JP2000239481A - 耐熱性及び耐油性に優れた樹脂組成物及びライナー材 - Google Patents
耐熱性及び耐油性に優れた樹脂組成物及びライナー材Info
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Abstract
トルト性)、耐油性、及び成形加工性に優れている樹脂
組成物に関するもので、より詳細には容器蓋用のライナ
ー材、特にインシェルモールドに適したライナー材とし
て有用な樹脂組成物を提供するにある。 【解決手段】 (1)ビニル芳香族化合物から主として
誘導される少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役
ジエン化合物から主として誘導される少なくとも1つの
重合体ブロックBとからなるブロック共重合体を水素添
加して得られるブロック共重合体であって、数平均分子
量が10万以上のもの100重量部と、(2)メルトフ
ローレート(JIS K7210、荷重 2,160
g、温度 230℃)が10g/10min以上のプロ
ピレン系重合体、及び/または、共重合体5乃至50重
量部と、(3)融点が135℃以上のポリプロピレン−
エチレン・プロピレン系共重合体5乃至50重量部とを
含有し且つ成分(2)及び成分(3)の合計含有量が2
0乃至90重量部の範囲にあることを特徴とする樹脂組
成物。
Description
ン性に富み、耐熱性(耐レトルト性)、耐油性、及び成
形加工性に優れている樹脂組成物に関するもので、より
詳細には容器蓋用のライナー材、特にインシェルモール
ドに適したライナー材として有用な樹脂組成物に関す
る。
樹脂と同様な成形加工性を有する熱可塑性エラストマー
組成物が、キャップシール材分野で注目されている。こ
のような熱可塑性エラストマー組成物として、現在、ポ
リオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポ
リスチレン系、ポリ塩化ビニル系などの種々の形式の樹
脂が開発され、市販されている。
性エラストマーは衛生面での信頼性が高く、安価なこと
から広く使用されている。しかしながら、これらのポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマーは柔軟性に劣り、シ
ール性が発現しにくいのが現状である。
(SBS)やスチレン・イソプレンブロックポリマー
(SIS)などのポリスチレン系熱可塑性エラストマー
組成物およびこれらの水素添加物は、柔軟性に富み、常
温で良好なゴム弾性を有し、かつ、これらより得られる
熱可塑性エラストマー組成物は加工性に優れており、加
硫ゴムの代替品として広く使用されている。
は、容器蓋殻体と殻体頂板部内面に設けられたライナー
とからなるライナー付き容器蓋において、前記ライナー
が(i)メルトインデックス(200℃、5kg)が
0.1g/10min以下である水素添加スチレン/ブ
タジエンブロック共重合体10乃至60重量%、(ii)
流動パラフィン20乃至80重量%及び(iii )プロピ
レン系樹脂5乃至60重量%を含有する組成物から形成
されていることを特徴とする耐熱性ライナー付き容器蓋
が記載されている。
は、ポリプロピレン系樹脂50乃至5重量%、水素添加
ブロック共重合エラストマー50乃至95重量%からな
る樹脂組成物100重量部に対し、滑剤0.1乃至5重
量部を混合した重合体組成物よりなるプラスチックキャ
ップ用ライナーが記載されている。
伴い、油脂、脂肪性食品が多くなっている。これらの多
くは中性食品であるため、殺菌にレトルト殺菌を必要と
するものが多く、具体的には120℃で30分間のレト
ルト処理に耐えることが要求される。一方、油脂、脂肪
性食品(油脂、脂肪分が20%以上)の容器は厚生省告
示370号によりn−ヘプタンの溶出試験で30ppm
以下でなければならない。これらの耐レトルト性や、耐
油性に加えて、容器蓋用ライナー材としては、柔軟性や
クッション性に富んでいるという基本的物性に加えて、
耐衝撃性や成形加工性に優れていることが要求される。
ピレンをベースにした発泡ヂスクが使用されている。し
かしながら、これらはライナー材としてのコストが高
く、衛生性にも劣っている。生産性、衛生性及びコスト
に優れたライナーの成形法として、所謂インシェルモー
ルド法が知られており、この方法によれば、容器蓋殻体
