JPH10191844A - 電動リール一体型釣り竿 - Google Patents

電動リール一体型釣り竿

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JPH10191844A
JPH10191844A JP1760897A JP1760897A JPH10191844A JP H10191844 A JPH10191844 A JP H10191844A JP 1760897 A JP1760897 A JP 1760897A JP 1760897 A JP1760897 A JP 1760897A JP H10191844 A JPH10191844 A JP H10191844A
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JP
Japan
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spool
output shaft
flange
electric motor
cam
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JP1760897A
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English (en)
Inventor
Shoichi Sato
正一 佐藤
Seiichi Nakamura
誠一 中村
Mitsuhiro Sato
光弘 佐藤
Takashi Nakazato
隆 中里
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 騒音の発生が少なく、動力伝達を確実にし、
動力の接続をモータの起動に連動して自動的に行うクラ
ッチ機構を有する電動リール一体型釣り竿の提供。 【解決手段】 出力軸が握り部の長手方向と平行に配置
した電動モータと、出力軸と直交する向きに握り部に固
定した支持軸に回転可能かつ支持軸に沿って移動可能に
保持したスプールを備える。スプールの一方のフランジ
の外周部側面がモータの出力軸の側面と対抗するように
配置する。またスプールを支持軸沿いに移動する押圧手
段、フランジを出力軸と離反させてスプールを自由回転
にするクラッチ機構を備える。更に押圧手段をスプール
の支持軸の一端側とスプールの間に着装したバネで構成
する。支持軸上に回転自在に設けたカムでクラッチ機構
を構成し、カムに作動片を一体に設け、スプールのフリ
ー状態から回転駆動状態へのくらっち機構の解除動作を
作動片を介してモータの回転により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワカサギ釣りやハ
ゼ又はキス等の小物釣りに使用する比較的小型の釣り竿
に関し、特に内蔵する電池の電力により駆動される電動
モータで回転駆動される道糸を巻回収容するスプールを
有する電動リール機構を把持部と一体に内蔵した電動リ
ール一体型の釣り竿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】氷上での穴釣りやボート釣り等で使用す
るワカサギ釣りでは、手早く仕掛け部を引き上げたり所
定の水深へ仕掛けを投入するためにクラッチ機構を備え
た電動のリール付きの釣り竿が使用されている。図12
に示すように代表的な従来の電動リール一体型の釣り竿
では、円筒状の把持部90内に動力源である電池91と
電動モータ92が内蔵されており、出力軸に取り付けた
小ギヤ93に噛み合いして減速回転される大ギヤ94に
一体成形されているハブ95に道糸を巻回するスプール
96が係合することにより回転駆動されて道糸が巻き取
られる構造となっている。スプール96は把持部90の
長手方向と平行な支持軸97上に回転可能でかつ該支持
軸97に沿って移動可能に支持されており、スプール9
6が支持軸97上を移動することにより、大ギヤ94の
ハブ95の側面に突設されたピン98とスプール96の
側面に形成した孔99とが係合してスプール96が回転
駆動されて道糸を巻き上げることができる。同様にスプ
ール96が反対方向に移動することにより、スプール9
