JP2000222955A - フラットケーブルの製造装置及び製造方法 - Google Patents

フラットケーブルの製造装置及び製造方法

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JP2000222955A
JP2000222955A JP11022937A JP2293799A JP2000222955A JP 2000222955 A JP2000222955 A JP 2000222955A JP 11022937 A JP11022937 A JP 11022937A JP 2293799 A JP2293799 A JP 2293799A JP 2000222955 A JP2000222955 A JP 2000222955A
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release sheet
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flat cable
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敏博 堤
Hiroaki Shirai
宏明 白井
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/08Flat or ribbon cables
    • H01B7/0838Parallel wires, sandwiched between two insulating layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/009Cables with built-in connecting points or with predetermined areas for making deviations

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質のフラットケーブルを製造するととも
に、生産性を大幅に向上させる。 【解決手段】 複数の導線を、第1の剥離シートが貼り
付けられた第1の絶縁テープと第2の剥離シートが貼り
付けられた第2の絶縁テープとで挟み込み、第1の絶縁
テープ、導線及び第2の絶縁テープをこの順で貼り合わ
せるフラットケーブルの製造装置において、第1の絶縁
テープ及び第2の絶縁テープをそれぞれ所定の張力で張
架させる第1の張架手段及び第2の張架手段と、第1の
絶縁テープと第2の絶縁テープとが導線を挟み込んだ後
に、第1の剥離シート及び第2の剥離シートの通過を検
出する検出手段と、検出手段が検出した検出結果に基づ
いて第1の剥離シート及び第2の剥離シートの貼付誤差
を算出するとともに、この貼付誤差に基づいて第1の張
架手段及び第2の張架手段を制御する制御手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器や自動車
における内部配線等に用いられるフラットケーブルの製
造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットケーブルは、同一平面上に配列
した複数の導線が2枚の絶縁テープにより挟み込まれて
なるものである。このフラットケーブルは、扁平で屈曲
性があることから、配線作業が行いやすく、狭い場所に
も配線が可能である等の利点を有している。このため、
フラットケーブルは、各種の家電製品、通信機器、ワー
プロ、コンピュータ、自動車における内部配線等に広く
用いられている。
【0003】ところで、このようなフラットケーブルを
作製するに際しては、例えば図7に示すような製造装置
が用いられる。この製造装置は、同一平面上に平行に配
列された複数の導線100を、第1の絶縁テープ101
及び第2の絶縁テープ102とともに一対の加熱ロール
103間に引き込み、複数の導線100を第1の絶縁テ
ープ101と第2の絶縁テープ102とで挟み込んだ状
態で一対の加熱ロール103により、第1の絶縁テープ
101と第2の絶縁テープ102とを加熱圧着させる。
【0004】この第1の絶縁テープ101及び第2の絶
縁テープ102には、互いに対向する側の主面上に接着
剤層がそれぞれ形成されている。そして、この製造装置
では、第1の絶縁テープ101及び第2の絶縁テープ1
02を一対の加熱ロール103に送り込む前に、第1の
絶縁テープ101の接着剤層上に第1の剥離シート10
4が連続的に所定の貼付間隔Eを以て貼り付けられ、第
2の絶縁テープ102の接着層上に第2の剥離シート1
05が連続的に所定の貼付間隔Fを以て貼り付けられ
る。この第1の剥離シート104と第2の剥離シート1
05とは、第1の絶縁テープ101及び第2の絶縁テー
プ102が一対の加熱ロール103を通過して圧着され
ると、互いに対向することとなる。
【0005】また、第1の剥離シート104及び第2の
剥離シート105は、第1の絶縁テープ101及び第2
の絶縁テープ102の長手方向に対してそれぞれ垂直と
なるように貼り付けられ、且つ、第1の絶縁テープ10
1及び第2の絶縁テープ102の幅方向の一端からそれ
ぞれはみ出るように貼り付けられる。
【0006】また、この製造装置では、第1の絶縁テー
プ101及び第2の絶縁テープ102に、図示しないプ
レスカッタにより第1の剥離シート104及び第2の剥
離シート105の外形に沿ってそれぞれ切り込みが形成
される。これにより、第1の絶縁テープ101と第2の
絶縁テープ102とを加熱圧着させた後、第1の剥離シ
ート104及び第2の剥離シート105とともに、第1
の絶縁テープ101及び第2の絶縁テープ102の一部
を引き剥がすことができる。
【0007】したがって、第1の絶縁テープ101及び
