JP2000225035A - 可動式ヘッドレスト装置 - Google Patents
可動式ヘッドレスト装置Info
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- JP2000225035A JP2000225035A JP11029121A JP2912199A JP2000225035A JP 2000225035 A JP2000225035 A JP 2000225035A JP 11029121 A JP11029121 A JP 11029121A JP 2912199 A JP2912199 A JP 2912199A JP 2000225035 A JP2000225035 A JP 2000225035A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッドレスト本体を前後回動可能に支持した
可動式ヘッドレスト装置において、発泡合成樹脂の原液
がヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防止す
る。ラチェット部材等の機能を阻害するのを防止する。 【解決手段】 ラチェット部材41,支持ブラケット4
2をヘッドレストステー20の水平支持部21の略中央
に設ける。ヘッドレストフレーム30を前記ラチェット
部材41,支持ブラケット42の下端位置で屈折し、屈
折部33を形成する。ヘッドレストフレーム30の外周
縁を密着させて液密性を保持して中空状に形成する。ヘ
ッドレストフレーム30の下端の屈折部33を一直線上
に形成する。ヘッドレストフレーム30の下部の両側部
にヘッドレストステー20の水平支持部21の軸受部3
1を形成する。
可動式ヘッドレスト装置において、発泡合成樹脂の原液
がヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防止す
る。ラチェット部材等の機能を阻害するのを防止する。 【解決手段】 ラチェット部材41,支持ブラケット4
2をヘッドレストステー20の水平支持部21の略中央
に設ける。ヘッドレストフレーム30を前記ラチェット
部材41,支持ブラケット42の下端位置で屈折し、屈
折部33を形成する。ヘッドレストフレーム30の外周
縁を密着させて液密性を保持して中空状に形成する。ヘ
ッドレストフレーム30の下端の屈折部33を一直線上
に形成する。ヘッドレストフレーム30の下部の両側部
にヘッドレストステー20の水平支持部21の軸受部3
1を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートに設
置される可動式ヘッドレスト装置に関するもので、更に
詳細に説明すると、乗員の頭部を保護するヘッドレスト
本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シ
ートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステ
ーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレ
ーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、
支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一
方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘ
ッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持
ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラ
チェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘ
ッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後
方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動
式ヘッドレスト装置に関する。
置される可動式ヘッドレスト装置に関するもので、更に
詳細に説明すると、乗員の頭部を保護するヘッドレスト
本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シ
ートのシートバック上部に設けられるヘッドレストステ
ーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレ
ーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、
支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される一
方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘ
ッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持
ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラ
チェット部材のラチェット歯に係止することにより、ヘ
ッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前後
方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動
式ヘッドレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シートにあっては、車両
の走行中、乗員に最適な着座感を与え、長時間に亘る着
座状態にあってもその疲労をできるだけ軽減することが
望まれ、そのために種々のサポート装置が付設されてい
る。このサポート装置として、代表的なものに乗員の頭
部を支持できるようにシートバックの上端部に設けられ
るヘッドレスト装置がある。
の走行中、乗員に最適な着座感を与え、長時間に亘る着
座状態にあってもその疲労をできるだけ軽減することが
望まれ、そのために種々のサポート装置が付設されてい
る。このサポート装置として、代表的なものに乗員の頭
部を支持できるようにシートバックの上端部に設けられ
るヘッドレスト装置がある。
【0003】ところで、前記ヘッドレスト装置として、
従来から種々の構成のものが提案されており、例えば、
シートバック上端部から突設したヘッドレストステーに
より支持されるヘッドレストをシートの前後方向にその
傾斜角度を可変できるようにした可動式ヘッドレスト装
置も知られており、この可動式ヘッドレスト装置によれ
ば、乗員のフィーリングをより一層向上させることが可
能である。
従来から種々の構成のものが提案されており、例えば、
シートバック上端部から突設したヘッドレストステーに
より支持されるヘッドレストをシートの前後方向にその
傾斜角度を可変できるようにした可動式ヘッドレスト装
置も知られており、この可動式ヘッドレスト装置によれ
