JPH0861809A - 冷媒分配器,冷媒分配機構,および空気調和機 - Google Patents

冷媒分配器,冷媒分配機構,および空気調和機

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JPH0861809A
JPH0861809A JP6194109A JP19410994A JPH0861809A JP H0861809 A JPH0861809 A JP H0861809A JP 6194109 A JP6194109 A JP 6194109A JP 19410994 A JP19410994 A JP 19410994A JP H0861809 A JPH0861809 A JP H0861809A
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refrigerant
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refrigerant distributor
outflow
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Kensaku Kokuni
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Hiroshi Yasuda
弘 安田
Mitsuo Kudo
光夫 工藤
Shozo Nakamura
昭三 中村
Futoshi Kawamura
太 河村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流入管2から流入する気液二相流をほぼ均等
な乾き度の冷媒流として複数の流出管3に分配し、気液
二相流の圧力脈動を抑制し、配管振動および冷媒流動音
を低減した空気調和機の冷媒分配器1を提供する。 【構成】 冷媒分配器1には、流入管2の軸線に垂直な
衝突壁4が形成され、複数の流出管3が流入管2の軸線
に直交する状態で放射状に接続されている。流入管2か
ら冷媒分配器1に流入した冷媒の気液二相流は、冷媒分
配器1の平らな衝突壁4に衝突し流れ方向を90°変
え、気相と液相との混合を促進され、十分な気液混合状
態となり、複数の流出管3に均等な冷媒として分配され
る。最大の分配性能は、流入管2の軸が重力方向と一致
しているときに得られる。 【効果】 流出管3の取付け角を任意に変更すると、狭
い空間にも設置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒分配器,冷媒分配
機構,および空気調和機に係り、特に、空気調和機器お
よび冷凍装置等の冷凍サイクルにおいて、冷媒の気液二
相流を複数の管に均等に分配するための冷媒分配器,こ
の冷媒分配器を備えた冷媒分配機構,および前記冷媒分
配器または冷媒分配機構を組み込んだ空気調和機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機において冷媒の気液二
相流を複数の管に分配する冷媒分配器は、例えば、特開
平6−2990号公報,特開平4−68274号公報,
特開平4−292760号公報,実開昭58−1582
76号公報,実開昭58−158278号公報等に記載
されている。
【0003】特開平6−2990号は、冷媒分配器本体
の一端に接続される流入管から本体内部の撹拌領域に至
る流通経路に、流入管と同軸でその内径よりも小径の絞
り部を設け、撹拌領域の底部には、冷媒を放射状に導く
錐状部を突出させ、軸心を中心とする同心円に流出管を
等配列し、しかも絞り部と頂点との中間位置に設置して
いる。
【0004】特開平4−68274号は、一端を冷媒の
流入口とし他端に半球状の衝突壁を形成し、半球状の衝
突壁の周壁に放射状に複数の流出口を設け、流出口と流
入口との間に絞り部を設け、絞り部の絞り作用により気
液二相冷媒流を縮流噴出させ、対面する衝突壁に衝突さ
せて気液の混合状態を均一化し、さらに内部の容積を小
さくし、液溜り・気溜りの形成を防止するように放射状
に複数の流出口を設け、冷媒分流を均等にしている。
【0005】特開平4−292760号は、一端に設け
られた半球状の衝突壁と衝突壁の周壁に放射状に設けら
れた複数の流出口と流出口に隣接し設けられた絞り部と
他端を塞ぐ封止端とを形成し、絞り部と封止端との略中
央部側面に流入口を設け、冷媒分流を安定化させ、また
内径の大きい円筒胴内に一旦冷媒を流入させて冷媒の脈
動を抑え、縮流・衝突時の冷媒流動音を抑えている。
【0006】実開昭58−158276号は、冷媒分配
器入口管を冷媒分配器にロー付けする前に焼結金属など
の連続気泡を持った円板を挿入し、冷媒の気液二相流を
撹拌するとともに、分配室を設けた低コストの冷媒分配
器により、冷媒を良好に分配できるとしている。
【0007】実開昭58−158278号は、分配器入
口管を冷媒分配器にロー付けする前にオリフィスを挿入
し、縮流部と同時に分配室を設けた低コストの冷媒分配
器により、冷媒を良好に分配できるとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−299
0号の冷媒分配器では、冷媒の気液二相流を分流させる
撹拌領域を大きくしているので、冷媒分配器に流入する
噴流自身の脈動を減衰できても、この中で分かれた気相
と液相との境界として気液界面が生じて、脈動が発生す
る。この気液界面の変動による脈動が大きいことは、同
種のモデルを用いた実験で我々が観察しており、この脈
動から冷媒の流動音が発生することが考えられる。
【0009】上記特開平4−68274号や特開平4−
292760号の冷媒分配器では、衝突壁が半球状であ
り、しかも衝突壁と流出口との位置に高低差がある構造
となっているため、流入する気液二相流すなわち上昇流
と球面に沿って落ちる下降流とが衝突して気相と液相と
が混流し圧力脈動を発生し、結果として冷媒分配器から
冷媒の流動音が発生することが考えられる。
【0010】上記特開平4−292760号の冷媒分配
器では、絞り部に隣接して一部に流入口を有する円筒胴
を設けており、この円筒胴の内径が流入口に接続してい
る流入管の内径や衝突壁の内径よりも大きいので、流入
する冷媒流の流速低下により流体の運動量を低減させた
ための冷媒流動音は小さくなるが、流れが垂直上昇流で
あるから、気相と液相との速度差が大きくなり、冷媒液
体が円筒胴の下端に溜り、ここで気液の界面が発生し、
脈動の発生要因となる。我々は、同種のモデルを用いた
実験により、この脈動の発生要因を確認している。この
現象でも、やはり冷媒流動音が発生する。
【0011】上記実開昭58−158276号や実開昭
58−158278号の冷媒分配器では、流入管の軸線
と流出管の軸線とが平行に配置されるので、冷媒分配器
の寸法が大きくなり、空気調和機の容積の削減には不向
きであった。また、内部に挿入するオリフィスのピース
等の部品点数が多くなるという欠点もあった。
【0012】本発明の目的は、内部の容積を最小としつ
つ冷媒流動音を低下させた冷媒分配器を提供することで
ある。
【0013】本発明の他の目的は、冷媒の分配を安定化
させ、冷媒分配器の構造を最適化して小型化し、構成部
品点数を最小としコスト下げた冷媒分配機構を提供する
ことである。
【0014】本発明の別の目的は、前記冷媒分配器およ
び/または冷媒分配機構を備えた空気調和機を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、一端に冷媒流入管を接続され流入管の管
軸に垂直な他端を冷媒の衝突壁とし流入管と衝突壁とを
接続する空間の側壁に複数の流出管を接続され流入管の
気液二相冷媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器に
おいて、衝突壁を流入管の出口に対向し流入管の管軸に
垂直な平面とし、流出管を流入管の管軸に対して放射状
に配置した冷媒分配器を提案するものである。
【0016】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、一端に冷媒流入管を接続され流入管の管軸に垂直な
他端を冷媒の衝突壁とし流入管と衝突壁とを接続する空
間の側壁に複数の流出管を接続され流入管の気液二相冷
媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器において、衝
突壁を流入管の出口に対向し流入管の管軸に垂直な平面
とし、流出管を流入管の管軸に対して流出管の軸線が直
交するようにかつ放射状に配置した冷媒分配器を提案す
るものである。
【0017】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、一端に冷媒流入管を接続され流入管の管軸に垂直
な他端を冷媒の衝突壁とし流入管と衝突壁とを接続する
空間の側壁に複数の流出管を接続され流入管の気液二相
冷媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器において、
衝突壁を流入管の出口に対向し流入管の管軸に垂直な平
面とし、流出管の内壁の上端位置と衝突壁の下面の位置
とをほぼ一致させ流出管を流入管の管軸に対して流出管
の軸線が直交するようにかつ放射状に配置した冷媒分配
器を提案するものである。
【0018】いずれの冷媒分配器においても、流入管と
衝突壁とを接続する空間の流入管の管軸に直交する断面
積を、複数の流出管の総断面積以上とし、かつ流入管の
断面積以下とすることが望ましい。
【0019】また、流入管と衝突壁とを接続する空間の
流入管出口から衝突壁までの軸方向の長さを流出管の内
径以上とすることもできる。
【0020】いずれの冷媒分配器においても、流入管の
中心軸線上で流入管に向う突起を衝突壁に設けることが
