JP2706603B2 - ユニット式建物 - Google Patents
ユニット式建物Info
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- JP2706603B2 JP2706603B2 JP4295834A JP29583492A JP2706603B2 JP 2706603 B2 JP2706603 B2 JP 2706603B2 JP 4295834 A JP4295834 A JP 4295834A JP 29583492 A JP29583492 A JP 29583492A JP 2706603 B2 JP2706603 B2 JP 2706603B2
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- Japan
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- building
- blocks
- unit
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- roof
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の建物ユニットで
建築されるユニット式建物に関する。
建築されるユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、予め工場で製造した各種の建物
ユニットを建築現場で組立てることにより建築されるユ
ニット式建物があり、高品質のものを短期間で建築でき
るというメリットがあるため、住宅等として多用されて
いる。
ユニットを建築現場で組立てることにより建築されるユ
ニット式建物があり、高品質のものを短期間で建築でき
るというメリットがあるため、住宅等として多用されて
いる。
【0003】このようなユニット式建物には、建物ユニ
ットとして自動車を収納するために専用の車庫ユニット
が用意されており、敷地に独立した車庫を形成する余裕
がなくとも、車庫ユニットを含んでユニット式建物を建
築することで車庫を形成できる。
ットとして自動車を収納するために専用の車庫ユニット
が用意されており、敷地に独立した車庫を形成する余裕
がなくとも、車庫ユニットを含んでユニット式建物を建
築することで車庫を形成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車庫ユ
ニットは、自動車の出入りのために、床部の高さを地面
と同一にする必要がある。このため、基礎は、同一の建
物のものであっても、高さの異なる部分を有する複雑な
形状の基礎となってしまう。従って、車庫ユニットを設
置すると、建築現場における基礎の打設作業が煩雑とな
って当該作業に時間がかかり、短期間でユニット式建物
を建築できなくなるという問題を生じさせる。
ニットは、自動車の出入りのために、床部の高さを地面
と同一にする必要がある。このため、基礎は、同一の建
物のものであっても、高さの異なる部分を有する複雑な
形状の基礎となってしまう。従って、車庫ユニットを設
置すると、建築現場における基礎の打設作業が煩雑とな
って当該作業に時間がかかり、短期間でユニット式建物
を建築できなくなるという問題を生じさせる。
【0005】本発明の目的は、車庫を有するとともに短
期間で建築可能なユニット式建物を提供することにあ
る。
期間で建築可能なユニット式建物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、直方体状の建
物ユニットを複数組合わせて形成された多層階の建物ブ
ロックが複数連結されたユニット式建物であって、前記
建物ブロックの上階部分は、その両端に配置される建物
ユニットの、当該上階部分の端面となる側面が当該建物
ブロックの下階部分の端面より屋外側へ突き出され、前
記建物ブロックの各々は、全体として立面略T字形状に
組立てられるとともに、所定の隙間をおいて複数建築さ
れ、かつ、互いに隣接する建物ブロックの前記上階部分
の、前記下階分の端面よりも屋外側に突き出た端面同士
がエキスパンション・ジョイントで連結されているてい
ることを特徴とする。
物ユニットを複数組合わせて形成された多層階の建物ブ
ロックが複数連結されたユニット式建物であって、前記
建物ブロックの上階部分は、その両端に配置される建物
ユニットの、当該上階部分の端面となる側面が当該建物
ブロックの下階部分の端面より屋外側へ突き出され、前
記建物ブロックの各々は、全体として立面略T字形状に
組立てられるとともに、所定の隙間をおいて複数建築さ
れ、かつ、互いに隣接する建物ブロックの前記上階部分
の、前記下階分の端面よりも屋外側に突き出た端面同士
