JP3953354B2 - ユニット式建物およびユニット式建物の施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱、梁を含むフレームを有して形成される複数の建物ユニットを組み合わせて建てられるユニット式建物およびユニット式建物の施工方法に係り、さらに詳しくは、複数の建物ユニットを、スペースを挟んで配置するユニット式建物およびユニット式建物の施工方法に関する。
【0002】
【背景技術】
複数本の柱と、これらの柱の上端間同士を結合する複数の天井梁および下端間同士を結合する複数の床梁を含み形成されたフレームを備え、箱形に形成された建物ユニットを、横方向あるいは横方向および縦方向に組み合わせて建てられるユニット式建物が知られている。
このようなユニット式建物において、建物の一部にカーポートを設けることが行われている(特開平11−222939号公報)。この場合、上階部分に庇を設けたり、上階の側面から外側に突出する拡張ユニット等を設けたりしてオーバーハング部を形成し、その下方空間をカーポートとすることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カーポートとしては、車全部が完全に入るものであるに超したことはないが、そのようなものが望めないとき、少なくとも雨等に濡れずに乗り降りできるだけの空間を確保することができればよい。しかし、このような場合でも、車を横付けして、ドアを開けて雨等に濡れずに乗り降りするためには、かなりの広さの空間が必要である。
ところが、前記従来の庇を設けたり、拡張ユニットを設けたりする方法では、建物ユニットが箱形に形成されており、互いの外側面を揃えて配置されることが多いため、上階部分にオーバーハング部を形成するに際して、必要な広さを得るには、建物ユニットの外側面から庇や拡張ユニット等を大きく突出させなければならない。しかし、庇や拡張ユニット等は片持ち支持となっているため、建物外壁から大きく突出させるためには、ポーチ柱等を設けなければならない。そうすると、車を横付けする際にポーチ柱が邪魔となるので、邪魔とならないようにポーチ柱の間隔を広くして立設するか、車全体が収まるように出っ張り寸法の大きな庇等を設けるしかない。その結果、部材点数が増え、構造が大掛かりとなることから多くの手間がかかり施工も大変となるという問題がある。そして、場合によっては、敷地大きさ、形状の関係から庇等を拡げた分、建物側を後退させなければならず、床面積に影響を及ぼすおそれもある。
【0004】
本発明の目的は、建物の一部に、ポーチ柱を不要として簡単な構造で、玄関に続く広い空間のカーポートを得ることができるユニット式建物およびユニット式建物の施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図2に示すように、建物ユニット3,4が、複数本の柱およびこれらの柱の上端間同士を結合する天井梁および下端間同士を結合する床梁を含むフレームを有して形成されるとともに、所定間隔のスペースSを挟んで一方側および他方側に、それぞれ上下階に少なくとも1つずつ対向配置され、これらの対向配置される上下階建物ユニット4,3間には、それぞれ前記スペースS間にわたり前記上階建物ユニット4同士および下階建物ユニット3同士を結合する補強部材17,18が設けられ、前記下階建物ユニット3同士を結合する補強部材17の上方に建物の上階部、下方に建物の下階部が形成され、前記上階部には、前記スペースSの間隔とほぼ同じ寸法の幅に形成されるとともに、前記上階部より外側に突出する拡張ユニット45が設けられ、前記下階部には、当該下階部の一端側を区画する下階用外壁38が、前記一方側および他方側の上階建物ユニット4、下階建物ユニット3の前記拡張ユニット45側外側の面より所定寸法後退して設けられ、前記拡張ユニット45の下方において当該拡張ユニット45の外側面と前記下階用外壁38との間の距離にわたる空間が建物の玄関に続くカーポート空間Cとなっていることを特徴とするユニット式建物である。
【0006】
このような本発明によれば、建物の上階部に拡張ユニットを上階建物ユニットの側面から突出させて設けるとともに、下階部を、下階建物ユニットおよび上階建物ユニットの側面から後退させて設けたので、拡張ユニットの下方に、当該拡張ユニットの出っ張り分と下階分の後退分とを合計した寸法の空間を形成することができ、これにより、建物の一部に、ポーチ柱を不要として簡単な構造で、玄関に続く広いカーポート空間を得ることができる。その結果、玄関から雨等に濡れずに車に乗り降りすることができる。