ば、乗員のフィーリングをより一層向上させることが可
能である。
【0004】従来の可動式ヘッドレスト装置の構成につ
いて、特開平2−1083号公報や特開昭63−133
144号公報に示されるロック機構を内蔵したものが一
般に知られている。即ち、図7及び図8に示すように、
特開平2−1083号公報に示される可動式ヘッドレス
ト装置1は、ヘッドレストステー2及びヘッドレスト本
体3を主として構成されており、ヘッドレストステー2
は、ヘッドレスト本体3をシートバック上に支持するも
ので、ヘッドレスト本体3は、発泡体等からなる緩衝体
内に剛性を有するケース状のヘッドレストフレーム3a
が埋設されており、このヘッドレストフレーム3aは、
ヘッドレストステー2に回動可能に支持されている。
いて、特開平2−1083号公報や特開昭63−133
144号公報に示されるロック機構を内蔵したものが一
般に知られている。即ち、図7及び図8に示すように、
特開平2−1083号公報に示される可動式ヘッドレス
ト装置1は、ヘッドレストステー2及びヘッドレスト本
体3を主として構成されており、ヘッドレストステー2
は、ヘッドレスト本体3をシートバック上に支持するも
ので、ヘッドレスト本体3は、発泡体等からなる緩衝体
内に剛性を有するケース状のヘッドレストフレーム3a
が埋設されており、このヘッドレストフレーム3aは、
ヘッドレストステー2に回動可能に支持されている。
【0005】即ち、図7に示すように、ヘッドレストフ
レーム3a内部の構成としては、略U字形のヘッドレス
トステー2の両側部に一対の支持板4が溶接等により固
着され、更にこの一対の支持板4の外側には夫々一対の
囲い壁5が配置され、両囲い壁5の旋回時の中心軸とな
る一本のパイプ4aが差し渡し状に配され、囲い壁5
は、パイプ4aを介して固着されている。そして、ヘッ
ドレストフレーム3a内に前記支持板4並びに囲い壁5
が収容されている。
レーム3a内部の構成としては、略U字形のヘッドレス
トステー2の両側部に一対の支持板4が溶接等により固
着され、更にこの一対の支持板4の外側には夫々一対の
囲い壁5が配置され、両囲い壁5の旋回時の中心軸とな
る一本のパイプ4aが差し渡し状に配され、囲い壁5
は、パイプ4aを介して固着されている。そして、ヘッ
ドレストフレーム3a内に前記支持板4並びに囲い壁5
が収容されている。
【0006】次に、図8に示すように前記ヘッドレスト
本体3の傾動角度調整機構について説明すると、一対の
支持板4のうち片側の支持板4上に旋回フック6が、ま
た一対の囲い壁5を一体に連結固着したパイプ4a上に
は、旋回フック6と係合する扇形のラチェット部材7が
夫々配置されており、旋回フック6は、ラチェット部材
7のラチェット歯7aと係合する方向に板バネ8により
バネ付勢されている。尚、この板バネ8は、カシメピン
6aにより、支持板4に固定されている。
本体3の傾動角度調整機構について説明すると、一対の
支持板4のうち片側の支持板4上に旋回フック6が、ま
た一対の囲い壁5を一体に連結固着したパイプ4a上に
は、旋回フック6と係合する扇形のラチェット部材7が
夫々配置されており、旋回フック6は、ラチェット部材
7のラチェット歯7aと係合する方向に板バネ8により
バネ付勢されている。尚、この板バネ8は、カシメピン
6aにより、支持板4に固定されている。
【0007】従って、ヘッドレスト本体3を前傾方向に
押圧すると、ヘッドレスト本体3は、パイプ4aを回転
軸として旋回し、旋回フック6の爪部6bは、ラチェッ
ト部材7の各ラチェット歯7aと順次係合し、前傾傾斜
角度を次第に深めて行き、その時旋回フック6の上端側
6cは板バネ8に押圧され、旋回フック6はカシメピン
6aを中心に反時計方向に旋回力が加えられ、旋回フッ
ク6の爪部6bは、ラチェット部材7との係合を確実な
ものとする。
押圧すると、ヘッドレスト本体3は、パイプ4aを回転
軸として旋回し、旋回フック6の爪部6bは、ラチェッ
ト部材7の各ラチェット歯7aと順次係合し、前傾傾斜
角度を次第に深めて行き、その時旋回フック6の上端側
6cは板バネ8に押圧され、旋回フック6はカシメピン
6aを中心に反時計方向に旋回力が加えられ、旋回フッ
ク6の爪部6bは、ラチェット部材7との係合を確実な
ものとする。
【0008】また、ヘッドレスト本体3の傾斜量が最大
となれば、ラチェット部材7の終端部に旋回フック6の
爪部6bが乗り上げ、旋回フック6はカシメピン6aを
中心に時計方向に旋回し、旋回フック6の爪部6bはラ
チェット部材7から離反する。この状態になるとヘッド
レスト本体3は、引っ張りバネの引っ張り作用により、
元位置、即ち直立状態への復帰運動を起こし、これに伴
なうラチェット部材7の時計方向への旋回によってラチ
ェット部材7のラチェット歯7aの始端側と旋回フック
6の爪部6bが当接し、旋回フック6が反時計方向に強
制旋回させられ、旋回フック6の爪部6bは再度板バネ
8に押圧されてヘッドレスト本体3の直立位置を確保す
るラチェット部材7のラチェット歯7aと係合して、ヘ
ッドレスト本体3は直立して元位置に復帰するという動
作を行なう。
となれば、ラチェット部材7の終端部に旋回フック6の
爪部6bが乗り上げ、旋回フック6はカシメピン6aを
中心に時計方向に旋回し、旋回フック6の爪部6bはラ
チェット部材7から離反する。この状態になるとヘッド
レスト本体3は、引っ張りバネの引っ張り作用により、
元位置、即ち直立状態への復帰運動を起こし、これに伴
なうラチェット部材7の時計方向への旋回によってラチ
ェット部材7のラチェット歯7aの始端側と旋回フック
6の爪部6bが当接し、旋回フック6が反時計方向に強
制旋回させられ、旋回フック6の爪部6bは再度板バネ
8に押圧されてヘッドレスト本体3の直立位置を確保す
るラチェット部材7のラチェット歯7aと係合して、ヘ
ッドレスト本体3は直立して元位置に復帰するという動
作を行なう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の可
動式ヘッドレスト装置1においては、ヘッドレストフレ
ーム3aはヘッドレストステー2に回動可能に支持され
るように構成されるため、発泡合成樹脂の一体発泡成形
によりパッド材を成形する際に、発泡合成樹脂の原液が
ケース状のヘッドレストフレーム3aの内部に浸入し、
ラチェット部材7等の機能を阻害する虞れを有し、また
ラチェット部材7をヘッドレストステー2の略中央部に
設け、ヘッドレストフレーム3aを下端で屈折させた場
合に、屈折部の両端より発泡合成樹脂の原液がヘッドレ
ストフレーム3aの内部に浸入する虞れを有するもので
あった。
動式ヘッドレスト装置1においては、ヘッドレストフレ
ーム3aはヘッドレストステー2に回動可能に支持され
るように構成されるため、発泡合成樹脂の一体発泡成形
によりパッド材を成形する際に、発泡合成樹脂の原液が
ケース状のヘッドレストフレーム3aの内部に浸入し、
ラチェット部材7等の機能を阻害する虞れを有し、また
ラチェット部材7をヘッドレストステー2の略中央部に
設け、ヘッドレストフレーム3aを下端で屈折させた場
合に、屈折部の両端より発泡合成樹脂の原液がヘッドレ