がエキスパンション・ジョイントで連結されているてい
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】このような本発明では、建物ブロックの立面形
状を一階部分の床面積の小さい略T字形にすることによ
り、建物の基礎の面積が縮小されて基礎の打設作業が軽
減されるようになるうえ、複数の建物ブロックは、その
T字の水平突出部同士が連結されるので、T字の水平突
出部の下側に土間コンクリートを打設する等により、車
庫が容易に形成できるようになるため、車庫を有する建
物を短期間で建築することが可能となる。また、ユニッ
ト式建物を建築するにあたり、必要となる床面積や規模
に応じた数の建物ブロックを連結することで、所望の規
模のユニット式建物を建築することが可能となる。ここ
で、複数の建物ブロックの連結は、エキスン・パンジョ
イントで行われることから、各建物ブロックは、構造
上、独立した建物として扱える。このため、各建物ブロ
ックのユニット構成を同一としておけば、一の建物ブロ
ックについて構造計算を行えばよく、通常のユニット式
建物のように、規模の異なるユニット式建物毎に構造計
算を行う必要がなくなり、構造計算作業、ひいては、設
計作業が簡略される。
状を一階部分の床面積の小さい略T字形にすることによ
り、建物の基礎の面積が縮小されて基礎の打設作業が軽
減されるようになるうえ、複数の建物ブロックは、その
T字の水平突出部同士が連結されるので、T字の水平突
出部の下側に土間コンクリートを打設する等により、車
庫が容易に形成できるようになるため、車庫を有する建
物を短期間で建築することが可能となる。また、ユニッ
ト式建物を建築するにあたり、必要となる床面積や規模
に応じた数の建物ブロックを連結することで、所望の規
模のユニット式建物を建築することが可能となる。ここ
で、複数の建物ブロックの連結は、エキスン・パンジョ
イントで行われることから、各建物ブロックは、構造
上、独立した建物として扱える。このため、各建物ブロ
ックのユニット構成を同一としておけば、一の建物ブロ
ックについて構造計算を行えばよく、通常のユニット式
建物のように、規模の異なるユニット式建物毎に構造計
算を行う必要がなくなり、構造計算作業、ひいては、設
計作業が簡略される。
【0008】また、略T字形の建物ブロックを複数連結
するようにしたので、T字の水平突出部の突き出し量が
小さくとも、充分大きな車庫が形成されるようになる。
さらに、複数の建物ブロックをエキスパンション・ジョ
イントで連結したので、各建物ブロック間の配置に相対
的な誤差があっても、当該誤差はエキスパンション・ジ
ョイントで吸収される。このため、分割して打設される
基礎は誤差が許容されるようになり、連結により建物を
大型化することで基礎全体が大型化しても、各基礎の打
設作業は容易になる。また、前記建物ブロックの屋根
を、前記両端に妻面が配置された切妻屋根とし、この切
妻屋根の妻面同士を屋根用エキスパンション・ジョイン
トで連結すれば、複数の建物ブロックを連結するにあた
り、軒先が連結部分に臨むことがなく、軒先に設けられ
る雨樋と、エキスパン・ジョイントとが干渉することが
なくなり、建築現場における建物ブロックの連結作業が
容易に行えるようになり、この点からも、ユニット式建
物の短期間建築が可能となり、これらにより前記目的が
達成される。
するようにしたので、T字の水平突出部の突き出し量が
小さくとも、充分大きな車庫が形成されるようになる。
さらに、複数の建物ブロックをエキスパンション・ジョ
イントで連結したので、各建物ブロック間の配置に相対
的な誤差があっても、当該誤差はエキスパンション・ジ
ョイントで吸収される。このため、分割して打設される
基礎は誤差が許容されるようになり、連結により建物を
大型化することで基礎全体が大型化しても、各基礎の打
設作業は容易になる。また、前記建物ブロックの屋根
を、前記両端に妻面が配置された切妻屋根とし、この切
妻屋根の妻面同士を屋根用エキスパンション・ジョイン
トで連結すれば、複数の建物ブロックを連結するにあた
り、軒先が連結部分に臨むことがなく、軒先に設けられ
る雨樋と、エキスパン・ジョイントとが干渉することが
なくなり、建築現場における建物ブロックの連結作業が
容易に行えるようになり、この点からも、ユニット式建
物の短期間建築が可能となり、これらにより前記目的が
達成される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2には、本実施例に係る共同住宅
用の建物1が示されており、この建物1は、それぞれ独
立して建築可能な建物である三個の建物ブロック(以
下、単に「ブロック」という)A〜Cから構成されてい
る。
明する。図1および図2には、本実施例に係る共同住宅
