JP2000251244A - 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ - Google Patents
磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープInfo
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Abstract
用テープを製造するために好適な磁気記録媒体用ポリエ
ステルフィルムを提供すること。 【解決手段】ポリエステルフイルムの片側表面AのSR
a値が2〜5nm、SRz値が10〜40nmであり、
長手方向のヤング率が5500MPa以上、幅方向のヤ
ング率が6500MPa以上であり、100℃、30分
の熱収縮率が長手方向で1.0%以下、幅方向で1.0
%以下であることを特徴とするポリエステルフィルム及
び該ポリエステルフィルムの片側表面Aに強磁性金属薄
膜層が形成されてなることを特徴とする磁気記録テー
プ。
Description
リエステルフィルム、特にデータストレージテープ用等
のデジタルデータを大量に記録する強磁性金属薄膜型磁
気記録媒体を高品質で製造するために好適な磁気記録媒
体用ポリエステルフィルム及びそれを用いて製造された
磁気記録テープに関する。
ルビデオテープは厚さ6〜7μmのベースフィルム上に
Coの金属磁性薄膜を真空蒸着により設け、その表面に
ダイヤモンド状カーボン膜をコーティングしてなり、こ
のデジタルビデオミニカセットを使用したカメラ一体型
ビデオの場合には基本仕様(SD仕様)で1時間の録画
時間をもつ。
は、家庭用で世界で初のデジタルビデオカセットであ
り、a.小型ボディながら、膨大な情報が記録できる、
b.信号が劣化しないから、何年たっても画質・音質が
劣化しない、c.雑音の妨害を受けないから高画質・高
音質が楽しめる、d.ダビングを繰り返しても映像が劣
化しない、等のメリットを持ち、市場の評価は高い。
VCをコンピューターのデータバックアップ用途に用い
ることが、1996年より始まり、テープ幅8mmのデ
ータ8mm(Exabyte社Mannmoth、ソニー社AITシステ
ム)コンピューターデータバックアップ装置が実用化さ
れ、小型で大容量でデータ転送速度が早く好評である。
ステルフィルムと、該フィルムの少なくとも片面に密着
されたポリマーブレンド体と粒径50〜500オングス
トロームの微細粒子を主体とした不連続皮膜とからな
り、該不連続皮膜には水溶性ポリエステル共重合体が含
有され、微細粒子により不連続皮膜上に微細突起が形成
されたポリエステルフィルム(例えば特公昭63−57
238号公報)、(2)粒径10〜300nmの微細粒子
を含有し、該微細粒子により高さ50〜900オングス
トロームの微細表面突起が形成されたポリエステルフィ
ルムと、該フィルムの少なくとも片面に密着された厚さ
500オングストローム以下の有極性高分子を主体とす
る不連続被膜とからなり、該微細表面突起の高さが該不
連続被膜の厚さよりも大きいポリエステルフィルム(例
えば特公平6−51401号公報)、等が使用されてい
る。
を図るために、テープをより薄くすることが望まれてい
る。しかし、そのために単純にベースフィルムを薄膜化
すると、フィルムの剛性不足による磁気ヘッドとの接触
力不足、走行時のテープの折れ、磁気記録媒体製造時の
工程通過性の悪化の問題等が発生した。
特公昭63−57238号公報、特公平6−51401
号公報に示されるように2軸方向に強力化されたタイプ
のポリエステルフィルムを作成したところ、フィルムの
剛性不足による磁気ヘッドとの接触力不足、走行時のテ
ープの折れ、磁気記録媒体製造時の工程通過性の悪化の
問題等は発生しなくなった。
量テープは、強力化されたポリエステルフィルムの熱収
縮率が特に長手方向で増大し、室温から高温で保管した
後に、テープの長手方向と幅方向の収縮差が大きくなる
