JP2005103987A - インクジェット記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクの噴射状態を改善するための記録ヘッドの回復動作を、不具合をもたらすことなく中断することができるインクジェット記録装置およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】 インクジェット記録装置は、記録ヘッド内のインクを吸引または噴射するパージ処理と、記録ヘッドのノズルに付着したインクを払拭するワイプ処理と、記録ヘッド内のインクの噴射を行うフラッシング処理とを含む複数の処理からなるシーケンスに従って、記録ヘッドの回復動作を実行する。メンテナンス動作が中断されると、実行中の処理が「中断不可」か否かを判定する(S31)。「中断不可」でないと判定したら(S32:NO)、メンテナンス動作を中断する(S38)。一方、「中断不可」であると判定したら(S32:YES)、中断可能な処理まで実行してからメンテナンス動作を中断する。
【選択図】 図8


Description

本発明は、インクジェット記録装置、詳細には、記録媒体にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドに対して、インクの噴射状態を改善するための回復動作を実行するインクジェット記録装置及びその制御方法に関する。
従来、紙等の記録媒体にインクを噴射して印字等の記録を行うインクジェット記録装置として、例えばインクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタでは、インクを収容するインクカートリッジを、記録ヘッドを備えた記録ヘッドユニットに対して交換可能に設け、交換したインクカートリッジからインクを記録ヘッドに供給し、各噴射ノズルよりインクを噴射して記録を行なっている。
このようなインクジェットプリンタでは、気泡や異物等が記録ヘッドのインクの流路内に残留していると、インクの噴射の際にインクの噴射を阻害して記録品質が低下する。そこで従来のインクジェットプリンタでは、使用者のスイッチ操作によって、又は所定の条件が満たされた場合に自動的に、記録ヘッドをメンテナンスして回復させる記録ヘッドの回復動作(以下、メンテナンス動作)が行われている。このメンテナンス動作とは、ノズル面に吸引キャップをかぶせて、吸引ポンプにより吸引キャップ内に負圧をかけることによって、吸引キャップを介して記録ヘッド内からインクを吸引して外部に除去するパージ処理を実行するものである。
このメンテナンス動作を行うインクジェットプリンタにおいては、メンテナンス動作時にノズル面に付着したインクを払拭するために記録ヘッドのノズル面にワイプ部材を当接させて、記録ヘッドを移動させることにより、記録ヘッドのノズル面を払拭するワイプ処理を行っている。また、ワイプ処理により、色の異なる噴射ノズル間でインクが混色してしまうので、混色したインクを噴射により除去するためフラッシング処理をワイプ処理に引き続いて行っている(例えば、特許文献1参照)。そして、インクジェットプリンタは、これらパージ処理、ワイプ処理およびフラッシング処理を含む複数の処理からなる所定のシーケンスに従って、メンテナンス動作を実行している。
ところで、インクジェットプリンタが所定のシーケンスに従ってメンテナンス動作を実行している途中に、オペレータによるキャンセル命令などによって強制的にメンテナンス動作が中断された場合、インクジェットプリンタに不具合をもたらすことがある。具体的には、メンテナンス動作では、実行中のシーケンスを途中で中断すると、インクジェットヘッドのノズル面が濡れたまま露出された状態で停止してしまうため、その後の印刷でにじみやかすれ等が生じることがある。そのため、従来のインクジェットプリンタでは、例えばメンテナンス動作の実行中はオペレータからのキャンセル命令を受け付けない等して、メンテナンス動作のシーケンスを中断できないようにすることで、インクジェットプリンタに不具合が生じるのを防止していた。
特開2002− 36594号公報
しかしながら、実際には、インクジェットプリンタがメンテナンス動作を実行していても、状況によってはオペレータがメンテナンス動作を中断したい場合がある。インクジェットプリンタが家庭用やオフィス向けの汎用プリンタであれば、メンテナンス動作の実行時間は比較的短いため、メンテナンス動作を中断できないようにしても、待ち時間などのオペレータへ与える負荷は小さい。しかし、例えばTシャツなどの布帛へ印刷するための業務用インクジェットプリンタの場合、1回のメンテナンス動作の実行時間は汎用プリンタと比べ長くなるが、オペレータがそのメンテナンス動作をキャンセルしたいと思っても中断させることはできなかった。そのため、オペレータはメンテナンス動作完了までの長い時間を待たなければならず、また、メンテナンス動作中はその動作を中断したくてもできないという利便性の悪さもあり、オペレータにとっては大きな負荷となっていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、所定のシーケンスに従ってメンテナンス動作を実行するインクジェットプリンタに不具合をもたらすことなく、そのメンテナンス動作を中断することができるインクジェットプリンタを実現することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のインクジェット記録装置は、記録媒体にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドに対して、前記インクの噴射状態を改善するために、前記記録ヘッドのノズルから当該記録ヘッド内のインクを吸引または噴射するパージ処理と、当該パージ処理の後に行われる前記記録ヘッドのノズルが形成されている面に付着したインクを払拭するワイプ処理とを含む複数の処理からなるシーケンスに従って前記記録ヘッドの回復動作を実行するインクジェット記録装置において、前記回復動作の中断の指示を受付けると、実行中の処理が中断可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段が中断可能と判定すると前記回復動作を中断する動作中断手段とを備えている。
また、請求項2に記載のインクジェット記録装置は、請求項1に記載の構成に加え、前記動作中断手段は、前記判定手段が中断不可能と判定すると、中断可能な処理まで処理を実行してから前記回復動作を中断することを特徴とする。