ストフレーム3aの内部に浸入する虞れを有するもので
あった。
【0010】本発明の目的は、ヘッドレスト本体をヘッ
ドレストステーに対して回動可能に支持し、ヘッドレス
ト本体を適宜傾倒位置でロックできる可動式ヘッドレス
ト装置において、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成
樹脂の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入するの
を防止することができ、ラチェット部材等の機能を阻害
する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作
動が行なえる可動式ヘッドレスト装置を提供するもので
ある。
ドレストステーに対して回動可能に支持し、ヘッドレス
ト本体を適宜傾倒位置でロックできる可動式ヘッドレス
ト装置において、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成
樹脂の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入するの
を防止することができ、ラチェット部材等の機能を阻害
する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作
動が行なえる可動式ヘッドレスト装置を提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の可動
式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレ
スト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両
用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレスト
ステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレスト
フレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストフレ
ームが前記支持ブラケットの下端位置で屈折され、且つ
外周縁が密着されて液密性を保持して中空状に形成さ
れ、前記ヘッドレストフレームの屈折部が一直線上に形
成されていることを特徴とする。
鑑みてなされたもので、本発明の請求項1に記載の可動
式ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレ
スト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両
用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレスト
ステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレスト
フレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストフレ
ームが前記支持ブラケットの下端位置で屈折され、且つ
外周縁が密着されて液密性を保持して中空状に形成さ
れ、前記ヘッドレストフレームの屈折部が一直線上に形
成されていることを特徴とする。
【0012】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ヘッドレストフレームが前記支持ブラケットの下端位置
で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持して
中空状に形成され、前記ヘッドレストフレームの屈折部
が一直線上に形成されているので、ヘッドレストフレー
ムの屈折部の形成が容易で、液漏れを防止することがで
き、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成樹脂の原液が
ヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防止するこ
とができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがな
く、ラチェット機構における精度のよい作動が得られ
る。
ヘッドレストフレームが前記支持ブラケットの下端位置
で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持して
中空状に形成され、前記ヘッドレストフレームの屈折部
が一直線上に形成されているので、ヘッドレストフレー
ムの屈折部の形成が容易で、液漏れを防止することがで
き、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成樹脂の原液が
ヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防止するこ
とができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れがな
く、ラチェット機構における精度のよい作動が得られ
る。
【0013】次いで、本発明の請求項2に記載の可動式
ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレス
ト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用
シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストス
テーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフ
レーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記ラチェット部材が
ヘッドレストステーの水平支持部の略中央に設けられ、
前記ヘッドレストフレームが前記ラチェット部材の下端
位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持
して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレームの下
端の屈折部が一直線上に形成され、ヘッドレストフレー
ムの下部の両側部にヘッドレストステーの水平支持部の
軸受部が形成されていることを特徴とする。
ヘッドレスト装置は、乗員の頭部を保護するヘッドレス
ト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用
シートのシートバック上部に設けられるヘッドレストス
テーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフ
レーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記ラチェット部材が
ヘッドレストステーの水平支持部の略中央に設けられ、
前記ヘッドレストフレームが前記ラチェット部材の下端
