押圧を止める。最後に仕掛けを手で摘み上げて、仕掛けに掛かったワカサギを取り出す。
このような構成の魚釣用リール4によれば、仕掛けを下ろしてスプール34の回転を規制する操作をしている間に魚の当たりがあったときでも、巻き上げ動作に素早く移ることができる。
すなわち、本発明に係る魚釣用リール4では、スプール34の回転を規制するための切り換えレバー63によって、電動モータ44を駆動させる操作を行うことができる。つまり、電動モータ44の出力軸46とスプール34との間の動力接続状態の切り換えと、電動モータ44の電気的接続状態(すなわち駆動状態)の切り換えとを、一つの切り換えレバー63で行うことができる。
そのため、切り換えレバー63によりスプール34の回転を自由にして仕掛けを水中に落とし、スプール34の回転を規制する操作をして魚の当たりを待つことができ、その間に魚の当たりがあったとき、釣人は、その切り換えレバー63をそのまま第3の切り換え位置まで操作するだけで電動モータ44を駆動させることができる。これにより、当たりがあったときに巻き上げ動作に素早く移ることができ、釣りに必要な一連の操作を素早く行うことができる。
リール本体5が、接地部(例えば脚16a,16b)と、この接地部の反対側に位置する上部(例えば上壁6a)とを有し、切り換えレバー63が、リール本体5の上部に設けられていると、魚釣用リール4を台3の上や船べりの上に置いた状態で切り換えレバー63を用いて巻き上げ操作ができるため操作性が良好である。
切り換えレバー63が、リール本体5に回動可能に支持されており、この切り換えレバー63を回動させることで上記第1、第2、および第3の切り換え位置P1,P2,P3の間の切り換えが行われると、指を離さないで連続して切り換え操作ができるため、操作性がさらに良好なものになる。
本実施形態では、切り換えレバー63が、中央位置にてスプール34の回転が規制される第2の切り換え位置P2となり、上記中央位置からいずれか一方に操作するとスプール34の回転が自由になる第1の切り換え位置P1となり、上記中央位置から他方に操作すると電動モータ44が駆動してスプール34が回動する第3の切り換え位置P3となる。
これにより、スプール34を回転自由状態から回転規制状態へ切り換えるために切り換えレバー63を動かす方向と、スプール34を回転規制状態から駆動回転状態へ切り換えるために切り換えレバー63を動かす方向が同一の方向となる。
つまり、スプール34の回転を規制するために切り換えレバー63を所定方向に操作している間に魚の当たりがあったとき、切り換えレバー63をそのままの方向に沿って深く押し込むことでスプール34を回転規制状態から駆動回転状態へ一気に切り換えることができる。これにより、当たりがあったときに巻き上げ動作により素早く移ることができる。
なお、切り換えレバー63は、リール本体5の左右方向に回動するように設けたが、前後方向に回動するようにしてもよく、また、切り換え部材(63)は、レバーではなくダイヤル状に形成して回動してもよい。さらに、切り換え部材(63)は、回動以外にスライド等の操作で切り換え可能にしてもよい。
本発明は上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。例えば寸動スイッチ59a,59bは、必須の構成要素ではなく、適宜省略可能である。本発明でいうリール本体の接地部(すなわち底部)は、脚16a,16bに限らず、リール本体の底壁が接地部を構成してもよい。
本発明の実施の形態において、魚釣用リールを台の上に置いて使用している状態を示す側面図。 本発明の実施の形態に係る魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態に係る魚釣用リールの平面図。 図1のF4−F4線に沿う魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、トップカバーの指置き部と第1の寸動スイッチとの位置関係を示す断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーの舌片部に手の人さし指を宛がった状態を示す魚釣用リールの側面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーが第2の切り換え位置に回動された状態を図6のF7−F7線に沿って示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーが第3の切り換え位置に回動された状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーが第1の切り換え位置に回動された状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、切り換えレバーによりトルク伝達部材が押し下げられて、トルク伝達部材がスプールから切り離された状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、リール本体の前端に位置する釣糸ガイドに釣糸上のストッパが引っ掛かった状態を示す魚釣用リールの断面図。 本発明の実施の形態において、電動モータの駆動系統を示す回路図。
符号の説明
4…魚釣用リール、5…リール本体、6a…上壁、17…第1の領域、18…第2の領域、19…中間部、34…スプール、44…電動モータ、58…駆動スイッチ(連続巻きスイッチ)、63…切り換え部材(切り換えレバー)、P1…第1の切り換え位置、P2…第2の切り換え位置、P3…第3の切り換え位置。

Claims (5)

  1. 手を載せる上壁を有するリール本体と、
    上記リール本体に設けられ、釣糸が巻き付けられるスプールと、
    上記リール本体に収容され、上記スプールを駆動する電動モータと、
    上記リール本体に設けられ、上記電動モータを駆動させる駆動スイッチと、
    上記リール本体に設けられ、上記スプールが自由に回転するように上記電動モータと上記スプールとの間を切り離す第1の切り換え位置と、上記電動モータが停止している状態で上記スプールの回転を規制するように上記電動モータと上記スプールとの間を接続する第2の切り換え位置と、上記電動モータが駆動された状態で上記スプールが上記釣糸を巻き取る方向に回転するように上記電動モータと上記スプールとの間を接続する第3の切り換え位置と、の間で人為的に操作可能であり、上記電動モータと上記スプールとの間の動力接続状態を切り換える切り換え部材と、を具備し、
    上記リール本体の上記上壁は、第1の領域が形成された後部と、第2の領域が形成された前部と、上記第1の領域と上記第2の領域との間に位置された中間部と、を含み、上記第1の領域は、上記中間部から上記後部に向けて下向きに傾斜されているとともに、上記第2の領域は、上記中間部から上記前部に向けて下向きに傾斜され、
    上記切り換え部材は、上記リール本体の上記中間部で上記リール本体の上記上壁の上に突出された魚釣用リール。
  2. 請求項1の記載において、上記リール本体は、載置面の上に置かれる接地部を有し、上記上壁は、上記接地部の反対側に位置された魚釣用リール。
  3. 請求項1または請求項2の記載において、上記切り換え部材は、上記リール本体に回動可能に支持されており、この切り換え部材を回動させることで、上記第1の切り換え位置、上記第2の切り換え位置および上記第3の切り換え位置の間の切り換え操作が行われる魚釣用リール。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項の記載において、上記切り換え部材は、上記切り換え部材の操作方向に沿う中央で上記第2の切り換え位置となり、上記第2の切り換え位置から上記切り換え部材の操作方向に沿う一方に操作することで上記第1の切り換え位置となり、上記第2の切り換え位置から上記切り換え部材の操作方向に沿う他方に操作することで上記第3の切り換え位置となる魚釣用リール。
  5. 請求項1の記載において、上記リール本体の上記第1の領域は、上記リール本体の上方に凸となるように上記リール本体の前後方向に沿って円弧状に湾曲された曲面を有するとともに、上記リール本体の上記第2の領域は、上記リール本体の上方に凸となるように上記リール本体の前後方向に沿って円弧状に湾曲された曲面を有する魚釣用リール。
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