また、請求項3に記載のインクジェット記録装置は、請求項2に記載の構成に加え、前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からワイプ処理までを、前記判定手段は中断不可能な処理と判定することを特徴とする。
また、請求項4に記載のインクジェット記録装置は、請求項2に記載の構成に加え、前記回復動作のシーケンスは前記ワイプ処理の後に行われる前記記録ヘッドの内のインクの噴射を行うフラッシング処理を含み、前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からフラッシング処理までを、前記判定手段は中断不可能な処理と判定することを特徴とする。
また、請求項5に記載のインクジェット記録装置の制御方法は、記録媒体にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドに対して、前記インクの噴射状態を改善するために、前記記録ヘッドのノズルから当該記録ヘッド内のインクを吸引または噴射するパージ処理と、当該パージ処理の後に行われる前記記録ヘッドのノズルが形成されている面に付着したインクを払拭するワイプ処理とを含む複数の処理からなるシーケンスに従って前記記録ヘッドの回復動作を実行するインクジェット記録装置の制御方法において、前記回復動作の中断の指示を受付けると、実行中の処理が中断可能か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて中断可能と判定すると、前記回復動作を中断する動作中断ステップとを備えている。
また、請求項6に記載のインクジェット記録装置の制御方法は、請求項5に記載の構成に加え、前記動作中断ステップでは、前記判定ステップにおいて中断不可能と判定すると、中断可能な処理まで処理を実行してから前記回復動作を中断することを特徴とする。
また、請求項7に記載のインクジェット記録装置の制御方法は、請求項6に記載の構成に加え、前記判定ステップでは、前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からワイプ処理までを、中断不可能な処理と判定することを特徴とする。
また、請求項8に記載のインクジェット記録装置の制御方法は、請求項6に記載の構成に加え、前記回復動作のシーケンスは、前記ワイプ処理の後に行われる前記記録ヘッドの内のインクの噴射を行うフラッシング処理を含み、前記判定ステップでは、前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からフラッシング処理までを、中断不可能な処理と判定することを特徴とする。
請求項1に記載のインクジェット記録装置では、所定のシーケンスに従って記録ヘッドの回復動作(以下、メンテナンス動作)を実行中にその動作の中断指示を受けると、実行中の処理が中断可能か否かを判定して、中断可能であれば中断するようにした。よって、メンテナンス動作のシーケンスに含まれる処理のうち、途中で中断するとインクジェット記録装置に不具合をもたらすような処理で中断することがない。これにより、メンテナンス動作を実行するインクジェット記録装置に不具合をもたらすことなく、そのメンテナンス動作を中断することができる。
また、請求項2に記載のインクジェット記録装置では、請求項1に記載の効果に加え、実行中の処理が中断不可能であれば、中断可能な処理まで処理を実行してからメンテナンス動作を中断するようにした。これにより、メンテナンス動作を中断するときは中断可能な処理においてメンテナンス動作が中断されるため、インクジェット記録装置に不具合をもたらすことなくメンテナンス動作を中断することができる。
また、請求項3に記載のインクジェット記録装置では、請求項2に記載の効果に加え、メンテナンス動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からワイプ処理までを中断不可能な処理としたので、中断するとインクジェット記録装置に不具合をもたらす可能性が高いパージ処理からワイプ処理までの間で、メンテナンス動作が中断されることがない。
また、請求項4に記載のインクジェット記録装置では、請求項2に記載の効果に加え、メンテナンス動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からフラッシング処理までを中断不可能な処理としたので、中断するとインクジェット記録装置に不具合をもたらす可能性が高いパージ処理からフラッシング処理までの間で、メンテナンス動作が中断されることがない。
また、請求項5に記載のインクジェット記録装置の制御方法では、所定のシーケンスに従ってメンテナンス動作を実行中にその動作の中断指示を受けると、実行中の処理が中断可能か否かを判定して、中断可能であれば中断するようにした。よって、メンテナンス動作のシーケンスに含まれる処理のうち、途中で中断するとインクジェット記録装置に不具合をもたらすような処理で中断することがない。これにより、メンテナンス動作を実行するインクジェット記録装置に不具合をもたらすことなく、そのメンテナンス動作を中断することができる。
また、請求項6に記載のインクジェット記録装置の制御方法では、請求項5に記載の効果に加え、実行中の処理が中断不可能であれば、中断可能な処理まで処理を実行してからメンテナンス動作を中断するようにした。これにより、メンテナンス動作を中断するときは中断可能な処理においてメンテナンス動作が中断されるため、インクジェット記録装置に不具合をもたらすことなくメンテナンス動作を中断することができる。
また、請求項7に記載のインクジェット記録装置の制御方法では、請求項6に記載の効果に加え、メンテナンス動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からワイプ処理までを中断不可能な処理としたので、中断するとインクジェット記録装置に不具合をもたらす可能性が高いパージ処理からワイプ処理までの間で、メンテナンス動作が中断されることがない。
また、請求項8に記載のインクジェット記録装置の制御方法では、請求項6に記載の効果に加え、メンテナンス動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からフラッシング処理までを中断不可能な処理としたので、中断するとインクジェット記録装置に不具合をもたらす可能性が高いパージ処理からフラッシング処理までの間で、メンテナンス動作が中断されることがない。
