JP2000246917A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2000246917A
JP2000246917A JP11052226A JP5222699A JP2000246917A JP 2000246917 A JP2000246917 A JP 2000246917A JP 11052226 A JP11052226 A JP 11052226A JP 5222699 A JP5222699 A JP 5222699A JP 2000246917 A JP2000246917 A JP 2000246917A
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tank
recording head
sub
main tank
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Hiroyasu Sasada
裕康 笹田
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Mutoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】インクの大気の接触を少なくし、揮発性が高く
インク成分が分離しやすいインクであっても、高品質の
作画ができるようにする。 【解決手段】Yカーソル側にインクジェット型記録ヘッ
ド52とサブタンク54が搭載され、機体側にメインタ
ンク60が配設されている。作画終了あるいは作画待機
状態のとき、サブタンク54内のインクはメインタンク
60側に回収され、記録ヘッド52内のインクは廃液タ
ンク118側に回収される。サブタンク54内のインク
をメインタンク60側に回収した後、メインタンク60
のインクをサブタンク54内に供給する前に、メインタ
ンク60内のインクが攪拌される。記録ヘッド52内の
インクを廃液タンク118側へ回収した後、記録ヘッド
52内は洗浄液で洗浄され、洗浄後、記録ヘッド52内
にエアーが供給され、記録ヘッド52内を乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関し、更に特定すれば、記録ヘッド側にサブタ
ンクを搭載し、機体側にメインタンクを設け、メインタ
ンクに入れたインクをサブタンクに供給し、インクジェ
ット型の記録ヘッドによって記録を行うようにしたイン
クジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−86395号公報その他に
は、記録ヘッド側にインク用のサブタンクを搭載し、機
体側にインク用のメインタンクを装備し、メインタンク
からサブタンクにインクを供給し、サブタンクから記録
ヘッドにインクを供給するとともに、記録ヘッドからイ
ンクを吐出して用紙に作画を行うようにしたインクジェ
ットプリンタが開示されている。また。特開平5−29
4528号公報には、大径なプラテンローラ上に用紙を
案内し、このプラテンローラ上でインクジェット記録ヘ
ッドにより作画を行うインクジェットプリンタが開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】用紙に記録するインク
として溶剤インクが従来知られている。この溶剤インク
は、インクが用紙に溶け込むため、記録面が落ちにくい
という長所がある。そのため、溶剤インクで用紙に記録
した記録面はラミレートなどの保護膜をコーティングす
る必要がない。しかしながら、溶剤インクはアルコール
分が高く揮発性が高いので水性インクよりも乾きやすい
反面、すぐ固まってしまう。又、そのままにすると顔料
成分が分離してしまうという性質がある。従って、この
ような溶剤インクやその他、蒸発しやすいインクをイン
クジェットプリンタに使用するには、インク供給経路全
般において密閉性が必要であり、基本的にインクへの大
気の接触をなるべく防ぎ、インクの蒸発を防ぐ必要があ
る。そのため、記録ヘッド、チューブ、サブタンク内に
インクを長時間置いておかないようにする必要がある。
また、インクを定期的に攪拌させて混ぜ合わせておかな
いとインク成分が分離してしまう恐れがある。本発明
は、上記問題点を解決することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、プラテン上をY軸方向に往復移動可能な
Yカーソル側にインクジェット型記録ヘッドとサブタン
クとを搭載し、機体側にメインタンクを設け、サブタン
クにメインタンク内のインクが供給され、記録ヘッドに
