JP2018162920A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018162920A
JP2018162920A JP2017060425A JP2017060425A JP2018162920A JP 2018162920 A JP2018162920 A JP 2018162920A JP 2017060425 A JP2017060425 A JP 2017060425A JP 2017060425 A JP2017060425 A JP 2017060425A JP 2018162920 A JP2018162920 A JP 2018162920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat exchanger
flow
unit
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017060425A
Other languages
English (en)
Inventor
明誉 塚田
Akinori Tsukada
明誉 塚田
幹夫 木嶋
Mikio Kijima
幹夫 木嶋
宏明 ▲高▼橋
宏明 ▲高▼橋
Hiroaki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2017060425A priority Critical patent/JP2018162920A/ja
Publication of JP2018162920A publication Critical patent/JP2018162920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】複数のパスを有する室外熱交換器における冷媒流量の偏りを抑えて室外熱交換器で発揮される熱交換能力を向上させる空気調和機を提供する。
【解決手段】折曲部30cを通過する際に流れが乱された冷媒は、整流部30bの流速分布調整部30b1に流入する。流速分布調整部30b1に流入したばかりの冷媒の速度分布である第3速度分布vd3は、外側第3流速va3が内側第3流速vc3より速いために流速分布調整部30b1における内側に傾斜した曲線となる。冷媒が流速分布調整部30b1を流速分布維持部30b2に向かって流れるにつれて、流速分布調整部30b1における内側の管壁付近を流れる冷媒の速度分布である第4速度分布vd4が台形状となり、流速分布調整部30b1を流れる冷媒が流速分布維持部30b2まで流れたときには、冷媒の流れが再び流速上昇部30d内を流れるときのような層流となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和機に関する。
空気調和機に備えられる熱交換器の一種であるクロスフィンチューブ型の熱交換器は、銅やアルミニウム、アルミニウム合金等でU字状に形成されて内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管と、アルミニウムやアルミニウム合金等で板状に形成されて伝熱管の長手方向に沿って所定の間隔で配置される複数枚のフィンから構成される。クロスフィンチューブ型の熱交換器では、複数本の伝熱管は平行に延びて複数枚のフィンを貫く構造となっており、各フィンに挿入された各伝熱管を機械的に拡管することで各フィンと各伝熱管を密着させている(例えば、特許文献1を参照)。
上記のような熱交換器において、複数本の伝熱管を接続してなるパスを複数設け、これら各パスを熱交換器の上下方向や、熱交換器を通過する空気の流れに対して風上側/風下側に並べて配置する場合がある。このような熱交換器では、各パスにおけるいずれか一方の冷媒出入口に、各パスから流出する冷媒を合流させる、あるいは、各パスへ冷媒を分流する分配器が接続される。
上述した熱交換器が、例えば室外機の室外熱交換器に用いられる場合は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室内機の室内熱交換器が順次冷媒配管で接続されて冷媒回路が構築される。この場合、室外熱交換器は四方弁と膨張弁の間に配置され、分配器は室外熱交換器と膨張弁の間に配置される。空気調和機が冷房運転を行う場合は、室外熱交換器の各パスから流出した冷媒は分配器で合流し、膨張弁を備え室外機内に設けられる冷媒配管(以降、室外機液管と記載する)を介して室内機へと流れる。一方、空気調和機が暖房運転を行う場合は、室外機液管を介して室内機から室外機へと流入した冷媒は、分配器によって室外熱交換器の各パスに分流する。
特開2009−287837号公報
上述した室外機液管は、室外機内部に配置される際に、室外機の他の構成部品、例えば、圧縮機や四方弁の設置場所との兼ね合いにより、途中で折り曲げられることがある。室外機液管が折り曲げられると、室外機液管を流れて折り曲げられた箇所(以降、折曲部と記載する)に到達するまでに層流となった冷媒の流れが乱される。ここで、層流とは、室外機液管の管壁付近を流れる冷媒の速さより室外機液管の中央部付近を流れる冷媒の速さの方が速くなって、室外機液管における冷媒の速度分布が放物線状となる流れのことである。
室外機液管を流れる冷媒の流れが層流から乱される度合は、折曲部の折り曲げ角度が大きくなる程、大きくなる。そして、室外機液管を流れる冷媒の流れが層流から大きく乱されると、室外機液管における冷媒の流れが再び層流となるのに長い配管長が必要とされる。
空気調和機が冷房運転を行っているときは、前述したように室外熱交換器の各パスから流出した冷媒が分配器で合流して室外機液管へと流れる。このとき、室外機液管を流れる冷媒の流れが折曲部で乱されても、室内機に冷媒が流入するまでに室外機液管→室外機と室内機を接続する液管と流れる、つまり、冷媒の流れが層流となるのに十分長い距離を冷媒が流れるので、室内機で冷媒の流れの乱れによる影響はない。しかし、空気調和機が暖房運転を行っているときは、折曲部で乱された冷媒の流れが層流とならないうちに分配器に到達して室外熱交換器の各パスに分流することで、各パスにおける冷媒流量に偏りが生じ、各パスにおける冷媒流量が同じである場合と比べて室外熱交換器で発揮される熱交換能力が低下する恐れがあった。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、複数のパスを有する室外熱交換器における冷媒流量の偏りを抑えて室外熱交換器で発揮される熱交換能力を向上させる空気調和機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、複数の伝熱管を接続してなる第1パスと第2パスを少なくとも備える室外熱交換器を有する室外機と、室外機に冷媒配管で接続された室内機を有する。室外機は、暖房運転時に室内機から室外機に流入した冷媒を室外熱交換器に導く冷媒導入部を有し、冷媒導入部は、冷媒の流れを曲げる折曲部と、冷媒の流れを第1パスと第2パスに分流する分岐部と、折曲部と分岐部の間に配置されて折曲部から流入した冷媒の流速分布を整えて分岐部に導く整流部を有する。