以下、本発明を具体化したインクジェット記録装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、インクジェット記録装置の一例であるインクジェットプリンタ1の全体の構成について説明する。本実施の形態では、インクジェットプリンタ1は、入力された画像情報に基づいてTシャツ等への印刷を行うものである。図1は、本実施の形態のインクジェットプリンタ1の平面図である。図2は、本実施の形態のインクジェットプリンタ1の正面図である。なお、図1における紙面下方向、図2における紙面表方向が、インクジェットプリンタ1の前面方向となる。
図1,図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、前後方向を長手方向とする略直方体形状の筐体2を有し、その底面の略中央に、前後方向に向かう二本のレール3が列設されている。二本のレール3は、筐体2の垂直方向に立ち上げられた基部3a(図2参照)上にそれぞれ支持されており、その上部に、レール3に沿って筐体2の前後方向に移動可能な平板状のプラテン支持台4を支えている。そして、プラテン支持台4の略中央に垂直に立ち上げられた支柱5の上端には、取り換え可能なプラテン6が固定されている。
プラテン6は、平面視、筐体2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板体であり、その上面に、例えばTシャツなどの布帛からなる被記録媒体を水平に載置するためのものである。プラテン6の上面には、印刷面を緊張状態にして載置されるTシャツ等の載置位置が印刷中にずれたりしないようにするため、滑り止め部材(図示外)が設けられている。また、プラテン6の長手方向の両側の縁端は台形状に突設されている。
プラテン6とプラテン支持台4との間の略中間の位置にて支柱5に固定されたトレー7は、プラテン6の上面と略平行な底面を有し、平面視、その外周がプラテン6より一回り大きめに構成されたトレーである。このトレー7は、オペレータがTシャツ等をプラテン6に載置する際に、誤ってプラテン6上から落下させても筐体2の底面には落ちないように保護するためのものである。
また、図2に示すように、レール3の後端(筐体2の背面側にあたるレール3の端部)付近には、プラテン支持台4を筐体2の前後方向に移動させるためのプラテンモータ8が設けられている。図示しないが、プラテンモータ8の駆動軸と、レール3の前端(筐体2の前面側にあたるレール3の端部)付近に設けられたプーリーとの間に駆動ベルトが架け渡されており、そのベルトに固定されたプラテン支持台4が、プラテンモータ8の駆動よってレール3に沿って筐体2の前後方向に往復移動されるようになっている。レール3の前端付近には、印刷時に筐体2の背面から前面方向へ移動されるプラテン6が移動方向の終点にあることを検出するためのフォトセンサ3bが設けられている。また、レール3の後端付近には、プラテン6が、印刷時における移動方向の始点にあることを検出するためのフォトセンサ3cが設けられている。フォトセンサ3b、3cは、図示しない発光部と受光部とを備え、発光部から出射された光を受光部で受光したか否かに基づき被検出体の検出をおこなうものである。プラテン支持台4の下面には、フォトセンサ3b、3cの発光部と受光部との間を遮ってフォトセンサ3b、3cによるプラテン6の位置の検出を行うための遮蔽板4aが突設されている。プラテンモータ8はステッピングモータであり、これらフォトセンサ3b、3cの発光部と受光部との間に遮蔽板4aが位置することによって検出されるプラテン6の始点や終点の位置を基準とし、プラテンモータ8の駆動制御に基づくプラテン6の位置検出が行われる。
次に、図1に示すように、筐体2の前後方向の略中央で、図2に示すように、プラテン6の上方の位置にて、筐体2の両側面間には、インクジェットヘッド21を搭載したキャリッジ20の移動を案内するためのガイドレール9が架設されている。このガイドレール9の左端付近に設けられたキャリッジモータ10と、右端付近に設けられたプーリー11との間に架設されているキャリッジベルト10aは、ガイドレール9よりも下方の位置にて筐体2の左右にわたって配置されている。キャリッジベルト10aはキャリッジ20の背面に固定されており、キャリッジモータ10の駆動によって、同じく背面にて係合されるガイドレール9に沿って、キャリッジ20が筐体2の左右方向に往復移動されるようになっている。キャリッジモータ10はDCモータであり、ガイドレール9に設けられたリニアエンコーダ(図示外)からの出力に基づき、キャリッジ20の位置検出が行われる。
キャリッジ20は、略直方体形状を有し、図2に示すように、その底面に、圧電式の4つのインクジェットヘッド21を搭載している。4つのインクジェットヘッド21は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクのそれぞれに対応して設けられており、各インクを噴射するための、例えば128個のチャンネル(図示外)をそれぞれ備えている。そして、各チャンネルには、各々個別に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられており、各チャンネルに対応してインクジェットヘッド21の底面に孔設された微細な噴射ノズル(図示外)から下向きに、インクの液滴が噴射されるように制御される。
インクジェットプリンタ1の左右の側面には、各インクを収容したインクカートリッジ13を着脱可能に収容するためのカートリッジ収容部12がそれぞれ設けられている。各カートリッジ収容部12は、インクカートリッジ13をそれぞれ2つずつ装着できるようになっている。そして、各インクカートリッジ13と、各インクジェットヘッド21とはチューブ(図示外)によってそれぞれ接続され、各チャンネルにインクが供給されるようになっている。
また、インクジェットプリンタ1は、インクジェットヘッド21を回復させるための機構として、パージ機構、ワイプ機構およびフラッシング機構を具備する。