【0007】
以上の本発明において、スペースの間隔の設定は任意であり、例えば、敷地の形状、大きさに対応させて自由に決めることができる。また、補強部材は、スペースを挟んで対向配置される建物ユニット間に架けわたされ、それらの建物ユニット同士を連結するものであれば、どのようなものを使用してもよく、例えば、H形鋼、T形鋼、溝型鋼、L型鋼、板状部材あるいは矩形パイプ部材等を使用することができる。また、下階建物ユニット等の外側の面から後退して設けられる下階用外壁の後退寸法は、拡張ユニットの出っ張り分とを合わせたとき、車を横付けして、ドアを開けて雨等に濡れずに乗り降りすることができるような空間を確保することができれば、任意に設定することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、図2に示すように、請求項lに記載のユニット式建物において、前記一方側および他方側の前記上下階建物ユニット4,3は、それぞれ長辺および短辺を有して形成されるとともに、それぞれの短辺同士が対向して配置され、前記補強部材17,18は、前記一方側および他方側の上下階建物ユニット4,3の短辺方向に沿って設けられることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、建物ユニットの短辺同士が対向して設けられているので、建物ユニットの長辺寸法を合計した寸法と、建物ユニットの短辺寸法とスペースの寸法とを合計した寸法とを掛けた床面積を得ることができ、これにより、少ない数の建物ユニットで床面積を広くとることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、図2に示すように、請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、前記一方側および他方側の下階建物ユニット3同士を結合する前記補強部材17間には、所定間隔で複数の上階用床梁21が架けわたされ、これらの上階用床梁21上に上階用の床部材が設けられていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、スペース内に建物ユニットが配置されていなくても、補強部材間に複数の上階用床梁を架けわたし、これらの上階用床梁に上階用の床部材を設けられるので、スペース内に、上階部を容易に形成することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、図4に示すように、請求項3に記載のユニット式建物において、前記上階用床梁21の下面には、前記下階用外壁38を取り付け可能とする下階用天井梁36が、前記上階用床梁21と交叉し、かつ、一方側および他方側の下階建物ユニット3の前記天井梁間にわたって設けられ、前記下階用外壁38の外側一部は前記玄関70の一部に臨んでいることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、下階用天井梁を上階用床梁の下面に設けることができるので、下階用床梁を基礎上に設け、下階用天井梁と下階用床梁間に下階用外壁を取り付けることで、スペース内に容易に下階部を形成することができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、図4に示すように、請求項3または請求項4に記載のユニット式建物において、前記上階用床梁21の下面には、前記下階部Aの天井部材23が設けられていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、スペース内に建物ユニットが配置されていなくても、スペース内に配置される上階用床梁の下面に下階用の天井面材を取り付けることができるので、下階用の天井面材を取り付けるための部材を別個に設けなくてすみ、部材の兼用化を図ることができる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、図2に示すように、複数本の柱およびこれらの柱の上端間同士を結合する天井梁および下端間同士を結合する床梁を含むフレームを有して形成される建物ユニットを、所定間隔さのスペースSを挟んで一方側および他方側に、それぞれ上下階に少なくとも1つずつ対向配置するユニット式建物1の施工方法であって、これらの上下階建物ユニット4,3間に、それぞれ前記スペースS間にわたり前記上階建物ユニット4同士および下階建物ユニット3同士を結合