できる。前記突起は、より具体的には、円錐状突起,多
角錐状突起,円錐台状突起,多角錐台状突起,円柱状突
起,多角柱状突起のいずれかとする。
【0021】このような突起を形成する代りに、流入管
と衝突壁とを接続する空間を、流入管の出口から衝突壁
に向って先細りの形状にしてもよい。
【0022】本発明は、上記目的を達成するために、一
端に冷媒流入管を接続され流入管の管軸に垂直な他端を
冷媒の衝突壁とし流入管と衝突壁とを接続する空間の側
壁に複数の流出管を接続され流入管の気液二相冷媒流を
複数の流出管に分配する冷媒分配器において、衝突壁を
流入管の出口に対向し流入管の管軸に垂直な平面とし、
流入管の管軸と流出管の軸線とを鋭角に交差させかつ流
出管を流入管の管軸に対して放射状に配置した冷媒分配
器を提案するものである。
【0023】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、一端に冷媒流入管を接続され流入管の管軸に垂直な
他端を冷媒の衝突壁とし流入管と衝突壁とを接続する空
間の側壁に複数の流出管を接続され流入管の気液二相冷
媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器において、衝
突壁を流入管の出口に対向し流入管の管軸に垂直な平面
とし、流入管の管軸と流出管の軸線とを鈍角に交差させ
かつ流出管を流入管の管軸に対して放射状に配置した冷
媒分配器を提案するものである。
【0024】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、流入管と複数の流出管とを接続し流入管の気液二
相冷媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器におい
て、流入管の出口を流入管の管軸に垂直な平面板で塞い
で衝突壁とし、衝突壁と流入管とにより流入管と複数の
流出管とを接続する空間を形成し、流出管を流入管の管
壁から内部に突出させかつ流入管の管軸に対して放射状
に配置した冷媒分配器を提案するものである。
【0025】本発明は、上記目的を達成するため、流入
管と複数の流出管とを接続し流入管の気液二相冷媒流を
複数の流出管に分配する冷媒分配器において、流入管の
出口を流入管の管軸に垂直な平面板で塞いで衝突壁と
し、衝突壁と流入管とにより流入管と複数の流出管とを
接続する空間を形成し、流出管を流入管の管壁に接合し
かつ流入管の管軸に対して放射状に配置した冷媒分配器
を提案するものである。
【0026】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、流入管と複数の流出管とを接続し流入管の気液二相
冷媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器において、
流入管の出口を流入管の管軸に垂直な平面を有する凹状
の蓋で塞いで衝突壁とし、衝突壁と流入管とにより流入
管と複数の流出管とを接続する空間を形成し、流出管を
流入管の管壁に接合しかつ流入管の管軸に対して放射状
に配置した冷媒分配器を提案するものである。
【0027】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、流入管と複数の流出管とを接続し流入管の気液二
相冷媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器におい
て、流入管の出口を流入管の管軸に垂直な平面を有し中
央に突起を設けた凹状の蓋で塞いで衝突壁とし、衝突壁
と流入管とにより流入管と複数の流出管とを接続する空
間を形成し、流出管を流入管の管壁に接合しかつ流入管
の管軸に対して放射状に配置した冷媒分配器を提案する
ものである。
【0028】本発明は、上記目的を達成するために、流
入管と複数の流出管とを接続し流入管の気液二相冷媒流
を複数の流出管に分配する冷媒分配器において、少なく
とも一方に凹凸部を設けた2枚の板材を接合して冷媒流
路を形成し、2枚の板材間の冷媒流路に流入管の管軸に
対して放射状に各流出管を接続し、板材の一方の中央部
に形成された孔に流入管を接続した冷媒分配器を提案す
るものである。
【0029】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、流入管と複数の流出管とを接続し流入管の気液二相
冷媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器において、
一対のシャーレを接合して冷媒流路となる容器を形成
し、容器の側壁に流入管の管軸に対して放射状に各流出
管を接続し、一方のシャーレの底面の中央部に孔を設け
流入管を接続した冷媒分配器を提案するものである。
【0030】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、流入管と複数の流出管とを接続し流入管の気液二
相冷媒流を複数の流出管に分配する冷媒分配器におい
て、各流出管の先端を逆V字形状に切り欠き、流出管の
切り欠き部を接合し、流出管の切り欠き部の先端を中心
とする孔を設け、孔に流入管を接続した冷媒分配器を提
案するものである。
【0031】本発明は、上記目的を達成するために、前
記いずれかの冷媒分配器を減圧装置の直後に設けた冷媒
分配機構、前記いずれかの冷媒分配器を膨張弁の直後に
設けた冷媒分配機構、前記のいずれかの冷媒分配器の直
前にキャピラリチューブを設けた冷媒分配機構、前記の
いずれかの冷媒分配器の上流側で冷媒分配器の流入口か
ら流入管の内径Eの4倍以上の距離L(≧4E)に補助絞
りを設けた冷媒分配機構、前記いずれかの冷媒分配器の
上流側で最も近くに配置されている曲げ管の出口または
出口直後に補助絞りを設けた冷媒分配機構を提案するも
のである。
【0032】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、少なくとも圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を配
管で順次接続して構成され、冷媒を圧縮機,凝縮器,減
圧装置,蒸発器,再び圧縮機に循環させる空気調和機に
おいて、前記いずれかの冷媒分配器を減圧装置から蒸発
器への管路に設置した空気調和機を提案するものであ
る。
【0033】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、少なくとも圧縮機,四方弁,第1熱交換器,減圧
装置,第2熱交換器を配管で順次接続して構成され、冷
房運転時には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮器として使
用する第1熱交換器,減圧装置,蒸発器として使用する
第2熱交換器,再び圧縮機に循環させる一方、暖房運転
時には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮器として使用する
第2熱交換器,減圧装置,蒸発器として使用する第1熱
交換器,再び圧縮機に循環させる冷房暖房両用空気調和
機において、前記いずれかの冷媒分配器を減圧装置から
第1熱交換器または第2熱交換器への管路の少なくとも
一方に配置した空気調和機を提案するものである。
【0034】本発明は、上記目的を達成するために、少
なくとも圧縮機,凝縮器,減圧装置,蒸発器を配管で順
次接続して構成され、冷媒を圧縮機,凝縮器,減圧装
置,蒸発器,再び圧縮機に循環させる空気調和機におい
て、前記いずれかの冷媒分配機構を減圧装置から蒸発器
への管路に配置した空気調和機を提案するものである。
【0035】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、少なくとも圧縮機,四方弁,第1熱交換器,減圧装
置,第2熱交換器を配管で順次接続して構成され、冷房
運転時には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮器として使用
する第1熱交換器,減圧装置,蒸発器として使用する第
2熱交換器,再び圧縮機に循環させる一方、暖房運転時
には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮器として使用する第
2熱交換器,減圧装置,蒸発器として使用する第1熱交
換器,再び圧縮機に循環させる冷房暖房両用空気調和機
において、前記いずれかの冷媒分配機構を減圧装置から
第1熱交換器または第2熱交換器への管路の少なくとも
一方に配置した空気調和機を提案するものである。
【0036】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、少なくとも1台の室外機に複数台の室内機をそれ
ぞれ並列に接続した空気調和機において、前記いずれか
の冷媒分配器を室外機から各室内機への管路上に配置
し、冷媒分配器の流入管を室外機と接続し、各流出管を
各々の室内機に接続した空気調和機を提案するものであ
る。
【0037】本発明は、上記目的を達成するために、少
なくとも1台の室外機に複数台の室内機をそれぞれ並列
に接続した空気調和機において、前記いずれかの冷媒分
配器を室外機内に配置し、冷媒分配器の流入管を室外機
内の熱交換器または減圧装置につながる配管に接続し、
各流出管を各々の室内機につながる配管に接続した空気
調和機を提案するものである。
【0038】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、少なくとも1台の室外機に複数台の室内機をそれぞ
れ並列に接続した空気調和機において、前記いずれかの
冷媒分配機構を室外機から各室内機への管路上に配置
し、冷媒分配機構の流入側の配管を室外機と接続し、各
流出管を各々の室内機に接続した空気調和機を提案する
ものである。
