JPH06292489A - 釣糸制御装置 - Google Patents

釣糸制御装置

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JPH06292489A
JPH06292489A JP10500793A JP10500793A JPH06292489A JP H06292489 A JPH06292489 A JP H06292489A JP 10500793 A JP10500793 A JP 10500793A JP 10500793 A JP10500793 A JP 10500793A JP H06292489 A JPH06292489 A JP H06292489A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の糸長の繰出し巻取りがスプールの回転
数を基礎に正確に実行可能な釣糸制御装置を提供するこ
と。 【構成】 第1記憶部19Aが設けられ単位釣糸長が捲
回されるたびに該捲回に要するスプール2の回転数が該
記憶部に記憶される。第2記憶部19Bでは所望の糸長
が設定記憶可能に設けられる。第3記憶部19Cが更に
設けられ、所望の糸長に対応するスプール回転数が抽出
値として記憶可能に構成される。スプールの回転を検出
するためのセンサ15やアップ/ダウンカウンタ34が
設けられ、これらにより検出されたスプールの回転数と
抽出値とが比較される。 【効果】 所望の糸長の繰出し巻取り制御がスプールの
回転数をベースにおこなわれるので、複雑な演算が不要
であり誤差の蓄積が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は釣糸制御装置に関し、特
に仕掛を所望の棚位置にセットしたり竿先の所望の位置
で巻取りを停止するための釣糸制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】釣糸の繰出し又は巻取りを制御のため従
来より種々の方法が提案されている。例えば特開昭60
−244247号公報記載の魚釣用リールでは、スプー
ルの回転数をカウントし、スプールの回転数に基づき釣
糸繰出し量または巻取り量を演算し、また使用される釣
糸の直径に対応して予め設定されてる糸長計算式を選択
して、釣糸繰出し、巻取り量を表示している。
【0003】他の従来例として、ローラをスプールに巻
回された釣糸外周に圧接して設け、スプールを回転させ
スプールから釣糸を繰出すと、ローラが回転しその回転
数に応じた繰出し巻取り量が表示される構成がある。
【0004】更に特開平3−175921号公報記載の
発明では、スプール回転数のカウントによる場合とロー
ラ回転数のカウントによる場合とを併用し、竿先での停
止位置近傍領域内では前者に切換える釣糸制御装置を提
案しており、また特開平3−216135号公報記載の
発明では、両者の計測値の誤差が所定値を超えると前者
に切換える技術を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】所望の棚位置に仕掛を
精度よくセットすることができれば、釣趣を向上させる
し、釣糸の巻取り量が正確であれば、必要以上に釣糸を
巻取り道糸と仕掛とを繋ぐ金具が釣竿の釣糸ガイドと衝
突して竿先を破損する事を防止できる。かかる観点から
は特開昭60−244247号公報記載の発明では、演
算により精度良く釣糸の繰出し量巻取り量が表示される
ので有利である。しかしスプールの回転数に対応した釣
糸の繰出し量の係数を糸径別に設定してスプールの回転
毎に繰出し量を演算するという処理が常に必要であり、
予め設定した棚位置で繰出し停止を実行するための演算
処理手順が複雑化するという問題がある。また断面積が
変化している釣糸を用いた場合には正確な表示が不可能
となる。