する補強部材18,17を設け、前記下階建物ユニット3同士を結合する補強部材17の上方に建物の上階部、下方に建物の下階部を形成し、前記上階部に、前記スペースSの間隔とほぼ同じ寸法の幅に形成されるとともに、前記上階部より外側に突出する拡張ユニット45を設け、前記下階部に、当該下階部の一端側を区画する下階用外壁38を、前記一方側および他方側の上階建物ユニット4、下階建物ユニット3の前記拡張ユニット45側外側の面より所定寸法L2後退して設け、前記拡張ユニット45の下方において当該拡張ユニット45の外側面と前記下階用外壁38との間の距離にわたる空間を建物の玄関70に続くカーポート空間Cとしたことを特徴とするユニット式建物の施工方法である。
【0013】
このような本発明によれば、建物の上階部に拡張ユニットを上階建物ユニットの側面から突出させて設けるとともに、下階部を、下階建物ユニットおよび上階建物ユニットの側面から後退させて設けたので、拡張ユニットの下方に、当該拡張ユニットの出っ張り分と下階分の後退分とを合計した寸法の空間を形成することができ、これにより、建物の一部に、ポーチ柱を不要として簡単な構造で、玄関に続く広いカーポート空間Cを得ることができる。その結果、玄関から雨等に濡れずに車に乗り降りすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、ユニット式建物1の全体が示されており、このユニット式建物1は、基礎2の上に設置される複数の下階建物ユニット3と、これらの下階建物ユニット3上に載置される上階建物ユニット4と、これらの上階建物ユニット4上に設けられる屋根5とを備えて構成されている。
【0015】
下階建物ユニット3は、図2に( )内数字で示すように、間に所定広さのスペースSを挟んで一方側に配置される第1、第2建物ユニット31,32と、他方側に配置される第3、第4建物ユニット33,34とで構成されている。
また、上階建物ユニット4は、下階建物ユニット3の第1、第2建物ユニット31,32の上に載置される第1、第2建物ユニット41,42と、下階建物ユニット3の第3、第4建物ユニット33,34の上に載置される第3、第4建物ユニット43,44とで構成されている。
【0016】
ここで、下階建物ユニット3の第1、第2建物ユニット31,32と、第3、第4建物ユニット33,34同士、および上階建物ユニット4の第1、第2建物ユニット41,42と、第3、第4建物ユニット43,44同士は、それぞれ短辺同士を対向させて配置されている。なお、上記スペースSの間隔は、第1、第2建物ユニット31,32等の例えば短辺方向を2個並べた程度の間隔となっている。ただし、敷地の大きさ、形状、建築予算等に応じて、任意に設定することができる。
【0017】
以上のような下階建物ユニット3および上階建物ユニット4は、図3に示すような構成となっている。
すなわち、建物ユニット3,4は、四隅に立設される4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を、仕口11を介して結合する各4本の天井梁12と、柱10の下端間同士を結合する各4本の床梁13とで構成されるフレーム(骨組み)14を備えている。天井梁12は、各2本ずつの長辺天井梁12A、短辺天井梁12Bで形成され、長辺天井梁12A間には、多数本の天井小梁15が架けわたされ、これらの天井小梁15に所定の天井面材(図略)を取り付けて天井が形成されるようになっている。また、床梁13は、各2本ずつの長辺床梁13A、短辺床梁13Bで形成され、長辺床梁13A間には、多数本の根太16が架けわたされ、これらの根太16に所定の床面材(図略)を取り付けて床が形成されるようになっている。そして、フレーム14には、図示しないが、外壁、内壁等も設けられるようになっている。
【0018】
図2に戻って、スペースSを挟んだ下階建物ユニット3の第1、第2建物ユニット31,32と、第3、第4建物ユニット33,34との間には、これらの建物ユニット31,32と、33,34とを結合する補強部材である補強梁17が架けわたされている。