ため、回転ヘッドにより記録されたデジタル記録信号が
再生できなくなってしまい、データバックアップ用途と
してエラーレート(データが正確に記録できなかったも
のの割合)が高くなり不満足であった。
ーレートの低い大容量のデータバックアップ用の蒸着型
磁気記録テープのベースとなるより薄い磁気記録媒体用
ポリエステルフィルム及びそれを用いて製造される磁気
記録テープを与える事を目的とする。
フイルムの長手方向のヤング率が5500MPa以上、
幅方向のヤング率が6500MPa以上であり、100
℃、30分の熱収縮率が長手方向で1.0%以下、幅方
向で1.0%以下であり、磁気記録層が形成される側の
表面の中心線面平均粗さSRaが2〜5nm、十点平均
面粗さSRzが10〜40nmであることを特徴とする
磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび該ポリエス
テルフィルムの表面に強磁性金属薄膜層を設けてなる磁
気記録テープである。
は、分子配向により高強度フィルムとなるポリエステル
であれば良いが、それらの中でもポリエチレンテレフタ
レートが好ましい。ここでいうポリエチレンテレフタレ
ートとは、その構成成分の80%以上がエチレンテレフ
タレートからなるものである。エチレンテレフタレート
以外のポリエステル共重合体成分としては、例えばジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリエチレングリコール、p−キシリレ
ングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールな
どのジオール成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
などのジカルボン酸成分、トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸などの多官能ジカルボン酸成分、p−オキシエトキ
シ安息香酸などが挙げられる。
リエステルと非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘
導体、該ポリエステルに実質的に不溶なポリアルキレン
グリコールなどの少なくとも一つを5重量%を越えない
程度に混合してもよい。
Ra値は、表面A上に真空蒸着により形成される強磁性
金属薄膜層の記録・再生時の磁気ヘッドによる磨耗を極
力少なくし、およびデータストレージ用磁気テープの出
力特性を良好に保つために2〜5nm、より好ましくは
2〜4nmであり、SRz値はコンピューターデータバ
ックアップ装置内の多数回にわたる繰返し記録、再生で
磁気テープの強磁性薄膜の耐久性を保ち、磁気テープの
エラーレートを極力少なくするために10〜40nm、
より好ましくは20〜40nmである。
に真空蒸着により形成される強磁性金属薄膜層が平滑す
ぎて、コンピューターデータバックアップ装置内の記
録、再生時に磁気ヘッドにより磁気テープの強磁性金属
薄膜が磨耗してしまい好ましくない。SRa値が5nm
を超えると、該強磁性金属薄膜層が粗面すぎて、磁気テ
ープの出力特性が低下し好ましくない。
性金属薄膜層が平滑すぎて、コンピューターデータバッ
クアップ装置内の多数回にわたる繰返し記録、再生で磁
気テープの強磁性薄膜の耐久性が低下し好ましくない。
SRz値が40nmを超えると、該強磁性金属薄膜層が
粗面になりすぎて、磁気テープのエラーレートが増大し
好ましくない。
径が5〜30nm、より好ましくは8〜30nmの微細
粒子を0.5〜12.0重量%、より好ましくは0.6
〜10.0重量%含む有機化合物からなる被覆層が形成
されているのが望ましい。微細粒子としてはシリカ、炭
酸カルシウム、アルミナ、ポリアクリル酸球、ポリスチ
レン球、有機化合物としてはポリビニルアルコール、ト
ラガントゴム、カゼイン、ゼラチン、セルロース誘導
体、水溶性ポリエステル、ポリウレタン等の有極性高分