【0006】また従来のローラ接触方式によると、釣糸
の繰出し・巻取り量をローラの外周とローラの回転数の
乗算により求められるので、演算が簡素である反面、釣
糸に水や餌の油脂等が付着した場合には釣糸の外周面と
ローラとの間でスリップが発生するため釣糸の繰出し巻
取り量に誤差を生じるという問題がある。
【0007】又前記特開平3−175921号や特開平
3−216135号公報記載の発明は、何れも釣糸の竿
先での巻取停止位置の設定並びに棚での繰出し停止位置
を糸の長さで設定し、設定した糸の長さとスプール又は
ローラの回転に対応した糸の長さの加減算値との比較に
より釣糸の繰出しあるいは巻取りの制御を行うものであ
るため、スプールの回転に基づくものはこれに対応して
記憶される糸長の端数の累計値が無視され、またローラ
の回転に基づくものはローラのスリップ量が無視される
ために適正なる繰出しあるいは巻取り停止ができないと
いう欠点がある。
【0008】そこで本発明は上記従来の問題点を克服
し、釣糸の繰出し量巻取り量の誤差を最小にすると共
に、複雑な演算処理をすることなく簡単な処理によって
仕掛の棚位置へのセット、釣糸巻取り時における竿先の
仕掛の所望の位置での停止等の釣糸繰出し巻取り制御が
可能な釣糸制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、スプールの回転方向を判別すると共に該ス
プールの回転量をアップ/ダウンカウントしカウント値
を出力可能な検出手段と、該スプールに捲回される釣糸
の単位釣糸長を設定記憶する設定記憶手段と、該釣糸を
該スプールに巻取る際の該単位釣糸長毎のスプール回転
量をアドレスを異ならせて記憶する第1記憶手段と、所
望の糸長を記憶する第2記憶手段と、該所望の糸長に対
応する該スプール回転量を該第1記憶手段の記憶内容に
基づいて抽出値として演算する演算手段と、該抽出値を
記憶する第3記憶手段と、該抽出値と前記検出手段のカ
ウント値を比較して両値が一致した時に該所望の糸長が
繰出され又は巻取られたこととして釣糸の繰出し又は巻
取りの停止信号を出力しあるいは報知信号を出力する制
御手段とを備えてなる釣糸制御装置を提供している。
【0010】
【作用】上記構成を有する本発明の釣糸制御装置は、単
位釣糸長毎のスプールの回転量を第1記憶部に記憶さ
せ、この記憶内容に基づいて魚釣時における棚までの糸
長、棚到達直前の報知・制動位置までの糸長、あるいは
竿先から巻取停止位置までの糸長をスプール回転量に置
き換えて第3記憶部にストアし、釣糸の繰出し・巻取り
により回転するスプール回転量が検出手段によりカウン
トされ、該第3記憶部にストアされたスプールの回転量
とカウント値とを比較し、この一致信号により釣糸の巻
取り繰出しの制御あるいは釣糸の巻取り繰出し状態の報
知を行う。
【0011】
【実施例】本発明の1実施例による釣糸制御装置が電動
両軸受型リールに適用された場合についてについて図1
乃至図9に基づき説明する。
【0012】図1において、一対のサイドフレーム1,
1間にはスプール駆動用モータ6(図4)を内蔵したス
プール2が回転可能に支承されている。そして釣糸をス
プール2に均一に捲回するためスプールの軸方向に往復
動可能にレベルワインド29が設けられている。また公
知のスタードラグ3、ハンドル4、ハンドル4とスプー
ル2との接続を遮断するクラッチノブ5が一方のサイド
フレーム1側に設けられている。またサイドフレーム1
内にはスプール2の自由回転を選択的に行いスプールの
回転を選択的に停止するための公知のクラッチ40(図
4)や、釣糸繰出しや巻取り時にスプール2を制動する
ための公知の制動機構41(図4)が内蔵されている。
【0013】一方のサイドフレーム1上にはコントロー
ルボックス7が設けられている。該コントロールボック
ス7には、報知手段をなし釣糸繰出し量や釣りモード等