サブタンク内のインクが供給されるようにしたインクジ
ェットプリンタにおいて、作画終了あるいは作画待機状
態のとき、サブタンク内のインクをメインタンク側へ回
収するようにしたものである。
【0005】また、本発明は、プラテン上をY軸方向に
往復移動可能なYカーソル側にインクジェット型記録ヘ
ッドとサブタンクとを搭載し、機体側にメインタンクを
設け、サブタンクにメインタンク内のインクが供給さ
れ、記録ヘッドにサブタンク内のインクが供給されるよ
うにしたインクジェットプリンタにおいて、作画終了あ
るいは作画待機状態のとき、記録ヘッド内のインクを廃
液タンク側へ回収するようにしたものである。
【0006】また、本発明は、プラテン上をY軸方向に
往復移動可能なYカーソル側にインクジェット型記録ヘ
ッドとサブタンクとを搭載し、機体側にメインタンクを
設け、サブタンクにメインタンク内のインクが供給さ
れ、記録ヘッドにサブタンク内のインクが供給されるよ
うにしたインクジェットプリンタにおいて、作画終了あ
るいは作画待機状態のとき、サブタンク内のインクをメ
インタンク側へ回収し、記録ヘッド内のインクを廃液タ
ンク側へ回収するようにしたものである。
【0007】また、本発明は、前記サブタンク内のイン
クをメインタンク側へ回収するとき前記サブタンクに接
続するインクチューブ内のインクもメインタンク側に回
収し、前記記録ヘッド内のインクを廃液タンク側へ回収
するとき前記記録ヘッドに接続するインクチューブ内の
インクも廃液タンク側へ回収するようにしたものであ
る。また、本発明は、前記サブタンク内のインクをメイ
ンタンク側に回収した後、メインタンクのインクをサブ
タンク内に供給する前に、前記メインタンク内のインク
を攪拌するようにしたものである。
【0008】また、本発明は、前記記録ヘッド内のイン
クを廃液タンク側へ回収した後、前記記録ヘッド内を洗
浄液で洗浄するようにしたものである。また、本発明
は、前記記録ヘッド内の洗浄後、記録ヘッド内にエアー
を供給し、記録ヘッド内を乾燥させるようにしたもので
ある。また、本発明は、プラテン上をY軸方向に往復移
動可能なYカーソル側にインクジェット型記録ヘッドと
サブタンクとを搭載し、機体側にメインタンクを設け、
サブタンクにメインタンク内のインクが供給され、記録
ヘッドにサブタンク内のインクが供給されるようにした
インクジェットプリンタにおいて、前記サブタンクに大
気開放弁を設け、前記記録ヘッドへのインク充填後、作
画時その他サブタンク内のインクの給排動作中を除い
て、前記大気開放弁を閉じるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の構成を添付した図
面を参照して詳細に説明する。図2において、(22)
はインクジェットプリンタ(24)の基板(26)の左
右に配置された脚体(他方は図示省略)であり、これら
の上端に基板(26)が固設されている。前記脚体(2
2)及び基板(26)は、インクジェットプリンタ(2
4)の機体を構成している。脚体(22)の上部には、
軸ホルダ(28)が固設され、軸ホルダ(28)には、
ロール紙(30)のロール部(30a)が脱着可能に保
持されたロール紙ホルダ(32)の軸部が回転自在且つ
脱着自在に支承されている。
【0010】前記基板(26)にはプラテン(34)
(用紙案内板)が固定され、該プラテン(34)の上流
端の近傍には、Y軸方向に延びる、ロール用紙(30)
の幅と略同長のガイドローラ(36)が配置されてい
る。前記ガイドローラ(36)は、前記ロール紙(3
0)のロール部(30a)の上方に配置され、該ガイド
ローラ(36)の両端は前記基板(26)にブラケット
を介して回転自在に支承されている。(38)はY軸レ
ールであり、前記プラテン(34)の上方に水平に配置
され、両端がブラケットを介して基板(26)に支承さ
れている。
【0011】前記Y軸レール(38)にはYカーソル
(40)(キャリッジ)が移動可能に取り付けられ、該
Yカーソル(40)は、スチールベルト(42)を介し
て、基板(26)に配設されたY軸駆動装置(図示省
略)に連係している。前記プラテン(34)には、Y軸
方向に沿ってスリットが形成され、該スリットに駆動ロ
ーラ(44)が配置されている。駆動ローラ(44)の
両端は、ブラケットを介して基板(26)に回転可能に
支承され、該駆動ローラ(44)は、基板(26)に配
設されたX軸駆動装置(図示省略)に連係している。
【0012】前記Y軸レール(38)には、ピンチロー
ラ軸(46)が弾発機構(図示省略)を介して昇降可能
に取り付けられ、該ピンチローラ軸(46)に回転自在
