JP2000248934A - 建設機械の排気管 - Google Patents

建設機械の排気管

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JP2000248934A
JP2000248934A JP11046850A JP4685099A JP2000248934A JP 2000248934 A JP2000248934 A JP 2000248934A JP 11046850 A JP11046850 A JP 11046850A JP 4685099 A JP4685099 A JP 4685099A JP 2000248934 A JP2000248934 A JP 2000248934A
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JP
Japan
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exhaust pipe
pipe
construction machine
exhaust
noise
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Application number
JP11046850A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yamashita
康一 山下
Takashi Chikuana
隆司 築穴
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲がり管部を持ちながら、この曲がり管部に
発生した乱流を層流に変換(整流)して気流音を低減す
る。 【解決手段】 エンジンのマフラーMから上向きに伸び
る縦管部11の先端に雨水の侵入を防ぐための曲がり管
部12を設けるとともに、この曲がり管部12の先端に
直管状の整流部を設け、曲がり管部12に発生した乱流
をこの整流部13で層流に変換して外部に放出するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルやクレ
ーン等の建設機械の排気管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の好適例である油圧ショベルを例
にとって従来の技術を説明する。
【0003】図6において、1はクローラ式の下部走行
体、2は上部旋回体で、この上部旋回体2にエンジンル
ーム(3はこのエンジンルームを覆うエンジンカバー)
が設けられ、このエンジンルーム内に設けられたエンジ
ンから図7に示すマフラーMを介して排気管4が導出さ
れる。
【0004】とくに排気流速が高くて排気音の大きい大
型の建設機械においては、排気をできるだけ高い位置か
ら出して、周辺に与える排気音の影響を抑えるために、
この排気管(通称テールパイプ)4をエンジンのマフラ
ーMから煙突のように上向きに突出させている。
【0005】従来、この排気管4は、図7に示すよう
に、マフラーMから垂直上向きに延びる縦管部5の先端
に、雨水の侵入を防ぐための円弧状等の曲がり管部6が
連設されてなっている。
【0006】なお、曲がり管部6の先端6aは、垂直面
に形成されるか、あるいは雨水が入り難いように図示の
ように曲がり管部6の内側に切れ込む斜面にカットされ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】排気音のうち、最も耳
障りで騒音として周辺に与える影響の大きいのは、1K
Hz以上の気流音(エッジ音やシャーシャー音と呼ばれ
る)であり、この気流音を低減することが排気騒音対策
として重要となる。
【0008】ところが、上記のように雨水対策として先
端側が折れ曲がっただけの従来の排気管4によると、曲
がり管部6の内側で乱流が発生し、この乱流が何の規制
も受けないまま気流音として直接外部に放出されてしま
う。
【0009】このため、気流音のレベルが高く、排気音
の低減効果が実際上得られなかった。
【0010】なお、この点の対策として、 排気管4を太くして排気流速を低下させること、 排気管4全体を吸音材(たとえばグラスウール)で被
覆すること、 曲がり管部6を無くし、縦管部5の上端に雨除けの蓋
を設けること が考えられる。
【0011】しかし、の手段によるとデザインや強度
の限界があるため実効は得難く、の手段ではコスト高
となり、の手段では外観上の体裁が悪いとともに雨水
の侵入は避け難い等、いずれも難点があり、実用に適さ
なかった。
【0012】そこで本発明は、曲がり管部を持ちなが
ら、この曲がり管部に発生した乱流を層流に変換(整
流)して気流音を低減することができる建設機械の排気
管を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジンのマフラーから上向きに延びる縦管部の先端に曲が
り管部が設けられ、この曲がり管部の先端に、曲がり管
部に発生した乱流を層流に変換する直管状の整流部が設