上記のように構成した本発明の空気調和機は、整流部の働きによって室外熱交換器の各パスにおける冷媒流量の偏りを抑えて室外熱交換器で発揮される熱交換能力を向上させることができる。
本発明の実施形態における、空気調和機の冷媒回路図である。 本発明の実施形態における室外機の説明図であり、(A)は室外機内部を上方から見た図面、(B)は)(A)における矢視Y図である。 本発明の実施形態における、補助熱交換器に流入する冷媒の状態変化説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、室外機と室内機が冷媒配管で接続された空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
図1に示すように、本実施例における空気調和機1は、屋外に設置される室外機2と、室外機2に液管4およびガス管5で接続されて屋内に設置される室内機3を備えている。詳細には、液管4は、一端が室外機2の閉鎖弁25に、他端が室内機3の液管接続部33に接続されている。また、ガス管5は、一端が室外機2の閉鎖弁26に、他端が分岐して各室内機3のガス管接続部34に接続されている。以上により、空気調和機1の冷媒回路10が構成されている。
<室外機の構成>
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24と、液管4の一端が接続された閉鎖弁25と、ガス管5の一端が接続された閉鎖弁26と、アキュムレータ27と、室外ファン28と、補助熱交換器29と、冷媒導入部30を備えている。そして、室外ファン28を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路10aを構成している。
図2(A)に示すように、室外機2は、前面パネル201と、前面側支柱202と、背面側支柱203と、背面パネル204と、側面パネル205と、底板206と、仕切板207と、図示しない天面パネルで構成される直方体形状の筐体を有する。
前面パネル201は板金で形成され、室外機2の前面のうちの右側の一部(後述する機械室200aの前面)を覆うように配置されている。前面側支柱202は板金をL字状に形成してなり、室外機2の前面の左端に配置されている。そして、前面パネル201の左端と前面側支柱202の間が、室外機2の内部と外部を連通する吹出口212とされており、吹出口212に臨むように室外ファン28が配置されている。
背面側支柱203は板金をL字状に形成してなり、室外機2の背面の左端に配置されている。背面パネル204は板金で形成され、室外機2の背面のうちの右側の一部(後述する機械室200aの背面)を覆うように配置されている。そして、前面側支柱202と背面側支柱203の間、および、背面側支柱203と背面パネル204の左端の間が、室外機2の内部と外部を連通する吸込口211とされており、吸込口211に臨むようにL字状に形成された室外熱交換器23が配置されている。
側面パネル205は板金で形成され、室外機2の右側面を覆うように配置されている。仕切板207は、板金を略C字状に折り曲げて形成されており、室外機2の筐体内部を機械室200aと熱交換室200bに仕切る。底板206は板金の周縁部を上方に折り曲げて箱状に形成されており、底板206上にこれまで説明した各々のパネルや仕切板207が固定される。
以上説明した室外機2の筐体内部に、室外機冷媒回路10aを構成する装置が配置される。具体的には、機械室200aには、圧縮機21と四方弁22とアキュムレータ27が配置される。尚、機械室200aには、膨張弁24や閉鎖弁25、26や各冷媒配管、図示しない電装品箱等も配置されるが、図2(A)では省略している。一方、熱交換室200bには、室外熱交換器23と室外ファン28が配置される。前述したように、室外熱交換器23は吸込口211に臨むように配置され、室外ファン28は吹出口212に臨むように配置される。また、冷媒導入部30は、機械室200aの背面側下方に配置される。
次に、室外機冷媒回路10aの構成について個別に説明する。圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。図1に示すように、圧縮機21の冷媒吐出側は、後述する四方弁22のポートaに吐出管61で接続されている。また、圧縮機21の冷媒吸入側は、アキュムレータ27の冷媒流出側と吸入管66で接続されている。
四方弁22は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したように圧縮機21の冷媒吐出側に吐出管61で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管62で接続されている。ポートcは、アキュムレータ27の冷媒流入側と冷媒配管65で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26と室外機ガス管64で接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、室外ファン28の回転により熱交換器室200bに取り込まれた外気を熱交換させるものである。室外熱交換器23の一方の冷媒出入口は、上述したように四方弁22のポートbに冷媒配管62で接続され、他方の冷媒出入口は第1室外機液管63aで次に説明する補助熱交換器29に接続されている。
補助熱交換器29は、冷房運転時に凝縮器として機能する室外熱交換器23から流出した冷媒を、室外ファン28の回転により熱交換器室200bに取り込まれた外気によって冷却する過冷却熱交換器として機能する。補助熱交換器29の一方の冷媒出入口は、上述したように室外熱交換器23に第1室外機液管63aで接続され、他方の冷媒出入口は冷媒導入部30の一方の冷媒出入口に接続されている。尚、冷媒導入部30の他方の冷媒出入口は第2室外機液管63bで閉鎖弁25に接続されている。