内に押出機で材料を供給し、一定量ずつ切断して殻体の
中央に落とし、型押し成形でライナーを成形する。しか
しながら、ライナー材の種類によっては押出機で押出成
形が出来ないものもあり、また、押出し出来ても材料が
シェルの中央に落ちないと、ライナー材として使用でき
ない。これは成形条件にもよるが、材料の影響がより大
きい。
ト後のシール性が良好であっても、その後の取り扱いを
考慮した振動試験、一定高さからの倒立落下衝撃試験等
での漏れが認められないことが重要である。更に、レト
ルト試験は通常の使用では最も厳しい125℃で30分
間の処理において漏れないことが重要である。
性及び成形加工性に優れた熱可塑性エラストマー組成物
は未だ知られていない。第一の従来例に示されたポリス
チレン系熱可塑性エラストマー組成物では、成形性や柔
軟性付与のためにパラフィンオイルなどの軟化剤を添加
するが、このためn−ヘプタン抽出試験に適合せず、油
性液体のキャップシールに用いるには問題があった。一
方、パラフィンオイルを使用しない場合には、柔軟性及
び成形性が悪化するのを避けがたい。また、第二の従来
例に示されたライナーでは、熱成形性や柔軟性と耐レト
ルト性とのバランスをとるのが難しく、これらの特性を
同時に満足させることが困難である。
ョン性に富み、耐熱性(耐レトルト性)、耐油性、及び
成形加工性に優れている樹脂組成物に関するもので、よ
り詳細には容器蓋用のライナー材、特にインシェルモー
ルドに適したライナー材として有用な樹脂組成物を提供
するにある。
ビニル芳香族化合物から主として誘導される少なくとも
2つの重合体ブロックAと、共役ジエン化合物から主と
して誘導される少なくとも1つの重合体ブロックBとか
らなるブロック共重合体を水素添加して得られるブロッ
ク共重合体(以下、水素添加ブロック共重合体と省略す
る事もある)であって、数平均分子量が10万以上のも
の100重量部と、(2)メルトフローレート(JIS
K7210、荷重 2,160g、温度 230℃)
が10g/10min以上のプロピレン系重合体、及び
/または、共重合体5乃至50重量部と、(3)融点が
135℃以上のポリプロピレン−エチレン・プロピレン
系共重合体5乃至50重量部とを含有し且つ成分(2)
及び成分(3)の合計含有量が20乃至90重量部の範
囲にあることを特徴とする樹脂組成物が提供される。本
発明の樹脂組成物は、前記ブロック共重合体100重量
部当たり2乃至12重量部の柔軟剤を更に含有すること
が好ましい。本発明によれば更に、上記樹脂組成物から
なることを特徴とするライナー材が提供される。
記成分(1)、即ち数平均分子量が10万以上の水素添
加ブロック共重合体に、メルトフローレートが10g/
10min以上のプロピレン系重合体乃至共重合体
(2)と、融点が135℃以上のポリプロピレン−エチ
レン・プロピレン系共重合体(3)とを組み合わせで配
合することが特徴である。
均分子量が10万以上のものは耐熱性や耐油性には優れ
ているが、ライナーなどの用途に用いるために要求され
る成形性に欠けると共に、レトルト殺菌等に付した場合
には柔軟性や耐衝撃性に欠け、密封保持に必要な適度の
開栓トルクが得られないという問題を有している。本発
明では、この水素添加ブロック共重合体(1)に上記成
分(2)及び(3)を組み合わせで配合することによ
り、耐熱性や耐油性を低下させることなく、成形加工性
や耐レトルト性、更には柔軟性やクッション性を向上さ
せることができる。
もメルトフローレート(MFR)が10g/10min
以上と大きいプロピレン系重合体、及び/または、共重
合体(2)を選択し、これを水素添加ブロック共重合体
に配合することが、耐熱性や耐油性を低下させることな
く、成形性を向上させる点で重要である。例えば、高密
度ポリエチレンのような他のオレフィン系樹脂では、こ
れを水素添加ブロック共重合体に配合したとしても、成
形加工性の向上は期待できず、また、プロピレン系重合
体、及び/または、共重合体でもMFRが10g/10
minを下回るようなものでは、やはり成形性の向上は
望めない。
ポリプロピレン−エチレン・プロピレン系共重合体
(3)を選択し、これを水素添加ブロック共重合体に配
合することが、耐熱性や耐油性を低下させることなく、
柔軟性やクッション性、更には、レトルト処理後の耐衝
撃性、密封保持性を向上させる上で重要である。即ち、
通常のエチレン・プロピレン系重合体ゴムでは、融点が