6の孔99が大ギヤ94のピン98から抜け出すことに
よりスプール96が回転自由状態となり道糸の送り出し
が可能となる。スプール96の移動は釣り竿の先を上に
なるように傾斜させたり、反対に竿先を下に向けて傾斜
させる動作に基づいたスプール96の重量で行うように
構成されている。さらに、上記以外の従来技術として、
電動モータの出力軸の回転をウオームギヤ機構や多段ギ
ヤ機構を介して減速してスプールの回転軸を回転駆動さ
せるものが知られている。
【0003】上記従来の機構では、スプール96を回転
駆動するため電動モータ92の回転を減速ギヤ機構によ
り減速して駆動しているため、道糸の巻き上げ時に大き
なギヤの噛み合い騒音が発生して、釣り人に不快感を与
えていた。また、スプール96が釣り竿と直角方向に回
転する構造のため、穂先に沿って誘導された道糸をスプ
ー96ルの直上で直角に曲げて誘導する必要があり、巻
き取り時と送り出し時の道糸の移動抵抗が大きくなり、
スムーズな道糸の繰り出しや巻き取りに支障が生じた
り、道糸に糸よれが発生して糸絡みの原因となるという
問題があった。
【0004】更に、竿先の上げ下げによるスプール支持
軸の傾斜でスプール96の重量を利用した重力の作用で
クラッチの断続を行う機構であるため、確実なクラッチ
の接続が行われず不用意にクラッチの断続が行われて巻
き上げ中にスプールが移動して大ギヤと離れてしまい、
道糸が繰り出されてしまったり、道糸の繰り出し中にス
プールの回転が止められてしまうことが発生していた。
更にウオームギヤ機構や多段ギヤ機構による減速機構を
使用した従来技術では、電動モータからスプールへの動
力の伝達効率が低下して、スプールの駆動力が低下した
り、消費電力が大きくなって電池での作動時間が減少
し、頻繁に電池交換を要するという問題を生じていた。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解消して、
スプールを回転駆動する際の騒音の発生が少ないスプー
ルの駆動機構と、電動モータとスプール間の動力伝達と
遮断を確実になし得るクラッチ機構を採用した釣り竿を
提供することを目的とするものである。また、電動モー
タとスプール間の動力の接続を電動モータの起動に連動
して自動的に行い得るクラッチ機構を採用した釣り竿を
提供することを第2の目的とするものである。更に、ス
プールが電動モータと接続された状態でのスプールの制
限された回転を許容するドラッグ機構を備え、かつこの
ドラッグの調整機構を備えた構造簡単な電動リール一体
型の釣り竿を提供することを第3の目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前端に穂
先を着脱可能に取り付けるとともに後端部分に電池収容
部が形成された筒状の把持部と、出力軸が把持部の長手
方向軸と平行となるように前記把持部内に配置された電
動モータと、前記出力軸と直交する向きに前記把持部に
固定支持された支持軸に回転可能かつ支持軸に沿って移
動可能に保持されたスプールとを備え、前記スプールを
スプールの一方のフランジの外周部側面が前記電動モー
タの出力軸の側面と対向するように配置させるととも
に、上記フランジを出力軸に圧接させるようにスプール
を支持軸に沿って移動させる押圧手段、及び前記押圧手
段に抗してフランジを出力軸と離反させてスプールを自
由回転状態にさせるクラッチ機構を備えることにより達
成できる。
【0007】また第2の発明は、前記押圧手段が前記ス
プールを支持している支持軸の一端側とスプールとの間
に改装されたバネにより構成され、前記クラッチ機構
が、スプールを挟んでバネと反対側の支持軸上に回転自
在に設けられたカムで構成され、該カムを回転操作する
ことにより上記フランジを電動モータの出力軸から離反
させてスプールをフリー状態にさせる第一の位置とフラ
ンジを出力軸と接触して出力軸で駆動可能な第二の位置
にスプールを移動し、前記カムが更に前記第1の位置に
回転した状態で出力軸の側面に接触する作動片を一体に
設け、スプールのフリー状態から回転駆動状態へのクラ
ッチ機構の解除動作を前記作動片を介して電動モータの
回転により行わせることにより達成できる。
