JP3125300U - 電動リール付き釣り竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数が少なく構造が簡単で、しかも釣り糸を少しずつ繰り出して所定の深さに容易に合わせることができる電動リール付き釣り竿を提供するものである。
【解決手段】先端に穂先2を着脱可能に取付けると共に、後部側に電池収納部4が形成された筒状の把持部1と、この把持部内に上下に回動自在に取付けられた電動モータ5と、この下部に設けられたコイルスプリング9と、把持部1の上部に設けられ前記電動モータ5を下方に押圧する糸出しスイッチ10と、電動モータ5の出力軸6と直交して把持部内に立設された支持軸15と、この支持軸に水平方向に回転自在に支持されたリール16と、この一方のフランジ17Bの側面が前記出力軸6の周面と接離自在に設けられたクラッチ18とから構成されているものである。
【選択図】 図2

Description

本考案は、ワカサギ釣りやハゼ、キス等の小魚釣りに使用する電動リール付き釣り竿に関するものである。
一般にワカサギ釣りを行なう場合には、比較的短い釣り竿が使用されている。この釣り竿には釣り糸をリールに手動で巻上げるものと、リールを電動で巻上げるものとがある。
従来の電動リール付き釣り竿としては例えば、先端に穂先を着脱可能に取付けると共に、後端部分に電池収納部が形成された筒状の把持部の内側に電動モータを設け、この把持部にその長手方向に直交して支持軸を取付けて、ここにリールを上下動自在に設け、リールの一方のフランジの外周部側面に前記電動モータの出力軸の側面を接離自在に設け、カムによりリールを上下動させることにより、電動モータの出力軸をフランジに接離させるクラッチ機構を設けた釣り竿(特許文献1)が開発されている。
この電動リール付き釣り竿は、クラッチ機構を切ることにより、リールがフリー状態となって釣り糸が繰り出され、クラッチ機構を入れることにより、電動モータの回転力によりリールが回転して釣り糸を巻き上げるようになっている。
しかしながら従来の電動リール付き釣り竿は、釣り糸を巻き取るリールが支持軸にカムにより上下動自在に取付けられているので、釣り糸の巻き取りや、繰り出しの度にカムを手動で回転させてリールを上下動させるので、部品点数が多く構造が複雑で、しかも釣り糸を少しずつ繰り出すことができなかった。
特開平10ー191844
本考案は上記問題を改善し、部品点数が少なく構造が簡単で、しかも釣り糸を少しずつ繰り出して所定の深さに容易に合わせることができる電動リール付き釣り竿を提供するものである。
本考案の請求項1記載の電動リール付き釣り竿は、先端に穂先を着脱可能に取付けると共に、後部側に電池収納部が形成された筒状の把持部と、この把持部内に上下に回動自在に取付けられた電動モータと、この電動モータの下部に設けられた弾性部材と、把持部の上部に設けられ前記電動モータを下方に押圧する糸出しスイッチと、電動モータの出力軸と直交して把持部内に立設された支持軸と、この支持軸に水平方向に回転自在に支持されたリールと、このリールの一方のフランジの側面が前記電動モータの出力軸の周面と接離自在に設けられたクラッチとから構成されていることを特徴とするものである。
本考案の請求項2記載の電動リール付き釣り竿は、糸出しスイッチが、底面にテーパーを形成した押圧片を前後進自在に取付けて形成され、糸出しスイッチを前後進させることにより、前記テーパーに上部が接触する電動モータを上下に回動させるようにしたことを特徴とするものである。
本考案に係る請求項1記載の電動リール付き釣り竿によれば、電動モータを上下に回動自在に取付け、糸出しスイッチをスライドさせることにより、電動モータを傾斜させて出力軸とリールのフランジとで構成されたクラッチを切って、リールを自由回転させて釣り糸を繰り出し、糸出しスイッチを戻すことによりクラッチが入って電動モータによりリールを回転させて釣り糸を巻き上げるようにしたので、構造が簡単で、電動モータが駆動している状態でも釣り糸を少しずつ繰り出すことができ、所定の深さに釣り糸を容易に合わせることができる。
また請求項2記載の電動リール付き釣り竿によれば、糸出しスイッチが、底面にテーパーを形成した押圧片を前後進自在に取付けて形成されているので、糸出しスイッチを前後にスライドさせることにより、前記テーパーが電動モータを上下に回動させて、クラッチを作動させることができ操作性に優れている。
以下本考案の実施の一形態を図1ないし図4を参照して詳細に説明する。図1は電動リール付き釣り竿を示すもので、1は円筒状の把持部で、この先端に穂先2を着脱可能に取付けると共に、後部側に電池3を収納する電池収納部4が形成されている。この円筒状の把持部1の先端側上部が切欠され、この後方に電動モータ5が、その出力軸6を把持部1の長手方向に沿って平行になるように配置されている。
また電動モータ5はその後部側がピン7により、上下に回動自在に支持されている。また電動モータ5の先端側下部には把持部1の内壁との間にコイルスプリング9が取付けられ、電動モータ5を上方に付勢している。