用の建物1が示されており、この建物1は、それぞれ独
立して建築可能な建物である三個の建物ブロック(以
下、単に「ブロック」という)A〜Cから構成されてい
る。
【0010】ブロックA〜Cは、全体をささえる基礎部
10と、基礎部10の上に構築される居室部20と、この居室
部20の上部を覆う屋根部30とを有するものである。ここ
で、居室部20は、直方体状の建物ユニットである一階居
室ユニット21および二階居室ユニット22からなる二階建
てのものであり、その二階部分は、その両端に配置され
る二階居室ユニット22の当該二階部分の端面となる側面
が一階部分の端面より屋外側へ突き出している。これに
より、ブロックA〜Cの各々は、全体として立面形状が
左右対象の略T字形となっている。ブロックA〜Cを略
T字形にしたことにより、ブロックA〜Cの各々の基礎
部10は、面積が縮小されてその打設作業が軽減されるよ
うになっている。
10と、基礎部10の上に構築される居室部20と、この居室
部20の上部を覆う屋根部30とを有するものである。ここ
で、居室部20は、直方体状の建物ユニットである一階居
室ユニット21および二階居室ユニット22からなる二階建
てのものであり、その二階部分は、その両端に配置され
る二階居室ユニット22の当該二階部分の端面となる側面
が一階部分の端面より屋外側へ突き出している。これに
より、ブロックA〜Cの各々は、全体として立面形状が
左右対象の略T字形となっている。ブロックA〜Cを略
T字形にしたことにより、ブロックA〜Cの各々の基礎
部10は、面積が縮小されてその打設作業が軽減されるよ
うになっている。
【0011】ブロックA〜Cのうち互いに隣接配置され
ているもの、すなわち、ブロックAおよびブロックB、
ならびに、ブロックBおよびブロックCは、図の如く、
所定の隙間を設けて建築され、その居室部20のT字の水
平突出部がそれぞれエキスパンション・ジョイント40で
相互に連結されている。
ているもの、すなわち、ブロックAおよびブロックB、
ならびに、ブロックBおよびブロックCは、図の如く、
所定の隙間を設けて建築され、その居室部20のT字の水
平突出部がそれぞれエキスパンション・ジョイント40で
相互に連結されている。
【0012】各ブロックA〜Cの接合により、略T字形
の水平突出部の下側に車庫23が形成されるようになって
いる。この車庫23の床部は、単に土間コンクリートを打
設することにより形成される基礎部10とは構造的に別体
のものである。
の水平突出部の下側に車庫23が形成されるようになって
いる。この車庫23の床部は、単に土間コンクリートを打
設することにより形成される基礎部10とは構造的に別体
のものである。
【0013】ブロックCの図中右側となるT字の水平突
出部には、断面L字形状のカバー部材24が取付けられ、
このカバー部材24およびT字の水平突出部により車庫25
が形成されている。この車庫25の床部は、車庫23と同様
に基礎部10とは別体の土間コンクリートで形成されてい
る。
出部には、断面L字形状のカバー部材24が取付けられ、
このカバー部材24およびT字の水平突出部により車庫25
が形成されている。この車庫25の床部は、車庫23と同様
に基礎部10とは別体の土間コンクリートで形成されてい
る。
【0014】なお、基礎部10の各々は、ブロックA〜C
の各底面の外周形状に沿ったいわゆる布基礎であり、隣
接する他の基礎部10とは分離・独立している。
の各底面の外周形状に沿ったいわゆる布基礎であり、隣
接する他の基礎部10とは分離・独立している。
【0015】また、屋根部30の各々は、図から明らかな
ように、居室部20のT字の両端に妻面が配置された切妻
屋根であり、屋根を形成する楔形状の屋根ユニット31を
複数接合して形成されている。各屋根部30は、隣接する
他の屋根部30とは、妻面同士が屋根用のエキスパンショ
ン・ジョイント41で相互に連結され、その連結部分はジ
ョイナー32で被覆されている。
ように、居室部20のT字の両端に妻面が配置された切妻
屋根であり、屋根を形成する楔形状の屋根ユニット31を
複数接合して形成されている。各屋根部30は、隣接する
他の屋根部30とは、妻面同士が屋根用のエキスパンショ
ン・ジョイント41で相互に連結され、その連結部分はジ
ョイナー32で被覆されている。
【0016】図3には、居室ユニット21,22が骨組み2
6, 27を露出させて示されている。このうち、居室ユニ
ット22の骨組み27は、居室ユニット21の柱26A の長手方
向に連続する間柱27A 、ならびに、この間柱27A の上端
および突出している側の柱27B の下端を連結する筋交い
27C で補強されたものとなっている。この補強により、
各ブロックA〜Cは、水平突出部が形成されても充分な
強度が確保されるようになっている。