【0008】更に第3の発明は、スプールのフランジを
挟んで電動モータの出力軸と反対側に、フランジを出力
軸に押圧させるローラをフランジ側に弾力付勢させて設
けるとともに、該ローラを弾力付勢に抗してフランジか
ら離反する方向に操作するレバーを外方に突出させて設
け、更に、前記ローラがフランジを押圧する弾力を調整
する手段を設けることにより達成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例図面に基づ
いて本発明の実施態様を説明する。図1乃至図7は本発
明の電動リール一体型釣り竿の第1の実施例を示す。図
1において、釣り竿1は円筒状に形成された把持部2
と、該把持部2の先端部分に着脱可能に装着された穂先
3とで構成される。把持部2を形成している円筒の側面
の一部が切り欠かれて切欠部2aが形成され、該切欠部
2aに道糸を巻回収容するスプール4が回転可能に設け
られている。道糸は把持部2の先端付近に設置したガイ
ド2bと穂先に設置した複数の中間ガイド(図示せず)
及び穂先3の先端に設置した先端ガイド3aを経由して
スプール4から繰り出され、またスプール4に巻き取ら
れるようになされている。
【0010】図2に示すように、円筒状の把持部2内に
は、前記切欠部2aの手前側に前記スプール4を回転駆
動する電動モータ5が収容され、更に電動モータ5の収
容部分よりも手前側は前記電動モータ5を駆動するため
の動力源となる電池6aを収容する電池収容室6が形成
されている。7は電池収容室6の後端開口部を閉鎖する
キャップである。また把持部2の上部外表面には、電動
モータ5への電力供給を断続するスイッチ8が設けられ
ており、該スイッチ8を押し操作することにより、電動
モータ5に電池6aの電力が通電されて電動モータ5が
駆動されて、スプール4を回転駆動させるように構成し
ている。図3に示すように、把持部2の前端部分には穂
先3の元部を結合するための開口2cが形成され、穂先
3の元部を差し込み取り付けられるように構成されてい
る。なお、この実施例では穂先の取り付け部の開口をテ
ーパ穴にしているが、ねじ機構等による穂先取り付け構
造とすることもできる。
【0011】図3及び図4に詳記するように、電動モー
タ5は出力軸5aの方向が把持部2の長手方向軸と平行
となるように設置されており、前記スプール4は前記出
力軸5aと直交する方向に設置された支持軸9上に回転
可能に支持されている。スプール4の一方のフランジ4
aの外周縁近傍の外側面が前駆動電動モータ5の出力軸
5aの側面に対向するように配置され、出力軸5aの先
端部外周に嵌着したゴム管5bの外周面が前記フランジ
4aの側面と接触してスプール4を回転駆動するように
構成されている。図4で明らかなようにスプール4は支
持軸9に回転自在かつ支持軸に沿って移動自在な中空軸
10に回転自在に支持されており、中空軸10の小径に
された両端10aがスプールのフランジ4a、4bを貫
通して両フランジ4a、4bの外側面より更に突出して
いる。
【0012】支持軸9の一端側には雄ねじが形成されて
該雄ねじにナット11が装着されており、該ナット11
と前記中空軸10の端部10aとの間にはバネ12と座
板13が配置されて、バネ12が座板13を介して中空
軸10を支持軸9の他端側へ押圧付勢している。この結
果中空軸10の異径の段差部分でスプール4が押圧され
一方のフランジ4aが電動モータ5の出力軸5aに圧接
させられて電動モータ5の駆動によりスプール4が回転
駆動される。
【0013】支持軸9の基端側は円筒形の把持部2内に
固定されたブラケット14に固定支持されており、該ブ
ラケット14とスプール4の間にはスプール4と電動モ
ータ間の動力の伝達を断続するクラッチ機構を構成する
カム15が配置されている。カム15は支持軸9に回転
自在でかつ支持軸10に沿って移動可能に装着されてお
り、ブラケット14に面した側面には凹部16が形成さ
れており、この凹部16とブラケット14に設けた突起
17とが係合することにより支持軸9上を移動させら
れ、スプール4のフランジ4aを出力軸5aから離反さ
せたり圧接させるよう構成されている。該カム15を支
持軸10の周りで手動で回転操作するための操作部18