子、及びこれらのブレンド体が使用できるが、これらに
限定されない。
表面Aを形成するポリエステル層内には平均粒径が30
〜150nm、より好ましくは40〜100nmの微細
粒子を0.01〜1.0重量%、より好ましくは0.0
2〜0.8重量%含ませて表面A上に表面突起をもたせ
るのが好ましい。
側表面Aとは反対側の面)のSRa値は、ポリエステル
フィルムを製膜した後、所定の幅にスリットする際に、
巻姿の良い製品を採取しやすくし、ポリエステルフィル
ムの片側表面A上に強磁性薄膜を設けた後にロール状の
巻取りにより片側表面Bの粗さが転写し強磁性薄膜層に
うねり状の変形が起きるのを最小限にするために、8〜
35nm、より好ましくは10〜25nmが望ましい。
片側表面BのSRz値は、ポリエステルフィルムの製膜
をして、スリットした後のロール状の製品の巻姿を良好
に保ち、ポリエステルフィルムの片側表面A上に強磁性
薄膜を設けた後にロール状の巻取りにより片側表面Bの
粗さが転写し強磁性薄膜層にうねり状の変形が起きるの
を最小限にするために、100〜700nm、より好ま
しくは140〜550nmが望ましい。
0μm以下が好ましく、さらに好ましくは厚さは3.0
〜5.0μmが望ましい。
グ率は5500MPa以上、幅方向のヤング率は650
0MPa以上である。さらに好ましくは長手方向のヤン
グ率は5500〜8000MPa、幅方向のヤング率は
6500〜9000MPaである。長手方向のヤング率
が5500MPa未満であると本ポリエステルフィルム
から作成された磁気記録テープがコンピューターデータ
バックアップ装置内で伸びてしまい好ましくない。長手
方向のヤング率が8000MPaを超えると、本ポリエ
ステルフィルムの製造過程で生産性が低下する場合があ
る。幅方向のヤング率が6500MPa未満であると、
本ポリエステルフィルムから作成された磁気記録テープ
のコンピューターデータバックアップ装置内での記録、
再生時、ヘッドの走行により、特に回転するヘッドがテ
ープエッジより磁性面上に進入する際のテープをたたく
ことの繰返しによりテープエッジダメージが発生し好ま
しくない。幅方向のヤング率が9000MPaを越える
と、本ポリエステルフィルムの製造過程で生産性が低下
する場合がある。
分の熱収縮率は長手方向で1.0%以下、より好ましく
は0.3〜0.9%、幅方向で1.0%以下、より好ま
しくは0.3〜0.9%である。長手方向、幅方向とも
100℃、30分の熱収縮率が1.0%を超えると、本
ポリエステルフィルムから作成された磁気記録テープを
室温から高温で保管した後に、磁気記録テープが長手方
向と幅方向に収縮する度合いが大きいために、再生時の
磁気記録テープ上の磁気ヘッド軌跡が、保管前に記録さ
れた元の記録トラックより外れてしまい、回転ヘッドに
より記録されたデジタル記録信号が再生できなくなって
しまい、エラーレートが高くなりデータバックアップ用
途として好ましくない。
5値(5%伸長時の応力)は120MPa以上が好まし
い。長手方向のF−5値が120MPa未満であると、
磁気記録テープ加工工程でフィルムが伸びやすく好まし
くない。上限は特にないが220MPaを超えると本ポ
リエステルフィルムの製造工程で生産性が低下する場合
がある。
値は135MPa以上が好ましい。幅方向のF−5値が
135MPa未満であると、本ポリエステルフィルムに
Co金属薄膜が形成され作成される磁気記録テープの幅
方向の強度が小さくなり、コンピューターデータバック
アップ装置内のテープパスを規制するガイドピンにより
磁気テープが折れやすくなり好ましくない。上限は特に
ないが230MPaを超えると本ポリエステルの製造工
程で生産性が低下する場合がある。
は、シリコーン等の潤滑剤が含まれたより粗い被覆層が
設けられるか、より大きな微細粒子を含有するポリエス
テルフィルム層が積層されて形成されたもの、あるいは
更にその上に前記被覆層が設けられたものが好ましく用