補強梁17は、第1補強梁17A、第2補強梁17B、第3補強梁17Cおよび第4補強梁17Dの4本で構成されている。第1補強梁17Aは、第1建物ユニット31と、第3建物ユニット33の外側の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿って配置され、第2補強梁17Bは、第1建物ユニット31と、第3建物ユニット33の内側の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿って配置され、第3補強梁17Aは、第2建物ユニット32と、第4建物ユニット34の内の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿って配置され、第4補強梁17Dは、第2建物ユニット32と、第4建物ユニット34の外側の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿ってそれぞれ配置されている。
【0019】
補強梁17は、例えば、H形鋼で形成されており、図5に示すような構造で建物ユニット3,4に結合されている。
すなわち、図5には一端部しか示さないが、補強梁17の一端部には、取り付け板18が固着されており、この取り付け板18は、下階建物ユニットの天井側仕口11および上階建物ユニットの床側仕口11にわたって当接可能となっている。取り付け板18には、例えば上下に1つずつボルト穴があけられ、一方、それぞれの仕口11には上記ボルト穴に対応するボルト穴があけられている。そして、取り付け板18を仕口11に当接させ、例えば補強梁17側からボルト19を両ボルト穴に差し込み、仕口11の裏側でナットと螺合させることで、補強梁17と建物ユニット3,4とが結合されるようになっている。
【0020】
第1補強梁17Aと第2補強梁17Bとの間、および第3補強梁17Cと第4補強梁17Dとの間には、図4に示すように、補強梁17に固着されたブラケット20を介して、所定間隔で複数本の上階用床梁21が架けわたされている(図2も参照)。これらの上階用床梁21は、例えばチャンネル部材で形成されており、上面に床部材22が設けられ、これにより、スペースSにおける上階の床が形成されている。この床は、上階建物ユニット41〜44の室内の床面高さと同じ高さとなっている。また、上階用床梁21の下面には、下階の天井面材23が設けられている。そして、上階用床梁21を挟んで、上方が上階部B、下方が下階部Aとなっている。
【0021】
上階建物ユニット4間にも補強梁18が架けわたされている。補強梁18は、第1補強梁18A、第2補強梁18B、第3補強梁18Cおよび第4補強梁18Dの4本で構成され、各補強梁18A〜18Dは、前記1階用の補強梁17A〜17Dと平面的に対応し、それらの補強梁17A〜17Dの真上方向に配置されている。
【0022】
そして、第1補強梁18Aは、上階建物ユニット4の第1建物ユニット41と、第3建物ユニット43の外側の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿って配置され、第2補強梁18Bは、第1建物ユニット41と、第3建物ユニット43の内側の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿って配置され、第3補強梁18Cは、第2建物ユニット42と、第4建物ユニット44の内側の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿って配置され、第4補強梁18Dは、第2建物ユニット42と、第4建物ユニット44の外側の短辺天井梁12B同士を結ぶ線に沿ってそれぞれ配置されている。
【0023】
また、上階用の第1補強梁18Aと第2補強梁18Bとの間、および第3補強梁18Cと第4補強梁18Dとの間にも、前記補強梁17と同じように、補強梁18に固着されたブラケット25を介して、所定間隔で複数本の屋上用床梁26が架けわたされている。これらの屋上用床梁26は、前記上階用床梁21と同じようなチャンネル部材で形成されており、上面に屋上部材27が設けられ、これにより、建物の屋上29が形成されている。この屋上29には、当該屋上29内に収まる前記屋根5が設けられ、また、屋上用床梁26の下面には上階の天井部材28が設けられている。この天井部材28により形成される天井は、上階建物ユニット41〜44の室内の天井高さと同じ高さとなっている。
【0024】
図2,4に示すように、上階の第2建物ユニット42および第4建物ユニット44間には、第4補強梁17D、18Dに支持されて拡張ユニット45が設けられている。この拡張ユニット45は、スペースSの幅寸法と等しい幅に形成され、かつ、第2建物ユニット42および第4建物ユニット44の外側面より外側に所定寸法L1だけ突出して設けられている。
【0025】