尚、室外熱交換器23、補助熱交換器29および冷媒導入部30の構造は、後程詳細に説明する。
膨張弁24は、第2室外機液管63bに設けられている。膨張弁24は電子膨張弁であり、その開度が調整されることで、室外熱交換器23や補助熱交換器29に出入りする冷媒量を調整する。膨張弁24の開度は、空気調和機1が冷房運転を行っているときは全開とされる。また、空気調和機1が暖房運転を行っているときは、後述する吐出温度センサ73で検出した圧縮機21の吐出温度に応じて開度を調整することで、吐出温度が圧縮機21の性能上限値を超えないようにしている。
室外ファン28は樹脂材で形成されており、前述したように吹出口212に臨むように配置されている。室外ファン28は、図示しないファンモータによって回転することで吸込口211から熱交換器室200bへ外気を取り込み、室外熱交換器23や補助熱交換器29において冷媒と熱交換した外気を吹出口212から室外機2の外部へ放出する。
アキュムレータ27は、前述したように、冷媒流入側と四方弁22のポートcが冷媒配管65で接続され、冷媒流出側と圧縮機21の冷媒吸入側が吸入管66で接続されている。アキュムレータ27は、冷媒配管65からアキュムレータ27の内部に流入した気液二相冷媒をガス冷媒と冷凍機油を含む液冷媒に分離し、ガス冷媒のみを吸入管66を介して圧縮機21に吸入させる。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1に示すように、吐出管61には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力を検出する高圧センサ71と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ73が設けられている。冷媒配管65におけるアキュムレータ27の冷媒流入側近傍には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力を検出する低圧センサ72と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ74とが設けられている。
第1室外機液管63aには、室外熱交換器23に出入りする冷媒の温度を検知するための熱交温度センサ75が設けられている。そして、室外機2の吸込口211付近には、熱交換室200bに流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ76が備えられている。
<室内機の構成>
次に、図1を用いて室内機3について説明する。室内機3は、室内熱交換器31と、液管4の他端が接続された液管接続部33と、ガス管5の他端が接続されたガス管接続部34と、室内ファン32を備えている。そして、室内ファン32を除くこれら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路10bを構成している。
室内熱交換器31は、冷媒と室内ファン32の回転により図示しない吸込口から室内機3の内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものであり、一方の冷媒出入口が液管接続部33に室内機液管67で接続され、他方の冷媒出入口がガス管接続部34に室内機ガス管68で接続されている。室内熱交換器31は、室内機3が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機3が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部33やガス管接続部34では、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内ファン32は樹脂材で形成されており、室内熱交換器31の近傍に配置されている。室内ファン31は、図示しないファンモータによって回転することで、図示しない吸込口から室内機3の内部に室内空気を取り込み、室内熱交換器31において冷媒と熱交換した室内空気を図示しない吹出口から室内へ吹き出す。
以上説明した構成の他に、室内機3には各種のセンサが設けられている。室内機液管67には、室内熱交換器31に出入りする冷媒の温度を検出する液側温度センサ77が設けられている。室内機ガス管68には、室内熱交換器31に出入りする冷媒の温度を検出するガス側温度センサ78が設けられている。そして、室内機3の図示しない吸込口付近には、室内機3の内部に流入する室内空気の温度、すなわち室内温度を検出する室内温度センサ79が備えられている。
<空調運転時の動作>
次に、本実施形態における空気調和機1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各装置の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明では、室内機3が暖房運転を行う場合について説明し、冷房運転を行う場合については詳細な説明を省略する。また、図1における矢印は暖房運転時の冷媒の流れを示している。
図1に示すように、室内機3が暖房運転を行う場合、四方弁22が実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdが連通するよう、また、ポートbとポートcが連通するよう、切り換えられる。これにより、室外熱交換器23および補助熱交換器29がそれぞれ蒸発器として機能するとともに、室内熱交換器31が凝縮器として機能する。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、吐出管61を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から室外機ガス管64、閉鎖弁26、ガス管5、ガス管接続部34の順に流れて室内機3に流入する。室内機3に流入した冷媒は、室内機ガス管68を流れて室内熱交換器31に流入し、室内ファン32の回転により室内機3の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。このように、室内熱交換器31が凝縮器として機能し、室内熱交換器31で冷媒と熱交換を行った室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機3が設置された室内の暖房が行われる。