位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持
して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレームの下
端の屈折部が一直線上に形成され、ヘッドレストフレー
ムの下部の両側部にヘッドレストステーの水平支持部の
軸受部が形成されていることを特徴とする。
【0014】従って、請求項2に記載の発明によれば、
ラチェット部材がヘッドレストステーの水平支持部の略
中央に設けられ、前記ヘッドレストフレームが前記ラチ
ェット部材の下端位置で屈折され、且つ外周縁が密着さ
れて液密性を保持して中空状に形成され、前記ヘッドレ
ストフレームの下端の屈折部が一直線上に形成され、ヘ
ッドレストフレームの下部の両側部にヘッドレストステ
ーの水平支持部の軸受部が形成されているので、ヘッド
レストフレームの下端の屈折部の形成が容易で、液漏れ
を防止することができ、パッド材の一体発泡成形時に発
泡合成樹脂の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入
するのを防止することができ、ラチェット部材等の機能
を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度の
よい作動が得られる。
ラチェット部材がヘッドレストステーの水平支持部の略
中央に設けられ、前記ヘッドレストフレームが前記ラチ
ェット部材の下端位置で屈折され、且つ外周縁が密着さ
れて液密性を保持して中空状に形成され、前記ヘッドレ
ストフレームの下端の屈折部が一直線上に形成され、ヘ
ッドレストフレームの下部の両側部にヘッドレストステ
ーの水平支持部の軸受部が形成されているので、ヘッド
レストフレームの下端の屈折部の形成が容易で、液漏れ
を防止することができ、パッド材の一体発泡成形時に発
泡合成樹脂の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入
するのを防止することができ、ラチェット部材等の機能
を阻害する虞れがなく、ラチェット機構における精度の
よい作動が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可動式ヘッド
レスト装置の実施形態について、図面を参照して詳述す
る。図1は本発明に係る可動式ヘッドレスト装置におけ
るヘッドレストステーとヘッドレストフレームとの関係
を示す正面図、図2は本発明のヘッドレストフレーム内
のロック機構部分を示す構成説明図、図3は本発明のロ
ック機構部の各構成部材を示す分解斜視図、図4及び図
5は本発明のヘッドレストフレームの構成を示す説明
図、図6は本発明のヘッドレストステーとヘッドレスト
フレームの軸受部との関係を示す断面図を夫々示す。
レスト装置の実施形態について、図面を参照して詳述す
る。図1は本発明に係る可動式ヘッドレスト装置におけ
るヘッドレストステーとヘッドレストフレームとの関係
を示す正面図、図2は本発明のヘッドレストフレーム内
のロック機構部分を示す構成説明図、図3は本発明のロ
ック機構部の各構成部材を示す分解斜視図、図4及び図
5は本発明のヘッドレストフレームの構成を示す説明
図、図6は本発明のヘッドレストステーとヘッドレスト
フレームの軸受部との関係を示す断面図を夫々示す。
【0016】図1乃至図3において、本発明に係る可動
式ヘッドレスト装置10は、図示しない車両用シートの
シートバックにヘッドレスト本体を支持するために設け
られるヘッドレストステー20と、このヘッドレストス
テー20に支持されるヘッドレストフレーム30とから
大略構成されている。
式ヘッドレスト装置10は、図示しない車両用シートの
シートバックにヘッドレスト本体を支持するために設け
られるヘッドレストステー20と、このヘッドレストス
テー20に支持されるヘッドレストフレーム30とから
大略構成されている。
【0017】前記ヘッドレストステー20は、水平支持
部21と、水平支持部21の両端に下方に向けて伸びる
一対の脚部22とを備えた鋼製パイプ材からなり、図示
しないシートバックの上縁側に抜き差し自在に装着され
る。
部21と、水平支持部21の両端に下方に向けて伸びる
一対の脚部22とを備えた鋼製パイプ材からなり、図示
しないシートバックの上縁側に抜き差し自在に装着され
る。
【0018】一方、このヘッドレストステー20の水平
支持部21に支持されるヘッドレストフレーム30は、
金属鋼板を中空状にプレス成形して形成されている。こ
のヘッドレストフレーム30は、図2及び図3に示す如
く、中央下側の両側部にヘッドレストステー20の水平
支持部21を軸受けする軸受部31としての中空円筒部
を備えると共に、ヘッドレストフレーム30内に後述す
るロック機構部40が内装されている。
支持部21に支持されるヘッドレストフレーム30は、
金属鋼板を中空状にプレス成形して形成されている。こ
のヘッドレストフレーム30は、図2及び図3に示す如
く、中央下側の両側部にヘッドレストステー20の水平
支持部21を軸受けする軸受部31としての中空円筒部
を備えると共に、ヘッドレストフレーム30内に後述す
るロック機構部40が内装されている。
【0019】図4及び図5に示す如く、前記ヘッドレス
トフレーム30は前記水平支持部21の下端位置で屈折
され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持して中空状
に形成され、前記ヘッドレストフレーム30の下端の屈
折部33が一直線上に形成されている。またヘッドレス
トフレーム30は下端の屈折部33で屈折された状態
で、バーリングカシメ35によりカシメ処理され、また
外周縁が液密性を保持して接合されている。また前記ヘ
ッドレストフレーム30のアッセンブリー時のガイド穴
37がヘッドレストフレーム30の表裏を貫通して形成
されている。
トフレーム30は前記水平支持部21の下端位置で屈折
され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持して中空状
に形成され、前記ヘッドレストフレーム30の下端の屈
折部33が一直線上に形成されている。またヘッドレス
トフレーム30は下端の屈折部33で屈折された状態
で、バーリングカシメ35によりカシメ処理され、また
外周縁が液密性を保持して接合されている。また前記ヘ
ッドレストフレーム30のアッセンブリー時のガイド穴
37がヘッドレストフレーム30の表裏を貫通して形成
されている。
【0020】尚、図示はしないが、ヘッドレストフレー
ム30の外周にポリウレタンフォーム等を一体発泡成形
してパッド材を成形し、ヘッドレスト装置10にクッシ
ョン性を付与すると共に、製品外表面にクロス等の表皮
材を貼着して可動式ヘッドレスト装置10の手触り感や
外観意匠性を高めるように構成されている。
ム30の外周にポリウレタンフォーム等を一体発泡成形
してパッド材を成形し、ヘッドレスト装置10にクッシ
ョン性を付与すると共に、製品外表面にクロス等の表皮
材を貼着して可動式ヘッドレスト装置10の手触り感や
外観意匠性を高めるように構成されている。
【0021】次に、ロック機構部40の構成を説明する