135℃よりも低く、このような低融点のものを配合し
たのでは、レトルト処理に耐えるような耐熱性は得られ
ない。本発明に用いるポリプロピレン−エチレン・プロ
ピレン系共重合体では、耐熱性に優れていながら、しか
も柔軟性やクッション性に優れているという利点を与え
るものである。
ロック共重合体(1)の100重量部を基準として、前
記プロピレン系重合体、及び/または、共重合体(2)
を5乃至50重量部、好適には10乃至45重量部の量
で、前記ポリプロピレン−エチレン・プロピレン系共重
合体(3)を5乃至50重量部、好適には10乃至45
重量部の量で且つ成分(2)及び成分(3)の合計含有
量が20乃至90重量部、好適には40乃至60重量部
の範囲で含有させることも重要である。
合、成形加工性が上記範囲内にある場合に比して低下す
る傾向があり、一方上記範囲を上回ると、柔軟性やクッ
ション性、更にはレトルト後の耐衝撃性が上記範囲にあ
る場合に比して低下する傾向がある。また、成分(3)
の含有量が上記範囲を下回る場合、柔軟性やクッション
性、更にはレトルト後の耐衝撃性が上記範囲内にある場
合に比して低下する傾向があり、一方上記範囲を上回る
と、成形性が上記範囲にある場合に比して低下する傾向
がある。更に、成分(2)及び成分(3)の合計含有量
が上記範囲を下回る場合、成形加工性が上記範囲内にあ
る場合に比して低下し、開栓トルク値が過大になる傾向
があり、一方上記範囲を上回ると、柔軟性やクッション
性、更にはレトルト後の耐衝撃性が上記範囲にある場合
に比して低下する傾向がある。
は、ビニル芳香族化合物を主体とする少なくとも2つの
重合体ブロックAと、共役ジエン化合物を主体とする少
なくとも1つの重合体ブロックBとからなるブロック共
重合体あるいはこれを水素添加して得られるものであ
り、例えば、A−B−A、B−A−B−A、A−B−A
−B−Aなどの構造を有するビニル芳香族化合物−共役
ジエン化合物ブロック共重合体を水素添加して得られる
ものである。このブロック共重合体は全体として、ビニ
ル芳香族化合物を5〜60重量%、好ましくは20〜5
0重量%含む。ビニル芳香族化合物を主体とする重合体
ブロックAは、50重量%以上、好ましくは70重量%
以上のビニル芳香族化合物、及び任意的成分たとえば共
役ジエン化合物から作られたホモ重合体又は共重合体ブ
ロックである。共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロックBは、50重量%以上、好ましくは70重量%以
上の共役ジエン化合物、および任意的成分たとえばビニ
ル芳香族化合物から作られたホモ重合体又は共重合体ブ
ロックである。
とする重合体ブロックA、共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックBにおいて、分子鎖中の共役ジエン化
合物またはビニル芳香族化合物由来の単位の分布がラン
ダム、テーパード(分子鎖に沿ってモノマー成分が増加
または減少するもの)、一部ブロック状またはこれらの
任意の組合せでなっていてもよい。ビニル芳香族化合物
を主体とする重合体ブロックA又は共役ジエン化合物を
主体とする重合体ブロックBがそれぞれ2個以上ある場
合には、各重合体ブロックはそれぞれが同一構造であっ
ても異なる構造であってもよい。
化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレンなどのう
ちから1種または2種以上を選択でき、中でもスチレン
が好ましい。また共役ジエン化合物としては、例えば、
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,
3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどのうちから1種
または2種以上が選ばれ、中でもブタジエン、イソプレ
ンおよびこれらの組合せが好ましい。
ックBにおいて、そのミクロ構造を任意に選ぶことがで
き、例えばポリブタジエンブロックにおいては、1,2
−ミクロ構造が20〜50重量%、好ましくは25〜4
5%である。ポリイソプレンブロックにおいてはイソプ
レンの70〜100重量%が1,4−ミクロ構造を有
し、かつイソプレンに由来する脂肪族二重結合の少なく
とも90%が水素添加されたものが好ましい。
万以上であり、好ましくは100,000〜1,50