室内熱交換器31から流出した冷媒は室内機液管67を流れ液管接続部33を介して液管4に流出する。液管4を流れる冷媒は、閉鎖弁25を介して室外機2に流入する。室外機2に流入した冷媒は、第2室外機液管63bを流れ、膨張弁24を通過する際に減圧される。膨張弁24で減圧された冷媒は、冷媒導入部30、補助熱交換器29、第1室外機液管63a、室外熱交換器23の順に流れて、補助熱交換器29および室外熱交換器23の各々で、室外ファン28の回転によって吸込口211から室外機3の熱交換器室200bに流入する外気と熱交換を行って蒸発する。
室外熱交換器23から冷媒配管62に流出した冷媒は、四方弁22、冷媒配管65と流れてアキュムレータ27に流入し、アキュムレータ27で液冷媒とガス冷媒に分離される。そして、分離されたガス冷媒は、吸入管66を介して圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
尚、室内機3が冷房運転を行う場合は、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbが連通するよう、また、ポートcとポートdが連通するよう、切り換えられる。これにより、室外熱交換器23および補助熱交換器29が凝縮器として機能するとともに、室内熱交換器31が蒸発器として機能する。
<室外熱交換器、補助熱交換器および冷媒導入部の構造>
次に、図2および図3を用いて、室外熱交換器23、補助熱交換器29および冷媒導入部30の構造について詳細に説明する。
<室外熱交換器の構造>
図2(A)に示すように、室外熱交換器23は、室外機2を上方から見たときにL字状に形成されることで、室外機2の左側面の吸込口211および背面側の吸込口211に臨むように配置される。室外熱交換器23はクロスフィンチューブ型の熱交換器であり、銅やアルミニウム、アルミニウム合金等で形成される直管の中央部をU字形状に折り曲げてなる24本の伝熱管23c(図2(B)では、これらのうち16本を描画している)と、銅やアルミニウム、アルミニウム合金等でそれぞれが直管に形成される第1下段管23c1および第2下段管23c2と、アルミニウムやアルミニウム合金等で板状に形成されて伝熱管23cの長手方向に沿って所定の間隔で配置される複数枚のフィン23dを備えている。
図2に示すように、24本の伝熱管23cのうちの12本が室外機2の前面側に配置されて上側伝熱管23cuとされ、残りの12本が室外機2の背面側に配置されて下側伝熱管23clとされている。上側伝熱管23cuと下側伝熱管23clはそれぞれが平行に延びて複数枚のフィン23dを貫く構造となっており、各フィン23dに挿入された上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clを機械的に拡管することで各フィン23dと上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clを密着させている。
図2(B)に示すように、下側伝熱管23clは上側伝熱管23cuよりも下側に配置されている。また、図2(A)に示すように、上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clのU字形状に折り曲げた箇所が、室外熱交換器23における室外機2の前面側(後述する冷媒導入部30が接続される側と反対側の端部)に配置される。さらには、上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clの端部は、室外熱交換器23における後述する冷媒導入部30が接続される側の端部に配置される。
24本の伝熱管23cのうち、図2(B)に示す実線X、つまり、室外熱交換器23の上下方向の略中央部を境として、実線Xより下側に配置されている6本の上側伝熱管23cuおよび6本の下側伝熱管23clで下側パス23aが形成される。また、実線Xより上側に配置されている6本の上側伝熱管23cuおよび6本の下側伝熱管23clで上側パス23bが形成される。尚、上述した下側パス23aが本発明の第1パスであり、上側パス23bが本発明の第2パスである。
下側パス23aは、2本の上側伝熱管23cuおよび2本の下側伝熱管23clを接続したものを1組とした3組の小パス23a1で構成されている。具体的には、各小パス23a1において、2本の下側伝熱管23clが図示しないU字形状の管(以降、接続管と記載する)で接続され、2本の上側伝熱管23cuが接続管で接続される。また、2本の上側伝熱管23cuのうちの下側に配置される上側伝熱管23cuと、2本の下側伝熱管23clのうちの下側に配置される下側伝熱管23clが接続管で接続される。また、2本の上側伝熱管23cuのうちの上側に配置される上側伝熱管23cuが図示しないヘッダを介して冷媒配管62に接続され、2本の下側伝熱管23clのうちの上側に配置される下側伝熱管23clが下部分配器80aを介して第1下段管23c1と接続される。
以上説明したように、小パス23a1において2本の上側伝熱管23cuおよび2本の下側伝熱管23clが相互に接続されて、図2(B)の示すように、暖房運転時に部分配器80aから各小パス23a1に流入した冷媒が矢印23afのように各小パス23a1を流れて冷媒配管62に流出する。尚、矢印23afにおいて、破線部分が上述した接続管で上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clが相互に接続されている箇所を示し、実線部分が上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clのU字形状に折り曲げられた箇所を示す。
上側パス23bは、2本の上側伝熱管23cuおよび2本の下側伝熱管23clを接続したものを1組とした3組の小パス23b1で構成されている。具体的には、各小パス23b1において、2本の下側伝熱管23clが接続管で接続され、2本の上側伝熱管23cuが接続管で接続される。また、2本の上側伝熱管23cuのうちの下側に配置される上側伝熱管23cuと、2本の下側伝熱管23clのうちの下側に配置される下側伝熱管23clが接続管で接続される。また、2本の上側伝熱管23cuのうちの上側に配置される上側伝熱管23cuが図示しないヘッダを介して冷媒配管62に接続され、2本の下側伝熱管23clのうちの上側に配置される下側伝熱管23clが上部分配器80bを介して第2下段管23c2と接続される。
