JP2000220242A - 住宅の屋根架構構造 - Google Patents

住宅の屋根架構構造

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JP2000220242A
JP2000220242A JP11023616A JP2361699A JP2000220242A JP 2000220242 A JP2000220242 A JP 2000220242A JP 11023616 A JP11023616 A JP 11023616A JP 2361699 A JP2361699 A JP 2361699A JP 2000220242 A JP2000220242 A JP 2000220242A
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JP
Japan
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house
frame
ridge
floor
roof
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Application number
JP11023616A
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English (en)
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Kazuhisa Azuma
和寿 東
Yoshifumi Suzuki
良文 鈴木
Masayoshi Araki
政義 荒木
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棟梁を複数本の柱によって支持した屋根架構
において、妻側面に直交する水平方向の荷重に対する十
分な剛性を確保しながらも、水平方向への拡がり感のあ
る居室を実現する。 【解決手段】 垂木31,31の軒側端を2階軒桁4に
接続して室内空間を棟部分まで拡がる吹き抜け空間とし
て構成した住宅1において、棟梁2の長手方向の複数箇
所を複数本の2階柱7,7によって支持する。各柱7,
7のうち棟梁2の長手方向で互いに隣り合う一対の柱
7,7同士の間には、垂れ壁状の筋違いフレーム8を取
り付ける。筋違いフレーム8を2階柱7の上端部分のみ
に設け、筋違いフレーム8下側に居室となる空間を確保
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅の屋根架構構造
に係る。特に、妻側面に直交する水平方向の荷重に対す
る剛性を確保するよう構成された住宅における屋根裏空
間の有効利用対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−1763
83号公報に開示されている切妻屋根を有する住宅の屋
根架構は、住宅の棟部分に配設されて桁方向に延びる棟
梁、この棟梁の両側から屋根勾配に沿って軒側へ延びる
複数本の垂木を備えている。
【0003】この屋根架構の一例について図3を用いて
説明する。上記棟梁cは、2階根太d上に立てられた複
数本の柱e,e,…に支持されている。上記垂木a,
a,…は棟梁cと2階軒桁bとに亘って架設されてい
る。
【0004】また、この種の住宅では、住宅の妻側面に
受ける風圧や、地震等により妻側面に直交する水平方向
に作用する荷重(これら荷重を図3に矢印で示してい
る)に対する十分な剛性を得るために筋違いf,f,…
が設けられている。この筋違いfは、上記複数本の柱
e,e,…のうち互いに隣り合うもの同士の上端部分と
下端部分とを連結する斜めに延びる板材である。つま
り、この筋違いf,f,…により上記荷重に対して屋根
架構に十分な剛性が得られるように構成されている。
【0005】ところで、寒冷地仕様の住宅では、積雪が
屋根から容易に落下するように、屋根勾配が比較的急勾
配に設定されている。そのため、この屋根裏の空間で
は、2階根太dから棟梁cまでの距離が長くなってい
る。つまり、この屋根裏空間は、屋根勾配に沿って棟部
分まで拡がる吹き抜け空間として構成される。そして、
この種の住宅では、この屋根裏空間を有効利用するため
に、垂木a,a,…の室内側面に沿って天井板を取付
け、この屋根裏空間を2階空間として構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の構成
では、柱e,e,…及び筋違いf,f,…が2階空間を
仕切る壁の躯体となるため、この2階空間は、図3にお
ける手前の軒側の空間と、奥の軒側の空間とに仕切られ
てしまう。その結果、この2階空間を妻面方向全体に亘
る大きな空間(両側の軒に亘る空間)として構成するこ
とができなかった。