第2の絶縁テープ102の引き剥がされた部分からは、
導線100が外方に露出することとなる。そして、この
露出部分で切断することによって、複数の導線100が
第1の絶縁テープ101及び第2の絶縁テープで被覆さ
れるとともに、両端部から導線が露出してなるフラット
ケーブルが作製される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したフ
ラットケーブルを製造するに際しては、図8に示すよう
に、第1の絶縁テープ101に貼り付けられる第1の剥
離シート104と、第2の絶縁テープ102に貼り付け
られる第2の剥離シート105とが、一対の加熱ロール
103間を通過した際、正確に対向する必要がある。
【0009】このため、従来のフラットケーブルの製造
装置においては、図7に示すように、第1の絶縁テープ
101を供給する第1のテープロール106と、第2の
絶縁テープ102を供給する第2のテープロール107
とが、一対の加熱ロール103からそれぞれ等距離とな
る位置に配設されている。また、従来の製造装置におい
ては、第1の剥離シート104を貼り付ける第1の貼付
機108と、第2の剥離シート105を貼り付ける第2
の貼付機109とが、一対の加熱ロール103からそれ
ぞれ等距離となる位置に配設されるとともに、これら第
1の剥離シート104及び第2の剥離シート105を貼
り付けるタイミングを同期させている。
【0010】しかしながら、従来の製造装置において
は、例えば第1の絶縁テープ101及び第2の絶縁テー
プ102を順次送り出す間欠送り出しであるような場
合、送り出し起動時又は停止時において、第1の絶縁テ
ープ101及び第2の絶縁テープ102に架かる張力が
僅かに変動してしまう。このため、従来の製造装置で
は、図9に示すように、第1の絶縁テープ101及び第
2の絶縁テープ102の伸縮が変化することによって、
第1の剥離シート104と第2の剥離シート105とが
正確に対向せず、位置ずれを起こしてしまうことあっ
た。
【0011】また、従来の製造装置においては、第1の
絶縁テープ101と第2の絶縁テープ102とが一対の
加熱ロール103により加熱圧着された際、この第1の
絶縁テープ101及び第2の絶縁テープ102に形成さ
れた接着剤層が熱収縮してしまう。このため、従来の製
造装置では、所定の間隔を以て配された第1の剥離シー
ト104の貼付間隔E及び第2の剥離シート105の貼
付間隔Fの長さに誤差が生じてしまうことがあった。
【0012】上述したように、従来のフラットケーブル
の製造装置では、様々な要因により第1の剥離シート1
04と第2の剥離シート105とを正確に対向させるこ
とが困難であった。このため、上述した従来の製造装置
では、高品質なフラットケーブルを作製することが困難
であるといった問題があった。
【0013】また、従来の製造装置を用いた場合、第1
の剥離シート104及び第2の剥離シート105にこの
ような貼付誤差が生じると、この貼付誤差を補正するた
め、装置を一旦停止して調整する必要があった。しかし
ながら、装置を停止させることは、生産性を大幅に低下
させる大きな要因となってしまう。
【0014】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、高品質のフラットケーブ
ルを製造するとともに、生産性を大幅に向上させたフラ
ットケーブルの製造装置及び製造方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係るフラットケーブルの製造装置は、同一平面上に
配列された複数の導線を、第1の剥離シートが所定の間
隔を以て貼り付けられてなる第1の絶縁テープと第2の
剥離シートが所定の間隔を以て貼り付けられてなる第2
の絶縁テープとで挟み込み、これら第1の絶縁テープ、
導線及び第2の絶縁テープをこの順で貼り合わせるフラ
ットケーブルの製造装置において、第1の絶縁テープ及
び第2の絶縁テープをそれぞれ所定の張力で張架させる
第1の張架手段及び第2の張架手段と、第1の絶縁テー
プと第2の絶縁テープとが導線を挟み込んだ後に、第1
の剥離シート及び第2の剥離シートの通過を検出する検
出手段と、検出手段が検出した検出結果に基づいて第1
の剥離シート及び第2の剥離シートの貼付誤差を算出す
るとともに、この貼付誤差に基づいて第1の張架手段及
び第2の張架手段を制御する制御手段とを備え、制御手
段は、第1の張架手段及び第2の張架手段を制御するこ
とによって、第1の絶縁テープ及び第2の絶縁テープの
張力をそれぞれ調節することを特徴とする。
【0016】以上のように構成された本発明に係るフラ
ットケーブルの製造装置では、第1の張架手段及び第2
の張架手段が第1の絶縁テープ及び第2の絶縁テープの
張力をそれぞれ調節することにより、第1の絶縁テープ
及び第2の絶縁テープの伸縮をそれぞれ独立して変化さ
せることができる。そして、このフラットケーブルの製
造装置では、制御手段が貼付誤差に基づいて第1の張架
手段及び第2の張架手段を制御するため、第1の剥離シ
ート及び第2の剥離シートの貼付間隔をフィードバック
制御することができる。
【0017】また、この目的を達成する本発明に係るフ
ラットケーブルの製造方法は、同一平面上に配列された
複数の導線を、第1の剥離シートを所定の間隔を以て貼
り付けてなる第1の絶縁テープと第2の剥離シートを所
定の間隔を以て貼り付けてなる第2の絶縁テープとで挟
み込み、これら第1の絶縁テープ、導線及び第2の絶縁
テープをこの順で貼り合わせるフラットケーブルの製造
方法において、導体を第1の絶縁テープと第2の絶縁テ
ープとで挟み込んだ後、第1の剥離シート及び第2の剥
離シートの通過を検出し、この検出結果に基づいて第1
の剥離シート及び第2の剥離シートの貼付誤差を算出