がカム15と一体に設けられ該操作部18が把持部2の
外表面に突出配置されている。
【0014】図5に示すように、クラッチ機構が接続さ
れている状態では、カム15の凹部16が突起17と対
応した回転位置に配置されており、カム15は中空軸1
0を介してバネ12により押されて図中下方向に移動さ
れており、スプール4のフランジ4aの側面がバネ12
により出力軸5aに圧接されて電動モータ5とスプール
4間の動力が接続された状態に維持されている。図6に
示すように、操作部18を操作してカム15を回転する
と、カム15の凹部16が突起17からずれた位置に回
転し、カム15は突起17を乗り上げて図中上方へ移動
される。このカム15の移動によりバネ12に抗して中
空軸10を上方へ押し戻し、スプール4を上方へ移動さ
せる。この結果、スプール4のフランジ4aの側面が電
動モータの出力軸5aから離れて自由回転状態に維持さ
れる。
【0015】前記カムには電動モータの出力軸方向に延
びている作動片19が一体に設けられており、該作動片
19は、図5に示すようにクラッチ機構が接続している
状態すなわちフランジ4aと電動モータ5の出力軸5a
が連結されている位置にカム15が回転配置されている
状態で、電動モータ5の出力軸5aから離れた回転位置
に配置されている。図6に示すようにクラッチ機構を切
断状態すなわちスプール4をフリー回転状態にする位置
にカム15を回転操作したとき、この作動片19が電動
モータ5の出力軸5aと対向する位置に配置される。か
つカム15がこの位置に回転すしてカム15が突起17
を乗り上げることによって。カム15は図中上方へ移動
する結果作動片19は電動モータの出力軸5aの側面に
接触される。
【0016】この状態から道糸を巻き戻すためにスイッ
チ8を操作して電動モータ5を駆動させると、出力軸5
aが回転してこれに接触している作動片19が回転され
てカム15を回転させる。これによりカム15の凹部1
6が突起17を収容する位置に回転してカム15が中空
軸10と共に図中下方向に移動されスプール4のフラン
ジ4aがバネ12の作用で出力軸5aに圧接されてスプ
ール4が電動モータ5により回転駆動して道糸を巻き取
る。このようにクラッチ機構の接続時には何らの操作を
必要とせず、巻き取りのためのスイッチ8を操作するこ
とで自動的に接続が行われる。
【0017】図7に上記実施例に使用するカム15の変
形態様を示す。(a)はカム15の凹部16として突起
17に対応した部分にテーパー状の凹穴を形成したもの
で、テーパーの斜面16aが突起17の頂部を滑りなが
らカム15を支持軸に沿って作動させる。(b)は凹部
16として周方向に傾斜面16bと凹部16とを連続し
て形成してあり、傾斜面16bが突起17の頂部を滑っ
てカム15を支持軸に沿って作動させるものである。
【0018】図8乃至図11は本発明の第2の実施例に
よる釣り竿20の要部の構成を示すもので、この実施例
ではスプール21は電動モータの出力軸22と直交する
ように配置された支持軸23に回転自在かつ支持軸23
に沿って移動自在に保持されており、電動モータの出力
軸22はスプール21の一対のフランジ21a、21a
の間に配置され、一方のフランジ21aの内側面と接触
が可能に配置されている。図9及び図10に詳記するよ
うにスプール21のフランジ21aを挟んで電動モータ
出力軸22と対向する位置にローラ24が配置され、こ
のローラ24をスプール21のフランジ21aに向けて
弾力付勢することによってフランジ21aを電動モータ
の出力軸22に圧接してスプール21を駆動するように
構成している。
【0019】上記ローラ24は、一端において把持部内
に回動可能に支持されるとともにスプール21のフラン
ジ21aに沿って配置されたクラッチ板25の他端側に
回転自在に保持されており、クラッチ板25の中央部に
介在したバネ26がクラッチ板25を前記一端側を中心
に回転させ他端側のローラ24をフランジ21a側へ押
圧付勢させている。なお、上記ローラ24はベアリング
等の軸受け部材を介して回転抵抗を極力小さくすること
が望ましい。図11に示すようにクラッチ板25のロー
ラ24を保持している他端側には該クラッチ板25をバ
ネ26に抗して手動操作するための操作レバー27が設