【0007】また、一部の柱e,e間には筋違いfを設
けない構成とすることも考えられる。これによれば、屋
根架構の剛性は僅かに低下するものの、この筋違いfを
設けない部分では妻面方向全体に亘る空間を得ることが
可能になる。
【0008】しかし、この構成にあっても、上記荷重に
対する剛性を確保するためには、一部の柱e,e同士の
間に必ず筋違いfを設ける必要がある。つまり、この筋
違いfを設ける部分では、やはり妻面方向全体に亘る大
きな空間を得ることはできない。従って、このような従
来の屋根架構では、2階空間を2階床面全体に拡がる1
つの大きな空間として得ることはできない。特に、この
種の住宅における2階空間は、上述した如く天井面が住
宅の棟部分まで拡がる開放的な空間である。つまり、こ
の2階空間は上方への拡がり感のある空間となってい
る。しかし、上記筋違いfの存在により、2階空間は水
平方向への拡がり感が大きく阻害され、この2階空間全
体としての拡がり感を良好に得ることができていないの
が実情である。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、棟梁を複数本の柱に
よって支持した屋根架構において、妻側面に直交する水
平方向の荷重に対する十分な剛性を確保しながらも、水
平方向への拡がり感のある居室を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、妻側面に直交す
る水平方向の荷重に対する剛性を確保するよう構成され
た住宅に対し、この剛性を確保するための手段を棟部分
のみに配設する。これにより、この手段が室内空間を仕
切ることを回避し、居室の水平方向の拡がり感が得られ
るようにしている。
【0011】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、住宅の棟
部分に配設されて桁方向に延びる棟梁の長手方向の複数
箇所が複数本の柱の上端部にそれぞれ支持されている屋
根架構構造を前提とする。この屋根架構構造に対し、上
記各柱のうち棟梁の長手方向で互いに隣り合う一対の柱
同士の間に、垂れ壁状の筋違いフレームを取り付ける。
この筋違いフレームの下側に居室空間を形成するよう
に、筋違いフレームの上面を棟梁に固定し、且つ筋違い
フレームの各側面を柱の側面上端部にそれぞれ固定して
いる。
【0012】この特定事項により、筋違いフレームは、
住宅の棟部分において、棟梁、一対の柱に亘って取り付
けられた状態となっている。この筋違いフレームによ
り、棟梁と柱との連結部分の剛性が十分に確保され、妻
側面に直交する水平方向に作用する荷重に十分に耐え得
る剛性を屋根架構にもたせることができる。また、この
筋違いフレームは、棟部分のみに配設されているため、
室内空間を仕切るものではない。このため、室内空間
は、水平方向の拡がり感を有するものとなる。
【0013】第2の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、筋違いフレームを、棟梁の長手方向の一端部に
連結された第1の柱と、この第1の柱に隣接し且つ棟梁
の長手方向の中間部に連結された第2の柱との間に取り
付けている。
【0014】この特定事項により、筋違いフレームは住
宅の妻側面近傍位置に配設されることになる。つまり、
上記荷重の入力部に近い位置に筋違いフレームを配設す
ることにより、この荷重を筋違いフレームにより良好に
受け止めることができる。
【0015】第3の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、筋違いフレームを、複数の板材を枠状に組付け
て成す。また、この枠の内部に断熱材を充填している。
【0016】この特定事項により、仮に、この筋違いフ
レームが取り付けられている柱同士の間に壁を設けて居
室を仕切る場合、この居室を仕切るための壁内には断熱
材が設けられることになるが、この壁の躯体の上部を構
成している筋違いフレームに断熱材が充填されているた
めに、この筋違いフレームが居室間の断熱に寄与するこ
とになる。つまり、筋違いフレームに、上記荷重に対す
る屋根架構の剛性を確保する機能ばかりでなく、居室を
断熱する機能をも備えさせることができる。
【0017】第4の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、棟梁と軒桁とに亘って垂木を架設する。上記垂
木の室内側面に天井板を取り付け、これにより、室内空
間を棟部分まで拡がる吹き抜け空間に構成している。
【0018】このように構成された住宅の居室は、上方
への拡がり感を有するものである。このような居室を有
する住宅の屋根架構に上述した第1の解決手段を適用す
ることにより、この居室を、水平方向への拡がり感をも
有する空間として得ることができる。その結果、空間全
