JP3021165U

JP3021165U - マフラー用拡開出口

Info

Publication number: JP3021165U
Application number: JP1995008882U
Authority: JP
Inventors: 政生伊藤
Original assignee: 株式会社アルテア
Priority date: 1995-07-31
Filing date: 1995-07-31
Publication date: 1996-02-16
Anticipated expiration: 2001-07-31

Abstract

(57)【要約】【課題】従来のマフラー用拡開出口では、優れた消音
効果及び排気効率が得られないという課題が存在した。【解決手段】入口から出口に向かって拡径された円筒形
状を有し周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されてなる内円筒
と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し
前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸
溝が波形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大
きくなるように形成されてなることとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はマフラー用拡開出口に係り、その目的は消音効果及び排気効率に優れたマフラー用拡開出口を提供することにある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、マフラーに取付けられる拡開出口１ａは、図１３に示すようにテーパ面を介した円筒形を有し、円筒内壁は平坦面であるのが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記したような拡開出口では、優れた消音効果及び排気効率が得られないという課題が存在した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するためになされたものであって、請求項１のマフラー用拡開出口では、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有することとした。請求項２のマフラー用拡開出口では、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されてなることとした。

【０００５】請求項３の、マフラー用拡開出口では、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有することとした。請求項４のマフラー用拡開出口では、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝がΩ形断面を有することとした。

【０００６】請求項５のマフラー用拡開出口では、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されてなることとした。請求項６のマフラー用拡開出口では、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝がΩ形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されてなることとした。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るマフラー用拡開出口の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図１は本考案に係るマフラー用拡開出口の実施形態の一例を示す斜視図、図２は正面図、図３は右側面図、図４は左側面図である。本考案に係るマフラー用拡開出口１は、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝４が螺旋状に形成されてなる内円筒２と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒２に外嵌されてなる外円筒３から成る。図５及び図６はそれぞれ内円筒２及び外円筒３の斜視図を示す。内円筒２は、図５に示すようにその周壁に凹凸溝４が螺旋状に形成されている。このような形状の内円筒２は、バルジ成形法により成形することができる。

【０００８】このマフラー用拡開出口１は図７に示すように、マフラー５の排気出口に溶接等の手段で取着されて使用される。ここで、このマフラー用拡開出口１使用時の作用について簡単に説明する。マフラー５を通過した排気流がマフラー用拡開出口１内に入ると、排気流は壁面に沿って進む性質を持つため、内円筒２の周壁に螺旋状に形成された凹凸溝４により排気流にひねりが加えられる。これにより排気流の流速が高められ、排気効率が向上する。また、マフラー用拡開出口１は入口から出口に向けて拡径されているため、優れた消音効果を得ることができる。

【０００９】図８は図２のＡ−Ａ断面を示す。凹凸溝４はその断面が波形となるように形成されている。この凹凸溝４は、その大きさが入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されることが望ましい。そうすることにより、出口に向かう程ひねりによる流速を高める効果が増す為排気流は出口に至るまで流速をおとすことなく流れ、排気効率が向上する。

【００１０】図９は図２のＢ−Ｂ断面を示す。この図に示されるようにマフラー用拡開出口１はその出口において外円筒３の端部３ｃが内円筒２の端部２ｃを巻き込むように加工されている。これにより、出口開口端面にアールが形成され、触ったときに手を切ったりして怪我をする恐れがない。また、内円筒２の内壁に形成される凹凸溝４は、軸方向に対して３０°〜５０ °程度の傾きをもつように螺旋が形成されることが好ましく、とりわけ４５°の傾きとすることが最も好ましい。

【００１１】図１０は、本考案に係るマフラー用拡開出口１の他の実施形態を示す斜視図であり、図１１は、その内円筒周壁の断面模式図である。このマフラー用拡開出口１は、内円筒２の周壁に波形の凹凸溝４が円周方向に形成されているものである。この円周方向に形成された凹凸溝４の作用について簡単に説明する。管壁に沿って排気流が流れるとき凹凸溝の凹部に渦が発生する。この凹部に発生した渦は排気流の流れに対しベアリングの様な役割を果たす。そのため、排気流はその流速を減じられることなく出口まで達することができ、排気効率が向上する。この凹凸溝４は、その大きさが入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されることが望ましい。そうすることにより、出口に向かうほど発生渦の効果が増し、排気流は出口に至るまで流速をおとすことなく流れ、排気効率が向上する。また、凹凸溝４の断面形状は波形に限定されるものではなく、図１２に示すようなΩ形でもよい。 Ω形のように凹凸の起伏を激しくすることにより、前記効果をより高めることができる。マフラー用拡開出口１の材質については耐腐食性、耐熱性が要求されるため、ステンレスが最も好適に使用されるが、前記性質を有する材質であれば特にこれに限定されるものではない。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に係る考案は、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有するマフラー用拡開出口であるから、以下に述べる効果を奏する。即ち、内円筒の周壁に螺旋状に形成された波形断面を有する凹凸溝により壁面に沿って進む排気流にひねりが加えられ、これにより排気流の流速が高められ、排気効率が向上する。また、入口から出口に向けて拡径されているため、優れた消音効果を得ることができる。

【００１３】請求項２に係る考案は、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されてなるマフラー用拡開出口であるから、以下に述べる効果を奏する。即ち、内円筒の周壁に螺旋状に形成された波形断面を有する凹凸溝により壁面に沿って進む排気流にひねりが加えられ、これにより排気流の流速が高められ、排気効率が向上する。また、入口から出口に向けて拡径されているため、優れた消音効果を得ることができる。更に、波形断面が入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されているから、出口に向かうほど流速を高める効果が増す為、排気流は出口に至るまで流速をおとすことなく流れ、排気効率が向上する。