に嵌着されたピンチローラ(48)は、前記駆動ローラ
(44)の表面から離反した状態と、該表面に水平に弾
接した状態のいずれか一方の状態に設定し得るように構
成されている。
【0013】前記Yカーソル(40)の一方側にはヘッ
ドベース(50)が固設され、これに4個の、それぞれ
多数のノズルを備えたインクジェット記録ヘッド(5
2)が取り付けられている。前記Yカーソル(40)の
他方側には、記録ヘッド(52)と同数の、4色(ブラ
ックK、シアンC、マゼンダM、イエローY)の溶剤イ
ンク用のサブタンク(54)が取り付けられ、該サブタ
ンク(54)の上蓋には、それぞれ、電磁弁(56)が
取り付けられている。各サブタンク(54)には、イン
クのレベルを検出するセンサが設けられている。前記記
録ヘッド(52)とこれに対応するサブタンク(54)
間のインク供給路即ちチューブ(53)内が負圧に保た
れるように、前記サブタンク(54)の液上面が対応す
る記録ヘッド(52)のインク吐出口よりも下方に配置
されている。
【0014】(58)は基板(26)に配設されたメイ
ンタンクケースであり、これにサブタンク(54)と同
数の、4色溶剤インク用のメインタンク(60)と洗浄
液タンク(62)が脱着可能に収納されている。各タン
ク(60)(62)は、ばねにより支えられ、各タンク
(60)(62)の下に配置されたリミットスイッチか
ら成るセンサ(136)(138)により、インク残量
が検出されるように構成されている。
【0015】(64)は基板(26)に取り付けられた
供給コントローラであり、ポンプ(66)と電磁弁(6
8)(70)(72)(74)(76)(78)(8
0)(82)(84)(86)(88)(90)(9
2)894)(96)(98)(100)(101)を
内蔵し、更に、これら電子機器を制御する電子制御回路
部を備えている。またプリンタ(24)の基板(26)
には、XY軸駆動装置及び記録ヘッド(52)等を制御
するコントローラ(図示省略)が取り付けられている。
(102)はワイパモータ、(104)は記録ヘッド
(52)の吐出口を清掃するためのワイパである。(1
06)は、記録ヘッド(52)の吐出口を蓋ぐためのゴ
ムキャップ(108)と、インク排出口(110)とを
交互に有するパージボックスであり、基板(26)の、
作画範囲外の側部に配置され、モータ(112)によっ
て昇降可能に構成されている。
【0016】パージボックス(106)の各キャップ
(108)と排出口(110)は、チューブ及び電磁弁
(92)(94)(96)(98)(100)を介し
て、基板(26)に固設された集合管(120)に接続
している。(114)はメインタンク(60)内のイン
クを攪拌するための攪拌用モータ、(116)は脚体
(22)に取り付けられた廃液タンクケース、(11
8)は廃液タンクである。前記廃液タンク(118)
は、ケース(116)に収納されたばねにより支持さ
れ、タンク(118)の底部とケース(116)の上面
との間に配置されたリミットスイッチから成るセンサ
(134)によって、インク量が検出されるように構成
されている。
【0017】前記各メインタンク(60)の底部には、
図3に示すように、磁性材から成る回転子(2)が回転
自在に軸支されている。基板(26)には、メインタン
ク(60)ごとにプーリ(4)が回転自在に軸(6)支
され、各プーリ(4)にマグネット(8)が固設されて
いる。4個のプーリ(4)の内、1個のプーリ(4)の
軸(6)は、モータ(114)の出力に連結している。
各プーリ(4)間には、無端状のワイヤロープ(10)
(12)(14)が掛け渡され、各プーリ(4)は互い
に連動するように構成されている。
【0018】上記各部品及び装置は、図1に示すよう
に、チューブによって配管されている。前記記録ヘッド
(52)は、Yカーソル(40)のY軸レール(38)
に沿った移動によって、作図範囲から外れた、パージボ
ックス(112)の直上まで移動し得るように構成され
ている。
【0019】次に本実施形態の動作について説明する。
プラテン(34)上にロール紙(30)のくり出し部を
セットするには、ピンチローラ(48)を上昇させ、ロ
ール部(30a)からロール紙(30)をくり出し、ガ
イドローラ(36)を経て、駆動ローラ(44)とピン
チローラ(48)との間に挿入し、しかる後に、ピンチ
ローラ(48)を下降させて、ピンチローラ(48)を
ロール紙(30)の上から駆動ローラ(44)に弾接す
る。これにより、用紙のセットが終了する。
【0020】用紙のセットが完了し、プリンタが作画モ
ードにはいると、コントローラは、図4のフローチャー