体としての拡がり感を良好に得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本形態に係る住宅1を示
している。この図1では、住宅1の外観及び躯体の一部
を仮想線で示し、屋根架構、特に本住宅1の特徴部分で
ある棟梁2及びその周辺部分の躯体構造の一部を実線で
示している。
【0020】この図1の如く、本住宅1は、切妻屋根1
1を有するものである。また、本住宅1は、屋根11か
ら張り出したドーマとして正面視が矩形状のスクエアド
ーマ12を備え、このスクエアドーマ12の内部が2階
居室の一部として構成されている。また、この住宅1
は、寒冷地仕様のものであって、積雪が落下しやすいよ
うに大屋根11の勾配が比較的大きく設定されている。
上記スクエアドーマ12の屋根部分である小屋根13は
大屋根11よりも勾配が小さく設定されて上記2階居室
を確保している。
【0021】本住宅1の屋根架構としては、図2にも示
すように、棟部分に配設されて住宅の桁方向に延びる棟
梁2、この棟梁2の両側から屋根勾配に沿って軒側へ延
びる複数本の垂木31,32を備えている。これら垂木
31,32は、大屋根11の屋根勾配に沿って延びる垂
木31と、スクエアドーマ12上側の小屋根13の屋根
勾配に沿って延びる垂木32である。つまり、大屋根1
1の屋根勾配に沿って延びる垂木31は、比較的大きな
傾斜角度をもって配設されている。一方、小屋根13の
屋根勾配に沿って延びる垂木32は、比較的小さな傾斜
角度をもって配設されている。上述の如く大屋根11の
屋根勾配に沿って延びる垂木31は、比較的大きな傾斜
角度をもって配設されているため、この垂木31の軒側
端は2階軒桁4に接続している。一方、この2階空間の
天井面は垂木31に沿って配設されている。つまり、こ
の垂木31が図示しない天井板の取付下地として利用さ
れ、これにより、本住宅1の2階空間は、屋根に沿って
棟部分まで延びる天井面と2階床面とに囲まれた吹き抜
け空間として構成されている。
【0022】次に、本住宅1の特徴部分である2階空間
を構成する躯体について説明する。図1及び図2に示す
ように、住宅1の各妻側に設けられて妻面に沿って水平
方向に延びる陸梁5同士の間には2階根太6が架け渡さ
れている。図1には、妻面方向の中央部に位置する2階
根太6のみを示している。この2階根太6の上面におけ
る住宅桁方向の複数箇所には2階柱7,7,…が立てら
れている(図1及び図2ではそのうちの2本を示してい
る)。この2階柱7,7,…の上端部に上記棟梁2が取
り付けられている。つまり、棟梁2は、複数本の2階柱
7,7,…によって支持されている。
【0023】−筋違いフレームの説明− 本形態の特徴として、上記複数本の2階柱7,7,…の
うちの一対7,7同士の間(本発明でいう第1の柱と第
2の柱との間)には、この2階柱7,7間に垂れ壁状に
配設された筋違いフレーム8が設けられている。本形態
では、最も妻面に近接した位置に配置されている一対の
2階柱7,7同士の間に筋違いフレーム8が設けられて
いる(図1参照)。以下、この筋違いフレーム8の構成
及びその配設状態について説明する。
【0024】この筋違いフレーム8は、上記2階柱7,
7同士の間隔寸法に略一致した長さを有する上下一対の
横材81,81と、この横材81,81の両端部同士を
連結する一対の縦材82,82とを備えている。これら
横材81,81及び縦材82,82により筋違いフレー
ム8は枠形状に構成されている。縦材82,82の高さ
寸法は2階柱7の高さ寸法よりも大幅に短く設定されて
いる。具体的には、例えば2階柱7の高さ寸法が250
0mmであるのに対し、筋違いフレーム8の高さ寸法は6
00mmとなっている。
【0025】また、横材81及び縦材82の幅寸法は上
記棟梁2及び2階柱7の幅寸法に略一致している。上記
横材81,81同士の間には水平方向に等間隔を存して
複数の仕切材83,83,…が架け渡されている。これ
により、横材81,81及び縦材82,82の内側の空
間が仕切材83,83,…により複数の領域に仕切られ
ている。これら各領域内にはグラスウール等の繊維系断
熱材84が充填されている(図1では、この断熱材84
を省略している)。
【0026】そして、この筋違いフレーム8は、上記2
階柱7,7の上端部同士の間に架け渡されるように配設
されている。つまり、各縦材82,82の外側面が2階
柱7,7の側面に釘止め等の手段によってそれぞれ取り
付けられている。一方、筋違いフレーム8の上側の横材
81の上面は棟梁2の下面に釘止め等の手段によって取
り付けられている。このようにして、筋違いフレーム8
は、各2階柱7,7及び棟梁2に亘って取り付けられ、
棟梁2に対する各2階柱7,7の接続部分の剛性の向上
を図っている。
【0027】住宅の内装工事において、この筋違いフレ