【００１４】請求項３に係る考案は、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有するマフラー用拡開出口であるから以下に述べる効果を奏する。即ち、管壁に沿って排気流が流れるときに、凹凸溝の凹部に発生する渦が排気流の流れに対しベアリングの様な役割を果たすため、排気流はその流速を減じられることなく出口まで達することができ、排気効率が向上する。また、入口から出口に向けて拡径されているため、優れた消音効果を得ることができる。

【００１５】請求項４に係る考案は、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝がΩ形断面を有するマフラー用拡開出口であるから以下に述べる効果を奏する。即ち、管壁に沿って排気流が流れるときに、凹凸溝の凹部に発生する渦が排気流の流れに対しベアリングの様な役割を果たすため、排気流はその流速を減じられることなく出口まで達することができ、排気効率が向上する。また、断面が凹凸の起伏が激しいΩ形であるため前記効果をより高めることができる。しかも、入口から出口に向けて拡径されているため、優れた消音効果を得ることができる。

【００１６】請求項５に係る考案は、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝が波形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されてなるマフラー用拡開出口であるから以下に述べる効果を奏する。即ち、管壁に沿って排気流が流れるときに、凹凸溝の凹部に発生する渦が排気流の流れに対しベアリングの様な役割を果たすため、排気流はその流速を減じられることなく出口まで達することができ、排気効率が向上する。また、波形断面が入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されているため、出口に向かうほど前記効果が増し、排気流は出口に至るまで流速をおとすことなく流れ、排気効率が向上する。更に、入口から出口に向けて拡径されているため、優れた消音効果を得ることができる。

【００１７】請求項６に係る考案は、自動車のマフラーに取着される拡開出口であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸溝がΩ形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されてなるマフラー用拡開出口であるから、以下に述べる効果を奏する。即ち、管壁に沿って排気流が流れるときに、凹凸溝の凹部に発生する渦が排気流の流れに対しベアリングの様な役割を果たすため、排気流はその流速を減じられることなく出口まで達することができ、排気効率が向上する。また、Ω形断面が入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されているため、出口に向かうほど前記効果が増し、排気流は出口に至るまで流速をおとすことなく流れ、排気効率が向上する。また、断面が凹凸の起伏が激しいΩ形であるため前記効果をより高めることができる。更に、Ω形断面が入口から出口に向かうにつれ大きくなるように形成されているから、出口に向かうほど流速を高める効果が増す為、排気流は出口に至るまで流速をおとすことなく流れ、排気効率が向上する。しかも、入口から出口に向けて拡径されているため、優れた消音効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るマフラー用拡開出口の実施形態の
一例を示す斜視図である。

【図２】本考案に係るマフラー用拡開出口の実施形態の
一例を示す正面図である。

【図３】本考案に係るマフラー用拡開出口の実施形態の
一例を示す右側面図である。

【図４】本考案に係るマフラー用拡開出口の実施形態の
一例を示す左側面図である。

【図５】本考案に係るマフラー用拡開出口の内円筒の実
施形態の一例を示す斜視図である。

【図６】本考案に係るマフラー用拡開出口の外円筒の実
施形態の一例を示す斜視図である。

【図７】本考案に係るマフラー用拡開出口の使用形態の
一例を示す図である。

【図８】図２のＡ−Ａ断面を示す図である。

【図９】図２のＢ−Ｂ断面を示す図である。

【図１０】本考案に係るマフラー用拡開出口の他の実施
形態を示す斜視図である。

【図１１】本考案に係るマフラー用拡開出口の他の実施
形態の内円筒周壁の断面模式図である。

【図１２】凹凸溝の他の実施形態を示す図である。

【図１３】従来のマフラー用拡開出口の例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１マフラー用拡開出口２内円筒３外円筒４凹凸溝５マフラー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自動車のマフラーに取着される拡開出口
であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状
を有し周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されてなる内円筒
と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し
前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸
溝が波形断面を有することを特徴とするマフラー用拡開
出口。
【請求項２】自動車のマフラーに取着される拡開出口
であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状
を有し周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されてなる内円筒
と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し
前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸
溝が波形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大
きくなるように形成されてなることを特徴とするマフラ
ー用拡開出口。
【請求項３】自動車のマフラーに取着される拡開出口
であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状
を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒
と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し
前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸
溝が波形断面を有することを特徴とするマフラー用拡開
出口。
【請求項４】自動車のマフラーに取着される拡開出口
であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状
を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒
と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し
前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸
溝がΩ形断面を有することを特徴とするマフラー用拡開
出口。
【請求項５】自動車のマフラーに取着される拡開出口
であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状
を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒
と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し
前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸
溝が波形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大
きくなるように形成されてなることを特徴とするマフラ
ー用拡開出口。
【請求項６】自動車のマフラーに取着される拡開出口
であって、入口から出口に向かって拡径された円筒形状
を有し周壁に凹凸溝が円周方向に形成されてなる内円筒
と、入口から出口に向かって拡径された円筒形状を有し
前記内円筒に外嵌されてなる外円筒から成り、前記凹凸
溝がΩ形断面を有し且つ入口から出口に向かうにつれ大
きくなるように形成されてなることを特徴とするマフラ
ー用拡開出口。