トに示すようにインク充填動作を行い、しかる後に、作
画動作に移行する。作画がスタートすると、ロール紙
(30)のくり出し部は、駆動ローラ(44)の一方向
の間欠回転により、プラテン(34)上を矢方向(A)
に搬送される。また、記録ヘッド(52)は、コントロ
ーラの制御により画像情報に基いて駆動され、インクを
吐出するとともに、Yカーソル(40)のY軸レール
(38)に沿った往復移動によって、Y軸に沿ってロー
ル紙(30)のくり出し部を走査し、コントローラのメ
モリに展開された画像情報がロール紙(30)面に可視
化される。
【0021】記録ヘッド(52)のピエゾ素子がインク
を吐出すれば、ピエゾ素子は、その分、インクをサブタ
ンク(54)から自動的に吸引する。この場合、サブタ
ンク(54)を負圧にしないと、記録ヘッド(52)
は、インクを吸引しすぎてインクが流れ出てしまうこと
になる。サブタンク(52)を負圧にするため、本実施
形態では、記録ヘッド(52)吐出口に対してサブタン
ク(54)底面のレベルを下方に設定してある。
【0022】作画動作が終了すると、サブタンク(5
4)にインクが無いか否かセンサの信号によって判断
し、インク無しと判断するとインク補給動作に移行す
る。インク補給後、または、インク有りと判断した場合
には、作画して所定時間経過したか否か判断し、肯定を
判断したときは、クリーニング動作に移行する。クリー
ニング後あるいは作画して所定時間経過していない場合
には、作画終了または待機状態で所定時間経過したか否
か判断し、否定を判断すると作画動作に戻る。また肯定
を判断すると、インク回収動作、ヘッド洗浄動作に順次
移行する。
【0023】次に図5のフローチャートを参照して、イ
ンク充填動作について説明する。コントローラはインク
充填動作に移行すると、まず後述するインク圧送と、キ
ャッピング吸引を順次行う。これにより、サブタンク
(54)内にインクが充填され、記録ヘッド(56)内
及びこれに接続するヘッド−サブタンク間チューブ(5
3)は空になる。次に、電磁弁(68)(70)(7
2)(101)が吸引側に切り換えられた状態で、電磁
弁(56)をインク吸引方向に切り換え、ポンプ(6
6)を駆動する。
【0024】これにより、廃液タンク(118)内が負
圧となり、記録ヘッド(52)はサブタンク(54)か
らインクを吸い込む。コントローラは、サブタンク(5
4)内のインク量を検出し、サブタンク(54)から記
録ヘッド(52)へ所定量インクが供給されたところ
で、ポンプ(66)の吸引を停止し、インクの吸い込み
をストップする。これで、記録ヘッド(52)へのイン
クの充填が完了する。このとき、排出口(110)用電
磁弁(92)は閉じている。
【0025】ポンプ(66)の吸引を停止した後、モー
タ(112)を駆動して、パージボックス(106)を
下降し、記録ヘッド(52)からキャップ(108)を
外し、Yカーソル(40)をY軸レール(38)に沿っ
て作画位置へ移動する。次に、廃液タンク電磁弁(10
1)とキャップ電磁弁(92)(94)(96)(9
8)(100)を大気に開放する。これにより、キャッ
プ(108)内のインクは、集合管(120)に自由に
落下する。
【0026】次に、図4に示したインク補給動作を図6
のフローチャートを参照して説明する。記録ヘッド(5
2)を駆動し、ノズルからインクを吐出して作画を行
う。次に作画が終了したかどうか判断し、否定を判断し
たときは、次にサブタンク(54)にインクが無いかど
うか判断する。インクが無いと判断したときは、後述す
るインク圧送動作に移行し、サブタンク(54)にイン
クを補給した後、作画動作に戻る。
【0027】次に、図4に示すクリーニング動作につい
て、図7のフローチャートを参照して説明する。後述す
るキャッピング吸引動作の後、パージボックス(10
6)を下降して記録ヘッド(52)をキャップ(10
8)から離し、記録ヘッド(52)を作画位置へ移動す
る。次に、廃液タンク電磁弁(101)と、キャップ電
磁弁(92)(94)(96)(98)(100)を大
気に開放して、キャップ(108)内のインクを集合管
(120)に自由落下させる。
【0028】次に、図4に示すインク回収動作について
図8のフローチャートを参照して説明する。まず、ポン
プ電磁弁(68)(70)を吸引方向に切り換え、ポン
プ−メインタンク間電磁弁(76)を吸引方向に切り換
える。更に、サブタンク大気開放電磁弁(90)を大気
に開放する。更に、メインタンク−サブタンク間電磁弁
(80)(82)(84)(86)を開き、ポンプ(6
6)を駆動して、サブタンク(54)内のインクをメイ
ンタンク(60)内に吸引する。次にコントローラは、