を表示する液晶ディスプレー8やアラーム20(図4)
と、ライン設定スイッチ9と、棚設定スイッチ10と、
棚/底切換えスイッチ11と、スタートスイッチ12
と、停止スイッチ13と、単位釣糸長設定スイッチ31
(図4)と、入力キー31(図4)が設けられている。
更に該コントロールボックス7内には、後述する制御ユ
ニット16(図2、図4)が配置されている。
【0014】ライン設定スイッチ9は学習モードの際に
使用され、スプール2に最初に釣糸を巻取る際に釣糸巻
取り量の記憶を開始させるためのものである。棚設定ス
イッチ10は仕掛けを停止させる所望の水深を第2記憶
部19B(後述)に記憶させるためのものである。棚/
底切換えスイッチ11は、棚表示(自動棚停止を使用す
る場合の機能)と底表示(底からの巻取り量を表示する
機能)の切換えスイッチである。スタートスイッチ12
は電動巻取りを開始するためのスイッチである。単位釣
糸長設定スイッチ30は後述する単位釣糸長を設定する
ためのスイッチである。入力キー31は所望の棚の位置
を入力するためのものである。更に外部電源と接続する
ための図示せぬコネクタがサイドフレーム1に設けられ
ている。なおアラーム20は仕掛が予め設定された棚に
達する直前や仕掛が船縁まで引き上げられる直前に作動
するよう構成されている(後述)。
【0015】図2に示されるように、スプール2の側端
面には円周上等間隔に複数(本実施例では4個)の磁石
14が固着され、該側端面と対向する場所には、リード
スイッチ等により構成される一対の第1センサ15、1
5が設けられ、該第1センサ15、15のオンオフ動作
により該スプール2の回転量と回転方向が検知可能に構
成されている。そして、該1対の第1センサ15、15
それぞれの検出信号の位相の偏位方向からスプールの回
転方向と回転量が把握される。第センサ15、15はア
ップ/ダウンカウンタ34に接続され、スプール2の回
転がカウントされる。該磁石14と第1センサ15、1
5、アップ/ダウンカウンタ34により検出手段が構成
される。
【0016】図4に示されるように、制御ユニット16
は、CPU17とそれに接続されたROM18とRAM
又は書き込み消去可能なROM(E2PROM,以下総
称としてRAMという)19を有している。そして上述
した液晶ディスプレー8と、アラーム20と、スプール
駆動用モータ6と、クラッチ40と制動機構41はそれ
ぞれ、表示部駆動回路39、アラーム駆動回路36、モ
ータ駆動回路35、クラッチ作動用ソレノイド駆動回路
37、制動機構駆動回路38を介して、CPU17の出
力側に接続されている。また上述したライン設定スイッ
チ9と、棚設定スイッチ10と、棚/底切換えスイッチ
11と、スタートスイッチ12と、停止スイッチ13
と、アップ/ダウンカウンタ34と、単位釣糸長設定ス
イッチ30と、後述する第2センサ21と、入力キー3
1は該CPU17の入力側に接続されている。
【0017】ROM18は本発明による制御プログラム
が記憶されており、RAM19には第1センサ15、1
5や後述する第2センサ21からの信号に基づき、CP
U17の処理を介してスプール2に捲回された単位釣糸
長毎のスプールの回転量をアドレスを異ならせて記憶す
る第1記憶部19Aを有する。RAM19は更に、後述
する棚位置までの糸長や棚位置手前の所望の糸長や竿先
手前の所望の糸長等を記憶するための第2記憶部19B
と、このような所望の糸長に対応するスプールの回転量
を記憶するための第3記憶部19Cを有する。尚、棚位
置手前の所望の糸長や竿先手前の所望の糸長を記憶する
第2記憶部は、ROM18内に設けるようにしても良
い。
【0018】次に測定器22について図2乃至図4に基
づき説明する。後述するように本発明では単位釣糸長と
いう概念を用いている。単位釣糸長は単位釣糸長設定ス
イッチ30と入力キー31を操作してCUP17を介し