と、図2及び図3に示すように、ロック機構部40は、
略扇形状のラチェット部材41と、ヘッドレストステー
20の水平支持部21に取付けられる支持ブラケット4
2と、支持ブラケット42とラチェット部材41との間
に介挿され、ラチェット部材41と係合する係止部材4
3と、ラチェット部材41に取付けられるテンションス
プリング44と、係止部材43にスプリング付勢する捩
りコイルバネ45と、支持ブラケット42とラチェット
部材41とを結合するリベット46、並びにヘッドレス
トステー20に嵌め込まれるブッシュ47とから構成さ
れている。前記ラチェット部材41はヘッドレストステ
ー20の水平支持部21の略中央に設けられている。
と、図2及び図3に示すように、ロック機構部40は、
略扇形状のラチェット部材41と、ヘッドレストステー
20の水平支持部21に取付けられる支持ブラケット4
2と、支持ブラケット42とラチェット部材41との間
に介挿され、ラチェット部材41と係合する係止部材4
3と、ラチェット部材41に取付けられるテンションス
プリング44と、係止部材43にスプリング付勢する捩
りコイルバネ45と、支持ブラケット42とラチェット
部材41とを結合するリベット46、並びにヘッドレス
トステー20に嵌め込まれるブッシュ47とから構成さ
れている。前記ラチェット部材41はヘッドレストステ
ー20の水平支持部21の略中央に設けられている。
【0022】更に詳しくは、ラチェット部材41は、下
側に設けられたブッシュ孔411にブッシュ47を嵌め
込み、ヘッドレストステー20の水平支持部21にブッ
シュ47を介して取付けられ、このブッシュ47は、支
持ブラケット42の取付部421にも取付けられ、支持
ブラケット42は、ヘッドレストステー20の水平支持
部21に固定されるが、ラチェット部材41は、ヘッド
レストフレーム30と一体にヘッドレストステー20の
水平支持部21を基に回動する。また前記ヘッドレスト
フレーム30の前記水平支持部21の下端位置での屈折
は、支持ブラケット42の下端が水平支持部21の略中
央位置で、水平支持部21の下端より下方に突出してい
る分だけ下方位置に形成されるものである。
側に設けられたブッシュ孔411にブッシュ47を嵌め
込み、ヘッドレストステー20の水平支持部21にブッ
シュ47を介して取付けられ、このブッシュ47は、支
持ブラケット42の取付部421にも取付けられ、支持
ブラケット42は、ヘッドレストステー20の水平支持
部21に固定されるが、ラチェット部材41は、ヘッド
レストフレーム30と一体にヘッドレストステー20の
水平支持部21を基に回動する。また前記ヘッドレスト
フレーム30の前記水平支持部21の下端位置での屈折
は、支持ブラケット42の下端が水平支持部21の略中
央位置で、水平支持部21の下端より下方に突出してい
る分だけ下方位置に形成されるものである。
【0023】更に、ラチェット部材41のラチェット歯
412と、係止部材43の爪部431とが係止し、ラチ
ェット部材41に設けられている円弧状のガイド孔41
3に差し込まれているリベット46の軸部461が、係
止部材43の孔部432に入り込み係止部材43が回動
自在に支持され、リベット46の小径軸462が支持ブ
ラケット42の取付部421に取付けられて、支持ブラ
ケット42とラチェット部材41との間に係止部材43
が支持され、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプ
リングに替えて、捩りコイルバネ45によりロックオン
時に係止部材43がロック方向にバネ付勢されている。
412と、係止部材43の爪部431とが係止し、ラチ
ェット部材41に設けられている円弧状のガイド孔41
3に差し込まれているリベット46の軸部461が、係
止部材43の孔部432に入り込み係止部材43が回動
自在に支持され、リベット46の小径軸462が支持ブ
ラケット42の取付部421に取付けられて、支持ブラ
ケット42とラチェット部材41との間に係止部材43
が支持され、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプ
リングに替えて、捩りコイルバネ45によりロックオン
時に係止部材43がロック方向にバネ付勢されている。
【0024】また、ラチェット部材41の取付片414
にテンションスプリング44の一端441が固定されて
おり、テンションスプリング44の他端442は支持ブ
ラケット42に取付けられ、ラチェット部材41はその
ロック方向にテンションスプリング44によりバネ付勢
され、更に、ラチェット部材41と係止部材43との係
合が解除された時のテンションスプリング44によりヘ
ッドレストフレーム30は後方側へバネ付勢される。
にテンションスプリング44の一端441が固定されて
おり、テンションスプリング44の他端442は支持ブ
ラケット42に取付けられ、ラチェット部材41はその
ロック方向にテンションスプリング44によりバネ付勢
され、更に、ラチェット部材41と係止部材43との係
合が解除された時のテンションスプリング44によりヘ
ッドレストフレーム30は後方側へバネ付勢される。
【0025】このように、本発明に係る可動式ヘッドレ
スト装置10は、係止部材43をバネ付勢する手段とし
て、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプリングに
替えて、単一の捩りコイルバネ45を使用している。こ
の捩りコイルバネ45は、一方端をフック状の係止片4
52として形成し、支持ブラケット42の係止用切欠4
22に係止すると共に、他方端は係止部材43を付勢す
る付勢部453として折曲されている。また、中央部の
巻き部451は、支持ブラケット42の円柱状のガイド
用のエンボス部423に嵌め込み支持される。
スト装置10は、係止部材43をバネ付勢する手段とし
て、従来の板バネ、あるいは複数のコイルスプリングに
替えて、単一の捩りコイルバネ45を使用している。こ
の捩りコイルバネ45は、一方端をフック状の係止片4
52として形成し、支持ブラケット42の係止用切欠4
22に係止すると共に、他方端は係止部材43を付勢す
る付勢部453として折曲されている。また、中央部の
巻き部451は、支持ブラケット42の円柱状のガイド
用のエンボス部423に嵌め込み支持される。
【0026】従って、図3に示すように、ヘッドレスト
フレーム30内のロック機構部40として、支持ブラケ
ット42とラチェット部材41との間に係止部材43が
回動可能に支持されているが、支持ブラケット42に取
付けられるこの捩りコイルバネ45により係止部材43
がバネ付勢される。
フレーム30内のロック機構部40として、支持ブラケ
ット42とラチェット部材41との間に係止部材43が
回動可能に支持されているが、支持ブラケット42に取
付けられるこの捩りコイルバネ45により係止部材43
がバネ付勢される。
【0027】このように、本発明によれば、従来の板バ
ネに比べ、加工コストが低減でき、しかも、板バネのよ
うに全体が変形するのではなく、変位量としては、巻き
部451から付勢部453にかけての部位のみであり、