けられてなるものである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、整流部の長さをL、排気管の内径をDとして、 L≧0.3・D に設定されたものである。
【0015】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、整流部の先端側に、径寸法が他の部分より
も大きい拡管部が設けられたものである。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、拡管部と他の部分の境目である段部が鈍角に形成さ
れたものである。
【0017】請求項5の発明は、請求項3または4の構
成において、拡管部と他の部分の境目である段部が曲面
に形成されたものである。
【0018】上記構成によると、曲がり管部に発生した
乱流が、整流管部(直管)を通ることにより層流に変換
されて外部に放出されるため、気流音を低減することが
できる。
【0019】ここで、発明者は、気流音低減効果を高め
る観点から、管径と整流部の関係について追究し、シミ
ュレーション解析や油圧ショベル実機で実験を行った。
その結果、整流部の長さLが排気管の内径Dの0.3倍
以下であると気流音の抑制効果が十分でなく(整流部で
の整流作用が不十分であるためと考えられる)、請求項
2のようにL≧0.3・Dとすることにより、人間の聴
覚において通常作業状態で機械の近傍でも気流音が耳障
りにならない程度まで低減できることを確認した。
【0020】ただし、整流部長さLは、あまり長いと製
作上の問題や強度、他の構造物との干渉等の問題が発生
するため、これら各条件に応じて設定する必要がある。
【0021】また、請求項3〜5の構成によると、排気
流速が排気管の出口直前の拡管部(とくに壁面付近)で
低下することにより、気流音の発生が抑制される。
【0022】この場合、拡管部と他の部分との境目であ
る段部で流速が高くなる傾向があるため、請求項4のよ
うにこの境目を鈍角に形成すること、あるいは請求項5
のように曲面に形成することにより、流速増加を抑えて
気流音抑制効果を高めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図4に
よって説明する。
【0024】第1実施形態(図1,2参照) 図1に第1実施形態にかかる排気管Aを示している。
【0025】この排気管Aは、マフラーMから垂直上向
きに立ち上がる縦管部11の上端に、雨水の侵入を防止
するための円弧状にほぼ90°の角度で折れ曲がる曲が
り管部12が連設され、さらにこの曲がり管部12の先
端に直管状の整流部13が水平(完全水平またはそれに
近い状態)に延設されて成っている。
【0026】なお、整流部13の先端13aは、雨水が
入り難くかつ外観上の体裁が良いように、図示のように
曲がり管部12の内側に切れ込む方向の斜面にカットさ
れている。但し、この整流部先端13aは垂直面として
もよい。
【0027】この排気管Aによると、エンジン排気によ
って曲がり管部12の内側に気流音の原因となる乱流が
発生するが、この乱流が、曲がり管部12に続く直管状
の整流部13において層流に変換されて外部に放出され
る。
【0028】このため、エッジ音やシャーシャー音等と
称される耳障りな高周波の気流音の発生が抑えられる。
【0029】図2には、異なる排気管構成をとる試料1
〜3について行った排気ガスの流体シミュレーションの
解析結果を示している。
【0030】試料1:図3(イ)に示すように縦管部a
と曲がり管bのみからなり、かつ、先端を斜めにカット
した排気管(図7に示す従来品と同一構成の排気管) 試料2:図3(ロ)に示すように、試料1の曲がり管部
b先端を垂直にカットした排気管 試料3:図3(ハ)に示すように曲がり管部bの先端に
長さL=100mmの水平な整流部cを延設したこの実施
形態にかかる排気管 解析条件は、管径(内径)D=89.1mm、曲がり管部
bの曲げ半径R=250mm、入口部でのガス流速=40
m/secとし、出口端部を上下複数点(上から順にポイ
ント1〜15)での流速分布を求めた。
【0031】図示のように試料1は全ポイントを通じて
流速が平均して高くなるのと比較して、試料2ではこれ
よりも平均流速は低くなる。これは、試料1の先端斜め
カットによって出口流速が速められるものと思われる。
【0032】また、試料2,3を比較すると、曲がりの
内側(ポイント9〜15)での流速が試料2では高く、
試料3では低くなる。
【0033】これにより、試料3によると、曲がりの内
側に発生した乱流が整流部c整流された結果、気流音の
発生を抑制しうることが確認された。
【0034】さらに試料3について、整流部長さLと気
流音の関係をさらに追究した結果、整流部長さL=10
0mmで気流音の抑制に最良の効果が得られることが確認
された。
【0035】さらに、管径Dと整流部長さLと気流音の
関係を求めた結果、 L≧0.3・D とすることにより、人間の聴覚において通常作業状態で
機械の近傍でも気流音が耳障りにならない程度まで低減
できることを確認した。
【0036】第2実施形態(図4,5参照) 第1実施形態との相違点のみを説明すると、第2実施形