し、この貼付誤差に基づいて第1の絶縁テープ及び第2
の絶縁テープに架かる張力をそれぞれ調節することを特
徴とする。
【0018】以上のように本発明に係るフラットケーブ
ルの製造方法では、第1の絶縁テープ及び第2の絶縁テ
ープに架かる張力をそれぞれ調節することにより、第1
の絶縁テープ及び第2の絶縁テープの伸縮をそれぞれ独
立して変化させることができる。そして、この手法によ
れば、貼付誤差に基づいて第1の絶縁テープ及び第2の
絶縁テープに架かる張力をそれぞれ調節するため、第1
の剥離シート及び第2の剥離シートの貼付間隔をフィー
ドバック制御することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態
として図1に示したフラットケーブルの製造装置(以
下、単に製造装置という。)は、同一平面上に平行に配
列された複数の導線1を、第1の剥離シート2が所定の
間隔を以て貼り付けられてなる第1の絶縁テープ3と第
2の剥離シート4が所定の間隔を以て貼り付けられてな
る第2の絶縁テープ5とともに、一対の加熱ロール6間
に引き込み、複数の導線1を第1の絶縁テープ3と第2
の絶縁テープ5とで挟み込んだ状態で一対の加熱ロール
6により、第1の絶縁テープ3と第2の絶縁テープ5と
を加熱圧着させる製造装置である。
【0020】導線1としては、略テープ状に加工され
た、例えば銅、アルミニウム、ニッケル、ステンレス等
の金属材料を使用することができる。また、導線1とし
ては、その表面に錫、ニッケル、アルミニウム、はんだ
等のメッキが施された銅線を使用することができる。な
お、導線1は、図示しない供給リールから複数本が互い
に所定の間隔を以て供給される。
【0021】第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ
5としては、複数平行に配列される導線1の幅よりも大
の幅とされた、例えばポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンサルファイド、塩化ビニル等の絶縁
性を有する樹脂材料や、紙類等を使用することができ
る。
【0022】また、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁
テープ5には、一方主面に接着剤層がそれぞれ形成され
ている。この接着剤層は、例えばポリエステル系樹脂、
エポキシ系樹脂、ナイロン系樹脂、アクリル系樹脂等の
接着剤からなり、予め膜状に成形した接着剤を上述した
第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5上に配する
方法、或いは第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ
5の表面に粘度の低い状態にある接着剤を塗布して薄膜
状に成形する方法により形成される。
【0023】第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ
5は、第1のテープロール7及び第2のテープロール8
にそれぞれ巻回されてなる。この第1のテープロール7
及び第2のテープロール8は、図2に示すように、第1
の回転軸9及び第2の回転軸10にそれぞれ支持されて
いる。また、この第1の回転軸9及び第2の回転軸10
には、第1のブレーキ装置11及び第2のブレーキ装置
12がそれぞれ設けられている。
【0024】第1の剥離シート2及び第2の剥離シート
4は、図1に示すように、第1の貼付機13及び第2の
貼付機14によりそれぞれ貼り付けられる。第1の剥離
シート2及び第2の剥離シート4としては、上述した接
着剤と相溶性のないものであればよく、例えば紙、金属
箔、樹脂材料等の任意の材料を使用することができる。
【0025】一対の加熱ロール6は、第1の絶縁テープ
3及び第2の絶縁テープ5の幅よりもやや大の幅とされ
た略円柱形状を呈し、その内部にヒータがそれぞれ配設
されている。
【0026】この製造装置では、同一平面上に平行に配
列された複数の導線1を介して、第1の絶縁テープ3と
第2の絶縁テープ5との接着剤層が形成された面同士が
対向するように配置されている。また、製造装置では、
第1のテープロール7と第2のテープロール8とが一対
の加熱ロール6から等距離となる位置に配設されてい
る。すなわち、この製造装置では、図1に示すように、
第1のテープロール7と第2のテープロール8とが、一
対の加熱ロール6に対して左右対称となる位置に配設さ
れている。
【0027】また、この製造装置では、第1のテープロ
ール7と一対の加熱ロール6との間に第1の貼付機13
が配設され、第2のテープロール8と一対の加熱ロール
6との間に第2の貼付機14が配設されている。この第
1の貼付機13と第2の貼付機14とは、一対の加熱ロ
ール6から等距離となる位置に配設されるとともに、第
1の剥離シート2と第2の剥離シート4とを貼り付ける
タイミングを同期させている。また、製造装置には、第
1の剥離シート2が貼り付けられた第1の絶縁テープ3
と、第2の剥離シート4が貼り付けられた第2の絶縁テ
ープ5に対して、第1の剥離シート2及び第2の剥離シ
ート4の外形に沿ってそれぞれ切り込みを形成するプレ
スカッタ(図示せず)が設けられている。
【0028】この製造装置においては、第1の絶縁テー
プ3及び第2の絶縁テープ5の走行路上にダンサーロー
ル15がそれぞれ配設されるとともに、これらダンサー
ロール15に第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ
が掛け合わされている。このダンサーロール15は、第
1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5の幅よりもや