図2に示すように、キャリッジ20が筐体2の右端に移動した位置には、各インクジェットヘッド21のノズル面に対して密着・離脱が可能な吸引キャップ15を有し、インクジェットヘッド21のノズル面からインクの吸引処理(パージ処理)を実行するパージ機構14が設けられている。パージ機構14には、吸引キャップ15内の空気圧を調整するバルブ22と、インクを吸引するための動力機構である吸引ポンプ23とが、図示するようにチューブ配管を介して設けられている。バルブ22は、吸引キャップ15がインクジェットヘッド21に密着する直前に大気開放され、吸引キャップ15がインクジェットヘッド21に密着すると閉鎖される。さらに、吸引キャップ15がインクジェットヘッド21から離脱する前に開放されるように制御され、吸引キャップ15内でインクに気泡等が発生しないように空気圧を調整する。そして、各吸引キャップ15がインクジェットヘッド21に密着しているときに吸引ポンプ23が動作することにより、吸引キャップ15を介してインクジェットヘッド21のノズル面からインクの吸引を行うことが可能となっている。また、印刷が行われないときには吸引キャップ15でインクジェットヘッド21のノズル面が覆われ、インクの乾燥が防止されている。
ここで、インクジェットヘッド21のノズル面に付着したインクを払拭する処理(ワイプ処理)を実行するワイプ機構30について説明する。なお、ワイプ機構は、パージ機構と同様、キャリッジ20が筐体2の右端に移動した位置に存在するが(図1を参照)、図2のインクジェットプリンタ1の正面図ではワイプ機構30はパージ機構14の背後にあるため、図示されていない。図3はキャリッジ20が移動する方向からのワイプ機構30の正面図であり、図4はワイプ機構30の斜視図である。
図3、図4に示すように、ワイプ機構30は、インクジェットヘッド21のノズル面からインク等を払拭するワイパー31と、ワイパー31を搭載して移動するワイプユニット32と、ワイプユニット32を移動させるためのガイド33と、ワイプユニット32をガイド33に沿って移動させるための動力機構であるギア34と、ワイプ処理後にインク等が付着したワイパー31のメンテナンスを行うワイパークリーナー35と、ワイプユニット32の移動位置を制御するためにワイプユニット32の原点を検知するセンサー36とを備える。このような構成で、パージ機構14は次のように動作する。パージ処理が完了すると、パージ機構14の吸引キャップ15はインクジェットヘッド21から離れて下降する。インクジェットプリンタ1は、図示しないモータを回転させてワイプユニット32をガイド33に沿って移動させ、ワイパー31でインクジェットヘッド21のノズル面を払拭するワイプ処理を実行する。その後、モータを逆回転させてワイプユニット32をワイパークリーナー35の位置まで移動させる。ワイパークリーナー35は、ワイプ処理後のワイパー31の拭き取りを行う。
一方、キャリッジ20が筐体2の左端に移動した位置は、インクジェットヘッド21がフラッシング処理を行うためのフラッシング位置である。図2に示すように、このフラッシング位置には、噴射されるインクを受けるフラッシング受部材であるフラッシング機構40が設けられている。フラッシング処理とは、インクジェットヘッド21の噴射ノズル付近のインクに気泡が混ざっていると、後の印刷に悪影響を及ぼすため、この噴射ノズル付近のインクを排出するものである。
なお、図2で示すように、パージ機構14におけるパージ処理によって吸引したインクは、チューブ配管を通って廃液バルブ51を経由し、廃液タンク50に送られて廃インクとして貯留される。廃液バルブ51は、廃インクが流れる流路であるチューブ配管の廃液タンク50付近に設けられ、廃液タンク50へのインクの流入を制御するものである。また、フラッシング機構40におけるフラッシング処理によって噴射されたインクは、自然落下によりチューブ配管を通って廃液タンク50に導かれて廃インクとして貯留される。フラッシング機構40と廃液タンク50とをつなぐチューブ配管には廃液バルブが設けられておらず、フラッシング機構40における廃インクは、常に廃液タンク50に流れ込む状態であるようにしている。また、フラッシング機構40からの配管チューブは、図2で示すように、廃液バルブ51が備えられた配管チューブと、廃液タンク50の直前で合流している。
また、図1および図2に示すように、筐体2の前面に左側面側の位置には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル16が設けられている。操作パネル16には複数のボタン等が設けられており、そのなかには、オペレータがプラテン6へTシャツ等を被せ終え、印刷を開始することができる状態となったことを指示するための印刷開始ボタン16aも設けられている。また、図1に示すように、筐体2内部底面の後方左側面寄りの位置には、インクジェットプリンタ1の制御を行うCPU110等を備えた制御部100が設けられている。さらに、インクジェットプリンタ1は制御部100を介して電源の供給を受けるための電源ライン55を備える。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的な構成について説明する。図5は、本実施の形態のインクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。
図5に示すように、インクジェットプリンタ1の制御部100には、インクジェットプリンタ1全体の制御を司るCPU110が設けられ、CPU110には、バス115を介して、CPU110が実行する各種の制御プログラム等を記憶したROM120と、データを一時的に記憶するRAM130とが接続されている。そして、このROM120に記憶された各種の制御プログラムがCPU110により実行されて、CPU110により実行された各種の制御プログラムが複数の処理からなる所定のシーケンスに従って、後述のインクジェットヘッド21の回復や中断などの動作を含め、各動作を実行する。
また、CPU110には、インクジェットヘッド21の各チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動させるためのヘッド駆動部140と、キャリッジモータ10やプラテンモータ8を駆動させるためのモータ駆動部145とがバス115を介して接続されている。
さらに、CPU110には、Tシャツへ印刷するための画像情報をモニタ156に表示するための表示制御部155と、オペレータからの各種指示を入力するため、例えばマウス、キーボード等の入力装置161が接続された入力検知部160とがバス115を介して接続されている。入力検知部160には、フォトセンサ3bおよび3c、操作パネル16に設けられた印刷開始ボタン16aやその他の各種ボタンも接続されている。本実施の形態では、モニタ156と入力装置161とはこれらを備えたパーソナルコンピュータ(図示しない)に実装されているものであり、インクジェットプリンタ1はパーソナルコンピュータと有効に接続されているものとする。