6, 27を露出させて示されている。このうち、居室ユニ
ット22の骨組み27は、居室ユニット21の柱26A の長手方
向に連続する間柱27A 、ならびに、この間柱27A の上端
および突出している側の柱27B の下端を連結する筋交い
27C で補強されたものとなっている。この補強により、
各ブロックA〜Cは、水平突出部が形成されても充分な
強度が確保されるようになっている。
【0017】一方、居室ユニット21の骨組み26は、中間
部分に間柱26B が備えられたものとなっており、この間
柱26B で直上に配置される居室ユニット22の柱27D の荷
重を直接受けることで、骨組み26に充分な剛性が確保さ
れるようになっている。
部分に間柱26B が備えられたものとなっており、この間
柱26B で直上に配置される居室ユニット22の柱27D の荷
重を直接受けることで、骨組み26に充分な剛性が確保さ
れるようになっている。
【0018】このような本実施例では、各ブロックA〜
C毎に基礎10を分割して打設し、各基礎10の上に居室ユ
ニット21, 22および屋根ユニット31等を用いて各ブロッ
クA〜Cを組立て、完成したブロックA〜Cのうち隣接
するものをエキスパンション・ジョイント40, 41で相互
に連結する。
C毎に基礎10を分割して打設し、各基礎10の上に居室ユ
ニット21, 22および屋根ユニット31等を用いて各ブロッ
クA〜Cを組立て、完成したブロックA〜Cのうち隣接
するものをエキスパンション・ジョイント40, 41で相互
に連結する。
【0019】ここで、エキスパンション・ジョイント4
0, 41を介して連結することにより、各ブロックA〜C
は、互いの位置関係に相対的な誤差があっても、当該誤
差はエキスパンション・ジョイント40, 41で吸収される
ため、基礎10は打設の際の誤差が許容されるようにな
り、連結により建物1を大型化しても、各基礎10の打設
作業は容易に行える。
0, 41を介して連結することにより、各ブロックA〜C
は、互いの位置関係に相対的な誤差があっても、当該誤
差はエキスパンション・ジョイント40, 41で吸収される
ため、基礎10は打設の際の誤差が許容されるようにな
り、連結により建物1を大型化しても、各基礎10の打設
作業は容易に行える。
【0020】前述のような本実施例によれば、次のよう
な効果が得られる。すなわち、ブロックA〜Cの各々の
立面形状を略T字形にしたので、各基礎10の面積が縮小
されて基礎10の打設作業が軽減されるようになり、か
つ、ブロックA〜Cの水平突出部の下側を利用して、車
庫23, 25を容易に設けることができるようになる。この
ため、車庫23, 25を有する建物1を短期間で建築するこ
とができる。そのうえ、ユニット式建物1を建築するに
あたり、必要となる床面積や規模に応じた数の建物ブロ
ックを連結する、例えば、三個のブロックA〜Cを連結
することで、所望の規模のユニット式建物1を建築する
ことができる。ここで、複数の建物ブロックの連結は、
エキスン・パンジョイント40, 41で行われることから、
各建物ブロックは、構造上、独立した建物として扱え
る。このため、各建物ブロックのユニット構成を同一と
しておけば、一の建物ブロックについて一回構造計算を
行えばよく、通常のユニット式建物のように、規模の異
なるユニット式建物毎に構造計算を行う必要がなくな
り、構造計算作業、ひいては、設計作業を簡略化するこ
とができる。
な効果が得られる。すなわち、ブロックA〜Cの各々の
立面形状を略T字形にしたので、各基礎10の面積が縮小
されて基礎10の打設作業が軽減されるようになり、か
つ、ブロックA〜Cの水平突出部の下側を利用して、車
庫23, 25を容易に設けることができるようになる。この
ため、車庫23, 25を有する建物1を短期間で建築するこ
とができる。そのうえ、ユニット式建物1を建築するに
あたり、必要となる床面積や規模に応じた数の建物ブロ
ックを連結する、例えば、三個のブロックA〜Cを連結
することで、所望の規模のユニット式建物1を建築する
ことができる。ここで、複数の建物ブロックの連結は、
エキスン・パンジョイント40, 41で行われることから、
各建物ブロックは、構造上、独立した建物として扱え
る。このため、各建物ブロックのユニット構成を同一と
しておけば、一の建物ブロックについて一回構造計算を
行えばよく、通常のユニット式建物のように、規模の異
なるユニット式建物毎に構造計算を行う必要がなくな
り、構造計算作業、ひいては、設計作業を簡略化するこ
とができる。
【0021】また、略T字形のブロックA〜Cを複数連
結するようにしたので、各T字の水平突出部の突き出し
量が小さくとも、ブロックA〜Cの連結により当該水平
突出部分が相互に連結されるので、建物1に充分な広さ