いられるが、特にこれらに限定されるものではない。な
お、ここで用いられる微細粒子としては炭酸カルシウ
ム、シリカ、アルミナ、ポリスチレン等が例示される。
この微細粒子としては、平均粒子径が好ましくは100
〜1000nm、より好ましくは150〜900nmの
ものが用いられ、添加量としては好ましくは0.05〜
1.0重量%、より好ましくは0.08〜0.8重量%
である。
フィルム表面A上に真空蒸着により形成される強磁性金
属薄膜層を設けてなることを特徴とするが、使用する金
属薄膜は公知のものを使用でき、特に限定されないが、
鉄、コバルト、ニッケル、またはそれらの合金の強磁性
体からなるものが好ましい。金属薄膜層の厚さは100
〜300nmである。この金属薄膜層上に10nm程度
の厚みのダイヤモンド状カーボン膜をコーティングし、
更にその上に潤滑剤処理することが好ましい。
よび結合剤からなり、必要に応じて各種添加剤を加えた
溶液を塗布することにより形成されるバックコート層を
設けるが、固体微粒子、結合剤、添加剤は公知のものを
使用でき、特に限定されない。バックコート層の厚さは
0.3〜1.5μm程度である。
気記録テープの好ましい製法を説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
溶融、成形、二軸延伸、熱固定、熱固定後の巻取りから
なる通常のプラスチックフィルム製造工程において、9
0〜120℃で縦、横方向にそれぞれ2.5〜3.5
倍、3.0〜4.5倍延伸し、更に100〜130℃で
1.1〜1.8倍再縦延伸し、190〜220℃の温度
で熱固定を行いつつ、横に1.3倍以上延伸し、次に1
30〜190℃の温度で0.2〜2.5%程度の横方向
の弛緩処理(フィルム幅を縮める処理)、ならびに縦方
向の弛緩処理(フィルムの長手方向の長さを縮める処
理)を行うことにより製造することができる。
な限り除いた層A用の原料と積極的に微粒子を含有させ
た層B用の原料を用いたA/B積層フィルムを押出し、
一方向に延伸後の平滑なポリエステルフィルムのA面側
に、平均粒径が5〜30nm、より好ましくは8〜30
nmの微細粒子を0.5〜12.0重量%、より好まし
くは0.6〜10.0重量%含む有機化合物からなる塗
液を塗布して表面A側に被覆層を形成させるのが好まし
い。
耐久性を更に増すために、その内部に微細粒子を含ませ
ても良い。A層を形成するポリエステル層内に平均粒径
が30〜150nm、より好ましくは40〜100nm
の微細粒子を0.01〜1.0重量%、より好ましくは
0.02〜0.8重量%含ませ表面A上に表面突起をも
たせても良い。
に延伸後の平滑なポリエステルフィルムのB面側に塗布
し易滑処理をしてもよい。
成させた被覆層内の微粒子、成分、A層内部の微細粒子
の調整により制御することができる。
媒体のベースフィルムとして、特に大容量のデータスト
レージテープ用途に、また長時間記録用のデジタルビデ
オテープ用途に使用すると優れた結果を得ることができ
好適である。
ルベースフィルムの片側表面AにCo等の強磁性金属薄
膜を真空蒸着により膜厚み100〜300nmとして形
成し、この金属薄膜上に10nm程度の厚みのダイヤモ
ンド状カーボン膜をコーティングし、更にその上に潤滑
剤処理し、片側表面Bに固体微粒子および結合剤からな
り、必要に応じて各種添加剤を加えた溶液を塗布するこ
とによりバックコート層を設けて作成する。
の3次元粗さ計(ET−30HK)を使用して測定し
た。 SRa値: JIS Raに相当する中心線面平均粗
さ。 SRz値: JIS Rzに相当する十点平均面粗さ。
粗さ曲面から基準面積分だけ抜き取った部分の平均面を
基準面として、最高から5番目までの山の標高の平均値
と最深から5番目までの谷底の深さの平均値との距離を
入力換算したもの。試験片は測定表面にAl蒸着を施し
た。測定方向は幅方向とし、カットオフ値は0.08m
m、測定長は0.1〜0.25mm、送りピッチは0.