また電動モータ5を収納した把持部1の上部には糸出しスイッチ10が設けられている。この糸出しスイッチ10は、底面にテーパー11を形成した押圧片12が把持部1に前後進自在に取付けられている。前記テーパー11に電動モータ5の先端側上部が接触し、糸出しスイッチ10を後方にスライドさせると、図3に示すように押圧片12のテーパー11により電動モータ5がピン7を回動中心として下方に回動するようになっている。
また円筒状の把持部1の先端側上部に形成された切欠部14には、把持部1の底面から前記出力軸6と直交して支持軸15が立設され、ここにリール16が水平に取付けられて回転自在に支持されている。このリール16を構成する、フランジ17A、17Bの下方のフランジ17Bの側面に、前記電動モータ5の出力軸6の周面が接離自在に設けられてクラッチ18が形成されている。なお20は把持部1の側面に設けた巻き上げスイッチ、21は把持部1の先端側に設けられたストッパースイッチ、22は釣り糸である。
上記構成の電動リール付き釣り竿を使用して釣りを行なう場合、先ず釣り糸22を繰り出す。この場合、巻き上げスイッチ20をオフにした状態で、図3に示すように糸出しスイッチ10を後方にスライドさせると、押圧片12のテーパー11に押されて電動モータ5がピン7を回動中心として下方に回動して傾斜し、下方のフランジ17Bの側面に接触していた電動モータ5の出力軸6が離れてクラッチ18が切れる。この状態でリール16はフリーになって、釣り糸22やこの先端に取付けた図示しない重りの自重によりリール16が自由回転して釣り糸22が繰り出されていく。
釣り糸22の先端が所定の水深近くまで達したら、糸出しスイッチ10を前方にスライドさせると、押圧片12のテーパー11も前進して電動モータ5がコイルスプリング9の弾性によりピン7を回動中心として上方に回動し、図4に示すように下方のフランジ17Bの側面と出力軸6とが接触して、クラッチ18が入りリール16の回転が停止して釣り糸22が止る。
この状態で釣り糸22の先端が所定の水深より深い位置まで達したら、巻き上げスイッチ20を入れると、電動モータ5が回転し、この先端に取付けた出力軸6も回転して、これに接触しているリール16の下方のフランジ17Bも回転してリール16により釣り糸22が巻上げられる。釣り糸22の先端が所定の水深よりやや浅い場合には、糸出しスイッチ10を後方に移動させると、クラッチ18が切れ、自重により釣り糸22が繰り出され、糸出しスイッチ10を前後に繰り返しスライドさせることにより、巻上げと繰り出しを交互に繰り返して、所定の水深に達した時に、巻き上げスイッチ20をオフにする。
この状態で釣り竿を保持し、魚が掛かったら、巻き上げスイッチ20をオンにするとクラッチ18が入ったままなので、リール16が回転して釣り糸22を巻き上げ、魚を速やかに釣り上げることができる。
なお上記説明では電動モータ5の下部に設けられた弾性部材としてコイルスプリング9を用いた場合について示したが、バネ板を用いた構造でも良い。また糸出しスイッチを、底面にテーパーを形成した押圧片で構成した場合について示したが、電動モータ5を上下に回動できれば他の構造でも良い。
本考案の実施の一形態による電動リール付き釣り竿の平面図である。 図1の電動リール付き釣り竿を示す縦断側面図である。 クラッチが切れている状態を示す縦断側面図である。 クラッチが入ている状態を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 円筒状の把持部
2 穂先
3 電池
4 電池収納部
5 電動モータ
6 出力軸
7 ピン
9 コイルスプリング
10 糸出しスイッチ
11 テーパー
12 押圧片
14 切欠部
15 支持軸
16 リール
17B フランジ
18 クラッチ
20 巻き上げスイッチ
21 ストッパースイッチ
22 釣り糸

Claims (2)

  1. 先端に穂先を着脱可能に取付けると共に、後部側に電池収納部が形成された筒状の把持部と、この把持部内に上下に回動自在に取付けられた電動モータと、この電動モータの下部に設けられた弾性部材と、把持部の上部に設けられ前記電動モータを下方に押圧する糸出しスイッチと、電動モータの出力軸と直交して把持部内に立設された支持軸と、この支持軸に水平方向に回転自在に支持されたリールと、このリールの一方のフランジの側面が前記電動モータの出力軸の周面と接離自在に設けられたクラッチとから構成されていることを特徴とする電動リール付き釣り竿。
  2. 糸出しスイッチが、底面にテーパーを形成した押圧片を前後進自在に取付けて形成され、糸出しスイッチを前後進させることにより、前記テーパーに上部が接触する電動モータを上下に回動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電動リール付き釣り竿。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180133775A (ko) * 2017-06-07 2018-12-17 가부시키가이샤 시마노 전동 릴
JP2018201452A (ja) * 2017-06-07 2018-12-27 株式会社シマノ 電動リール

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