てRAM19の設定記憶手段に記憶、あるいは予めRO
M18内に記憶された複数の糸長を選択して設定される
が、測定器22は単位釣糸長がスプール2に捲回される
毎にそのことを検知するためにコントロールボックス7
の側面に起伏自在に設けられている。該測定器22はコ
ントロールボックス7に揺動自在に取付けられた腕部2
3を有し、その自由端部にはスプールに捲回された釣糸
の外周面に接触して回転するローラ24が回転可能に取
付けられている。一方該コントロールボックス7内空間
には、磁石25が取付けられたディスク26が回転可能
に設けられ、該ディスク26の回転を検出するために、
該磁石25に対向するコントロールボックス側位置に
は、CPU17に接続された第2センサ21が固定され
ている。またローラ24の回転をディスク26に伝達す
るために、中間軸28と、腕部23内空間に回転可能に
支持されている歯車列27、27・・・が設けられてい
る。よって、釣糸巻取り時に該釣糸と接触するローラ2
4が回転し、その回転が歯車列27、27・・・や中間
軸28を介してディスク26に伝達され、磁石25の回
動が第2センサ21により検出される。
【0019】次に本実施例による釣糸制御装置の動作に
ついて説明する。 (1)学習モード 以上の構成によるスプール2に釣糸を巻取る際の学習モ
ードについて図5に示されるフローチャート並びに図6
のパルスタイミング図に基づき説明する。学習モードと
は、スプール2に釣糸を捲回していく際に、捲回された
釣糸の単位釣糸長毎のスプールの回転量を第1記憶部1
9Aに記憶保持する動作をいう。そして後に実行される
釣糸の繰出しや巻取り制御は該記憶データを抽出するこ
とによりなされる。
【0020】まず図2に示されるようにローラ24がス
プール2に捲回された釣糸の外周面又はスプール2の捲
回底面に接している状態にて、ステップS1にてライン
設定スイッチ9をONすることにより、初期設定がなさ
れRAM19の記憶内容や液晶ディスプレイ8の表示が
クリアされる。ここでスタートスイッチ12を押しスプ
ール駆動用モータ6を作動するか、又はハンドル4を回
転してスプールを巻取り方向に回転させる。このことに
より釣糸が徐々にスプールに捲回されていくのである
が、ここでステップS2にて、第1、第2センサ15、
21からのパルス信号のカウントが開始され、ステップ
S3において、第1センサ15のパルス信号に基づきス
プール回転方向が判別され、またステップS4におい
て、第1センサ15からのパルス信号によりスプールの
回転量がアップ/ダウンカウンタ34を介して計数され
る。またステップS5において第2センサ21のパルス
信号によりディスク26の回転量が計数される。
【0021】予め設定された単位釣糸長の長さ分釣糸が
捲回される毎に第2センサ21は単位釣糸長信号を出力
するので(図6のt1、t2、t3、t4)、ステップ
S6で単位釣糸長信号間にあるスプールの回転量がデー
タとしてRAM19に記憶される。即ち前回の単位釣糸
長信号受信時からの回転量がカウントされRAM19の
第1記憶部19Aに記憶される。よって、単位釣糸長当
たりのスプール回転量が順次アドレスを異ならせて第1
記憶部19Aに記憶される。
【0022】このことを図6に示すパルスタイミング図
で考察すると、単位釣糸長信号がt1,t2,t3、t
4、、と順次出力されると共に、それぞれの区間
(イ)、(ロ)(ハ)、(ニ)、、、、、内のスプール
回転量が順次第1記憶部19Aに記憶される。ここで
は、釣糸が順次捲回されるにつれて捲回直径が増すか
ら、区間内のスプール回転量は徐々に減少していく。例
えばそれぞれの区間で単位釣糸長が捲回され、単位釣糸
長を捲回するのに区間(イ)ではスプール計数信号は4
回を要するが、区間(ロ)(ハ)では3回である。ここ
で 第7パルスからt2までは誤差E1を含み、第10