や大の幅とされた略円柱形状を呈し、第1の絶縁テープ
3及び第2の絶縁テープ5に対して一定の張力を架けて
いる。具体的には、これらダンサーロール15は、所定
の重さとされ、鉛直方向に荷重された状態で配設され
る。このため、これらダンサーロール15は、第1の絶
縁テープ3及び第2の絶縁テープ5を鉛直方向に押し込
み、所定の張力を架けている。これにより、製造装置に
おいては、走行する第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁
テープ5が弛緩するのを防ぐことができる。なお、製造
装置においては、導線1についても同様にダンサーロー
ル15が設けられた構成であってもよい。
【0029】また、製造装置は、第1の絶縁テープ3に
貼り付けられた第1の剥離シート2を検出する第1のセ
ンサ16と、第2の絶縁テープ5に貼り付けられた第2
の剥離シート4を検出する第2のセンサ17と、第1の
ブレーキ装置11及び第2のブレーキ装置12を制御す
る制御部(図示せず。)とを備えている。
【0030】この第1のセンサ16及び第2のセンサ1
7は、一対の加熱ロール6に対して第1の絶縁テープ3
及び第2の絶縁テープ5の走行方向の後段に位置し、互
いに対向するように配設される。第1のセンサ16及び
第2のセンサ17は、透過型、反射型、カメラ等特に限
定されるものではない。また、制御部は、第1のセンサ
16及び第2のセンサ17からの信号を入力するように
構成されるとともに、この信号に基づいて生成された制
御信号を第1のブレーキ装置11及び第2のブレーキ装
置12に対して出力するように構成される。
【0031】製造装置においては、第1のセンサ16及
び第2のセンサ17に対して導線1、第1の絶縁テープ
3及び第2の絶縁テープ5の走行方向の後段に位置し
て、図示を省略する一対の駆動ローラが設けられてい
る。製造装置では、この一対の駆動ローラが駆動するこ
とによって、導線1、第1の絶縁テープ3及び第2の絶
縁テープ5を一対の加熱ロール6間に引き込むこととな
る。
【0032】以上のように構成された製造装置では、第
1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5が第1のテー
プロール7及び第2のテープロール8からそれぞれ供給
され、一対の加熱ロール6側へと送られる。そして、第
1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5を一対の加熱
ロール6間に送り込む前に、第1の絶縁テープ3の接着
剤層上に第1の剥離シート2が連続的に所定の貼付間隔
Aを以て貼り付けられ、第2の絶縁テープ5の接着剤層
上に第2の剥離シート4が連続的に所定の貼付間隔Bを
以て貼り付けられる。
【0033】このとき、第1の剥離シート2及び第2の
剥離シート4は、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テ
ープ5の長手方向に対してそれぞれ垂直となるように貼
り付けられ、且つ、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁
テープ5の幅方向の一端からそれぞれはみ出るように貼
り付けられる。また、第1の絶縁テープ3及び第2の絶
縁テープ5には、図示を省略するプレスカッタにより第
1の剥離シート2及び第2の剥離シート4の外形に沿っ
てそれぞれ切り込みが形成される。
【0034】次に、製造装置では、第1の剥離シート2
が貼り付けられた第1の絶縁テープ3と第2の剥離シー
ト4が貼り付けられた第2の絶縁テープ5とが、複数の
導線1を挟み込んだ状態で一対の加熱ロール6間に引き
込まれる。このとき、一対の加熱ロール6により第1の
絶縁テープ3と第2の絶縁テープ5とが加熱圧着される
ことにより、第1の絶縁テープ3、導線1及び第2の絶
縁テープ5がこの順で貼り合わされる。また、第1の剥
離シート2と第2の剥離シート4とは、導線1を介して
互いに対向することとなる。
【0035】次に、製造装置では、導線1を介して貼り
合わされた第1の絶縁テープ3と第2の絶縁テープ5と
が、第1のセンサ16と第2のセンサ17との間を通過
する。このとき、第1の絶縁テープ3に貼り付けられた
第1の剥離シート2の位置を第1のセンサ16が検出
し、第2の絶縁テープ5に貼り付けられた第2の剥離シ
ート4の位置を第2のセンサ17が検出する。そして、
第1のセンサ16及び第2のセンサ17が検出した第1
の剥離シート2の位置及び第2の剥離シート4の位置が
検出信号として制御部へと出力される。
【0036】制御部では、第1のセンサ16及び第2の
センサ17から供給された検出信号に基づいて、第1の
剥離シート2及び第2の剥離シート4の貼付誤差が算出
される。貼付誤差が生じた場合には、制御部から制御信
号を出力し、第1のブレーキ装置11又は第2のブレー
キ装置12を制御する。
【0037】具体的には、制御部が第1の絶縁テープ3
における第1の剥離シート2の貼付間隔A1を算出する
とともに、第2の絶縁テープ5における第2の剥離シー
ト4の貼付間隔B2を算出する。そして、制御部は、第
1のブレーキ装置11及び第2のブレーキ装置12を制
御することによって、第1の剥離シート2の貼付間隔A
及び第2の剥離シート4の貼付間隔Bを所望の長さとす
る。
【0038】ここで、第1のブレーキ装置11及び第2
のブレーキ装置12は、制御部によりそのブレーキ力が
強められると、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テー
プ5に架かる張力を強めることができる。そして、第1
の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5に架かる張力が