2μm、測定スピードは20μm/s、測定本数は10
0本とした。単位はnmとした。
スタート点の立ち上がり勾配からASTM D−882
−67に準じて求めMPaで表す。サンプル幅、実効長
さは10mm、100mmとした。引張速度は100m
m/minとした。
て、5%の伸びを与える抗張力を初期フィルム断面積で
割った値をASTM D−882−67に準じて求め、
MPaで表す。サンプル幅、実効長さは10mm、10
0mmとし、引張速度は100mm/minとした。
〜30cmの試料を30分、熱処理し、原長から熱処理
後の長さの差をとり、原長で割り、100倍し熱収縮率
値とした。なお試料には10mm幅あたり3gの荷重を
かけて、熱処理した。
けた本発明磁気記録テープ(データ用テープ)の特性評
価は、市販のExabyte社製データ8mm装置、マ
ンモスを用いてエラーレートを求めることによって行っ
た。エラーレートは、2GBのデータをハードディスク
よりテープにバックアップ記録した時の記録ミスの割
合、読み取った時の読み取りミスの割合を求め測定し
た。
℃、60%RHでの10回の記録、読み取り時のエラー
レート平均値と、その磁気テープを35℃、60%RH
で30日保管した後に、10回目に記録したデータを1
0回、読み取った時のエラーレート平均値とを求めた。
平均値は10のべき乗のオーダーで表した。エラーレー
トは小さい値の方が好ましく、良好な値は10のマイナ
ス8乗以下であり、不良は10のマイナス7乗より大き
な値である。
レートに平均粒径60nmのシリカを0.04重量%含
有させた原料Aと、実質的に不活性粒子を含有しないポ
リエチレンテレフタレートに平均粒径200nmの炭酸
カルシウムを0.50重量%含有させた原料Bとを厚み
比5:1の割合で共押出しし、ロール延伸法で110℃
で3.0倍に縦延伸した。
溶液を塗布した。 メチルセルロース 0.18重量% 水溶性ポリエステル 0.35重量% (テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30モル%の酸 成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) アミノエチルシランカップリング剤 0.02重量% 平均粒径 12nmの極微細シリカ 0.05重量% 固形分濃度 25mg/m2 その後、ステンターにて横方向に105℃で3.3倍に
延伸し、さらに縦方向にロール延伸法で120℃で1.
3倍に延伸し、更に215℃で1.30倍横延伸しなが
ら熱処理し、170℃で1.0%の横方向の弛緩処理を
し、さらに同温度で1.0%の長手方向の弛緩処理を施
した後、中間スプールに巻き、スリッターで小幅にスリ
ットし、円筒コアーにロール状に巻取り、厚さ4.5μ
mのロール状ポリエステルフィルムを得た。
蒸着によりコバルト−酸素薄膜を各80nmの膜厚で2
層に形成した。次にコバルト−酸素薄膜層上に、スパッ
タリング法によりダイヤモンド状カーボン膜を10nm
の厚さで形成させ、フッ素含有脂肪酸エステル系潤滑剤
を3nmの厚さで塗布した。続いてカーボンブラック、
ポリウレタン、シリコーンからなるバックコート層を表
面Aと反対側の表面B側に500nmの厚さで設け、ス
リッターにより幅8mmにスリットし、リールに巻き取
り、マンモス用カセットに、組み込み磁気記録テープ
(データ用テープ)を作成した。
録テープの特性を表1に示す。なおポリエステルフィル
ムのB面のSRa値、SRz値は20、250nmであ
った。
より平均粒径60nmのシリカを除いたこと以外は実施
例1と同様にして、幅8mmの磁気記録テープを作成し
た。得られたポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
の特性を表1に示す。なおポリエステルフィルムのB面
のSRa値、SRz値は20、250nmであった。
伸の倍率を1.45倍とした。ポリエステルフィルムは
再縦延伸部での破れが多く生産性は不良であった。その
他は実施例1と同様にして、幅8mmの磁気記録テープ
を作成した。得られたポリエステルフィルム及び磁気記
録テープの特性を表1に示す。なおポリエステルフィル
ムのB面のSRa値、SRz値は18、230nmであ
った。
伸の倍率を1.45倍とした。ポリエステルフィルムは
再横延伸部での破れが多く生産性は不良であった。その
他は実施例1と同様にして幅、8mmの磁気記録テープ
を作成した。得られたポリエステルフィルム及び磁気記
録テープの特性を表1に示す。なおポリエステルフィル
ムのB面のSRa値、SRz値は17、220nmであ
った。
の弛緩処理を2.0%とした。その他は実施例1と同様
にして、幅8mmの磁気記録テープを作成した。得られ
たポリエステルフィルム及び磁気記録テープの特性を表
1に示す。磁気記録テープはMDのカールが目立った。
なおポリエステルフィルムのB面のSRa値、SRz値
は20、250nmであった。
の弛緩処理を2。0%とした。その他は実施例1と同様
にして、幅8mmの磁気記録テープを作成した。得られ
たポリエステルフィルム及び磁気記録テープの特性を表
1に示す。磁気記録テープはTDのカールが目立った。
なおポリエステルフィルムのB面のSRa値、SRz値
は20、250nmであった。
塗布の塗布濃度(固形分濃度)を15mg/m2とし
た。その他は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの
複合ポリエステルフィルムロールを得、幅8mmの磁気