以下、本実施の形態のインクジェットプリンタ1において実行されるインクジェットヘッド21の回復動作(以下、「メンテナンス動作」という。)の実行およびその中断について、以下、図6〜10を参照して説明する。図6は、インクジェットプリンタ1のメンテナンス動作のシーケンスを示すフローチャートである。図7は、メンテナンス動作の中断制御処理を示すフローチャートである。図8は、メンテナンス動作の中断処理(S25)の詳細を示すフローチャートである。図9は、メンテナンス動作の中断判定処理(S31)の詳細を示すフローチャートである。図10は、メンテナンス動作後処理(S26)の詳細を示すフローチャートである。
ところで、インクジェットプリンタ1では、インクカートリッジの交換後には、初期導入時のメンテナンス動作(イニシャルパージ)が行われる。また、使用者が、印刷結果に画素抜け等を発見した場合にも、操作パネル16に設けられているメンテナンスボタン(図示外)やパーソナルコンピュータ上で実行されるドライバソフトを操作してメンテナンス動作が行われる。さらに、前回のメンテナンス動作から所定時間が経過したとき、あるいは所定回数の印刷が行われたときには、自動的にメンテナンス動作が行われる。
図6に示すように、メンテナンス動作が開始されると、まず、廃液タンク50への流路であるチューブ配管を閉ざしている廃液バルブ51を開放させる(S1)。そしてキャリッジモータ10が駆動され、メンテナンス動作を行うインクジェットヘッド21をパージ位置に移動させる(S2)。すなわち、4つのインクジェットヘッド21のうちのメンテナンス動作を行うインクジェットヘッド21を、図2に示す筐体2の右端にあたるパージ機構14に対向する位置に移動する。
次いで、吸引キャップ15からのインクの流路である配管チューブのバルブ22を開放させて(S3)、吸引キャップ15をインクジェットヘッド21に向かって上昇させて、そのノズル面を吸引キャップ15で覆い(S4)、バルブ22を閉鎖させる(S5)。そして、吸引ポンプ23を動作させ、インクジェットヘッド21の噴射ノズルからインクを吸引するパージ処理を実行させる(S6)。噴射ノズルから吸引したインクは、廃インクとして廃液バルブ51を経由して廃液タンク50に送られて貯留される。パージ処理が完了したら、吸引キャップ15内の流動状態となっているインクが定常状態になるまで一定時間待機させる(S7)。そして、吸引キャップ15に備えられているバルブ22を開放させる(S8)。ここでバルブ22を開放させるのは、インク吸引後の吸引キャップ15内は気圧が大気圧よりも低いため、この状態のまま吸引キャップ15をインクジェットヘッド21から離脱させると、空気の流入により吸引キャップ15内のインクに気泡が発生するので、吸引キャップ15内の気圧を大気圧と等しくするためである。この処理の影響で吸引キャップ15内のインクが流動することがあるので、インクが定常状態になるように一定時間待機させる(S9)。その後、インクジェットヘッド21から吸引キャップ15を離脱させる(S10)。
次に、インクジェットヘッド21をワイプ機構30が設けられているワイプ位置に移動させる(S11)。一方、インクジェットヘッド21がワイプ位置に向けて移動中に、吸引キャップ15に備えられているバルブ22を閉鎖させて(S12)、吸引ポンプ23を動作させて吸引キャップ15内に残存するインクを吸引させる(S13)。インクジェットヘッド21がワイプ位置に移動すると、ワイプユニット32をインクジェットヘッド21に向けて移動させて、インクジェットヘッド21のノズル面をワイパー31で払拭するワイプ処理を行わせる(S14)。このワイプ処理により、インクジェットヘッド21のノズル面に付着したインクを払拭して、インクジェットヘッド21を印刷に適した状態にすることができる。
次いで、インクジェットヘッド21をフラッシング位置に移動させる(S15)。すなわち、図2に示す筐体2の左端にあるフラッシング機構40と対向する位置に、インクジェットヘッド21を移動させる。そして、フラッシング処理を実行させる(S16)。このフラッシング処理では、印刷時より大きな駆動電圧によって、印刷時に押し出される1噴射分のインク液量よりも多い量のインクが、インクジェットヘッド21の噴射ノズルからフラッシング機構40に対して噴射される。これは、パージ処理(S6)やワイプ処理(S14)によって、インクジェットヘッド21の噴射ノズル付近のインクに多量の気泡が混ざっているおそれがため、この気泡が混ざったインクを排出するためである。フラッシング処理では複数回のインクの噴射が行われ、このフラッシング動作によってインクジェットヘッド21の噴射ノズル付近のインク内が排出される。
上記の処理の後、CPU110は、メンテナンス動作の対象となる次のインクジェットヘッド21があるか否かを判定し(S17)、まだメンテナンスしていない次のインクジェットヘッド21があればS2へ戻る(S17:YES)。一方、すべてのインクジェットヘッド21のメンテナンスが完了し、次のインクジェットヘッド21が存在していない場合は(S17:NO)、メンテナンス動作を終了させる。
以上、本実施形態にかかるインクジェットプリンタ1におけるメンテナンス動作のシーケンスを説明した。次に、インクジェットプリンタ1が上述のようなシーケンスに従ってメンテナンス動作を実行中に、オペレータによるキャンセル指示などのメンテナンス動作を中断すべき命令を受け付けて、強制的に中断する場合の制御を説明する。
図7に示すように、CPU110は、オペレータのスイッチ操作によって、又は所定の条件が満たされた場合に自動的に、図6において説明したように所定のシーケンスに従って実行されるメンテナンス動作を開始させる(S21)。本実施の形態では、メンテナンス動作の開始処理として「廃液バルブ51の開放(S1)」を実行するものとする。
次に、CPU110は、メンテナンス動作が完了したか否かを判定し(S22)、メンテナンス動作がまだ実行中である場合には(S22:NO)、メンテナンス動作の中断を受け付けたか否かを判定する(S23)。本実施の形態では、オペレータからのキャンセル命令等の中断指示があったら、メンテナンス動作の中断を受け付けたと判定する。ここで、メンテナンス動作の中断を受け付けなければ(S23:NO)、メンテナンス動作のシーケンスにおいて現在実行中の処理が終了していれば次の処理を実行させて(S24)、S22へ戻る。具体的には、S21で「廃液バルブ51の開放(S1)」を実行した後はまだメンテナンス動作は完了していないため、メンテナンス動作の中断を受け付けなければ、S24にてメンテナンス動作のシーケンス中の次の処理として「インクジェットヘッド21をパージ位置に移動(S2)」が実行されることとなる。