拡張ユニット45は、2本の柱46と、これらの柱46の上端間同士を結合する長辺天井梁47Aおよび下端間同士を結合する長辺床梁48Aと、各長辺天井梁47A、長辺床梁48Aと直交して柱46の上端および下端にそれぞれ設けられる短辺天井梁47B、短辺床梁48Bとを含むフレーム49を有して形成されている。
そして、2本の柱46を第2建物ユニット42および第4建物ユニット44の外側に配置するとともに、各2本ずつの短辺天井梁47B、短辺床梁48Bを、互いに上下位置に配置された第4補強梁17,18に、溶接あるいはブラケット等を使用して結合することにより、拡張ユニット45が取り付けられるようになっている。なお、拡張ユニット45の柱46の外側には外壁50が設けられ、内側には内壁51が設けられている。
【0026】
前記スペースS内における下階部Aは、前記第1〜第4補強梁17A〜17Dの下方に形成されている。この下階部Aの一端側は、前記第2建物ユニット32,42と、第4建物ユニット33,44との外側面より所定寸法L2だけ後退している。
すなわち、前記上階用床梁21の下面には下階用天井梁36が設けられ、この下階用天井梁36は、第2、第4建物ユニット32,34の拡張ユニット45側の外側面から所定寸法後退しているとともに、第2、第4建物ユニット32,34の対向する天井梁間にわたって設けられている。下階用天井梁36の直下位置には、基礎2上に固定されて下階用床梁37が設けられ、この下階用床梁37と下階用天井梁36とに下階用外壁38が取り付けられている。そして、この外壁38の外側面と、前記第2建物ユニット32等の外側面との距離が、所定寸法L2となっている。
【0027】
下階用床梁37は、他端側にもあり(図略)、これらの下階用床梁37間には、複数本の下階用中間床梁35が所定間隔で架けわたされ、これらの下階用中間床梁35の上に下階用床部材52が設けられている。下階用外壁38の内側には、適宜内壁39等が設けられ、これにより、外壁38の内側にスペースS内の下階部Aが形成されている。
【0028】
その結果、上階部Bに設けられた拡張ユニット45の下方には、拡張ユニット45の出っ張り寸法L1と、下階部Aの第2、第4建物ユニット32,34の外側面より後退した所定寸法L2とを合計した寸法Lの幅を有する大きな空間が形成されることになる。そして、この空間はカーポート空間Cとされ、下階用外壁38に沿った位置に設けられている玄関70に連通しており、階段78を通して、玄関70の裏側から玄関70に出入りできるようになっている。
また、スペースS内の下階部Aの他端側は、第1、第3建物ユニット31,33の外側面から後退した位置に他方側の下階用外壁部材40が上述と同じような構造で取り付けられ、他方側が形成されている。なお、下階用外壁部材40は、例えば開口窓部材で形成されている。
【0029】
以上のような構成の下階部A、上階部Bの縦断面を表す概略図が、図6に示されている。
この図6でわかるように、上階部Bの拡張ユニット45の下方、かつ、下階部Aの外側と拡張ユニット45の外側面との間に、拡張ユニット45の出っ張り寸法L1と下階部Bの後退寸法L2を合計した突出寸法Lのカーポート空間Cが形成されており、ポート柱を設けなくても玄関70から雨等に濡れないでカーポートCに行くことができ、雨等に濡れないで車100(図4参照)に乗り降りすることができるようになっている。
【0030】
下階部Aの平面間取りが、図7に示されている。
すなわち、第1建物ユニット31には、第2建物ユニット32に形成された玄関ホール71に続く廊下72、および上階部Bに上る階段73が設けられ、第2建物ユニット32には、上記玄関ホール71の他に玄関70が設けられている。また、第3建物ユニット33には、洗面・トイレ74および浴室75が設けられ、第4建物ユニット34には、例えば台所76が設けられている。そして、スペースS内の下階部Aは、居間・食堂77とされ、一端側の下階用外壁38の外側には、前記カーポート空間Cと、このカーポート空間Cから玄関70に通じる階段78とが設けられている。また、他端側の下階用外壁構成部材40の外側には、デッキ79が設けられている。
【0031】
上階部Bの間取りは、図8に示すようになっている。
すなわち、第1建物ユニット41には、下階部Aに降りる階段81が設けられ、第2建物ユニット42には、例えばクローゼット82が設けられている。また、第3建物ユニット43には、家事室83が設けられ、第4建物ユニット44には、例えば、浴室84、簡易炊事室85が設けられている。そして、スペースS内の上階部Bは、一端側が拡張ユニット45を含む主寝室86とされ、他端側が子供部屋87とされ、子供部屋87の外側には、インナバルコニ88が設けられている。
