JP2012042128A - 熱交換器及びそれを搭載した空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】受け入れた冷媒が気液混合状態であっても、それを適切に分流させることができるパラレルフロー型熱交換器を提供する。
【解決手段】パラレルフロー型熱交換器1は、それぞれ垂直に配置された冷媒流入側ヘッダパイプ2及び冷媒流出側ヘッダパイプ3と、両ヘッダパイプ2、3を連結する複数の水平な偏平チューブ4を備える。冷媒流入側ヘッダパイプ2の内部には、下端から上端に向けて冷媒供給管11が挿入される。冷媒供給管11の側面11aの長さ方向には、偏平チューブ4に対面しない側の面に、複数の冷媒供給孔13が垂直方向に所定ピッチで形成されている。冷媒流入側ヘッダパイプ2の上部にはガス抜き管14が接続される。冷媒供給管11の中で、ガス抜き管14の入口に対面する箇所には冷媒供給孔13は形成されていない。
【選択図】図1

Description

本発明はサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器及びそれを搭載した空気調和機に関する。
2本のヘッダパイプの間に複数の偏平チューブを配置して偏平チューブ内部の冷媒通路をヘッダパイプの内部に連通させるとともに、偏平チューブ間にコルゲートフィン等のフィンを配置したパラレルフロー型の熱交換器は、カーエアコンや建物用空気調和機に広く利用されている。
パラレルフロー型熱交換器では、複数の偏平チューブに均等に冷媒が流れるようにすることが、熱交換効率向上を目指す上で重要な設計事項となる。冷媒の均等な分流を追求したパラレルフロー型熱交換器の例を特許文献1、2に見ることができる。
特許文献1に記載されたパラレルフロー型熱交換器は、筒状中空ヘッダーと、該ヘッダーの冷媒流入室に連通接続された冷媒入口管と、前記冷媒流入室に連通接続された複数のチューブを備える。前記冷媒流入室を複数の流入仕切室に仕切り、前記冷媒入口管を対応個数の分岐管に分岐させ、各分岐管を前記各流入仕切室に接続して、前記各チューブに冷媒を均等に分流させる。
特許文献2に記載されたパラレルフロー型熱交換器は、水平なヘッダーに垂直なチューブを組み合わせた構成を備える。下側ヘッダー内には、その長さ方向に沿って、冷媒入口管に連通する冷媒分散用管体が配置される。冷媒分散用管体の周壁には複数個の冷媒分散孔が設けられており、冷媒入口管を通じて下側ヘッダー内に流入した液冷媒が、各チューブに均等に分配されるようになっている。なお、冷媒分散用管体の周壁の中で、チューブに面する側にも冷媒分散孔が設けられているかどうかは不明である。
特開平6−74609号公報 特開平6−159983号公報
パラレルフロー型熱交換器に流入する冷媒は、気液混合状態であることが多い。特許文献1記載のパラレルフロー型熱交換器の場合、流入仕切室に気液混合状態の冷媒が流入すると、あるチューブには液体が多く流れ、あるチューブには気体が多く流れるという、偏流の状態が生じ、熱交換効率が低下する。特許文献2記載のパラレルフロー型熱交換器でも、冷媒分散用管体から流出する冷媒が気液混合状態であった場合、偏流を防ぐすべがない。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、受け入れた冷媒が気液混合状態であっても、それを適切に分流させることができるパラレルフロー型熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の好ましい実施形態によれば、パラレルフロー型熱交換器は、冷媒流入側ヘッダパイプ及び冷媒流出側ヘッダパイプと、前記両ヘッダパイプを連結する複数の偏平チューブを備えるサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器であって、前記冷媒流入側ヘッダパイプの内部に、下端から上端に向けて、または上端から下端に向けて冷媒供給管が挿入され、前記冷媒供給管の側面の長さ方向には、前記偏平チューブに対面しない側に、複数の冷媒供給孔が所定ピッチで形成されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のパラレルフロー型熱交換器において、前記冷媒流入側ヘッダパイプの上部にガス抜き管が接続されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のパラレルフロー型熱交換器において、
前記冷媒供給管の中で、前記ガス抜き管の入口に対面する箇所には前記冷媒供給孔が形成されていない。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のパラレルフロー型熱交換器において、