【0039】本発明は、さらに、上記目的を達成するた
めに、少なくとも1台の室外機に複数台の室内機をそれ
ぞれ並列に接続した空気調和機において、前記いずれか
の冷媒分配機構を室外機内に配置し、冷媒分配機構の流
入側の配管を室外機内の熱交換器または減圧装置につな
がる配管に接続し、各流出管を各々の室内機につながる
配管に接続した空気調和機を提案するものである。
【0040】
【作用】本発明は、冷媒分配器内の気液二相流の流動状
態の観察結果から、冷媒分配器の容積を小さくすると気
液二相流の圧力脈動が小さくなるという実験的知見に基
づき、冷媒分配器内の容積を最小とし、冷媒分配器から
の冷媒流動音を低減するようにしている。
【0041】また、冷媒分配器に流入した流れが壁面に
衝突した後の流れを考慮し、冷媒の分配を安定化させ、
冷媒分配器の構造を最適化して小型化し、構成部品点数
を最小にしてコストを下げている。
【0042】本発明の冷媒分配器においては、流入管か
ら冷媒分配器に流入した冷媒流が、流入管の軸線と直交
する平面状の衝突壁に衝突し、流れ方向を曲げられ、前
記衝突壁の周囲壁に放射状に配置されている流出管に流
入する。したがって、冷媒の気相と液相とが分離してい
る状態であっても、それらの気相と液相とが衝突により
混合されて均一化される。また、流入した冷媒流が衝突
壁により進行を妨げられて方向転換し、周囲に設けられ
ている流出管に、流れの外周側から順次流出していくの
で、流れの状況も比較的スムースである。さらに、液溜
りや気溜りの領域が存在しない。その結果、冷媒分配が
安定となり、圧力脈動の発生が抑制されるため、冷媒流
動音の発生が抑えられる。加えて、冷媒分配器内部に挿
入する部品が不要であるから、コストの低下も図れる。
【0043】なお、冷媒分配器内に円錐状突起または多
角錐状突起等を設けると、冷媒流の案内板の役割を果た
し、良好な冷媒分配を助長し、流れを円滑にするので、
圧力脈動の発生を抑制でき、結果として、冷媒流動音の
発生がより一層抑制される。
【0044】また、冷媒分配器の上流側に絞りを配置す
ると、冷媒の流れを改善して、分配性能をさらに上げる
ことが可能となる。
【0045】このような冷媒分配器を用いると、冷媒流
動音が小さく分配性能の向上により熱交換性能が改善さ
れた冷媒分配機構および低コストの空気調和機が得られ
る。
【0046】
【実施例】次に、図1〜図37を参照して、本発明によ
る冷媒分配器,冷媒分配機構,および空気調和機の実施
例を説明する。
【0047】図1は、本発明による冷媒分配器の実施例
の構造および冷媒分配器内部の冷媒の流動状態を示す断
面図である。冷媒分配器1は、流入管2の管軸に対し垂
直な平面である衝突壁4と、この衝突壁4および流入管
2を接続する周囲壁5と、衝突壁4および周囲壁5によ
り囲まれた流入管2および流出管3の接続空間6とを有
している。複数の流出管3は、周囲壁5に放射状に取り
付けられている。
【0048】図1の矢印は冷媒の流れを示している。流
入管2から流入した冷媒は、冷媒分配器1内の接続空間
6に流入し、この接続空間6の上端に位置している衝突
壁4に衝突した後、接続空間6の周囲に存る流出管3へ
の通路7に流入し、流出管3に流出する。この時、冷媒
分配器1に流入する冷媒が気液二相流の状態であって
も、衝突壁4に衝突すると気相8と液相9とが混合され
るので、各流出管3に流れる冷媒は、ほぼ均等な乾き度
を有する流れとなる。また、流出管3への通路7の上端
位置すなわち衝突壁4の下面と流出管3の内壁の上端位
置とを一致させ、衝突壁4に衝突した流れを衝突壁4の
下面に沿って各流出管3に導き、流動状況を改善すると
ともに、気液が十分に混在した状態で冷媒を分配できる
ようにしている。
【0049】その結果、空気調和機の冷媒の分配性能に
関しては、蒸発器の複数の各伝熱管にほぼ均等に冷媒を
分配し、蒸発性能を上げることができる。また、冷媒分
配器の冷媒流動音に関しては、圧力脈動の発生を抑制す
る一方で、上流側から伝達された圧力脈動を助長するこ
とがないので、冷媒流動音が小さい冷媒分配器を提供で
きる。なお、最大の分配性能は、流入管2の軸方向が重
力方向と一致しているときに得られる。
【0050】図2は、図1の実施例の冷媒分配器の外観
を示す斜視図である。冷媒分配器1には、流入管2と複
数の流出管3とが接続されている。図の矢印は、冷媒の
流れを示している。冷媒は、流入管2から流入し、冷媒
分配器1に入り、冷媒分配器1の内部で各流出管3に分
配されて流出する。この時、流入管2と各流出管3との
軸線は、直交しており、各流出管3は、流入管2の軸線
から放射状に設けられている。
【0051】図3は、本発明の冷媒分配器を使用してい
る冷房用空気調和機の実施例の系統構成と冷媒の流れと
を示す系統図である。本実施例の空気調和機は、圧縮機
10と、凝縮器11と、減圧装置12(本実施例では膨
張弁)と、冷媒分配器1と、蒸発器13と、これらの機
器を接続する配管14と、減圧装置12からの配管14
および冷媒分配器1を接続する流入管2と、冷媒分配器
1および蒸発器13を接続する複数の流出管3と、凝縮
器11で使用されるファン15aと、蒸発器13で使用
される15bとからなる。
【0052】空気調和機内の冷媒は、圧縮機10で圧縮
されて高温高圧の冷媒蒸気となり、凝縮器11で冷却さ
れて凝縮し、減圧装置12で室内空気温度よりも低温低
圧の冷媒気液二相状態となり、蒸発器13で室内空気か
ら熱を奪って蒸発し、再び圧縮機10に戻るサイクルで
循環する。したがって、冷房運転の際には、冷媒は、気
液二相流の状態で冷媒分配器1に流入する。また、室内
機と室外機とが分離している空気調和機では、膨張弁1
2,冷媒分配器1,蒸発器13,ファン15bおよびそ
れらを接続する配管が、室内機に設置される。冷媒分配
器として、本発明の冷媒分配器1を使用すると、蒸発器
13の複数の流出管3にほぼ均等な乾き度の冷媒を供給
し、しかも冷媒分配器1で発生する冷媒流動音を低減で
きる。
【0053】図4は、本発明の冷媒分配器の内部構造に
おける各断面積の条件を示す断面図である。ここでは、
流出管3の断面積をA1,接続空間6の流入管2の軸線
に直交する断面積をA2,流入管2の断面積をA3,流
出管3への通路7の流出管3の軸線に直交する断面積を
A4とする。これらの断面積A1,A2,A3,A4の
設定は、以下のように行なう。断面積A2の大きさは、
断面積A3の大きさ以下の面積に設定する。断面積A2
は、各流出管3の断面積A1の総和以上の面積に設定す
る。以上の条件を満足すると、接続空間6の容積を小さ
くできるので、この接続空間6内での気液二相流の気相
と液相との相互作用による圧力脈動の発生を最低限に抑
制できる。
【0054】なお、冷媒分配器1内部での気液二相流に
よる加振力をさらに低減させるためには、冷媒の運動量
を低減することが効果的である。そのためには、流速の
増加を防ぐこと重要であるから、断面積A3が断面積A
2と断面積A1との総和にほぼ等しくなるように、各断
面積を設定する。また、この時の流出管3への通路7の
断面積A4は、断面積A1と同断面積であることが好ま
しい。
【0055】図5は、本発明の冷媒分配器1の内部構造
における高さの条件を示す断面図である。ここでは、流
出管3の内径をD,冷媒分配器流入口16から衝突壁4
までの高さをHとする。高さHが、流出管3の内径Dよ
りも大きくなるように、流入管2と流出管3との接続空
間6の高さHを設定する。このようにするのは、冷媒の
流入と流出とで流れ方向が90°変化するために生じる
圧力の損失を低減し、流出側抵抗の減少による流入管2
と流出管3との接続空間6内での気液二相流の流動状態
を改善し、圧力脈動の発生を抑制するためである。
【0056】図4および図5の条件を同時に満足するよ
うに、冷媒分配器1の内部の形状を設定すると、冷媒分
配器1の内部を流れる気液二相流の圧力脈動の発生を抑
えるとともに、上流側から伝達される圧力脈動も抑制で
きる。その結果、配管振動の発生が抑えられ、冷媒流動
音を低減できる。また、冷媒は、冷媒分配器1の内部で
気相と液相とが十分に混合された状態で分配され、ほぼ
均等な乾き度で各流出管3に分配される。
【0057】図6は、本発明により流入管と流出管との
接続空間の上端に位置する衝突壁上に凸状の突起を設け
た冷媒分配器の実施例の構造を示す断面図である。本実
施例で、衝突壁4上に設けられた突起17は、流入管2
から流入した冷媒を流出管3への通路7に導く役目をす
るとともに、流入管2と流出管3との接続空間6の内容
積を小さくし、気液の混合を促進させる役目も担ってい
る。突起17の形状としては、円錐形状,多角錐形状,
円錐台形状,多角錐台形状,円柱形状,多角柱形状等を
採用できる。なお、流入管2と流出管3との接続空間6
は、凸形状突起が存在するため、空間容積が小さくな
り、この接続空間6内での気液二相流の気相と液相との
相互作用による圧力脈動の発生を最低限に抑制できる。
【0058】すなわち、流入管2と流出管3との接続空
間6内に突起を設け内容積を低減すると、狭い接続空間
6内に気液二相流が流入することになり、気液の混合が
促進される。また、例えば突起を円錐形状や多角錐形状
にすると、傾斜側面を利用して流れの方向の急激な変化
を緩和できる。さらに、突起への流体の衝突による気液
混合も期待できる。その結果、ほぼ均等な乾き度で冷媒
を分配し、流れの改善により圧力脈動の発生を抑え、冷
媒流動音を低減できる。
【0059】図7は、本発明による凸形状突起として円
錐状突起を設けた冷媒分配器の内部構造の一部分を示す
図である。円錐状突起18は、衝突壁4上に流入管2の
方向に先細りとなるように設ける。流入管2から流入し
た冷媒は、円錐状突起18の先端に衝突し、その後は円
錐状突起18の壁面に沿って流れる。ほぼ均等に分配す
るには、円錐状突起18の中心軸線と流入管2の軸線と
を同一線上に配置することが必要条件となる。