の車庫23を複数形成することができる。
結するようにしたので、各T字の水平突出部の突き出し
量が小さくとも、ブロックA〜Cの連結により当該水平
突出部分が相互に連結されるので、建物1に充分な広さ
の車庫23を複数形成することができる。
【0022】さらに、エキスパンション・ジョイント4
0, 41で各ブロックA〜Cを連結したので、各ブロック
A〜C間の位置的な誤差がエキスパンション・ジョイン
ト 40,41 で吸収されて、基礎10の打設誤差を許容で
き、連結により建物1を大型化しても、各基礎10の打設
作業を容易にすることができる。ここで、屋根部30を、
居室部20のT字の両端に妻面が配置された切妻屋根と
し、この切妻屋根の妻面同士を屋根用のエキスパンショ
ン・ジョイント41で連結したので、建物ブロックA〜C
を連結するにあたり、軒先が連結部分に臨むことがな
く、軒先に設けられる雨樋と、エキスパン・ジョイント
40とが干渉することがなくなり、建築現場における建物
ブロックA〜Cの連結作業を容易に行うことができ、ユ
ニット式建物1を短期間で建築することができる。
0, 41で各ブロックA〜Cを連結したので、各ブロック
A〜C間の位置的な誤差がエキスパンション・ジョイン
ト 40,41 で吸収されて、基礎10の打設誤差を許容で
き、連結により建物1を大型化しても、各基礎10の打設
作業を容易にすることができる。ここで、屋根部30を、
居室部20のT字の両端に妻面が配置された切妻屋根と
し、この切妻屋根の妻面同士を屋根用のエキスパンショ
ン・ジョイント41で連結したので、建物ブロックA〜C
を連結するにあたり、軒先が連結部分に臨むことがな
く、軒先に設けられる雨樋と、エキスパン・ジョイント
40とが干渉することがなくなり、建築現場における建物
ブロックA〜Cの連結作業を容易に行うことができ、ユ
ニット式建物1を短期間で建築することができる。
【0023】また、居室ユニット22の骨組み27を、下方
の居室ユニット21の柱26A と連続する間柱27A 、ならび
に、この間柱27A の上端および突出している側の柱27B
の下端を連結する筋交い27C で補強したので、略T字形
にしても各ブロックA〜Cに充分な強度を確保させるこ
とができる。
の居室ユニット21の柱26A と連続する間柱27A 、ならび
に、この間柱27A の上端および突出している側の柱27B
の下端を連結する筋交い27C で補強したので、略T字形
にしても各ブロックA〜Cに充分な強度を確保させるこ
とができる。
【0024】さらに、各ブロックA〜Cを左右対象の略
T字形としたので、各ブロックA〜Cは、構造的に重量
バランスが整ったものとなり、これにより、各ブロック
A〜Cに、偏った重力荷重が加わらず、充分な耐久性を
付与することができる。
T字形としたので、各ブロックA〜Cは、構造的に重量
バランスが整ったものとなり、これにより、各ブロック
A〜Cに、偏った重力荷重が加わらず、充分な耐久性を
付与することができる。
【0025】
【0026】なお、本発明は前述の一実施例に限定され
るものではなく、次に示すような変形などをも含むもの
である。すなわち、ブロックを構成する建物ユニットの
数や組合せとしては、前記実施例で示した、一階に配置
した大きな居室ユニット21一個に対し、この居室ユニッ
ト21よりも小さな居室ユニット22を二個二階に配置する
組合せに限らず、例えば、一階に配置した居室ユニット
一個に対し、このユニットよりも大きな居室ユニットを
一個だけ二階に配置する組合せでもよく、さらに、図4
に示されるように、一階部分に複数の居室ユニット21を
備えた偏平なT字形状のブロックDでもよく、ブロック
を構成する住宅ユニットの大きさや数は実施に応じて適
宜選択すればよい。
るものではなく、次に示すような変形などをも含むもの
である。すなわち、ブロックを構成する建物ユニットの
数や組合せとしては、前記実施例で示した、一階に配置
した大きな居室ユニット21一個に対し、この居室ユニッ
ト21よりも小さな居室ユニット22を二個二階に配置する
組合せに限らず、例えば、一階に配置した居室ユニット
一個に対し、このユニットよりも大きな居室ユニットを
一個だけ二階に配置する組合せでもよく、さらに、図4
に示されるように、一階部分に複数の居室ユニット21を
備えた偏平なT字形状のブロックDでもよく、ブロック
を構成する住宅ユニットの大きさや数は実施に応じて適
宜選択すればよい。
【0027】また、車庫としては、建物1を貫通するト
ンネル状の車庫23に限らず、例えば、一方の口が塞がれ
て行き止まりとなった車庫でもよく、建物の奥行きが深
い場合には、奥行き方向に車庫と並べて居室等を形成し
てもよい。
ンネル状の車庫23に限らず、例えば、一方の口が塞がれ
て行き止まりとなった車庫でもよく、建物の奥行きが深