強まると、この第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テー
プ5を伸ばすこととなる。したがって、これら第1のブ
レーキ装置11及び第2のブレーキ装置12のブレーキ
力を強めることによって、貼付間隔A及び貼付間隔Bを
大とすることができる。
【0039】反対に、第1のブレーキ装置11及び第2
のブレーキ装置12は、制御部によりそのブレーキ力が
弱められると、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テー
プ5に架かる張力を弱めることができる。そして、第1
の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5に架かる張力が
弱まると、この第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テー
プ5を縮めることとなる。したがって、これら第1のブ
レーキ装置11及び第2のブレーキ装置12のブレーキ
力を弱めることによって、貼付間隔A及び貼付間隔Bを
小とすることができる。
【0040】このように、製造装置では、第1の絶縁テ
ープ3及び第2の絶縁テープ5の相対的な伸縮をそれぞ
れ独立して制御することによって、第1の剥離シート2
の貼付間隔A及び第2の剥離シート4の貼付間隔Bを所
望の長さとすることができる。そして、この製造装置で
は、第1のセンサ16及び第2のセンサ17からの検出
信号に基づいて貼付間隔A及び貼付間隔Bを調節すると
いったフィードバック制御を行うことができる。
【0041】ここで、このようなフィードバック制御の
具体的なフローチャートを図3に示す。
【0042】先ず、ステップS1において、第1の剥離
シート2及び第2の剥離シート4の位置を検出し、ステ
ップS2へと進む。
【0043】ステップS2において、ステップS1での
検出結果に基づいて第1の剥離シート2と第2の剥離シ
ート4とのずれを判別する。すなわち、第1の剥離シー
ト2と第2の剥離シート4との間に貼付誤差が生じた場
合には、ステップS3に進み、第1の剥離シート2と第
2の剥離シート4とが正確に対向している場合には、ス
テップS1に戻って再び処理を繰り返す。
【0044】ステップS3では、第1の剥離シート2の
貼付間隔A1及び第2の剥離シート4の貼付間隔B1を算
出して規格長と比較することによって、貼付間隔A1
び貼付間隔B1のどちらが規格長とずれているかを判別
する。そして、判別した結果、規格長に対して第1の剥
離シート2がずれている場合には、ステップS4に進
み、規格長に対して第2の剥離シート4がずれている場
合には、ステップS5に進む。
【0045】ステップS4では、第1の剥離シート2の
貼付間隔A1が規格長に対して長いのか短いのかを判別
する。規格長に対して貼付間隔A1が長い場合には、ス
テップS6−1に進み、規格長に対して貼付間隔A1
短い場合には、ステップS6−2に進む。
【0046】ステップS6−1では、第1のブレーキ装
置11を制御してブレーキ力を弱めることにより、第1
の絶縁テープ3の伸びが弱められ、第1の剥離シート2
の貼付間隔Aが短くなるように補正される。そして、ス
テップS1に戻って再び処理を繰り返す。
【0047】ステップS6−2では、第1のブレーキ装
置11を制御してブレーキ力を強めることにより、第1
の絶縁テープ3の伸びが強められ、第1の剥離シート2
の貼付間隔Aが長くなるように補正される。そして、ス
テップS1に戻って再び処理を繰り返す。
【0048】ステップS5では、第2の剥離シート4の
貼付間隔B1が規格長に対して長いのか短いのかを判別
する。規格長に対して貼付間隔B1が長い場合には、ス
テップS7−1に進み、規格長に対して貼付間隔B1
短い場合には、ステップS7−2に進む。
【0049】ステップS7−1では、第2のブレーキ装
置12を制御してブレーキ力を弱めることにより、第2
の絶縁テープ5の伸びが弱められ、第2の剥離シート4
の貼付間隔Bが短くなるように補正される。そして、ス
テップS1に戻って再び処理を繰り返す。
【0050】ステップS7−2では、第2のブレーキ装
置12を制御してブレーキ力を強めることにより、第2
の絶縁テープ5の伸びが強められ、第2の剥離シート4
の貼付間隔Bが長くなるように補正される。そして、ス
テップS1に戻って再び処理を繰り返す。
【0051】以上のようなフィードバック制御にしたが
って処理を繰り返すことにより、第1の剥離シート2の
貼付間隔A及び第2の剥離シート4の貼付間隔Bを所望
の長さに補正することができる。したがって、上述した
フィードバック制御によれば、第1の剥離シート2と第
2の剥離シート4とを正確に対向させることができる。
【0052】次に、導線1を介して貼り合わされた第1
の絶縁テープ3と第2の絶縁テープ5から、第1の剥離
シート2及び第2の剥離シート4を引き剥がす。ここ
で、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5には、
第1の剥離シート2及び第2の剥離シート4の外形に沿
ってそれぞれ切り込みが形成されている。これにより、
これら第1の剥離シート2及び第2の剥離シート4とと
もに、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5の一
部を容易に引き剥がすことができる。
【0053】したがって、絶縁テープの両面から導線を
等間隔に露出させることができる。そして、絶縁テープ
の両面から露出した導線を切断し、所定の長さとするこ
とによって、その長手方向の両端部から導線が露出した
フラットケーブルを作製することができる。
【0054】このように、フラットケーブルの製造装置
では、第1のブレーキ装置11及び第2のブレーキ装置