前記冷媒流入側ヘッダパイプはその上下端で前記冷媒供給管を支持する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のパラレルフロー型熱交換器において、
前記複数の冷媒供給孔の合計面積と前記複数の偏平チューブの冷媒通路の合計面積がほぼ等しく設定されている。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成のパラレルフロー型熱交換器が空気調和機の室内機または室外機に搭載される。
本発明によると、冷媒流入側ヘッダパイプの内部に、下端から上端または上端から下端に向けて冷媒供給管が挿入され、前記冷媒供給管の側面の長さ方向には、前記偏平チューブに対面しない側に、複数の冷媒供給孔が垂直方向に所定ピッチで形成されているから、冷媒供給孔から流出する冷媒が気液混合状態であった場合、偏平チューブに入る前に気体部分が浮力で上昇して冷媒流入側ヘッダパイプの上部に溜まり、気液分離が実現される。このため偏平チューブには主に液体の冷媒が流入することになり、偏平チューブ同士の間の冷媒分流が良好な形で進められるから、熱交換効率を高水準に維持することができる。
本発明の第1実施形態に係る熱交換器の正面図で、冷媒流入側ヘッダパイプの部分を断面で示したものである。 図1のA−A線の箇所で切断した熱交換器の垂直断面図である。 図1のBのレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの水平断面図である。 図1のCのレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの水平断面図である。 本発明の第2実施形態に係る熱交換器の正面図で、冷媒流入側ヘッダパイプの部分を断面で示したものである。 本発明の第3実施形態に係る熱交換器の正面図で、冷媒流入側ヘッダパイプの部分を断面で示したものである。 図6のDのレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの水平断面図である。 図6のEのレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの水平断面図である。 本発明の第4実施形態に係る熱交換器の正面図で、冷媒流入側ヘッダパイプの部分を断面で示したものである。 本発明の第5実施形態に係る熱交換器の正面図で、冷媒流入側ヘッダパイプの部分を断面で示したものである。 図10のHのレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの水平断面図である。 本発明に係る熱交換器を搭載した空気調和機の概略構成図で、暖房運転時の状態を示すものである。 本発明に係る熱交換器を搭載した空気調和機の概略構成図で、冷房運転時の状態を示すものである。
本発明の実施形態に係るサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器の構造を、図1を参照しつつ説明する。図1では紙面上側が垂直方向の上側、紙面下側が垂直方向の下側となる。
パラレルフロー型熱交換器1はサイドフロー方式であり、2本のヘッダパイプ2、3と、その間に配置される複数の偏平チューブ4を備える。図1では、ヘッダパイプ2、3は垂直方向に延び、水平方向に間隔を置いて平行に配置されており、偏平チューブ4は水平方向に延び、垂直方向に所定ピッチで配置されている。実際に機器に搭載する段階では、パラレルフロー型熱交換器1は設計の要請に従って様々な角度に据え付けられるものであり、厳密な「垂直」「水平」が当てはまらなくなるケースが多いことは言うまでもない。
蒸発器として使用する場合(例えば、冷房運転時の室内機や暖房運転時の室外機)、ヘッダパイプ2は冷媒流入側ヘッダパイプとなり、ヘッダパイプ3は冷媒流出側ヘッダパイプとなる。偏平チューブ4は金属を押出成型した細長い成型品であり、内部には冷媒を流通させる冷媒通路5が形成されている。偏平チューブ4は長手方向である押出成型方向を水平にする形で配置されるので、冷媒通路5の冷媒流通方向も水平になる。冷媒通路4は断面形状及び断面面積の等しいものが図1の奥行き方向に複数個並び、そのため偏平チューブ4の垂直断面は、図2に示すようにハーモニカ状を呈している。各冷媒通路5は冷媒流入側ヘッダパイプ2と冷媒流出側ヘッダパイプ3の内部に連通する。
隣り合う偏平チューブ4同士の間にはコルゲートフィン6が配置される。上下に並ぶコルゲートフィン6のうち、最上段のものと最下段のものの外側にはサイドプレート7が配置される。
冷媒流入側ヘッダパイプ2、冷媒流出側ヘッダパイプ3、偏平チューブ4、コルゲートフィン6、及びサイドプレート7はいずれもアルミニウム等熱伝導の良い金属からなり、偏平チューブ4は冷媒流入側ヘッダパイプ2と冷媒流出側ヘッダパイプ3に対し、コルゲートフィン6は偏平チューブ4に対し、サイドプレート7はコルゲートフィン6に対し、それぞれロウ付けまたは溶着で固定される