パルスからt3までは誤差E2を含んでいるが、釣糸は
連続しているから区間(ニ)のt4の出力と第14パル
スとは一致して、かかる誤差は解消される。よって誤差
の蓄積が生じない。
【0023】スプール2の側壁に4個の磁石14を設け
ることにより構成されたスプール回転量検知手段を有す
るスプール2に釣糸を巻回した場合、釣糸捲回半径が
3.7cmの時スプール1回転の外周長さは 2π×3.7=23.236cm となり磁石14の数によるスプール4分の1回転時の外
周長さは 23.236cm/4=5.809cm となりこの値が最大誤差となる。また釣糸捲回巻径が8
cmとなった時でもスプール1回転の外周長さは 2π×8=50.24cm となり、磁石14の数によるスプール4分の1回転時の
外周長さは、 50.24cm/4=12.56cm となり、誤差はこれらの値以上を超えることはなく、ま
た、スプール2の側壁へ設ける磁石14の数を増すこと
によりこれら誤差の縮小化を図れる。また、釣糸の繰出
し制御と糸長の表示とを共にスプールの回転量の検出手
段の検出信号により制御しているので、両値は常に一致
しており、誤差の補正も不要である。
【0024】次にステップS7において、ライン設定ス
イッチ9が押圧されたか否かが判断される。押圧(S
7:No)されていなければステップS2に戻り同様な
処理が実行される。押圧されていれば(S7:Yes)
ステップS8に移行し液晶ディスプレイ8に繰出し量ゼ
ロを意味する「0」を出力すると共にモータ6が停止さ
れ巻取り処理を終了する。即ち学習処理が終了する。
【0025】尚、学習処理中に、報知手段にスプールへ
の巻取り量を表示する場合には、第2センサ21からの
信号に基づいて予め設定した単位釣糸長のインクリメン
ト信号を報知手段に出力するようにすればよい。
【0026】(2)釣糸繰出し量表示動作 次に上記学習データを基にした釣糸制御処理について図
7のフローチャートに基づき説明する。この処理は、学
習モード時にRAM19の第1記憶部19Aに記憶され
たデータを用いて釣糸繰出し量をリアルタイムに液晶デ
ィスプレイ8に報知するための処理である。釣糸を繰出
す際には測定器22全体をサイドフレーム1上から取外
すか、または腕部23を図2のC位置まで回動させ、ロ
ーラ24が釣糸繰出しの際の抵抗にならないようにす
る。
【0027】まずステップS101にて初期設定がさ
れ、ステップS102にて現在の単位釣糸長に対応する
スプール回転量が第1記憶部19Aから抽出され、ステ
ップS103において第1センサ15、15からの信号
に基づきスプールの回転方向が判別され、ステップS1
04にてスプールの回転量が計数される。なおスプール
2はスタートスイッチ12操作によるモータ6の釣糸繰
出し方向への回転または、クラッチノブ5をオフ操作し
仕掛の重さによって釣糸が繰出されることにより回転す
る。
【0028】ステップS105においてステップS10
4で得られた計数値とRAM19の第1記憶部19Aか
ら読出された単位釣糸長信号間のスプール回転量(抽出
値)とが比較される。そしてステップS106におい
て、該計数値が抽出値と一致したか又は計数値が「0」
か否かが判断され、一致又は計数値が「0」であれば
(S106:Yes)ステップS107にて単位釣糸長
が抽出され、ステップS108にて単位釣糸長のインク
リメント又はデクリメント信号が液晶ディスプレイ8に
出力され、釣糸繰出し量が表示され、ステップS109
にてアップ/ダウンカウント値が「0」とされる。一方
ステップS106で計数値が依然として抽出値に至らな
ければ又は計数値が「0」でなければ(S106:N
o)、ステップS103に戻り、ステップS106で信
号が発信されるまで同様な処理が繰り返される。
【0029】上記ステップS106において、計数値が
「0」になったか否かが判断される理由は、釣糸巻取り