12が第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5の張
力をそれぞれ調節することによって、第1の絶縁テープ
3及び第2の絶縁テープ5の伸縮をそれぞれ独立して変
化させることができる。このように、この製造装置で
は、第1の剥離シート2の貼付間隔A及び第2の剥離シ
ート4の貼付間隔Bをフィードバック制御することがで
きる。
【0055】このため、この製造装置によれば、第1の
剥離シート2と第2の剥離シート4とを正確に対向させ
ることができ、絶縁テープの両面から露出する導線の位
置ずれを防止することができる。言い換えると、フラッ
トケーブルの導線が露出する部分において、第1の絶縁
テープ3の端面と第2の絶縁テープとの端面を揃えるこ
とができる。
【0056】また、上述した製造装置によれば、このよ
うなフィードバック制御を行っているため、第1の剥離
シート2と第2の剥離シート4との貼付誤差を補正する
のに装置を一旦停止して調整する必要がない。
【0057】したがって、この製造装置は、フラットケ
ーブルの生産性を大幅に向上させることができ、製品歩
留りの向上した高品質のフラットケーブルを製造するこ
とができる。
【0058】また、製造装置においては、図1に示すよ
うに、鉛直方向に対して第1のテープロール7と第2の
テープロール8とを水平方向に配置し、第1の絶縁テー
プ3及び第2の絶縁テープ5の走行路上にダンサーロー
ル15をそれぞれ配設した構成となっている。しかしな
がら、製造装置は、かかる構成に限定されるものではな
く、図4に示すように、導線1を介して第1のテープロ
ール7と第2のテープロール8とを鉛直方向に配置した
構成であってもよい。
【0059】この場合、鉛直方向に荷重するダンサーロ
ール15を配する必要がなく、装置全体をより小型化す
ることができる。
【0060】また、製造装置は、図4に示すように、予
め第1の剥離シート2が所定の間隔を以て貼り付けられ
た第1の絶縁テープ3を巻回してなる第1のテープロー
ル7、及び予め第2の剥離シート4が所定の間隔を以て
貼り付けられた第2の絶縁テープ5を巻回してなる第2
のテープロール21を用いてもよい。
【0061】この場合、上述した第1の貼付機13及び
第2の貼付機14を設ける必要がなく、装置全体をより
小型化することができる。
【0062】また、製造装置においては、第1の剥離シ
ート2と第2の剥離シート4とが対向するように第1の
絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5にそれぞれ貼り付
けたが、本発明はこれに限定されるものではない。すな
わち、本発明は、第1の剥離シート2と第2の剥離シー
ト4とを所定の間隔でずらして貼り付けるようなフラッ
トケーブルの製造装置にも適用される。
【0063】他の実施の形態として図5及び図6に示し
た製造装置は、第1の剥離シート2と第2の剥離シート
4とを所定の間隔でずらして第1の絶縁テープ3及び第
2の絶縁テープ5にそれぞれ貼り付けたフラットケーブ
ルの製造装置である。
【0064】この製造装置は、複数の導線1を供給する
供給リール(図示せず。)と、第1の絶縁テープ3及び
第2の絶縁テープ5をそれぞれ供給する第1のテープロ
ール7及び第2のテープロール8と、複数の導線1を第
1の絶縁テープ3と第2の絶縁テープ5とともに挟み込
む一対の加熱ロール6と、これら導線1、第1の絶縁テ
ープ3及び第2の絶縁テープ5を引き込むことで走行さ
せる一対の駆動ローラ18とを備えている。
【0065】また、この製造装置には、導線1、第1の
絶縁テープ3及び第2の絶縁テープ5の走行路上にダン
サーロール15がそれぞれ配設され、これらダンサーロ
ール15に導線1、第1の絶縁テープ3及び第2の絶縁
テープ5が掛け合わされている。また、この製造装置
は、図示を省略する第1の貼付機、第2の貼付機、及び
プレスカッタを備えている。
【0066】また、この製造装置では、上述した第1の
ブレーキ装置11及び第2のブレーキ装置12の代わり
に、第1の絶縁テープ3を所定の張力で張架させるブレ
ーキロール19が第1の絶縁テープ3の走行路上に配設
され、第1の絶縁テープ3に掛け合わされている。この
ブレーキロール19は、第1の絶縁テープ3を張架させ
る方向に対して直交する方向に移動可能とされている。
【0067】また、この製造装置は、第1の剥離シート
2及び第2の剥離シート4の貼付誤差を算出するととも
に、ブレーキロール19を制御する制御部(図示せ
ず。)を備えている。
【0068】以上のように構成された製造装置では、第
1のセンサ16及び第2のセンサ17が第1の剥離シー
ト2及び第2の剥離シート4の位置をそれぞれ検出す
る。そして、第1のセンサ16及び第2のセンサ17が
検出した第1の剥離シート2の位置及び第2の剥離シー
ト4の位置が検出信号として制御部へと出力される。
【0069】制御部では、第1のセンサ16及び第2の
センサ17から受けた検出信号に基づいて、第1の剥離
シート2及び第2の剥離シート4の貼付誤差を算出す
る。そして、貼付誤差が生じた場合には、制御部から制
御信号を出し、ブレーキロール19を制御する。
【0070】この場合、制御部からブレーキロール19
への出力は、 出力=(Y−(X+Y)/2)×K で表される。なお、Xは第1の剥離シート2aと第2の
剥離シート4aとの貼付間隔を示し、Yは第2の剥離シ
ート4aと次の第1の剥離シート2bとの貼付間隔を示
し、Kは、絶縁テープに使用される材料に応じた係数を
表す。
【0071】ブレーキロール19は、この制御部からの
出力に応じて、第1の絶縁テープ3を張架させる方向に
対して直交する方向に移動する。これにより、ブレーキ
ロール19は、第1の絶縁テープ3に架かる張力を調節