【0060】図8は、本発明による凸形状突起として多
角錐状突起を設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示
す図である。多角錐状突起19は、衝突壁4上に流入管
2の方向に先細りとなるように設ける。流入管2から流
入した冷媒は、多角錐状突起19の先端に衝突し、その
後は多角錐状突起19の壁面に沿って流れる。ほぼ均等
に分配するには、多角錐状突起19の中心軸線と流入管
2の軸線とを同一線上に配置し、多角錐の側面の数を流
出管3の本数と一致させ、かつ各側面の方向を各流出管
3の方向に一致させることが必要条件となる。
【0061】図9は、本発明による凸形状突起として円
錐台状突起を設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示
す図である。円錐台状突起20は、衝突壁4上に流入管
2の方向に先細りとなるように設ける。流入管2から流
入した冷媒は、円錐台状突起20の先端に衝突し、その
後は円錐台状突起20の壁面に沿って流れる。ほぼ均等
に分配するには、円錐台状突起20の中心軸線と流入管
2の軸線とを同一線上に配置することが必要条件とな
る。
【0062】図10は、本発明による凸形状突起として
多角錐台状突起を設けた冷媒分配器の内部形状の一部分
を示す図である。多角錐台状突起21は、衝突壁4上に
流入管2の方向に先細りとなるように設ける。流入管2
から流入した冷媒は、多角錐台状突起21の先端に衝突
し、その後は多角錐台状突起21の壁面に沿って流れ
る。ほぼ均等に分配するには、多角錐台状突起21の中
心軸線と流入管2の軸線とを同一線上に配置し、多角錐
の側面の数を流出管3の本数と一致させ、各側面の方向
を各流出管3の方向に一致させることが必要条件とな
る。
【0063】図11は、本発明による凸形状突起として
円柱状突起を設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示
す図である。円柱状突起22は、衝突壁4上に流入管2
の方向に凸となるように設ける。流入管2から流入した
冷媒は、円柱状突起22の先端に衝突し、気液混合が促
進され、その後は、円柱状突起22の壁面に沿って流
れ、さらにその後衝突壁4に衝突し、気液は再混合され
る。ほぼ均等に分配するには、円柱状突起22の中心軸
線と流入管2の軸線とを同一線上に配置することが必要
条件となる。
【0064】図12は、本発明の凸形状突起として、多
角柱状突起を設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示
す図である。多角柱状突起23は、衝突壁4上に流入管
2の方向に凸となるように設ける。流入管2から流入し
た冷媒は、多角柱状突起23の先端に衝突し、気液混合
が促進され、その後は、多角柱状23の先端に衝突し、
気液は再混合される。この時、ほぼ均等に分配するに
は、多角柱状突起23の中心軸線と流入管2の軸線とを
同一線上に配置することが必要条件となる。
【0065】図13は、本発明による流入管と流出管と
の接続空間を円錐状空間とした冷媒分配器の内部構造を
示す断面図である。流入管2から流入した冷媒は、円錐
状空間25に流入する。円錐状空間25は、流入管2を
流れてきた冷媒の流れ方向に先細りの形状となってい
る。したがって、円錐状空間25の流出管3への通路7
に接続される領域では、流路が狭くなっており、気液の
混合が促進され、また、円錐状空間25の流入管2の軸
に直交する断面内の気液の割合は、円錐状空間25の先
端に行くほど、ほぼ均一になっていくので、各流出管3
にはほぼ均等な乾き度で冷媒を分配できる。さらに、円
錐状空間25に流入する気液二相流は、円錐状空間25
の容積が狭いため、気液界面も小さくなり、圧力脈動の
発生も少なく、結果として冷媒流動音を低減できる。
【0066】図14は、本発明による流入管の軸線と流
出管3軸線とが鋭角に交差する冷媒分配器の実施例の断
面図である。流入管2および流入管2と流出管3との接
続空間6は、上記実施例の分配器と同様な仕様である。
本実施例の特徴は、流出管3の軸線と流入管2の軸線と
が鋭角に交差している点である。すなわち、冷媒分配器
26の流出管2の軸線と流出管3の軸線とがなす角度を
Rとすると、角度Rの範囲が0度よりも大きく90度よ
りも小さくなっている。
【0067】流入管2の軸線に対し、流出管3の軸線を
水平でかつ放射状に配置する場合、上記実施例の冷媒分
配器1は、設置スペースの関係で設置できないこともあ
る。特に、高さ方向の設置スペースが不足している場
合、角度Rを鋭角にすると、冷媒分配器としての基本性
能を維持しつつ、冷媒分配器26を空気調和機のケース
内に設置することが可能となる。
【0068】図15は、本発明による流入管の軸線と流
出管の軸線とが鈍角に交差する冷媒分配器の実施例の断
面図である。流入管2および流入管2と流出管3との接
続空間6は、上記実施例の冷媒分配器と同様な仕様であ
る。本実施例の特徴は、冷媒分配器27の流出管3の軸
線と流入管2の軸線とが鈍角に交差している点である。
すなわち、流出管2の軸線と流出管3の軸線とがなす角
度をRとすると、角度Rの範囲が90度よりも大きく1
80度よりも小さくなっている。
【0069】流入管2の軸線に対し、流出管3の軸線を
水平でかつ放射状に配置する場合、上記実施例の冷媒分
配器1は。設置スペースの関係で設置できないこともあ
る。そこで、角度Rを鈍角にすると、冷媒分配器として
の基本性能を維持しつつ、冷媒分配器27を空気調和機
のケース内に設置することが可能となる。
【0070】図16は、本発明による冷媒分配器として
流入管の端部に流入管の管軸に垂直な平面を設けた冷媒
分配器の構造を示す断面図である。流入管2の端部に
は、流入管の管軸に垂直な平面板28が取り付けられて
いる。平面板28は、衝突壁4の役割を果たす。流出管
3は、流入管2の側壁に流入管2の管軸に対し放射状に
しかも管軸に垂直な面上に取り付けられている。
【0071】本実施例においては、図15までの冷媒分
配器の流入管2と流出管3との接続空間6に相当する部
分は、流出管3により囲まれて形成される空間46とな
るので、流入管2からの流出管3の突出長さを調整する
と、最適な大きさの空間を確保できる。その結果、分配
性能を向上できる。また、構造が単純であり、部品点数
や制作工数が減るから、コストを下げることができる。
【0072】図17は、本発明による冷媒分配器として
流入管の管軸に垂直な平面を形成するために平面板を用
いた冷媒分配器の構造を示す断面図である。流入管2の
端部には流入管2の管軸に垂直に衝突壁を形成し、冷媒
分配器を構成してある。また、流出管3は、流入管2の
管軸に対し直交する面上に放射状に設けてある。平板2
9の内側の衝突壁4と流入管3の上端部とを一致させる
と、流入管と流出管との接続空間46の容積を最小にで
き、分配性能を上げるとともに圧力脈動を低減させ、結
果として冷媒流動音を低減できる。
【0073】図18は、本発明による冷媒分配器として
流入管の管軸に垂直な平面板を形成するために凹状の蓋
を用いた冷媒分配器の構造を示す断面図である。流入管
2の端部には流入管2の管軸に垂直になるように凹状の
蓋30をかぶせて衝突壁4とし、冷媒分配器を構成して
ある。また、流出管3は、流入管2の管軸に対し、直交
する面上に放射状に設けてある。凹状の蓋30の内側の
衝突壁4と流入管3の上端部とを一致させると、流入管
2と流出管3との接続空間46の容積を最小にでき、分
配性能を上げるとともに圧力脈動を低減させ、結果とし
て冷媒流動音を低減できる。
【0074】図19は、本発明による冷媒分配器として
流入管の管軸に垂直な平面板を形成するために凸状突起
を有する板材を用いた冷媒分配器の構造を示す断面図で
ある。流入管2の端部には、流入管2の管軸に垂直にな
るように、中央に凸形状の突起を有する板材31を取り
付けて衝突壁4を構成し、冷媒分配器を構成してある。
また、流出管3は、流入管2の管軸に対し、直交する面
上に放射状に取り付けてある。なお、衝突壁4上に設け
られた凸状突起45は、流入管2から流入した冷媒を流
出管3に導く役目をするとともに、流入管2と流出管3
との接続空間の内容積を小さくし、気液の混合を促進さ
せる役目も担っている。凸状突起45としては、既に図
7から図12に示した円錐形状,多角錘形状,円錐台形
状、多角錘台形状、円柱形状、多角柱形状の突起を採用
できる。流入管2と流出管3との接続空間内に凸状突起
が存在するため、空間容積が小さくなり、この接続空間
内での気液二相流の気相と液相との相互作用による圧力
脈動の発生を最低限に抑制できる。また、凸状突起の傾
斜側面を利用して、流れ方向の急激な変化を緩和でき
る。その結果、ほぼ均等な乾き度で冷媒を分配し、しか
も流れの改善により圧力脈動の発生を抑制できるので、
結果として冷媒流動音を低減できる。
【0075】図20は、本発明による冷媒分配器として
凹凸部を形成した一対の板材を用いた冷媒分配器の構造
を示す斜視図である。凹凸部を形成した2枚の板材3
2,33を重ね合わせると、板材32,33の重ね合わ
せ空間が、冷媒流路および冷媒分配器となる。この冷媒
分配器に流入管2および流出管3を接続する。流入管2
から流入した冷媒は、板材32に衝突した後、2枚の板
材32,33により形成された空間を通り、各流出管3
に分配される。
【0076】図21は、本発明による冷媒分配器として
2枚のシャーレを一対として用いた冷媒分配器の構造を
示す断面図である。2枚の皿状の板材を34,35の凹
部を向い合わせて、接続空間6を形成する。接続空間6
の下面に流入管2を接続し、接続空間6の側面に流入管
2の管軸に対し直交する面上で放射状に流出管3を接続
する。流入管2から冷媒分配器に流入した冷媒は、衝突
壁4に衝突し、接続空間6内で気液混合が促進され、各
流出管3から流出する。