【0032】
次に、以上のような構成のユニット式建物1の施工方法を説明する。
間にスペースSを挟んで、下階部Aの一端側に第1、第2建物ユニット31,32を基礎2に固定して据置するとともに、両建物ユニット31,32を連結プレート等で連結し、また、他方側に第3、第4建物ユニット33,34を基礎2に固定して据置するとともに、両建物ユニット33,34を連結プレート等で連結する。
【0033】
次いで、第1建物ユニット31と第3建物ユニット33との間に、第1、第2の補強梁17A,17Bを架けわたすとともに、それらの補強梁17A,17Bで各建物ユニット31,33を連結し、同じように、第2建物ユニット32と、第4建物ユニット34との間に、第3、第4の補強梁17C,17Dを架けわたし、それらの補強梁17C,17Dで各建物ユニット32,34を連結する。
【0034】
第1、第2の補強梁17A,17B間および第3、第4の補強梁17C,17D間に、複数本の上階用床梁21を架けわたすとともに、これらの上階用床梁21の下面、かつ、第2、第4の建物ユニット32,34の一端側の外側面から所定寸法だけ後退させた位置に、下階用天井梁12を取り付ける。
下階部Aの骨組みが完成したら、第1、第2建物ユニット31,32および第3、第4建物ユニット33,34の上に、上階用の第1、第2建物ユニット41,42および第3、第4建物ユニット43,44をそれぞれ載せるとともに、前記連結プレートで、下階用の建物ユニット31等と、上階用の建物ユニット41等とを連結し、上階用の建物ユニット41等同士を連結する。
【0035】
その後、上階用の第1建物ユニット41と第3建物ユニット43、および第2建物ユニット42と第4建物ユニット44とを、第1〜第4の補強梁18A〜18Dで連結し、第1、第2の補強梁18A,18B間に屋上用天井梁26、第3、第4の補強梁18C,18D間にも屋上用天井梁26を架けわたす。
次に、上階用および屋上用の第4の補強梁17D,18Dに拡張ユニット45を取り付ける一方で、屋上用天井梁26上に屋上部材27を取り付け、さらに、屋根5を取り付ける。概略の骨組みが完成したら、下階部Aおよび上階部Bの内部艤装を行いユニット式建物1を完成させる。
【0036】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 建物の上階部Bに拡張ユニット45を上階建物ユニット4の側面から寸法L1だけ突出させて設けるとともに、下階部Aを、下階建物ユニット3および上階建物ユニット4の側面から寸法L2だけ後退させて設けたので、拡張ユニット45の下方に、当該拡張ユニット45の出っ張り分L1と下階部Aの後退分L2とを合計した寸法Lの空間を形成することができる。そのため、建物の一部に、ポーチ柱を不要として簡単な構造で、玄関70に続く広いカーポート空間Cを得ることができ、玄関70から雨等に濡れずに車100に乗り降りすることができる。
【0037】
(2) 建物ユニット31,32と建物ユニット33,34、および建物ユニット41,42と建物ユニット43,44の短辺同士が対向して設けられているので、建物ユニット31等の長辺寸法を合計した寸法と、建物ユニット31等の短辺寸法とスペースSの寸法とを合計した寸法とを掛けた床面積を得ることができ、これにより、少ない数の建物ユニットで床面積を広くとることができる。
【0038】
(3) スペースS内に建物ユニットが配置されていなくても、補強部材17間に複数の上階用床梁21を架けわたし、これらの上階用床梁21に上階用の床部材22を設けることができるので、スペースS内に上階部Bを容易に形成することができる。
(4) スペースS内に建物ユニットが配置されていなくても、補強部材18間に複数の屋上用床梁26を架けわたし、これらの屋上用床梁26に屋上部材27を設けることができるので、スペースS内に屋上29を容易に形成することができる。
【0039】
(5) 下階用天井梁36を上階用床梁21の下面に設けることができるので、下階用床梁37を基礎2上に設け、下階用天井梁36と下階用床梁37間に下階用外壁38を取り付けることで、スペースS内に容易に下階部Aを形成することができる。
(6) 下階用の天井部材23は、スペースS内に建物ユニットが配置されていなくても、スペースS内に配置される上階用床梁21の下面に取り付けることができるので、下階用の天井部材23を取り付けるための部材を別個に設けなくてすみ、部材の兼用化を図ることができる。