以上説明したように、小パス23b1において2本の上側伝熱管23cuおよび2本の下側伝熱管23clが相互に接続されて、図2(B)の示すように、暖房運転時に部分配器80aから各小パス23b1に流入した冷媒が矢印23bfのように各小パス23b1を流れて冷媒配管62に流出する。尚、矢印23bfにおいて、破線部分が上述した接続管で上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clが相互に接続されている箇所を示し、実線部分が上側伝熱管23cuおよび下側伝熱管23clのU字形状に折り曲げられた箇所を示す。
第1下段管23c1と第2下段管23c2は、前述したように各々が直管であり、伝熱管23cと同様に、それぞれが平行に延びて複数枚のフィン23dを貫く構造となっており、各フィン23dに挿入された第1下段管23c1および第2下段管23c2を機械的に拡管することで各フィン23dと第1下段管23c1および第2下段管23c2を密着させている。
第1下段管23c1の一端が下側パス23aの各小パス23a1において一番上に配置されている下側伝熱管23clと下部分配器80aを介して接続されており、第1下段管23c1の他端が後述する補助熱交換器29の下側流路29lと接続されている。また、第2下段管23c2の一端が上側パス23bの各小パス23b1において一番上に配置されている上側伝熱管23cuと上部分配器80bを介して接続されており、第2下段管23c2の他端が後述する補助熱交換器29の上側流路29uと接続されている。図2(B)に示すように、第1下段管23c1は、室外機2の背面側かつ下側パス23aを構成する下側伝熱管23clのうちの一番下に配置される下側伝熱管23clの下方に配置される。また、第2下段管23cuは、室外機2の前面側かつ下側パス23aを構成する上側伝熱管23cuのうちの一番下に配置される上側伝熱管23cuの下方に配置される。
<補助熱交換器の構造>
図2(B)に示すように、補助熱交換器29は、室外熱交換器23とフィン23dを共用しており、銅やアルミニウム、アルミニウム合金等でそれぞれが直管に形成される上側流路29uおよび下側流路29lを有する。これら上側流路29uおよび下側流路29lは、それぞれが平行に延びて複数枚のフィン23dを貫く構造となっており、各フィン23dに挿入された上側流路29uおよび下側流路29lを機械的に拡管することで各フィン23dと上側流路29uおよび下側流路29lを密着させている。図2(B)に示すように、下側流路29lは、室外機2の背面側かつ第1下段管23c1の下方に配置されている。また、上側流路29uは、室外機2の前面側かつ第2下段管23c2の下方に配置されている。この結果、下側流路29lが上側流路29uより下方に配置され、かつ、図2(B)に示す補助熱交換器29における空気の流れVに沿って上側流路29uと下側流路29lが配置される。
前述したように、上側流路29uの一端は第2下段管23c2と接続され、下側流路29lの一端は第1下段管23c1と接続される。また、図2(A)に示すように、上側流路29uの他端と下側流路29lの他端は、次に説明する冷媒導入部30を構成する分岐部30aに接続される。尚、下側流路29lが本発明の第1冷媒流路であり、上側流路29uが本発明の第2冷媒流路である。
<冷媒導入部の構造>
前述したように、冷媒導入部30は、一方の冷媒出入口が補助熱交換器29に接続され、他方の冷媒出入口は第2室外機液管63bで閉鎖弁25に接続されている。図2(A)および図3に示すように、冷媒導入部30は、分岐部30aと、整流部30bと、折曲部30cと、流速上昇部30dを有する。これら冷媒導入部30を構成する部材は、補助熱交換器29から閉鎖弁25に向かって、分岐部30a、整流部30b、折曲部30c、流速上昇部30dの順に配置されている。
分岐部30aはY字形状に形成された円菅であり、一端が2股に分かれて補助熱交換器29の上側流路29uおよび下側流路29lに接続され、他端が図3に示す境界線L1で整流部30bの一端に連続している。分岐部30aは、空気調和機1が冷房運転を行うときは、補助熱交換器29の上側流路29uおよび下側流路29lから流入した冷媒を整流部30bに合流させ、空気調和機1が暖房運転を行うときは、整流部30bから流入した冷媒を補助熱交換器29の上側流路29uおよび下側流路29lに分流させる。
整流部30bは直管であり、一端が前述したように境界線L1で分岐部30aに連続し、他端が図3に示す境界線L2で折曲部30cに連続している。整流部30bは、図3に示す破線Lmを境として、破線Lmより折曲部30c側が流速分布調整部30b1、破線Lmより分岐部30a側が流速分布維持部30b2となっている。尚、流速分布調整部30b1および流速分布維持部30b2の働きについては、後に説明する。
折曲部30cはL字形状に形成された円菅であり、一端が前述したように境界線L2で整流部30bに連続し、他端が境界線L3で流速上昇部30dに連続している。折曲部30cは、機械室200aの背面側下方に配置される冷媒導入部30の整流部30bと、図2(B)に示すように整流部30bより上方に配置される次に説明する流速上昇部30dを接続するために設けられている。
流速上昇部30dは直管であり、一端が前述したように境界線L3で折曲部30cに連続し、他端が第2室外機液管63bに接続されている。図2(B)に示すように、流速上昇部30dの内径D2は、第2室外機液管63bの内径D1より小さい。尚、分岐部30a、整流部30bおよび折曲部30cの内径は、流速上昇部30dの内径と同じD2である。
また、流速上昇部30dの働きについても、後に説明する。
<暖房運転時の第2室外機液管から補助熱交換器への冷媒の流れ>
次に、空気調和機1が暖房運転を行う際の、補助熱交換器29へ流入する冷媒に与える冷媒導入部30の効果について説明する。尚、以下の説明では、冷媒導入部30のうちの整流部30b、折曲部30cおよび流速上昇部30dにおいて、図2(A)でアキュムレータ27が配置されている側を内側、その反対側を外側と表現し、また、各部を構成する管の管軸(各管を切断した円断面における中心部)付近を中央部を表現する。