一方、メンテナンス動作が完了したと判定したら(S22:YES)、後述するメンテナンス動作後処理を実行する(S26)。本実施の形態においては、メンテナンス動作が完了したと判定するのは、S24にて「次にメンテナンス動作を実行するインクジェットヘッド21がない(S17:NO)」が実行された場合である。
また、メンテナンス動作は完了していないが(S22:NO)、メンテナンス動作の中断を受け付けた場合は(S23:YES)、後述するメンテナンス動作の中断処理を実行する(S25)。その後、メンテナンス動作が完了した場合(S22:YES)と同様に、後述するメンテナンス動作後処理を実行する(S26)。
S25において実行されるメンテナンス動作の中断処理では、図8に示すように、CPU110は、後述するメンテナンス動作中断判定処理を実行し(S31)、現在実行中の処理が中断不可か否かを判定する(S32)。この判定処理において中断不可であると判定したら(S32:YES)、実行中のメンテナンス動作の動作モードが「ノーマルパージ」か否かを判定する(S33)。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、メンテナンス動作にいくつかの動作モードを設けてある。具体的には、通常のメンテナンス動作を行う「ノーマルパージ」、パージ処理におけるインクの吸引量がノーマルパージよりも大きい「パワーパージ」、導入時に自動的に実行される「イニシャルパージ」などである。これらの動作モードを必要に応じて使い分けることにより、オペレータは状況に応じた適切なメンテナンス結果を得ることができる。例えば、「パワーパージ」は「ノーマルパージ」よりもメンテナンス動作にかかる時間が長いものの、より優れたメンテナンス効果を発揮できるため、オペレータがより高い印刷品質を求める場合は「パワーパージ」を選択する等である。
CPU110は、実行中のメンテナンス動作の動作モードが「ノーマルパージ」でないと判定したら(S33:NO)、実行中の処理がその他の「パージ処理」か否かを判定する(S34)。そして、実行中の処理が「パージ処理」であると判定したら(S34:YES)、インクジェットヘッド21からの所定量のインクを吸引したらパージ処理を中止させる(S35)。S35において所定量のインクを吸引したらパージ処理を中止するようにしたのは、以下の理由による。すなわち、オペレータがメンテナンス動作の中断を指示等したのにもかかわらずメンテナンス動作を中断できない状態では、少なくともメンテナンス動作の所要時間をなるべく短くして処理を早く完了させることで、オペレータの待ち時間をできるだけ短くするのが望ましい。しかし、動作モードが「ノーマルパージ」でない場合とは、「パワーパージ」などのパージ処理に時間がかかる動作モードを実行中ということになる。そこで、「パワーパージ」などの実行中は、必要最小限のインクを吸引したらパージ処理を中止して早急に次の処理に移行させ、オペレータの待ち時間を短くするようにしている。なお、S33でメンテナンス動作の動作モードが「ノーマルパージ」である場合に、S35のようにインクの吸引量を減少させることをしていないのは、「ノーマルパージ」は必要最小限のインクしか吸引しないためである。
一方、CPU110は、実行中のメンテナンス動作の動作モードが「ノーマルパージ」であると判定する場合(S33:YES)、実行中の処理が「パージ処理」でないと判定する場合(S34:NO)および所定量のインクを吸引してパージを中止させた場合(S35)には、メンテナンス動作が完了したか否かを判定する(S36)。メンテナンス動作が完了していない場合は(S36:NO)、メンテナンス動作のシーケンスにおいて現在実行中の処理に続く次の処理を実行する(S37)。その後、再びS31のメンテナンス動作中断判定処理に戻り、S37で実行された処理が「中断不可」か否かを判定することになる。つまり、現在実行中の処理が「中断不可」である場合(S32:YES)、現在実行中の処理に続く処理を実行(S37)することで「中断可能」な処理に至るまでメンテナンス動作のシーケンス中の処理を進めるか、またはメンテナンス動作そのものが完了するまで、メンテナンス動作は中断されないことになる。
一方、S31で「中断不可」でないと判定する場合は(S32:NO)、現在実行中の処理を中止させて当該メンテナンス動作を中断させ(S38)、メンテナンス動作中断処理を終了する。また、メンテナンス動作が完了したと判定する場合も(S36:YES)、メンテナンス動作中断処理を終了する。そして、図7のS26へ進む。
以上により、メンテナンス動作が実行中であっても、実行中の処理が「中断可能」であれば、即座にその処理を中止してメンテナンス動作を中断することができる。一方、実行中の処理が「中断不可」であっても、シーケンス中の「中断可能」な処理まで処理を進めてからメンテナンス動作を中断するようにした。よって、オペレータにとっては最低限の待ち時間でメンテナンス動作を中断することができ、キャンセルによる待ち時間などのオペレータへ与える負荷を小さくすることができる。
次に、図8のS31にて実行される、図9に示すメンテナンス動作の中断判定処理(S31)は、実行中の処理が「中断可能」か否かを判定するための処理であり、以下詳細を説明する。
CPU110は、実行中の処理の中断判定フラグを確認し(S41)、その処理について中継不可を示すフラグがある否かを判定する(S42)。すなわち、本実施の形態においては、メンテナンス動作のシーケンスに含まれる各処理が「中断不可」か否かを判定するのに、各処理ごとに設けられた中断判定フラグに基づいて判定する。具体的には、ROM120(図5参照)に記憶された各種の制御プログラムのうちのひとつにメンテナンス動作を実行するためのプログラムがあり、そのプログラムにはメンテナンス動作のシーケンスの手順とともに、そのシーケンスを構成する処理の実行内容が定義されている。ここで定義されている内容には、各処理が「中断不可」であるか否かを示す中断判定フラグも含まれており、CPU110はこの中断判定フラグを確認することにより、現在実行している処理が「中断不可」否かを判定する。
そして、CPU110は、現在実行中の処理について「中断不可」を示すフラグがある場合は(S42;YES)、当該処理を「中断不可」と判定し(S43)、「中断不可」を示すフラグがない場合は(S42:NO)、当該処理を「中断可能」と判定する(S44)。判定後には、図8のフローチャートに戻る。