中に突然釣糸放出に変わる場合やその逆の場合を考慮し
たためである。例えば釣糸を完全に繰出した後の巻取り
の場合を例にとると、最初に単位釣糸長が巻取られたと
きは図6の区間(イ)における「4回」が計数されるま
で記憶値を抽出して、ストアされた「4」と比較される
(ステップS106)。そして次の計数を開始するため
に(隣の区間(ロ)の「3回」を計数するために)該計
数値4はクリアされる。即ち計数値がゼロとされる。
(ステップS109)。そして次に2番目の単位釣糸長
の記憶値を抽出してストアされた「3」と計数値とを比
較し、両値が一致しないうちにスプールが魚等の引きに
より繰出し方向に逆転した場合を考える。即ち図6の区
間(ロ)において、第5、第6パルスは発生したものの
(2回まで計数したものの)次に突然スプールが逆転し
たときは、2回のダウンカウントにより計数値をゼロと
することが必要である(ステップS106)。これがそ
の理由である。そのことにより、前回の最初の単位釣糸
長巻取り量(区間(イ)相当分)が正しく表示されると
ともに、区間(イ)の単位釣糸長の記憶値「4」を抽出
してストアすることとなる。
【0030】次にステップS110で停止スイッチ13
が押圧されたか否か、またはクラッチノブ5がオンされ
たかが判断される。押圧またはオンされていれば(S1
10;Yes)スプールの回転が停止し処理が終了する
が、判断がNoの場合はステップS102に戻り同様な
処理が繰り返される。
【0031】(3)釣糸制御動作 所望の棚位置に仕掛をセットするための釣糸制御につい
て図8、図9に基づき説明する。本実施例では、仕掛が
棚位置に到達する直前にスプールの制動を開始するとと
もに到達直前であることを釣人に報知する動作と、仕掛
を所望の棚位置に停止させる動作と、釣糸巻取り時に仕
掛が釣竿の釣糸ガイドにまで巻き上げられて仕掛と道糸
とを繋ぐ金具がガイドと衝突し竿先を破損することを防
止するために、仕掛を竿先の適当な位置で停止させ過剰
な釣糸の巻取りを防止する動作が実行可能である。
【0032】ステップS201にて初期設定がなされ
る。ここでは魚群探知器等を見て、船頭から例えば「棚
まで48m」の指示があると、釣糸繰出し前に棚設定ス
イッチ10と入力キー31を操作し棚位置「48m」を
入力設定するか、又は上記釣糸繰出し量表示動作に基づ
き液晶ディスプレー8を見ながら釣糸を棚位置まで繰出
した後にこの棚位置を設定をするか、又は前回の魚信位
置の記憶値を該操作により設定変更する等にて棚位置ま
での糸長「48m」が第2記憶部19Bに記憶される。
また棚位置到達直前の位置を設定する。例えば棚到達の
手前「2m」でスプール2の制動が開始されそのことを
報知させるために「2m」を入力キー31を操作して第
2記憶部19Bに記憶させる。更に、巻取り時の竿先で
の仕掛の停止位置を例えば竿先から「2m」としたい場
合に「2m」を入力キー31の操作により第2記憶部1
9Bに記憶させる。
【0033】次にステップS202において、第3記憶
部19Cの記憶データの抽出が行われる。即ち第3記憶
部19Cには、第2記憶部19Bに設定された数値に基
づきCPU17の演算を介して該設定された数値に対応
するスプール回転数が記憶される。例えばステップS2
02の棚までの距離である48mの入力があると、図8
において、第1記憶部19Aの記憶データのうちNo.
1からNo.96のアドレスが指定される。即ち単位釣
糸長の設定を50cmとすれば、48m÷0.5m=9
6であり、この領域のスプール回転量L=(3+4+4
+5+4+4+5・・・・・+10+10+11+1
0)がCPU17にて演算され第3記憶部19Cに第1
抽出値Lとして記憶される。
【0034】またステップS202において、棚位置到
達直前の距離「2m」に関しては、上記例によると棚位
置の第1記憶部19Aにおける領域がNo.1〜No.