0,000、より好ましくは、100,000〜55
0,000、さらに好ましくは100,000〜40
0,000の範囲であり、分子量分布(Mw/Mn)は
10以下である。また、この水素添加ブロック共重合体
のメルトフローレート(JIS K7210、荷重
2,160g、温度 230℃)は0.1g/10mi
n以下であることが好ましい。
分岐状、放射状あるいはこれらの任意の組合せのいずれ
であってもよい。
ては数多くの方法が提案されているが、代表的な方法と
しては、例えば特公昭40−23798号公報に記載さ
れた方法により、リチウム触媒またはチーグラー型触媒
を用い、不活性媒体中でブロック重合させて得ることが
できる。水素添加する方法も公知である。
系重合体、及び/または、共重合体は、メルトフローレ
ートが10g/10min以上、好適には30g/10
min以上のものであり、アイソタクティックポリプロ
ピレンやシンジオタクティックポリプロピレンが使用さ
れる。プロピレン含有量が95重量%以上であるという
条件下にプロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−
ブテン1共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン1共
重合体なども使用できる。これらの共重合体はブロック
共重合体でもよく、またランダム共重合体であってもよ
い。更に、ホモポリプロピレンと上記共重合体とのブレ
ンド物であってもよい。
レン−エチレン・プロピレン系共重合体は、融点が13
5℃以上、特に145℃乃至165℃の範囲にあるもの
である。この共重合体は、ポリプロピレンとエチレン・
プロピレン系共重合体との単なるブレンド物とは異な
り、ポリプロピレンにエチレン及びプロピレンが共重合
したもので、改質成分として5−メチレン−2−ノルボ
ルネンや5−エチリデン−2−ノルボルネンから誘導さ
れた単位が5重量%以下の範囲で含有されていてもよい
ものである。
主体とするマトリックス中にエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体を主体とする成分が微粒化分散した分布構
造、又は、エチレン−プロピレンランダム共重合体を主
体とするマトリックス中にポリプロピレン主体とする成
分が微粒化分散した分布構造を有しており、これが高い
融点を与えながら、かつ柔軟性を与えていると考えられ
る。好ましい分布構造は、ポリプロピレンのマトリック
ス中にエチレン−プロピレンランダム共重合体を主体と
する成分が微粒化分散した分布構造を有するものであ
る。この共重合体は、プロピレン及びエチレン−プロピ
レン或いは、更に改質成分を、例えば、活性マグネシウ
ム上に担持されたハロゲン含有チタン化合物及び電子供
与性化合物などからなる触媒の存在下に直接重合させる
ことにより得られるものであり、モンテル社からCAT
ALLOY ADFLEX KS−084Pの商品名で
入手できる。
レン系共重合体の硬度(ASTM−D2240 ショア
D)が60以下であることが柔軟性付与の点で好まし
く、メルトフローレートが10g/10min以上であ
ることが好ましい。
軟化剤を含有させることが成形性や成形物の外観特性を
向上させる点で好ましい。軟化剤としては、非芳香族系
のゴム用軟化剤、例えば非芳香族系の鉱物油又は液状若
しくは低分子量の合成軟化剤が挙げられる。一般にゴム
用鉱物油軟化剤は、芳香族環、ナフテン環及びパラフィ
ン鎖が組合った混合物であって、一般に、パラフィン鎖
炭素数が全炭素数の50%以上を占めるものをパラフィ
ン系、ナフテン環炭素数が30〜40%を占めるものを
ナフテン系、芳香族炭素数が30%以上を占めるものを
芳香族系と呼び区別されている。本発明の成分(4)と
して用いられるゴム用鉱物油軟化剤は、上記のパラフィ
ン系及びナフテン系が好ましい。芳香族系の軟化剤は、
成分(1)との関係で分散性が悪く好ましくない。成分
(4)として、パラフィン系の鉱物油軟化剤が特に好ま
しく、パラフィン系のなかでも芳香族環成分の少ないも
のが特に適している。該非芳香族系のゴム用軟化剤は、
37.8℃における動的粘度が好ましくは20〜500
cst、流動点が好ましくは−10〜−15℃、引火点
(COC)が好ましくは170〜300℃を示す。これ
らの軟化剤は、水素添加ブロック共重合体100重量部