することができ、第1の絶縁テープ3の伸縮を変化させ
ることができる。
【0072】具体的には、第1の剥離シート2と第2の
剥離シート4との貼付間隔が短い場合、ブレーキロール
19は、図中矢印Cで示す第1の絶縁テープ3から離間
する方向に移動することによって、第1の絶縁テープ3
に架かる張力を強めることができる。そして、第1の絶
縁テープ3に架かる張力が強まると、この第1の絶縁テ
ープ3を伸ばすこととなる。これにより、第1の剥離シ
ート2と第2の剥離シート4との貼付間隔を大とするこ
とができる。
【0073】反対に、第1の剥離シート2と第2の剥離
シート4との貼付間隔が長い場合、ブレーキロール19
は、図中矢印Dで示す第1の絶縁テープ3と近接する方
向に移動することによって、第1の絶縁テープ3に架か
る張力を弱めることができる。そして、第1の絶縁テー
プ3に架かる張力が弱まると、この第1の絶縁テープ3
を縮めることとなる。これにより、第1の剥離シート2
と第2の剥離シート4との貼付間隔を小とすることがで
きる。
【0074】このように、製造装置では、ブレーキロー
ル19を制御することによって、第1の剥離シート2と
第2の剥離シート4との貼付間隔を所望の長さとするこ
とができる。そして、この製造装置では、第1のセンサ
16及び第2のセンサ17からの検出信号に基づいて第
1の剥離シート2と第2の剥離シート4との貼付間隔を
調節するといったフィードバック制御を行うことができ
る。
【0075】製造装置においては、このようなフィード
バック制御にしたがって処理を繰り返すことにより、第
1の剥離シート2と第2の剥離シート4との貼付間隔を
所望の長さに補正することができる。そして、第1の剥
離シート2と第2の剥離シート4とを正確に所定の間隔
でずらして貼り付けることができる。
【0076】次に、導線1を介して貼り合わされた第1
の絶縁テープ3と第2の絶縁テープ5とから、第1の剥
離シート2及び第2の剥離シート4を引き剥がす。そし
て、絶縁テープの両面から導線が所定の間隔を以て交互
に露出したフラットケーブルが作製される。
【0077】このように、他の実施の形態として示した
フラットケーブルの製造装置では、ブレーキロール19
が第1の絶縁テープ3の張力をそれぞれ調節することに
よって、第1の絶縁テープ3の伸縮を変化させることが
できる。このように、この製造装置では、第1の剥離シ
ート2の貼付間隔と第2の剥離シート4との貼付間隔を
フィードバック制御することができる。このため、この
製造装置によれば、第1の剥離シート2と第2の剥離シ
ート4とを正確に所定の間隔でずらして貼り付けること
ができ、絶縁テープの両面から導線が正確に所定の間隔
を以て交互に露出したフラットケーブルを作製すること
ができる。
【0078】また、上述した製造装置によれば、このよ
うなフィードバック制御を行っているため、第1の剥離
シートと第2の剥離シートとの貼付誤差を補正するのに
装置を一旦停止して調整する必要がない。したがって、
この製造装置は、フラットケーブルの生産性を大幅に向
上させることができ、製品歩留りの向上した高品質のフ
ラットケーブルを製造することができる。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るフラットケーブルの製造装置では、第1の張架手段及
び第2の張架手段が第1の絶縁テープ及び第2の絶縁テ
ープの張力をそれぞれ調節することにより、第1の絶縁
テープ及び第2の絶縁テープの伸縮をそれぞれ独立して
変化させることができる。そして、このフラットケーブ
ルの製造装置では、制御手段が貼付誤差に基づいて第1
の張架手段及び第2の張架手段を制御するため、第1の
剥離シート及び第2の剥離シートの貼付間隔をフィード
バック制御することができる。
【0080】したがって、この製造装置によれば、第1
の剥離シートと第2の剥離シートとの貼付誤差を補正す
るのに装置を一旦停止させて調整する必要がなく、フラ
ットケーブルの生産性を大幅に向上させることができ、
製品歩留りの向上した高品質のフラットケーブルを作製
することができる。
【0081】また、本発明に係るフラットケーブルの製
造方法によれば、第1の絶縁テープ及び第2の絶縁テー
プに架かる張力をそれぞれ調節することにより、第1の
絶縁テープ及び第2の絶縁テープの伸縮をそれぞれ独立
して変化させることができる。そして、この手法によれ
ば、貼付誤差に基づいて第1の絶縁テープ及び第2の絶
縁テープに架かる張力をそれぞれ調節するため、第1の
剥離シート及び第2の剥離シートの貼付間隔をフィード
バック制御することができる。
【0082】したがって、この手法によれば、第1の剥
離シートと第2の剥離シートとの貼付誤差を補正するの
に装置を一旦停止させて調整する必要がなく、フラット
ケーブルの生産性を大幅に向上させることができ、製品
歩留りの向上した高品質のフラットケーブルを作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すフラットケーブ
ルの製造装置の構成を説明する図である。
【図2】同製造装置を構成するブレーキ装置の構成を説
明する図である。
【図3】同製造装置のフィードバック制御を示すフロー
チャートである。
【図4】同製造装置の他の構成を説明する斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の実施の形態として示すフラットケ
ーブルの製造装置の構成を説明する図である。
【図6】第1の剥離シートと第2の箔シートとを所定の
間隔でずらして貼り付けた状態を示す図である。
【図7】従来のフレットケーブルの製造装置の構成を説
明する図である。
【図8】第1の剥離シートと第2の剥離シートとが対向
した状態を示す図である。