96のアドレスであるため、この第1記憶部19Aの領
域はNo.93〜No.96のアドレスとなり、CPU
17はこの領域の回転量L1=(10+10+11+1
0)=41を棚位置の回転量Lから減算した「L−L
1」をCPU17にて演算し、第2抽出値として第3記
憶部19Cに記憶される。
【0035】更にステップS201において、釣糸巻取
り時の竿先より所定長さ手前の位置までの糸長「2m」
が設定されている場合に、ステップS202では、第1
記憶部19Aの領域ではNo.1〜No.4のアドレス
となるため、この長さに対応する回転量L2=(3+4
+4+5)=16がCPU17で演算され第3抽出値と
して第3記憶部19Cに記憶される。
【0036】次にステップS203において、スプール
2とハンドル4との間に設けられて両者の駆動伝達を断
続するクラッチ機構40の連結を遮断するために、クラ
ッチ作動用ソレノイド駆動回路37に駆動信号が出力さ
れ、スプール2をフリー回転可能な状態にして、釣糸に
設けられた重りの重量により釣糸が繰出される。
【0037】次にステップS204において、上記検出
手段からスプール回転方向に関する信号が出力され、ス
テップS205において該信号に基づきスプール2の回
転方向が判断される。繰出し方向(S205:Yes)
であれば、ステップS206に移行しスプール2の回転
量がアップ/ダウンカウンタ34により計数(加算)さ
れていく。そしてステップS207で 計数値と第2抽
出値(L−L1)との比較が行われる。そしてステップ
S208において計数値が第2抽出値(L−L1)に達
しない場合には(S208:No)ステップS204に
戻り、棚直前の2mに達して両値が一致すると(S20
8:Yes)ステップS209に移行する。ステップS
209では報知手段であるアラーム20を鳴動させるた
めアラーム駆動回路36に鳴動信号を出力するととも
に、表示部駆動回路39に表示信号が出力され液晶ディ
スプレー8に棚手前2mであることが表示される。よっ
て釣人は釣糸繰出し停止位置(棚位置)が近いことを知
る。またステップS209において制動機構駆動回路3
8に制動信号が出力され、スプール2に制動機構41を
作用させて釣糸の繰出速度が減速していく。
【0038】次にステップS210では、アップ/ダウ
ンカウンタ34からの計数値と第1抽出値Lとの比較が
行われる。そしてステップS211において、計数値が
第1抽出値に達していない場合には(S211:No)
ステップS204に戻りS210までの同様な処理を繰
り返し、釣糸が48m繰り出されて第1抽出値(L)に
達したときは(S211:Yes)ステップS212に
移行する。ステップS212においてクラッチ作動用ソ
レノイド駆動回路37に駆動信号が出力され、クラッチ
機構40がスプール2に作用してスプール2のフリー回
転状態を拘束するのでスプール2の回転が停止し釣糸の
繰出しが停止する。
【0039】釣糸がスプール2に捲回されるときはステ
ップS205の判断がNoとなり、ステップS213に
移行する。ここではアップ/ダウンカウンタ34によ
り、スプールの回転量の計数減算がなされる。次にステ
ップS214において、計数値と第3記憶部19Cに記
憶された第3抽出値(L2)との比較が行われ、ステッ
プS215において計数値が第3抽出値L2に達してな
ければ(S215:No)ステップS204に戻り、一
致した時に(S215:Yes)アラーム20を鳴動さ
せるための鳴動信号が出力されて釣糸の巻上げ完了が近
いことを釣人に知らせるとともに表示部駆動回路39に
表示信号が出力され液晶ディスプレー8にそのことが表
示される。又前記スプール駆動用モータ6のモータ駆動
回路35に駆動停止信号が出力され釣糸の巻取り動作が
停止する。
【0040】尚、本発明は上記実施例に何等限定される
こと無く、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内で種々の変更・改良が可能である。例えば上記実施
例では、報知手段としてのアラーム20と液晶ディスプ
レー8により、仕掛が棚位置直前位置にあることの報知
や竿先の所望の位置での停止を報知しているが、アラー
ム20と液晶ディスプレー8のいずれか一方の動作でも
よい。又仕掛が棚位置に到達したときに再度警報を発す
るようにしてもよい。更に巻取り停止や繰出し停止は、
報知手段のアラームや液晶ディスプレー表示により目視
しながら手動操作で行うこともできる。
【0041】
【発明の効果】上述した本発明の釣糸制御装置によれ
ば、棚位置や棚位置直前での警報、棚位置での繰出し停
止あるいは船べりでの巻取り停止動作はすべてスプール
の回転検出部によるスプール回転量に関するカウント値
に基づいて行われる。即ち魚釣時における棚までの糸
長、棚到達直前の報知・制動開始位置の糸長、又は竿先
の所望の巻取停止位置に関する糸長が単位釣糸長に対応
したスプール回転量に置き換えられ、該回転量が第3記
憶部に記憶される。釣糸の繰出し巻取りにより回転する
スプール回転が回転量検出手段によりカウントされ、こ
のカウント値と該第3記憶部に記憶されたスプールの回
転量とが比較され、一致信号により釣糸の巻取り繰出し
の制御あるいは釣糸の巻取り繰出し状態の報知が行なわ
れる。