変位量が少なく、バネ応力やバネ荷重等が簡単に設定で
きると共に、取付けについても支持ブラケット42のエ
ンボス部423に捩りコイルバネ45の巻き部451を
嵌め込み、支持ブラケット42の係止用切欠422にフ
ック状の係止片452を係止すると共に、他方側の付勢
部453を係止部材43に当接させるだけで簡単に取付
けることができ、組付け作業も簡単に行なえるという有
利さがある。
ネに比べ、加工コストが低減でき、しかも、板バネのよ
うに全体が変形するのではなく、変位量としては、巻き
部451から付勢部453にかけての部位のみであり、
変位量が少なく、バネ応力やバネ荷重等が簡単に設定で
きると共に、取付けについても支持ブラケット42のエ
ンボス部423に捩りコイルバネ45の巻き部451を
嵌め込み、支持ブラケット42の係止用切欠422にフ
ック状の係止片452を係止すると共に、他方側の付勢
部453を係止部材43に当接させるだけで簡単に取付
けることができ、組付け作業も簡単に行なえるという有
利さがある。
【0028】また、ヘッドレストフレーム30の下端の
屈折部33の形成が容易で、液漏れを防止することがで
き、ヘッドレストフレーム30の外周縁が液密性を保持
して接合されているので、パッド材の一体発泡成形時に
発泡合成樹脂の原液がヘッドレストフレーム30の内部
に浸入するのを防止することができる。
屈折部33の形成が容易で、液漏れを防止することがで
き、ヘッドレストフレーム30の外周縁が液密性を保持
して接合されているので、パッド材の一体発泡成形時に
発泡合成樹脂の原液がヘッドレストフレーム30の内部
に浸入するのを防止することができる。
【0029】前記ヘッドレストステー20の水平支持部
21はヘッドレストフレーム30の軸受部31に軸受け
されるが、本発明は、ヘッドレストフレーム30の可動
時における摺動トルクを常に適正に維持でき、確実なロ
ック強度が得られ、且つ角度調整作業も円滑に行なうこ
とができるものである。前記ヘッドレストフレーム30
の下端の屈折部33と、この屈折部33の上方の軸受部
31との間に軸方向に沿って凸条部32が設けられてい
る。
21はヘッドレストフレーム30の軸受部31に軸受け
されるが、本発明は、ヘッドレストフレーム30の可動
時における摺動トルクを常に適正に維持でき、確実なロ
ック強度が得られ、且つ角度調整作業も円滑に行なうこ
とができるものである。前記ヘッドレストフレーム30
の下端の屈折部33と、この屈折部33の上方の軸受部
31との間に軸方向に沿って凸条部32が設けられてい
る。
【0030】ヘッドレストフレーム30の軸受部31と
なる中空円筒部と、ヘッドレストステー20の水平支持
部21との間の摺動トルクを凸条部32により調整する
ことができる。即ち、ヘッドレストステー20の水平支
持部21と、ヘッドレストフレーム30の軸受部31と
の間のクリアランスが大き過ぎる場合には、軸受部31
の外周に軸方向に沿って突設されている凸条部32の両
側から、図6に矢印aで示す如く、内側に絞り込むこと
により、軸受部31の内径を縮小させることができ、ヘ
ッドレストステー20の水平支持部21と、ヘッドレス
トフレーム30の軸受部31との間のクリアランスを適
正に保つことができる。
なる中空円筒部と、ヘッドレストステー20の水平支持
部21との間の摺動トルクを凸条部32により調整する
ことができる。即ち、ヘッドレストステー20の水平支
持部21と、ヘッドレストフレーム30の軸受部31と
の間のクリアランスが大き過ぎる場合には、軸受部31
の外周に軸方向に沿って突設されている凸条部32の両
側から、図6に矢印aで示す如く、内側に絞り込むこと
により、軸受部31の内径を縮小させることができ、ヘ
ッドレストステー20の水平支持部21と、ヘッドレス
トフレーム30の軸受部31との間のクリアランスを適
正に保つことができる。
【0031】逆に、ヘッドレストステー20の水平支持
部21と、ヘッドレストフレーム30の軸受部31との
クリアランスが少ない場合には、図6に矢印bで示す如
く、凸条部32の頂面を叩いて軸受部31の径を拡開さ
せ、ヘッドレストステー20の水平支持部21と、ヘッ
ドレストフレーム30の軸受部31との間のクリアラン
スを調節することができる。
部21と、ヘッドレストフレーム30の軸受部31との
クリアランスが少ない場合には、図6に矢印bで示す如
く、凸条部32の頂面を叩いて軸受部31の径を拡開さ
せ、ヘッドレストステー20の水平支持部21と、ヘッ
ドレストフレーム30の軸受部31との間のクリアラン
スを調節することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の可動式ヘッドレストフレームによれば、乗員の
頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッ
ドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に
設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持す
ると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,
ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレ
ストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッド
レストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに
回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持
される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯
に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘ
ッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位
置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置におい
て、前記ヘッドレストフレームが前記支持ブラケットの
下端位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を
保持して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレーム
の屈折部が一直線上に形成されているので、ヘッドレス
トフレームの屈折部の形成が容易で、液漏れを防止する
ことができ、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成樹脂
の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防
止することができ、ラチェット部材等の機能を阻害する
虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が