けられており、該操作レバーは図9に示すように電動モ
ータの出力軸22の下を通って把持部の切り欠き部から
外側に突出させて配置されている。クラッチ板25の一
端側は、支持軸28に回転可能に支持されており、支持
軸28は把持部にナット29によって取り付けられる。
【0020】通常時には、図9に示すようにバネ26の
作用でクラッチ板25が付勢されてローラ24がスプー
ル21のフランジ21aを電動モータの出力軸22に押
圧してクラッチが接続された状態に維持されている。こ
の状態では電動モータが駆動されないときにはスプール
21は自由回転はしないが、強い道糸の引き出しにより
スプールが強制的に回転されることにより電動モータを
逆回転させながらの道糸の引き出しが可能になってい
る。この道糸の引き出しによるスプールの回転抵抗の強
さはナット29の締め込みによる支持軸28の位置を変
化させることによって調整することが可能である。
【0021】図10に示すように操作レバー27を手動
により押し込み操作すると、クラッチ板25がバネ26
に抗して支持軸28を中心に回転しローラ24をスプー
ル21のフランジ21aから離反する方向に移動させ
る。この状態では、電動モータの出力軸22とベアリン
グローラ24の間に間隙が形成されるため、スプール2
1は電動モータの出力軸に圧接されることなく自由回転
状態になり、道糸の自由な繰り出しが可能となる。所定
量の道糸の繰り出しを行ったところで操作レバー27の
手動による操作を解放すればクラッチ板25はバネ26
の作用で回転復帰して図9のクラッチ接続状態に戻り自
由な道糸の繰り出しが停止する。
【0022】
【発明の効果】以上のように第1の発明では、スプール
の回転支軸を電動モータの出力軸と直交するように配置
し、スプールのフランジの側面に電動モータの出力軸を
押圧させて直接駆動させているので、ギヤの噛み合い音
等の騒音が発生せず静かな環境での釣りができる。ま
た、スプールが道糸の誘導方向に沿って回転可能に支持
されているため、巻き上げ繰り出し時に道糸に糸よれが
生ずることが無く、糸絡みの発生が減少する。さらに、
電動モータの出力軸に装着するブッシュの径とブッシュ
が接触するスプールのフランジ位置を適当に選択して設
定することで簡単に所定の減速比が設定でき、ウオーム
機構や多段ギヤ等の減速機構を使用せずに構成が簡単で
安価な駆動機構が提供できる。さらに、電動モータから
スプールへの動力の伝達効率が高く維持できるので、ス
プールの巻き上げ力の低下や電池寿命の低下を生じさせ
ず、電力の消費が小さくすることが可能である。第2の
発明では、クラッチ機構を構成するカムを回転可能に設
け、フリー状態の時に電動モータの出力軸にカムと一体
の作動片を当接させ、スイッチを操作して電動モータを
回転駆動させることにより、作動片を介してカムを電動
モータで回転させるようにしているため、クラッチの接
続操作がスプールの回転駆動の操作により自動的に行わ
れ、クラッチ接続操作のためにレバー等の操作をする必
要が無く、楽に操作できる。第3の発明では、スプール
のフランジを電動モータの出力軸とローラで狭持して駆
動するので、電動モータの出力軸とフランジ間の滑りを
減少することができ、かつフランジの狭持力の調整機構
を設けているため強制的な道糸の繰り出しの抵抗を調整
することが可能となって、強力な引き込みでの道糸やハ
リス糸の切断を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による電動リール一体型
釣り竿の全体外形斜視図。
【図2】図1と同じ実施例の背面側の外形形状を示す外
形図。
【図3】図1と同じ実施例の横断平面図。
【図4】図2におけるA−A線上の断面図。
【図5】第1の実施例におけるカムが非作動の状態を示
すもので(a)は側面図、(b)は横断平面図。
【図6】第1の実施例におけるカムが作動した状態を示
すもので(a)は側面図、(b)は横断平面図。
【図7】第1の実施例に使用されるカム部分の実施態様
の変形例を示す斜視図。
【図8】本発明の第2の実施例による電動リール一体型
釣り竿の把持部の主要部分を示す外形図。
【図9】図8と同じ実施例におけるクラッチ機構の非作
動状態を示す主要部分の横断平面図。