所定時間経過後、サブタンク(54)のインクが無いか
どうか判断する。インク有りを判断したときは、コント
ローラの表示部にエラーを表示し、エラー処理に移行す
る。
【0029】サブタンク(54)内にインクが無いと判
断した場合には、ポンプ(66)を所定時間だけ駆動し
て、メインタンク(60)にサブタンク(80)内のイ
ンクを吸引し、しかる後、ポンプ(66)を停止する。
該状態において、サブタンク(54)内及びサブタンク
−メインタンク間チューブケーブル(122)内のイン
クがメインタンク(60)内に回収される。次に、電磁
弁(56)とサブタンク大気開放弁(90)を遮断す
る。次に、モータ(114)を駆動し、マグネット
(8)を回転させ、メインタンク(60)内の回転子
(2)を磁力によってつれ回りさせて、メインタンク
(60)内のインクを所定時間攪拌する。
【0030】次に後述するキャッピング吸引動作を行
う。次に、記録ヘッド(52)からキャップ(108)
を離し、廃液タンク電磁弁(101)とキャップ電磁弁
(92)(94)(96)(98)(100)を大気に
開放する。これにより、キャップ(108)内のインク
を集合管(120)に自由落下させる。次に図4に示す
ヘッド洗浄動作を図9及び図10のフローチャートを参
照して説明する。まず、洗浄タンク(62)に残量が有
るか否かセンサ(138)の信号に基いて判断し、残量
が無いときは、表示部に洗浄タンク残量無しを表示して
エラー処理を行う。
【0031】残量有りと判断した場合には、記録ヘッド
(52)をパージボックス(106)の排出口(11
0)の直上に移動する。次にポンプ電磁弁(68)(7
0)を圧送方向へ切り換える。次に、ポンプ−メインタ
ンク間電磁弁(72)(76)(74)と、ヘッド電磁
弁(56)と、洗浄タンク電磁弁(78)(88)を洗
浄タンク方向へ切り換える。次に、ポンプ(66)を駆
動し、所定時間(約30秒)記録ヘッド(52)内へ洗
浄液を圧送する。
【0032】次に、ヘッドエアー電磁弁(74)(8
8)をエアー送り込み方向に切り換える。次にポンプ
(66)を駆動し、所定時間(約5秒)記録ヘッド(5
2)内へエアーを送り込み、記録ヘッド(52)内を乾
燥させる。次に、コントローラは、上記エアー送り込み
乾燥動作を何回行ったか判断し、所定回数(5回程度)
実施したことを判断すると、ポンプ(66)の駆動を停
止する。
【0033】次に、記録ヘッド(52)をワイピング位
置へ移動してワイピングを行う。ワイピングは1枚のワ
イパー(104)を使って5回行う。ワイパモータ(1
02)は反時計方向に回転させることでストッパに突き
当たる。イニシャルでは電気的に可能であればカレント
ダウンして反時計方向に回転させて原点位置を決定す
る。この状態ではワイパ(104)が記録ヘッド(5
2)に擦らない位置になっているので、通常はこの位置
を保持している。
【0034】1回のワイプ動作はワイパモータ(10
2)が原点にあることを確認する。Yカーソル(40)
をワイプしたい記録ヘッド(52)の位置まで走査方向
に移動させる。ワイパモータ(102)を72度時計方
向に回転させる。Yカーソル(40)をキャップ(10
8)方向に移動させてワイプする。ワイパモータ(10
2)を72度反時計方向に回転させる。ワイピングが完
了すると、記録ヘッド(52)をキャップ(108)上
に移動し、記録ヘッド(52)にキャップ(108)を
押し当てる。
【0035】次に、洗浄タンク電磁弁(78)(88)
を洗浄タンク方向に切り換え、ポンプ−洗浄タンク電磁
弁(76)を大気に開放する。次に、記録ヘッド(5
2)を所定時間駆動し、ノズルから洗浄液を吐出する。
次に後述するキャッピング吸引動作に移行する。次に、
記録ヘッド(52)からキャップ(108)を離す。次
に、廃液タンク電磁弁(101)とキャップ電磁弁(9
2)(94)(96)(98)(100)を大気に開放
する。これにより、キャップ(108)内の洗浄液が集
合管(102)に自由落下する。
【0036】次に、図5,図6に示したインク圧送動作
を、図11のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、コントローラは、センサ(136)の信号に基い
て、メインタンク(60)内にインクの残量が有るか否
か判断し、否定を判断した場合には、表示部にメインタ
ンク残量なしを表示し、エラー処理へ移行する。肯定を
判断したときは、ポンプ電磁弁(68)(70)を圧送
方向に切り換え、ポンプ−メインタンク間電磁弁(7
2)(76)(74)を圧送方向に切り換える。また、