記録テープを作成した。得られたポリエステルフィルム
及び磁気記録テープの特性を表1に示す。なおポリエス
テルフィルムのB面のSRa値、SRz値は20、25
0nmであった。
溶液のメチルセルロース濃度を0.23重量%とした。
その他は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの複合
ポリエステルフィルムロールを得、幅8mmの磁気記録
テープを作成した。得られたポリエステルフィルム及び
磁気記録テープの特性を表1に示す。なおポリエステル
フィルムのB面のSRa値、SRz値は20、250n
mであった。
溶液内の極微細シリカの濃度を0.03重量%とした。
その他は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの複合
ポリエステルフィルムロールを得、幅8mmの磁気記録
テープを作成した。得られたポリエステルフィルム及び
磁気記録テープの特性を表1に示す。なおポリエステル
フィルムのB面のSRa値、SRz値は20、250n
mであった。
に含有させたシリカの平均粒径を90nmに変更した。
その他は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの複合
ポリエステルフィルムロールを得、幅8mmの磁気記録
テープを作成した。得られたポリエステルフィルム及び
磁気記録テープの特性を表1に示す。なおポリエステル
フィルムのB面のSRa値、SRz値は20、250n
mであった。
伸の倍率を1.05倍とした。その他は実施例1と同様
にして、幅8mmの磁気記録テープを作成した。得られ
たポリエステルフィルム及び磁気記録テープの特性を表
1に示す。なおポリエステルフィルムのB面のSRa
値、SRz値は21、260nmであった。
伸の倍率を1.20倍とした。その他は実施例1と同様
にして、幅8mmの磁気記録テープを作成した。得られ
たポリエステルフィルム及び磁気記録テープの特性を表
1に示す。なおポリエステルフィルムのB面のSRa
値、SRz値は21、260nmであった。
の弛緩処理を0.15%とした。その他は実施例1と同
様にして、幅8mmの磁気記録テープを作成した。得ら
れたポリエステルフィルム及び磁気記録テープの特性を
表1に示す。なおポリエステルフィルムのB面のSRa
値、SRz値は20、250nmであった。
の弛緩処理を0.15%とした。その他は実施例1と同
様にして、幅8mmの磁気記録テープを作成した。得ら
れたポリエステルフィルム及び磁気記録テープの特性を
表1に示す。なおポリエステルフィルムのB面のSRa
値、SRz値は20、250nmであった。
リエステルフィルムの片側表面Aに強磁性金属薄膜層が
設けられた磁気記録テープはエラーレートの低い大容量
のデータストレージテープとなり得る。
Claims (5)
- 【請求項1】ポリエステルフイルムの片側表面AのSR
a値が2〜5nm、SRz値が10〜40nmであり、
長手方向のヤング率が5500MPa以上、幅方向のヤ
ング率が6500MPa以上であり、100℃、30分
の熱収縮率が長手方向で1.0%以下、幅方向で1.0
%以下であることを特徴とする磁気記録媒体用ポリエス
テルフィルム。 - 【請求項2】厚さが5.0μm以下である請求項1記載
の磁気記録媒体用ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】ポリエステルがポリエチレンテレフタレー
トである請求項1〜2記載の磁気記録媒体用ポリエステ
ルフィルム。 - 【請求項4】デジタル記録方式の磁気記録テープ用に用
いられる請求項1〜3記載の磁気記録媒体用ポリエステ
ルフィルム。 - 【請求項5】請求項1〜4記載のポリエステルフィルム
の片側表面Aに強磁性金属薄膜層を設けてなることを特
徴とする磁気記録テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05387999A JP4089070B2 (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP05387999A JP4089070B2 (ja) | 1999-03-02 | 1999-03-02 | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000251244A true JP2000251244A (ja) | 2000-09-14 |
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ID=12955047
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4089070B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003025526A (ja) * | 2001-07-16 | 2003-01-29 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ |
JP2022027914A (ja) * | 2017-04-25 | 2022-02-14 | 東レ株式会社 | ポリエステルフィルム。 |
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1999
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