【図9】第1の剥離シートと第2の剥離シートとが位置
ずれを起こした状態を示す図である。
【符号の説明】
1 導線、2 第1の剥離シート、3 第1の絶縁テー
プ、4 第2の剥離シート、5 第2の絶縁テープ、1
6 第1のセンサ、17 第2のセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 正和 栃木県鹿沼市さつき町18 ソニーケミカル 株式会社第1工場内 (72)発明者 堤 敏博 栃木県鹿沼市さつき町18 ソニーケミカル 株式会社第1工場内 (72)発明者 白井 宏明 栃木県鹿沼市さつき町18 ソニーケミカル 株式会社第1工場内 (72)発明者 沼尾 秀裕 栃木県鹿沼市さつき町18 ソニーケミカル 株式会社第1工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面上に配列された複数の導線を、
    第1の剥離シートが所定の間隔を以て貼り付けられてな
    る第1の絶縁テープと第2の剥離シートが所定の間隔を
    以て貼り付けられてなる第2の絶縁テープとで挟み込
    み、これら第1の絶縁テープ、導線及び第2の絶縁テー
    プをこの順で貼り合わせるフラットケーブルの製造装置
    において、 上記第1の絶縁テープ及び上記第2の絶縁テープをそれ
    ぞれ所定の張力で張架させる第1の張架手段及び第2の
    張架手段と、 上記第1の絶縁テープと上記第2の絶縁テープとが上記
    導線を挟み込んだ後に、上記第1の剥離シート及び上記
    第2の剥離シートの通過を検出する検出手段と、 上記検出手段が検出した検出結果に基づいて上記第1の
    剥離シート及び上記第2の剥離シートの貼付誤差を算出
    するとともに、この貼付誤差に基づいて上記第1の張架
    手段及び上記第2の張架手段を制御する制御手段とを備
    え、 上記制御手段は、上記第1の張架手段及び上記第2の張
    架手段を制御することによって、上記第1の絶縁テープ
    及び上記第2の絶縁テープの張力をそれぞれ調節するこ
    とを特徴とするフラットケーブルの製造装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の絶縁テープ及び上記第2の絶
    縁テープは、テープロールにそれぞれ巻回されてなり、 上記第1の張架手段及び上記第2の張架手段は、上記テ
    ープロールの回転駆動を制御する回転制御手段であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルの製造
    装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の張架手段及び上記第2の張架
    手段は、上記第1の絶縁テープ及び上記第2の絶縁テー
    プの走行路に配されたブレーキロールであることを特徴
    とする請求項1記載のフラットケーブルの製造装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の剥離シートと上記第2の剥離
    シートとを対向させるように、上記導体を介して上記第
    1の絶縁テープと上記第2の絶縁テープとを貼り合わせ
    ることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルの
    製造装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の剥離シートと上記第2の剥離
    シートとを所定の間隔でずらすように、上記導体を介し
    て上記第1の絶縁テープと上記第2の絶縁テープとを貼
    り合わせることを特徴とする請求項1記載のフラットケ
    ーブルの製造装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の絶縁テープ及び上記第2の絶
    縁テープにそれぞれ一定の張力を架けるダンサーロール
    を有することを特徴とする請求項1記載のフラットケー
    ブルの製造装置。
  7. 【請求項7】 同一平面上に配列された複数の導線を、
    第1の剥離シートを所定の間隔を以て貼り付けてなる第
    1の絶縁テープと第2の剥離シートを所定の間隔を以て
    貼り付けてなる第2の絶縁テープとで挟み込み、これら
    第1の絶縁テープ、導線及び第2の絶縁テープをこの順
    で貼り合わせるフラットケーブルの製造方法において、 上記導体を上記第1の絶縁テープと上記第2の絶縁テー
    プとで挟み込んだ後に、上記第1の剥離シート及び上記
    第2の剥離シートの通過を検出し、 この検出結果に基づいて上記第1の剥離シート及び上記
    第2の剥離シートの貼付誤差を算出し、 この貼付誤差に基づいて上記第1の絶縁テープ及び上記
    第2の絶縁テープに架かる張力をそれぞれ調節すること
    を特徴とするフラットケーブルの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記第1の剥離シートと上記第2の剥離
    シートとを対向させるように、上記導体を介して上記第
    1の絶縁テープと上記第2の絶縁テープとを貼り合わせ
    ることを特徴とする請求項7記載のフラットケーブルの
    製造方法。
  9. 【請求項9】 上記第1の剥離シートと上記第2の剥離
    シートとを所定の間隔でずらすように、上記導体を介し
    て上記第1の絶縁テープと上記第2の絶縁テープとを貼
    り合わせることを特徴とする請求項7記載のフラットケ
    ーブルの製造方法。
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