【図10】図8と同じ実施例におけるクラッチ機構が作
動した状態を示す主要部分の横断平面図。
【図11】第3の実施例のクラッチ機構を構成する主要
部品の斜視図。
【図12】従来の電動リール一体型の釣り竿の主要部分
の機構を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 電動リール一体型釣り竿 2 把持部 3 穂先 4 スプール 4a、4b フランジ 5 電動モータ 5a 出力軸 6 電池収容部 8 スイッチ 9 支持軸 10 中空軸 11 ナット 12 バネ 14 ブラケット 15 カム(クラッチ機構) 16 凹部 17 突起 18 操作部 19 作動片 20 電動リール一体型釣り竿 21 スプール 22 出力軸 23 支持軸 24 ローラ 25 クラッチ板 26 バネ 27 操作レバー 28 支持軸 29 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正一 群馬県前橋市上新田町913の8 (72)発明者 中村 誠一 群馬県高崎市中尾町767の36 (72)発明者 佐藤 光弘 群馬県前橋市箱田町1126の7 (72)発明者 中里 隆 群馬県前橋市光が丘町16の12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前端に穂先を着脱可能に取り付けるととも
    に後端部分に電池収容部が形成された筒状の把持部と、
    出力軸が把持部の長手方向軸と平行となるように前記把
    持部内に配置された電動モータと、前記出力軸と直交す
    る向きに前記把持部に固定支持された支持軸に回転可能
    かつ支持軸に沿って移動可能に保持されたスプールとを
    備え、前記スプールをスプールの一方のフランジの外周
    部側面が前記電動モータの出力軸の側面と対向するよう
    に配置させるとともに、上記フランジを出力軸に圧接さ
    せるようにスプールを支持軸に沿って移動させる押圧手
    段、及び前記押圧手段に抗してフランジを出力軸と離反
    させてスプールを自由回転状態にさせるクラッチ機構を
    備えたことを特徴とする電動リール一体型釣り竿。
  2. 【請求項2】前記押圧手段が前記スプールを支持してい
    る支持軸の一端側とスプールとの間に改装されたバネに
    より構成され、前記クラッチ機構が、スプールを挟んで
    バネと反対側の支持軸上に回転自在に設けられたカムで
    構成され、該カムを回転操作することにより上記フラン
    ジを電動モータの出力軸から離反させてスプールをフリ
    ー状態にさせる第一の位置とフランジを出力軸と接触し
    て出力軸で駆動可能な第二の位置にスプールを移動し、
    前記カムが更に前記第1の位置に回転した状態で出力軸
    の側面に接触する作動片を一体に設け、スプールのフリ
    ー状態から回転駆動状態へのクラッチ機構の解除動作を
    前記作動片を介して電動モータの回転により行わせるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電動リール一体型釣り
    竿。
  3. 【請求項3】前記スプールのフランジを挟んで電動モー
    タの出力軸と反対側にフランジを出力軸に押圧させるロ
    ーラをフランジ側に弾力付勢させて設けるとともに、該
    ローラを弾力付勢に抗してフランジから離反する方向に
    操作するレバーを外方に突出させて設け、更に、前記ロ
    ーラがフランジを押圧する弾力を調整する手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動リール一体型釣
    り竿。
JP1760897A 1997-01-15 1997-01-15 電動リール一体型釣り竿 Pending JPH10191844A (ja)

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Cited By (7)

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