ここで、図6に示す本実施の形態におけるメンテナンス動作のシーケンスの場合、シーケンスに含まれる複数の処理の中で、少なくともパージ処理(S6)からワイプ処理(S14)までの処理については「中断不可」を示す中断判定フラグが設定されており、これらの処理の実行中はメンテナンス動作を中断することができないものとしている。これは、パージ処理(S6)からワイプ処理(S14)までの処理は、インクジェットヘッド21(特に、ノズル面や噴射ノズル)に対して直接的に作用するものであるから、かかる処理中に中断するとインクジェットヘッド21に悪影響を及ぼす蓋然性が高く、その後の印刷に大きな不具合をもたらす可能性が高いからである。逆に言えば、本実施の形態によればパージ処理(S6)からワイプ処理(S14)まで以外の処理中であれば、その処理を中断してもインクジェットプリンタ1に不具合をもたらす可能性が低いので、メンテナンス動作の実行中であっても中断できることとした。このように、従来ではメンテナンス動作を一律に中断できないものとしていたため、例えばオペレータがその動作をキャンセルしたいと思っても、メンテナンス動作の完了まで待たなければならなかったところ、本実施の形態によれば、メンテナンス動作中であってもオペレータによるキャンセル指示などのメンテナンス動作を中断すべき命令を受け入れて、その動作を中断することができるため、利便性に優れたインクジェットプリンタを提供できる。
図7へ戻り、メンテナンス動作の中断処理(S25)の実行後、またはメンテナンス動作が完了した後(S22:YES)、図10に示すメンテナンス動作後処理(S26)を実行する。S26のメンテナンス動作後処理は、メンテナンス動作が中断したか完了したかを問わず、インクジェットプリンタ1をメンテナンス動作の実行状態から通常のデフォルト状態へ戻すための各種処理を実行するものである。
図10に示すように、吸引キャップ15の位置を初期化して吸引キャップ15をデフォルト状態時のホームポジションへ移動させる(S51)。また、吸引ポンプ23の位置を初期化して吸引ポンプ23をデフォルト状態時のホームポジションへ移動させる(S52)。また、ワイプ機構30の位置を初期化しワイプ機構30をデフォルト状態時のホームポジションへ移動させる(S53)。また、キャリッジ20の位置を初期化してキャリッジ20をデフォルト状態時のホームポジションへ移動させる(S54)。このようにメンテナンス動作によって移動した各構成部位をデフォルト状態時のホームポジションへ移動させたら、バルブ22を開放させて(S55)、吸引キャップ15を上昇させてインクジェットヘッド21のノズル面を吸引キャップ15で覆う(S56)。その後、バルブ22を閉鎖させるとともに(S57)、廃液バルブ51を閉鎖させる(S58)。
これにより、インクジェットプリンタ1はデフォルト状態時へ戻るとともに、インクジェットヘッド21のノズル面は吸引キャップ15により覆われる。そのため、仮にインクジェットプリンタ1がこのまま停止状態になったとしても、インクジェットヘッド21のノズル面は吸引キャップ15によって保護されているため、濡れたまま露出された状態におかれることはなく、その後の印刷に不具合をもたらすことはない。このように、メンテナンス動作後処理(図7のS26)はメンテナンス動作の実行状態を安定的なデフォルト状態へ移行させるものであって、メンテナンス動作が中断したか完了したかを問わず実行される。よって、インクジェットプリンタ1はメンテナンス動作後には必ず安定的なデフォルト状態となってから終了することになる。
なお、本発明においては、ROM120に記憶されたメンテナンス動作制御プログラムを実行するCPU110が、図6に示すような所定のシーケンスに従ってメンテナンス動作を実行するものである。また、ROM120に記憶された動作中断制御プログラムを実行するCPU110が、メンテナンス動作の中断処理(図7のS25)を実行し「動作中断手段」として機能する。ただし、メンテナンス動作の中断処理(図7のS25)のうち、メンテナンス動作中断判定処理(図8のS31)については、ROM120に記憶された判定制御プログラムを実行するCPU110が実行するものであり、このメンテナンス動作中断判定処理(図8のS31)を実行するCPU110が「判定手段」として機能する。
以上、本実施の形態によれば、メンテナンス動作中であっても、オペレータによるキャンセル指示などのメンテナンス動作を中断すべき命令を受け付けて、その動作を中断することができるため、利便性に優れたインクジェットプリンタを提供できる。また、オペレータにとっては最低限の待ち時間でメンテナンス動作を中断することができるため、キャンセルに伴う待ち時間などのオペレータへかける負荷が小さいインクジェットプリンタを提供できる。また、メンテナンス動作の後は必ず安定的なデフォルト状態となってから終了するため、強制的にメンテナンス動作を終了しても不具合が生じることのないインクジェットプリンタを提供できる。
尚、本発明のインクジェット記録装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本実施の形態では、図6に示すインクジェットプリンタ1のメンテナンス動作のシーケンスの場合、少なくともパージ処理(S6)からワイプ処理(S14)までの処理については、「中断不可」を示す中断判定フラグが設定されている。しかし、シーケンス中のどの処理を「中断不可」とするかは、オペレータや設計者などの任意で設定すればよい。例えば、図6に示すメンテナンス動作のシーケンスにおいて、フラッシング処理(S16)はインクジェットヘッドの印字性能を確保する上で非常に重要な処理である。そこで、メンテナンス動作の中断により不具合が生じる可能性をより小さくするために、パージ処理(S6)からフラッシング処理(S16)までの処理について「中断不可」の中断判定フラグを設定してもよい。また、本発明の適用はメンテナンス動作に限らず、複数の処理を具備するシーケンスにしたがって実行される動作であれば適用可能であることはいうまでもない。
また、本実施の形態においては、シーケンス中の処理が「中断不可」か否かを示す中断判定フラグによって、実行中の処理が「中断不可」であるか否かを判定しているが、処理が「中断不可」であることがCPUによって判断できれば他の方法でもよい。例えば、「中断不可」の他に「中断可能」のフラグを用いてもよい。また、シーケンスに含まれる各処理が中断可能か否かを示す判定テーブルを他の記憶装置に設けて、当該シーケンスの実行の際にその記憶装置に問い合わせて、当該シーケンスを中断するか否かを判定してもよい。