空気調和機1が暖房運転を行うときは、前述したように、室内機3から室外機2に流入した冷媒は、閉鎖弁25および膨張弁24を経て、第2室外機液管63bから冷媒導入部30へと流れる。そして、冷媒導入部30へ流入した冷媒は、まずは冷媒導入部30の流速上昇部30dに流入する。前述したように、流速上昇部30dの内径D2は第2室外機液管63bの内径D1より小さく形成されている。これにより、流速上昇部30dに流入した冷媒の流速が第2室外機液管63bを流れる際の冷媒の流速より速くなる。
また、流速上昇部30dの長さは、流速上昇部30dを流れる冷媒が層流となるのに十分な長さとされている。ここで、層流とは、図3に示すように、流速上昇部30dの外側の管壁付近を流れる冷媒の速さである外側第1流速va1、および、流速上昇部30dの内側の管壁付近を流れる冷媒の速さである内側第1流速vc1より、流速上昇部30dの中央部付近を流れる冷媒の速さである中央第1流速vb1の方が速くなって、流速上昇部30dにおける冷媒の速度分布が放物線状である第1速度分布vd1となることである。これは、流速上昇部30dを冷媒が流れるにつれて、管壁付近を流れる冷媒はその粘性によって中央部付近を流れる冷媒より速度が徐々に遅くなることによるものであり、流速上昇部30dが十分に長ければ流速上昇部30dの入口付近で冷媒の流れが乱れていても、流速上昇部30dを流れるうちに中央部を流れる冷媒の速さと管壁付近を流れる冷媒の速さの比が一定(上述した放物線状)となる。
流速上昇部30dを層流となって流れる冷媒は、次に折曲部30cに流入する。冷媒が折曲部30cを流れるとその流れが乱れる。図3に示すように、折曲部30cにおける外側の管壁付近を流れる冷媒の速さである外側第2流速va2が最も速くなり、折曲部30cの外側から内側へと向かうにつれて冷媒の速さが遅くなる。具体的には、外側第2流速va2、折曲部30cの中央部付近を流れる冷媒の速さである中央第2流速vb2、折曲部30cにおける内側の管壁付近を流れる冷媒の速さである内側第2流速vc2、の順に遅くなる。従って、このときの速度分布である第2速度分布vd2は、第1速度分布vd1のような放物線とはならずに外側が膨らんだ形状となる。
折曲部30cを通過する際に流れが乱された冷媒は、次に整流部30bに流入する。整流部30bに流入した冷媒は、まずは流速分布調整部30b1を流れる際に、流速上昇部30d流れていたときのような層流となる。具体的には、図3に示すように、流速分布調整部30b1に流入したばかりの冷媒の速度分布は、流速分布調整部30b1の外側の管壁付近を流れる冷媒の速さである外側第3流速va3が冷媒の粘性によって外側第2流速va2より遅くなって、流速分布調整部30b1の中央部付近を流れる冷媒の速さである中央第3流速vb3とほぼ同じ速さとなる。また、流速分布調整部30b1における内側の管壁付近を流れる冷媒の速さである内側第3流速vc3も冷媒の粘性によって遅くなるので、このときの速度分布である第3速度分布vd3は、外側がやや膨らむものの第2速度分布vd2と比べて外側の膨らみが小さい形状となる。
冷媒が流速分布調整部30b1から流速分布維持部30b2に向かって流れるにつれて、流速分布調整部30b1の外側の管壁付近を流れる冷媒の速さである外側第4流速va4は粘性により遅くなり、また、流速分布調整部30b1の中央部付近を流れる冷媒の速さである中央第4流速vb4も外側第4流速va4が遅くなることによって遅くなる。従って、外側第4流速va4と、中央第4流速vb4と、流速分布調整部30b1の内側の管壁付近を流れる冷媒の速さである内側第4流速vc4とがほぼ同じ速さとなって、このときの速度分布である第4速度分布vd4は台形状となる。
そして、流速分布調整部30b1を流れる冷媒が流速分布維持部30b2に流入したときには、流速分布調整部30b1の外側の管壁付近を流れる冷媒の速さと、流速分布調整部30b1の内側の管壁付近を流れる冷媒の速さがともに冷媒の粘性によって流速分布調整部30b1の中央部付近を流れる冷媒の速さより遅くなる。これにより、流速分布維持部30b2を流れる冷媒が再び流速上昇部30d内を流れるときのような層流となる(図3では、流速上昇部30d内を流れるときと同じ外側第1流速va1、内側第1流速vc1、中央第1流速vb1、および第1速度分布vd1で表している)。
以上説明したように、流速分布調整部30b1は、折曲部30cを流れる際に乱された冷媒の流れを再び層流とする効果を奏する。また、流速分布調整部30b1の長さは、流速分布調整部30b1を冷媒が流れる間に冷媒の流れが層流となるのに必要な長さとされる。
流速分布調整部30b1で流れが層流となった冷媒は、流速分布維持部30b2に流入する。この流速分布維持部30b2は、流速分布調整部30b1によって層流となる冷媒の流れを維持して分岐部30aに導くとともに、仮に、折曲部30cを通過する際に冷媒の流れの乱れ方がひどくて流速分布調整部30b1で冷媒の流れが層流とならなかった場合に、この流速分布維持部30b2で冷媒の流れを層流とするものである。従って、流速分布維持部30b2の長さも、流速分布調整部30b1よりは短いものの、流速分布調整部30b1で層流に近づいた冷媒の流れを確実に層流とするのに十分な長さとされる。
整流部30bを流れる際に流れが層流となった冷媒は分岐部30aに到達し、補助熱交換器29の上側流路29uと補助熱交換器29の下側流路29lにほぼ同じ量で分流する。尚、図3では、上側流路29uに分流する冷媒の流れを矢印FRuで表し、また、下側流路29lに分流する冷媒の流れを矢印FRlで表している。そして、下側流路29lに流入した冷媒は、第1下段管23c1、下部分配器80aを介して下側パス23aへと流れ、上側流路29uに流入した冷媒は、第2下段管23c2、上部分配器80bを介して上側パス23bへと流れる。
前述したように、折曲部30cの冷媒出口付近(図3に示す境界線L2付近)では、図3に示すような第2速度分布Vd2となり、外側第2流速Va2が内側第2流速Vb2よりも速くなる。これにより、折曲部30cの冷媒出口付近では、折曲部30c外側を流れる冷媒量の方が折曲部30c内側を流れる冷媒量よりも多くなる。従って、上述した整流部30bが冷媒導入部30に備えられていない場合、つまり、折曲部30cと分岐部30aが直接接続されている場合は、折曲部30cから分岐部30aに流入した冷媒が下側流路29lと上側流路29uへと分流する際に、折曲部30c外側に近い下側流路29lに上側流路29uに流れるよりも多い量の冷媒が流れ、ひいては、室外熱交換器23の上側パス23bにおける冷媒流量と下側パス23aにおける冷媒流量に偏りが生じる恐れがある。