【0077】なお、図16から図21に示した冷媒分配
器は、配管し加工した板材を、例えばロウ付けして製作
する。板材はプレス等で容易に加工できるので、わざわ
ざ機械切削加工する必要が無い。その結果、製作工程が
減少するとともに、加工費や材料費を下げることがで
き、低コストの冷媒分配器が得られる。
【0078】図22は、本発明による冷媒分配器として
各流出管の先端をV字に切り欠きそれらを組み合わせて
接合しその接合部の下面に流入管を取り付けて構成した
冷媒分配器の構造を示す平面図である。各流出管3の先
端を流入する方向に先細るようにV字形状47に切り欠
き、それらを組み合わせて接合する。この時、各流出管
3の管軸が同一平面上に存在し、しかもV字の開度が各
流出管3で等しいことが必要である。
【0079】図23は、図22の冷媒分配器の構造を示
す側面図である。流出管3の組み合わせ部の下部に流入
管2を接続する。その結果、流入管2から流入した冷媒
を均等な乾き度で各流出管3に分配できる。
【0080】図24は、本発明による冷媒分配器を減圧
装置としての膨張弁の直後に配置した冷媒分配機構の実
施例の構造を示す部分断面図である。本実施例の膨張弁
37は、図3の実施例の減圧装置12の一例であり、絞
り38,弁棒39,この弁棒39を絞り38に向かう方
向で駆動するモータ40とからなる。膨張弁流入管41
から膨張弁37に流入した冷媒は、絞り38でフラッシ
ュし、気液二相状態となる。この時、フラッシュした冷
媒は噴流であり、流入管2の管軸に対して同心円状に気
液が均質な状態で噴出され、冷媒分配器36内の流入管
2と流出管3との接続空間6に流入するので、さらに分
配性能が向上する。また、噴霧流の状態で冷媒分配器3
6に流入するため、圧力脈動の発生も小さく、冷媒分配
器36からの流動音も低減される。
【0081】図25は、本発明による冷媒分配器の直前
にキャピラリチューブを設置した冷媒分配機構の実施例
の構造を示す断面図である。キャピラリチューブ42を
通過する冷媒は、キャピラリチューブ42内でフラッシ
ュし、気液二相状態となる。フラッシュした冷媒は、気
液が均等に混合した噴流となって流入管2を通り、冷媒
分配器36内の流入管2と流出管3との接続空間6に流
入するので、さらに分配性能が向上する。また、噴霧流
の状態で冷媒分配器に流入するため、圧力脈動の発生も
小さく、冷媒分配器からの流動音を低減できる。
【0082】なお、既に図3に示したように、空気調和
機では、一般に、冷媒分配器1の上流側に膨張弁やキャ
ピラリチューブ等の減圧装置12が設けられている。流
入管2を減圧装置12に直接接続すると、減圧装置12
と冷媒分配器1との間の配管14を削減できる。
【0083】図26は、本発明による冷媒分配器の上流
側に補助絞りを設けた冷媒分配機構の構造と内部の流動
状態とを示す断面図である。冷媒分配機構の構成として
は、冷媒分配器1に接続された流入管2には、補助絞り
43が配置されており、補助絞り43には、減圧機構か
らの配管14が接続されている。この場合、流入管2の
長さをL,内径をEとすると、L≧4Eとなるように、
補助絞り43を配置した位置までの流入管2の長さLを
設定する。
【0084】気液二相流の場合には、流入管2の上流側
の配管14の構造の影響で、管断面方向の気相と液相と
が不均一である場合が多く、この状態のままで冷媒分配
器1に流入すると、冷媒分配器1の分配性能で補える以
上の気液分布の不均一がある場合、各流出管3に流れる
冷媒の乾き度が不均等になる可能性がある。そこで、本
実施例では、冷媒分配器1に接続する流入管2の上流側
に補助絞り43を設け、管断面方向の気相と液相との分
布をほぼ均一に補正するようにしてある。
【0085】図27は、本発明による冷媒分配器の上流
側に水平配管と曲がり配管とが有る場合に曲がり管の出
口に補助絞りを設け気液二相流の気相と液相との分布を
補正する冷媒分配機構を示す図である。冷媒は、水平配
管14を通り、曲がり配管44に流入する。この時の気
液二相流の気相8と液相9との分布を見ると、水平配管
14内では、重力の影響から液相9が配管14の下部に
充であり、上部は気相8が充となっている。一方、曲が
り管44内では、遠心力の影響から、液相9は外壁側に
充となり、気相8は内壁側に充となっている。したがっ
て、曲がり管44の出口では、管断面方向において気相
8と液相9の分布が不均一となり、この状態で冷媒分配
器1に流入すると、各流出管3に分配される冷媒の乾き
度が不均一になる可能性が有る。そこで、曲がり管44
の出口に補助絞り43を設け、流れを補正して、流入管
2では、管断面の気相8と液相9の分布を均一にし、冷
媒分配器1に流入させる。その結果、各流出管3にほぼ
均等な乾き度で冷媒を分配できる。
【0086】図28は、本発明による冷媒分配器の上流
側に曲がり管がある場合の分配性能を示す特性図であ
る。曲がり管の出口直後に補助絞りを設けると、各流出
管に分配される冷媒の乾き度のばらつき幅が改善され、
分配性能が向上することがわかる。
【0087】したがって、本発明の冷媒分配器または冷
媒分配機構によれば、冷媒分配器に流入する気液二相流
の気液の混合が十分になされた状態で、複数の各流出管
に均一な乾き度の冷媒を分配できる。また、気液二相流
の流動の改善により、冷媒分配器内部で発生する圧力脈
動を抑え、同時に冷媒分配器上流側から伝達される圧力
脈動の増加を抑制でき、流速変化を小さくして流体の運
動量変化を少なくし、結果として加振力を低減させ、冷
媒分配器で発生する配管振動や冷媒流動音を低減でき
る。
【0088】図29は、本発明による冷媒分配機構を用
いた冷房用空気調和機の実施例の系統構成と冷媒の流れ
とを示す系統図である。本実施例の空気調和機は、圧縮
機10と、凝縮器11と、減圧装置12と、補助絞り4
8と、これらの機器を接続する配管14と、冷媒分配器
1と、補助絞り48および冷媒分配器を接続する流入管
2と、蒸発器13と、冷媒分配器1および蒸発器13を
接続する複数の流出管3と、凝縮器11で使用されるフ
ァン15aと、蒸発器13で使用されるファン15bと
からなる。
【0089】図30は、本発明による冷媒分配器を用い
た冷暖房用空気調和機の実施例の系統構成と冷房運転時
の冷媒の流れとを示す系統図である。本実施例の空気調
和機は、圧縮機10と、四方弁49と、凝縮器としての
第1熱交換器50と、合流器54(1a)と、減圧装置1
2と、冷媒分配器1bと、蒸発器としての第2熱交換器
51と、これらの機器を接続する配管14と、減圧装置
12からの配管14を冷媒分配器1bに接続する流入管
2bと、冷媒分配器1bおよび第2熱交換器51を接続
する複数の流出管3bと、第1熱交換器50で使用され
るファン15aと、第2熱交換器51で使用されるファ
ン15bとからなる。
【0090】図30の実施例において、冷房運転時に、
冷媒は、圧縮機10,四方弁49,第1熱交換器50,
合流器54,減圧装置12,冷媒分配器1b,第2熱交
換器51,再び圧縮機10の順序で循環する。この場
合、合流器54は、冷媒分配器1bと同じ構造の冷媒分
配器1aを用いている。
【0091】図31は、本発明による冷媒分配器を用い
た冷暖房用空気調和機の実施例の系統構成と暖房運転時
の冷媒の流れとを示す系統図である。本実施例の空気調
和機は、圧縮機10と、四方弁49と、凝縮器としての
第2熱交換器51と、合流器54(1b)と、減圧装置1
2と、冷媒分配器1aと、蒸発器としての第1熱交換器
50と、これらの機器を接続する配管14と、減圧装置
12からの配管14を冷媒分配器1aに接続する流入管
2aと、冷媒分配器1aおよび第1熱交換器50を接続
する複数の流出管3aと、第1熱交換器50で使用され
るファン15aと、第2熱交換器51で使用されるファ
ン15bとからなる。
【0092】図31の実施例において、暖房運転時に、
冷媒は、圧縮機10,四方弁49,第2熱交換器51,
合流器54,減圧装置12,冷媒分配器1a,第1熱交
換器50,再び圧縮機10の順序で循環する。この場
合、合流器54は、冷媒分配器1aと同じ構造の冷媒分
配器1bを用いている。
【0093】図32は、本発明による冷媒分配機構を用
いた冷暖房用空気調和機の実施例の系統構成と冷房運転
時の冷媒の流れとを示す系統図である。本実施例の空気
調和機は、圧縮機10と、四方弁49と、凝縮器として
の第1熱交換器50と、合流器54(1a)と、補助絞
り48と、減圧装置12と、補助絞り48と、冷媒分配
器1bと、蒸発器としての第2熱交換器51と、これら
の機器を接続する配管14と、補助絞り48を冷媒分配
器1bに接続する流入管2bと、冷媒分配器1bおよび
第2熱交換器51を接続する複数の流出管3bと、第1
熱交換器50で使用されるファン15aと、第2熱交換
器51で使用される15bとからなる。
【0094】図32の実施例において、冷房運転時に、
冷媒は、圧縮機10,四方弁49,第1熱交換器50,
合流器54,補助絞り48,減圧装置12,補助絞り4
8,冷媒分配器1b,第2熱交換器51,再び圧縮機1
0の順序で循環する。この場合、合流器54は、冷媒分
配器1bと同じ構造の冷媒分配器1aを用いている。
【0095】図33は、本発明による冷媒分配機構を用
いた冷暖房用空気調和機の実施例の系統構成と暖房運転
時の冷媒の流れとを示す系統図である。本実施例の空気
調和機は、圧縮機10と、四方弁49と、凝縮器として
の第2熱交換器51と、合流器54と、補助絞り48
と、減圧装置12と、補助絞り48と、冷媒分配器1a
と、蒸発器としての第1熱交換器50と、これらの機器
を接続する配管14と、補助絞り48および冷媒分配器
1aを接続する流入管2aと、冷媒分配器1aおよび第
1熱交換器50を接続する複数の流出管3aと、第1熱
交換器50ファン15aと、第2熱交換器51で使用さ
れるファン15bから構成される。
【0096】図33の実施例において、暖房運転時に、