冷媒流出側ヘッダパイプ3の内部は、3枚の仕切板8により4個の冷媒流出区画9に仕切られている。このようにしたのは冷媒の分流状態改善のためである。1個の冷媒流出区画9は6本の偏平チューブ4を受け持つ。また1個の冷媒流出区画9に1本の冷媒流出管10が接続され、冷媒流出管10の数は計4本となる。図示は省略しているが、4本の冷媒流出管10は下流側で分流器などにより1本にまとめられる。
冷媒流入側ヘッダパイプ2の内部には、下端から上端に向けて冷媒供給管11が挿入される。冷媒供給管11の先端はキャップ12で閉塞され、袋小路状になっており、この部分は冷媒流入側ヘッダパイプ2の上端を外側に突き抜けている。冷媒供給管11は冷媒流入側ヘッダパイプ2と同材質であり、冷媒流入側ヘッダパイプ2の下端をなす鏡板及び上端をなす鏡板にロウ付けまたは溶着で固定される。
上記のように冷媒流入側ヘッダパイプ2は、その上下端で冷媒供給管11を支持するから、冷媒供給管11は冷媒流入側ヘッダパイプ2に対し所定の位置を保ち、冷媒流入側ヘッダパイプ2の中で傾いたりしない。このため、冷媒供給管11が偏平チューブ4に接近し過ぎて冷媒通路5を塞いでしまうような事態は発生しない。
冷媒供給管11は断面円形のパイプであり、円筒面である長さ方向の側面11aには冷媒供給孔13が形成される。図4に示すように、冷媒供給孔13は側面11aの中で偏平チューブ4に対面しない三方の面に1個ずつ形成され、これら3個の冷媒供給孔13が1組となったものが、側面11aの長さ方向に、偏平チューブ4と同じ高さ、同じピッチで形成されている。
冷媒流入側ヘッダパイプ2の上部にはガス抜き管14が接続される。ガス抜き管14は最上位の偏平チューブ4と並ぶ高さに、偏平チューブ4と一直線上に並ぶ形で配置されている。冷媒供給孔13は、通常は図4に示す通り冷媒供給管11の三方に形成されているが、ガス抜き管14に並ぶ高さのところでは、図3に示す通り、偏平チューブ4からもガス抜き管14からも90°隔たった位置に2個だけ形成されている。すなわち、冷媒供給管11の中で、ガス抜き管14の入口に対面する箇所には冷媒供給孔13は形成されていない。
上記のように複数設けられた冷媒供給孔13の合計面積と、偏平チューブ4の冷媒通路5の合計面積は、ほぼ等しくなるように設計されている。これは、冷媒供給管11が冷媒の流動の妨げにならないようにするためである。
パラレルフロー型熱交換器1の機能は次の通りである。冷媒供給管11に冷媒が送り込まれると、冷媒供給孔13から冷媒が流出する。冷媒供給孔13が形成されているのは偏平チューブ4に対面しない側の側面11aなので、冷媒が気液混合状態であったとしても、気体の冷媒がいきなり冷媒通路5に流入するようなことはない。
気液混合状態の冷媒は、冷媒流入側ヘッダパイプ2の内壁に当たって偏平チューブ4の方に向きを変える間に気体部分が浮力で上昇し、冷媒流入側ヘッダパイプ2の上部に溜まる。このようにして気液分離が実現され、冷媒通路5には主に液体の冷媒が流入することになり、偏平チューブ4同士の間の冷媒分流が良好な形で進められるから、熱交換効率を高水準に維持することができる。
冷媒流入側ヘッダパイプ2の上部に溜まる気体の冷媒はガス抜き管14から流出するので、冷媒流入側ヘッダパイプ2の内部に過大な量の気体が滞留することはない。また冷媒供給管11は、ガス抜き管14に対面する箇所には冷媒供給孔13を有していないから、冷媒供給孔13から流出する液体の冷媒がガス抜き管14に飛び込みにくくなり、そこから排出されてしまう可能性が低減する。
パラレルフロー型熱交換器1は、セパレート型空気調和機に搭載することができる。セパレート型空気調和機は室外機と室内機により構成され、室外機は圧縮機、四方弁、膨張弁、室外側熱交換器、室外側送風機などを含み、室内機は室内側熱交換器、室内側送風機などを含む。室外側熱交換器は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能する。室内側熱交換器は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
冷凍サイクルとしてヒートポンプサイクルを用いるセパレート型空気調和機の基本的構成を図12に示す。ヒートポンプサイクル101は、圧縮機102、四方弁103、室外側の熱交換器104、減圧膨張装置105、及び室内側の熱交換器106をループ状に接続したものである。圧縮機102、四方弁103、熱交換器104、及び減圧膨張装置105は室外機の筐体に収容され、熱交換器106は室内機の筐体に収容される。熱交換器104には室外側の送風機107が組み合わせられ、熱交換器106には室内側の送風機108が組み合わせられる。送風機107はプロペラファンを含み、送風機108はクロスフローファンを含む。