上記問題に対して、本実施形態の空気調和機1では、暖房運転時に室内機3から第2室外機液管63bを介して補助熱交換器29に流入する冷媒を、まずは流速上昇部30dによって冷媒の流れる速度を上げ、次に整流部30bによって折曲部30cを通過する際に乱された冷媒の流れを層流に整えて分岐部30aに流入させる。このため、分岐部30aで補助熱交換器29の上側流路29uと下側流路29lに分岐する際の冷媒の速度が速くかつ層流に整えられているので、図3に示すように、上側流路29uに分流する冷媒(矢印FRu)と下側流路29lに分流する冷媒(矢印FRl)をほぼ同じ量とすることができる。従って、暖房運転時に、室外熱交換器23の上側パス23bにおける冷媒流量と下側パス23aにおける冷媒流量に偏りが生じず、この偏りに起因する室外熱交換器23における蒸発能力の低下を防ぐことができる。
尚、以上説明した実施形態では、室外熱交換器23に補助熱交換器29が直列に接続されており、暖房運転時に補助熱交換器29に流入する冷媒の流れを冷媒導入部30によって冷媒の流れる速さを上昇させるとともにその流れを層流とすることで、室外熱交換器23における下側パス23aと上側パス23bの間の冷媒流量の偏りを抑える場合について説明した。しかし、これに限られるものではなく、補助熱交換器29を設けずに室外熱交換器23に直接冷媒導入部30を接続した場合でも同様の効果が得られる。この場合は、室外熱交換器23の最下層の伝熱管23cの上側流路29uと下側流路29lに、冷媒導入部30の分岐部30aを接続すればよい。
また、冷媒導入部30を構成する部材として流速上昇部30dを含んでいるが、折曲部30cに流入する際の冷媒の速さが十分な速さとできる場合は、流速上昇部30dを設けなくてもよい。例えば、第2室外機液管63bの内径が液管4の内径より小さく、冷媒導入部30から流れが層流となった冷媒が流出する速さが、室外熱交換器23の各パスに冷媒を均等に分流させるに十分な速さを確保できるのであれば、流速上昇部30dを設けなくてもよい。
1 空気調和装置
2 室外機
3 室内機
10 冷媒回路
21 圧縮機
22 四方弁
23 室外熱交換器
23a 下側パス
23b 上側パス
23c 伝熱管
27 アキュムレータ
29 補助熱交換器
29u 上側流路
29l 下側流路
30a 分岐部
30b 整流部
30b1 流速分布調整部
30b2 流速分布維持部
30c 折曲部
30d 流速上昇部
30z 冷媒導入部
63 室外機液管
63a 第1室外機液管
63b 第2室外機液管
80a 下部分配器
80b 上部分配器
200a 機械室
200b 熱交換室
D1 第2室外機液管の内径
D2 流速上昇部の内径
P 下側パスへの冷媒の流れ
Q 上側パスへの冷媒の流れ
V 補助熱交換器における空気の流れ
va1〜va4 外側第1流速〜外側第4流速
vb1〜vb4 中央第1流速〜中央第4流速
vc1〜vc4 内側第1流速〜内側第4流速
vd1〜vd4 第1速度分布〜第4速度分布

Claims (3)

  1. 複数の伝熱管を接続してなる第1パスと第2パスを少なくとも備える室外熱交換器を有する室外機と、同室外機に冷媒配管で接続された室内機を有する空気調和機であって、
    前記室外機は、
    暖房運転時に前記室内機から前記室外機に流入した冷媒を前記室外熱交換器に導く冷媒導入部を有し、
    前記冷媒導入部は、冷媒の流れを曲げる折曲部と、冷媒の流れを前記第1パスと前記第2パスに分流する分岐部と、前記折曲部と前記分岐部の間に配置されて前記折曲部から流入した冷媒の流速分布を整えて前記分岐部に導く整流部を有する、
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記整流部は、同整流部を流れる冷媒の流速分布を整える流速分布調整部と、同流速分布調整部で整えられた流速分布を維持する流速分布維持部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記室外機は補助熱交換器を有し、
    前記補助熱交換器は、一端が前記室外熱交換器の前記第1パスに接続されるとともに他端が前記分岐部に接続される第1冷媒流路と、一端が前記室外熱交換器の前記第2パスに接続されるとともに他端が前記分岐部に接続される第2冷媒流路を有する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
JP2017060425A 2017-03-27 2017-03-27 空気調和機 Pending JP2018162920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060425A JP2018162920A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060425A JP2018162920A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018162920A true JP2018162920A (ja) 2018-10-18

Family

ID=63860949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017060425A Pending JP2018162920A (ja) 2017-03-27 2017-03-27 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018162920A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7387074B1 (ja) * 2022-10-28 2023-11-27 三菱電機株式会社 冷媒分配器、熱交換器、および冷凍サイクル装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4543802A (en) * 1983-07-28 1985-10-01 Suddeutsche Kuhlerfabrik Julius Fr. Behr Gmbh & Co. Kg Evaporating apparatus