当たり2乃至12重量部、特に3乃至7重量部の量で用
いるのがよい。上記量比よりも多い量で用いることは、
耐油性の点で好ましくない。
に用途に応じて、各種のブロッキング防止剤、シール性
改良剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、
結晶核剤、着色剤等を含有することも可能である。本発
明の組成物は、上記成分(1)、(2)及び(3)或い
は更に成分(4)を任意の順で又は同時に溶融混合する
ことにより調製できる。
例1〜12、比較例1〜8までの組成のものについて各材料
をタンブラーでドライブレンド後、押出機を通して造粒
し、このコンパウンドでインシェルモールド方式で28
mmPPキャップのライナーを成形し、この時の成形性を
評価した。またこのキャップを 180ml入り壜を使用して
キャップとしての耐熱性と、耐油性をしらべた。キャッ
プは0.23mmのアルミ材を使用し、内面をエポキシフェノ
ール系のオレフィン樹脂接着塗料を塗布したものを使用
した。
選び、28PPキャップのライナーに成形し、そのときのラ
イナー成形の良否を調べた。 ◎ 全て良品、 ○ 良品率90%以上, △ 良品率70〜90%, × 良品率70%以下 2)耐レトルト性 28mm用の180ml入り壜に85℃の熱水を充填し、シーリング
マシンで各キャップを被せた後レトルト釜で 120℃で30
分間のレトルト処理を加え放冷後、倒立落下衝撃試験を
行い漏れの有無を真空度で測定した。 ◎ 落下高さ10cm以上で漏れ無し ○ 落下高さ10cmで漏れ5cmで漏れ無し △ 落下高さ5cm以下で漏れ1cmで漏れ無し × 1cmで漏れが認められたもの 3)耐油性試験 28mm用の180ml入り壜を使用し厚生省告示340号(昭和34
年)に基づく倒立法でn-ヘプタンによる溶出量を測定し
た。 4)開栓トルク値 2)と同様に充填、レトルト処理し放冷、1日放置後そ
の開栓トルク値をトルクメーターにて測定した。 得られた結果を下記表1に示す。
脂、エラストマー、改質剤の合計を100 重量部としたと
き0.5重量部添加した。着色剤として酸化チタンを同様
に1.0 重量部添加、安定剤を同様に0.05 重量部添加。
ク共重合体に、メルトフローレートが10g/10mi
n以上のプロピレン系重合体、及び/または、共重合体
と、融点が145℃以上のポリプロピレン−エチレン・
プロピレン系共重合体とを特定の量比で含有させること
により、柔軟性やクッション性に富み、耐熱性(耐レト
ルト性)、耐油性、及び成形加工性に優れている樹脂組
成物が提供され、この樹脂組成物は容器蓋用のライナー
材、特にインシェルモールドに適したライナー材として
有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (1)ビニル芳香族化合物から主として
誘導される少なくとも2つの重合体ブロックAと、共役
ジエン化合物から主として誘導される少なくとも1つの
重合体ブロックBとからなるブロック共重合体を水素添
加して得られるブロック共重合体であって、数平均分子
量が10万以上のもの100重量部と、(2)メルトフ
ローレート(JIS K7210、荷重 2,160
g、温度230℃)が10g/10min以上のプロピ
レン系重合体、及び/または、共重合体5乃至50重量
部と、(3)融点が135℃以上のポリプロピレン−エ
チレン・プロピレン系共重合体5乃至50重量部とを含
有し且つ成分(2)及び成分(3)の合計含有量が20
乃至90重量部の範囲にあることを特徴とする樹脂組成
物。 - 【請求項2】 前記ブロック共重合体100重量部当た
り2乃至12重量部の柔軟剤(4)を更に含有すること
を特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の樹脂組成物か
らなることを特徴とするライナー材。
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---|---|---|---|
JP4423499A JP4308961B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-02-23 | 耐熱性及び耐油性に優れた樹脂組成物及びライナー材 |
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