本発明に係るサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器1は、室内機の熱交換器106の構成要素として用いることができる。熱交換器106は、3個の熱交換器106A、106B、106Cを送風機108を覆う屋根のように組み合わせたものであり、熱交換器106A、106B、106Cのいずれかをパラレルフロー型熱交換器1とすることができる。冷媒中の気体の割合の高さが問題となるような箇所にパラレルフロー型熱交換器1を用いるのがよい。
図12は暖房運転時の状態を示す。この時は、圧縮機102から吐出された高温高圧の冷媒は室内側の熱交換器106に入ってそこで放熱し、凝縮する。熱交換器106を出た冷媒は減圧膨張装置105から室外側の熱交換器104に入ってそこで膨張し、室外空気から熱を取り込んだ後、圧縮機102に戻る。室内側の送風機108によって生成された気流が熱交換器106からの放熱を促進し、室外側の送風機107によって生成された気流が熱交換器104の吸熱を促進する。
図13は冷房運転時あるいは除霜運転時の状態を示す。この時は四方弁103が切り換えられて暖房運転時と冷媒の流れが逆になる。すなわち、圧縮機102から吐出された高温高圧の冷媒は室外側の熱交換器104に入ってそこで放熱し、凝縮する。熱交換器104を出た冷媒は減圧膨張装置105から室内側の熱交換器106に入ってそこで膨張し、室内空気から熱を取り込んだ後、圧縮機102に戻る。室外側の送風機107によって生成された気流が熱交換器104からの放熱を促進し、室内側の送風機108によって生成された気流が熱交換器106の吸熱を促進する。
パラレルフロー型熱交換器1は、室外機の熱交換器104としても使用可能である。
図5から図11までに、本発明の他の実施形態を示す。第1実施形態と共通する構成要素には第1実施形態の説明で用いた符号をそのまま付し、説明は省略する。
本発明の第2実施形態を図5に示す。第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、冷媒供給官11が、冷媒流入側ヘッダパイプ2の内部に上端から下端に向けて挿入されている点である。
第1実施形態と同様、冷媒供給管11には、側面11aの中で偏平チューブ4に対面しない三方の面に冷媒供給孔13が形成されている。冷媒供給孔13は偏平チューブ4と同じ高さのところにある。ガス抜き管14に並ぶ高さのところでは、冷媒供給孔13は偏平チューブ4からもガス抜き管14からも90°隔たった位置に2個だけ形成されている。すなわちガス抜き管14のレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの断面は図3と同一である。
冷媒供給管11が冷媒流入側ヘッダパイプ2の上端から下端に向かっていると、下端から上端に向かうのに比べ、重力の影響により液体の冷媒が隅々まで行きやすい。すなわち、二相状態の冷媒がヘッダパイプ2の下端まで届くと、ガス冷媒がヘッダパイプ2の上端に溜まることが減少するため、ヘッダパイプ2の上端にも二相状態の冷媒が供給されやすくなる。第1実施形態のように冷媒供給管11がヘッダパイプ2の下端から上端に向かう構成では、冷媒の気体部分が浮上しやすいため、上部の偏平チューブ4には液体の冷媒が行きにくい。もちろん、ガス抜き管14でガス抜きをするので第1実施形態の構成でも効果は高いが、第2実施形態の方がさらに効果がある。
本発明の第3実施形態を図6から図8に示す。第3実施形態が第1実施形態と異なるのは冷媒供給孔13の配置である。すなわち第3実施形態では、冷媒供給管11の側面11aの中で、偏平チューブ4から180°隔たった位置にのみ冷媒供給孔13が形成されている。第1実施形態と同様、冷媒供給孔13は偏平チューブ4と同じ高さのところに配置されている。冷媒供給管11の中で、ガス抜き管14の入口に対面する箇所には冷媒供給孔13は形成されていない。
冷媒供給管11に冷媒が送り込まれると、冷媒供給孔13から冷媒が流出する。冷媒供給孔13が形成されているのは偏平チューブ4と反対側の側面11aのみなので、冷媒が気液混合状態であったとしても、気体の冷媒がいきなり冷媒通路5に流入するようなことはない。
気液混合状態の冷媒は、冷媒流入側ヘッダパイプ2の、偏平チューブ4が差し込まれたのと反対側の内壁に当たる。その後冷媒の流れが偏平チューブ4の方に向きを変える間に気体部分が浮力で上昇し、冷媒流入側ヘッダパイプ2の上部に溜まる。このようにして気液分離が実現され、冷媒通路5には主に液体の冷媒が流入することになり、偏平チューブ4同士の間の冷媒分流が良好な形で進められるから、熱交換効率を高水準に維持することができる。
本発明の第4実施形態を図9に示す。第4実施形態は第3実施形態の変形態様である。