ーム8には内装材が取り付けられる。これにより、筋違
いフレーム8は、各2階柱7,7の上端部同士に亘る垂
れ壁の躯体となる。
【0028】この筋違いフレーム8の作用として、住宅
1の妻側面に風圧を受けたり、地震等により妻側面に直
交する水平方向に荷重が掛かった場合、この荷重は2階
柱7,7を住宅1の桁方向に倒すように作用する。この
荷重は筋違いフレーム8にも作用する。この筋違いフレ
ーム8は枠状に構成されていると共に、各2階柱7,7
と棟梁2とに亘って取り付けられているため、この2階
柱7,7と棟梁2との接合部分の剛性が高くなってい
る。言い換えると、上記荷重が作用しても、筋違いフレ
ーム8により各2階柱7,7の鉛直状態及び棟梁2の水
平状態が良好に維持し得る構成となっている。その結
果、上記荷重に対する高い耐力が得られている。特に、
本形態では、筋違いフレーム8が住宅の妻側面近傍位置
に配設されている。つまり、上記荷重の入力部に近い位
置に筋違いフレーム8が配設されている。このため、こ
の荷重を筋違いフレーム8により良好に受け止めること
が可能である。
【0029】また、筋違いフレーム8は、2階柱7の上
端部分に配設されているため、この筋違いフレーム8の
下側には居住者が歩行できるだけの十分な高さの空間が
確保されていることになる。具体的には、上述したよう
に2階柱7の高さ寸法が2500mmであり、筋違いフレ
ーム8の高さ寸法が600mmである場合には、筋違いフ
レーム8の下側には約1900mmの高さを有する空間が
得られている。この空間は2階居室として十分な高さ寸
法を有するものである。
【0030】尚、筋違いフレーム8が取り付けられる2
階柱7には、以下に述べる補強構造が採用されている。
図2に示すように、2階柱7に対して軒側の近傍位置に
は補助柱9が立てられている。この2階柱7の上端部分
と補助柱9の上端部分との間には補強材91が架け渡さ
れている。この補強材91は、2階柱7と補助柱9とを
連結する水平方向に延びる連結梁92と、この連結梁9
2の上面に立てられた3本の柱材93、94、95とを
備えている。これら柱材93、94、95の上端部は垂
木31の下面に接続している。また、これら柱材93、
94、95のうち2階柱7及び補助柱9に沿って延びる
ものは、これら柱7,9に接続している。これにより、
屋根架構の剛性の更なる向上が図られている。
【0031】また、この補強構造は、上述した2階柱7
以外の2階柱に対して適用してもよい。
【0032】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態によれば、棟梁2を支持し
ている2階柱7,7の一対を筋違いフレーム8によって
連結し、また、この筋違いフレーム8の上面を棟梁2に
固定している。更には、この筋違いフレーム8を2階空
間の高い位置に設けることで、その下側に2階居室とな
る空間を確保できるようにしている。
【0033】このため、住宅1の妻側面に受ける風圧
や、地震等により妻側面に直交する水平方向の荷重に対
して十分な剛性を有する屋根架構を実現することがで
き、しかも、筋違いフレーム8は2階空間を仕切るもの
ではないので、この2階空間を2階床面全体に拡がる1
つの大きな居室として得ることが可能となる。
【0034】言い換えると、上記荷重に対する剛性を確
保するための手段を棟梁2と2階柱7,7との接続部分
である2階空間の上部にのみ配設したことで、この剛性
を確保するための手段が2階空間を仕切るといったこと
がなくなる。その結果、2階空間を水平方向への拡がり
感のある空間として得ることができる。本来、本形態に
係る寒冷地仕様住宅の空間は、天井面が棟部分まで拡が
る吹き抜け空間であり、上方への拡がり感を有してい
る。この住宅に対して上述した構成を採用することによ
り、2階空間は、上方ばかりでなく水平方向への拡がり
感をも有する空間となり、2階空間全体としての拡がり
感を良好に得ることができて、居住者が居心地の良い空
間を得ることができる。
【0035】−その他の実施形態− 上述した実施形態では、最も妻面側に位置する一対の2
階柱7,7同士の間に筋違いフレーム8を設けていた。
本発明は、これに限らず、その他の一対の2階柱同士の
間に筋違いフレームを設けたり、全ての2階柱同士の間
に筋違いフレームを設けてもよい。
【0036】また、筋違いフレーム8は、枠状に形成さ
れるものに限らず、厚肉の板部材で構成したり、金属製
の板材によって構成してもよい。
【0037】更には、筋違いフレーム8が取り付けられ
てる柱7,7同士の間に壁を設けて2階空間を仕切るよ
うにしてもよい。この場合、この2階空間を仕切るため
の壁内には断熱材が設けられることになるが、この壁の
躯体の上部を構成している筋違いフレーム8に断熱材8
4が充填されているために、この筋違いフレーム84が
居室間の断熱に寄与することになる。つまり、筋違いフ