(7) スペースSの広さは、任意に設定することができるので、敷地の大きさ、形状等に柔軟に対応させることができる。
【0040】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、スペースSを挟んだ一方側に、上下の2つずつの建物ユニット31,32および建物ユニット41,42を配置し、他方側に上下の2つずつの建物ユニット33,34および建物ユニット43,44を配置したが、これに限らない。一方側および他方側に、建物ユニットを例えば3つずつ配置してもよい。
【0041】
また、前記実施形態では、スペースSに形成される下階部Aの下階用外壁38は、下階用の第2建物ユニット32等の外側面から寸法L2後退した位置に設けられているが、この寸法L2は任意に設定することができる。要は、寸法L2と拡張ユニット45の出っ張り寸法L1と合計した寸法Lが、車100のドアを開けたときでも、雨等に濡れずにカーポート空間C内に出入りすることができる寸法であればよい。
【0042】
さらに、前記実施形態では、下階用および上階用の補強梁17,18は、H形鋼で形成されているが、これに限らず、同じような剛性、強度を得ることができるものであれば、チャンネル材、アングル材、断面矩形状の角パイプ部材等を使用してもよい。
【0043】
また、前記実施形態では、スペースSは建物ユニット31等が短辺方向を例えば2つ配置できるような寸法であったが、このスペースSの寸法は、敷地の大きさ、形状、建築予算等に応じて任意に設定することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、建物の上階部に拡張ユニットを上階建物ユニットの側面から突出させて設けるとともに、下階部を、下階建物ユニットおよび上階建物ユニットの側面から後退させて設けたので、拡張ユニットの下方に、当該拡張ユニットの出っ張り分と下階分の後退分とを合計した寸法の空間を形成することができ、これにより、建物の一部に、ポーチ柱を不要として簡単な構造で、玄関に続く広いカーポート空間を得ることができる。その結果、玄関から雨等に濡れずに車に乗り降りすることができる。
【0045】
請求項2の発明によれば、建物ユニットの短辺同士が対向して設けられているので、建物ユニットの長辺寸法を合計した寸法と、建物ユニットの短辺寸法とスペースの寸法とを合計した寸法とを掛けた床面積を得ることができ、これにより、少ない数の建物ユニットで床面積を広くとることができる。
【0046】
請求項3の発明によれば、スペース内に建物ユニットが配置されていなくても、補強部材間に複数の上階用床梁を架けわたし、これらの上階用床梁に上階用の床部材を設けられるので、スペース内に、上階部を容易に形成することができる。
【0047】
請求項4の発明によれば、下階用天井梁を上階用床梁の下面に設けることができるので、下階用床梁を基礎上に設け、下階用天井梁と下階用床梁間に下階用外壁を取り付けることで、スペース内に容易に下階部を形成することができる。
【0048】
請求項5の発明によれば、スペース内に建物ユニットが配置されていなくても、スペース内に配置される上階用床梁の下面に下階用の天井面材を取り付けることができるので、下階用の天井面材を取り付けるための部材を別個に設けなくてすみ、部材の兼用化を図ることができる。
【0049】
請求項6の発明によれば、建物の上階部に拡張ユニットを上階建物ユニットの側面から突出させて設けるとともに、下階部を、下階建物ユニットおよび上階建物ユニットの側面から後退させて設けたので、拡張ユニットの下方に、当該拡張ユニットの出っ張り分と下階分の後退分とを合計した寸法の空間を形成することができ、これにより、建物の一部に、ポーチ柱を不要として簡単な構造で、玄関に続く広いカーポート空間を得ることができる。その結果、玄関から雨等に濡れずに車に乗り降りすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユニット式建物を示す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態のユニット式建物の骨組みを示す全体平面図である。
【図3】前記実施形態のユニット式建物を構成する建物ユニットの骨組みを示す全体斜視図である。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿った縦断面図である。
【図5】前記実施形態の要部を示す縦断面図である。