冷媒は、圧縮機10,四方弁49,第2熱交換器51,
合流器54,補助絞り48,減圧装置12,補助絞り4
8,冷媒分配器1a,第1熱交換器50,再び圧縮機1
0の順序で循環する。この場合、合流器54は、冷媒分
配器1aと同じ構造の冷媒分配器1bを用いている。
【0097】図34は、本発明による冷媒分配器を使用
し1台の室外機に対して複数台の室内機を接続したマル
チ空気調和機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒の
流れとを示す系統図である。本実施例の空気調和機にお
いては、1台の室外機55に対し、複数の室内機56
a,56b,56c,56dが接続され、室外機55か
ら各室内機56a〜56dの方向に冷媒が流れる流入管
2に冷媒分配器1が配置され、室外機55から流出した
冷媒が、この冷媒分配器1および流出管3により各室内
機56a,56b,56c,56dに分配される。
【0098】図35は、本発明による冷媒分配器を内蔵
する1台の室外機に対して複数台の室内機を接続したマ
ルチ空気調和機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒
の流れとを示す系統図である。本実施例の空気調和機に
おいては、1台の室外機55に対し、複数の室内機56
a,56b,56c,56dが冷媒分配器1を介して接
続されており、冷媒分配器1は、室外機55内で減圧装
置12の下流側に配置されている。減圧装置12から流
出した冷媒は、冷媒分配器1および流出管3により各室
内機56a,56b,56c,56dに分配される。
【0099】図36は、本発明による冷媒分配機構を使
用し1台の室外機に対して複数台の室内機を接続したマ
ルチ空気調和機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒
の流れとを示す系統図である。本実施例の空気調和機
は、1台の室外機55に対し、複数の室内機56a,5
6b,56c,56dが接続されており、室外機55か
ら各室内機56a〜56dの方向に冷媒が流れる配管1
4上に冷媒分配機構57が配置され、室外機55から流
出した冷媒が、冷媒分配機構57により各室内機56
a,56b,56c,56dに分配される。
【0100】図37は、本発明による冷媒分配機構を内
蔵する1台の室外機に対して複数台の室内機を接続した
マルチ空気調和機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷
媒の流れとを示す系統図である。本実施例の空気調和機
は、1台の室外機55に対し、複数の室内機56a,5
6b,56c,56dが冷媒分配機構57を介して接続
されており、冷媒分配機構57は、室外機55内で減圧
装置12の下流側に配置されている。減圧装置12から
流出した冷媒が、冷媒分配機構57により各室内機56
a、56b、56c、56dに分配される。
【0101】なお、冷暖房用の空気調和機では、図34
または図36の実施例において、室内機から室外機への
管路上にも本発明の冷媒分配器または冷媒分配機構を配
置すると、冷房運転時と逆の方向に冷媒が流れる暖房運
転時にも、冷媒をうまく分配できる。
【0102】図35または図37の実施例においても、
室外機内で圧縮機10入口側にも本発明の冷媒分配器ま
たは冷媒分配機構を配置すると、冷房運転時と逆の方向
に冷媒が流れる暖房運転時の場合にも、冷媒をうまく分
配できる。
【0103】以上の実施例においては、室外機が1台の
場合を説明したが、室外機が複数台の場合も本発明は有
効である。
【0104】したがって、本発明によるこれらの空気調
和機の実施例においては、冷媒分配器からの冷媒流動音
を抑制し、冷媒の分配性能の向上により熱交換器の性能
を上げ、併せてコストダウンを実現できる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、冷媒気液二相流が単一
の流入管から流入し複数の流出管に分流する際に、ほぼ
均等な乾き度で冷媒を分配でき、蒸発器の性能が上が
り、冷凍サイクルの性能を高めることができる。また、
冷媒分配器で発生する圧力脈動を低減するとともに、冷
媒分配器の上流側から伝達される圧力脈動の増大を防ぐ
ので、これらの圧力脈動により冷媒分配器から発生する
配管振動や冷媒流動音を低減できる。さらに、冷媒分配
器の小型化が可能であり、特に、流出管の取り付け角度
を鋭角または鈍角に変更すると、狭いスペース内にも設
置できる。
【0106】したがって、本発明の冷媒分配器または冷
媒分配機構を用いると、冷媒流動音を抑制し、熱交換性
能を高め、コストを下げた空気調和機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷媒分配器の実施例の構造および
冷媒分配器内部の冷媒の流動状態を示す断面図である。
【図2】図1の実施例の冷媒分配器の外観を示す斜視図
である。
【図3】本発明の冷媒分配器を使用している冷房用空気
調和機の実施例の系統構成と冷媒の流れとを示す系統図
である。
【図4】本発明の冷媒分配器の内部構造における各断面
積の条件を示す断面図である。
【図5】本発明の冷媒分配器1の内部構造における高さ
の条件を示す断面図である。
【図6】本発明により流入管と流出管との接続空間の上
端に位置する衝突壁上に凸状の突起を設けた冷媒分配器
の実施例の構造を示す断面図である。
【図7】本発明による凸形状突起として円錐状突起を設
けた冷媒分配器の内部構造の一部分を示す図である。
【図8】本発明による凸形状突起として多角錐状突起を
設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示す図である。
【図9】本発明による凸形状突起として円錐台状突起を
設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示す図である。
【図10】本発明による凸形状突起として多角錐台状突
起を設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示す図であ
る。
【図11】本発明による凸形状突起として円柱状突起を
設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示す図である。
【図12】本発明の凸形状突起として、多角柱状突起を
設けた冷媒分配器の内部形状の一部分を示す図である。
【図13】本発明による流入管と流出管との接続空間を
円錐状空間とした冷媒分配器の内部構造を示す断面図で
ある。
【図14】本発明による流入管の軸線と流出管3軸線と
が鋭角に交差している冷媒分配器の実施例の断面図であ
る。
【図15】本発明による流入管の軸線と流出管の軸線と
が鈍角に交差している場合の冷媒分配器の実施例の断面
図である。
【図16】本発明による冷媒分配器として流入管の端部
に流入管の管軸に垂直な平面を設けた冷媒分配器の構造
を示す断面図である。
【図17】本発明による冷媒分配器として流入管の管軸
に垂直な平面を形成するために平面板を用いた冷媒分配
器の構造を示す断面図である。
【図18】本発明による冷媒分配器として流入管の管軸
に垂直な平面板を形成するために凹状の蓋を用いた冷媒
分配器の構造を示す断面図である。
【図19】本発明による冷媒分配器として流入管の管軸
に垂直な平面板を形成するために凸状突起を有する板材
を用いた冷媒分配器の構造を示す断面図である。
【図20】本発明による冷媒分配器として凹凸部を形成
した一対の板材を用いた冷媒分配器の構造を示す斜視図
である。
【図21】本発明による冷媒分配器として2枚のシャー
レを一対として用いた冷媒分配器の構造を示す断面図で
ある。
【図22】本発明による冷媒分配器として各流出管の先
端をV字に切り欠きそれらを組み合わせて接合しその接
合部の下面に流入管を取り付けて構成した冷媒分配器の
構造を示す平面図である。
【図23】図22の冷媒分配器の構造を示す側面図であ
る。
【図24】本発明による冷媒分配器を減圧装置としての
膨張弁の直後に配置した冷媒分配機構の実施例の構造を
示す部分断面図である。
【図25】本発明による冷媒分配器の直前にキャピラリ
チューブを設置した冷媒分配機構の実施例の構造を示す
断面図である。
【図26】本発明による冷媒分配器の上流側に補助絞り
を設けた冷媒分配機構の構造と内部の流動状態とを示す
断面図である。
【図27】本発明による冷媒分配器の上流側に水平配管
と曲がり配管とが有る場合に曲がり管の出口に補助絞り
を設け気液二相流の気相と液相との分布を補正する冷媒
分配機構を示す図である。
【図28】本発明による冷媒分配器の上流側に曲がり管
がある場合の分配性能を示す特性図である。
【図29】本発明による冷媒分配機構を用いた冷房用空
気調和機の実施例の系統構成と冷媒の流れとを示す系統
図である。
【図30】本発明による冷媒分配器を用いた冷暖房用空
気調和機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒の流れ
とを示す系統図である。
【図31】本発明による冷媒分配器を用いた冷暖房用空
気調和機の実施例の系統構成と暖房運転時の冷媒の流れ
とを示す系統図である。
【図32】本発明による冷媒分配機構を用いた冷暖房用
空気調和機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒の流
れとを示す系統図である。
【図33】本発明による冷媒分配機構を用いた冷暖房用
空気調和機の構成と暖房運転時の冷媒の流れとを示す系
統図である。
【図34】本発明による冷媒分配器を使用し1台の室外
機に対して複数台の室内機を接続したマルチ空気調和機
の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒の流れとを示す
系統図である。