メインタンク−サブタンク間電磁弁(80)(82)
(84)(86)を開き、ポンプ(66)を駆動し、サ
ブタンク(54)にインクを圧送する。
【0037】次に、レベルセンサの信号によって、サブ
タンク(54)内のインクの下限レベルが検出されてい
るか否か、又は、所定時間(約10秒)が経過している
か否か判断し、肯定を判断すると、ポンプ(66)の駆
動を停止し、ポンプ−メインタンク間電磁弁(76)を
大気に開放する。これにより、30秒間インクをメイン
タンク(60)からサブタンク(54)に自由落下させ
る。この時間内にサブタンク(54)内の上限レベルセ
ンサが検出しない場合はエラーを発生させる。
【0038】正常にインクがサブタンク(54)に供給
された時点でメインタンク(60)の大気開放を遮断す
るために電磁弁(76)を遮断し、且つ、メインタンク
−サブタンク間電磁弁(80)(82)(84)(8
6)を閉める。この時点で作画が行われていなければ、
サブタンク(54)の大気開放弁(90)を閉めてサブ
タンク(54)内のインク成分の蒸発を防ぐ。逆に言え
ば、このサブタンク(54)の大気開放弁(90)は、
作画中、キャッピング吸引中、クリーニング中等、記録
ヘッド(52)がアクションをおこしている場合以外は
閉じておく。
【0039】次に、図5,図7,図8及び図10に示す
キャッピング動作について、図12のフローチャートを
参照して説明する。コントローラは、まず、廃液タンク
(118)が満タンか否か、センサ(134)の信号に
基いて判断し、肯定を判断した場合は、廃液タンク満タ
ンを表示してエラー処理へ移行する。否定を判断したと
きは、記録ヘッド(52)をキャップ(108)の直上
に移動する。次に、ポンプ電磁弁(68)(70)を吸
引方向に切り換え、ポンプ−廃液タンク電磁弁(72)
(101)を吸引方向に切り換える。
【0040】次に、モータ(112)を駆動して、パー
ジボックス(106)を上昇させ、キャップ(108)
を記録ヘッド(52)に押し当て、キャップ(108)
で記録ヘッド(52)のノズルを塞ぐ。該状態におい
て、電磁弁(56)は閉じている。又、キャップ電磁弁
(94)(96)(98)(100)は開き、排出口電
磁弁(92)は閉じている。
【0041】次に、ポンプ(66)を駆動し、廃液タン
ク(118)内を負圧にして、記録ヘッド(52)内の
インクを、記録ヘッド(52)と電磁弁(56)との間
のチューブ(53)内のインクも含めて、廃液タンク
(118)側に吸い出す。コントローラは、所定時間が
経過したら、ポンプ(66)の駆動を停止し、記録ヘッ
ド(52)からのインク吸い出し動作を停止する。これ
により、記録ヘッド(56)内及びチューブ(53)内
は空になる。
【0042】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したので、揮発
性が高くインク成分が分離し易いインクであっても、高
品質の作画を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロッタのインク供給系統を示す配管説明図で
ある。
【図2】プロッタの要部の外観説明図である。
【図3】インク攪拌機構の外観説明図である。
【図4】インク供給系の全体フローチャートである。
【図5】インク充填動作のフローチャートである。
【図6】インク補給動作のフローチャートである。
【図7】クリーニング動作のフローチャートである。
【図8】インク回収動作のフローチャートである。
【図9】ヘッド洗浄動作のフローチャートである。
【図10】ヘッド洗浄動作のフローチャートである。
【図11】インク圧送動作のフローチャートである。
【図12】キャッピング吸引動作のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2 回転子 4 プーリ 6 軸 8 マグネット 10 ワイヤロープ 12 ワイヤロープ 14 ワイヤロープ 22 脚体 24 インクジェットプリンタ 26 基板 28 軸ホルダ 30 ロール紙 30a ロール部 32 ロール紙ホルダ 34 プラテン 36 ガイドローラ 38 Y軸レール 40 Yカーソル 42 スチールベルト 44 駆動ローラ 46 ピンチローラ軸 48 ピンチローラ 50 ヘッドベース 52 インクジェット記録ヘッド 54 サブタンク 56 電磁弁 58 メインタンクケース 60 メインタンク 62 洗浄液タンク 64 供給コントローラ 66 ポンプ 68 電磁弁 70 電磁弁 72 電磁弁 74 電磁弁 76 電磁弁 78 電磁弁 80 電磁弁 82 電磁弁 84 電磁弁 86 電磁弁 88 電磁弁 90 電磁弁 92 電磁弁 94 電磁弁 96 電磁弁 98 電磁弁 100 電磁弁 101 電磁弁 102 ワイパモータ 104 ワイパ 106 パージボックス 108 キャップ 110 インク排出口 112 モータ 114 モータ 116 廃液タンクケース 118 廃液タンク 120 集合管 122 チューブケーブル 134 センサ 136 センサ 138 センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテン上をY軸方向に往復移動可能な