JPH05126355A (ja) * 1991-11-07 1993-05-21 Sanyo Electric Co Ltd 熱交換器の冷媒分流装置
JPH0861809A (ja) * 1994-08-18 1996-03-08 Hitachi Ltd 冷媒分配器,冷媒分配機構,および空気調和機
JPH10128024A (ja) * 1996-09-05 1998-05-19 Jgc Corp ガス移送配管
JP2000248934A (ja) * 1999-02-24 2000-09-12 Yutani Heavy Ind Ltd 建設機械の排気管
JP2001221534A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2003121029A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷媒分配器およびその冷媒分配器を備えた空気調和機
JP2009270766A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Morihiro Kasamatsu 温水タンク内の強制撹拌機
JP2009287837A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Hitachi Appliances Inc 冷凍サイクル装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4543802A (en) * 1983-07-28 1985-10-01 Suddeutsche Kuhlerfabrik Julius Fr. Behr Gmbh & Co. Kg Evaporating apparatus
JPH05126355A (ja) * 1991-11-07 1993-05-21 Sanyo Electric Co Ltd 熱交換器の冷媒分流装置
JPH0861809A (ja) * 1994-08-18 1996-03-08 Hitachi Ltd 冷媒分配器,冷媒分配機構,および空気調和機
JPH10128024A (ja) * 1996-09-05 1998-05-19 Jgc Corp ガス移送配管
JP2000248934A (ja) * 1999-02-24 2000-09-12 Yutani Heavy Ind Ltd 建設機械の排気管
JP2001221534A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2003121029A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷媒分配器およびその冷媒分配器を備えた空気調和機
JP2009270766A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Morihiro Kasamatsu 温水タンク内の強制撹拌機
JP2009287837A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Hitachi Appliances Inc 冷凍サイクル装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7387074B1 (ja) * 2022-10-28 2023-11-27 三菱電機株式会社 冷媒分配器、熱交換器、および冷凍サイクル装置
WO2024089864A1 (ja) * 2022-10-28 2024-05-02 三菱電機株式会社 冷媒分配器、熱交換器、および冷凍サイクル装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108139089B (zh) 空气调节机的室外机及室内机
JP6364539B2 (ja) 熱交換装置およびこれを用いた空気調和機
JPWO2015162689A1 (ja) 空気調和装置
EP2851641A1 (en) Heat exchanger, indoor unit, and refrigeration cycle device
US11262107B2 (en) Heat exchanger having first and second heat exchange units with different refrigerant flow resistances and refrigeration apparatus
JP2008196811A (ja) 空気調和装置
JP6576577B1 (ja) 冷媒分配器、熱交換器及び空気調和装置
WO2014103436A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6466047B1 (ja) 熱交換器及び空気調和装置
JP2021124226A (ja) マイクロチャネル熱交換器および空気調和機
JP2018162920A (ja) 空気調和機
JP6273838B2 (ja) 熱交換器
EP3018430B1 (en) Refrigerant circuit and air conditioning device
JP6545424B1 (ja) 空気調和機
JP2012042128A (ja) 熱交換器及びそれを搭載した空気調和機
EP3842698A1 (en) Heat exchanger unit, and refrigeration cycle device
JP2019124415A (ja) 空気調和装置
JP2020153599A (ja) 熱交換器
JP7155628B2 (ja) 空気調和機
JP7258151B2 (ja) 熱交換器および冷凍サイクル装置
JP2012137224A (ja) 熱交換器の分流器並びにその分流器を備えた冷凍サイクル装置及び空気調和機
JP7080395B2 (ja) 熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置
JP2020115045A (ja) 空気調和装置
JP2024048908A (ja) 空気調和装置
WO2019142296A1 (ja) 熱交換器、室外ユニットおよび冷凍サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210330