また、本実施の形態においては、図8のS35において所定量のインクを吸引したらパージ処理を中止しているが、インクを所定時間吸引したら中止するようにしてもよい。つまり、どのような基準でパージ処理を中止するかはオペレータや設計者の任意であって、「ノーマルパージ」であっても吸引量や吸引時間を減らすようにしてもよいし、「パワーパージ」であっても吸引量や吸引時間を減らさないようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、インクジェットヘッド21をひとつずつ吸引キャップ15で覆ってパージ処理を実行しているが、パージ処理が可能な吸引キャップ15を各インクジェットヘッド21ごとに設けて、一回のパージ処理で全てのインクジェットヘッド21をパージ処理できるように構成してもよい。
また、本実施の形態における「パージ処理」は、インクジェットヘッド21のノズル面を吸引キャップ15で覆って、吸引ポンプ23でインクジェットヘッド21の噴射ノズルからインクを吸引する「吸引パージ」を行っている。しかし、インクジェットヘッド21のノズル面を吸引キャップ15で覆って、インクジェットヘッド21側からの圧力によって噴射ノズルよりインクを吐き出させる「吐出パージ」を行ってもよい。
記録媒体にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドに対して、インクの噴射状態を改善するための回復動作を実行するインクジェット記録装置に適用できる。
インクジェットプリンタ1の平面図である。 インクジェットプリンタ1の正面図である。 キャリッジ20が移動する方向からのワイプ機構30の正面図である。 ワイプ機構30の斜視図である。 インクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。 メンテナンス動作のシーケンスを示すフローチャートである。 メンテナンス動作の中断制御処理を示すフローチャートである。 メンテナンス動作の中断処理の詳細を示すフローチャートである。 メンテナンス動作の中断判定処理の詳細を示すフローチャートである。 メンテナンス動作後処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 筐体
3 レール
4 プラテン支持台
5 支柱
6 プラテン
7 トレー
14 パージ機構
15 吸引キャップ
20 キャリッジ
21 インクジェットヘッド
30 ワイプ機構
40 フラッシング機構
100 制御部
110 CPU
120 ROM
130 RAM

Claims (8)

  1. 記録媒体にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドに対して、前記インクの噴射状態を改善するために、前記記録ヘッドのノズルから当該記録ヘッド内のインクを吸引または噴射するパージ処理と、当該パージ処理の後に行われる前記記録ヘッドのノズルが形成されている面に付着したインクを払拭するワイプ処理とを含む複数の処理からなるシーケンスに従って前記記録ヘッドの回復動作を実行するインクジェット記録装置において、
    前記回復動作の中断の指示を受付けると、実行中の処理が中断可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が中断可能と判定すると前記回復動作を中断する動作中断手段とを備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記動作中断手段は、前記判定手段が中断不可能と判定すると、中断可能な処理まで処理を実行してから前記回復動作を中断することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からワイプ処理までを、前記判定手段は中断不可能な処理と判定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記回復動作のシーケンスは、前記ワイプ処理の後に行われる前記記録ヘッドの内のインクの噴射を行うフラッシング処理を含み、
    前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からフラッシング処理までを、前記判定手段は中断不可能な処理と判定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 記録媒体にインクを噴射して記録を行なう記録ヘッドに対して、前記インクの噴射状態を改善するために、前記記録ヘッドのノズルから当該記録ヘッド内のインクを吸引または噴射するパージ処理と、当該パージ処理の後に行われる前記記録ヘッドのノズルが形成されている面に付着したインクを払拭するワイプ処理とを含む複数の処理からなるシーケンスに従って前記記録ヘッドの回復動作を実行するインクジェット記録装置の制御方法において、
    前記回復動作の中断の指示を受付けると、実行中の処理が中断可能か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて中断可能と判定すると、前記回復動作を中断する動作中断ステップとを備えることを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  6. 前記動作中断ステップでは、前記判定ステップにおいて中断不可能と判定すると、中断可能な処理まで処理を実行してから前記回復動作を中断することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  7. 前記判定ステップでは、前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からワイプ処理までを、中断不可能な処理と判定することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  8. 前記回復動作のシーケンスは、前記ワイプ処理の後に行われる前記記録ヘッドの内のインクの噴射を行うフラッシング処理を含み、
    前記判定ステップでは、前記回復動作のシーケンスに含まれる処理のうち、少なくともパージ処理からフラッシング処理までを、中断不可能な処理と判定することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
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