【図35】本発明による冷媒分配器を内蔵する1台の室
外機に対して複数台の室内機を接続したマルチ空気調和
機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒の流れとを示
す系統図である。
【図36】本発明による冷媒分配機構を使用し1台の室
外機に対して複数台の室内機を接続したマルチ空気調和
機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒の流れとを示
す系統図である。
【図37】本発明による冷媒分配機構を内蔵する1台の
室外機に対して複数台の室内機を接続したマルチ空気調
和機の実施例の系統構成と冷房運転時の冷媒の流れとを
示す系統図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 冷媒分配器 2,2a,2b 流入管 3,3a,3b 流出管 4 衝突壁 5 周囲壁 6 流入管と流出管との接続空間 7 流出管への通路 8 気相 9 液相 10 圧縮機 11 凝縮器 12 減圧装置 13 蒸発器 14 配管 15a,15b ファン 16 冷媒分配器の流入口 17 凸形状突起 18 円錐状突起 19 多角錐状突起 20 円錐台状突起 21 多角錐台状突起 22 円柱状突起 23 多角柱状突起 24 冷媒分配器 25 流入管と流出管との接続空間 26 冷媒分配器 27 冷媒分配器 28 平面板 29 平面板 30 蓋 31 蓋 32 上側凹凸平板 33 下側凹凸平板 34 上側シャーレ 35 下側シャーレ 36 冷媒分配器 37 膨張弁 38 絞り 39 弁棒 40 モータ 41 膨張弁流入管 42 キャピラリチューブ 43 補助絞り 44 曲がり配管 45 平板凸形状突起 46 混合空間 47 V字切り欠き部 48 補助絞り 49 四方弁 50 第1熱交換器 51 第2熱交換器 52 逆止弁 53 バイパス管路 54 合流器 55 室外機 56a,56b,56c,56d 室内機 57 冷媒分配機構 A1 流出管断面積 A2 空間6の断面積 A3 流入管断面積 A4 通路7の断面積 H 空間6の高さ D 流出管直径 L 絞り設置長さ E 流入管直径 R 流入管軸と流出管軸との角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 弘 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 工藤 光夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 中村 昭三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 河村 太 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所空調システム事業部内 (72)発明者 五十嵐 靖幸 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所空調システム事業部内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に冷媒流入管を接続され前記流入管
    の管軸に垂直な他端を前記冷媒の衝突壁とし前記流入管
    と前記衝突壁とを接続する空間の側壁に複数の流出管を
    接続され前記流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出
    管に分配する冷媒分配器において、 前記衝突壁を前記流入管の出口に対向し前記流入管の管
    軸に垂直な平面とし、 前記流出管を前記流入管の管軸に対して放射状に配置し
    たことを特徴とする冷媒分配器。
  2. 【請求項2】 一端に冷媒流入管を接続され前記流入管
    の管軸に垂直な他端を前記冷媒の衝突壁とし前記流入管
    と前記衝突壁とを接続する空間の側壁に複数の流出管を
    接続され前記流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出
    管に分配する冷媒分配器において、 前記衝突壁を前記流入管の出口に対向し前記流入管の管
    軸に垂直な平面とし、 前記流出管を前記流入管の管軸に対して前記流出管の軸
    線が直交するようにかつ放射状に配置したことを特徴と
    する冷媒分配器。
  3. 【請求項3】 一端に冷媒流入管を接続され前記流入管
    の管軸に垂直な他端を前記冷媒の衝突壁とし前記流入管
    と前記衝突壁とを接続する空間の側壁に複数の流出管を
    接続され前記流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出
    管に分配する冷媒分配器において、 前記衝突壁を前記流入管の出口に対向し前記流入管の管
    軸に垂直な平面とし、 前記流出管の内壁の上端位置と前記衝突壁の下面の位置
    とをほぼ一致させ前記流出管を前記流入管の管軸に対し
    て前記流出管の軸線が直交するようにかつ放射状に配置
    したことを特徴とする冷媒分配器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか一項
    に記載の冷媒分配器において、 前記流入管と前記衝突壁とを接続する空間の前記流入管
    の管軸に直交する断面積A2を、前記複数の流出管の総
    断面積A1以上とし、かつ前記流入管の断面積A3以下
    としたことを特徴とする冷媒分配器。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか一項に
    記載の冷媒分配器において、 前記流入管と前記衝突壁とを接続する空間の前記流入管
    出口から前記衝突壁までの軸方向の長さHが前記流出管
    の内径D以上であることを特徴とする冷媒分配器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか一項
    に記載の冷媒分配器において、 前記流入管の中心軸線上で前記流入管に向う突起を前記
    衝突壁に設けたことを特徴とする冷媒分配器。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれか一項
    に記載の冷媒分配器において、 前記流入管の中心軸線上で前記流入管に向う円錐状突起
    を前記衝突壁に設けたことを特徴とする冷媒分配器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項5のいずれか一項
    に記載の冷媒分配器において、 前記流入管の中心軸線上で前記流入管に向う多角錐状突
    起を前記衝突壁に設けたことを特徴とする冷媒分配器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項5のいずれか一
    項に記載の冷媒分配器において、 前記流入管の中心軸線上で前記流入管に向う円錐台状突
    起を前記衝突壁に設けたことを特徴とする冷媒分配器。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項5のいずれか一
    項に記載の冷媒分配器において、 前記流入管の中心軸線上で前記流入管に向う多角錐台状
    突起を前記衝突壁に設けたことを特徴とする冷媒分配
    器。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項5のいずれか一
    項に記載の冷媒分配器において、 前記流入管の中心軸線上で前記流入管に向う円柱状突起
    を前記衝突壁に設けたことを特徴とする冷媒分配器。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし請求項5のいずれか一
    項に記載の冷媒分配器において、 前記流入管の中心軸線上で前記流入管に向う多角柱状突
    起を前記衝突壁に設けたことを特徴とする冷媒分配器。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項3のいずれか一
    項に記載の冷媒分配器において、 前記流入管と前記衝突壁とを接続する空間が、前記流入
    管の出口から前記衝突壁に向って先細りの形状であるこ
    とを特徴とする冷媒分配器。
  14. 【請求項14】 一端に冷媒流入管を接続され前記流入
    管の管軸に垂直な他端を前記冷媒の衝突壁とし前記流入
    管と前記衝突壁とを接続する空間の側壁に複数の流出管
    を接続され前記流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流
    出管に分配する冷媒分配器において、 前記衝突壁を前記流入管の出口に対向し前記流入管の管
    軸に垂直な平面とし、 前記流入管の管軸と前記流出管の軸線とを鋭角に交差さ
    せかつ前記流出管を前記流入管の管軸に対して放射状に
    配置したことを特徴とする冷媒分配器。
  15. 【請求項15】 一端に冷媒流入管を接続され前記流入
    管の管軸に垂直な他端を前記冷媒の衝突壁とし前記流入
    管と前記衝突壁とを接続する空間の側壁に複数の流出管
    を接続され前記流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流
    出管に分配する冷媒分配器において、 前記衝突壁を前記流入管の出口に対向し前記流入管の管
    軸に垂直な平面とし、 前記流入管の管軸と前記流出管の軸線とを鈍角に交差さ
    せかつ前記流出管を前記流入管の管軸に対して放射状に
    配置したことを特徴とする冷媒分配器。
  16. 【請求項16】 流入管と複数の流出管とを接続し前記