得られる。
に記載の可動式ヘッドレストフレームによれば、乗員の
頭部を保護するヘッドレスト本体の芯部を構成するヘッ
ドレストフレームを車両用シートのシートバック上部に
設けられるヘッドレストステーにより回動可能に支持す
ると共に、ヘッドレストフレーム内に支持ブラケット,
ラチェット部材が収容され、支持ブラケットがヘッドレ
ストステーに固着される一方、ラチェット部材はヘッド
レストフレームと一体にヘッドレストステーの軸廻りに
回動可能に支持され、支持ブラケットに回動可能に支持
される係止部材の爪部がラチェット部材のラチェット歯
に係止することにより、ヘッドレストステーに対してヘ
ッドレストフレームを前後方向に傾倒操作したロック位
置でロック保持できる可動式ヘッドレスト装置におい
て、前記ヘッドレストフレームが前記支持ブラケットの
下端位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を
保持して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレーム
の屈折部が一直線上に形成されているので、ヘッドレス
トフレームの屈折部の形成が容易で、液漏れを防止する
ことができ、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成樹脂
の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防
止することができ、ラチェット部材等の機能を阻害する
虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作動が
得られる。
【0033】本発明の請求項2に記載の可動式ヘッドレ
ストフレームによれば、乗員の頭部を保護するヘッドレ
スト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両
用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレスト
ステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレスト
フレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記ラチェット部材が
ヘッドレストステーの水平支持部の略中央に設けられ、
前記ヘッドレストフレームが前記ラチェット部材の下端
位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持
して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレームの下
端の屈折部が一直線上に形成され、ヘッドレストフレー
ムの下部の両側部にヘッドレストステーの水平支持部の
軸受部が形成されているので、ヘッドレストフレームの
下端の屈折部の形成が容易で、液漏れを防止することが
でき、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成樹脂の原液
がヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防止する
ことができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れが
なく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られ
る。
ストフレームによれば、乗員の頭部を保護するヘッドレ
スト本体の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両
用シートのシートバック上部に設けられるヘッドレスト
ステーにより回動可能に支持すると共に、ヘッドレスト
フレーム内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容さ
れ、支持ブラケットがヘッドレストステーに固着される
一方、ラチェット部材はヘッドレストフレームと一体に
ヘッドレストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支
持ブラケットに回動可能に支持される係止部材の爪部が
ラチェット部材のラチェット歯に係止することにより、
ヘッドレストステーに対してヘッドレストフレームを前
後方向に傾倒操作したロック位置でロック保持できる可
動式ヘッドレスト装置において、前記ラチェット部材が
ヘッドレストステーの水平支持部の略中央に設けられ、
前記ヘッドレストフレームが前記ラチェット部材の下端
位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持
して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレームの下
端の屈折部が一直線上に形成され、ヘッドレストフレー
ムの下部の両側部にヘッドレストステーの水平支持部の
軸受部が形成されているので、ヘッドレストフレームの
下端の屈折部の形成が容易で、液漏れを防止することが
でき、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成樹脂の原液
がヘッドレストフレームの内部に浸入するのを防止する
ことができ、ラチェット部材等の機能を阻害する虞れが
なく、ラチェット機構における精度のよい作動が得られ
る。
【0034】本発明によれば、ヘッドレスト本体をヘッ
ドレストステーに対して回動可能に支持し、ヘッドレス
ト本体を適宜傾倒位置でロックできる可動式ヘッドレス
ト装置において、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成
樹脂の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入するの
を防止することができ、ラチェット部材等の機能を阻害
する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作
動が行なえる可動式ヘッドレスト装置を得ることができ
る。
ドレストステーに対して回動可能に支持し、ヘッドレス
ト本体を適宜傾倒位置でロックできる可動式ヘッドレス
ト装置において、パッド材の一体発泡成形時に発泡合成
樹脂の原液がヘッドレストフレームの内部に浸入するの
を防止することができ、ラチェット部材等の機能を阻害
する虞れがなく、ラチェット機構における精度のよい作
動が行なえる可動式ヘッドレスト装置を得ることができ
る。
【図1】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置のヘッド
レストステーとヘッドレストフレームとの関係を示す一
部正面図。
レストステーとヘッドレストフレームとの関係を示す一
部正面図。
【図2】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置のヘッド
レストステーとヘッドレストフレーム並びにロック機構