レーム8に、上記荷重に対する屋根架構の剛性を確保す
る機能ばかりでなく、居室を断熱する機能をも備えさせ
ることができる。
【0038】上述した実施形態では、スクエアドーマ1
2を備えた住宅に本発明を適用した場合について説明し
た。本発明は、これに限らず、ドーマを備えない住宅に
採用することも可能である。
【0039】また、本発明は、切妻屋根を有する住宅に
限らず、寄棟屋根等の屋根構造を有する住宅への適用も
可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。請求項1記載の発明では、妻
側面に直交する水平方向の荷重に対する剛性を確保する
よう構成された住宅に対し、この剛性を確保するための
手段としての筋違いフレームを棟部分のみに配設する。
これにより、筋違いフレームが室内空間を仕切ることを
回避し、居室の水平方向の拡がり感が得られるようにし
ている。その結果、妻側面に直交する水平方向の荷重に
対する十分な剛性の確保と、水平方向への拡がり感のあ
る居室の実現とを両立することができる。
【0041】請求項2記載の発明では、筋違いフレーム
を住宅の妻側面近傍位置に配設している。上記荷重の入
力部に近い位置に筋違いフレームを配設することによ
り、この荷重を筋違いフレームにより良好に受け止める
ことができる。従って、上記荷重に対する屋根架構の剛
性の確保を確実に行うことができる。
【0042】請求項3記載の発明では、筋違いフレーム
を枠状に構成し、その内部に断熱材を充填している。こ
れにより、仮に、この筋違いフレームが取り付けられて
いる柱同士の間に壁を設けて居室を仕切る場合、この居
室を仕切るための壁内には断熱材が設けられることにな
るが、この壁の躯体の上部を構成している筋違いフレー
ムに断熱材が充填されているために、この筋違いフレー
ムが居室間の断熱に寄与することになる。つまり、筋違
いフレームに、上記荷重に対する屋根架構の剛性を確保
する機能ばかりでなく、居室を断熱する機能をも備えさ
せることができ、筋違いフレームの機能性の拡大を図る
ことができる。
【0043】請求項4記載の発明は、室内空間が棟部分
まで拡がる吹き抜け空間を有する住宅に請求項1記載の
発明を適用したものである。このため、室内空間を、水
平方向への拡がり感をも有する空間として得ることがで
きる。その結果、空間全体としての拡がり感を良好に得
ることができて、居住者が居心地の良い空間を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る住宅の外観図である。
【図2】筋違いフレーム周辺部分の屋根架構を示す斜視
図である。
【図3】従来の屋根架構を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 住宅 2 棟梁 31 垂木 4 2階軒桁 7 2階柱 8 筋違いフレーム 84 断熱材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の棟部分に配設されて桁方向に延び
    る棟梁の長手方向の複数箇所が複数本の柱の上端部にそ
    れぞれ支持されている屋根架構構造において、 上記各柱のうち棟梁の長手方向で互いに隣り合う一対の
    柱同士の間には、垂れ壁状の筋違いフレームが取り付け
    られており、 この筋違いフレームは、その下側に居室空間を形成する
    ように、上面が棟梁に固定され、各側面が柱の側面上端
    部にそれぞれ固定されていることを特徴とする住宅の屋
    根架構構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の住宅の屋根架構構造にお
    いて、 筋違いフレームは、棟梁の長手方向の一端部に連結され
    た第1の柱と、この第1の柱に隣接し且つ棟梁の長手方
    向の中間部に連結された第2の柱との間に取り付けられ
    ていることを特徴とする住宅の屋根架構構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の住宅の屋根架構構造にお
    いて、 筋違いフレームは、複数の板材が枠状に組付けられて成
    り、この枠の内部に断熱材が充填されていることを特徴
    とする住宅の屋根架構構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の住宅の屋根架構構造にお
    いて、 棟梁と軒桁とに亘って垂木が架設されており、 上記垂木の室内側面に天井板が取り付けられて、室内空
    間を棟部分まで拡がる吹き抜け空間に構成していること
    を特徴とする住宅の屋根架構構造。
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