    Yカーソル側にインクジェット型記録ヘッドとサブタン
    クとを搭載し、機体側にメインタンクを設け、サブタン
    クにメインタンク内のインクが供給され、記録ヘッドに
    サブタンク内のインクが供給されるようにしたインクジ
    ェットプリンタにおいて、作画終了あるいは作画待機状
    態のとき、サブタンク内のインクをメインタンク側へ回
    収するようにしたことを特徴とするインクジェットプリ
    ンタ。
  2. 【請求項2】 プラテン上をY軸方向に往復移動可能な
    Yカーソル側にインクジェット型記録ヘッドとサブタン
    クとを搭載し、機体側にメインタンクを設け、サブタン
    クにメインタンク内のインクが供給され、記録ヘッドに
    サブタンク内のインクが供給されるようにしたインクジ
    ェットプリンタにおいて、作画終了あるいは作画待機状
    態のとき、記録ヘッド内のインクを廃液タンク側へ回収
    するようにしたことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 プラテン上をY軸方向に往復移動可能な
    Yカーソル側にインクジェット型記録ヘッドとサブタン
    クとを搭載し、機体側にメインタンクを設け、サブタン
    クにメインタンク内のインクが供給され、記録ヘッドに
    サブタンク内のインクが供給されるようにしたインクジ
    ェットプリンタにおいて、作画終了あるいは作画待機状
    態のとき、サブタンク内のインクをメインタンク側へ回
    収し、記録ヘッド内のインクを廃液タンク側へ回収する
    ようにしたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記サブタンク内のインクをメインタン
    ク側へ回収するとき前記サブタンクに接続するインクチ
    ューブ内のインクもメインタンク側に回収し、前記記録
    ヘッド内のインクを廃液タンク側へ回収するとき前記記
    録ヘッドに接続するインクチューブ内のインクも廃液タ
    ンク側へ回収するようにしたことを特徴とする「請求項
    3」に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記サブタンク内のインクをメインタン
    ク側に回収した後、メインタンクのインクをサブタンク
    内に供給する前に、前記メインタンク内のインクを攪拌
    するようにしたことを特徴とする「請求項3」又は「請
    求項4」に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッド内のインクを廃液タンク
    側へ回収した後、前記記録ヘッド内を洗浄液で洗浄する
    ようにしたことを特徴とする「請求項3」又は「請求項
    4」に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッド内の洗浄後、記録ヘッド
    内にエアーを供給し、記録ヘッド内を乾燥させるように
    したことを特徴とする「請求項6」に記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  8. 【請求項8】 プラテン上をY軸方向に往復移動可能な
    Yカーソル側にインクジェット型記録ヘッドとサブタン
    クとを搭載し、機体側にメインタンクを設け、サブタン
    クにメインタンク内のインクが供給され、記録ヘッドに
    サブタンク内のインクが供給されるようにしたインクジ
    ェットプリンタにおいて、前記サブタンクに大気開放弁
    を設け、前記記録ヘッドへのインク充填後、作画時その
    他サブタンク内のインクの給排動作中を除いて、前記大
    気開放弁を閉じるようにしたことを特徴とするインクジ
    ェットプリンタ。
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