【0042】即ち学習時には単位釣糸長が巻取られる毎
にその分に要したスプールの回転量が順次第1記憶部に
記憶されており、スプールの回転の都度釣糸長さを記憶
する従来のリールに比較して記憶容量を小さくすること
ができる。また釣糸繰出し、巻取り時には、該記憶され
た回転量とスプール回転時の回転量とを比較し、両者が
一致するたびに報知手段に単位釣糸長の加減信号を出力
しているので、図6に基づき説明したように、報知され
た繰出し量が実際の釣糸の繰出し量に比較しほとんど誤
差を含まない。そしてスプール回転時の回転量と所望釣
糸長に対応するスプールの回転量に関するデータとを比
較するのみで棚位置や棚位置直前での警報、棚位置での
繰出し停止あるいは船べりでの巻取り停止動作について
の制御がなされるから、制御の結果生じる誤差も極めて
少なく、回転数の比較であるので簡略化された演算や制
御手順が実現できる。よって、繰出し時の棚での停止及
びこの近傍位置での報知・制動並びに巻取り時の竿先近
傍位置での巻取り停止や報知を所望の位置にて正確に制
御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による釣糸の繰出し量制御装
置を装着した両軸受型リールを示す平面図。
【図2】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置を装着
した両軸受型リールの一部を切り欠いて示す側面図。
【図3】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の一部
を切り欠いて示す平面図。
【図4】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の電気
的接続関係を示すブロック図。
【図5】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の学習
モードを示したフローチャート。
【図6】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の単位
釣糸長に対応したスプール回転量を示すパルス信号波形
図。
【図7】本実施例による釣糸の繰出し量制御装置の釣糸
繰出し巻取りモードを示したフローチャート。
【図8】本実施例における記憶部の記憶内容を示した説
明図。
【図9】本実施例における棚位置への仕掛の繰出し、棚
位置直前での制動、竿先付近での仕掛の巻取り停止等の
釣糸制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
2 スプール 7 コントロールボックス 8 液晶ディスプレイ 14 磁石 15 第1センサ 16 制御ユニット 17 CPU 18 ROM 19 RAM 19A 第1記憶部 19B 第2記憶部 19C 第3記憶部 20 アラーム 21 第2センサ 24 ローラ 25 磁石 26 ディスク 34 アップ/ダウンカウンタ 40 クラッチ機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプールの回転方向を判別すると共に該
    スプールの回転量をアップ/ダウンカウントしカウント
    値を出力可能な検出手段と、 該スプールに捲回される釣糸の単位釣糸長を設定記憶す
    る設定記憶手段と、 該釣糸を該スプールに巻取る際の該単位釣糸長毎のスプ
    ール回転量をアドレスを異ならせて記憶する第1記憶手
    段と、 所望の糸長を記憶する第2記憶手段と、 該所望の糸長に対応する該スプール回転量を該第1記憶
    手段の記憶内容に基づいて抽出値として演算する演算手
    段と、 該抽出値を記憶する第3記憶手段と、 該抽出値と前記検出手段のカウント値を比較して両値が
    一致した時に該所望の糸長が繰出され又は巻取られたこ
    ととして釣糸の繰出し又は巻取りの停止信号を出力しあ
    るいは報知信号を出力する制御手段とを備えてなること
    を特徴とする釣糸制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004168654A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Fitel Usa Corp スプールの回転および可変巻取りピッチを使用した、巻付けられた材料中の欠陥の正確なマッピングおよび除去のためのシステムおよび方法
JP2006304650A (ja) * 2005-03-30 2006-11-09 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール

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JP2004168654A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Fitel Usa Corp スプールの回転および可変巻取りピッチを使用した、巻付けられた材料中の欠陥の正確なマッピングおよび除去のためのシステムおよび方法
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