い場合には、奥行き方向に車庫と並べて居室等を形成し
てもよい。
【0028】さらに、前記実施例では、二階建てのユニ
ット式建物1への適用を示したが、本発明は、三階建て
以上のユニット式建物にも適用できる。
ット式建物1への適用を示したが、本発明は、三階建て
以上のユニット式建物にも適用できる。
【0029】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、車庫を有
するユニット式建物を短期間で建築することができる。
するユニット式建物を短期間で建築することができる。
【図1】本発明の一実施例の全体を示す斜視図である。
【図2】同実施例の正面図である。
【図3】同実施例の建物ユニットの骨組みを示す正面図
である。
である。
【図4】本発明の変形例を示す図3と同様の図である。
1 ユニット式建物 21, 22 建物ユニットである居室ユニット 40, 41 エキスパンション・ジョイント A〜D 建物ブロック
Claims (2)
- 【請求項1】直方体状の建物ユニットを複数組合わせて
形成された多層階の建物ブロックが複数連結されたユニ
ット式建物であって、 前記建物ブロックの上階部分は、その両端に配置される
建物ユニットの、当該上階部分の端面となる側面が当該
建物ブロックの下階部分の端面より屋外側へ突き出さ
れ、前記建物ブロックの各々は、全体として立面略T字
形状に組立てられるとともに、所定の隙間をおいて複数
建築され、かつ、互いに隣接する建物ブロックの前記上
階部分の、前記下階分の端面よりも屋外側に突き出た端
面同士がエキスパンション・ジョイントで連結されてい
るていることを特徴とするユニット式建物。 - 【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物におい
て、前記建物ブロックは、前記両端に妻面が配置された
切妻屋根を有するとともに、この切妻屋根の妻面同士が
屋根用エキスパンション・ジョイントで連結されている
ていることを特徴とするユニット式建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4295834A JP2706603B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | ユニット式建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4295834A JP2706603B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | ユニット式建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06146414A JPH06146414A (ja) | 1994-05-27 |
JP2706603B2 true JP2706603B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=17825791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4295834A Expired - Lifetime JP2706603B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | ユニット式建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2706603B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4875326B2 (ja) * | 2005-09-01 | 2012-02-15 | チーム・エム株式会社 | 連続住宅 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0756176B2 (ja) * | 1987-02-25 | 1995-06-14 | 株式会社長谷工コーポレーション | 集合住宅 |
JP2739912B2 (ja) * | 1991-01-17 | 1998-04-15 | ミサワホーム 株式会社 | ユニット住宅のオーバーハング構造 |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP4295834A patent/JP2706603B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06146414A (ja) | 1994-05-27 |
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