態においては整流部13の先端に、径寸法が他の部分よ
りも大きい拡管部14が設けられている。
【0037】この拡管部14を設けることにより、出口
部分の断面積が大きくなって排気ガスの出口流速が全体
的に低下し、壁面付近の流速もかなり小さくなって気流
音の抑制に効果があることが発明者の実験によって確認
された。
【0038】但し、拡管部14と他の部分との境目であ
る段部14aでの壁面付近での流速が大きくなる傾向が
あるため、図5(イ)に示すように段部14aを曲面に
形成するか、同(ロ)に示すように段部14aを鈍角に
形成するか、あるいはこれらを組合わせるのが望まし
い。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、縦管
部に連なる曲がり管部の先端に直管状の整流部を設けた
から、曲がり管部に発生した乱流をこの整流部で層流に
変換して外部に放出することができ、これによって気流
音を低減することができる。
【0040】とくに、整流部の長さLを排気管の内径D
に対してL≧0.3・Dとした請求項2の発明による
と、人間の聴覚において通常作業状態で機械の近傍でも
気流音が耳障りにならない程度まで低減することができ
る。
【0041】また、請求項3〜5の発明によると、排気
流速が排気管の出口直前の拡管部(とくに壁面付近)で
低下することにより、気流音の発生を抑制することがで
きる。
【0042】この場合、請求項4の発明のように拡管部
と他の部分との境目である段部を鈍角に形成すること、
あるいは請求項5の発明のように段部を曲面に形成する
ことにより、この段部での流速増加を抑えて気流音抑制
効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる排気管の側面図
である。
【図2】排気管構成の異なる試料1〜3について行った
排気ガスの流体シミュレーションの解析結果を示す図で
ある。
【図3】(イ)は試料1、(ロ)は試料2、(ハ)は試
料3をそれぞれ示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる排気管の側面図
である。
【図5】(イ)は同排気管の段部を曲面に形成した場
合、(ロ)は鈍角に形成した場合をそれぞれ示す部分断
面図である。
【図6】本発明が適用される油圧ショベルの概略側面図
である。
【図7】従来の排気管を示す側面図である。
【符号の説明】
M マフラー 11 縦管部 12 曲がり管部 13 整流部 14 拡管部 14a 境目としての段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 築穴 隆司 広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 油谷 重工株式会社内 Fターム(参考) 2D015 CA02 3D038 BA01 BA03 BA10 BB09 BC04 3G004 AA03 BA02 CA00 DA01 DA04 DA22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのマフラーから上向きに延びる
    縦管部の先端に曲がり管部が設けられ、この曲がり管部
    の先端に、曲がり管部に発生した乱流を層流に変換する
    直管状の整流部が設けられてなることを特徴とする建設
    機械の排気管。
  2. 【請求項2】 整流部の長さをL、排気管の内径をDと
    して、 L≧0.3・D に設定されたことを特徴とする請求項1記載の建設機械
    の排気管。
  3. 【請求項3】 整流部の先端側に、径寸法が他の部分よ
    りも大きい拡管部が設けられたことを特徴とする請求項
    1または2記載の建設機械の排気管。
  4. 【請求項4】 拡管部と他の部分の境目である段部が鈍
    角に形成されたことを特徴とする請求項3記載の建設機
    械の排気管。
  5. 【請求項5】 拡管部と他の部分の境目である段部が曲
    面に形成されたことを特徴とする請求項3または4記載
    の建設機械の排気管。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270766A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Morihiro Kasamatsu 温水タンク内の強制撹拌機
JP2013113269A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Kubota Corp 作業車の排気装置
JP2018162920A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機
DE102021101791A1 (de) 2020-03-16 2021-09-16 Futaba Industrial Co., Ltd. Auspuffrohr

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