第4実施形態では、冷媒供給管11の中で、ガス抜き管14に並ぶ高さのところに、冷媒供給孔13が、偏平チューブ4からもガス抜き管14からも90°隔たった位置に2個だけ形成されている。すなわち図9の中でFのレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの断面は図3と同一である。この構成により、最上位の偏平チューブ4に対する冷媒の配分を改善することができる。
本発明の第5実施形態を図10及び図11に示す。第5実施形態が第1実施形態と異なるのは冷媒供給孔13の配置である。すなわち第5実施形態では、冷媒供給管11の側面11aの中で、偏平チューブ4からもガス抜き管14からも90°隔たった位置に2個ずつの冷媒供給孔13が形成されている。冷媒供給孔13は偏平チューブ4と同じ高さのところに配置されている。冷媒供給管11の中で、ガス抜き管14の入口に対面する箇所には冷媒供給孔13は形成されていない。すなわち図10のGのレベルにおける冷媒流入側ヘッダパイプの断面は図3と同一である。
冷媒供給管11に冷媒が送り込まれると、冷媒供給孔13から冷媒が流出する。冷媒供給孔13が形成されているのは偏平チューブ4から90°隔たった側面11aなので、冷媒が気液混合状態であったとしても、気体の冷媒がいきなり冷媒通路5に流入するようなことはない。
気液混合状態の冷媒は、冷媒流入側ヘッダパイプ2の内壁に当たって偏平チューブ4の方に向きを変える間に気体部分が浮力で上昇し、冷媒流入側ヘッダパイプ2の上部に溜まる。このようにして気液分離が実現され、冷媒通路5には主に液体の冷媒が流入することになり、偏平チューブ4同士の間の冷媒分流が良好な形で進められるから、熱交換効率を高水準に維持することができる。
上記各実施形態では冷媒供給管11の円周上に冷媒供給孔13を90°ピッチで配置したが、90°ピッチ以外のピッチ、例えば120°ピッチも可能であり、また、同じ角度を組み合わせるのでなく異なる角度を組み合わせることも可能である。冷媒供給管11における高さの違いに応じて冷媒供給孔13の角度ピッチを異ならせてもよい。要は、冷媒供給孔13が、そこから流出した冷媒が偏平チューブ4の冷媒通路5に直接流入するのでなく、一旦冷媒流入側ヘッダパイプ2の内壁に接触してから冷媒通路5に流入する角度に設けられていればよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器に広く利用可能である。
1 熱交換器
2 冷媒流入側ヘッダパイプ
3 冷媒流出側ヘッダパイプ
4 偏平チューブ
5 冷媒通路
6 コルゲートフィン
7 サイドプレート
10 冷媒流出管
11 冷媒供給管
11a 長さ方向の側面
13 冷媒供給孔
14 ガス抜き管

Claims (6)

  1. 冷媒流入側ヘッダパイプ及び冷媒流出側ヘッダパイプと、前記両ヘッダパイプを連結する複数の偏平チューブを備えるサイドフロー方式のパラレルフロー型熱交換器において、
    前記冷媒流入側ヘッダパイプの内部に、下端から上端に向けて、または上端から下端に向けて冷媒供給管が挿入され、前記冷媒供給管の側面の長さ方向には、前記偏平チューブに対面しない側に、複数の冷媒供給孔が所定ピッチで形成されていることを特徴とするパラレルフロー型熱交換器。
  2. 前記冷媒流入側ヘッダパイプの上部にガス抜き管が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパラレルフロー型熱交換器。
  3. 前記冷媒供給管の中で、前記ガス抜き管の入口に対面する箇所には前記冷媒供給孔が形成されていないことを特徴とする請求項2に記載のパラレルフロー型熱交換器。
  4. 前記冷媒流入側ヘッダパイプはその上下端で前記冷媒供給管を支持することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のパラレルフロー型熱交換器。
  5. 前記複数の冷媒供給孔の合計面積と前記複数の偏平チューブの冷媒通路の合計面積がほぼ等しく設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のパラレルフロー型熱交換器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のパラレルフロー型熱交換器を室内機または室外機に搭載したことを特徴とする空気調和機。
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CN113544458A (zh) * 2019-03-05 2021-10-22 三菱电机株式会社 气体集管、热交换器以及制冷循环装置

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