部の構成を示す側面図。
レストステーとヘッドレストフレーム並びにロック機構
部の構成を示す側面図。
【図3】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置のヘッド
レストフレーム並びにロック機構部の構成を示す分解斜
視図。
レストフレーム並びにロック機構部の構成を示す分解斜
視図。
【図4】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置のヘッド
レストフレームの正面図。
レストフレームの正面図。
【図5】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置のヘッド
レストフレームのアッセンブリー前の側面図。
レストフレームのアッセンブリー前の側面図。
【図6】本発明に係る可動式ヘッドレスト装置のヘッド
レストステーの水平支持部を軸受けする軸受部と凸条部
とを示す断面図。
レストステーの水平支持部を軸受けする軸受部と凸条部
とを示す断面図。
【図7】従来の可動式ヘッドレスト装置を示す斜視図。
【図8】従来の可動式へッドレスト装置におけるロック
機構部分の分解斜視図。
機構部分の分解斜視図。
10 可動式ヘッドレスト装置 20 ヘッドレストステー 21 水平支持部 22 脚部 30 ヘッドレストフレーム 31 軸受部 32 凸条部 33 屈折部 35 バーリングカシメ 40 ロック機構部 41 ラチェット部材 42 支持ブラケット 43 係止部材 44 テンションスプリング 45 捩りコイルバネ 46 リベット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江 口 森 幸 神奈川県綾瀬市小園771番地 池田物産株 式会社内 Fターム(参考) 3B084 DB09 DC02 DD07 3B087 DC05 DC07 DC08
Claims (2)
- 【請求項1】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
のシートバック上部に設けられるヘッドレストステーに
より回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム
内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持
ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラ
チェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレ
ストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケ
ットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェッ
ト部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレ
ストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に
傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッ
ドレスト装置において、 前記ヘッドレストフレームが前記支持ブラケットの下端
位置で屈折され、且つ外周縁が密着されて液密性を保持
して中空状に形成され、前記ヘッドレストフレームの屈
折部が一直線上に形成されていることを特徴とする可動
式ヘッドレスト装置。 - 【請求項2】 乗員の頭部を保護するヘッドレスト本体
の芯部を構成するヘッドレストフレームを車両用シート
のシートバック上部に設けられるヘッドレストステーに
より回動可能に支持すると共に、ヘッドレストフレーム
内に支持ブラケット,ラチェット部材が収容され、支持
ブラケットがヘッドレストステーに固着される一方、ラ
チェット部材はヘッドレストフレームと一体にヘッドレ
ストステーの軸廻りに回動可能に支持され、支持ブラケ
ットに回動可能に支持される係止部材の爪部がラチェッ
ト部材のラチェット歯に係止することにより、ヘッドレ
ストステーに対してヘッドレストフレームを前後方向に
傾倒操作したロック位置でロック保持できる可動式ヘッ
ドレスト装置において、 前記ラチェット部材がヘッドレストステーの水平支持部
の略中央に設けられ、前記ヘッドレストフレームが前記
ラチェット部材の下端位置で屈折され、且つ外周縁が密
着されて液密性を保持して中空状に形成され、前記ヘッ
ドレストフレームの下端の屈折部が一直線上に形成さ
れ、ヘッドレストフレームの下部の両側部にヘッドレス
トステーの水平支持部の軸受部が形成されていることを
特徴とする可動式ヘッドレスト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11029121A JP2000225035A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 可動式ヘッドレスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11029121A JP2000225035A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 可動式ヘッドレスト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000225035A true JP2000225035A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=12267487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11029121A Pending JP2000225035A (ja) | 1999-02-05 | 1999-02-05 | 可動式ヘッドレスト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000225035A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103038096A (zh) * | 2010-06-11 | 2013-04-10 | 约翰逊控股公司 | 头枕,尤其用于汽车的头枕 |
-
1999
- 1999-02-05 JP JP11029121A patent/JP2000225035A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103038096A (zh) * | 2010-06-11 | 2013-04-10 | 约翰逊控股公司 | 头枕,尤其用于汽车的头枕 |
CN103038096B (zh) * | 2010-06-11 | 2015-06-17 | 约翰逊控股公司 | 头枕,尤其用于汽车的头枕 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040511 |