【図6】前記実施形態のユニット式建物の縦断面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線に沿った下階部の間取り図である。
【図8】図6におけるVIII−VIII線に沿った上階部の間取り図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
3 下階建物ユニット
4 上階建物ユニット
17 上階用補強梁
18 下階用補強梁
21 上階用床梁
26 屋上用床梁
31〜34 下階用の第1〜第4建物ユニット
41〜44 上階用の第1〜第4建物ユニット
45 拡張ユニット
A 下階部
B 上階部
C カーポート空間
S スペース
Claims (6)
- 建物ユニットが、複数本の柱およびこれらの柱の上端間同士を結合する天井梁および下端間同士を結合する床梁を含むフレームを有して形成されるとともに、所定間隔のスペースを挟んで一方側および他方側に、それぞれ上下階に少なくとも1つずつ対向配置され、
これらの対向配置される上下階建物ユニット間には、それぞれ前記スペース間にわたり前記上階建物ユニット同士および下階建物ユニット同士を結合する補強部材が設けられ、前記下階建物ユニット同士を結合する補強部材の上方に建物の上階部、下方に建物の下階部が形成され、
前記上階部には、前記スペースの間隔とほぼ同じ寸法の幅に形成されるとともに、前記上階部より外側に突出する拡張ユニットが設けられ、
前記下階部には、当該下階部の一端側を区画する下階用外壁が、前記一方側および他方側の上階建物ユニット、下階建物ユニットの前記拡張ユニット側外側の面より所定寸法後退して設けられ、
前記拡張ユニットの下方において当該拡張ユニットの外側面と前記下階用外壁との間の距離にわたる空間が建物の玄関に続くカーポート空間となっていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項lに記載のユニット式建物において、
前記一方側および他方側の前記上下階建物ユニットは、それぞれ長辺および短辺を有して形成されるとともに、それぞれの短辺同士が対向して配置され、前記補強部材は、前記一方側および他方側の上下階建物ユニットの短辺方向に沿って設けられることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1または請求項2に記載のユニット式建物において、前記一方側および他方側の下階建物ユニット同士を結合する前記補強部材間には、所定間隔で複数の上階用床梁が架けわたされ、これらの床梁上に上階用の床部材が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
- 請求項3に記載のユニット式建物において、
前記上階用床梁の下面には、前記下階用外壁を取り付け可能とする下階用天井梁が、前記上階用床梁と交叉し、かつ、一方側および他方側の下階建物ユニットの前記天井梁間にわたって設けられ、前記下階用外壁の外側一部は前記玄関の一部に臨んでいることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項3または請求項4に記載のユニット式建物において、前記上階用床梁の下面には、前記下階部の天井部材が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
- 複数本の柱およびこれらの柱の上端間同士を結合する天井梁および下端間同士を結合する床梁を含むフレームを有して形成される建物ユニットを、所定間隔のスペースを挟んで一方側および他方側に、それぞれ上下階に少なくとも1つずつ対向配置するユニット式建物の施工方法であって、
これらの上下階建物ユニット間に、それぞれ前記スペース間にわたり前記上階建物ユニット同士および下階建物ユニット同士を結合する補強部材を設け、前記下階建物ユニット同士を結合する補強部材の上方に建物の上階部、下方に建物の下階部を形成し、前記上階部に、前記スペースの間隔とほぼ同じ寸法の幅に形成されるとともに、前記上階部より外側に突出する拡張ユニットを設け、前記下階部に、当該下階部の一端側を区画する下階用外壁を、前記一方側および他方側の上階建物ユニット、下階建物ユニットの前記拡張ユニット側外側の面より所定寸法後退して設け、前記拡張ユニットの下方において当該拡張ユニットの外側面と前記下階用外壁との間の距離にわたる空間を建物の玄関に続くカーポート空間としたことを特徴とするユニット式建物の施工方法。
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