    流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出管に分配する
    冷媒分配器において、 前記流入管の出口を前記流入管の管軸に垂直な平面板で
    塞いで衝突壁とし、 前記衝突壁と前記流入管とにより前記流入管と前記複数
    の流出管とを接続する空間を形成し、 前記流出管を前記流入管の管壁から内部に突出させかつ
    前記流入管の管軸に対して放射状に配置したことを特徴
    とする冷媒分配器。
  17. 【請求項17】 流入管と複数の流出管とを接続し前記
    流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出管に分配する
    冷媒分配器において、 前記流入管の出口を前記流入管の管軸に垂直な平面板で
    塞いで衝突壁とし、 前記衝突壁と前記流入管とにより前記流入管と前記複数
    の流出管とを接続する空間を形成し、 前記流出管を前記流入管の管壁に接合しかつ前記流入管
    の管軸に対して放射状に配置したことを特徴とする冷媒
    分配器。
  18. 【請求項18】 流入管と複数の流出管とを接続し前記
    流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出管に分配する
    冷媒分配器において、 前記流入管の出口を前記流入管の管軸に垂直な平面を有
    する凹状の蓋で塞いで衝突壁とし、 前記衝突壁と前記流入管とにより前記流入管と前記複数
    の流出管とを接続する空間を形成し、 前記流出管を前記流入管の管壁に接合しかつ前記流入管
    の管軸に対して放射状に配置したことを特徴とする冷媒
    分配器。
  19. 【請求項19】 流入管と複数の流出管とを接続し前記
    流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出管に分配する
    冷媒分配器において、 前記流入管の出口を前記流入管の管軸に垂直な平面を有
    し中央に突起を設けた凹状の蓋で塞いで衝突壁とし、 前記衝突壁と前記流入管とにより前記流入管と前記複数
    の流出管とを接続する空間を形成し、 前記流出管を前記流入管の管壁に接合しかつ前記流入管
    の管軸に対して放射状に配置したことを特徴とする冷媒
    分配器。
  20. 【請求項20】 流入管と複数の流出管とを接続し前記
    流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出管に分配する
    冷媒分配器において、 少なくとも一方に凹凸部を設けた2枚の板材を接合して
    冷媒流路を形成し、 前記2枚の板材間の冷媒流路に前記流入管の管軸に対し
    て放射状に前記各流出管を接続し、 前記板材の一方の中央部に形成された孔に前記流入管を
    接続したことを特徴とする冷媒分配器。
  21. 【請求項21】 流入管と複数の流出管とを接続し前記
    流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出管に分配する
    冷媒分配器において、 一対のシャーレを接合して冷媒流路となる容器を形成
    し、 前記容器の側壁に前記流入管の管軸に対して放射状に前
    記各流出管を接続し、 前記一方のシャーレの底面の中央部に孔を設け流入管を
    接続したことを特徴とする冷媒分配器。
  22. 【請求項22】 流入管と複数の流出管とを接続し前記
    流入管の気液二相冷媒流を前記複数の流出管に分配する
    冷媒分配器において、 各流出管の先端を逆V字形状に切り欠き、前記流出管の
    切り欠き部を接合し、 前記流出管の切り欠き部の先端を中心とする孔を設け、 前記孔に前記流入管を接続したことを特徴とする冷媒分
    配器。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし請求項22のいずれか
    一項に記載の冷媒分配器を減圧装置の直後に設けてなる
    冷媒分配機構。
  24. 【請求項24】 請求項1ないし請求項22のいずれか
    一項に記載の冷媒分配器を膨張弁の直後に設けてなる冷
    媒分配機構。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし請求項22のいずれか
    一項に記載の冷媒分配器の直前にキャピラリチューブを
    設けてなる冷媒分配機構。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし請求項22のいずれか
    一項に記載の冷媒分配器の上流側で前記冷媒分配器の流
    入口から流入管の内径Eの4倍以上の距離L(≧4E)に
    補助絞りを設けてなる冷媒分配機構。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし請求項22のいずれか
    一項に記載の冷媒分配器の上流側で最も近くに配置され
    ている曲げ管の出口または出口直後に補助絞りを設けて
    なる冷媒分配機構。
  28. 【請求項28】 少なくとも圧縮機,凝縮器,減圧装
    置,蒸発器を配管で順次接続して構成され、冷媒を圧縮
    機,凝縮器,減圧装置,蒸発器,再び圧縮機に循環させ
    る空気調和機において、 請求項1ないし請求項22のいずれか一項に記載の冷媒
    分配器を前記減圧装置から前記蒸発器への管路に設置し
    たことを特徴とする空気調和機。
  29. 【請求項29】 少なくとも圧縮機,四方弁,第1熱交
    換器,減圧装置,第2熱交換器を配管で順次接続して構
    成され、冷房運転時には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮
    器として使用する第1熱交換器,減圧装置,蒸発器とし
    て使用する第2熱交換器,再び圧縮機に循環させる一
    方、暖房運転時には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮器と
    して使用する第2熱交換器,減圧装置,蒸発器として使
    用する第1熱交換器,再び圧縮機に循環させる冷房暖房
    両用空気調和機において、 請求項1ないし請求項22のいずれか一項に記載の冷媒
    分配器を前記減圧装置から前記第1熱交換器または第2
    熱交換器への管路の少なくとも一方に配置したことを特
    徴とする空気調和機。
  30. 【請求項30】 少なくとも圧縮機,凝縮器,減圧装
    置,蒸発器を配管で順次接続して構成され、冷媒を圧縮
    機,凝縮器,減圧装置,蒸発器,再び圧縮機に循環させ
    る空気調和機において、 請求項23ないし請求項27のいずれか一項に記載の冷
    媒分配機構を前記減圧装置から前記蒸発器への管路に配
    置したことを特徴とする空気調和機。
  31. 【請求項31】 少なくとも圧縮機,四方弁,第1熱交
    換器,減圧装置,第2熱交換器を配管で順次接続して構
    成され、冷房運転時には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮
    器として使用する第1熱交換器,減圧装置,蒸発器とし
    て使用する第2熱交換器,再び圧縮機に循環させる一
    方、暖房運転時には、冷媒を圧縮機,四方弁,凝縮器と
    して使用する第2熱交換器,減圧装置,蒸発器として使
    用する第1熱交換器,再び圧縮機に循環させる冷房暖房
    両用空気調和機において、 請求項23ないし請求項27のいずれか一項に記載の冷
    媒分配機構を前記減圧装置から前記第1熱交換器または
    前記第2熱交換器への管路の少なくとも一方に配置した
    ことを特徴とする空気調和機。
  32. 【請求項32】 少なくとも1台の室外機に複数台の室
    内機をそれぞれ並列に接続した空気調和機において、 請求項1ないし請求項22のいずれか一項に記載の冷媒
    分配器を前記室外機から前記各室内機への管路上に配置
    し、 前記冷媒分配器の流入管を室外機と接続し、 前記各流出管を各々の室内機に接続したことを特徴とす
    る空気調和機。
  33. 【請求項33】 少なくとも1台の室外機に複数台の室
    内機をそれぞれ並列に接続した空気調和機において、 請求項1ないし請求項22のいずれか一項に記載の冷媒
    分配器を前記室外機内に配置し、 前記冷媒分配器の流入管を室外機内の熱交換器または減
    圧装置につながる配管に接続し、 前記各流出管を各々の室内機につながる配管に接続した
    ことを特徴とする空気調和機。
  34. 【請求項34】 少なくとも1台の室外機に複数台の室
    内機をそれぞれ並列に接続した空気調和機において、 請求項23ないし請求項27のいずれか一項に記載の冷
    媒分配機構を前記室外機から前記各室内機への管路上に
    配置し、 前記冷媒分配機構の流入側の配管を室外機と接続し、 前記各流出管を各々の室内機に接続したことを特徴とす
    る空気調和機。
  35. 【請求項35】 少なくとも1台の室外機に複数台の室
    内機をそれぞれ並列に接続した空気調和機において、 請求項23ないし請求項27のいずれか一項に記載の冷
    媒分配機構を前記室外機内に配置し、 前記冷媒分配機構の流入側の配管を前記室外機内の熱交
    換器または減圧装置につながる配管に接続し、 前記各流出管を各々の室内機につながる配管に接続した
    ことを特徴とする空気調和機。
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